03/18/2021

40年くらい前だったら

「科学のすばらしい発展」「ヒトの技術もついにここまで」とか称賛っぽい反応が多かった・・・かも?
月面に「ノアの方舟」建設を(Yahoo!:CNN)・・・地球滅亡に備えて670万種の生命を保管。記事中にもありますが、北欧の方に約100万種の「タネ」を大事に保管しているしている施設はすでにあります。が、こちらは動物をも含めた670万種を保管、それも月面に・・・ということでかなり大きなプロジェクトということになりそうではあります。
当たり前ですが「植物のみ」と「動植物両方」とでは保管方法がかなり違ってきます。言うまでもなく後者の方が手間も費用もケタが大分違ってきてしまいます。

そもそも「月面」という時点でかなりハードルが上がるわけで。・・・仮に全部無人で月に探査機から物資運搬用機から何から全部運び込んで作業、というのは字面ではカンタンですがまだまだ技術的にはこれも相当に困難な話ではあります。
じゃあ、有人で・・・となるとハードルはさらにとめどもなく上がっていきます。
サンプルがどう、という前に月面開発から始めないといけないわけで、そっちの方が大変なんではないか、と。

さらに↑記事コメントに多い「いや、別にそこまでしなくても」的な意見であります。
ホントに少し(とは言っても数十年単位)前なら結構皆に受け入れられていたのかも・・・特に日本では・・・と思うのですが。しかしここんとこの情勢ではどうにもあまり良い目では見られてないような。・・・環境問題への取り組みとかそういうのもありますが、どっちかと言うと皆、現状にかなりのリソース喰われてて未来への展望へ回す余力がないんでは・・・とか。
先にそっちの方、世論をどうにかしないといけないんではないか、そういう科学的技術的な課題よりも前にやっとかないといけないことの方が多いような気がしますが・・・?

05:37 AM | 固定リンク

12/09/2020

まずはおかえりなさい

はやぶさ2のカプセル、JAXA到着(Yahoo!:毎日)。6年越しの「帰還」であります。・・・ただし本体はカプセル放出後に別の天体調査(こちらは10年くらい後)に向かってしまったので・・・先代はやぶさのように燃え尽きてしまったりはしていませんが。
小惑星リュウグウの物質が少しでも入っているか・・・? というところに今後の期待が集まるところではあります。
結果が出るのは来年の6月頃、ということで・・・非常に楽しみではあります。

ただ・・・ちょっと気になっているのが・・・今回のミッションの目的は「帰還」ではなく「検体採取」、ということであります。
長い旅からの「おみやげ」ということで、まずはおかえりなさい、というのは当然なのですが「カプセル来た! これでOK!」みたいな雰囲気はちょっとなあ・・・と。本来の目的が果たされてこその「はやぶさ2」なのではないか、と。
リュウグウの物質が微小でも欲しい。
これに尽きると思うのですが。・・・もっとも、詳細な結果、正式な報告が来るのは来年なわけで・・・それまでは「おかえりなさい」と祝うのは当然と言えば当然ではあります。

しっかし、ここまで来たのですね・・・宇宙開発。他の天体、それも小惑星に着地して検体を持ち帰る。字面にすると、まあ、シンプルな話なんですが・・・非常に困難なミッションであります。時間も・・・根気も、何もかも。
こうなってくると「次」を期待してしまうのはやはり欲張りなんでしょうか・・・しかし・・・期待したいですなあ・・・。

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11/20/2020

宇宙(そら)から

野口聡一さん、ISSから記者会見(Yahoo!:KYODO)。スペースX社の往還機「クルードラゴン」によって民間初のISS(国際宇宙ステーション)ドッキングが成功、今後ISSへ行く選択肢?が増えた、ということになります。
これまではロシアのソユーズのみでしたし。
アメリカのスペースシャトル・オービターは2011年に退役してしまいましたから・・・それ以降はソユーズ「しか」なかったのであります。

↑記事には載っていませんが、野口さんは記者会見で「僕はこれまでオービター・ソユーズ・クルードラゴンの三つに乗っています。これから第四の往還機が出るのが楽しみ」といったことも言われてました。
・・・第四、ですか・・・。
日本も含め、複数の国家で運用している研究施設であります。ロシアだけ、というのは体制上無理がある・・・と言うより負担面でも無理が出る可能性があります。じゃあ日本でも・・・となりそうですが、有人機は・・・なかなか難しいだろうなあ、というのが正直なとこであります。
宇宙開発は失敗の連続からようやく成功を掴み取るものなのですが、日本の場合一回の失敗だけでも散々叩かれるので・・・まあ、難しいだろうなあ、と(スペースX社の力の一つには「失敗を恐れない」精神がある、という話もあるんですが)。それに現状では予算もつきそうにないですし・・・。

そういう?こともあってアメリカの「ISS関連は民間企業に任せてNASAなど国家機関は火星や月を目指す」という姿勢はたしかにアリなのかなあ、とか最近は思ってしまったりもします。いやあ・・・考えてみれば飛べればどこでもいいんじゃないか、とか・・・。

10:29 PM | 固定リンク

06/01/2020

やはり打ち上げ式

米有人宇宙船、打ち上げ成功・・・米本土で9年ぶり(iza!)。・・・個人的には、なんか、と言うか・・・ビミョーだなあ・・・と。もちろんISSへの輸送・往還手段が増えたのは喜ばしいことなのですが。
つまりは結局のところ「やっぱり多段式ロケットか」というところに尽きるのですが。スペースシャトル・オービターの繰り返し活用できる、という夢のような要素は・・・実際にはコストがかかりっぱなしで実用的ではない、とされてしまっています。じゃあ・・・他に何かないのか、「宇宙」に届く方法としては、ということで期待してたのですが。
結局は多段式ロケットによる重力圏からの離脱。・・・まあ・・・最もシンプルにして最も普遍的な方式ではあります。

重力井戸の底、なんてな言い方もしますが地球の重力を振り切らないと「宇宙」には行けません。それには多大な労力とお金と手間がかかり・・・それを可能にするのに現状で最も手っ取り早い?のが多段式ロケットであります。・・・地球が引っ張ってくる力をまずは逃し、そしてそれを利用して遠くへ飛ぶ。・・・これだけのために複数あるロケットの「下」は全部使い捨てとなります。燃料を使い切れば切り捨てる。それはただの重しにしかなりませんから。
結果として最先端にある有人の一区画、それだけが目的地に到達できます。

それではあまりに不経済?ということでたくさんの実験・実証がなされてきました。オービターのように機体そのものを再利用できるようにする、というのもその一手。今回主催しているスペースX社にしても「打ち上げたロケットがそのまま戻って来る」実験、なんてのもやってます。・・・大量投棄の時代はすでに終わっているのです。
が・・・それでも、と。

今後に期待したいところではあります。米NASAはISSへの往還などは民間企業に任せたい意向ではあります。一頃とは違って資金に天井ができてしまった「官」よりはまだまだ伸びしろのありそうな「民」の方がそういう新趣向に向いていそうな気もするのですが・・・。
「民」ということは営利企業、ということになります。利益を出さなければいならない。そうなると・・・新しい試みなんかはやりにくくなるのかなあ・・・いや、案外そうでもない・・・さて・・・どうなるんでしょうか・・・。

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03/01/2020

周囲を回っていれば

衛星、と言えなくもない。
地球に「第2の月」見つかる(Yahoo!:朝日新聞)・・・とは言っても「月」と同じほどの大きさではなく。直径2~3mの小惑星、とのことであります。
三年ほどの前に地球に「捕まり」しばらく周回してた・・・と。
しかしそのうち地球を離れる軌道に乗っているようで、恒常的に「第2の月」というわけにはいかないかも知れません。

が・・・こういうのは結構あるのでは、と。
2~3m程度なら相当数が飛んでいそうであります。そのうちのいくつかが惑星に「捕まり」うまく軌道に乗ることができれば「衛星」となりますが・・・間違って突入してしまうと隕石となります。
・・・恐竜などの大量絶滅を起こした、とされる隕石衝突もそういった一類であります。
もっと小さな、チリのような物体は日常的に地球に降り注いでいる、とも言われています。流れ星の正体はそういった「宇宙からの飛来物」であり・・・大気圏に突入した際に発光したものであります。

そう考えるといつ何時そういったものが降って来るか・・・実は結構何度かそういった「地球の危機」があった、という話もありますし・・・。

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08/31/2019

United States Space Command

トランプ政権、「アメリカ宇宙軍」を復活(engadget日本版)。・・・本当は六つめの軍種、つまり陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊Ñい並ぶような存在にしたかったようですが、議会が難色を示したためとりあえず?統合軍の一つとして・・・復活、と。
「復活」ということは以前もあったのか、と言うと・・・やはり統合軍の一つとして1982年から2002年まで存在していました。いわゆる「米ソ冷戦」真っ盛りの頃であり・・・しかしある意味では皆に最も宇宙開発の熱が入っていた時代、かも知れません。

・・・ただ、まあ、「宇宙軍」と言ってもいきなり某宇宙戦艦だとか某空間戦闘用機だとかがばんばん出てくるわけではなく。
宇宙の軍事関連産業などを把握しておいて今後の「防衛」に役立てる、ということになっています。もちろんそのすそ野は結構広く。例えばサイバー犯罪防止なんかも含まれていたりします。恐らくは復活しても地味な作業が中心で、あまり話題にものぼらないようになるんでは・・・とか思っていますが(一応?日本でも似たような組織が立ち上がってはいますけども・・・こちらもどうなんだろう?)。
それでもやはり「宇宙軍」という響きから結構警戒したくもなってきます。・・・実際のとこ、宇宙関連技術の軍事転用なんてのは相当数ありますし。アメリカでも恐らくはロシアでも秘密裏に軍関係が宇宙で何かやってる・・・というのはその手のSFだけの話ではなさそうでありますし。

もちろん将来的に一般人が軌道上とか他天体への航路に存在できるようになったらなったで・・・その「軍」がまた何か色々あるかも知れんのですが。そこまではまだ、分かりませんどうなるかは。
ただ。やっぱりなんかどっかに「不安」があるなあ、と。いや、まあ・・・この政権だから、というのもありますけど。キナくさいのは技術の関係上ある意味仕方ないとしても。・・・しかしやろうと思ったら(人員と手間とお金さえあれば)結構とんでもないこともできるのが宇宙、というものだったりしますし。

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08/09/2019

生きてるとは言っても

クリプトビオシス状態なんですが・・・。
探査機に乗せていたクマムシ、月面で生きている可能性も(Yahoo!:CNN)。イスラエルの無人月面探査機が着陸に失敗して月面に墜落・・・その中にいた「クマムシ」が生存している可能性がある、という話であります。
このイスラエルの探査機には月面探査の他に「月面情報保管庫」といった役割もあり、「地球に関する3000万ページ分の情報を記録したディスクや、人間のDNAサンプルなど」(「」内↑記事より引用)も搭載されていて、その中に「クマムシ」もいた、とのことであります。・・・探査を終えるとそのまま機体ごと残して「月面保管庫」とする予定だったんでしょうか・・・。
しかし機体は墜落。そのため他のサンプルはどうなったかは知れず。しかしクマムシなら「生きて」いるかも知れない・・・?

「クマムシ」とは「ムシ」とついてますが昆虫などではなく。緩歩動物(かんぽどうぶつ)・・・緩やかに歩く動物・・・という一群に属しています。画像なんかで出てくると結構ゴツそうな印象ですが、実際には1mm程度かそれ以下、といった非常に小さな生き物であります。
決して特殊な生き物でもありません。そこらの湿った道端に生えるコケ。そんな中にいたりすることもあります。基本こういった湿った環境を好むのですが環境と言うのは変化するものであります。乾燥が進んでしまうこともあります。そうなるとクマムシは「クリプトビオシス」というがちがちに防御を固めた状態になって、それをやり過ごそうとします。

このクリプトビオシスが強固なのは各種の実験で分かっています。耐乾燥はもちろん、高温から極低温(151℃から絶対零度の約-273℃)や高圧力(真空から75000気圧)に高線量の放射線にも耐える、という・・・。
しかしこの状態では「死なない」ということであって「生きて動き回る」ことはできません。極度の乾燥状態なので、水があれば「復活」することはできます。が・・・これも完璧に元の状態に戻って生命活動を再開できる、というものではなく。しかもそういった過酷な環境にさらされた全個体が確実に復活する、というものではありません・・・。

・・・仮に月面に墜落した機体の中のクマムシが生存している、として。未来に月面に到達した人類かそれとも何らかの存在が水を与えたら復活するかも知れませんがそれは「復活できる」というだけであってその後の活動までは保証できない、ということでもあります。
ただ。クマムシ以上に過酷な環境に耐えられる一部の微生物群というのも存在しています。直接目には見えない彼らがひょっこり紛れ込んで月面へ・・・という可能性もゼロではありません。どっちかと言うとそっちの方が心配?な気もしてます。と言うか・・・実は月面にはすでに生きて活動している生命体というのは存在しているのではないか、とか・・・?

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06/11/2019

うちゅうりょこう?

本格的なのはまだまだ、というところでしょうか・・・。
宇宙ステーションに民間人滞在、NASAが来年にも開始(Yahoo!:CNN)。ぶっちゃけて言えば「カネがない」から、とのことで・・・現在も地球の周囲を回っている国際宇宙ステーションに一般人を有料で滞在させよう、ということであります。
あくまで「滞在」なので「旅行」ではない、ような?
旅行客、と言うよりスタッフの一員として・・・ということのようで何らかの「仕事」もあるようで。結構な額払ってさらに仕事も・・・となるとそれなりに大変?なような。トレーニングなんかもあるようですし。

月面開発の「アルテミス計画」のための資金援助の一環・・・という向きもあるとか。
一昔前(とは言ってももう半世紀近くも前)にはアメリカと旧ソ連が過酷な「宇宙進出レース」をやっており、結果としてアメリカが月面に初めて人間を送り込むことに成功しました。・・・その頃と比べると・・・今の「宇宙開発」は本当の意味での「開発」で、往時の「先に着いた方が勝ち」といったレースとは意味合いも違ってきています。
資源などはもちろん、技術開発などでもかなり有効な場、であります。そこでもっと間口を広げて(さらに資金も・・・)というのは決して悪い手ではありません。

が・・・何と言うか「遊びに行く」という感覚ではまだないわけです。旅行ではなく仕事、ですし。
そういうことができるようになるまでにはまだまだたくさんの「壁」を乗り越えて色々な「試練」もこなさないといけないわけで。そしてそれは本当に「近い未来」なのかそれとも「手の届かない未来」なのか・・・さて、どうでしょうか・・・?

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08/16/2018

宇宙と地球を繋ぐモノ

「宇宙エレベータ(軌道エレベータ))実現へ・・・ロボット着陸実験(Yahoo!:時事)。まだまだ小規模なもので、これから色々やっていかないといけないわけですが・・・それでもこういう実験は実行することにも意味があります。
・・・軌道上の建造物が現状、ISSが最大級・・・という時点で仮に軌道上まで「糸」を伸ばせたとしても・・・大がかりな事業などはまだまだ先、ということになります。
しかし今後、未来はまだまだ分かりません。アメリカやロシア・EUや中国、そして日本の宇宙開発は決して足並みが揃っているとは言い難く。しかも軌道エレベータに取り組んでいるか・・・と言えばそれはかなりアヤシイところであります。まだ「宇宙開発=国の威信をかけるもの」的な意識が見え隠れしています。

個人的にはどんどん進めて頂きたいのですが・・・軌道エレベータ。
輸送コストの大幅削減はもちろん。コレが有効になる状況、ということはつまりそれなりの数の地球人が軌道上で働いている、ということになるからであります。軌道上のステーションは多数ないと意味ないですし・・・そういうことならそこから宇宙へ旅立つこともできる。正に宇宙開発の現場が今のような「夢物語」ではなく「実際の生活の場」になっている、ということになるからであります。
・・・ヘンな見栄とか競争なんかはいらないのです。ただ、あっちで「生活」できたらなあ・・・と。

でも現状では・・・まだまだで。色々出来上がってから軌道エレベータ、ではなく軌道エレベータを作成する途上でどんどんモノを作っていく・・・というのもアリかも、なんですが・・・それまで辿り着くのはやはりまだまだ難しいかなあ・・・もっと、色々できると思うのですが、世界の人たち?

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04/02/2016

その前にまず

侵略性宇宙人の存在を証明しないと?
宇宙人の侵略阻止に有効か、レーザーで地球を隠す研究発表(CNN)。別にふざけているわけでもなく、真面目な研究のようですが・・・その前にやはり「本当に地球は狙われている」ということになっておかないと意味がないような・・・。
これまでも結構「地球は狙われている」「実は宇宙人は地球に来ている」的な話はあるんですが、万人が受け入れているか・・・と言えばその辺はちょっとナゾですし。

前にも書きましたが、こういう話を否定するつもりはないのです。むしろ好きな方なんですが。
・・・でもなあ、例えば可視光線以外の方法で宇宙を探索できる侵略性宇宙人がいたらどーするんだ、とかそういうことも考えてしまうわけです。可能性の話で言うと、仮説ならいくらでも立てられますし。
光速は超えられない。これは絶対的な定理なのですが、なんかどっかで「抜け道」があってもおかしくはない・・・というのもまた定理であります。
いかにもSFじみた理論で実は・・・というパターンが絶対に存在しない、とは誰も言い切れないわけです。

発想というのは意外なとこに落とし穴があったりします。それの大がかりなものがあったら・・・と。
現状では公的には宇宙人は見つかってない、ということになってます。・・・その辺から疑え、という声もあります。仮にその疑いからの「発見」が今後ある、として・・・そこから色々始まる、のかも知れませんし・・・そうでもないかも知れません。
何しろ全く分からんのですから。とっかかりも何もない状態からの「発見」となると、本当に何も分からないわけです。

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03/22/2016

なんかもう少し

「発展」と言うか「進行」が欲しいところなんですが。
膨らむ「宇宙ホテル」試験機打ち上げへ(Yahoo!:読売)。ISS(国際宇宙ステーション)にオプション的にくっつける「宇宙滞在施設」ということのようであります。実際に運用が開始されるとまた事情が変わってきそうなところなんですが・・・。
「試験機を開発した米宇宙企業ビゲロー・エアロスペース社は将来的にホテルとしても活用できる民間宇宙ステーションを作る構想を持っており、その第一歩になる。」(「」内↑記事より引用)
・・・こういうのを民間に、こう言っちゃ何ですが丸投げする、という方向性をたしかにNASAは打ち出してますが・・・それでもなんかもうちょっと国なり国家機関なりが関与してもいいんじゃないかなあ・・・と個人的には思うのですが。

某国が打ち上げ実験を繰り返している弾道ミサイル転用可能なロケットもそうですが、現在「数分間だけ宇宙旅行」は現実なものとなりつつあります。民間企業数社が少しの間だけ宇宙空間に滞在できるような旅客機を安価に飛ばす方法を開発しています。
無重量空間を体験する、ということだけならそれほど遠くない時期に始まるかと。・・・価格はちょっと分かりませんが・・・ISSに行くよりは時間もお金も相当に少なくなるかと。
でもこれはあくまでも「観光」なわけで。宇宙空間や軌道上でお仕事、というようになるにはもっとしっかりした「拠点」が必要になるのですが・・・。

なんかISSも今後どうなるのかなあ、と。あの手の機械や施設というのは地上のど長持ちしません。メンテも大変ですし(何より安全性の確保が最優先)資材の劣化も早そうであります。・・・となるとISSそのものも存続にも関わってきます。
ここまで来ている宇宙・軌道上開発がそこで止まって、また後戻り・・・なんてことになるともったいないわけで。しかし現状では物資はともかく人員を送り込もうにもできるのはロシアのソユーズのみ。この辺からしてもやや暗雲垂れこめている状態ではあります。
・・・もう少しどうにかならないかなあ、とこういう記事が出るたびに思うのですが・・・せっかく色々できそうなのになあ・・・と。

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01/21/2016

本当の9番目?

太陽系に「第9番惑星」存在か(Yahoo!:AFP=時事)・・・かつての「第9番惑星」は冥王星でしたが現在は「惑星」というカテゴリから外れています。・・・その「空席」を埋める存在、ということになるのでしょうか・・・?

『「プラネット・ナイン(Planet Nine)」の通称で呼ばれているこの天体は、地球の約10倍、冥王星の約5000倍の質量を持ち、「太陽系外縁部の異様な、非常に細長い軌道」を巡っている。』(『』内↑記事より引用)
地球で言うところの「一年」が「1万年から2万年」かかる、とのことですからたしかに「異様な」ほどの細長い軌道ということになります。
太陽に近いほど「一年」は短く、遠いほど長くなるもんですが・・・それにしても。
ただ、この「惑星」の存在はあくまで可能性の段階だったりします。実際に確認されて初めて「第9番惑星」ということになると思われます。・・・しかしそこまで行くのにはちょっと時間が必要なようであります。

実際、まだまだ分からんことだらけなわけで。これは太陽系など「宇宙」に限ったことでもないんですが・・・今後の研究に期待、というのは夢のある言葉でもあるんですがその一方で「知識の深淵」的なある意味怖さを感じるフレーズだったりもします・・・。

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11/24/2015

その名は

ヴァルキリー。
火星を目指す人型ロボット「ヴァルキリー」、NASAとMITが共同開発(Yahoo!:WIRED.jp)。火星へ、というのは実際非常に時間もかかりますし・・・何より宇宙空間というのは人間にとって色んな意味で厳しい空間であります。
単純に空気がないから呼吸できない、というだけではなく。もっと色々とヤバイ場所であります。
そのため恐らく数年から十数年単位で考えないといけない火星探査となると。生身の人間がやるくらいなら機械の体を持つロボットを使おう・・・というのは実は結構前からある考えだと思われます。

・・・↑のヴァルキリーも「自律型」となってますが、これの集団をロケットに乗せて火星に向かわせる・・・それはそれで合ってると思いますが、全部こいつらにやってもらおう、というものではないようであります。
遠隔操作、と言いますか。地上から指示出してロボットを動かす。しかし例えば電波が届かなくなったりなどの不測の事態に対処できるほどには「知能」を持っておいてもらう。・・・そういうことかと。
将来火星に人類が向かうための下準備的なものをそういったスタンスでやってもらう。もちろん本当は「完全自律型」でもって放り出したら全部勝手にやってくれる、とかそういうのが理想なのかも知れませんけど。でもそこまではまだまだ技術が進んでないのが現状ではあります。

多分話題になるのは「人型」というところもあると思われるのですが。
これは最も汎用性が高いから、と思われます。しかもこれだと後で人間が交代してもスムーズに進みますし。・・・ただ、動画見る限りでは無重量下での活動が基本なんかな、とか。足がなんか重力あるところでの活動に向いてないような・・・あれで歩行できるのかな、と。
まあ、それでも期待はできそうであります。こういった技術は正に日進月歩なので、来年いきなり火星行きロケット打ち上げるとかそういう話ではないので・・・今後にもっとスゴイのが出てくる、という期待が持てるわけですし。
・・・でも、ちょっと気になったことが。
なんで「ヴァルキリー」なんかな、と。いや、こういうのはよく神話から題材取るもんなんですが。でもなんかもうちっと柔らかい?ネーミングでも良かったんでは、とか個人的に思ってしまうのですが・・・それにヴァルキリーなら一体じゃ意味ないわけで。最低でも12体・・・でも結局は騎士的なイメージ・・・。

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10/30/2015

非常にしたたか

宇宙ステーションに「細菌」技術の進歩で「発見」(CNN) どうも今までは見つかることのなかった細菌が宇宙ステーションで見つかった・・・というわけではないようで。ただ、NASAの安全に関する監視技術の向上の結果、見つかった・・・とそういうことのようなんですが。
しかし完璧無菌状態で軌道上へ・・・というのはまず無理な話ですし。細菌くらいの生き物ならば持ち込まれても生き残っていけるんじゃないか、と。存在すること自体はさほど驚くことではないわけです。

以前は宇宙帰りの宇宙飛行士は「隔離ルーム」的なものに一定時間閉じ込められたりしてましたが・・・アレ、今でもやってるんだろうか・・・?
何らかの未知の物質(もちろん生き物も含む)を持ち帰ってないかどうか調査する、というものでしたが。逆に地上から軌道上へ持って行ってしまう、ということも考えられるわけであります。
呼吸気もなく温度も尋常ではない宇宙空間に放り出されるわけではなく。長期間人間の滞在が可能な宇宙ステーションならなおのこと生存の確率はぐんと跳ね上がることになります。・・・細菌によっては嫌気性、つまり人間には欠かせない呼吸気がいらないものもいたりしますし。条件次第によってはかなりの生存が見込めたりします。

しかし恐らくは・・・怖いのはそういう「細菌の常駐」ではなく「変異の可能性」なのだと思われます。無重量下というだけでもかなり特殊な環境なんですが・・・思いもしない「条件」が存在することも考えられます。世代交代が早く順応性も高い細菌がそういう場で殖えていく、となると・・・?
その辺を「土台」として他の生き物も、という可能性すらあったりします。生き物というのは実際非常にしたたかなもんで・・・「生きる」ということに関してはさらにしたたかさが増すもんであります。

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07/16/2015

とうちゃく

米探査機、冥王星に到着(Yahoo!:毎日)・・・2006年に打ち上げられた「ニューホライズンズ」であります。9年以上の時間をかけてようやく目的地?である冥王星に到着しました。
この「2006年」には妙な符合?があって、「ニューホライズンズ」打ち上げ当時には冥王星はまだ「惑星(太陽系第九惑星)」でした。しかし打ち上げられた後に「準惑星(発表当時は矮惑星)」となってしまいました。・・・それでも重要性が高いことに変わりはないんですが。何しろ知名度としては惑星以外の天体ではトップクラスでありますし。
なお。冥王星が見つかった年に某イヌのキャラクターが生まれ・・・「プルート」と名付けられたのも有名な話であります。

今回「ニューホライズンズ」はちょっと特殊な到達方法をとってます。
通常、惑星などに探査機を派遣する場合一旦「周回軌道」に乗せます。その天体の周りをぐるぐる回る、衛星となって詳細なデータを取り続けます。こうすることによって時間的にも余裕ができますし何度かトライすることもできるのですが・・・今回は「すれ違い」となってます。つまり、冥王星の衛星にはならず高速ですれ違い様に画像などのデータを取って地球に送る一発勝負、ということに。
これはいくつか理由があったのですが、冥王星に本来ある5つの衛星。これとの軌道的な兼ね合いなどもあった、とのことで。一気に突っ込むにしても軌道計算が相当に複雑で困難だったとか。止むなくこういう形になった、ということだと思われます。

さらに間の悪いのことに冥王星到達直前に「ニューホライズンズ」に不調が発覚。なんとか直前に修復したようですが。
冥王星を通り過ぎた「ニューホライズンズ」はもう戻って来ることはありません。これから動力(あまりに遠いので太陽光発電ではなく原子力発電)が続く限り他の天体のデータを取り続け・・・かの先輩たち(パイオニアとか)のように太陽系外を目指します。そのために物理的なディスクではなく、搭載されているメモリに地球から太陽系外に向けてのメッセージを送信して記録させる予定、とのことであります。・・・なんで後から記録するか、と言えば今はメモリが作業で手一杯なので作業が終了して空きができてから、なんだそうであります。

再び・・・なお。「ニューホライズンズ」には冥王星の発見者であるクライド・トンボーの遺灰の一部が納められてあるとのことであります・・・。

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02/13/2015

二つほど 2/13

なんやかんやと二つほど。

一つ目。フランス・パリ市が市内でのアクションシーン撮影を禁止(Yhaoo!:映画.com)。警官姿の俳優に危害が加えられるかも・・・と言うよりたしかに市民が過剰に反応しないように、の方が理由としては大きいかも知れません。
現状ではタイミングが悪すぎる、と言うか・・・。
東京など日本の都市ではこういった撮影の許可が下りないことが多く、それに対して欧米の方では意外とすんなりいく、という話もありましたが・・・最近の事情が事情なわけで。こういう処置も止むなし、とは思いますが・・・なんだかやり切れないような気もします。
ただ、今後特にそういった撮影の予定はない、ということで直接の影響はない、というのが救いではあるのですけれど。

二つ目。「宇宙の天気」観測へ・・・米衛星「DSCVOR」打ち上げ成功(Yahoo!:AFP=時事)。色々あったスペースX社なので、ちょっと心配してたんですが・・・打ち上げ成功ということで一安心であります。今後もこういった形で民間企業による打ち上げが広まっていけばいいのですが。
DSCOVR(Deep Space Climate Observatory)は「宇宙の天気」観測衛星と呼べるもので、太陽活動などを観測します。・・・特に地表や人類に影響を及ぼしかねない事象などを。
太陽というのは大気中の我々にとっては恵みの存在ですが、地球を覆う大気などを抜けると一気に「有害」な存在と変わります。いや、場合によっては大気中にあっても有害となる場合もあります。紫外線が~とそういうレベルのものもありますが、それ以上に危険となることも。
そういった事象を事前にキャッチして詳細が分かれば予防策を立てたりすることも可能であります。今後、人類が地球から外を目指す時の指針ともなるのでは・・・と期待されているものだったりします。

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12/29/2014

二つほど 12/29

さてさて、と二つほど。

一つ目。「リニア見物」19区間で可能に(Yahoo!:読売)。2027年に品川と名古屋を結んで開業予定のリニア中央新幹線であります。従来の新幹線と比べて大幅な時間短縮が見込まれますが、開業に至るまでには問題もゼロではありません。
そのうちの一つがこの「観光の目玉」であります・・・。
新しい路線ですし新技術であります。数十年単位で「いつかできる未来の乗り物」的な扱いをされてきました。そのためか見てみたい、という欲求は分からんでもないんですが・・・それだけのスピードが出る乗り物ですから完全に覆ってしまう、ほとんどがトンネルというのは至極当たり前だと思うのですが・・・。
どうしても「観光の目玉」にしたいようであります。いや、まあ、そういう事情もあるでしょうし、仕方ないことなのかな、とは思いますが・・・多分一瞬で通りすぎるだけで、ゆっくり眺めている余裕なんかなさそうな。「展望台」みたいなものを設置してもそこまで「観光の目玉」とやらになるのかどうか・・・?

二つ目。スペースXのファルコン9ロケット、海上パッドへの着陸を目指す(CNN)。アメリカの民間宇宙開発企業なのですが、国際宇宙ステーションへの物資輸送に使うロケットをその場限りの「使い捨て」ではなく再利用できるようにしよう、ということであります。そのため海上にパッドを設置して使い終わったロケットをそこへ着陸させる・・・と。
・・・大丈夫なのかな・・・。
技術的なことはもちろんなんですが(失敗しても何度も繰り返すことで精度は上がっていくでしょうし)どっちかと言えば過去の事例から、と言うか・・・「再利用」の概念から、ということであります。
スペースシャトル・オービターという前例があります。これも再利用を念頭に置いて開発されましたが、打ち上げから着陸、その後のメンテなどの調整にコストも時間もかかりすぎる、ということで(無論耐用年数の問題もありましたが)退役、ということになりました。NASAでも後継機は再利用可能・・・というイメージ?になってますが、どの辺まで、となると・・・?
そりゃあリユース・リサイクルできた方がいいのでしょうけど。結局は不経済、とかそういうことになったら意味はないんではないか、と思うのですが・・・?

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11/13/2014

二つほど 11/13

色々と二つほど。

一つ目。彗星探査機、着陸時にバウンド(Yahoo!:毎日)・・・世界初の「彗星着陸」に成功した無人探査機「ロゼッタ」ら分離された小型機「フィラエ」ですが。彗星というのは太陽系誕生の頃の物質をそのまま持っている可能性が高く、「タイムカプセル」として注目されてきました。
笹本祐一「星のパイロット」にもそういう話がありました。彗星の一部が手に入るなら学者は悪魔に魂だって売る、みたいな。
今回は10年ごしのプロジェクトということですが・・・考えてみりゃ宇宙関連てのはこういう長期間のプロジェクトが多いような気もします。何せ場合によっては対象に到達するまで何年もかかることもあるわけですし。
・・・ただ・・・それだけ長い時間かけても↑もし体勢が不十分だと・・・全部おじゃんになってしまうわけで。そうならないことを願うばかりですが・・・。

二つ目。椎名林檎「CDはもうダメ」ライブ志向へ(Yahoo!:Web R25)。まあ、CDそのものはそろそろレコードと同じような扱いになるのでは・・・と個人的にも思ってますが。ネット配信に押されつつある、と言うだけではなく。
しかしかと言ってライブが・・・というのもどうかな、と思いますが。地方と都会の差、というのもありますが、何と言うか身近でなくなってしまうような。
ただ、こういう風に細分化、つまり色んな方向性が出てくるのはアリではないかと。「CDでないといけない」的な発言も過去レコード会社関連者から出たこともありますが。元々視認できるカタチではない「音」であります。今後どんなカタチで売っていってもいいんじゃないか、と。

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10/26/2014

こう言っちゃ何ですが

本気だったのか(オイオイ。
MIT博士過程研究チーム「火星移住計画:マーズ・ワン計画は失敗するだろう」(MSN:ギズモード・ジャパン) ちょっと前に触れましたが(2013/5/12『やって欲しいのだけど』)「マーズ・ワン」とはオランダの会社が「2023年に火星に片道切符で移住する」と発表したもので、実際に人員の募集を行っていたりします。
・・・あれから進んだのかどうか、ちょっと分からなかったんですが・・・どうもきっちり?進行していたようであります。

自分としては「失敗」と言うより「挫折」っぽく終わるんではないか、と思ってたんですが。
資金面はどうにでもなるわけです。しかし現状そこまで技術があるのかどうか、が大きなポイントであります。アメリカのNASAが国際宇宙ステーションなど軌道上からは撤退して地球外を目指す、と発表しましたが・・・もちろん国家機関なのでそれなりに資金は確保できるのですが・・・それは今までのノウハウをきちんと活用できるから、でもあります。これまで宇宙産業をけん引してきた二大巨頭の一つですから(もう一つはもちろんロシア)地球外の惑星へ、という話が出ても信憑性は増すわけです。

が・・・オランダのこの会社の計画はどうなんだろう、と。

もちろん「絶対ムリだ」と言い切ることは誰にもできはしません。が・・・「大丈夫なんかな」と心配することはできます。いや、もちろん、こういう計画を民間で成功させて欲しい、とは思ってるんですが・・・。
やっぱり大丈夫なんかなあ。どうなんだろうなあ。成功・・・できるのかなあ・・・???

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10/21/2014

必要かどうかは別として

技術の進歩というのはすさまじいものであります。
3億年のデータ保存が可能・・・1平方インチに1.5ギガバイト記録(Yahoo!:ITmediaニュース)。キモとしては「超長期間保存可能」ということでしょうか。「3億年」というのはそれ相応の状況下でもデータ破損がない、ということかと。実際にその年数保てるのか、と言えば・・・実証しようもないですし。
3億年という数字を信じるとしても。そこまで人類が存在しているのやら・・・。
まあ、でも、そこまでいかなくても最低でも数百年くらいは保ってくれればそれなり?に役に立ちそうなんですが。実は今のBlu-rayディスクは数十年くらいしか保てないのでは、という話もあります(それこそ実証しようもない)。個人的には数十年後くらいに「データ保存騒動」的なもんが起きるのでは、とか思ってます。大切に保存してきたディスクが読み取れなくなってきて、新しいディスクに「引っ越し」したい、という動きが出るのは、と。
しかし現行の状況では「簡単にコピー」というのがちょっと難しいとこですし。しかし「財産」としてのディスクのデータが閲覧不能になる、というのは・・・さすがに、ちょっと。

それでもこれが生かされる場、というのもあります。・・・大気圏外であります。
今回の記録装置は「しんえん2」に装備されるんだとか。これは超小型の人工衛星(直径約50㎝の14面体、約17㎏)で地球とのデータ通信を実験するものであります。「1」は4年前に打ち上げられましたが行方不明に。今回は「はやぶさ2」に相乗りする形での打ち上げ、ということになります。
これにメッセージを積み込んで(いや、貼り付けるとかそんな感じなんでしょうか?)はるか未来への通信とする、という・・・ボイジャーみたいなプロジェクトであります。
ただ。コレ・・・再生装置は大丈夫なんだろうか、と。ボイジャーは図と言語を彫り込んだ円盤を積んでたんですが、今回のはそのまま再生、というわけにはいかないようですし・・・はるか未来の技術が今とは全然質の違うもんになってたら・・・意味がないことになりそうな・・・?

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10/12/2014

「夢」ではないのでしょうけど

「宇宙タクシー」実用化間近(@nifty:日刊大衆)・・・まあ「間近」は間近」なのでしょうけど。いくら一般人搭乗可能、とは言え資金以外にも例えばトレーニングだとかそういったことが必要なのは変わらんわけで。
「ヘイ、タクシー!」
と片手を上げただけで軌道上へ・・・と、そういうもんでもないわけです。

今のところ「行先:宇宙」とは言っても軌道上の国際宇宙ステーション(ISS)だけなわけで。
「タクシー」と名乗るからにはもうちっと行先に自由度が欲しいなあ・・・と。
これは事情としては現状でISSに生身の人間が行こうと思ったらロシアに頼むしかない、というとこがあります。ロシアはアメリカとはちょっと方向性が違っていて、打ち上げ技術を様々な方向へ進ませていました。「ソユーズの解放」もその一つで・・・書き方が悪いことを承知で述べますが「カネさえ払えば軌道上へ連れていってやるぜ」と、こういうこともやってきています。
一方のアメリカは企業でもそういうことはせず(しようと思っても許可が下りなかった?)。それが方向を転換した、とそういうことかと思われます。
・・・NASAは今後太陽系の他惑星探査など「外」に向かうから「内」は企業などに任せよう、という方向性も関係してるかも知れませんが・・・。

しかし・・・あと100年もしたらせめて軌道上にフツーに行けるようになる、のかなあ・・・。
明治期の海外旅行とはちょっと、いや大分事情が違うわけで。「海外」は何の準備もなしに突入したら問答無用で命が奪われるわけではないですし(治安が、とかそういう意味ではなく生物学的にヤバい)。現在の状況では・・・何か画期的な発明とか価値観の転換でもないと、なかか難しいような。
ISSだって今後の展開が万全というわけではないですし。あれがなくなっちまったらそれこそ最前線がなくなっちまうようなもんなんですが・・・。

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10/08/2014

どってんかいめい

米ハーバード大で「冥王星は惑星か?」討論(CNN)・・・結論:冥王星は惑星、とのことで。今さら、という観もありますが・・・。
2006年に国際天文学連合が「惑星ではない」と「準惑星」という新しいカテゴリを作ってまで決定しました。その時は結構な騒ぎになったものですが・・・世間一般からしてみれば遠い星の話なわけで。特にどっちでも感が強かったような。
しかしアメリカではちょっと事情が違っていたようで。例えばディズニーのキャラクター「プルート」は冥王星が見つかった1930年が公式デビュー。発見者はアメリカ人の天文学者トンボーで・・・その辺からも一種の執着?があるのかも知れません。

まあ、たしかに「降格」扱い、ということにはなってますけども。
「もし地球が冥王星の場所にあれば、地球も降格されるだろう」(「」内↑記事より引用)という「冥王星の降格を認めない専門家」の意見、というのも・・・どうなんだろう、という気もしますが。単純に位置関係、というよりも大きさとかその辺からも来ているような。
冥王星にはカロンという「衛星」があるんですが、これが実は本星・冥王星の半分以上あったりします。そのため「連星」・・・「二つの星が連なって存在している」と見られることもあります。

しかし実際のとこはまだまだ分かってないことも多かったりします。何せ地球からの距離が距離ですから。

今度探査機が接近する、とのことで・・・新発見もあるかと。しかし「降格解除」となるかどうかは・・・さて?

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10/07/2014

打ち上げ成功!

無事に打ち上がりました、H-IIAロケット。そして「ひまわり8号」の打ち上げにも成功。
ひまわり8号分離、H-IIAロケット打ち上げ成功(Yahoo!:NNN)。これはH-IIAとしては25号機ということになります。次の26号機では「はやぶさ2」の打ち上げを予定しているとか。
JAXA | H-IIAロケット(JAXA)

今回打ち上がった「ひまわり8号」は現在の6・7号の「後継機」ということになります。
ひまわり8・9号(気象衛星センター)
来年の夏ごろに運用を開始しますが、2016年に同型と思われる9号を打ち上げて2機体制・・・というわけではなく9号はそのまま軌道上で待機して2022年からの運用、ということになってます。その時には8号が待機、ということなので代わりばんこに運用することになります。
これは運用できる寿命が7年のため7年ごと(機体の寿命は15年)に交代、ということになっているようであります。そのため8号は2028年頃まで、9号はその2年後まで軌道上に・・・ということになってます。
ひまわりは2機同時に静止軌道上に乗っけておいて、同時に運用することもあります。こうしておけば片方に何かあっても残った一機でどうにかできるわけですし。

1977年に無印「ひまわり」が打ち上がって翌1978年より運用開始。国産初の静止気象衛星でありました。
その後5号機まで打ち上がりましたが・・・2003年から2005年の間のトラブル時(やむをえず老朽化していた2号機と米国の衛星で観測していた)以外は「ひまわり」がずっと運用を続けてきました。
今回は気象庁単独、ということで・・・さらなる気象情報の詳細化が色々期待されています。昨今の気象状況はなんだかちょっとキビシイものがありますし。来年からの運用が待ち遠しいもんであります。

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05/04/2014

港はあっても

行き来するもんが少ないんじゃ・・・。
イギリス初の「宇宙港」2019年をめどに開港予定(Yahoo!:SankeiBiz)。イギリスはアメリカやロシアほどに「実績」はありませんが、国際宇宙ステーションにも参加している国ではあります。
すでにアメリカにもありますが・・・宇宙港。
空港のように空と地上を、つまりは「宇宙」と地上を行き来する飛行体の「港」となるべき施設ではあります。

・・・しかし。
現在「宇宙」と呼べる・・・軌道上、といった方がいいかも知れませんが。「宇宙」と言うと太陽系外とかそういうとこまで含まれてしまいますし。とにかくそういったエリアで居住可能なのは「国際宇宙ステーション」だけであります。
アメリカやロシアだけではなく日本も参加していて「きぼう」と言う実験ブロック?も持っています。そしてもちろん他の国も参加しています。
ただ、現在ココにまで有人で行けるのはロシアのソユーズだけとなり(アメリカのスペースシャトル・オービターは退役しちまいましたし)その辺で、ちとミョーな駆け引き?が起きていたりします。
そもそもそういうのを一国だけでやるのは負担の面から言ってもあまり良くないわけです。金銭面でも待遇面でも。
そこで欧米の民間企業がその役目を買って出てきてる、というのは非常に喜ばしいことであるのですが。NASAはきっちりと「オレらはもっと大がかりな方やるから、そういうとこはみんなでヨロシク」と言い切っちゃいましたし。

ただ・・・まだそこまで行ける機体がない・・・。
こういう世界の技術は日進月歩ですから2019年頃には今よりマシになっている可能性もあります。そこら辺を見込んでの「開港」なのかも知れませんが・・・。
・・・どうなんでしょうね、なんだか現状ではちと、そこまで期待するのは難しいような気がするんですが・・・。l

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02/12/2014

二つほど 2/12

国内外で二つほど。

一つ目。英ヴァージン・ギャラクティック、年内に「宇宙旅行」実現か(CNN)。とは言っても民間用の宇宙ステーションなんか全然ないのが現状ですんで、打ちあがって無重力状態体験して戻ってくるいわゆる「弾道飛行」になるかと。
・・・それにしたってすごいことなんですが。
現在でも「宇宙旅行」は可能であります。ロシアが募集しているものでソユーズで行って国際宇宙ステーションに滞在できます。ただ・・・当たり前ですが億単位は余裕でかかる上に宇宙飛行士並の訓練を受ける必要があります。いくらお金があっても健康上の問題があれば許可されないことも。
それが3000万円程度、しかもそういった訓練もなしに(ある程度はあると思われますが)「宇宙空間」へ、というのは・・・すごい。
打ち上げはこないだ公表した「吊り下げ式」か「背負い式」か、それとも・・・いやしかしロケットによる「打ち上げ式」ではないようなのですが。

二つ目。関東地方平野部また積雪か・・・14日頃に天気大荒れ(Yahoo!:読売)。まだ雪残ってるんですが・・・。
これは金曜日(2/14)から土曜日(2/15)にかけての気圧配置がこないだの大雪の時と似ていることになりそうだから、ということであります。もちろん、未来のことですんで100%そうなる、というわけではないのですが。
・・・それでも可能性としては高い。大雑把に言えば「南下してくる寒気」「関東地方の南を進む低気圧」のタイミングが合えば雪は降ります(前の前の積雪はちょっと違ってたんですが)。そうなると、また・・・ですかねえ・・・。
ま、こればっかりはニンゲンの力ではどうしようもできないんで・・・無事に過ごせることを祈るしかありません。

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01/12/2014

実際カネかかりますが

まさか「すぐに効果が出てこないから」とか言ってるんでしょうか・・・。
国際協力の「宇宙探査会議」日本のISS参加継続は財政難が足かせ?(Yahoo!:毎日) 実際に多額の予算が必要ではあります、軌道上開発というのは。そして目に見える結果が少ないのも事実であります。ロケット打ち上げはもちろん、現在ISSに行くにはロシアに頼まないといけないんですが、これもお金かかるでしょうし。宇宙飛行士の装備だけでもかなりの額がかかります。
で、実際にISS行って無重量下での実験やっても・・・それが即座に何らかの利益を生み出すことはほとんどないと思われます。ほとんどが「基礎実験」みたいなものであり、今後に繋げていくためのステップであることが多いからであります。

・・・というのはかなり前から言われてたことなんですが・・・。
ロケットの打ち上げ一つ取っても予算は大きな問題であります。技術というのは発想やら経験やらがモノを言いますが・・・資金が潤沢かそうでないか、というのもかなり大きな問題であります。過去にアメリカやソ連が莫大なカネ使って月行きを競争しましたが、今そういうことできるのは多分中国くらいだったりします。日本は元からあまり資金を出さない・出しても失敗は許さん、みたいなところがあって、それでも今のレベルにまで来てるというのは・・・やはり誇れるところだと思います。

今は大したことなくても将来何かの役に立つ・・・。
その「何か」てのはなんだ、「将来」っていつだ、何もなかったらカネをドブに捨てたのと一緒やぞ・・・とかそういう話はいつも出てきます。が・・・そういう決まりきった「可能性」ではなくもっと未知の「可能性」を信じてもいいんでは、と。
それに。宇宙や軌道上の開発ならうまくやればどんどん「何か」が出てくると思うのですが。個人的には各国が色んな意味で一気に協力して一気に巨大ステーション建造してくんないかなあ、とか願ってるんですが・・・勢いつければ何とかなる・・・のではないかな、と。

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08/28/2013

中止であって失敗じゃない

そりゃあ、打ち上がるとこを見たかったですが・・・。
新型固体燃料ロケット「イプシロン」発射19秒前に自動停止(Yahoo!:毎日)
Yahoo!サイエンストピックス:宇宙開発
固体燃料ロケットであります。液体燃料ロケットよりもコストが安い、など有利な点もあるのですが・・・取り扱いなどの面からどっちかと言えば液体燃料ロケットの方が普及?しているような。

日本でも液体燃料ロケットを扱っていたりします。H2Aとかその部類。
これは日本には元々二つの宇宙開発機関がありました。旧宇宙開発事業団(種子島)と旧宇宙開発研究所(内之浦)で・・・これが合併して現在の「JAXA」になってます。しかし種子島の方は「液体燃料」内之浦が「固体燃料」と住み分け?みたいなことになってます。
今回も内之浦から打ち上げ、ということだったのですが・・・。

しかし今回の「目玉」は打ち上げ機構の簡素化にあるようです。様々な「時短」が行われ、さらにはコストカットも。その中の一つが人工知能であります。・・・こう書くとなんかSFちっくでなんかありそうな気もしますが。実際にはコンピュータ技術などの進歩によるもので、色々できるようになった、ということではあります。
そして今回、自動停止。
・・・どこかに不具合があっても無理に打ち上げる、よりは賢明な判断だと思うのですが。失敗してナンボ、とまで言うつもりはありませんが・・・こういう慎重な姿勢の方が好ましいのでは、と。そのまま打ち上げて周囲にも危険が、となる可能性もあったわけです。・・・あそこまで謝る必要もあるんだろうか、とか。

最短で明後日には再び打ち上げか、ということになってます。やはり安全第一で進んでいって欲しいところであります。

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05/12/2013

やって欲しいのだけど

火星への「片道切符」応募7万8千人(CNN)。定員は4人、出発は2023年までに。非営利団体だからでしょうか、費用は必要ないようですが、手数料が38ドル・・・大丈夫かいな。
「片道」なのは「移住」を目的としているから、とのことで。しかし移住費用に60億ドルは必要なんだそうですが・・・非営利団体でどうやってこれを捻出するのだろう、と。
・・・何よりどうやって火星まで行くのだろう、と。場合によっては10年後に宇宙機を打ち上げ・・・というわけにはいきますまい。辿り着くまで数年かかる可能性だってあります。

一応・・・というとヘンですが。アメリカのNASAが火星への有人飛行を計画しています。
ただ、NASAは今までの大国の力を存分に使った方法ではなく。最近はアメリカも何かと不景気なのです・・・国際宇宙ステーション関係や衛星打ち上げなどの軌道上ミッションは民間に委託する方向で。その代わり相当に金のかかる火星開発などは集中してうちでやりましょう、と。
まあ、その分外宇宙へは到達しやすくなる・・・という見方もありますが、どっちにしても地上から打ち上げてる分にはあんまし変わらんのではないか、とかそういう見方もできます。

国際宇宙ステーションで資機材を組み合わせて火星行きの宇宙機を組み立てる。
・・・とかそういうことができるようになればまた話は違ってくるのでしょうけど。人間四人乗っけて地上から火星まで。・・・一体どれくらいの呼吸気と水と食料と・・・先に打ち上げておいて後から回収する?とか?
夢があるのはいいのですけれど、実際にどうなんだろう、とかなり疑問ではあります。非営利ということで儲けはない、ということなのでしょうけど・・・夢に申し込んだ、ということになるんでしょうか。

・・・とかこんなこと書いて10年後にきっちり火星に着いちまったらどうしよう、とかそんな想像もしてるんですが。いや、できるもんならやって欲しいなあ、という思い?はあるんです、こんな自分にも。

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04/25/2013

二つほど 4/25

国外で二つほど。

一つ目。フランスで同性婚解禁法が成立(iza!)。これで14ヶ国目だそうですが・・・色々ありそうではあります。
アメリカでも新大統領が選出された時に「是か非か」で問題になったりしましますが、欧米、特にキリスト教圏内ではかなりデリケートな問題となっていることが多々。解釈も色々できるのですが・・・唯一の神様が決めたことを違える、ということになる、という解釈になってしまうからでしょうか(実際はそんなに単純なものではなさそうな)。
これがイスラム教圏だとさらに「とんでもない」ということになり・・・仏教圏だと教義的には「さあ?」という風なことになってしまいます。日本含むアジアだと同性婚は宗教的にどう、というより感覚的倫理的に受け入れられない、ということになるのかも、と。
・・・しかしいずれ日本でも議論が始まる話ではあるのですが・・・その時にどうなりますやら・・・?

二つ目。宇宙空間で濡れぞうきんを絞ったらどうなる?(CNN) そりゃあ・・・絞った水が「落ちる」ことはないから水泡として球形で漂うことになるのかな、「絞った」ということで力が加わってるわけだし・・・とか思ったんですが。
実際は想像を超えてました。
↑記事の動画見たら一発ですが、まるでジェルのようにぞうきん→腕へとまとわりついていく、という・・・。もちろん多少の水泡は飛び散りますが(カメラのレンズにも付着)ほとんどは腕にまとわりついたまま。なんだか「水」という雰囲気ではないような・・・。
しかし飲料水をぞうきんに、てのはISS的にはどうなんだ、とか思ったり。循環水ということで後でまた飲用に回すこともできるから問題ない、とかそういうことなのかも知れませんが。

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04/21/2013

どこの宇宙?

いざ「宇宙旅行」法律上の問題は?(Yahoo!:弁護士ドットコム) 岩城滉一さんが2014年・・・つまり来年にオランダの旅行会社が企画する「宇宙旅行」に参加、とのことで。で、法律上は・・・という記事なのですが、ちょっともの足りないかなあ、とか思ってしまいましたが・・・実際どんなもんなんでしょうか。

「トラブルが起きた時にどの国で裁判が行われるか」
というのはたしかに重要な問題だったりします。オランダの会社と契約、ですからそういった内容の契約もあるのかも知れません。が、そのトラブルの内容によっては色々変わってくるんでは・・・とかそんな風にも思うのですが。
例えば・・・例えばですが。宇宙旅行中に何か刑事罰相当の犯罪やってしまった、とか。
故意とか自覚なしに、とかそういうとこでも違ってきそうですが将来そういう問題も出てくるかと。・・・たしか民間の飛行機の場合、航空会社が所属する国の法律が適用される・・・んでしたっけ。飛んでる地域の法律・・・ではなかったように思うのですが。
宇宙旅行の場合もそういった規定になるのかな・・・と。オランダの航空会社ならオランダの法律で・・・とか。

しかし実際のとこ、そういう話は全然出てきてないわけで。まあ、将来的は決めないといけないのでしょうけど・・・現在はまだほんの数分程度(国際宇宙ステーションに滞在、とかそうなれば話は違ってきますが)無重量状態を経験できる、とその程度ですし。・・・でも将来的にはやっぱりそういう細かいところの話も必要になってくる、とは思うのですが。

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04/16/2013

二つほど 4/16

サイエンスで二つほど。

一つ目。電子顕微鏡で生きたままの虫を観察(Yahoo!:毎日)。自分も知らなかったんですが、かなりの高倍率で観察できる電子顕微鏡ですが・・・対象を真空内に設置しないといけない、とのことで。
これが無生物なら別に問題はないのですが、生物を使う場合水分が蒸発してしまって干からびてしまいます。生きているそのままの姿を観察できていなかったわけです。
浜松医科大の針山孝彦教授のチームは、ショウジョウバエの幼虫は真空中でも生きていることに注目。何らかの「膜」が保護しているとして「膜」の再現に成功。従来なら生きたままの観察ができなかったハムシの観察にも成功しました。
・・・よく考えてみたらかなり大きなことだと思うのですが。真空中、ということである意味「真の姿」ではなかったモノをそのまま観察できるわけですから。今後の成果に期待したいところではあります。

二つ目。国際天文学連合、有料での系外惑星の「名称公募」に難色(Yahoo!:sorae.jp)。結構微妙な問題になってきているような気がするのですが。国際的学術的には認められていない系外惑星の「名称」ですが、「愛称」ということで非公式に・・・ということなら折り合いがつけられそうですし。でも課金制の有料で、というのは何だかなあ・・・と。
これが個人サイトが趣味的に「名前付けようぜ」とかそういうことやってる、ならこういう風にはならなかったと思うのですが。
民間団体が一定のおカネを取って(発見者の了承を得ているとは言え)系外惑星の「命名権」を売る、というのは・・・さすがにどうなんだろう、と。取り決めで名前は付けない、ということになってるのに。
昔「月の土地売ります」とかそういうのがあったりしましたが、今回のコレはそういうレベルではないわけで。・・・やっぱり今後微妙なことになりそうな気がするのですが。

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03/08/2013

二つほど 3/8

色々見える二つほど。

一つ目。イタリア・ベルルスコーニ元首相に禁錮1年判決(Yahoo!:JIJI)。我らがベルルスコーニ氏がついに収監か・・・というわけではなく。イタリアって75歳以上なら禁錮2年以下の判決では収監されない、とのことで(氏は76歳)。しかしこれまでも有罪判決を受けてきたものの事実上収監はされていない、とそういうことになっていたりします。
・・・選挙も微妙なとこに落ち着きましたし。
まあ、年齢も年齢なんですが・・・この人の場合、仮に収監された、としてもその後にあんまり影響なさそうな。再犯、というわけではなくてあまり気にしない、とかなんかそんな感じであります。日本の場合だと、政治家の犯罪というとどうにもウェットな印象がつきまとうのですが・・・この人だとなんかドライでカラッとして見えるのは・・・なんでなんでしょうね。

二つ目。NASAとESAが「スペースインベーダー」に見える銀河を公開(Yahoo!:sorae.jp)。インベーダー、というよりなんかカニみたいにも見えてしまいますが。まあ、そのものズバリというわけではないのでそんなものかと思いますが・・・。
これは約20億光年彼方にある銀河団「アベル68」のさらに後方、つまりさらに遠くにある渦巻銀河であります。ただし、この渦巻銀河がまんま「インベーダー」の形をしているわけではなさそうで。
カンタンに言えばアベル68の重力によって見え方が変えられてしまった、と。
それが「インベーダー」なんですが・・・実はカニ以外にも何かどっかでこんなキャラクター?のゲームを見たような記憶があるのですが・・・何だったっけか・・・? あるいは「ありそうなカタチ」ということでどっかで見たような、とかそんな風に思ってるだけ・・・なのかも知れませんが。

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02/28/2013

なぜにカップル

2018年に米国人男女二人を火星近くの軌道へ(iza!)。まだ構想段階のようですが・・・あと5年、というところであります。
「火星着陸」ではなく「火星付近の軌道を飛行」というのは、今現在火星に着陸するとなるとさらなる技術的困難が待ち受けているからでしょうし・・・乗員二人、というのもコストその他の面からそうなってのではないか、と思われます。

火星への有人飛行はNASAがやはり「構想」として2030年代での実現を目指しています。
人間が宇宙機に乗って地球と往還する、というのは実はかなりな技術を要します。人間が乗る・乗らないだけで機体の構造から何から大きく変わってしまいます。・・・当たり前ですが乗らない方が機体を小さくできます。人間が一日に必要とする呼吸気・水はもちろん生活用の道具すべて。それらを全部まとめて宇宙に持っていかないといけません。

さらに火星行き、二年弱も地球外、となると。
例えば初期の地球軌道打ち上げの宇宙機なんてのは人間が座るだけのスペースしかありませんでした。これは何日も何日も軌道上に滞在しているわけではなかったせいでもありますが・・・どんどん人間が軌道上へ出て行くようになるとそういうわけにもいかず。どんどん機体は大きくなっていったわけです。
国際宇宙ステーションはその流れの一つでもあります。
これまで移動手段でしかなかった軌道上の物体に本格的な「居住性」を与えたわけです。

火星への飛行はまたちょっと違った方向性が必要ともなりますが・・・それでもやはり大容量?のスペースは必要となるでしょうし新しい技術も必要となるのでは・・・と。
ただ・・・別にカップルにする必要あるんだろうか、とか。話題づくりなのかそれとも何か他に・・・?
いずれにせよ実現できるのなら相当なハナシなのですが。現行ではどうなんだろう、でも延期でもいいから実現はして欲しいなあ、とか思ってしまうのですが。

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01/08/2013

二つほど 1/8

色々と二つほど。

一つ目。麻雀店、激減に追い打ち。健全性に活路も(Yahoo!:毎日)。・・・記事中の店主の「どこでもやってるのに」とかそういう言葉が出てきちゃうのはちょっと、なあ、と。違法なのは認めつつなあなあでこれまで過ごしてきたツケが今になって出てきてる、とそういう言い方もできると思うのですが。
日本では賭け事、つまり勝ち負けを予測してお金を支払って配当を受け取る行為は原則禁止であります。
例外は「公営」のもので。競馬とか競輪とか競艇とか宝くじとか。そういう認められているのもあります。しかしそれ以外は見つかれば法的に罰せられます。
・・・見つかれば、ですが。
パチンコなんかいい例で。あれは実質「賭け事」なんですが・・・やり方がやり方なんではっきりそうとも言えず。さらに多方面に様々なしがらみがあるもんで摘発もできず。でも雰囲気やらで最近は客足が遠のいているのでこの業界もライトな雰囲気出そうと必死であります。
対して麻雀。美少女アニメ化とかそういうのもありますが・・・そういう努力とかしてるのだろうか、とか。これまでのように暗くて人相の良くない連中がたむろしているような空気を何とかしよう、とはしてないのでしょうか・・・?
ゲームセンターはそういった空気を一掃した場所でもあります(その分コアなファンは減りましたが)。そういった努力をしないで摘発されたら「どこでもやってるのに」と明らかな違法状態を認める、てのは・・・さすがにどうかなあ、と思うのですが。

二つ目。「火星旅行」実験、6人中4人が睡眠障害(Yahoo!:時事)。地球から火星へ・・・SFだとカンタンに行っちまうもんなんですが。実際にはかなりの時間がかかる「旅行」で・・・片道8ヶ月ほどもかかります。
そこで「実験」として長期間国際宇宙ステーションに似た施設で過ごす、というものでした。もちろんただぼーっとしてるわけではなく。恐らくはその時考えられる限りの作業やオペレーションをこなしつつ、というものだったと思われますが。
・・・睡眠障害。いや、実際はもっと色んなもんが出てくるかも知れません・・・。
「実験」ということである程度は適応した人材を使ったものかと。しかしこれがただの一般人がそれこそ「旅行」として行く、とかそういうことになったらそれはそれでまた別の問題が起きそうな。ヘタすると命にかかわったりするかも・・・?
今後も「実験」はあちこちで行われると思います。そこで問題点をかなり詳細に洗い出していかないと今後がなかなか難しいもの、なのかも知れません・・・?

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10/30/2012

軌道上に願いを

ISS(国際宇宙ステーション)への接続を果たしたスペースX社の「ドラゴン」無事に帰還(Yahoo!:時事)。・・・10/11にドラゴン、ISSへの初の正式接続(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック公式日本サイト)こういった記事が出ていたのですが。ISSに物資を運んで研究成果などを地球に持ち帰る。このミッションが民間の手で成功した、ということになります。今後もこんな風にNASAが民間に委託して・・・という話は多数出てくるとは思うのですが。
一応、と言うか「宇宙旅行」の予約が始まっていたりします(とは言ってもいわゆる弾道飛行、つまり一定の高さにまで行って帰ってくるだけですが)。これで本格的な宇宙開発時代の幕開けだ、とかそういうつもりはありませんが・・・ようやくこういうところまで来たのだな、ということは思ったりします。

ベラボーに金がかかるのが宇宙開発、というのは変わってません。が・・・それもどうにかできそうな、それが民間参入ではあります。
コストというのは最も大きな問題の一つであります。誰だって安い方がいい。そのためには官だけではなく民の力も必要、と。乱暴に言えばたくさんの企業が参入してくるとコストが下がるわけです(もちろんそういった関係技術の進歩による経済高揚とかそういう側面もありますけども)。競争原理も何も、利益を追求すればコストカットは当然ついてくる話ではあります。
・・・でもなあ・・・それだけでいいのかな、というのが実は正直なとこであります。

個人的には「官」の方でもうちっとでもISSを拡張・維持して欲しいなあ、と。
軌道上に人工建築物があるとないとでは大違いなわけで。そこを足がかりにしてさらに宇宙の奥へも目指せる。重力井戸の底から無理やり飛び上がるのではなく、軌道上からなら重力の存在を軽くできます。そっちの方がはるかにkソウトカットになる、と思うのですが。
そうなればさらに民間からの参入も見込めるでしょうし、何より「開発」が進められる。それにはまだまだ「官」がきちっと作って行って欲しいなあ、と。

・・・まあ、それでも今回の「民間の成功」というのは先が楽しみなもんではあります。素直に喜びたいのですが・・・現状ではなんかまだまだ色々無理があるのかなあ、とかそんなことまで考えてしまったりします。

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08/04/2012

まだ立っている

1960~1970年代、NASAのアポロ計画により立てられた6本の星条旗のうち5本はまだ月面に現存(Yahoo!:時事)・・・本当は「6本」あったそうなんですが。アポロ11号ですから1969年に人類初の月面着陸の時の星条旗だけが行方不明。これは当時のアームストロング船長が「着陸船が月面から飛び立つ時に飛ばされてしまった」と回顧している、とのことなので・・・どっかに転がっている?のかも知れません。

地球上なら風などの空気の動きがあったりしますが、基本的に空気のない月面ではそういうことはまずありません。
月面に印した足跡や乗り物の跡はそのまま。「風化」というものがないため月そのものがなくなる、とか、テラフォーミングならぬ「ルナフォーミング」で月面上に大気を定着させたりしない限り半永久的に残ることになります。
もし月旅行が現在の海外旅行くらい容易になったら、そういう「遺物」は観光名所や文化遺産的なものになるんではないか・・・という話を読んだような記憶もあったりして。
ということは逆に不名誉な「何か」も残ってしまうわけではあるのですが・・・。

実は現在でも根強い「実はアポロは月に行ってない」説。こないだある番組では「観測用レーザーの反射鏡を月面に置いていってるのは今でも確認できる」という反論?をしてましたが・・・簡単に行ける場所ではないので、そういう噂も出てくるんだろうなあ、と。
よく言われる「根拠」に「月面に星条旗が立つわけがない」というものですが、そのまんまの「旗」ではなく支柱が入ってるのはかなり前から有名な話だったりします。「はためいてみえる」というのも設置した時に誰かが触ったんでは、ということになってますし。
似たような話に「月面の人面岩」というのもあります。
これは影などの具合によってまるで人間の顔のように見える岩が写っている・・・というものなんですが、実は映像を調査した関係者が「これ、面白いでしょ。人の顔みたいに見える」と冗談っぽく周囲に話したのがきっかけで広まった・・・という話もあったりします(なんだかこっちの話の方がよりそれらしく聞こえるんですが)。

実際に色々と確かめるには実際に月面に人間を送り込む必要があるわけですが・・・それだけのため、ってのもなんですが・・・まだしばらくはそういうのは無理っぽさそうな、そういう状況てのは・・・やっぱり惜しいところではあります。

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07/13/2012

二つほど 7/13

来年関係で二つほど。

一つ目。一般用白熱電球の生産終了を前倒し・・・パナソニック(iza!)。来年、つまり2013年の3月に生産を終了する予定でしたが今年の10月末で生産を終了する、とのことであります。
白熱電球。終了の理由は温暖化対策が以前は大きな理由でしたが・・・昨今では電力不足に対する「節電」の意味合いも強くなってきています。
・・・実際、うちでも白熱電球を使っていたんですが、電球型蛍光灯に変えたりしてます。節電、というのもあるんですが(消費電力がケタ違いに低い)やはり寿命もあるかな、と。白熱電球だと頻繁に変えないといけないんですが、電球型蛍光灯だとそうでもない。LEDは・・・ちょっと形状に難があるので、ちょっと。まだお高いですし。
まあ、一時代を築いたモノがなくなっていくというのはややさびしいものがあるのですけれど・・・。

二つ目。2013年12月に旅客用宇宙機打ち上げ予定・・・ヴァージン・ギャラクティック(CNN)。来年の年末、ということであります。そこまで来たか、と思うか、まだまだ、と思うかは人それぞれかと。
宇宙旅行と言っても無重量空間数分程度、というものですが・・・それでも大変なことではあります。現行だとそれなりの人がそれなりに訓練を受けての「打ち上げ」なのですが、恐らくそういうのはナシだと思われます。まあ、お金は必要なのでやはりそれなりに資産のある人限定となってはしまいますけども。
できるなら軌道上に先に関連施設を作っておいて・・・とは思いますけど、ただ「打ち上がる」しかも民間企業が、というだけでもかなりスゴイことではあります。今後へ繋がるステップとなればいいのですが。

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02/27/2012

「規範」とは言うけれど

難しそうですなあ。
日米豪EUが「宇宙活動の国際行動規範」策定へ(iza!)…とは言っても。すでに2007年に「大罪」を犯している中国の参加を求める、てのはかなり難しいことだと思われます。
デブリの大量拡散が確実に起きることを十二分に承知のはずなのに、弾道ミサイルによる衛星爆破実験を行なった国であります。たった5年程度でその認識が変わるとは思えません。

その辺はロケットに限ったことではないのですが。いい捉え方をすれば「規範」の大きな変更ではあります。いわゆる「欧米」中心の世界からアジアへの変換を促す…さらには「キリスト教」中心から「イスラム教」など他宗教へのシフトでもある、と。
…しかし実際のとこは「皆を納得させての変革」ができないから「ゴリ押しで変える」ということになってる…という見方もあります。そもそも紀元前とかそういう年代ではイスラムやアラブの「力」というのはかなりとんでもないものがあって、ヨーロッパなんぞはその下に付いてるに過ぎなかった、とかそういう話もあります。
しかし起源以降、ヨーロッパの力は増しアラブを含むアジアはおちていってしまった…。

それにしても「変わった」理由というのがあるわけで、現状のように単純なカネや力(レアメタルとか人件費とか)だけで変わって行ったわけではありますまい。そういったところを認識している人は当の中国にもいると思うのですが…?
なんかもうちっと「よそ」を見てくれたらなあ、と。無駄な闘争をせずとも「変える」ことはできると思うのですが…そういうとこまでは無理なんですかねえ…。

さらにもう一つ。↑の「宇宙活動の国際行動規範」に…ロシアの名が出て来ないのはなんでなんだろうなあ、と。ある意味中国よりも多大な影響を軌道上に与えている国家だと思うのですが…?
まだまだ色々なしがらみがありそうではあります。

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02/17/2012

方法が気になる

スイス:いわゆる「宇宙ゴミ」を掃除するプロジェクト発表(Yahoo!:JIJI)。「宇宙ゴミ」とは「スペースデブリ」とも呼ばれるもので、大きいものは打ち上げられた人工衛星クラスそのまま、小さいものはネジや部品程度…いやチリとかそういうのも含まれます。
大気などによる摩擦が基本的にないため、いわゆる「宇宙空間」では一定の速度…地球をぐるりと『落ちて』いって一回転できる速度…を出すことができれば基本、永遠に地球の周りを回る「人工衛星」ということになります。さらに大気による影響がない、ということはどんなカタチでも構いません。速度さえ維持できていれば。

…これが何らかの事情で失速すると地球めがけて『落ちて』いくことになります。こないだもいくつか「人工衛星」が落ちてきましたが…大抵は大気圏に入ると燃え尽きます。かなり大きなモノだと残骸が降ってきたりしますが。
しかし「何らかの事情」がない場合。大変な速度で軌道上を飛び交うことになります。…そうした「デブリ」を「掃除」する連中を描いた「プラネテス」というマンガ・アニメもあります。
場合によっては人命にも影響する「飛ぶ凶器」だったりもするのです…。

「プラネテス」の中では軌道上まで人間が行って回収・あるいは大気圏に落して燃え尽きさせる、とやってましたが…そういうのは今はまだ無理っぽいですし(ISSを有効利用…というのもまだ時期尚早?)。となると無人機に「掃除機」積んでいく…とかそういう感じになるのでしょうか。実際、有人よりも無人の方がトラブルには対処しやすいのですが…さて?
その方法が気になる「掃除屋」ではあります。…たしかに近い将来必要にはなる分野なのでしょうけど…現在の技術や状況でそこまでできるもんなんでしょうか…?

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10/19/2011

えいぎょううんこう

アメリカ・ニューメキシコ州南部に「スペースポート」完成(Yahoo!:読売)。これはヴァージン・ギャラクティック社によるものでこの「宇宙港」から飛び立った機体だと約4分間の「宇宙空間体験」ができる、ということになってます。
ヴァージン・ギャラクティック社というのはあのヴァージングループの一員でもあり…ヴァージン・エアと言えば観光目的の宇宙飛行を目指して色々やっていた会社でもあります。そんな関連会社が来年には「営業運行」を開始する、と…もちろんお値段はかなりするようですが、それでも日本人を含むかなりの数の予約が入っているとのことであります。
Welcome | Virgin Galactic

一応現在でも「宇宙空間体験」をすることは可能です。しかしそれにはベラボーなお金(↑の料金なんかよりはるかにお高い)と厳しい訓練、そして膨大な時間が必要になります。つまり、一般人にはまず無理な世界ということになります。いわゆるセレブと呼ばれるお金持ち…それも体力精神力共に充実してる人のみだったりします。
↑これはそういう訓練などは必要ないようで。その代わり、と言うか…約4分間の「宇宙空間体験」ができます、という程度だったりします。無重量や地球を生で「外」から見れる、というたしかに他ではできない体験なのですが…ISSに滞在できる現行のものとは大分違ってきます。
…でもやはりそれでも行けるもんなら行ってみたいもんではあります。

今回完成された「宇宙港」は専用の機体が飛び立つ場…ということのようで。見た目はフツーの空港とそんなに変わらんのではないかと思われます。
しかしここから飛び立った飛行機(双頭の間にもう一つ頭)は間の「宇宙機」をジェットで必要高度まで運んで行ってそこで切り離し。「宇宙機」はそこでロケットに点火、「宇宙空間」を目指すことになります。
…通常の地上からの打ち上げとは違い、途中まで他の機体に運んでもらうことでこんな風なシステム?になってます。…それと機体が非常に小さくて軽いことも。通常のロケットなら必要機材や運搬する荷物が山のようにありますが…最高で人員8名ならこれくらいでも可能なわけです。

いちいち必要機材を持って上がらないといけないのが現行のロケット事情でもあります。機材を軌道上に置いていて(つまり宇宙ステーションの運用を大幅拡大して)人員とちょっとした荷物だけこういう風に上へ上げる…という風になれば軌道上、いや「宇宙開発」も進むかな、とか思うのですが…状況が状況ですから…。

それでもどんな形でも、商用でもこうやってどんどん行けるようになる、というのは期待したいところではあります。…やはり一度は行ってみたいもんなのですが…どうなるのかなあ…。

04:34 PM | 固定リンク | コメント (0)

09/15/2011

二つほど 9/15

色々と二つほど。

一つ目。NASAが次世代大型有人ロケット発表(Yahoo!:JIJI)。2021年…ということは10年後には有人飛行を行なう、とのことですが。これが事実上スペースシャトル・オービターの後継機ということになります。
↑記事には画像がありませんが、別の記事見る限りではやはり往年の「使い捨てタイプ」復活、ということになりそうであります。つまりは多段式の打ち上げロケット、ということで。
NASAは月や小惑星、火星探査などの大規模プロジェクトには直接関わって、ISSなどの比較的地球に近い軌道上などのミッションは民間に委託、というスタンスをとっています。…まあ、その辺は予算とか色々ありますし何よりアメリカのことなんでどう、とは言えないんですが…。
…やっぱり先に軌道上開発しといた方がいいんじゃ…? とは思ってしまうのですが。

二つ目。ヒマワリの放射性セシウム汚染除去能力はそれほど高くない(Yahoo!:毎日)。あー…やはりそういう結果が出てしまいましたかー…。
これは土中もしくは表層の放射性物質(この場合は放射性セシウム)を植物に吸着させて減らすことができないか…という農林水産省の実験でありました。植物が成長していく中でそういった物質を取り込ませ、最終的にその植物を処分すれば放射性物質を減らせるのではないか、ということで。その代表?として選ばれたのがヒマワリだったんですが。
…あんまり効果ない、ということになるとたしかに↑表層除去、というのが最も直接的で効果ありそうになるんですが…扱いとしちゃ放射性廃棄物になるためそこらに埋め立て、というわけにもいきません。今度は「土」から放射性物質を取り除くことが必要になってくるわけで…一種の堂々巡りのような観すらあります。

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09/09/2011

まずは無事な帰還を

願いたいところではあるのですが。
NASAがISS(国際宇宙ステーション)の無人化計画に着手(Yahoo!:ロイター)。スペースシャトル・オービターの退役によりISSまで「ヒト」を運べる・地上へ帰ることのできる機体はロシアのソユーズだけになってしまいました。しかもアメリカのNASAは今後は火星などへの飛行を中心にしていく、とのことで…ISSなどの軌道上の開発は民間に委託する、と。実際、火星へ何か飛ばす、というのは民間ではなかなか難しい話ではあります。お金もそうですが、技術も。…これまでNASAが培ってきた技術ならばたしかに…とは思いますがそれでも難しいもんではあります。それはそれでまたある意味楽しみな面もあるにはあるんですが。
…こう言っちゃなんですがNASAが手を引いた形になってしまったため、現在各民間会社で軌道上へ打ち上げる「競争」が起きてます。やはりそれはそれでこっちも今後が楽しみ?なんですが…実際問題として「今」ISSに「ヒト」を打ち上げることはロシア以外できないわけです。…もうしばらくしたら分かりませんが。

ロシアのソユーズ、というのは米ソの冷戦の頃から、NASAのアポロ計画の前から運用していたものであります。…とは言ってもあの当時のモノそのままを今動かしているわけではなく。最新の設備や技術が惜しみなく注ぎ込まれているはずであります。…でもカッコはあの当時のままなんですよねえ…外見はほとんど変わってない。
さらにこのソユーズ、事故が少ないことでも知られていました。宇宙開発てのは事故の歴史でもあります。もちろん開発当初はあったのでしょうけど、最近はあんまり聞かない優秀なものでありました。

それが…先月無人貨物船プログレスの打ち上げを失敗。ソユーズではないのですが、システムはほぼ一緒。そのためソユーズは詳細解明のため今後の打ち上げを延期。…ソユーズが行けない、ということはISSには「ヒト」が行けない、ということになってしまいます。
現在ISSには六人の宇宙飛行士が。そしてソユーズが一機、ドッキングしています。これで今月中に三人が帰還予定。日本人宇宙飛行士古川さん含む三人は予定では11月中旬頃に帰還…なんですがこれもソユーズなのでさらに遅れる可能性も。しかも場合によっては帰還だけで新規に誰かをISSに送ることができないかも知れない、という…。

「ISSの無人化」と言っても恒久的なものではなく一時的なものにはなりそうなんですが。しかし一度無人化してしまうと…それにISS計画そのものも恒久的なもんではありませんし。やっぱり有人飛行可能な機体を他にも軌道上へ…というのがいいんでしょうけど、昨今の事情をみるかぎりなかなか難しそうではあります。

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08/27/2011

なんとかインザスカイ

銀河系内に「ダイヤモンド星」が存在?(Yahoo!:ロイター) 「ダイヤモンド」と言っても地球から約4000光年離れたところに光り輝く天体が…というわけではなく。このい星を構成している炭素、この密度が非常に高いためダイヤモンドのような状態なのではないか…という話であります。

…ううむ、なんだか前にどっかでこんな話を聞いたような。
で、この「あれこれ」に書いたような、そんな断片的な記憶まであるんですが…思い出せない。記事を検索してみてもそれらしいのが出てこないし…?

まあ、いずれにしても「ダイヤモンドの星」となるとこの不景気のご時世えらく景気のいい話に聞こえますんで、某情報番組でも紹介してたんですがやはり「価値は…」という話になってました。単純に比較するととんでもない金額になるわけです。
…普通に考えればそんな巨大なダイヤ、仮に地球上に持ってこれたとしても「ダイヤ」の価値がガタ落ちになることは目に見えているわけで…隠しておいて少しずつ、いや、どこに隠すんだか、とかそんな話になってしまいます。
それに「4000光年」というと代表的な天体よりも近く感じますが(大抵なん万光年とかですし)…光の速さで4000年。往復8000年。無人機飛ばしてもいつになるか。物体は速度が上がると質量が変化するらしいので、帰りにダイヤはどうなるんだ…とか余計なことまで考えてしまったりして。

むしろ高密度の炭素がある星、というのは一体どんな場所なんでしょうか…実際、ちょっと思いもよらないようなシチュエーションがごろごろしてそうで、宇宙というのは本当にナゾに満ちているようなのでございます…。

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07/22/2011

幕は引かれるけども

ソニー、8ミリビデオ再生機の出荷終了(Yahoo!:時事)。これは一つの時代の終了ではあります。撮影用として長らく愛用されてきた8ミリビデオだったのですがソニーが終了、ということは他のメーカーも追随するものかと思われます。

そしてもう一つ。最後のスペースシャトル・オービター「アトランティス」無事着陸(Yahoo!:時事)。これで約30年に及んだオービターの歴史が終了することになります。
アメリカは今後はISS(国際宇宙ステーション)への地上からの往還はロシアや民間に任せ、国としては有人火星飛行などに専念する…と発表してますが、往年ほどにはアメリカは宇宙や軌道上に関心を示していないのでは…と個人的には思ってます。まあ、月着陸だって明らかに国家のメンツにかけて、みたいなもんでしたし。
でも…それでも宇宙及び軌道上開発技術は格段に進歩したわけです。どんな事情があったにせよ。そして…一度進んだものは後退しません。見かけ上は後退したように見えてスピードが落ちても埋ずみ火のように少しずつ微量ながらも進んでいくものではあります。

これを機会に日本が躍進しないかなー、とか個人的には思ってるんですが。まあ、のんきなもんだ、というのは承知の上であります。どうやったってお金をドブに捨てなあかんのですから。「将来への投資」という名目にしては多すぎる金額。しかも現状、被災地など他へ回すべき事柄が多い中で…そんなカネを使おうというわけですから…現時的には無理だろう、と思ってます。しかし…ここで絶やして欲しくない。

何度かこの「あれこれ」でも触れてますが…軌道上開発が重要だと自分は考えていたりします。ISSもそうですが、地球の周回軌道上に人工物をいくつもいくつも置いてそこを足がかりにする。平たく言えば「宇宙ステーションをもっと作れ」ということであります。
アメリカがとりあえず?打ち出している火星有人飛行にしたって軌道上にベース構えた方が相当マシになります。何せ軌道上からなら打ち上げ費用は地上より、ぐん、と安くなる。重力に逆らう必要がないからであります。
他にも無重量下で開発できる物質などもあります。そういったものを利用できれば人類の未来も明るいものに…まあ、そうカンタンには行かんでしょうけど何らかの「進歩」はできる。
…が、これもやはりお金がかかります。相当に。そして…そんな余裕はどこの国にもないわけであります。

そもそもスペースシャトル・オービターは地上と宇宙ステーションを往復するための「シャトルバス」だった、という話もあります。30年前に具体的なステーション計画があった…のかどうかは定かではありませんが構想としてはあったのではないでしょうか…。

…それなり?に信じてはおるのですがね。この厳しい現状を打破して軌道上がうんと栄えてそこから外宇宙へ旅立つ船も出る、と。もちろん根拠はありません。でも、そう考えた方が楽しいじゃないですか。自分はそう考えるのです、最近。

03:58 AM | 固定リンク | コメント (0)

07/09/2011

STS-135

最後のシャトル打ち上げ、成功(iza!)。…本当に最後であります。スペースシャトル・オービターが今後地球上から打ち上げられることはないわけです…。

「地上と軌道上の往還機、しかも何度も再利用できる機体を作ろう」
という思いはかなり前からあったものと思われます。地上と軌道上…要は宇宙空間であります。地上と地球の引力が及ばない空間との接続。それは古来からの夢であり…数多の創作の舞台ともなってきました。ベルヌの月旅行を引き合いに出すまでもなく。宇宙の深遠とも言うべき未到達点に達すべき努力が続けられてきたのです、これまで。
しかし地球の引力は強大であります。今でも、そしてこれからも主流となっていくであろう「多段式の打ち上げ式」は、いわゆる重力井戸の底から脱出するのに尋常でない力が必要なことを示してくれるものであります。…オービターだって一応多段式なんですが…あれだけの重量を一気に運び、しかも機体が再利用可能、というのはやはり魅力的ではあったのです…。

「マイカーよりそのつどタクシー呼んだ方が結局維持費含めて安くあがる」
その機体のメンテ費用。使い捨てならメンテなんかいらんわけですからその分安くなる。しかもオービターは事故があったため安全基準がかなり厳しくなりました。その分、メンテ費用が増して運用できないようになった…という話もあります。

…NASAはISSへの人員や物資の輸送は民間に委託する、とのことで。その代わりと言っちゃなんですが深宇宙、あるいは太陽系惑星への調査などカネがかかりそうなとこはうちでやる、とそういう方向性なんだそうですが…。
個人的にはなあ、と。まず軌道上、つまり現行のISSを発展させろよ、と。ヒトが「住む」ことができるようになれば事情が変わってきます。何より…「重力井戸の底」じゃないんです、軌道上は。あそこからなら第一次も第二次も宇宙速度を気にする必要がない(全く、てわけじゃないですが)さらに外、つまり深宇宙への探査が楽になる。…そっちから攻めた方がいいのでは? と個人的には思ってます。
でもまあ…なんかで事情が大きく変わらない限り無理なんでしょうね。深宇宙への探査機を地上から打ち上げる…どんだけ費用と時間がかかるのやら…?

これも個人的考えなんですけど…オービター退役後に出てくるであろう宇宙機、というのがどうも一昔前に戻ってしまったような気がしてならんのです。ある意味アレで最先端、最高峰がすでに出ていた…ということなのかも知れんのですけど。なんだか退化?してしまっているような…。

ともあれ、お疲れ様でした、と言いたいです(還ってきてからが本当なのでしょうけど)。オービターがなければここまで発展はできなかったわけです宇宙開発。これから足踏みが続くのかも知れませんが…それでも先に進むはず。すでに進んできているのですから…それを、期待したいと思います。

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05/17/2011

あと一回

スペースシャトル・エンデバーの最後の打ち上げ成功(Yahoo!:毎日)。「エンデバー」はこれがラストフライトになります。天候不順などで何回も延期となってましたが、無事に打ち上げ成功。いや、無事に地上に還ってきて初めて「成功」と言った方がいいのかも。その時に「ラストフライト終了」ということになるわけであります。
あと一回。6月末の「アトランティス」でスペースシャトル・オービターは全てのミッションを終えて退役となります。
軌道上に行ったオービターは全部で5機。「コロンビア」「チャレンジャー」は事故に遭い、尊い人命も失いました。「ディスカバリー」はこの間ラストフライトを終え…「エンデバー」は今回がラスト。そして6月末に「アトランティス」が飛んでオービターはその30年近い(初フライトは「コロンビア」の1981年)歴史に幕を下ろすことになります。

「複数回利用できる機体を作ろう」というコンセプトはかなり前からあったとされています。むかーしむかしによくあった「みらいはこうなる!」的なものでも「飛行場から普通に離陸して宇宙へ」みたいなのはよくありましたし。宇宙開発初期段階からもっとも大きな問題の一つになっていた「コスト」を削減するためにも重要なことではありました。
ロケット一基打ち上げるだけでも莫大な費用がかかります。しかも打ち上げてもそのほとんどは廃棄。宇宙開発は基本見返りが期待できませんから(基礎実験なんかが主体のため)いわゆる「もとをとる」ことが難しい。国家が先頭に立って旗振ってくれないと大掛かりな実験やら開発やらは難しいのは今でも変わらなかったりします。
そこで繰り返し再利用できる機体でコストカットしよう、ということに。しかし…実際は「繰り返し使える」ということはメンテ費用が発生する、ということになります。これまでのように一回使ったら即廃棄、ということなら別に必要ないんですが。さらに「何度も」ということになると、機体には使い捨て機とは違って様々な面でバージョンアップが要求されることになります。一回使ったらあちこち壊れてしまいました…では意味がないわけです。

費用と、そして手間。惜しむわけにはいきませんが結局それらがのしかかってきてしまう。
さらに各国が軌道上開発を競って行なう時代でもなくなり…特にアメリカがあまり乗り気ではなくなってきてるような。予算も縮小されたみたいですし。そのため「繰り返し使っても結局手間とお金はかかる」オービターは退役、ということになりました。機体の老朽化というのもたしかにあるんですけれど…1980年代以前から飛んでるロシアのソユーズはまだ現役(機体全部がその頃と同じってわけじゃありませんが)なわけですし。やっぱり流れみたいなものは「使い捨て」になってしまってるのかも知れません。

ところで。自分はオービターが示した可能性は繰り返し再利用だけではなくもう一つあったと思ってます。それは…軌道上での「居住性の改善」です。
オービターには実は本職?以外の人も乗ったりしてます。そのほとんどはISSへ向かったのですが、従来のような基本「軌道上へ人間運ぶだけ」の宇宙船ではここまで一般人に近い人は乗せられなかったわけで。オービターならかなり自由な空間が確保できます。これはISSなどにもその技術がフィードバックされていると考えられ…今後の宇宙機開発にも大きな影響を与えるかと思われます。

そういう「歴史」も来月で終わり。また…新しい時代が始まるわけですが…繰り返し使える機体、というのはもう出て来ないんですかね。まあ、個人的感傷と言えばそれでおしまいなんですが。

01:23 AM | 固定リンク | コメント (0)

01/17/2011

行ってみたいですか?

ロシア。ソユーズによる「民間宇宙旅行」2013年より再開予定(Yahoo!:REUTERS)。2009年以降、実は行なわれてなかった、というもので…再開が確定されれば4年ぶり、ということになるのでしょうか。

「旅行」と言っても宇宙空間を自由自在にうろつき回れる…というものではもちろんなく、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在できる、というものであります。それにしたって一般人にはまず無理な「旅行」で、行けるのはお金持ちで時間のある人に限定されます。費用は庶民には到底手の届かない金額ですし…行く前からテストや訓練が山のようにあるって話ですし。たしか適性検査みたいのがあって、それに合格しないといくらお金があってもダメとかそんな話も聞いたような。いくら半分くらいは宇宙開発事業の宣伝のためとは言え(残り半分は…まあ、見当がつくかと)やはり安全は最優先されるということのようであります。

しかしISS滞在。しかもソユーズ。アメリカのスペースシャトル・オービターのラストフライトも決定された今、一番主力の「シャトル」ではあります。ヨーロッパのESAや日本も開発はしていますが、さすがに有人飛行となるとノウハウがモノを言いますし。さっと作る…しかもISSにきちんと到達可能、というのはなかなか難しいものではあります。
…ちょっと前は「弾道飛行」くらいは簡単にできるようになるんじゃないか、と言われていました。
「弾道飛行」とはカンタンに言えば「打ち上げて」「そのまま落ちてくる」飛行になります。ロケットででも何ででも打ち上げていわゆる「宇宙空間」まで到達して…そのまま地表へ降りるだけ。数分程度の無重量体験はできますし、何よりISS滞在ほどの訓練は必要ないかと思われます(もちろん全く何もなし、というわけにはいかんでしょうが)。…こういうのが近い将来盛んになるのではないか…と。

まあ…欲を言えばISSをさらに進化させて軌道上に汎用の宇宙ステーションをいくつか…と。そうしたら「宇宙旅行」と言うより「ステーションに行く」ということになってフツーの地上の名所と変わらんようになるんでは…そうなったら今みたいにバカ高くなることもないでしょうし、フツーに一般人が行けるんでは…と。
その前にやらないといけないことがたくさんあります。まずは…機体の開発でしょうかね。しばらくソユーズ頼み、というのは性能がどう、とかそういう話ではなく…色々と不安が出てきてしまいますし。何らかの事情でロシアが打ち上げられない、となったら大変なことになりますし。

03:34 AM | 固定リンク

01/12/2011

三つほど 1/12

海外から…乗り物?関係で三つほど。

一つ目。アメリカ・シャトル修理にめど…最終打ち上げは2月下旬(Yahoo!:読売)
ついに年をまたいでしまったオービターの打ち上げであります。万全を期して有終の美を飾って欲しいところなんですが…これで「繰り返し使える」コンセプトの機体がなくなってしまうのか…と思うと複雑ではあります。そりゃあ、コストの面とか色々ありますんで…高価な機体にさらにメンテの費用かけるか、安価な機体で使い捨て、のどっちが効率いいか、てのは分からんでもないんですが。
…まあ、一般社会でも自家用車で維持費用かかるのとタクシー呼ぶのとでは、実は長い目で見たらそんなに変わらん、という話もありますし。
それでも。お疲れ様でした、と。一時代を築いた機体に違いはありません。願わくば無事に帰ってきて頂きたいものです。

二つ目。インド・エアバス180機を「大人買い」(Yahoo!:読売)…これが例えばインド政府が国費でもって買い上げて国内の会社に安く払い下げて航空業界の活性化を図る…というのなら、なんとなく分かる?んですが(いや、それでもなんかビミョーなとこですか)。
買ったのはインドの格安航空会社インディゴ・エアラインズ社、とのことで。当たり前ですが航空機てのは機体だけ買えばいい、というわけではなく。たしかパイロットの免許も各型番ごとに違うものが必要、とか。それに機体整備のための施設やそれ関係の企業とも契約を結ばないといけません。もちろんさらに細々したのがたくさんあるわけで…。
日本のJALは今、ちょっと体力落ちてる状況ですんでこういうのは無理だろうなあ、と。ANAでもそこまでできるんだろうか…とか。やはりインドのパワー恐るべし、というところなんでしょうか。

三つ目。ロシア・建築家アレクサンドル・レーミゾフ氏が「水上都市」を設計(CNN)。画像を見ると面白そうな形状ではあります。水上に浮かべるタイプや恐らく海底に固定できるタイプなんかがあるようで。今後土地問題がどうしても出てくるから水上に都市を…というのは結構前々から言われていたことではありますが。
…このまま移動できたらさらに面白いかなあ…とか思ってしまいましたが。
でも一万人収容できる施設が浮かぶ海、てのも。さすがにそこまでしてしまうと色々問題出てきそうな。ぱっと思いついたのは…しけになったらどうなるんだろう、とか。揺れの対策してあっても100%は無理でしょうし。居住区によってはわずかでも揺れるところがあって、そこだけ安くなるんじゃないのかな…とか。
しかし今後、本当にこういうコンセプトの都市計画が出てくる可能性は十分にあります。地上の人口は着実に増えているわけですから。そして水上の他には…やっぱり上、軌道上でしょうかねえ…。

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11/17/2010

快挙!

小惑星イトカワを探査した「はやぶさ」が地球外の物質採取に成功していた…!
Yahoo!サイエンストピックス:小惑星探査機「はやぶさ」
「点数はない」というプロジェクトリーダー・川口淳一郎宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授の言葉もうなずけるものであります。計画段階では、もしイトカワのサンプルを採取することに成功していたら500点満点、とおっしゃっていたそうですが…ここまでくると点数は付けようがないのでは、と思われます。

小惑星探査機「はやぶさ」は…すでに説明も不要かと。でもカンタンに、少しだけ。
探査、と言っても外から観るだけではなく。小惑星「イトカワ」のサンプルを採取すべく到達時に「球」を表面に激突させてその破片を採取する…というユニークな方法が取られました。が、着地面など様々な問題から結局その方法では採取はできず。そしてたくさんの困難の後に地球に帰還…カプセルだけを地上に届けました。「帰還」という意味でも大変に意味のあった計画とも言われています。普通ならあきらめてしまっていたかも知れないのですが、正に研究者や技術者の不屈の心意気でもってトラブルを一つずつ解決していっての「帰還」となりました。

しかし採取計画そのものは失敗したわけで。でも…地上に届いたカプセルには「イトカワ」着地時に破片のごくわずかな一部でも混入しているのではないか、まだ分からない…ということで期待が集まっておりました。それが…明らかに地球外の物質が含まれている、と。
人類が月以外の天体から初めて持ち帰ったモノ、ということになります。
今後の研究によってはさらなる大発見に繋がる可能性もあります。…期待、できそうであります。

なお「はやぶさ」は過去の事業仕分けで大幅に予算を減らされた経緯があります。今回こうやって誰にも文句を言わせない立派な結果を出せたので、そっち関係での評価?も上がるかと思われますが…この技術は昨日今日ぽん、とできたものではなく。長年の地道な研究や実験の結果辿り着いたものであります。そしてこういう技術はこれだけではありません。…これがきっかけとなって、カンタンに切れるもんとそうでないもんがある、ということを仕分けに関係する人たちがよく知ることができたら幸いだと思います。

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06/14/2010

「オカエリナサイ」

「イ」はやはり裏返しの方がいいのかも…。ありがとう、そして…さようなら。
工学実験探査機「はやぶさ (MUSES-C)」の任務完了…「神がかり的だった」(Yahoo!:毎日)
はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン(JAXA)
はやぶさ (探査機)(Wikipedia)
Yahoo!サイエンストピックス:宇宙開発
七年。本当ならもっと早く帰ってこれたのですが、様々なトラブル(↑参照)により一時は通信途絶による「宇宙の迷子」状態にまでなっていました。しかしそんな状態からも復活、そしてついに帰還を果たすことができました。

たくさんの功績を残しているのですが、やはり最大は「月と地球以外の天体に着地して帰ってきた」ことではないでしょうか。月面着陸はアメリカのアポロによる有人着陸が有名ですが、その他の天体となると…距離的技術的なこともあって無人でもそうそうありません。いや、「到達」はしているんですが「帰還」の例がなかったのです。
旅というのは帰ってきて初めて旅だ、という言葉もあったりしますが。
その言葉通りなら「はやぶさ」はきちんと旅をしてきたことになります。道中はトラブル続きでしたがそれも技術者たちによるアイデアと先見の明により回避。ついには帰還を成し遂げた、ということになります。

「ケガだらけの子供がお使いから帰ってきたようなものだ」的なコメントがテレビ番組などでは使われています。が…某所では「でもその子供自身は帰って来ないんだぜ、玄関先に買い物カゴだけ置いてあって…」という返しがあったりして。本来の目的の一つである「小惑星イトカワのサンプル」が入っている可能性のあるカプセルは無事、発見されました。しかし「はやぶさ」本体は大気圏への突入の際に…融解。
…コレに関しても色々な声があったようなんですが…本来の使用目的、というか「はやぶさ」の任務からすればこうするのが一番、ということになると思うのですが。…そりゃあ、感傷的なこと言っちまいますと回収もアリかな、とは思いますが。でも今回のミッションで得た様々な情報は次へと受け継がれていきます。そしてその「次」もまたその「次」へと。
そういう意味では「はやぶさ」は不滅と言えるのではないでしょうか…もちろん、こういうことは「はやぶさ」だけではなく。技術も芸術も全て「次」へと継承されていくものではあります。

他方で「高価な砂運び」と揶揄されてもきたミッションではありましたが。まあ、こういう宇宙開発は成功してナンボ、失敗すれば盛大に叩かれる、と相場は決まっていて(しかも予算は少ない)そういうのもいつものことだ、と言えばいつものことなんですが…。
今回に限っては二つの言葉で反論?しておきたいと思います。

『あなたは赤ん坊に何を期待しているのですか?』(ある科学者が実験を公開。そこで「これは何の役に立つのか?」という質問に対して)
『立つこともできない幼児に走り方を教える親がいるでしょうか!?』(山本貴嗣「セイバーキャッツ3」P112より引用)

人を感動させるのが技術開発の目的ではありません。でも、真っ当なモノというのは黙っていても人に感動を呼ぶものなのであります。

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05/27/2010

お疲れ様でした

と言うのはちと早いですか。少なくともまだあと2回はあるのですし。
スペースシャトルオービター「アトランティス」任務終了(Yahoo!:時事)。「ディスカバリー」「エンデバー」もそれぞれ1回ずつの飛行を残すのみ、となりました。年内でのオービター全機退役は確実のものとなってます。

「何回も繰り返して使える宇宙機」というコンセプトで開発・就航した機体でしたが…何回でも使える、ということは維持、つまりメンテも相応に必要ということになります。それまでの「使い捨て」の機体ならそういった作業は必要ないので手間もお金もそこまでかかりません。しかし毎回飛んで帰ってくるたびにかなりの時間と費用を食い、なおかつ一機のお値段も非常に高いものとなってしまいました。
そして「コロンビア」「チャレンジャー」の事故。
宇宙開発には危険が付き物とは言っても…かなりの衝撃ではありました。安全性を高める、という方向性からも「使い捨て」への回帰は有力となってきていました。何回でも使える、ということは危険に遭う確率もどうしても高くなってしまうものですし…。

タクシーと自家用車で例えられたりもします。クルマを一台買って維持するよりも、使う頻度によっては実はその都度タクシー呼んだ方が安上がりになることもある、と。
…それでも個人的には「何回でも使える」機体の開発を終了して欲しくはないのですが。たしかにムダが多いのも事実なんですが…例えばあの翼。アレ、軌道上では何の役にも立ちません。役に立つのは大気圏突入後の大気中でのみ。そのため後継機とも言える(使い捨て型ですが)アレスには翼はありません…。
しかし今後本格的に軌道上の開発が進むとなると、「使い捨て」ではない方向の機体がどうしても必要になってくるのではないか…とか思ってしまうわけです。いちいち打ち上げてほとんどを廃棄、では間に合わなくなってくるのではないか…と。
今年で全て退役してしまえばその開発の根も消えてしまうのかな、と。その辺がさびしくももったいなくもあります。

そんなオービターですが退役後の展示にアメリカ各地の博物館20以上が確保に名乗りを上げている(CNN)とのことで。一番有望?なのはスミソニアンかな…とか思ってたんですが意外なことに財政難からなかなか難しい情勢なんだそうで。となるとNASAの施設であるケネディかジョンソンか…いずれにせよ余生を静かに送れる場所は確保できそうで、ホッとしているような次第ではあります。

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05/19/2010

二つほど 5/19

色々と二つほど。

一つ目。神奈川県川崎市:潮干狩りが早くもピンチ?(Yahoo!:毎日) 別に貝がいない、というわけではなさそうなのですが。しかし好天に恵まれすぎた今年のゴールデンウィーク、大勢の観光客が大量に貝を獲ってしまったため数が減ってしまった恐れがある、とのことで。
阿部孝夫川崎市長は天然物にこだわりたい、ということで放流はしない方向なんだそうですが。
ううむ、どうなんでしょうね…天然も養殖も関係なく潮干狩りを楽しんでもらうなら放流した方が良いわけですけれど(貝の獲れない潮干狩りなんて…)。でも天然物にこだわるというのも分からんでもないわけで。それだけ干潟が豊かということになりますし。
バランスと言うか何と言うか。しかしこのままでは夏の観光シーズンはどうなるんだろう…と余計な心配までしてしまいます。

二つ目。セ○ムンか。木星の「しま」が一本消える(Yahoo!:ギズモード・ジャパン)
ちょっと前から言われてたらしいんですが…木星の縞模様のうち、大きいのが一本、消えるんではないか…と。まあ、消えてもまた復活するらしいんですが。これまでも何回かあったらしいですし。そもそも木星の縞は惑星の表面上に刻まれた紋様とかそういうのではないので、消えたり現れたりするのが当たり前じゃないのか、とか…。地球で言うところの雲、というのとはちょっと違いますか。
しかし…えらく印象が違ってきますな…一本消えただけで。なお、木星の表面にまるで大きな目玉のような「大赤班」という丸い模様があるんですが…こっちは大丈夫なんだそうであります。これも消える可能性がゼロってわけじゃないんですが…コレまで消えたら木星って相当に違って見えそうではあります…。

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04/17/2010

それもそうなんですが

日本人初のママさん宇宙飛行士・山崎直子さんのISSからの帰還もじきのようで、無事に帰ってくることを願っておりますが…そのアメリカで。オバマ大統領が2025年頃の小惑星到達から2030年代の火星有人探査に言及(Yahoo!:産経)。こないだ「こんなカネのかかる計画はもうやらん」と月有人探査計画を打ち切ったオバマ大統領ですが。…火星有人探査。まずは、ということで小惑星への到達…と。そのための「新型」の投入もある、と。
有人宇宙飛行という点から見れば非常に喜ばしいことなのですが。…それは、そうなんですが…なんだか先へ先へと目だけ先行しすぎてるような気がするんですが…まさか地上から全部打ち上げるつもりなんだろうか…とか。

ISS(国際宇宙ステーション)の運用は2015年から一応の5年間の延期って、これは前にもこんな話が出てたように思いますけども。延長しないと折角出来上がったもんをどうするんだ、てことにもなりますか。ただ…5年延長てことはメンテをどうするんだろう、とか。スペースシャトル・オービターは今年で退役になります。NASAがISS運搬用にも使える宇宙機として開発している「オリオン」「アレスI 」はようやっと2015年に有人飛行にこぎつけそうな勢いだってのに…やはり数年間の空白はロシアのソユーズに埋めてもらうしかなさそうではあります。
…心情的なとこなんですが。そりゃあ、話的にも無理があるのは分かるんですが。火星とか小惑星とか言う前にISS、あるいは軌道上の新規ステーションとかそういうのに本腰入れて欲しかったな、と。民間企業の参入も促しているようにそれこそ火星とか遠いところへ行くのは大きな予算使える国家でやって、軌道上ビジネスは民間でもできるからそちらでやってもらう…てのはたしかに道理ではあると思います。実際にそういう企業がいくつか来ているらしいですし、そうなれば軌道上開発も進むんではないか…と。

でもまだいきなりステーション立ち上げるとかそういうとこまでには行ってないわけで。ニュースとして出てきたのは運搬機の背負わせた宇宙機をいわゆる「宇宙空間」にまで到達させることができた…とかそんなもんで。軌道上で何かやる、よりもまず軌道上に到達することが目標なような、そんな状況であります。
そして世界的な不況の影響もあってか各国の宇宙開発もかなりキビシイことになってきてます。…実績も実力もあるアメリカが旗振ってくれたら軌道上開発も進むんでは、と思うのですが…どうにもそういう方向へは行かないようで。個人的には非常に残念であります。

なお…複数回利用可能な現行のオービターに対してオリオン(Wikipedia)も数回は繰り返し使える設計になってるんだそうで。しかし打ち上げる「アレスI 」は使い捨てだったりします。やっぱり手間がかかり過ぎるんでしょうか…こういう「何回も何回も使える宇宙機」てのは夢になってしまうんでしょうか…。

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03/14/2010

二つほど 3/14

ふっかつ?で二つほど。

一つ目。倒壊した鶴岡八幡宮の大銀杏「90%の確率で根付くだろう」(Yahoo!:カナロコ) ちょっとホッとした、というのが正直なとこであります。そりゃあ、ご神木とは言え永遠に続くモノなどはないわけですし、木だっていつかは枯れてしまうのが道理なわけですが…いきなり根っこから倒れてしまうとなると。どうにかして復活…は難しくても跡取りの二代目でも無理なんだろうか…とか思っておったのですが。
それが再生は可能、と。さらに後継樹の選定も開始、と。
ただ…こういうのは即座に結果が出るもんではありませんし。今日明日中にさっさと芽が吹いて枝がばんばん出てくる…というものではありません。これから長い年月(とは言っても当の大銀杏からすればそんなに長くはなさそうな)かけて仕上げていかないといけないわけで…もうしばらくはまだ安心はできないようであります。

二つ目。NASA。スペースシャトル・オービターの「延命」も可能(Yahoo!:時事)…今年あと4回の打ち上げで「引退」が決まっていたオービターなんですが。国際宇宙ステーションも2015年からさらに5年の運用延長が決まった今、ロシアだけに頼らざる得ない現状をどうにか打破できないだろうか…ということから生まれた案なんでしょうか…。
こういうことはやはり政治や経済と無関係ではないわけで。現オバマ政権は宇宙関係の予算縮小を指示。オービターの後継機(複数回使用可能ではなく打ち上げロケットタイプだったんですが)も宙に浮いてしまっているのが現状。では今あるオービターを使うのはどうなんだろう、と。
…まあ、その方がいいんでは、と個人的には思うんですが…大統領がそう簡単にゴーサイン出すかなあ、と。実際は結構金食ってるのは事実なわけで、その辺がなあ、と。そりゃあ少しでも現役続行してもらってISSへの便を増やすことができるならその方がいいのですが。

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01/31/2010

二つほど 1/31

色々あるんですけど…で二つほど。

一つ目。路上でPCを操作する「ストリートコンピューティング」(iza!)、まあ、こういうのの扱い方てのは人それぞれですから。歩きながらPCいじっててもそりゃあ、別に悪いとは申しませんが…周囲からはどう見えているんだろう、というのはちょっと気になるところではあります。むしろヒモか何かで肩から下げられるようなPCてのが出たら売れる…んでしょうか。ふとももとかヒザに押し当てながら使う、というのはなんだかそこまでして道端でPC使いたいんかい、とか単純に思ってしまいますが。
でもたしかに携帯はどうも打ち込み作業がやりにくいなあ…という思いは自分にもあります。ちょっと前のやつ、ということもありますけど例えばコピペがやりにくい。そもそもボタンを押すのがきゅうくつ、とか。最近流行りのスマートフォン系統にしようかなあ…とか思うこともありますけど、そこまでして外で使いたくないなあ、というのも正直なとこだったりします。なんか、落ち着かないんですよね、人目のあるところでPC使うのって。だからネットカフェ(そんなに人目にはつきませんが)もめったに利用しませんし。…まあ、そもそもノートPCなんか持ってないんですが。

二つ目。アメリカが有人月探査を断念(Yahoo!:読売)。あーーー…ついに断念しちまいましたか。まあ、でも国際宇宙ステーション(ISS)の方は延長したし、まだ芽が摘まれてしまったわけじゃないな、と思ったんですが。
『一方、有人宇宙船を運ぶNASAの新型ロケット「アレス1」は開発を打ち切り、民間企業が開発する新ロケットを活用する』(『』内↑元記事より引用)
あーーーーー…アレスも打ち切り…んじゃあ…どうやってISSに輸送すんねん…ロシアのソユーズメインで日本は不定期ってとこですか…。いや、待て待て。民間に期待、というところでしょうか。一種のビジネスチャンスには違いないわけです。ここでそういう民間会社に頑張ってもらえれば逆に軌道開発が活発化するかも知れない…!
…日本でもそうですけど、宇宙開発関係の予算があちこちで削られてるわけで。そりゃあ、まあ、世界的な景気悪化というやつで仕方ないっちゃあ、仕方ないんですけど…やっぱりもったいないなあ、と。ここまで培ってきたのに規模縮小が多発、てのは…とか月開発にはまず軌道上の整備から、などど考えている宇宙好きは思ってしまうわけです…。

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11/26/2009

二つほど 11/26

何やっとんじゃい、で二つほど。

一つ目。GXロケット、財務省が事実誤認の資料を提出(iza!)。先日の事業仕分けで「こんなバカ高いもん、もう作らんでええわ。この金喰い虫が!」と散々罵倒された挙句に「廃止」になったGXロケット開発ですが。
仕分け人に提出された資料に複数の事実誤認の項目があって、しかも開発元の文科省にとっては不利な内容になってた、とのことで。
えーかげんにせいよ。なあ。費用を倍近くにするわ、よそから問い合わせあったのになかったことにするとか。これじゃあの会議は財務省の言いなりじゃねえか、と言われても反論なんかできんぞ…。
お粗末とかそういうレベルを超えて明らかな「悪意」を感じるのですが。テレビで様子見てるとちらっと財務省のヒトが映ることがあるんですが、やけに嬉しそうなのが気になってたんですが…そーいうことがあるからかい、と納得してしまいそうになります…。
科学方面からは「ばっさり」に非難集中、菅副首相の「見直しあるかも」や鳩山首相も「ぜひお会いして…」とかそういう発言もあるんですけど、アレもポーズなのか…と勘ぐりたくなってきます。
いや、ホント、国にお金がないから無駄な事業は廃止しよう、というのは誰でも理解や納得できると思うのです。でもその「廃止」のやり方が、なんか↑どっか↑のミョーな思惑とか乱暴な力押しの論理で封じ込め、とかそういう決め方なら他の方法考えた方がいいんじゃないのか、と思います。
あれだけ期待されて政権交代してこれですか…と落胆だけはさせないでください…。

二つ目。自由民主党が党名変更を構想中(iza!)。…で、政権交代された党はこんなこと考えてます。
…はあ…なんでこんなどーでもいいこと言い出すのか…よく分かりません。別に今まで名前で支持されてた…とも言えますか、たしかに。んでもなあ、そんなホント、どーでもいいことよく思いつくな、と感心してしまいました。…ンなヒマあるんなら真っ当な党の再建方法でも考えてろ、ってのに。

なんだか日本の先行きがちょっと、いやかなり心配になってきたんですが。大丈夫なんですかね…?

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11/17/2009

二つほど 11/17

色々あるよなと二つほど。

一つ目。シーラカンスの稚魚の撮影に成功(Yahoo!:毎日)…「生きた化石」とも呼ばれているシーラカンスですが。魚類→両生類への過渡期の特徴を残しているためそう呼ばれています。どちらかと言うと「進化しそこなった」連中の子孫、ということになるのでしょうか…それでも4億年ほど昔の化石とほぼ似た形で現存している貴重な魚ではあります。
「柄のついたヒレ」が特徴的で、泳ぐ姿が確認される前は海底を歩いているのではないか、とか言われてましたがそういう姿はまだ確認されてないんだそうであります。
今回はさらに貴重な稚魚の生きている姿であります(体に比べて大きなヒレ、というのは稚魚や幼魚に共通する要因なのかな、と思ってしまったり)。…なんで幼魚ではなく稚魚か、と言うと。シーラカンスは「卵胎生」とされています。普通の魚ですと卵を生む(卵生)んですがシーラカンスは卵を外に生むことをせず、胎内で孵して稚魚になってから外へ生み出す習性があります。で、前に捕獲したシーラカンスの胎内には今回と同じくらいの30cmほどの「稚魚」がいたのでこれは稚魚だろう、ということで。
実際、シーラカンスというのはまだ全然何も分かってないも同然な魚で(生き物なんてのはそんなもんですが)今回の撮影でそれが少しでも解明されれば…と期待が集まっているわけであります。

二つ目。事業仕分け、GXロケット廃止を求める(Yahoo!:時事)。なんか、そんな気はしてたんですがね…需要がない、採算見通しも甘い、ですか。とんでもない量の外から見たら「ムダ」な作業こなしてやっと小さな成功に辿り着ける。その成功も永遠に持続するものではなく成長させるにもやはり「ムダ」な作業が山ほど必要…てのはやっぱりダメなんでしょうかね。さっさと結果出さないといけないんですかね…。
まあ、この事業仕分けで「廃止」=即座に開発中止というわけではありませんし。今後の審議いかんによっては今回「廃止」「縮小」となった事業の復活もあり得るのですけど…おカネ、ないですもんねえ今の日本。復活はなかなか難しいのかも知れません。
大丈夫なのかな…今後の日本。だんだんと心配になってきたのですが。

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10/24/2009

…不安だ

国際宇宙ステーション(ISS)アメリカは2016年で予算打ち切り(CNN)…実際ISSに物資やら人員やらを運んでいるオービターは2010年には「退役」する予定。その後はロシアのソユーズのみで安定供給を支えないといけなくなる可能性も高かったりします(日本のHTVが頑張ってくれればいいんですが)。…これはブッシュ前大統領の政権の時に決まったことで。オバマ現政権が何らかの修正を加えるのは可能なのですが…この秋にも正式に現政権からの発表があるそうなんですが。
Yahoo!サイエンストピックス:国際宇宙ステーション(ISS)
ただ、ブッシュ政権時にはISS→月・火星探査へ予算をシフトしようとしてたらしいんですが、月や火星探査のお金もない(Yahoo!:毎日)という話も出ているんだそうで。ヘタするとアメリカの宇宙開発完全脱退…とかそういうあんまり考えたくない未来も想像できてしまいます。ロシア・EU・東アジアだけでちょろちょろと…てのはなかなかに難しい状況になってしまうと思われるのですが。

軌道上になんか建物と言うか施設を「置いて」おく、というのは今後の宇宙開発においては重要なことだと思われます。そこを足がかりに月へ向かうこともできますし。必要な資材や人員をプールできるようになればバカ高いカネかけて地上から打ち上げる必要もなくなります。…むしろ火星探査するつもりがあるんならISSをそこまで大きくすればいいじゃん、とか勝手に思っておったのですが。無人ならともかく有人で行くつもりなら一回の打ち上げじゃあ、足りないでしょうに。何回も何回も打ち上げて火星へ向かう最中に組み上げるとか…かなりのムダが出そうなんですが…。
…そう、お金がかかるのです宇宙開発。非常に。
何億とか何十億とかかけて開発していざ打ち上げ時にドカンで全部パーになります(開発プロセスとかそういう面で役立つ何かは得られますが)しかも『打ち上げ失敗!何十億のムダ!』とかで散々叩かれます、世間からは。…その割に成功するとなんか扱い低いんですよね…ニュースでもちろっとしかやらなかったりしますし。

かつては大金をかけられる大国だけの「宇宙開発」だったんですが、最近は技術の向上もあって民間企業でも幾分かを肩代わり?できるようになってきてます。しかし…それでも全部というわけではなく。総合的な宇宙機開発から宇宙飛行士などスタッフの育成まで、あらゆることを全部できるのはやっぱりある程度カネ出せる国家、ということになってしまってます…。
しかし財政難はどこの国でも一緒なわけで。その波がアメリカにも覆いかぶさってきてるわけで…これでももしロシアも「そろそろやめよっか」とか言い出したらISSは…そこから繋がる宇宙開発は…。
オバマ政権が明るい見通しを示してくれればまた違ってくると思うのですが…先行き、やっぱ不安だなあ、と。そう思ってしまう次第であります。

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04/02/2009

二つほど 4/2

「なんで?」で二つほど。

一つ目。最低30分で「タスポ」発行サービス新宿で開始(Yahoo!:フジサンケイビジネスアイ)…なんで今までやってなかったんだろう?
taspo公式サイト
説明するまでもなく「タスポ」「taspo」「たすぽ」とは成年識別ICカードのことで、未成年には発行されないカードであります。そしてこれがないと自販機ではタバコを買うことができません。自販機では、ですが。対面販売では特に掲示を要求されないので「ザル」とも呼ばれています。販売側に買う人を見た目で判断させておいて間違ったら「販売した側が全部悪い」と言い切る、という…買った未成年には注意程度、タスポ作ってる側は販売側に丸投げで責任回避といういい加減な制度でもあります。
親が貸すとか数人で使い回すとか。本当は規約違反なんですがそんなことまで誰も留意してないのが実情でもあります。そして…おかげで自販機売り上げは低迷、JTなどとは長年のパートナーであったはずの町のタバコ屋さんがどんどん姿を消して行ってる原因でもあります。

…現在の普及率は↑記事によれば全国で喫煙人口の33.4%。…少なすぎや…。
普及しない理由の一つは申し込み手続きの煩雑さもあります。顔写真や本人と確認できる書類(運転免許証とか。パスポートは不可)のコピーを添えて店頭などにある封筒で送付。何も問題なければ2週間ほどで郵送されてくる仕組みになってます。…なんで顔写真が必要か、と言えば。本人確認のためなんだそうですが…どこで確認するのやら。顔認証付きの自販機てのもありますけどあの小さな写真では確認できません。
しかし2週間は長すぎる…。
そこで顔写真撮ってくれて書類のコピーや審査を行なってくれる場所を設置、と。最低30分で発行可能…と。
なんでさっさとこういうことやらんかったんでしょうね。でも…こういうことやっても普及率が上がるのか、と言えば…かなーり謎なんですが。システムそのものが中途半端ですし(店頭販売でもコレがないと買えないとかそういう仕組みにしないといけないんでは?)いかにもお役所お役所していて受け入れられにくいのが現状なような気がしてるのですが…そういうとこからまず払拭していった方がいいと思うのですが?

二つ目。政府のミサイル情報伝達、ネット企業はカヤの外(Yahoo!:産経)…使えるもんは全部使ったらええやん、なんで有効な手段を見逃すんだろうか…?
例のミサイルだか人工衛星だかの打ち上げの話であります。すでに燃料注入は始まっているという話もあります。
実は宇宙ロケットもミサイルもやってることにほとんど違いはなかったりします。そもそもロケットの始まりてのは兵器だったわけですし。本格的な宇宙ロケット開発にはドイツが関わってますが…これは第二次大戦の時のお話。つまりはナチス・ドイツのことになります。どういう目的だったのか、想像はつくというものであります。
地球の自転の関係で宇宙へ向かう物体の打ち上げは東へ向けて行ないます。そのため日本列島に向けて打ち上げることになるのですが。

…状況が状況なんですから認識の差とかそういうのは取っ払って使えるもんは全部使ったらいいのに、と。テレビも見ない、ラジオも聞かない、でもネットはやってるって人も増えていそうですし…ネット関連はワンクッション置いての速報ということは携帯も全部そう、ということになります。最近は携帯でも速報性の高いニュースを見ることはできます。これも有効手段だと思うのですが…そういうことは考えてないんでしょうか…?
なんでそういうのを無視するんだろ、なんかもったいないな、と。そんな気がするんですが。

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07/26/2008

Strange tiny people

とかそんなんかと思ったんですが…「little people who look strange to us」が原文では正しいようで。…あーでも、なんか文法的にもあやしいかなー「Strange tiny people」…どうなんでしょう。
さてこれは一体何か、と言いますとアメリカ元宇宙飛行士のエドガー・ミッチェル氏(77)が「NASAは宇宙人の存在を隠している」と証言(Yahoo!:JIJI)、その中で「彼らは『奇妙で小さな人々』と呼ばれていた」というくだりで…これは和訳なわけで本来はどういう英語だったんかなー…と考えてしまった結果ではあります。
→記事の原文:'Aliens have visited Earth' says ex-NASA astronaut Dr Edgar Mitchell(Yahoo! UK&Ireland)
もちろんNASAは否定してるわけですが、こういう話については。

個人的には宇宙人とかUFOとかそういう話は好きな方なんですが。
少し前にも永田町で「UFOが来たらどうするか」といった話題が盛んになったこともありましたし…未確認飛行物体で村おこしや町おこしなんてとこもあったりしますし。それでもなんか一種眉唾物と言うかみんな本心では信じてないよ、とかそんな感じがどうしても拭えないものではあります。
そりゃー…ホンモノが確認されてないからなわけで。基本的にニンゲンてのは目で見たモノしか信じない生き物ですんで(そうやって取捨選択してかないと雑多な情報に押し潰されてしまうから、なんて説もあったり)いくら写真が、会ったヒトが、と言われてもなかなかに信じないものではあります。逆に言えばそういう経験を一度でもしてしまうとあっさり信じてしまう…ということでもあるのですが。例えば幽霊なんか絶対信じない、てな人が一回だけそういう体験しただけで「いや、幽霊は絶対いるんだ」と転向?してしまうのもよく聞く話ではあります。

一説によると(あくまで一説ですが)宇宙飛行士というのは地球に戻ってくると宗教とかいわゆるオカルトとかに走りやすくなる…んだそうで。地球を本当の意味で外から見れる人、というのは現代ではかなり限定された人々になります。初めてそういう場に立った時、今までの自分を大きく変えるような衝撃を感じたとしても不思議ではありますまい。…ただ…なんだか逆に職業作業的にさばさばと「ああ、こう見えるんだ。ふーん」で特に感じない、てな人がいたとしてもそれはそれで納得のできるもんでもあるんですが。

…でも本当に存在してて、なんかどっかの国家と密約したり陰謀に加担してたりするんだろうかなあ…。
なんかそこまで来ると個人的には首を傾げてしまったりします。別に他の星に生き物がいて高度な文明持ってて時々地球にも来てる、とかそういうのならすすっと対抗なくアタマに入ってくるんですが…実はカゲからどう、とかそういう話になってくるとなんだかなあ、と思ってしまったりするんです、自分。

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06/04/2008

「きぼう」実験室設置成功

ついに、という観もあります。ISS(国際宇宙ステーション)の日本実験棟「きぼう」の「船内実験室」が星出彰彦宇宙飛行士によって設置に成功しました。スペースシャトル「ディスカバリー」一機を借り切って?の打ち上げでした。
「きぼう」日本実験棟(JAXA)
Yahoo!サイエンストピックス:日本実験棟「きぼう」
すでに資器材を保管する「船内保管室」の打ち上げ・設置には今年3月に成功、これで残すは2009年5月に打ち上げ予定の「船外実験プラットホーム」ですか。今後、日本人宇宙飛行士によるISSへの長期滞在てのも決まってますし。…官民共同開発のGXロケットが結局開発中止か見直しか、とかそういうちょっと暗い?ニュースしかなかったんですけども、なんだか明るいニュースで嬉しい限りではあります。

ご周知の通りISSとは複数の国によって運営・管理される「宇宙ステーション」で…将来人類が軌道上から宇宙へと飛躍するためには(今のところ)なくてはならないモノではあります。…いや、他になさそうなんですがね、今のところこういう「みんなでやっていきましょ」的な場、というのが…。
が、しかし。いわゆる冷戦終結後からソ連崩壊、米国の世界への影響変化、などなど世界情勢は絶え間なく動き…結局のとこ現在はアメリカ・ロシアの宇宙飛行士を中心に細々?と運営しているような現状で。長期滞在のための人員や物資の輸送のための打ち上げも、こないだまでのスペースシャトル凍結の影響でロシアだけがやっぱり細々?とやってたような状況でしたし。…シャトル解禁、ということでようやく華やか?になってきたなー…というのが個人的感想だったりします。

今後はどうなるのか…計画ならESA(欧州宇宙機関)が無人でISSなどへ物資運搬などもできる機体を開発中、とかNASAも現行のオービターに替わる新機種「オリオン」を発表したりしてますが(しかしなんだか以前のカタチに戻ったような→想像図(Yahoo!:JIJI))…こういうのも含めてどうなってしまうんだろうか…と。
日本だって自前で宇宙飛行士や物資を運べたらいいなあ…と思うのですが、なかなかに難しそうで…。

ともあれ、「船内実験室」設置成功おめでとうございます。事情は様々ですが、今後が非常に楽しみではあります。

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03/12/2008

ほーぷ!

昨日3/11、米東部夏時間AM2:28(日本時間同日PM3:28)にスペースシャトルエンデバーが打ち上げられました。積んでいるのはISS(国際宇宙ステーション)に接続予定の日本の実験棟「きぼう」の一部・船内保管室(今後必要となる様々な機器が入ってるそうで…重量制限の関係上先行させたんだそうで)。これから5月には船内実験室を、来年の春には船外実験プラットホームなどを軌道上に搬送予定、とのことで…予定としては来年には「きぼう」は軌道上における日本の活動拠点として完成することになります。
「きぼう」日本実験棟(JAXA)
Yahoo!サイエンスカテゴリ:日本実験棟「きぼう」
Yahoo!サイエンスカテゴリ:スペースシャトル「エンデバー」

ISS(国際宇宙ステーション)構想はそもそもは1984年の当時のレーガン米大統領の一般教書演説から始まり、翌1985年に日本は参加を決定。その後15カ国(EU含む)が参加を表明することになりましたが…現在に至るまでには様々な世界の流れに翻弄されていくことになります。
1980年代と言えば米ソ(当時)冷戦真っ只中。アメリカとしては軍事利用目的も視野に入れての開発だったのかも知れません。が、その後ベルリンの壁崩壊からソ連解体→民主ロシアへ移行、と世界の趨勢が変わっていくことになります。ある意味「競争の象徴」でもあり、その巨額さ故に国家の一大プロジェクトでもあった宇宙開発には少しずつその役割と方針に手直しが入っていくようになります。
…これはアメリカに限った話ではなく…ロシアとなったソ連も似たようなもので。つまりはこんな大金、他へ回した方がいいんじゃないだろうか、という声が大きくなっていったということでもあります。
さらにアメリカではISSへの重要な運搬機でもあったスペースシャトルの事故が相次ぎ、シャトル運用そのものが縮小…凍結されていた時期もありました(スペースシャトル・オービターの基本コンセプトは「何回でも使える」なんですがメンテや設定にどうしても時間とお金がかかってしまいます。…これなら毎回使い捨てた方が安上がりなんでは? という話も出ています)。
アメリカができないならロシアが…という時期もありました。それでもISSには現在も人間が駐留しています。

スペースシャトルの運用も再開されて、さあ、これから…という時期なんではないか、と。ヨーロッパのESAも新しい無人運搬船「ジュール・ベルヌ」の打ち上げを予定している(AFPBBNews)とのことですし。
さらに日清食品が前回の「スペース・ラム」に続いて「宇宙いなりずし」を開発(iza!)したり、宇宙での日常服の開発(iza!)が進んでいたり、と…少しずつではあるのですが、物事がイイ方向へ進んで行き始めているような気がします。

もし人類が本気で月面や他の惑星、あるいはさらに外への開発を考えているのなら…ISSはなくてはならないモノなわけで。地上から打ち上げ→外へ…よりは軌道上から発進の方がはるか安上がりですし、安全でもあります。さらに軌道上に人間が長期間滞在することによって様々な実験や調査ができます。これは今後、どれだけの成果をもたらしてくれるのか分からないほどでもある、と思うのですが。
…それでも実際問題としては地上も軌道上もまだまだ問題山積なわけで。これらを一つずつ片付けていって、そしてまた新しい問題も解決していって。…みんなで発展していければいいなあ、と強く思っておるのですが。

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02/27/2008

二つほど 2/27

とりとめーもなく二つほど。

一つ目。南関東中心に「はしか」が大流行中(Yahoo!:産経)…「はざまの世代」とかそんな名前もついていたような。昔は義務化されていた麻疹(はしか)の予防接種が希望者のみになり…その頃に予防接種を受けなかった世代が特に大流行しているのでは、とされているわけです。
たかが「はしか」と侮るなかれ。インフルエンザも死に至る病気なのですが、はしかも脳炎や肺炎を引き起こすこともあり実はキケンな病気の一つではあります。…むしろキケンでない病気、というのは実は存在していないのでは…とかそんなことを思ってしまったりして。身体が健康なら問題なくても、いざかかってしまうと実は…というのは結構多いような気がしてます。
なお、この「はしか」ですが…欧米ではそれほど流行することはないんだそうで。なぜか、と言えばそれは予防接種などが完備されているからで。しかし日本はその辺の事情がまだ甘く↑こないだも「はしか」を輸出したりしてしまっています…。

二つ目。JAXAが10年ぶりに宇宙飛行士を募集(Yahoo!:産経)…やはり「若返り」というのは結構重要な要素の一つだったりしますが。
JAXA|宇宙航空研究開発機構
特に国際宇宙ステーションで建設予定の日本実験棟「きぼう」が完成すればたしかに人手も足りなくなる…。
それでも実際はかなりなスキルや実績が要求されるわけで…一般の人が簡単に応募できるようなものではないんだろうなあ、と。そういう人たちが軌道上へでもカンタンに出向ける時代、てのは…それにはまず国際宇宙ステーション辺りがきちんと機能するようにならないと。有人であそこまで到達できるのが二国だけ、という状況もどうにかしないと…。
…って、そういう状況を打破するための新規募集でもあるわけで…いやはや、頑張っていただきたいものではあります。

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01/19/2008

二つほど 1/19

…工学?っぽいので二つほど。

一つ目。「紙ヒコーキ」は大気圏突入できるか?(Yahoo!:読売) もちろん普通に折ったやつではなく、ある程度補強(コーティングとか)したやつのようですが…可能なんではないか、とのこと。
実験はマッハ7の風を紙ヒコーキに当てて高速高温に耐えられるかどうか…というものです。それでもてのひら大のそのヒコーキは耐えた、とのことですんで…こりゃあ何か宇宙開発に使えるんではないか、と色々アイデアが出てきそうではあります。
…でも国際宇宙ステーションから実際に放ってみたらダメでした…とかそんなことにならなきゃいいんですが…と余計な心配までしてしまったりして。さらに降下してきたらどうやって回収するんだろ、見失ったらヤバいよなあ…とかアホなことも考えてたりします、自分…。

二つ目。様々な姿勢で座ることのできる「本音チェア」(Yahoo!:ITmedia Biz.ID)…まだまだ試作段階のようですが。
椅子てのは結構重要なもんではあります。コレ書いてる最中だって、PCの前ではこうやって椅子に座ってるわけですし。…今、自分が座ってるやつは前の椅子が完全に崩壊したので(そりゃ何十年使ってんだ、てな代物でしたので)ホームセンターで一番安いやつを買ってきたもので…意味もなく回転したりします。そんなに広い部屋でもないんで回ったってホント意味ないのに…。
↑こういうのも出ますし…ちょっといい椅子でも買ってみようかしらん。…ある意味人生で最も長い時間を過ごすものなわけですし。

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12/21/2007

UFOなんて…

結構あちこちに飛び火してしまったようではあります、政府の公式見解「UFOなんて存在しない」
Yahoo!ニューストピックス:謎の生物、謎の物体
それぞれにそれぞれの状況・個性・立場が反映されていて、これはこれで興味深いものではあります。

ただ、質問が「UFOがいるとしたら?」的に「いたら、あるいは襲来してきたらどうしますかね?」といったまず「肯定」から入っている(当たり前っちゃあ、当たり前ですが)もので、答える側も「いるのなら、そうですね…」と「肯定」が前提になっちゃってるのがなあ…なんか惜しい?気がします。
それでも某都知事みたいに「ンなもん来るわきゃない」と真っ向から「否定」してる方もおられますが(引用の某有名物理学者の理論てのが、ちと、分からんのですが…文明が進むと調和が狂う、てなことかしらん?)。
…やっぱり石破防衛相が参戦?した、というのが大きかったんでしょうかね。来たらやはり対応しないといけないでしょうな…という内容で。ただ、テレビのニュースで見た時は周囲で笑い声なんか上がってましたんで、場を和ます意味もあったんだろうかな、と。最近この話題があちこちで流行ってるから少し引用してみようかな…とか。それでもそれくらいの余裕はあった方がいいんでは、とか思いますが。

それでもやっぱり日本人なんかなー…と思わせるのが意外と冷めたネット上の反応、てなとこでしょうか。「そんなこと話してるヒマがあったら他のことしろ」「問題山積してんのにくだらん話題出すな」といった意見も相当数見られます。…自民党の総務会長も苦言を呈した、とかそういう話ですし。
これっくらいの余裕はあってもいいんじゃないかな、と思うのですが…そりゃ、余裕ばっかで本筋から外れまくり、というのならそれはそれで問題ですが(って、教育関係はそれで改革中なんではありますが)そこまで落ちてるようでもなさそうですし…どんなもんでしょう?

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12/18/2007

UFOなんて存在しない

「地球外から飛来して来るとされる未確認飛行物体の存在は確認していない」政府の公式見解(Yahoo!:読売)…つまりは「UFOなんか飛んで来てねえよ、あんなのただの見間違いだろ?」ということになるのでしょうか。
当然確認できていないもんに対策も何もあるわけはないので「我が国に飛来した場合の対応についても特段の検討を行っていない」(「」内↑元記事より引用)ということになってます。
…もうちっとなんかないかな、と思うんですが…そっけないと言うか何と言うか。

公式には初の見解になるんだそうですが…UFO関連。
以前「UFOが来たらどこに通報したらいいのか?」という話題を取り上げたことがありますが。まあ、UFOではなくてもよく分からん物体が飛んで来たら関係省庁へ(地球防衛軍なんてのはまだ存在してませんから、例えば空関係の防衛組織とか)連絡することになりそうではありますが。あるいはUFOだったら国連が妥当だろうか? とかそういう流れにはなってましたけども…やっぱり固い答弁にはなってしまいますか。
…まあ、日本だとこんなもんではないか、とは思いますけども。フランスではそっち関係の資料を公開したりしてますが…。
そもそも存在を完全否定できるわけでもないものではあるので…じゃあ存在してるのか、と言われればそれもまた謎な存在。実際に目の前に降りてきてくれりゃ一発で認識変わるもんなんでしょうけど…実際起こり得るか、と言うと…やっぱ謎なわけです、そういうのも。

個人的には別に存在しててもいいんじゃないか…という程度で、やっきになって存在主張する気もなければ「いるわけないさ」と冷笑かますつもりもない方ではあります。
それでも↑「今後必要性があれば検討する」とかそういう文言でも良かったんじゃないか、とは思うんですが…。存在どうこう、ではなく今後どんな事態が起こるか、なんてのは誰にも分からないわけですし。

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10/19/2007

ぼーえーぐんを呼べ

もし宇宙人を見つけたりUFOなどからコンタクトがあった場合。まずどこへ連絡したらいいのか…?
そういう場合の日本での「通報先」を話し合う会議が来月4日に兵庫県立西はりま天文台で開かれます(Yahoo!:YOMIURI)。↑これは「日本の場合」なのですが。てことは世界規模だとそういう「通報先」があるのかどうか、と言うと。国際天文学連合(IAU)によれば、そういう情報が来ればまず慎重に調査して確実な結果が出るまで外へ漏らしてはならない、と。そして各天文台などと連絡を取り合って、ホントにホントなら国連事務総長らに報告する、と。
…つまりは「まずは天文台へ」ということになるんでしょうか。…だったら日本でも天文台でまず精査、でいいんじゃないのか…とは思うのですが。

それでもこういう取り組みは個人的には好きな方でして。
宇宙人…地球外知的生命体てのはいる、とされてますけど存在を公的に確認・証明できたことはありません。見た、会った、という人の話も多数あるのですけれどどれも決め手に欠けるということになってます。
…こういうとこ、難しい、というか…世界的な命題になってる、と言うか。
当然ながら世の中には宇宙人否定派という人たちもいます。「いるなら証拠出してくれ」と。でも証拠はほとんどないのが現状なわけで。でも、確率とか色々考えてみると「いるんじゃないのかなあ?」となってしまう。でもでも確実性はない、という…。
いるんなら実際に目の前に現れてくれりゃ話は早いんですけどね。…いや…今まで出てきていないってことは…これは「宇宙人いない」証拠になるんだろうか? いやいや、そりゃ証拠としちゃ弱すぎだろ…。
なんだか答えなんか出ないのかも知れませんが。

フランスは国で集めたUFOの資料をネット上で公開したりしてますし。過去にいくつもあったガセ話もなんとなく淘汰されてきたような観もありますし、真面目…と言ったら語弊があるのかも知れませんが「学問」としての研究が始まってきたような観もありますし…。
今までとは、ちょっと違う方へ動いているのかも知れません。

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09/15/2007

二つほど 9/15

サイエンス系で二つほど。

一つ目。アホウドリ、鳥島から聟島へ移住計画(Yahoo!:毎日)…1951年に「再発見」されてからすでに半世紀以上。実は火山島でもある鳥島からの移住、というのはかなり前から考えられてたんだそうで。
昔々からこの海域に住んでたアホウドリですが…羽毛目的などの乱獲によって姿を消した、とされたのが1949年。しかしその2年後に「再発見」された時にはわずかな数しかいませんでした。50年以上の保護活動によってようやく現在の数にまで復活しましたが…不安定なことには変わりありません。今後、結構カンタンなことで数が減ってしまう、ということもあり得るわけです…。
翼を広げると3mほどもあって、しかも滑走路がないと飛べないほど大きな鳥。…キレイな鳥なんですよ、実物見たことないですけど。
漢字では「信天翁」と書きます。…私の「江ノ口信天」はこの鳥から名前をもらいました。なおのこといなくなって欲しくはない鳥ではあります。

二つ目。月観測衛星「かぐや」打ち上げ成功(Yahoo!:毎日)。打ち上げは昨日ですんで…これから一ヶ月以上かけて月に到着(と言っても着陸するわけではありませんが)・調査開始はさらに3ヵ月後、という長い旅が始まることになります。一年ほども調査する、とのことですし。
…期待、できそうなんですが…とりあえず?は無事な月到達を願いたいと思います。もちろんそれから多彩な観測データも、それからそれから何かの発見も…と。

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06/23/2007

誰でもいいってわけじゃ

なさそうですが。
欧州宇宙機関(ESA)が有人火星探査を目指して行うシミュレーション実験のボランティア被験者を募集(Yahoo!:REUTERS)…ただし520日間外との接触は完全にナシ、食料も携行宇宙食というもののようですが。
…やっぱり誰でもいいってわけではなさそうなんですが…それでもこういう実験を考えることができる時代になってきてる、ということではあるわけで…。

アニメやマンガなんかでは結構カンタンに行けてしまう火星ではあるのですが。
今の技術で行こうとしたら…もちろん莫大な費用もかかりますけど…ものすごい時間と手間が必要になってきます。そもそも月だって行くのにかなりな時間、かかってしまうのですし。地球上の空港からひょい、と月へ…というのはなかなか実現しないものではあります。
これが無人ならまだマシ?なことになります。実際に今、火星の地上では無人の調査機が走り回ってますし。
ニンゲンがいると空気が必要になります。さらに水も。もちろん水だけではダメで食料も不可欠。人間てのは機械じゃありませんから精神面のケアもできる「何か」もあった方がいい。生物にとってキケンなモノもいっぱいあるし、それからそれから…と、どんどん増えていきます。どれだけ制限したって無人の探査機とは比べ物にならないくらいでかくなってしまいます。

…じゃあ、有人での打ち上げはあきらめるか、と言えば…それもなんだか夢のない話ではあります。たしかに調査や探査だけなら無人のキカイに任せておけばそれでいいんでしょうけど…やっぱり誰か乗って行って欲しいよなあ…という思いを持ってる人てのは結構多いんではないか、と。いや、できることなら自分自身が乗って行きたいなあ…というのも多そうではあります。

一般人にはまだまだ手の届かない金額ではありますが、広義での「宇宙観光旅行」ができる時代にはなってるわけですし。…壁はいくつもいくつもあるんですけど…どうにかならんもんかな、フツーに現代の海外旅行感覚で月くらいには行けるようにならんもんかな…と個人的には思っておるのですが。

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06/21/2007

今さらンなこと

言われても…。
アメリカの物理学者が「ブラックホールは存在しない」という新説を発表(Yahoo!:読売)。…仮説の段階なんじゃないんだろうか、とかまだまだ認知されてないんじゃないのか、とか色々考えてしまうわけですが…。
今さらンなこと言われてもってのが第一印象ではあります。自分は別に物理の専門家ってわけでもないので、ちょっと、違う方へ考えが行ってしまってます…。

ブラックホールと言えば、はくちょう座X1番星付近に初めて存在が認められたのが1970年。それから
「なんでも吸い込んでしまう黒い穴」
といった印象で世間一般には定着しております。…実際には光さえも逃げ出すことのできない重力場なので目で見ることができない=黒い、ということになるんですが。それでも吸い込まれてしまったら最後だ…的な使われ方をあちこちでしてきてたんですが…。
…いや、もし、これが「ブラックホールは存在しない」というのが定説になってしまったら、正しく物語の中だけの存在になってしまうんじゃないのか…と。ややヘン?な心配をしておるわけです。

SF関連はもちろん、それ以外でもちょっと探せば出てくる「ブラックホール」という言葉。
…中には吸い込む「ブラックホール」とは反対に噴き出す「ホワイトホール」というのがあって、それを結んでいるのが「ワームホール」というのもあります(現代の科学的な常識で正しいのかどうか、あたしゃ知りません)。…ちなみに…坂田靖子の短編連作マンガに、この説に大反対してるアマノジャクな男性てのが出てきたりしてました。なんであんなに大反対するのか(そういう話が出ただけで机叩いて怒りまくる)最後まで理由は明かされずじまいでしたが…。
…なんだかマニアック(失礼)な例を引いてしまいましたが…こういう話てのも根底には「ブラックホールは存在してるんだ」という信念?みたいなもんがあって初めて成り立つわけで。それが「存在しません」となってしまって話の流れそのものも変化してしまったらなんだか悲しいなあ…と思ってしまうわけです。

いや、まあ、大げさと言えば大げさなんですがね。そこまでブラックホール大好きというわけでもないですし。
ただ…なんか気になってしまって…というお話ではあります。

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06/08/2007

二つほど 6/8

気になったことを二つほど…。

一つ目。今夏に打ち上げ予定の日本初の月周回衛星、愛称を「かぐや」に決定(Yahoo!:ITmedia)
これは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げを予定している「SLENE」の愛称ということになります。大抵の場合は打ち上げが成功して軌道上に無事乗った、となると愛称で呼ばれるようになる…と、そんな感じだったと思います。「ひまわり」も打ち上げてからの命名でしたし。
今回のは本格的?な月周回衛星。主衛星と二つの副衛星からなっていて、より効果的にデータを集めることができるようになっているとのこと。…「副衛星」とは言ってもサブ的に緊急時には主衛星の代わりを務める…とかそういうものではなく一種のプロープのようなものなんでしょうか。
いずれにしても活躍を期待したいところではあります。

二つ目。今日6/8にバーガーキング日本再上陸(Yahoo!:毎日)。約6年ぶりの「復活」は東京新宿から、とのこと。
1993年に一度は日本に上陸したバーガーキングでしたが。当時の「安さ優先」の風潮に割高感のある製品が太刀打ちできず…撤退。しかし昨今の「値段より品質優先」の流れに乗って再上陸してきました。
実際、他にもいくつかこういう…大手ではない、と言ったら失礼になるかも知れませんが、あまりメジャーではないバーガーショップチェーンというのは結構あるもので。しかし…バーガーキングはその中でも有名どころではありました。何せ、大きいですもんねえ…商品が。
機会があったら食ってみたいもんではありますが…さてさて巻き返しとなるのでしょうか…?

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03/22/2007

宇宙で二つほど

宇宙(惑星関と連軌道上のお話ですが)のことで興味持ったことを二つほど…。

一つ目。冥王星の規格の和名を「準惑星」に(Yahoo!:時事)…"Dwarf Planet"ということで「矮惑星」という訳もあったんですがこちらは使わない方向とのことです。あんまりいい意味ではないからでしょうか「矮」の字が。
冥王星が「降格」になって結構時間経ちましたが…なんだか結局は分類法が変わったくらいじゃないか…と慣れてきているような観もあります。名前が一緒の某犬のキャラクターも特に変化ないようですし。そりゃ、別に冥王星が惑星じゃなくなってもほとんどの人の実生活には影響ないわけですし。あるとすれば…天文関係の仕事の人、とかでしょうか。それにしたってどこまで影響してくるか、となると…?
あんまり感傷的になるのもどうか、とは思いますが…何にもない、というのも逆に哀しいような気もしてます。

二つ目。「ククレカレー」が宇宙へ(Yahoo!:フジサンケイビジネスアイ)…2年ほど前にインスタントラーメンも宇宙へ行きましたが、今回はカレーも行く予定、ということで。ただし「カレーライス」ではなく「カレー」ですが。
お湯であっためて…というのはすでに宇宙食では古典的な方法なわけで。それ以前となるとハミガキのチューブのようなものにやはりハミガキみたいなゲル状のものを詰めておいて食べた…とか。昔々の某オバケマンガでそんなネタがあった、ような記憶もあります。
今はそんなこともなくたしか電子レンジか何かでやってたと思うんですが。
ただ、↑によるとこのカレー、パックを温めてから中身をスプーンで食うとのことで…なんだかビンボーくさいような気がしたのは私だけでしょうか…。

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09/11/2006

三つほど 9/11

三つほど、気になった話題を少々。…結構色々ある日付ではあるのですが、あえてこちらで。

一つ目。H2Aロケット、無事に打ち上げ成功。光学衛星も無事に軌道投入(Yahoo!:毎日)
とりあえず…ホッとしました。打ち上がることよりも最近は(ここんとこずっと?)失敗時のマスコミ含めた周囲の対応がどうも気になってたもんで…叩くことしか考えてない姿勢というのが、どうにも。しかし成功しちまえばこっちもんです(オイ、どんどん打ち上げて経験値稼いでほしいものではあります。…打ち上げの絶対数、少ないですから日本は。
一方で打ち上げた人工衛星は情報収集衛星。日本周辺の災害時の状況把握などにも使われますが、北朝鮮の軍事施設の監視にも使われるとのこと。…それはそれで別にいいんですけど…なんか、またどっかからヘンな横槍だのクレーム?だのがつかなきゃいいんですが…。

二つ目。英国で『ジェダイ』募集(Yahoo!:eiga.com)…映画スターウォーズに登場するあのジェダイ(JEDI)のことです。
以前英国で「あなたの宗教は?」というアンケートがあって、ごく少数が「ジェダイ」と答えた、とかそういうのもあったような。あるいはスターウォーズの映画は旧三部作と新三部作とに分かれますが、ジェダイの扱いに微妙な差があります。そこら辺で「違和感」感じた人たちが「あれは違う」と映画批判してた…とか何とか。映画だけではなく小説も長く続いてる世界的に有名なシリーズではありますんで、そういうのもあるんではないか、とは思いますが。
…しかし募集されてるのはどうもそういう「ジェダイ」ではないような気がするのですが。テーマパークに出演する役者、ということだけでフォースの有無も要求されてないですし…。

三つ目。「おじゃる丸」原案の犬丸りんさんが飛び降り自殺(Yahoo!:読売)。…まったりしているアニメ「おじゃる丸」の原案をされていた方ですが、遺書には仕事に悩んでいるというくだりがあった、とのことで…。
ご冥福をお祈りいたします。

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08/26/2006

減った惑星

冥王星の「降格」決定で色々揺れた各方面ですが。
まあ、別にいいんじゃねーのという声も多いようで。極端に言えば太陽系の惑星の数が増えようが減ろうが実生活には何の問題もない…と、サメた言い方もできてしまうわけで。教科書がどう、と言われてもなあ…「それまでは惑星だったが2006年プラハの会議で矮惑星になった」でいいんじゃねーの、って…まだ決まってないんでした、冥王星の新カテゴリの和名。日本学術会議では25日に和名を検討する委員会の設置を決定(Yahoo!:読売)とのこと。
本来の名称は「Dwarf planet」で、他にも惑星系でも衛星でもない天体の名称「Small Solar System Bodies」など和名未定のものはまだあります。

「Dwarf」とは読みの通り「ドワーフ」でファンタジー系でよく出てくる、背が低くて手先が器用で力の強い種族のこと。初出は…トールキンの指輪物語でしたか。大抵は大酒呑みの大喰らいってことになってます。なおこの種族、濃いひげ面で描かれますが男性だけではなく女性にもひげがある…という設定だったような。
他の設定はともかく背の低い種族ですから「小さい」という意味で英語でも定着してます。日本語だと「矮小」と訳されることが多い(そのため今回も「矮小惑星」)のですが、個人的な感覚で言うと「Small」よりは大きいような。ただ「小さい」というだけではなくなんだか「縮めた」ような印象があります。…いや、個人的な感覚なんで公式?な意見でもなんでもないのですが…。
生物でもよく使われる単語ではあります。例えば熱帯魚に「ドワーフグラミー」というのがいます。が…グラミー系は基本的にちっこいまんまの魚なので(もちろん例外アリ)どの辺が「ドワーフ」なのかよく分からん魚だったりするんですが…。

ドワーフは「こびと」と訳されることもあります。有名なのは白雪姫。で、ディズニーの「七人のこびと」達が冥王星(プルート)降格に不満を表明(Yahoo!:読売)したとのこと。…こういうのは結構好きな方なんですが。

しかし…和名の方が気にはなります。別に矮(小)惑星でもいいんじゃねーのか、とか。変にいじくり倒したやつ付けられるよりはマシなんではないか、と。

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08/25/2006

減る惑星

そのまま増えるかなー、とか思ってたんですが太陽系の惑星。チェコのプラハで行われていた国際天文学連合(IAU)の総会で日本時間の24日夜、冥王星の惑星からの除外が決まりました(Yahoo!:毎日)。別に冥王星を名指しで「外せ」とやったわけではなく、数世紀にも渡って公式に決めることができなかった「惑星」の定義を決めてみたら冥王星を除く8惑星しか当てはまらなかった…ということになってます。
冥王星、惑星の座を失う!日本惑星協会
(速報)太陽系の惑星の定義確定国立天文台

1.太陽の周りを回っている
2.自身の重力でほぼ球体を維持できる
3.軌道付近で圧倒的に支配的な(他の天体を『掃き散らし(原文:clear)』て目立つ)天体

というのが「太陽系の惑星」の定義になりました(参考:↑記事及び国立天文台速報)。
1.と2.なら冥王星だけではなく当然セレスや2003UB313も当てはまるんですが、3.が出てくると難しくなります。簡単に言えば軌道上ではその天体が「一番」でないといけないということ。太陽を中心にしてみんな回っているんですが、例えば同じ軌道上に影響を及ぼしそうな天体があるとダメ、ということになります。
冥王星の場合…衛星カロンもありますし…何より海王星の軌道の内側に入り込む時期があったりします。
…冥王星は発見当初の大きさが今(発見は1930年、米人トンボーによって)よりもっと大きい、とされていました。しかし観測技術が進んでくると、どうやら冥王星にはでっかい衛星カロンがあるらしい、これと冥王星てのは実は二重惑星じゃないないのか…となって冥王星はそれまでよりも小さいことになってしまいました(つまりは冥王星+カロンの大きさで見られていた、と。ちなみにカロンが見つかった・認識されたのは冥王星発見から40年以上経ってから)。…現在、どれくらいの大きさで見られてるか、と言うと…直径が約2300km(カロンは約1200km)。地球は約12700kmで、月は約3400kmなので…直径だけで言ったら日本列島がすっぽり入ってしまうくらい、ということになります。
ついでに言うと、木星の衛星ガニメデ(約5200km)土星の衛星タイタン(約5100km)よりも直径だけ見れば小さく(なお水星は約4880km)海王星の衛星トリトン(約2700km)よりも小さいことになります。
そこで(いや、それより前からもあったようですが)冥王星は惑星ではない、という声が大きくなってきます。
さらに観測技術の発達などによる海王星より外側のエッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)の更なる解明などによって、実は冥王星は海王星の外側にある天体群の一つにすぎないのではないだろうか、ということになってきてました。

しかしそれでも。科学的な見地とは他に文化的?な見地てものもあります。例えばディズニーキャラクタの「プルート」、彼はトンボーが冥王星を発見した年に生まれたためその名"Pluto"をもらっています。これまで70年以上も惑星だったわけですから、ここでいきなりてのはなー…という思いはあります。
でも、占い関係は別に冥王星を外すつもりはないようですし、教科書に混乱と言われても(本格的な改訂は2008年以降にしては?(Yahoo!:毎日))直接関係ない人も多いわけで。所属が変わるだけでそのものが消滅するわけでもなんでもない。
それでもそこはかとなくさびしいのも事実なわけで。銀河鉄道の駅とか宇宙人の侵略前線基地とか。太陽系最果ての地という描写では常連ではあったわけで…。

今回の混乱?にはアメリカが唯一発見に関わることのできた冥王星を惑星に残したかったんでは、それで無理な設定持って来たんじゃねーのか、という話もあります。純粋に科学的な見地から決定できたんならそれはそれでいいんではないか、とは思うのですが。一方では↑の3.はどうにも曖昧すぎるてな声もあるようですが…さて。
ただ…こういう重大な問題を多数決で決めるってのはどんなもんなんかな…と。そこだけちょっと気になったりしましたが。

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08/24/2006

シャトルの次

冥王星は惑星なのかどうか…というのはなんだかまた色々と変わりそうなんですが、決まるのは今日の深夜とか早朝なんだとか。…さて、どうなりますやら?
一方でアメリカのNASAはスペースシャトル・オービターの後継機を発表しました。名前は「オリオン」で、画像を見る限りでは打ち上げるのは多段式ロケットになりそうです(Yahoo!:ITmedia)

オリオンを打ち上げるロケット、ISS(国際宇宙ステーション)への人員や物資補給用のAres-Iと月や火星への有人探査用のAres-Vといった感じのようですが…結局のところ、宇宙機の完全再利用というコンセプトは見送られた、というか…止めてしまったと言うか。いずれにしても過去のアポロ計画なんかと同じ、どんどん下のロケットを切り離して大気圏離脱という形になってしまっているようです。
そりゃあ…メンテの問題とか結局はこっちの方がコストかかる、とかそういうのはあるんですが…。
なんだかもったいないなあ、と。知識てのは吸収してからの経験の積み重ねがモノを言いますから、ここまで積み重ねてきたオービターの経験やノウハウは…オリオンやAresにも生かされるのでしょうけど…コンセプトの似たような機体に生かして欲しかった、と言うかなんと言うか。

まあ、個人的な好みや願望ばりばりの話なんで、このオリオンでISS関連や他天体探査が進んでくれて結果的に軌道上が有効利用されるようになる…ってんならそれはそれでいいことではあります。別にどんな機体だって計画は遂行できるわけで。
それでも…なんか惜しいようなさびしいような、そんな気分にはなってしまうわけです…。

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08/23/2006

増える惑星

太陽系の惑星の定義、批判相次ぎ見直しへ(Yahoo!:読売)。これは国際天文学連合(IAU)総会で16日に発表された「惑星の定義」についての新提案に従うと、太陽系の惑星現在9個→12個に、さらに「候補」が12個も出てくることに対しての異論が噴出してる…ということです。
…で、国際天文学連合は修正案を三つに分けてそれぞれで採択をとる(Yahoo!:読売)ことに。苦肉の策、と言うか…一つでも採択されればOKなのか…とか。

そもそもは冥王星辺りからなんではないか、とは思うのですが。
太陽系の惑星てのは目視できるのがせいぜい土星くらいまで。かのガリレオが観測したりしてますが、古来からは土星までが惑星でした。後に観測技術の進歩や理論の向上によって天王星、海王星、冥王星…と発見されていきました。そもそも「惑星」という言葉自体が「なんか変な動きしてる天体」っぽい意味合い持ってます。規則正しく運行される星々の中で微妙な動きをしたりする。
その中でも冥王星というのは一番?に動きのおかしい天体で。実は水金地火木土天「海冥」が水金地火木土天「冥海」になる時があります。これは太陽の周りを回ってはいるんだけど、その軌道がちょっとヘンで海王星の内側に入ることがある…からです。実際の順番がそうなってるんだから仕方ないっちゃ、仕方ない話ではあります。
が…それだけではない冥王星。他の○王星とは明らかに違う組成で地球のように固い地面を持つタイプ(木星~海王星はガスの星)、しかも小さい(直径が月の7割)。これじゃあ惑星とは呼べないんじゃないか…と。さらに冥王星の軌道周辺から多数の小惑星が見つかってることからこういうその他大勢の一つなんではないか、と…。
後にアメリカのチームが発見して、今回惑星に昇格するかも知れない「2003UB313」は冥王星よりも大きいのです。

今回のはこういう議論に終止符を…ということだったんではないかなあ、と。とりあえず冥王星はこれまでの慣習があるので「惑星」とする。でもそれは地球と同格?ではなく別のカテゴリを用意しよう。あ、でもそうすると他にも条件に合っちまう天体が…。

個人的には正直なとこ、惑星が増えるてのはなんだか楽しみなんですが(意味ないんですがね、呼び方変わるだけですから)…正式な発表は24日とのこと。きちんと白黒つけた方がいい問題ではあるんですが…さて。

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07/22/2006

宇宙の観光

ここのところ「一般から募集して宇宙観光」という動きが特にアメリカで出てきてます。

国際宇宙ステーション(ISS)を利用して宇宙遊泳を(Yahoo!:Kyodo)…という企画があります。地上からはソユーズを使ってISSまで。そこで「追加オプション」として宇宙遊泳を楽しんでもらう…という好きな人にとってはなかなかたまらない企画ですが、全部で40億円ほどかかります。まあ…妥当と言えば妥当な金額なのですが…個人で払えるとなるとかなーり限定されてしまいそうな。
しかもこの企画、アメリカのISS運行元であるNASAは「知らない」とコメントしてるそうで。ロシア側はどうなんだかちょっと分かりませんが…これで一般の人にもISSのこと知ってみらおう、いや、あそこはそういう場ではないだろう、と意見が分かれそうなところではあります。

一方、「スペース・シップ・ワン(Wikipwdia)」とも関係のあるヴァージン・グループが「準軌道宇宙観光」を企画、2008年にも初フライトを(Yahoo!:REUTERS)…こちらの費用は約2000万円。40億円に比べりゃずん、と安くなってます。…それにしたって結構な額ではあるのですが。
これは宇宙遊泳がどう、というものではなく。ロケットを使った打ち上げよりもはるかに安くあがる「他の飛行機に吊り下げてもらって途中まで運んでもらう」という方式を採用しています。そして限界高度で本体である宇宙機を切り離してそこから「宇宙」へ…と言いたいところですがそんなに長くいられるわけではありません。…数分間といったところでしょうか。いわゆる「弾道飛行」というやつで行って帰ってくるだけ、という仕様ではあります。

それにしたってスゴイもんではあるのですが。今までならめちゃくちゃなお金を払うか、専門の人間でなければ到達できなかった世界。そこへわずかでも行けるのなら約2000万円だって安いもんではあります…いや、高いもんは高いんですけど、よく考えてみたら、ということで…。
それでもやっぱりまずは軌道上開発から、とは思うのですが。ISSにしろ他に計画中のステーションにしろ、地上との往復が当たり前になってきたら、また、色々とできるのではないか、宇宙観光もぐっとお安くなるんではないか…と思うのですが…。

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07/08/2006

約一年ぶり

7/4のPM2:38(日本時間 7/5のAM3:38)、スペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げ成功。約一年ぶりの打ち上げ成功(正確には延期に次ぐ延期というやつで、失敗してたわけじゃないんですが)になります。これでここんとこしばらく停滞してたアメリカの宇宙事業が再開してくれるといいなー…とか無邪気に思ってしまったりしてしまうのですが…さて。
Yahoo! サイエンストピックス:ディスカバリー
NASA

ディスカバリーは7/6のAM10:52(日本時間7/6PM11:52)にISS(国際宇宙ステーション)にドッキングしました。
事故によりスペースシャトル計画そのものの見直しが必要となり…事実上の「凍結」期間中ISSに人員やら物資やらを運んでいたのはロシアでした。本来ならオービターとソユーズの二頭?体制だったのですけど、それがそうもいかず。ロシアの方もかなりキビシイんですが(民主化してからの混乱、てのはまだまだ続いてるようなもんです…)それでも律儀に打ち上げてました。
日本も本当は実験棟を打ち上げてもらう(…と言うのもなんとも情けない話ではあるのですが)はずだったんですが…いや、時期とかそういう具体性もないし、そもそも「きぼう」そのものが…各国ともに消極的になってきてる現在、ISSの存続そのものも危うい、のかも知れません…。そうなったら…もったいないなあ、ここまで培ってきたってぇのに。

スペースシャトルの方は、今回も打ち上げ時に以前から指摘されていた耐熱タイルの剥離も確認されてます。そもそも打ち上げ延期になったのもコレ系だったようですし。で、後継機の話もすでに上がってきています…2010年にはオービターもISS関連からも引退しますし。その名は「アレス」で計画目標は月面探査(Yahoo!:Sankei)…どういう形なんだ、とか形態は、とかその辺は分かりませんが。
…でも複数回使用可能な機体、というコンセプトは今回で一旦終了となりそうな、そんな気がしてます。やっぱり手間と金がかかりすぎるもんなあ、メンテに。

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06/09/2006

永遠ではない周回

宇宙関連ベンチャー企業が「思い出の品」を周回軌道にのせるビジネスを(Yahoo!:フジサンケイビジネスアイ)…宇宙関係の小説やマンガなんかでは「思い出の品」を宇宙空間に放出、てのはよくあるシーンなんですが…こういうのが可能になるようになるとは。なお、1辺10センチの箱でお値段約1億円とのこと。

↑とは言っても実際に自分が行って放り出すわけではなく(…そうなったら1億円では済みませんがな)ロケット打ち上げの際にできる「余剰打ち上げ能力」を利用したものです。…言い方ヘンかも知れませんが、余力を利用しての無駄のない打ち上げ…とでも言いましょうか。ただ、ロケット射出スペースてのは厳密に計算されてきっちり詰め込まれてるもんなんですが、そこへ後から「箱」を潜り込ませるようなことってできるんだろうか…とか余計なことまで考えてしまったりして。まあ、そこら辺をクリアできていないとビジネスにはならないもんではあるのですが。

軌道に乗ると20~30年間は地球のはるか上空を飛ぶことになるんだとか。…人工衛星もかすかにかすかに軌道を外れてやがては地上に落ちてきてしまう(ほとんどは大気との摩擦熱で燃え尽きてしまいます)もの。こういう「思い出の品」もやがて落ちて消えてしまう、ということではあるのですが…。
…そういう品目には「遺灰」も含まれそうで、例えば「宇宙葬」のような呼ばれ方をするのかも知れませんが…どっかで問題になったりしないんだろうかな、と。いや、国や宗教によって捉え方は違うもんなんですが、日本だと遺灰を例えば海に撒くのだってつい最近までは大変だったわけで…。

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02/19/2006

ひまわりの打ち上げ

おお…成功してました。2/18に種子島宇宙センターからH2A9号機によって「運輸多目的衛星2号」が無事、打ち上がりました(Yahoo!:YOMIURI)。打ち上げ成功、ということでこの衛星は「ひまわり7号」と命名されました。運輸多目的衛星の「1号」の方は去年打ち上げられた「ひまわり6号」。これでようやく「ひまわり」に予備機ができることになります…一時期はよそ様の衛星借りてたりしたもんですが。
さらに陸域観測技術衛星「だいち」の方も順調に稼動しております(Yahoo!:毎日)

今回打ち上げた衛星、「ひまわり」となってますけど別に天気予報のためだけに打ち上げた…というわけではもちろんありません。一回一回別々の衛星を打ち上げるくらいなら、できるだけ機能を詰め込んで打ち上げた方が効率もいいわけではあります。しかし、そうなるとどうしても大きくなったり重くなったり。なかなかコンパクト、というわけにはいきません。
今回打ち上がった「運輸多目的衛星」シリーズは日本が扱った中では最大級になるんだとか。まさか…このままどんどんでかくなっていく、てなことはないでしょうけど…。

ところで。やはり今回も「信頼の回復」とか、そーいう論調が主なんですが…これはもう、「ロケットが打ちあがったらこう述べないといけない」ということにでもなってるんだか何なんだか。打ち上げた回数も内容もアメリカなどの外国とは比較しようがないってのに失敗したら叩いて、成功しても誉めない。失敗した時の方が報道される時間が多いような気がするのは私だけでしょうか…?
まあでも、自前のロケットで自前の衛星を打ち上げる。…これがなかなか難しいことではあるんですが、やっぱりできるようになるってのは嬉しいもんです。早く、もっとたくさん軌道上へ行けるようにならないかな…。

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02/05/2006

宇宙服型人工衛星

日本時間で昨日の1/4の午前8時、使用期限の来たロシアの宇宙服が電波送信機取り付けられて国際宇宙ステーションから放出されました(Yahoo!:Kyodo)。…何のためか、と言うと…6カ国の言語で地上に向けて挨拶を送るためです(その他各国の子供達から寄せられたものや、CD-ROMなども搭載)。使用帯域はもちろん、条件が良ければアマチュア無線でも電波を拾えるとのことです。
宇宙服衛星SuitSat-1を受信してみよう!日本アマチュア無線連盟 JARL

国際宇宙ステーションから、もちろん角度なども考慮して「放出」されたわけですが(でないと周回軌道にきちんと乗ることができない…)これでも立派な「人工衛星」です。人造の物体が地球を回る軌道上を一定の速度で飛んでいればそれは全部「衛星」になります。つまりは地上に落ちることもなく、宇宙へと飛ばされることもない速度(第一宇宙速度:秒速7.9キロ)が出ていてれば物体はどんな形していてもいい(空気抵抗ありませんから)。例えばゲタだろうがヤカンだろうが、きちんと地球の周りをまわる軌道に乗ってそれだけの速度が維持できていればいればそれを「衛星」と呼んでもいいわけです。
で、それが「人が造ったモノ」ならそれが「人工衛星」、と。
そのため、考えようによっては地球には月だけではなく無数の衛星がある…という言い方もできます。「人工」だけではなくて…他にも色んなモノが周回してますし。

で、件の宇宙服型人工衛星ですが…電池が続く限り電波を発信し続けるとのことで、大体寿命は数週間ではないか、とされています。
そう、実は人工衛星てのは寿命があります。そのものの耐用年数はもちろん、軌道がズレて地上に落下してしまって燃え尽きてしまうまで、という…。

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11/26/2005

ついに成功!

小惑星調査機「はやぶさ」、小惑星「イトカワ」に着陸→岩石採取に成功(Yahoo!:YOMIURI)…ついに成功してくれました。
正直、嬉しい。うむ、よくやってくれました…後は無事地球に帰還してくれることを願うばかりです。

前にも書きましたけど、今回の「はやぶさ」の任務は小惑星「イトカワ」に着陸→サンプル採取→地球へ帰還、というもの。今まで例えばロケットならロケットを打ち上げて、そこから人工衛星を放出したとしても、それは決して地球に戻ってくるためのものではありません。有人の場合はもちろん、きちんと地球へ戻ってくる必要がありますが…ダレも乗ってないんなら無理に帰ってきてもらう必要はないわけで。
打ち上げられた無人の人工衛星(地球の周回軌道に乗ってるやつですな)は、そのまま「ごみ」になってしまうか、何かで軌道をズレて減速して流れ星になって燃え尽きてしまうか…どっちかになります。
で、それを一歩進めて?月にロケットを打ち込む…なんてこともやってました、昔は。

「はやぶさ」はそういう行ったっきり帰ってこないものではなくて、きちんと帰ってきてもらう必要があるものです。しかし相手は簡単に行くことのできないほど遠い、遠い場所にある「イトカワ」。そしてそこからサンプルを採取して戻ってくる。人間が乗り込んだ有人の宇宙機、というものが簡単に作れるような時代なら、そういう任務もまた違った方向から実現できるんでしょうけど…現代はまだまだそういう時代ではなし。それに有人だとシャレにならんくらい資器材の量が増えます。無人なら…酸素もいらないのですから、とことんまで軽量化&低予算化が実現できます。

しかし帰ってくるのはまだまだ一年以上先のこと。…今度はスムーズな着地&回収を願っております。

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11/24/2005

こっちも失敗…?

探査衛星「はやぶさ」、小惑星「イトカワ」に着陸していた(Yahoo!:毎日)…「していた」てのはなんか変な表現ではありますが…実は数日前に「着陸失敗して機体を見失った」報道があり、「こりゃダメか…」と思われていた矢先のことだから、でもあります。どこ行ったかわからんかった衛星が実はきちんと着陸してた…!! ということです。
これで「日本初の他天体への着陸」て目標は、一応、果たしたんですが…。
Yahoo! サイエンストピックス:小惑星

はやぶさは十日ほど前に探査ロボット「ミネルヴァ」の放出に失敗。そして自身が「イトカワ」に着陸して、岩石などのサンプルを採取する…ということになってました。数日前の「見失った」はここで降下中に何らかのトラブルが起きた…というものでした。結局機体の位置も無事に把握。一度高度を取り直して再挑戦…ということだったんですが。
どうもセンサーの様子を調べなおしてみると、30分ほど「イトカワ」に着陸していたらしい…ということが分かったとのことで。しかし肝心?の岩石などのサンプル採取はしていません。これは「イトカワ」着陸後に金属製の弾丸を地表に撃ち込み、砕けた破片を回収するというもの。もちろん地球からの指示がない限りできないことではあるのですが。

で、今後もう一度きちんと?着陸する、とのことです。
現在はそのチャンスをじっくりとうかがってるような状況。具体的にいつ、というのは出てないようで。
…この「はやぶさ」、帰ってくる予定は2007年。ここでサンプルをきちっと持って帰る必要があります。残りの2年弱は帰ってくるために必要な時間。これから「イトカワ」の後にどっか寄ってく…というわけではありません。SFのように、すぱぁっと帰ってこれればいいんですが…そういうわけにも行きません。何せ地球何周分、とかそういう単位では数えにくいほど離れたところにいるのですから…。

…次はきちんと?成功して欲しいなぁ、と。切に願う次第でございます…。

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11/13/2005

失敗…

「まだ望みがあるかも」とは言えないような状況…。
宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」。小惑星イトカワに接近して探査ロボット「ミネルヴァ」を放出する予定だったんですが…放出タイミングを誤りミネルヴァが行方不明に(Yahoo!:YOMIURI)
…あああ…何やってんだかなあ…。
はやぶさ(JAXA)

これが実は日本では初めて他天体へ人工物を送り込むことになる…予定でした。
「はやぶさ」のミッションてのは、この「イトカワ」に探査機ぶっ込むことだけではなく、他にも「電気推進」や「自律型の探査機技術」があります。つまりは無事にイトカワにたどり着いてサンプルを採取。そして無事に地球に帰還…それを自動で行うということです。もちろん地球からの指示は与えますけど、電波の往復する時間が数十分とかそういうことになりますんで(今回の失敗の原因の一つ?)、ある程度自分で考え、判断してもらう必要がある、と。
しかもそういう状況てのは地上で作り出すのはなかなか難しいわけで。こうやって実際に打ち上げて実験するしかないわけです。それを含んでの今回のミッションなわけです、が。

探査機放出失敗…これで全部が失敗、任務撤収てなわけではないのですが。
今度は「はやぶさ」本体によるイトカワへの軟着陸→調査→帰還てのがあります。何せスケジュール通りに行っても四年がかりのミッション。帰ってくるのは2007年夏のことです。

なんとか次の「イトカワ着陸」のミッションはきちっとこなして欲しいところですけど…いやいや、必ずうまくいきます。そう信じて待つとします…。

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11/10/2005

…聖域?

NASAが「聖域」だった国際宇宙ステーションへの人員や物資輸送に民間企業の参入を決定(Yahoo!:YOMIURI)…どの辺が「聖域」なんだろーか…という気はしますが。宇宙関連事業てのはどうしても「国家機密」的な要素が強いもんなんで(軍事にも関係してますし)そういう意味では「聖域」か…。

航空産業もある意味そうだったわけですが、官主導から民間へと移行する過程で業界の活性化や新技術の開発なんかが出てくる…という流れはよくある話で。飛行機の場合は途中に戦争を挟んでしまったんで「官」「民」関係なく発展しちまったんだ…てな声はありますが。それでも有用な産業はまず官が金に糸目をつけずに開発してから、民が採算性などを考えて発展させていく…。
悪い言い方すれば「官」ではどーしよーもなくなったんで「民」に丸投げするんだろ、とか。
宇宙産業そのものがやっぱり金喰いと化してきてる昨今では、やはり商業ベースの「民」に任せるしかないのではないか、とは思いますが。別にそのまま民間に全部任せて官はただ管理するだけ…てなことではないと。お互いにできるとこはやっていって、できないところは補い合うという良好な協力関係に持ち込めれば…。

と、まあ、理想ではそうなるんですが…さて。

ところで↑の記事で出てきたアメリカのトランスフォーメーショナル・スペース社ですが。
→Google検索結果:トランスフォーメーショナル・スペース
高高度へ飛行機飛ばして胴体下に吊り下げた宇宙機を射出…ではなくて翼なしで投下、しかしきちんと宇宙への射出体勢には入ってる(アタマが上を向く)という実験を成功させてる会社です。
こういう打ち上げ方法は、飛行機に宇宙機乗っけて高高度から発射させる…という以前に紹介した方法と同じく現在主流のロケット打ち上げに頼らない方法ではあります。…もっと色んなとこが色々とやってもいいんではないかと思うのですが宇宙関連産業。まだまだ道は残ってるんですし…。

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10/17/2005

なんだかよく分からない

中国の有人「宇宙船」神舟6号が無事、地球へ帰還(Yahoo!:JIJI)、いくつか素朴な疑問もあったりしますが、これで中国が宇宙産業への本格参入を世界的に表明したのは紛れもない事実。いわゆる「宇宙空間」へニンゲンを連れて行った三番目の国家なのです…。

一方、なんだかよく分からない?のはライブドアの堀江社長が宇宙事業参入を表明(Yahoo!:毎日)…ライブドアが例えばサイト上でロケット発射や軌道上での活動を生中継する、とかそういうわけではなく(いや、ありそうだな…)堀江社長個人のプロジェクトチームがそういう事業を展開する、とのこと。
そこら辺は、まあ、アメリカやヨーロッパでもそういう事業家はいますし、特にどう、とは思わないのですが。別にロケット持たなくたって宇宙事業に参入はできます。色々な方法で。
ただ…なんで旧ソ連の人工衛星や「サリュート」まで持ち出してくるのかが…ちょっと。

「最先端のものより安全性が確立されている」(「」内↑記事より引用)とのことですが。
そりゃまあ…そういう面もあるんでしょうけど…何か最新鋭のモノを否定してるだけのような気がして。最先端と年代物を組み合わせてイイ面を引き出していく…ってんなら分かるんですが。テレビのニュースや↑記事読む限りでは「古くてもイイものはあるんですよ」というところだけ強調されてて、技術面とかそういうところはおざなりにされてるような。
ヘタしたら「中古の方が安くあがるからだろ」なんて思われてしまいそうではあります。
宇宙事業が活発になるのはとても楽しみなことなので、参入そのものは大賛成なんですが…なんか「費用を安くする」とかそういうところだけ出てきて、実際の打ち上げ(ロシアでやるんでしょうけど)とか、3人乗りのカプセルでどこまで自由な居住性が確保できるのか、とか一般客の募集は無理なんじゃないか、とか。今までロシアは財政難からお金持ちの一般客を募集してきました。しかしかなーり大変なトレーニングやら本格的な慣らしやらが必要。海外旅行に行くような感覚とは違いすぎてます。

そして軌道上にサリュート。…ロシアに現物があるらしいんですが。保存状態は分かりませんが、何十年も経ってしまった機体をどうやって活用するのか。そもそも軌道上に宇宙ステーション置くんなら常駐できる人材が必要になってきます。…そこら辺までやるとなると、いくらなんでも個人では難しいのではないか、と。中国も「宇宙ステーション作る」と言ってますけどこっちは国家事業です…。

個人的な、すごく個人的な意見ですけど…なんでイギリスのバージンエアとかそーいう「最先端」の企業と組まなかったんかなー…と。言っちゃなんですけど間に合わせの機体でこーいうことやる、と言われてもなー…と。
最終的に何がしたいのか。なんだかよく分からんのです。はい。

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10/14/2005

ちょっと、くやしい…

中国の有人ロケット「神舟6号」は12日、無事打ち上げられ地球を周回する軌道に乗りました。→Yahoo!ニュースカテゴリ:中国宇宙開発
…正直、ちょっと(だいぶ?)悔しいです…むしろうらやましい。有人宇宙機の打ち上げから次は月への有人飛行、そして軌道上の施設建設…と実現できるのかどうかは別として、国家元首の口からこういう景気のいい話がぽんぽん出てくる、となると。
日本では小泉首相のそんな談話はありませんし…報道関係からもやれ予算がどうの、やれ何の役に立つんだ、と冷ややかな反応しかないってのに。(アメリカもそんな感じになってきてますけど…)

前回の「神舟5号」は打ち上げてすぐに地球へ帰還。しかも打ち上げ映像も帰還後の宇宙飛行士のコメントも何もなく「ホントに行ったのか?」という憶測まで飛び交ってましたけど。今回は発射プロセスから打ち上げ・ロケット切り離しまできっちり?映像として流されました。
…なんだかちょっと古め?な印象を受けてしまいましたが。
しかしそれでも人間を「宇宙」にまで送り込んだのは事実でしょう。対して日本は…まあ、国家のありかた、とかそーいうところから違う国ですんで、簡単に比べてしまえるもんでもないのですが。国家プロジェクトですぜ、向こうは。日本も「国家プロジェクト」ですけど部署があって予算がある、というだけで向こうのような国あげてのプッシュなんかないわけで…。

実はロシアが日本に宇宙関係の技術提携を打診してきている(Yahoo!:KYodo)とのことで。…受けるのかなあ、どうなのかなあ…ホントは日本独自の軌道往還機を作って、運用して欲しいんですけど…無理っぽいしなあ。今のままだと。アメリカとかロシアとか、あるいは欧州とか。あるいは…中国。そういうところと連携組んで実績あげていかないと進まないもんなのかも知れません。

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09/29/2005

なんだか…がっかりだ…

アメリカ航空宇宙局(NASA)のグリフィン長官が「シャトル計画は誤りだった」と発言(Yahoo!:毎日)…さらにISS(国際宇宙ステーション)についても「私の決定であれば、現在のように軌道上では建設しなかっただろう」(「」内記事より引用)と。宇宙ステーションの方は地上で各施設を組んで軌道上でそれらを組み合わせる、ではなくて軌道上で1から組み上げるべきだった…という意味かも知れんのですが…シャトルの方は。ううむ…。

別にこれからNASAは宇宙関連の計画を全部やめる、とかそういうことを言ってるわけではないのですが。
たしかにスペースシャトル・オービターの「後継機」が発表されましたが…外見も打ち上げ方法も従来のロケットと変わらず。オービターの技術は生かされるんでしょうけど…軌道上と地上を複数回往復できる飛翔体…には見えませんでした。そんな中NASAは2018年には月へ宇宙飛行士を送り込むと発表(Yahoo!:Kyodo)。↑の「後継機」もそういう目的で使われるとのこと。

…個人的なところで言わせていただきますと…月なんかどうでもいいんです。まだ。
軌道上のそれこそISSだとか、設備開発だとか。そういう「地ならし」してから月なり深宇宙だのへの探索を本格化して欲しかった。月へ宇宙飛行士を送り込む…ったって常駐は無理だし継続的に月面にヒトを送り込めるわけでもなし。金喰い虫だったアポロ計画を見直すためにオービター計画が始まって、でもやっぱりこっちもお金かかるから(もちろん情勢の変化、てのもありますけど)元に戻そうか…というも。なんだか…がっかり。
他国の国家的プロジェクトですから…予算も膨大ですし、部外者がどうこう言えるものでもないんですけど。

でも…やっぱり、なんか悔しいような気分。一つの飛翔体が地上を去って軌道上へ行く。そしてそのまま戻ってくる。大がかりな打ち上げは例えば巨大な資器材を運ぶ時くらいで、ほとんどは通常の飛行機感覚で…という未来を想像していた者としては。
一機で複数のエンジンが必要になるためメンテが大変、費用が尋常ではない…しかし、民間で開発が進んでいる「大型機が背負ってそこから小型機発射」タイプとか。そういう新しい打ち上げ方法は他にもまだまだあるんではないか、と…。

…最低限ISSから抜ける、とか言わないで欲しいな、と。折角ここまで進んできたってのに…。

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08/17/2005

748日超

今現在ISS(国際宇宙ステーション)に滞在中のセルゲイ・クリカリョフ氏(46)が宇宙滞在の世界記録を更新しました(Yahoo!:西日本新聞)。もちろんこの記録は二年間連続で宇宙に滞在した…というわけではなく今までの滞在時間を累計した結果、ということになります。それにしても…スゴイ。
…昔、宇宙に長期間に渡って滞在した宇宙飛行士が、やっと地球に帰ってきて…お祝いの花束すら持てなくなるほど筋肉や骨格が弱ってた、てな話を聞いたことがあるんですが(いや、ホントかどうか知りません)、最近はそういう方面のリカバーはどうなってるんだろう、とか。

さて、「宇宙時代の到来」とか言われてても、まだまだ一般人が気軽に宇宙に行けるわけではないのはご存知の通り。そうなるためにはいくつもの関門があるわけですが…それでも、難関ではあっても宇宙へ行ってる人たちもいるわけで。特に…宇宙開発研究の歴史があるアメリカとロシア。
大人気ないほどの競争を展開してた時代もありました。人類の初飛行や月面着陸。この頃は正に湯水のごとくカネを使いまくって競争してました。そのおかげで現在の技術が開発できたんだ、てな話もありますが…そのせいで「宇宙開発には大金が必要」という認識が一般には植えつけられてしまった…という声もあります。まあ、その辺は色々と捉え方があるもんではあります。

そのアメリカとロシアも、時代が移ってくると関係が変化してきたりして。そんな頃にロシアが打ち上げたのが長期滞在も可能なミール(現在は廃棄)。そのミールの頃から軌道上へと行っていたのがクリカリョフ氏。ベテラン、ということになります。
現在宇宙で長期滞在できる施設はISSだけ。言い方はヘンですが滞在時間を稼げるのもここだけ(スペースシャトルみたいに軌道周回で稼ぐこともできますが)。長期間滞在したからなんなんじゃい、と言われればそれまでですが…それだけ宇宙が身近になっていくことの一つの指針ではないか、と思うのですが。

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08/10/2005

ReturnToFlight…帰還

フロリダの天候不順により帰還が延期されていたディスカバリー、日本時間で9日の夜、無事に帰還しました。→Yahoo!サイエンストピックス:ディスカバリー
色々と懸案のあったとされる飛行でしたが。まずは無事な帰還、おめでとうございます。

しかし…結局というか何と言うか。
シャトル計画そのものはまたしばらくの間凍結。そもそもスペースシャトル計画(オービターを完全再使用して軌道上と地上を往復)自体に無理があったのではないか…という論調もあちこちに。一機の建造費がバカにならないほど高く、しかもメンテに時間もお金もかかる。もっと安価で簡単な方法があるのでは…と。
…大型飛行機に宇宙機乗っけて高高度で放り出す、という計画は民間では進みつつあるのですけど。NASAではどうするんでしょう…。
すでに次世代シャトルの計画は進行しつつある、という声もあります。このまま凍結→霧散というのにはまだ早い…むしろ惜しいところではあるのですが…時代の流れ、というやつなのかも知れません。
ただ、ここでアメリカさんがまたぞろ足踏みを始めてしまうと困ってしまう国や組織があるのも事実。
国際宇宙ステーションとか。これでまた事実上唯一の往復手段はロシアのミールのみに逆戻り。日本も含めて他の国が参加できる幅もせばめられてきます。そして…やっぱりここまでリードしてきてたアメリカにかげりが見え始めるとなると。…各国での宇宙開発にも影響が出そうで。

そんな中…こないだ打ち上げられた日本のX線天文衛星「すざく」の観測装置が使用不能に(Yahoo!:Yomiuri)…て、なんだかまたイヤな雰囲気になりつつあるんですが。
とりあえず?次の宇宙開発関連の機会を待ちたいと思います。シャトルも、その他も含めて。

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07/30/2005

十番目の惑星

SFなどではすでに手垢のついてしまった観のある「太陽系の十番目の惑星」。しかし…それが現実のものとなると。素直に「おぉ」とか思ってしまいます。太陽系に冥王星よりも遠くて大きな天体が(Yahoo!:YOMIURI)…2003年にすでに怪しい?天体があったそうなんですが、今回さらに詳しい調査が行われた結果、とのこと。

以前からそういう話はあったんですが。太陽系に限らず天体同士(それがいくら小さい:質量が少なくても)てのは何らかの影響を及ぼしあいます。簡単なとこですと…月と地球。衛星である月は一定速度で地球の周りを回って、お互いの引力が均衡している場所にいるからどっかへ飛んでいかないわけで。そして地球も月の重力の影響を受けてます。地表だと潮の満ち引きなんかがありますけど、地球が太陽の周りを回ることにも影響を与えてます。
そういう方面から色々と探るやり方もあります。
冥王星の軌道がどっか、ズレてる…という話は昔からありました。てことはその外側にもう一つ惑星が…? とされてきてたわけです。ただ…その辺まで来ちまうと肉眼では到底確認できません。望遠鏡でも無理。天王星のリングが縦に五本、なんてのはたまたま天王星の後ろ(地球から見て)を明るい星が通り過ぎた時に五回その星が見えなくなったから…なんて話があるほど。簡単に分かるものではありません…。

今回のも2003年から(実際はもっと前から?)の綿密な調査や研究があってのこと。今後色々と分かってくるのでしょうけど…現在の名前が「2003UB313」という番号。他の惑星と同じように名前がつくのかどうか…そういうところも含めて今後が楽しみです。

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07/28/2005

ReturnToFlight…凍結?

…なんでそんなこと言い出すかなぁ…が正直な感想です。
スペースシャトル打ち上げ計画、当面凍結か(Yahoo!:JIJI)…外部燃料タンクからの断熱材剥離落下がやはり尾を引いたようで。NASA計画本部長談「間違いは認めないといけない」(Yahoo!:毎日)と、こんな話まで。…はぁ。

部外者の、いわゆるセンモンカ様の意見だったら「ああそうですか」で済むところだと思うのですが、今回はNASA内部からの話。コロンビア墜落の原因の一つ、とされている外部燃料タンクの破損(…原因が確定してなかった…てのは思い違いでしたか…)がいまだに起きている、ということがやはり大きな要因。シャトル本体の耐熱タイルがはがれ落ちているという情報もあります。たしかに、安全面は最優先。
今回搭乗している野口さんのミッションには「船体修理(実際にやるわけではなく実験なんですが)」もあるとのこと。宇宙空間で実際に船体を修理できるようになれば、それは大いに有意義なわけですが…根本的な解決にはなってないわけで。そういうところも…やはり。

一観客に過ぎない私なんかにしてみれば、役者が最高の舞台を見せられないから一時降りる…と宣言されてしまえばそれ以上は何も言えません。むしろ文句つけるのは失礼そのもの。…好きな役者ならなおのこと。気がかりは全部消してしまってから復帰を…! と願うわけですが…。

理解はできても納得は…ちょっと。別にNASAに抗議しようとか、そういうことまでは考えてません。ただなあ…やっぱり、いつまで経っても足踏み状態てのは…歯がゆい思いです。ロシアだけがなんとか行ってる国際宇宙ステーションとか。日本のお寒い状況とか。どうにも不透明なヨーロッパその他の状態とか。

宇宙開発てのはニンゲンにとって非常に大きな命題なんですが…どうなってしまうんでしょうか…今後。

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07/27/2005

ReturnToFlight…打ち上げ

延期に延期を重ねていたスペースシャトル・ディスカバリーが日本時間7/26の11:39に打ち上がりました(Yahoo!:毎日)ReturnToFlight(NASA:英語)
しかし燃料タンクや機体からの謎の破片剥離(Yahoo!:JIJI)という情報もあり、ちょっと気になるところではあります。

さて…打ち上げ成功。これはこれで喜ばしいことではあるのですが。野口さんなんか四年越しの搭乗、ということになるわけですし。ただ、打ち上げ成功おめでとう、よかったネ、とバカ騒ぎするてのも…どうか、と思うのですが。
「家に帰るまでが遠足です」
てな言葉があります。ミッション全部こなしてきちんと帰ってきて、無事な顔が見れたら初めて成功と呼べるような。特に今回は二年半ぶりのシャトル打ち上げなんであっちこっちから注目されてます。無事に全部が終わってから喜びたいような。
…そうは言ってもチャレンジャーのこともありますし(打ち上げ直後に爆散:ニュース番組だとすぐコロンビアがどうこうとか言い出すんですが…そっちは着陸前の事故でした)、少しずつ回転しながら力強く軌道上へと飛んでいく姿ってのは…やはり、ホッとしてしまうもんではあるんですが…。

無事に帰ってきて欲しいものです。そして…今後に繋げていただきたい。NASAはスケジュール重視で安全無視かよ、てな意見もありますけど、専門家ならまだしもロケットのことをよく知らない方々(…もちろん私も)がどうこう言っても…と。構造上の差異にとどまらず、普通の乗り物と違うところもいっぱいわるわけで。外野が余計な口出しすんな、と思うのですが。

今回の打ち上げは事情があってリアルタイムでは経験できなかったんですが。聞いた話だとスペースシャトルに限らずロケットの打ち上げてのは…すごくキレイなもんだ、とか音が…とか、確実に人生未体験の瞬間なんだとか。なんか、機会があったら見てみたいものではあります。

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07/18/2005

ReturnToFlight…再び延期

スペースシャトル・ディスカバリーの打ち上げ、さらに延期(Yahoo!:毎日)。早くて昨日(17日)の早朝、ということだったんですが。早くても21日以降となってしまいました…。
Return to Flight(NASA:英語)

ロケット(今回のは微妙に違う気がしますが)の打ち上げ、てのはかなりデリケートなんで打ち上げ時期の変更やら延期やらはよくあることなんだそうですが。特に今回のスペースシャトル打ち上げは失敗が許されない状況。何かミスでもあったら今後の計画に支障が出てしまいますし、何よりシャトル計画そのものにまで響きかねません。
今回の打ち上げ延期の直接の原因は…燃料タンクのセンサーの不具合。
「今までのチェック体制の甘さのツケ」とかそういう声もありますが…どうなんでしょう。
飛行機飛ばすのとはワケが違うわけで。そう簡単にいくわけもないんですが…しかしこのままズルズルと打ち上げ延期てのも。なんだか「NASAは信頼回復にやっきになっている」的な報道も多く見受けられます。見切り発車だったんじゃないのか…もっと体制整えてから打ち上げを…ということ、でしょうか。
…まあ、色々言われるのはよくあることなんで、気にせず打ち上げに専念してほしいところではあります。

しかし、実は国際宇宙ステーションの位置なんかとの兼ね合いで、7月は31日までに打ち上げないと次は9月9日以降になってしまうとのことで。…時間との戦いになってしまうんでしょうか…。

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07/14/2005

ReturnToFlight…延期

日本時間で今日の未明、予定されていたスペースシャトル・ディスカバリーの打ち上げは延期となりました(Yahoo!:毎日)ReturnToFlight(NASA)
…外部燃料タンク(シャトルが翼の下に抱え込んでる、あのでっかいやつで、打ち上げ後に切り離して使い捨て)のセンサー不良とのことで。安全第一の宇宙業務ですから、まあ、これは仕方のない?ことではあります。むしろ予定通り打ち上がることの方が少ないんではないか、とかそんなことまで。

あー…でもなあ、楽しみだったのに。復帰第一号スペースシャトル。野口さんも乗りますし。早くても17日の未明…ですか。

というわけで(どんなわけだ)予定していたこのディスカバリー打ち上げ用のスペース、なんかアレコレと使うことにします。えーと…じゃあ、スペースシャトルの名前の由来でも
Atlantis(アトランティス)
Columbia(コロンビア)
Challenger(チャレンジャー)
Discovery(ディスカバリー)
Endeavour(エンデバー)
↑の5機が生産されましたが、チャレンジャーとコロンビアは事故により尊い人命と共に消失…現在は3機で運用されています。
で、名前の由来ですが。基本的に船舶名由来です。ディスカバリーとエンデバーは1770年代の探検家ジェームズ・クックの船に由来してます。チャレンジャーは1870年のアメリカ海軍の研究帆船の名より、アトランティスは1930年から1966年まで使われたアメリカ初の深海探査船の名前からきてます。…まあ、由来する船舶にも意味があるのでしょうけど、やっぱり単語の意味もきちんと込められているような。「挑戦者」「発見」「努力」…アトランティスは違いますか。
しかしこの中で一つだけ。コロンビアだけはちょっと意味合いが違うようで。18世紀のロバート・クレイの帆船にちなんだ名前、ではあるのですが…コロンビアというのはアメリカでも別格?扱い。首都ワシントンD.C.のD.C.はDistrict of COLUMBIA、コロンビア特別地区で政府直轄の地、になります。コロンビアとはアメリカそのもの(States:合衆国とはまたちょっと意味が違うような)を表す言葉でもあるんだとか。そもそもは…あのクリストファー・コロンブスから、とされています。

…とまあ、色々ダラダラとやってしまいましたが…打ち上げ、楽しみです。そして同時に…無事に打ち上がることを願ってます。

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07/10/2005

世界最大級の花火

鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所からM-V(ミュー・ファイブ)ロケットによるエックス線天文衛星の打ち上げに成功(Yahoo!:YOL)M-V(ミュー・ファイブ)ロケット(JAXA)
おお…ついにやってくれました…無事な打ち上げ、おめでとうございます。

「あれ? 内之浦? 種子島は?」
と思うかも知れませんが、内之浦から打ち上げられたのはM-Vで、種子島から打ち上げられるのはH-IIなどです。今現在取り仕切ってるのはJAXAという団体ですが、これは過去にあった三団体が2003年に合併して出来上がった団体です。
宇宙科学研究所(ISAS)
航空宇宙技術研究所(NAL)
宇宙開発事業団(NASDA)
で、このうちNASDAが種子島の方を使ってNからHシリーズを、ISASの方が内之浦を使ってMシリーズを開発してました。その名残…と言うか技術的や効率的にも移動がヤッカイなのか…Hシリーズは種子島から、Mシリーズは内之浦から打ちあがってます。

なんか違いがあるのか、と言えば…タイトルの「世界最大級の花火」てのは揶揄とかからかいでも何でもなく、そのまま。非常に誇れることでもあります。Hシリーズは液体燃料ロケットエンジンを使用、なんですがMシリーズは固体燃料ロケットエンジンを使ってます。液体燃料ロケットてのは出力の調整が楽なんですが機構が複雑で、高い。個体燃料ロケットは一度点火したら調整は無理なんですが、安い。どっちもそれぞれいいところがあるのでどっちがどっち、とは言えません。スペースシャトルオービターのように併用してるケースもあります。
…で、今回のM-V、この固体燃料ロケットとしては世界最大級なんです。つまりは…世界最大級のロケット花火、ということで(実際はそこらで売ってる花火とは比べ物にならんくらい複雑な造りしてるんですが)。

さて…日本のロケット関係と言えば相変わらずの「金食い虫」だの「また失敗か」といういつもの批判。特に今回は前に失敗してますんで…その辺もあったようですが。
…くどいようですけど(過去何回か書きましたけど…)こんなん、金使ってナンボ、失敗してナンボ、だと思ってるんですが。ンな簡単に成功→実用化なんかできませんがな…。

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07/04/2005

Force of July

7/4。この日はアメリカの独立記念日です。今から229年前のことになりますが。正確には「独立宣言を発表した日」ということになりますが、いわゆる「誕生日」と同じ扱いにはなります。…日本の場合だと…建国記念日とか紀元節とかありますけど、まあ、いずれも神話の世界になってしまうもので。正確に「いつ」なんてのは分かりません。

さてその独立記念日。アメリカの無人探査機が彗星に観測機を放出、彗星にぶつけて飛び散った物質から彗星の、ひいては太陽系の成り立ちまでをも調べよう…という試みが現実化しました。→DeepImpact(NASA:英語)
すでに彗星の核に激突させることに成功した(Yahoo!:YOL)とのことで…今後の詳細な研究が待たれます。何せ彗星てのは太陽系成立当時からの物質抱え込んだまま太陽の周りをまわっている、とされていますから。本当に太陽系の成り立ちなんかに関することまで明らかになるかも知れません。

一方でついにスペースシャトルが13日に打ち上げ再開。これには日本人宇宙飛行士野口さんが搭乗します。そして…日本でもM5ロケットの打ち上げ準備が着々と進んでます。それぞれ、うまいこと行ってくれればいいんですが…。

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06/29/2005

ついに運用開始

実は運用開始してました…ひまわり6号→気象庁:気象観測衛星について
6/28の正午より正式に観測開始。ひまわり5号の後継機打ち上げ失敗が1999年。その後老朽化が進みつつあったアメリカのゴーズ9号を2003年からだましだまし使うような状況でしたが…ここへ来て、ようやく。「ひまわり」が復活しました。

気象衛星に限らず打ち上げられた人工衛星てのは、打ち上げられた時の技術のまんま地球を回ることになります。今後は人工衛星の軌道上でのメンテナンスとかそういう延命?処置ができるようになるかも知れませんが…現状では技術面…いや、資金面で無理があります。だから打ち上げられたら、そのまんま。
そのため、当たり前ですが…後から打ち上げた方が技術的には格段に上のものになります。
今回のひまわりも画素数の大幅なアップ(8000万→1億3000万)や観測可能地域の拡大、センサー強化、などなど。ひまわり5号やゴーズの時は老朽化が進んでたせいもあって観測区域が限定されたりしてました。台風情報の強化や津波の情報。そういった方面にもさらに強くなった、と。

お役御免となった衛星は…今後はバックアップとして使うのか…どうか。そこまでは分かりませんが。
期限の切れた人工衛星てのは基本的に地球を回り続けます。永遠に。でも実際はどっか何かで減速されて地球に落下、燃え尽きてしまいます(流れ星みたいに見える時もあるんだとか)…今までお疲れ様でしたと言いたいと思います。

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06/16/2005

打ち上げの工夫

以前「打ち上げ(?)成功(04/10/05)」で書きましたアメリカの企業チームによる宇宙船打ち上げ。さらに今回は新方式による打ち上げに成功(nifty:Yomiuri)とのことです。

…以前にも書いたんですが。
普通に一般にテレビなんかで目にするロケット(宇宙船)打ち上げ。空に向かってそびえ立つ巨大なロケットが、発射と同時に爆音と煙と閃光撒き散らしながら上昇して行って…というもの。その後自身の大部分を廃棄して本体の打ち上げに成功、となります。衛星一個でもこういう手順を踏みます。
当然カネがかかりすぎるんで(他にもモッタイナイ、とか)色々と新方法が考えられました。アメリカのスペースシャトル・オービターなんかその一例で。廃棄するのは燃料タンクだけで後は基本的に全部回収して再利用。コストも浮くし、運用も楽(衛星複数積んだまま打ち上げ、とか発射時にかかるGも軽減とか)に…となってたんですが。実際にはメンテの費用もバカにならず。何よりオービター一機がお高いんで量産もできず。さらには事故、規模縮小…と逆風?吹きまくり。ようやっと再開のメドが…と。

それに対してもっと安くて安全で確実に打ち上げる方法はないものか? と民間企業の参入も含めて色々やってたのもアメリカでした。そして民間初の宇宙船打ち上げの方法とは…飛行機に宇宙船積んで(上に載せます)普通に空港を離陸。予定高度に達したら積んでる宇宙船を切り離してそこからは自力で宇宙へ…というもの。
つまり途中までは大馬力の飛行機に連れて行ってもらって、空気がなくなってジェットエンジンが使えなくなってきたら今度は宇宙船が自分のロケットエンジンで上昇、と。
これだとコストも大幅に安くなります。打ち上げの専用施設なんかいらんのですから。
後は…「安全」と「確実」。実は↑の方法だと、宇宙船が離れる時に載せてきた飛行機叩き落しちゃうとかそういう事態も考えられるんだとか。それへの対処法を開発した、と。ううむ。

少しずつ「宇宙開発」が進んできてるような。そろそろ日本も…とか、そう思うんですが…。

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04/30/2005

…延期

なんだかそんな気もしてたんですが。今月打ち上げ予定だったスペースシャトル・ディスカバリーの打ち上げ延期。→Yahoo!ニュースカテゴリ:ディスカバリー打ち上げ
予定では7月になる、とのこと。これには日本の野口宇宙飛行士も乗る予定。

実際、コロンビアの事故を受けての計画一時凍結→再開なので慎重にならざるを得ない、と思われます。そもそも宇宙における安全、てのは地上とは比較にならんほど厳しいもので…「宇宙空間の全ての災害は人災」と、とあるSF小説でのこのセリフが如実に表しています。
なんかの小さなミス…がとんでもない大事故になってしまう…というのは地上でもあることなのですが、宇宙ではそれがほぼ人命に直結してしまいます。

この間、国際宇宙ステーションへ向かったロシアのソユーズは無事に人員の交代という任務を果たしてきました。ディスカバリーも今回のミッションには宇宙ステーションへのドッキングもあるとのこと。以前にも書きましたけど…今現在宇宙ステーションと地球を結んでるのはロシアのソユーズだけ。早いとこスペースシャトルの運用の本格的な再開が期待されるとこではあるのですが…でないと宇宙ステーションの存在意義と言うか存在理由と言うか、軌道上に浮かんでることすら知らん人も大勢いるようなこの状況で…有効な活用ができなくなってしまいそうな。上手く使えば色んなことのできる施設なんですけどねえ。

日本独自の有人飛行計画は…まだちょっと無理のようですけど。そのうちできるようになる、と信じてます。

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04/13/2005

本当に修理かよ

NASAの次期局長がハッブル宇宙望遠鏡の修理、再検討へ(Yahoo!:Kyodo)。…以前にも触れましたハッブル宇宙望遠鏡→「やっぱり廃棄かよ」(05/01/22)
局長が変わって再検討へ、ということのようです。あるいは…シャトル計画の再開に伴うもの、なのかどうか。

まだ「再検討しますよ」ということなんで、「修理します」と決定したわけではないです。そりゃ本当に修理することが確定できればそれはそれでいいのですが…まだまだ決まったわけでもなく。でも再検討に向かうだけでもまだイイのかなあ…とか。
なんだか疑りぶかくなってますが。どうも宇宙関連てのは過去の栄光の影響が大きいせいか、一旦大きなフロシキ広げておいても結局閉じちまうケースが多いような。…いやこれは別に宇宙に限ったことでもないか。期待だけは大きかったんですが…やっぱりダメか、というのはよくあることではあります。

老朽化の進んだハッブル宇宙望遠鏡。しかしこのまま太平洋に落としてそれで終わりというのは、どうも、もったいない。大気圏外にある望遠鏡はこれしかないわけですし、後継機の計画なんてのもありそうにないですし。…再検討の結果、修理する、となることを願ってます。

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03/27/2005

運輸多目的衛星新1号

2月にH2Aロケットで打ち上げられた人工衛星が、3/8に「ひまわり6号」と名前がついて、3/24に初めて画像が公開されました(Yahoo!:Kyodo)。→画像(気象庁)
実際かなり詳細な画像で(以前のより画素が上がってるとかそういうことだけではなく…きちんと南半球までカバーしてますし)さらに色んなことができるんではないか、と期待できそうです。

名前に関しては以前のひまわりシリーズのような「気象」だけ、ではなく「航空管制」も担う衛星なんで何か他の名前を…という声もあったようですが、結局「ひまわり6号」に落ち着きました。…ヘタにヘンな名前付けられるよりははるかにマシですし、なんと言っても愛着がある。テレビの天気予報なんかで「このたび名前が変更になった…」てなフレーズをえんえん繰り返されるんだろうか…とかそんな心配もなくなりました。やっぱりシンプルが一番?ではあります。
これでとりあえず?気象衛星に関しては一安心。まあ、なんだかんだで遅れに遅れたことであちこちから批判も出てますけど、それはいつものことなもんで…無事に打ち上がって無事に静止軌道に乗って、無事に画像も送って来れたんだからそれでいいんじゃないか、とは思うのですが。

正式な運用はまだまだ先のことになりますが。それまでにゴーズが沈黙したりしないか、とか何らかのトラブルがひまわり6号に起きるんではないか…とかそういう心配は…たしかに杞憂というもので。何事もなく運用開始されて天気予報なんかで普通に画像が出てくる日を待ってます。

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03/23/2005

ロシアだけかよ

現在軌道上で実験・建設が進んでいる国際宇宙ステーション(JAXA)、常駐している宇宙飛行士は米露の2人。少しずつでも前に進んでってくれたら、とか思ってたら。
露「ソユーズ」を米の宇宙飛行士が来春から使用できない可能性が(Yahoo!:YOL)…米が使用できない、となると…日本も使えなくなります。日本人宇宙飛行士ったって乗ってるのは米の宇宙船ですし…今回のは理由が理由なもんで。

そもそもはイランの核です。これが
米のイランへの核不拡散法→関わってる国への資金援助禁止→露はイランへ核関係の技術援助してる→じゃあ、露にも資金援助禁止→ところでソユーズの無償輸送が今秋にも終わる→今後は露に金払わんとねー…→いや、それ無理。露には資金援助ができんから
…というのが大まかな流れのようです。つまりは中東のゴタゴタが軌道上にまで飛び火しちまった、と。

大体露の宇宙船ばっかに頼ってるのもイカンじゃないか、ンなこと言うんだったら米もスペースシャトル飛ばせや、なんて言い方もできますけど。米はコロンビアの事故からこっちシャトル計画を実質凍結中状態。ようやく今年5月に再開するメドが立ったんですが…このままだとロシアだけで何とかしてもらわんといけなくなくなります、国際宇宙ステーション。
いや、スペースシャトルがきっちり運用再開されて無償輸送の期限後も頻繁にステーションへの輸送ができるようになれば…という見方もできるんですが…そろそろ米もスペースシャトルそのものを見直すつもりのようで。下手すると数年ほど「飛ばす船がない」状態になってしまいそうな状況。

つまりは軌道上と地上を往復できる機体はロシアのだけ、という可能性が。

政治のヘンな思惑を持ち込んでもらいたくはないんですが、軌道上だって世界の一部なわけですし。どうやったって無関係でいられるわきゃないんですが…なんかなあ、タイミング悪いというか何と言うか。いや、色々な意味で。
これを機会に民間の宇宙機開発がどーんと発達…なんてことになるとそれはそれでイイような気もしてますが…どうなるのかなあ…国際宇宙ステーション。頓挫だけは避けて頂きたいのですが。

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02/26/2005

うちあげの成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日午後6時25分、H-IIA7号機の打ち上げに成功(Yahoo!:YOL)、これにより気象観測も行う運輸多目的衛星も打ち上げ。無事に軌道に乗った…とのことです。これから静止軌道に乗せたりたくさんの運用テストなんかもあるので…正式に現行のゴーズと交代できるのは早くても今年5月末頃になるとのこと。
JAXA

前の6号機の「失敗」から一年と三ヶ月。無事の打ち上げ成功、ということで喜ばしい限りなのですが…やはりというかなんと言うか…「信頼の回復」だの「なんとか繋がった信頼」だとそーいうのもちらほらと。…信頼なくしたのは誰のせいなんだろうか、とかそんなことも考えてしまいますが。紙の新聞の方は読んでいないので分かりませんが、少なくともネット上で前回の「失敗」を好意的に(言い方ヘン、かも知れませんが)捉えてたのはどこもなかったような。
失敗してナンボ。そりゃ金額から言えば大量の札束ぶち撒きながら宇宙目指してるようなもんなんですが。金額の多寡ではなくて次へ繋げることのできる成果は出たのかどうなんだ…と思っても「失敗」「失敗」「失敗」で予算削減削減削減…。関係者のやる気もなくなりそうなもんだ、と思ってましたが。

その頑張りに、乾杯。本当に…おめでとうございます!!!

まあでもこれでとにかくも成功しました。次も成功して欲しいんですが…「失敗」したらそれ見たことか、と叩きまくるんだろうな。今、コレ書きながら30分ほど前から始まってる某ニュース番組見てるんですけど、ロケットのことは一切触れてません。スカってたら取り上げたのかなあ…ねえ? (追記:UP直後にようやく報道…1分もやってねえ)

なお、打ち上げた衛星の命名はまだ考えていないとのこと。正式運用が開始されてから検討ということで、「ひまわり6号」もその案に含めて、ということのようですが…もしかしたら別の名前になるかも知れないそうです。

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02/20/2005

2年3ヵ月ぶりの再開

まだまだ先ですがアメリカ航空宇宙局(NASA)が、凍結していたスペースシャトル計画を再開すると発表(Yahoo!:YOL)。打ち上げ予定は5/15、「ディスカバリー」で、日本人宇宙飛行士野口聡一氏も乗り込むとのこと。

スペースシャトル・オービターシリーズ「コロンビア」が地球への帰還途中に謎の爆発事故を起こしてから…もうそんなに経ちますか。さらにそれ以前の「チャレンジャー」の事故。こういう開発事業には事故がつきものとは言っても。実際に人身事故を起こしてしまえば、どうしてもなんだかんだと風当たりが強くなってしまいます。
事故調査委員会はもちろん事故当時から活動を開始。いくつか原因と思われる要素が出てきてます。…こないだどっかのテレビ番組でやってたのは一種の落雷が原因ではないか…というもの。もちろん普通の落雷ではなく(通常の航空機では機体への落雷はよくあること)もっと大きな威力を持ったもの、らしいのですが。そして…再開すべき条件として提示してた15のうち7項目(別ニュースでは9項目)をクリア「残された項目の多くは、間もなく作業が完了する」(「」内↑元記事より引用)とのことで、今回の再開へと繋がりました。

しかし宇宙産業(まだ『産業』とは呼びにくいもんですが)の環境はその間にも変化、簡単に言えば「飛ばしにくい」状況になってきてます。…それでも「飛ばさない」といけない状況でもあります。国際宇宙ステーションは? 様々な人工衛星は? そして、月などの他の天体のことは…?
国際宇宙ステーションはロシアがなんとか頑張ってるような状態。ヨーロッパの方も頑張ってきてるんですが。…やはり実績のあるアメリカが参加してくんないとなー…という観はあります。

日本のも頑張ってほしいとこなんですが。ホントは。でも…まだ無理かなあ…。

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01/27/2005

国際宇宙ステーションの怪

謎の物質が外部に付着(Yahoo!)…以前は謎の怪音がした、という話もありました。こういう時代になってもこういう話はなくならないもんだなあ、とか思ってたらこの謎の物質。今回はきっちりと?物証があるわけで。…なんなんでしょ、一体。

とか言ってたら「オイルでした」とかそーいうオチだった、ってぇのもあり得ますが(オイ。

あんまり知られていませんが、「国際宇宙ステーション(JAXA)」てのは小説やマンガや映画の中だけではなく、実在しています。しかしよくある「地球と同じような環境を再現した」建造物ではなく基本居住用のブロック(ザーリャ・ロシア1998打ち上げ)に結合棟(ユニティ・アメリカ1998)をくっつけて、さらに居住棟(ズヴェスタ・ロシア2000)を結合。そしてさらに実験棟(ディスティニー・アメリカ2001)にエアロックなどの設備。その他太陽電池などもろもろの設備もありますが…要するに大規模な人工衛星(地球の衛星軌道飛んでる人工物はなんでも人工衛星ですが)みたいなもので。
例えばスペースシャトルあたりを使って簡単に宇宙旅行…とかそういうものではありません。実験室の集合体にする予定でアメリカ・ロシア・欧州などが参加してる一大プロジェクトのまだまだとっかかりの段階、てなとこでしょうか。なお、日本も参加してます。実験棟「きぼう」を打ち上げて結合させる予定なんですが…いつになるんだろーなあ…。まあ、アメリカもここんところコレ目的でスペースシャトルの打ち上げやってませんし(むしろ2003年のコロンビアの事故以降、シャトル計画自体凍結してるよーな)…ロシアだけがなんとか頑張ってるような状況ではあるのですが。

そんな国際宇宙ステーションですが、ヒトがきっちり?常駐しています。現在は2004年10月からリロイ・チャオ(米)、サリザン・シャリポフ(ロシア)の両氏が予定では2005年2月…来月ですな。それまで滞在します。変更がなければ次の宇宙飛行士二名が来月飛び立つことになります。なお、現在滞在中のお二人は第10次長期滞在クルー。第1次は2000年の10月に打ち上げられ、140日後に帰還。しかし国際宇宙ステーションの前身とも言えるミールステーションの時から考えると…実は結構な人数が宇宙に行ってることになります。

なんとか頓挫せずに計画が進んで色々と解明してほしいところなんですが。…でも「謎」の部分もあった方が…てのは地上にいる人間の考えなわけで。「謎の物質」とか付着してたら…それが他からの支援があまりアテにできない状況下だったら…ちょっと、どころか、かなりコワイと思うのですが…。

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01/22/2005

やっぱり廃棄かよ

米議会筋によると、ハッブル宇宙望遠鏡の延命措置を図る飛行計画が2006年の予算案から外される見通しに(Yahoo!)…つまりは「廃棄」ということで。廃棄ったって持って帰るわけにもいかないので(予算が…)太平洋に落とすことになりそうです。…もったいないんですけど…仕方ないか…。

ハッブル宇宙望遠鏡(JAXA)は1990年に打ち上げられました。今年で15年、宇宙にいることになります。目的は地球上だとどうしても観測の邪魔になってしまう大気などの影響を受けにくい宇宙空間での観測…だったのですが、実際はそうすんなりとはいかず。なんだかんだでトラブル続出してましたが、それでもやはり貴重なデータを送り続けてきました。
ちなみに「ハッブル」とは「EdwinHubble(1889-1953)」(Wikipedia)のことで、膨張宇宙を発見、ハッブルの法則を…という方なんですが…法則の細かいところなんかはよく知りません(汗。宇宙がずっと広がり続けている…ということを明らかにした人、というように捉えてます。
ハッブル望遠鏡に関するサイトは二つ、あります。ESANASAと。…当然ですが両方英語です。

たしかに老朽化…というよりも修理しようにもホイホイ行けない場所にある施設なわけですが。…惜しいなあ。やっぱり。こういうのはもう今後打ち上げたりしないんだろうか。世界的にも宇宙関連てのは予算縮小傾向にあるわけですが…日本なんて前々からずうっと少ねーや、チキショウ…こういうがなくなっていくのも歴史なんだろうか…とか。
ともあれ…今までお疲れ様でした。そして…ありがとう。色んなもの見せてくれて。

文庫:ブルー・プラネット―星のパイロット〈4〉 笹本祐一(ソノラマ文庫)…いわゆる近未来SFですけど、冒頭にハッブル望遠鏡回収のシーンがあります。

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01/15/2005

続・タイタンの素顔

NASA(アメリカ航空宇宙局)ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の共同事業とも言える「カッシーニ・ミッション」。ついにそのホイヘンス・プローブがタイタンからさらに新しい映像や今度は風きり音を送ってきました(Yahoo!)。→画像(NASA)突入時の音や反応音(ESA・mp3)

ちなみに…カッシーニ(Wikipedia)ホイヘンス(Wikipedia)
タイタンの発見者てのはホイヘンスだったんだ…というのは初めて知ったことでした。さらにこの人振り子時計の改良(というか理論?)もやってますし。カッシーニも「カッシーニ間隙」てのが土星にあるよなー…くらいだったんですが、衛星四個も発見してたりして。やっぱりこういうことはきっちり調べんといかんな、とか。
しかし…お二方とも1600年代後半。日本だと…1600年が関ヶ原ですから…江戸時代。しかもまだ完全に泰平とは言えないような時期。町人文化が花開いて蘭学の黎明期となるのはもっと後のこと。学問に科学はない時代なわけで…なんだか差がありすぎるような気もしてますが…。

さて今回もタイタンの素顔がばっちり出てきてます。それでもまだまだ「見る」だけの世界なわけですが。…続報が楽しみな話ではあります。見れるだけでもいいなあ…と。

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12/25/2004

また衝突?

サンタさんは無事に世界中を巡っているようで。これを書いてる現在はアメリカのコロラドスプリングス。そろそろ旅の終わり、らしいのですが…。
このところ増えている「小惑星の地球墜落」報告。今回は25年後に300mの小惑星が地球に衝突するかも(Yahoo!)…というもの。サンタさんが捕捉できるくらいなら小惑星も捕捉できる、ということ(オイオイ)のようで。

実際一昔前と比べると色々な、様々な技術は格段に進歩してきています。一旦開発された技術ってのは、誰かの「使いたい」という欲求があるかぎり進歩を続けます。逆に「誰もいらねーよ」状態になってしまうと、即座に廃れてしまいます。消滅してしまう場合も多いです。
そんな中での宇宙関連の技術。
簡単に行ける場所でもないので昔から「見る」技術は発達してきました。肉眼から道具を使うようになり、さらにただ空を見るだけではなく例えば暦など。関わっている年数が多いせいか様々な事柄に影響してきました。近代以降になるとさらに「見る」「観察する」技術が進歩してきてます。そして最近は…。

小惑星もそうやって多数発見されてきてるんだとか。数年前なら見つからなかっただろう小惑星でも最近は見つかったりします。そうなるともちろん軌道を計算。どんな風に動いているのか、地球との距離は…て計算してくと「わぁ、ぶつかっちゃう」というのがいくつか出てくるわけで。ということはぶつからないのもそれより多く、無数に見つかってるんでしょう、実際は。

でも本当にぶつかるのかどうかは…結構調査結果が流動的?だったりすますんで、これは分からない。ぶつかりゃ、程度の差はあれ被害が出てしまうわけですが。でも結果的にはぶつからないてな場合が多いような。
今回のも「25年後」ですもんねえ。それこそ技術が進歩しちゃって今より格段に精度が上がりゃ「やっぱぶつからないね」で済むのか。あるいは…。

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10/28/2004

タイタンの素顔

米欧の土星探査機「カッシーニ」が衛星タイタンの写真を送ってきました。→Yahoo!
…が、どうにも謎の多い天体のようです(Yahoo!)…。

なぜか…地表にクレーターが見られない。
地球も例外ではないのですが、隕石の衝突ってのは確率ゼロの「絶対起きない」ことではありません。ついこの間もとある小惑星が地球をかすめて(一般から見ればすんげぇえ遠いんですが)いきましたし。月の表面があれほどデコボコしてる原因の一つがこの隕石による衝突→クレーター、というやつです。
地球でもいくつか大きいのが見つかってますし…映画の題材にも使われたりしてます。
しかし、これが確認できない。そこでまず考えられたのが「濃密なガスによって覆われていて、クレーターを隠している」というもの。あるいは「溶岩のような物質が地表を溶かし続けているのでは…」という声も。
あるいは…小さな隕石を消してしまう何かがある、とか。地球だと大気があるんで小さいのは摩擦熱で燃え尽きるんですが…。そういうのは…ないもんなんでしょうか。

実は「タイタン」って名前に初めて触れたのは「銀河鉄道999」でのことでした。あれでは移住してましたましたけど…辿りつくまで何年もかかっちまいますしね、今は。そのうち(っていつだよ)簡単に行ける何かが見つかればいいんですけど…物理法則にケンカ売れるほどの技術ってのも…。

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10/05/2004

うちあげ(?)成功

宇宙船「スペースシップワン」の打ち上げ…というより宇宙への飛行?が無事成功(Yahoo!)。これで賞金1000万ドル(約11億円)を獲得することに。…金額はあまり問題ないかも知れません。開発費全額をまかなえるわけでもないようですし…。

「三人乗りが可能で二週間以内に二度、高度100キロに達すること」
が賞金獲得の条件でした。もちろんアメリカのこの会社だけではなく他国の数々の企業が参加。しかし結局勝ったのはここのようで。英バージンエアが2007年から約2000万円で宇宙飛行を(Yahoo!)ってのもこの技術によるものなわけで。
普通のロケットは上(正確には真上ではない)に打ち上げ。そしてそのほとんどをバラ撒きながら人工衛星なり何なりを宇宙へと運ぶわけですが、今回の「スペースシップワン」の場合
力のある飛行機が宇宙機を吊り下げたまま離陸→必要高度になったら切り離す→宇宙機、高度100キロへと自力で飛行
という運びになってます。これだといちいち打ち上げの際にロケット切り離して…ってのがないですし、その他普通に飛行場から飛び立てるなどコストが大幅に削減できる、メンテナンスがやりやすい、などのメリットがあります。まあ、今回は飛行機・宇宙機を独自に開発したりしてますんでその辺の費用は別口になりますが。

たしかにこの方法がきっちり確立すれば宇宙旅行も夢じゃない…ってのことになるんですが…。
ただただいわゆる「宇宙空間」に行って、そいですぐに帰ってくる、ってな「トンボ返り」だけでいいならそれでいいわけです。しかしそれだけでいいのかどうか。やはり地球衛星軌道上に宇宙ステーションを置いておくとか、そういう方面も研究してほしいところなんですが…いや、国際宇宙ステーションってのもすでにあるんですけど、規模はまだまだお寒いもんですし。
こういう技術でイッキに開発促進…てことになって欲しいわけです。ただただ高度百数キロ行って、すぐに帰ってくる宇宙飛行?だけで「おおおおお宇宙旅行じゃあ!!!」てな感じで満足してないで。
たしかに宣伝も必要ですけど…もっと色んなことに使えると思うんだがなあ…。

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09/28/2004

ぶつかったりは

しないようですけど。29日、小惑星トータチスが地球に最接近(Yahoo!)。小惑星番号は4179で、二つの小惑星が恐らくは衝突合体した、ような形になってます。ひょうたん…みたいに見える…と言えないこともないような(←ちょっと違うか…)。

四年に一度の割合で地球に接近する、というオリンピックみたいな軌道を持っている小惑星で、今回は1353年以降としては最も地球に近づくことになるんだとか。そのまま激突、なんてことにはならないようですが(155万キロほど離れてますし)いわゆる「広大な宇宙空間」的にはめちゃくちゃ近い距離になります。
実は1992年にも350万キロの近さにまで接近。当時は(当時も?)「衝突するんじゃないか」とちょっとした騒ぎになったんだとか。

日本からでも見ることができるとのことで…興味のある方は探してみるのもいいかも知れません。

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09/13/2004

なんとか無事

今月8日、太陽風の粒子の試料を集めて地球に帰還した探査機ジェネシスが地表に激突、というニュースが流れましたが…破損が心配されていた試料は無事とのことです(Yahoo!)
ちなみに"genesis"とは「創生」という意味。

通常なら普通にパラシュートで着地させて回収します。しかし今回はパラシュートで減速するのは同じですが、落ちてくる最中にヘリコプターで捕獲?するという計画。減速させても地表にぶつかることには変わらないわけで…それによる試料の破損をわずかでも防ごう、ということだったようなんですが…実際はパラシュートが開かずとんでもないスピードで地表に激突してしまいました。
なんだかUFOが地表にめり込んだみたいな映像が流れたりしてましたが。…結構デリケートな試料だったらしいので破損が心配…いや、破損してたら何のために探査機打ち上げたんだか分からなくなってしまいます。

それが貴重な試料は無事、ということで一安心。今後の研究成果に期待したいところです。

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09/03/2004

ナゾの電波

うお座とおうし座の間の方角から、今までの天文現象とは違う電波を受信(Yahoo!)。…知的生命体(いわゆる宇宙人)からのメッセージ…とか…?

受信したのはプエルトリコのアレシボ天文台(アレシーボ天文台)。ここはかなり以前からこういう「外宇宙からの電波受信」研究に使われてきた施設で、逆に電波を宇宙へ向けて送信したこともあります。あれはどうなったんだか。まあ、仮に「返事」が返ってきたとしてもスゴイ時間がかかってしまうわけですが。
以前にも書きましたけど、宇宙のことを探るにはこういう「電波」を受信して解析、という方法が一般的(つーか他にあるのかってーと…直接持ってくるわけにもいかないし…)なわけですが、これが数光年ならまだしも数十、数百、数千光年とはるか彼方になってしまうとものスゴイ微弱な電波になってしまったり。

今回は三回、こういう電波が来てたとのこと(現在は休止してるそうですが)。
…即座に「宇宙人だぁ」と言い切れるわけでもないんですが…何か未知の天文現象かも知れないわけで…でもなんだか期待はしてしまいます。…何が発信したんだろうかなあ、と。

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09/01/2004

太陽系外地球型惑星

ついに太陽系の外にある地球型惑星が発見されました(Yahoo!)。これまで木星のように巨大なガス製の惑星を持つ恒星系はいくつか発見されていましたが、固形物でできた小型の地球型惑星は発見されていませんでした。

こういうのが見つかったからってどーなるの? という声もあるんですが。まあ、たしかに明日すぐに人類にとって役立つ何かが出てくるわけではありません。地球の成り立ちやら生物の進化、生命そのものの由来、といった研究に大きく貢献してくる、というものですから。そりゃ、長い目で見れば今後の「何か」に役立つかも知れませんが。
あくまで研究対象として、ということです。何せ相手は光の速さで行っても数十年くらいかかってしまうところにあるのですから。…光速で移動できる乗り物なんてのはありませんし(理論上実現不可能ですし)。

じゃあどーやってそんなのを発見したんだ…って言うと望遠鏡で発見したわけで。もちろん普通に望遠鏡のぞいて目の前にその惑星が直接「見えた」わけではないのですが(いや、「見えてない」わけでもないんですが)。
簡単に言えば「ここに恒星系があるよ」という証拠を宇宙から拾ってきます。次に「この恒星系には惑星があるよ」ってな証拠を。で、「その惑星はこういうモンでできてるよ、地球型だね」ってな証拠があれば今回のような惑星発見、ってなことになります。…ちょっと簡単すぎかも知れませんが…そういう「宇宙からの電波」を地道に受信・解析した結果の発見ではあります。ものすごい時間の作業を積み重ねた結果、でもあります。

さらに現在は地上の望遠鏡で探索してますが、実は地上ってのは余計な光やら電波やらが無数に飛び交ってて効率がよろしくない。じゃあ宇宙にでっかい望遠鏡を打ち上げてしまえ、とか、探査用の器材をできるだけ遠くに飛ばしてしまえ…ってな計画も進行中です。
実現はまだまだ先なわけですが(最近の宇宙開発の状況じゃあ…)、今から楽しみではあります。

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08/02/2004

31年ぶり

1973年のマリナー10号以来、31年ぶりに水星への探査機が打ち上げられます。アメリカ東部時間で今日のAM2時16分ということで…日本だとPM3時16分。何事もなければもう打ち上げられてることになります。
探査機の名前は「メッセンジャー」で、少し前には打ち上げの話が出ていました(Yahoo!)。

水星に限らずどの惑星でも(地球の衛星である月ですら…むしろ地球ですら)分かってないことの方が多いようで。しかも場所も場所なわけですし。火星にはつい最近探査機が到達しましたがこれも大接近があったおかげで…それだって数ヶ月もかかってしまいますが…計画だけなら何ヶ国もの「火星探査機」があったわけで、しかし辿り着いた?のはアメリカだけ、という…。
ポンポン打ち上げられる時代でもない、ってのもありますけど「行ったからって何になるんだ」的な考えがあることも事実。色々使えるとは思うのですが…やっぱりかかる金額が金額だから、でしょうか…。

そんな中?での水星探査機打ち上げ。ただし今すぐ到着ってわけでもなく、ただ水星を「見に行く」だけなら半月ほどでいいんだそうですが、じっくり「観察する」となると、軌道投入までになんと七年かかってしまうんだとか。…えーと、2011年?ですか…先は長そうです…。

ここんとこ宇宙関係の話が多いんで嬉しいんですが…さて、日本のはどーなりますやら…?

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06/30/2004

火星入植計画

なんか、どっかのSFなんかでありそうな響きですが…マサチューセッツ工科大学(MIT)で「火星入植プロジェクト」が立ち上げられた(HotWired)とのこと。
これは「開拓精神があり、ミニバンほどの空間に七ヶ月耐えることのできる人なら人類初の他の惑星への入植者になれるかも知れない」というもので、いたって真面目な(MITは当然、そういう組織ですが)プロジェクト。

今の技術でも火星への有人飛行は可能だろう…という見方はできます。ただしカネはかかりますけど。そして人材も必要です。…ただ、現在は状況的に実現は難しそうではあります。さらに大接近はまだちょっと先のことですし。
まあ…本格的にやるには各設備の設置やら何やらがまだまだ大変ですが…火星に向けて宇宙機出発させるより前にやらないといけないことが山ほどありそうな。例えば衛星軌道上の開発、例えば打ち上げコストの削減、例えば月面の開拓…。

しかもこのプロジェクト、火星上で現在のいわゆる「文化的な生活」をおくることができるレベルまで考えています。ギリギリの物資で最低限生き延びるのではなくゆとりもある生活。人間の精神活動をも支援できる環境作り、と。

…なんだか往年の名アニメ「銀河鉄道999」のタイタン辺りの生活がいきなり浮かんできてた私とは、ちょっと違うかも知れません…。

今、この瞬間も火星上でアメリカの探査機2機が調査を続行してます。まだまだ調査中の段階。それでも計画上、入植しようと思えばできるわけです。「絶対に無理」ではなく、「絵空事」でもない。…きっちりと実現できたら楽しい未来だと思うのですが。

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06/17/2004

財政的軌道修正

宇宙事業への民間企業の参入を(Yahoo!)…という報告書を米の大統領委員会が発表。
財政負担軽減のため、NASAが全ての宇宙事業を管理・独占するのではなく、例えば低軌道への無人船の打ち上げなどは民間企業や非政府組織(NGO)に任せてもよいのではないか…ということです。うまく機能すればNASAは実現可能だけども予算や時間のかかる計画…例えば火星への有人飛行とか…に専念できる、と。これは一月にブッシュ大統領が発表した「宇宙開発計画」に基づくもので、より具体的な内容となっています。

実際ドコの国でも宇宙開発にかかるコスト削減には頭を悩ませているわけで。1970~80年代のようにばかすか、じゃんじゃん湯水のごとくお金を費やせる時代でもない。…1989年にパパ・ブッシュ大統領が有人火星探査計画をぶち上げてあまりの巨額の予算に議会の猛反発をくらってますし。最近だと日本もいい例で。低予算で失敗→「また失敗」と叩かれまくる→なんとか成功→…ほとんど無視…となりゃイヤになってくるでしょうし、さらには責任問題(Yahoo!)だの何だのと…。

ちょっとズレてしまいました…いかんいかん。

で、今よりもさらにロケット打ち上げコストが下がらないとまだまだ実現は難しそうな話ではあります(いや、思い切って民間に任せちまった方がコスト下がるかな…?)が、方法がないわけでもありません。普通の飛行機のように飛び上がってそのまま宇宙へとか(数種類のエンジン積むんでメンテが大変ですが)、大型の飛行機から宇宙機だけを放り上げるとか(軌道上にある程度の設備が必要ですが)…宇宙産業ってのが広がってくにはまだまだ問題はありそうなんですが、でももっと身近になってくるといいなあ…と思うわけです。

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