07/07/2021

禁止してはみるけれど

どこまで「効果」があるのかどうか・・・。
アメリカザリガニ・ミシシッピアカミミガメ、特定外来生物に指定へ(Yahoo!:朝日新聞)。とは言っても一種の「別枠」扱いで、物流・放出は禁止するけど飼育は禁止しない、というものであります。・・・ここで「飼育も禁止!」とやってしまうと恐らくは大量の野外放出が全国的に始まってしまって、法の趣旨とは違ってきてしまうわけで・・・。

それに↑記事にもありますが、子供がそこらの川で獲ってきちまった、これを放したら規制対象か、とかそういうところも詰めないといけないわけであります。
さらには釣りエサや肉食動物のエサとしての需要、とか。販売が禁止されると業者はもちろん、そういったモノが欲しい、という人たちにも影響が出てくることになります。代替品を含めてやはりある程度の混乱が予想されます。

すでに数十年も日本に存在してきてしまった両種であります。これを「元に戻す」にはやはり数十年、いやそれ以上はかかるわけで・・・すでにそういったところにまで影響を与える存在になってしまってるわけであります。
その辺の「混乱」をどう乗り切っていくのか。その辺も今後の課題ではあります・・・。

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05/08/2021

過失は過失

ではあるのですが。
3.5mニシキヘビ脱走で「子供を一人にしないで」(Yahoo!:J-CASTニュース) 実際、過去には(サイズは違いますが)人命に関わるような事故も日本でも起きていますし、原産地でもかなり危険視されている生き物であります。
現在は飼育・繁殖が禁止されている「特定生物」となっていますが、法整備される前の個体なら届け出をすれば終生飼育することは可能であります。もちろん、外へ逃がしたりする、なんてのは論外ですが。

それでも愛好家が相当数いるのも事実であります。
ニシキヘビの類はヘビとしてはある意味原始的な類ともされていて、例えば痕跡的な「脚」・・・とは言ってもツメみたいなもんがちょろっと・・・があったりします。毒はありませんが、その巨体と力でもって獲物を絞め殺すことができます。・・・ということでかなり大きくなる連中だ、ということになります。
その「大きさ」に惹かれる人も多いかと。日本でよく飼われているヘビ、というともっと小型のものが多いですし。そもそも大型種となると設備面でかなりな負担となってしまいますし。

しかしその危険性は飼い主がきちっと責任もって対策しておかないといけないわけであります。・・・ただ・・・擁護するわけではないのですが・・・ヘビという生き物はかなり特殊な存在で、手足のある我々が「これなら大丈夫だろう」と思っていても実は・・・ということがままあったりするそうで。これはあり得ないようなすき間からでも脱走するタコにも通じる「思い込みの罠」とも言える現象ではあります。
その分、通常よりもがっちり閉鎖する必要があります。・・・それを怠った、ということでやはり飼い主への責任は重くなるかと思われますが・・・これが最後の一件、となるわけでもなく。一層の注意が必要になってくるか、と・・・。

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04/21/2021

常識のモンダイ

カブトムシは夜行性じゃない? 小学生が根気で常識覆す発見(Yahoo!:HUFFPOST)。たしかに深夜帯の方がカブトムシなど樹液を求める昆虫が多い、ような気がしていて自分もその「常識」の範囲内にいるのだな、と思ってしまいますが・・・。
考えてみりゃその「常識」そのものも人間がある意味勝手に設定したもんだったりします。
例えば「カブトムシやクワガタ類に黒いのと赤いのがいるのはなぜか?」というまだまだ未解決とされる案件があったします。・・・自分がコクワ飼い始めたきっかけの一つが「赤いコクワガタ」でしたので・・・色々調べてみたんですが・・・コレといった発生条件は見当たらなかったりしています。

「赤い方が目立つから捕食されやすく、黒い方が残った」
というのが定説?だそうであります。クワガタ類は昼間は土の中には潜らず、木の枝なんかにいることもあるので昼行性の鳥に見つかることもあってそれで赤い方が・・・という論調なんですが。が・・・じゃあ赤い方は壊滅的に減るはずなのに(実際コクワなどの系統は黒の方が完全に主流)相当数今までも残っているのはなぜか、という疑問も湧いてきます。・・・地域的に赤い方が多い、とかそういうところもあったりするわけで。やはり遺伝的にそうなっているだけ、なのか・・・しかし赤コクワ同士をかけ合わせても仔が全部赤になるわけではないらしく・・・それとも何か別の条件が・・・???

夜行性、という特性にしても実のところはどうなんだろう・・・というのもあったりします。実際、深夜から明け方にかけても活動が盛んなのではあります(うちのクワガタ連中もその時間帯は非常に活発)。しかし昼に動いていないわけではなく。これが「夜行性の熱帯魚」とかそういうホントにこいつ昼は動かねーな、というのとは虫はちょっと違っているような印象が、個人的にはあったりします。
まだまだ分からんことだらけだな、ということではあります。・・・今後も「常識」がどんどん覆っていくことになるか、とは思いますが・・・なかなか覆らないから「常識」なんだ、という見方もできるわけで・・・。

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04/07/2021

結構あいまい

徳山動物園がメンフクロウの性別を訂正、雄のはずが産卵(Yahoo!:みんなの経済新聞)。・・・こういうのは実は結構あるものだったりしますが・・・動物園のような場で、というのはなかなかないかも知れません。
鳥類の場合「キレイな方が雄で地味な方が雌」とよく言われます。もちろんそういう方面で目立つ鳥もいるんですが、個人的にはほとんどの場合パッと見だけではどっちがどっちだか分からない方が多いように思われます。・・・身近なとこだと例えばスズメとか。あるいはヒヨドリやカラス、というのは行動からある程度は判別できるのですが、枝や電線にとまってる二羽を見て「さあどっちがどっち?」と言われても正直分からんかったりします。
ツバメならある程度は・・・雄の方が尾羽が立派?なくらい?分かりそーなもんだったりしますが。意外と鳥の雌雄というのは分からんかったりします。
・・・中には記載された時には別種だ、と思ったほどに雌雄の差が激しくて、後で詳しく調べてみたら同種の雌雄だった、なんてなケースもあったりします・・・。

さらにDNA検査でも・・・サンプル少なかったら100%とはいかんもんでしょうし。
さらに非常にレアなケースで「後で性転換」ということもないわけではありません。この辺、実は意外と曖昧なもので・・・一部の魚類のように結構頻繁に性転換する連中もいれば、非常に稀な場合もある、ということではあります。
雌雄の差、というのは絶対的なものではない、という見方もできたりします。・・・それでも実際には鳥類や哺乳類ではホントにレア中のレアな事態、ということになるのでやっぱり結構決定的?なものになるとは思うのですが。

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03/23/2021

ワニの話

・・・そっちではなく。
日本に「野生のワニ」はいた? 古事記に登場するワニがサメとは言い切れない理由(Yahoo!)。実際、歴史や歴史書なんてのは長い時間のうちにどんどん変化していったものの慣れの果て、みたいなもんで事実としての記載がどこまであるか、どこまで正確に伝わっているか・・・というのはよく分かってないというのが当たり前だったりします。
すでに現代でも戦前や昭和初期の頃の話、なんてのはどっかで色々な「色眼鏡」がかかってきたりしています。当時を生きていた方々がまだ存命だ、というのにも関わらず、です。口伝えはもちろん筆記されたものでも「100%客観的なモノ」というのはほぼあり得ないので・・・そこから生じる「人的ズレ」はどんどん積み重なっていくことになり・・・近い未来?にはまた違った印象の時代になっているかも知れません・・・今のこの令和の世も。

そんな中で「ワニ」と言えば昔話では「ワニ=サメ」とされ↑因幡の白兎のワニもサメだ、ということになっています(ややこしい?ことにシロワニというサメも存在)。一つにはこれは海の話なので「海にワニはいないだろう」という先入観もあるかも知れません。
・・・が、↑記事もあるように世界でも最大クラスとなるイリエワニなんかになると平気で海で生きていたりします。この手の連中が実は日本のどっかにいて、それがウサギを襲ったんでは・・・という見方もできなくはなかったりします。
あるいは↑「ワニ」というのは豪族のことであって、直接の名出しを避けて動物、ということにした・・・という話もあったりします。これはスサノオノミコトが退治したヤマタノオロチもそういった豪族の集合体だったのではないか・・・と、それに類した話もあったりします。

それともそれとも。実は古事記の頃には日本に正真正銘の「ワニ」が存在していたのではないか・・・と、そういう話もないわけではなかったりします。漂着したイリエワニやその類が少しの間でも存在していたのでは・・・とか。あるいは古来からのワニの生き残りがいたのでは・・・とか。
実際にはどうだったか分からんわけで。古事記と言っても全てがその当時に書かれたモノ、というわけではなく。どこかでワニのことを知った人物が書き加えてしまった創作である、という可能性もまだまだあるわけでありますし・・・その辺は分からんわけですが、それはそれでその「分からん」ことが楽しいのでは・・・とか思ってしまうのですが・・・。

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03/10/2021

意外とありそうでなさそうな

ヒトだって部分的には再生できますが・・・。
ウミウシの一種、自切後に頭から胴体を再生(Yahoo!:時事)。通常?の「アタマと胴体を分離」の場合だと胴体の方からアタマが生えてくる、ということが多いのですが・・・こちらはアタマから臓器を含む胴体丸ごと再生した・・・と。これがプラナリアのような再生力の強い連中だと、胴体の方からもアタマが生えてきてしまうのですが。このウミウシはそこまではいかず胴体からアタマが生えてくることはなかった、とのことであります。
ファンタジー物などでよくある「多頭性モンスター」の定番である「首切り落としてもまた生えてくる」の逆、という風にも言えますか・・・何せこの手の連中への対処法は「切り落としたアタマからは再生しない」が前提になっていることが多いものですし。

ただ、↑この話には少し特殊?な事情があったりします。
例えばトカゲも尻尾を自分で切って再生します。が、これはさすがに「尻尾」どまりで・・・胴体を切ってしまえば死んでしまいます。あるいはヤモリの類だと手足を再生できるケースもあったりします。が・・・こちらもいくら何でも臓器を含む胴体丸ごと再生したりはできません。
構造の単純な・・・と言うとなんか語弊がありますが・・・プラナリアやゴカイといった連中は結構タフ?な再生できるのですが、これが少し複雑な部位になると再生が難しくなる、ということがままあるということであります。
・・・ヒトだってケガした部分は再生できますが、大ケガしたら無理であります。しかし↑このウミウシは明らかに複雑そうな部位すらも再生してしまった・・・という辺りが特殊?ということであります。

恐らくは自分で切ったら100%再生できる、というものではなさそうではあります。最終手段みたいなものかも知れません。
こうなるといずれはこの技術をヒトにも・・・とかそういう論調になってきそうですが。考えてみれば幹細胞からの再生医療というのはすでに始まって進んできている分野であります。やはり近いうちには・・・ということにはなるかも、ですが・・・?

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02/05/2021

ナノ

指先に乗る超小型の新種カメレオンを発見(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。「ナノヒメカメレオン」という和名になりそうであります。「ヒメ」というのは大抵の生物種の場合「より小さい」という意味合いで付けられることが多かったりします。
実は約10年ほど前に「ミクロヒメカメレオン」というやはり極小のカメレオンが見つかっています(ミクロより小さいのでナノ。ということらしい)。これとどっちが小さいか、ということになりそうですが・・・小さい、ということはまだ幼生か、ということも考えられたりするのでその辺判断が難しいようであります。まあ・・・今回は成体かも?ということのようですが・・・。

カメレオン、と言うと樹上で舌を伸ばして虫獲ったりする姿がよく知られてます。ペットとして飼われることもあります。大型のものはたしかに見応えのある姿をしていますが・・・。
実際にはかなり奇異?な姿で例えば左右別々に動かせてほぼ360度全周を見渡せる眼球とか、前脚後脚の指が二本ずつに分かれていて枝を掴みやすいとか。・・・樹上性の連中は身体の色を変えられるものも多く「カメレオンみたいだ」というのは「見た目がころころ変わる」的な表現で使われることもあります。が、そこまでころころ変わるものでもなく。さらに地上性カメレオンとなるとほとんど変化しないそうでありますし。
生態もかなり多岐にわたります。中には「成体の寿命が非常に短く世代交代スピードが速い」とかそういうのもいたりします。いずれもマダカスカルなど孤立した地域で独自に進化していった結果では、とされています。

その中でも「最小の爬虫類」というのもまた独自であります。
その発見は極めて困難だそうで・・・まだまだ新種のいる可能性もかなり高そうではあります。が・・・現地は開発がどんどん進んでいてそれもかなわない可能性も高そうであります。
生物多様性の表現の一つ、という見方もできますが・・・実際のところ我々がまだ知らないものが潜んでいる可能性もやはり高そうで、そこまで十分な保全ができるか、と言うと・・・さて。

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01/22/2021

実はコワイ

ネコにマタタビの謎、蚊よけ成分を身に付けるため(Yahoo!:朝日)。ネコにマタタビの類を与えると酔ったように身体をこすり付ける・・・というのは昔からよく知られている行動であります(酔っ払い方?にもネコの個体差があるそうですが)。
ちょっと意外なところでは実はキウイもマタタビの類なんだそうであります。そのため、野良ネコを呼んでしまうこともあるんだそうで。
が、なぜそこまでネコがこだわるのか、そこら辺の詳しいところはまだまだ分かってなかったわけであります。

その理由の一つが蚊よけではないか、ということであります。
「なんだ蚊か」と思われるかも知れませんが。実はヒトもその害に関しては例外ではなく。ある調査結果では「最もヒトを殺した動物」1位はぶっちぎりで「蚊」だったりしました。身近にいる害虫の中ではトップクラスにヤバい奴、ということになります。
その怖さのほとんどは蚊本来のものではなく。刺す前に吸った「別の血」に潜んでいた病原体を媒介することであります。だから、もし仮に全く何もない状態のもとで血を吸わせた蚊ならそれほど恐れる必要もない、ということになりますか・・・。
しかし自然天然下ではまずそういうことはないので、やはり蚊は「身近に潜む最恐の存在」だったりするわけです。

その一方で。蚊を防ぐため・・・その物質が分かった、というところはあるんですが、じゃあ、なんであんなに酔っぱらったみたいになるのか、というのは・・・? そこまではまだ分かってない、とのことで。・・・結構意外なところに理由があるのかも知れませんが・・・さて・・・?

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01/21/2021

捉え方さまざま

単純な府議主張のぶつかり合い、というわけにはいかず・・・。
「生きたエサを食べさせる動画」投稿したユーチューバーを動物愛護団体が刑事告発(Yahoo!:ABEMA TIMES)。肉食性のペットを飼っている場合、「生き餌」は避けて通れない要素であります。・・・自分も昔、肉食魚を飼っていたことがあります。通常は人工飼料なのですが、時々小赤つまり夜店の金魚すくいでよく見る程度の大きさの金魚やメダカを与えたりしていました。実際、食いつきが違うものではありましたが・・・。
・・・これも自分はそこまでは抵抗ない、ということでもあります。そもそもは小魚も食べる魚なわけですし。・・・じゃあいつもいつも小赤食わせてやればいいじゃん、とか言われるかも、ですが。実際には生き餌というのは維持に結構手間とお金がかかります。人工飼料を、ひょい、と投げ込む方が安いですしこっちとしても楽なのであります。
ただ、これは自分が飼っていた連中は「生き餌も好きだけど他のエサでも問題なし」という、一種雑食性?みたいな連中だったからで・・・種によっては基本的に生き餌オンリー、というのもあったりします(やり方次第では人工飼料に餌付くこともありますが)。そうなったら・・・生き餌を用意してやらないといけないことになります。

そしてこういうのは魚だけの話ではもちろんなく。ペットによっては本当に生き餌しかダメ、というのもいるわけで。・・・そうなったら本当に性根入れて本気で生き餌用意しないといけないわけであります。

ただ・・・それを見世物にするか、というのはまた別の話であります。そういった捕食動画を嫌う人がいる、ということを踏まえての「投稿」だったのかあるいはただのアクセス数稼ぎだったのか、その辺は分かりませんが。そしてユーチューブという「見る側が見る・見ないを選択できる」場でそういう明らかに誰かの気分を害する動画を流してもいいものかどうか、とか。
これがテレビ地上波の番組、それも夕方のいわゆるゴールデンタイムで・・・とかそういうことだったらもっと大きな問題になっていたかと。
その一方で、これから肉食性ペットを飼おう、という初心者にとってはまたとない教材となったりするわけで。そういうところもまた難しい話となりそうでありますが・・・。
・・・でもやっぱりイヤなもんはイヤ、と。そういうとこに行き着く?ような・・・?

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01/16/2021

デンキの集団で

デンキウナギが集団で狩り(CNN)・・・「大発見」と研究者。
南アメリカはアマゾンに住むデンキウナギであります。名前の通り「電気」を発生する習性を持つ魚であり、その電気を攻撃に使うことでも知られています。
デンキウナギ(Wikipedia)
・・・正確には「電気を発する」生き物、というのは結構多数に渡るものであります。ヒトも含めて。神経系の伝達には微弱ではありますが電気を伴うものではありますし。

世界でもいくつかの魚類では「デンキ」を利用する種が知られています。しかし大抵は微弱な電気でもって電場を形成して、それでもってエサや敵を感知する・・・というものであります。
実は熱帯魚関係では結構知られていたりします、この手のサカナは。その中にはアフリカ産のデンキナマズとか南アメリカならエレファントノーズとか。デンキナマズは実際に取り扱いに注意が必要なほどですが、エレファントノーズはおとなしい魚だったりします。が、ちょっとした静電気(髪を梳かした櫛とか)でびっくりする、とかそういう話もあるので飼育には注意が必要だったりします。
しかし本格的に「攻撃」に使うとなると。やはりデンキウナギ、ということになりそうであります・・・。

名前は「ウナギ」ですがかば焼きにするアレとは全然別の魚であります。空気呼吸もできますし(ニホンウナギもある程度はできますが)。
その身体はかなり独特であります。↑にもありますが身体のほとんどが「発電体」となっていてホントにそれに特化した身体になってます。・・・ある意味で本当にそれ専用の、であります。それでも分かってないことの方が多い魚ではあります。
その生態は今までは単独で狩りをしていたのでは、となってました。・・・実は結構気性の荒い魚としても知られていました。そのため単独で~となっていたのですが、まさか集団で狩りをしていた、とは・・・。
攻撃用電気(ただし持続時間が非常に短い)という他にはない特性を持つ生き物であります。それがこういう形で・・・というのは驚きではあるのですが、これで人間を積極的に襲うか、となると・・・その辺はどうかな、と思ってしまうところではあります。

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01/11/2021

言われてみれば

たしかにミミズで釣れる魚ではあります。
川のウナギ、雨で流されてきたミミズをパクパク(Yahoo!:朝日新聞)。一般的なミミズ(イトミミズはまた別の種)は陸上、それも土中に生きる生き物であります。落ち葉などを食べて分解して土壌を豊かにしていく、穴を掘るので空気の通りが良くなる・・・など植物や農作物関係では「益虫(昆虫ではないけど)」扱いされている生き物であります。
一方で雨の後に大量に道路上で干からびていたり、足も何もない姿からあまり良いイメージでは見られていなかったりもします。まあ、この辺は好みがどうしても出てくるので、仕方ないっちゃあ、仕方ない話ではあるのですが。

アスファルトなどの上で干からびているのは、通常?なら土の上に出て来ていたのがそういう「良い場所」に巡り合えず止む無く死んでしまったのではないか・・・と。実際には増えすぎると土中から出て新しい場所を探しに行く、という話もあります。
しかしその一環?で水に入ることもあるのでは・・・と。そしてそこでウナギを含む魚のエサになっているのでは、ということであります。
釣りのエサとして使われるのは一つにはその外見。基本的に魚(植物食でない限り)は動いてるモノに反応します。そして臭い。それらに合致するのが生きたミミズ、ということでエサになっているのか、というところだったのですが・・・ミミズの方から水に入ることもあり、それが魚たちの琴線に触れ続けてきたことで釣りのエサにもなっている、という風にも考えることができます。
泳げるわけでもなくただただ水中でもがき続けるミミズ。これほどの捕食しやすいエサはありますまい・・・。

ただし、どの魚も、全ての若いウナギがミミズばっかり食ってるわけではなく。しかし主食の一つとしてこうやって成り立ってきたのか・・・という興味深いお話ではあります。

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12/23/2020

変異を繰り返す

とは言っても明確に「変異種」となると・・・。
コロナ変異種、欧州経済に打撃(Yahoo!:JIJI)。イギリスで確認された「コロナ変異種」感染力が70%ほども強い、若年層にも感染拡大の恐れ・・・などあまりよろしくない話がどんどん入ってきます。
さらには南アフリカでも「変異種」が・・・と。ウィルスは変異を繰り返していくものなのですが、方向性がこうなってくると・・・。

ウィルスは非常に短命な生き物であります。・・・短命、と言うとかわいそう、とかそういう風に思うかも知れませんがこれも立派な生存戦略である、という考え方もできます。
長命な生き物、というのも存在します。例えばオンデンザメなんかは数百年も生きるのでは・・・とされています。その他百年を超えて生きる連中というのは(ヒトも含めて)結構な数、いたりします。
長命な分、子孫を残しやすい・・・という見方もできますが、その分「変化」が起きにくかったりします。そのため環境があまり変わらない場合はこっちの方が有利ではあります。

他方で短命な生き物は大抵の場合、一回繁殖しただけで息絶えます。しかし新たな生命が生まれる時、というのは最も「変化」が起きやすく、環境が急激に変わっても対応しやすくなります。・・・ウィルスはこれが非常に顕著で、わずかな時間の間に世代交代がどんどん進んでいきます。その結果「変異種」という別種ではないけどほぼ別種、みたいなものも生み出せるようになっていきます。
これはインフルエンザなんかも同様であります。そのためワクチンは毎年毎年打たないとその年の流行に対して効果が薄かったりします。・・・そしてこれは新型コロナに関しても同様で・・・今後、さらに「変異種」「変異種の変異種」が出てくる可能性もあります。
・・・まだまだ終わらない、ということなのかも知れません。仮にワクチンが完全に完成して、じゃあ、これでOKか・・・となっても変異種によってまた・・・ということもあり得るわけで・・・。

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12/04/2020

陸を歩く

意外なところで意外なことが起きているものであります。
「陸を行進するエビ」の謎を解明、タイで話題に(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版)。寡聞にして知らなかったのですが、タイでは雨期の一時期になだけ「陸を行進するエビ」というのがいて、観光名物にもなってるんだそうで。
・・・どんなエビなんだろう、ザリガニとかロブスターみたいな結構しっかりした連中かな。
とか思って動画見てみたんですが・・・意外?とフツーに「エビ」してる連中でありました。ヌマエビの系統?のような。さらに「陸地」と言うからにはまさかカラッカラの道なんじゃ・・・と思ったらきちんと?川沿いの湿った、流水のそばである意味一安心?したりしてますが。

たしかに動画にはかなりの激流も映し出されてあって、言われてみればたしかにコレを迂回していたんでは・・・と。
しかしこういうのは「言われてみれば」の世界であって、実際に何年もの間の地道な研究の成果であります。そもそも「陸の上をヌマエビの系統の生き物が行進する」という事態そのものが・・・かなり考えにくい話だったりします。
・・・まあ、東南アジアには「陸の上でも結構平気な魚」とかそういうのがいたりしますんで・・・やはり意外なところに意外なモノが・・・というのは当たり前なことかも、と。自分らの考えられることなんて結構チッポケなものではあります。

その小さな考えでもっても・・・多分こういう話が出てくるんでは・・・とか勝手に思ったりしてますが・・・このエビが今後陸上に進出して「リクエビ(仮名)」になっていくのか、となるのか、と言えば・・・かなり疑問なような気がします。相当な年月かければ可能か、とかは思ってしまいますが・・・。
まだ?生活圏が水の中っぽいですし。そこまでは・・・いやしかし、いや・・・どうなんでしょうね・・・?

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12/03/2020

ケンカ・・・

に見えるようなそうでもないような?
2種類の「カニのケンカの攻防」が面白い・・・何を争っているのか白浜水族館に聞いた(Yahoo!:FNN)。最終的には抱擁?のような形になってしまいますが、ある意味「千日手」のような「詰み」のような気がしないでもないような。
それぞれが特徴的な形状をしており、↑コメントにもあるような「攻撃重視」「防御重視」の争い、のようにも見えます。なお・・・ざっと調べてみたところ両種とも南太平洋にいるらしい上に砂地に潜る性質があるので、自然下でも邂逅の可能性がある・・・のかも知れません。

実際のとこはカニに聞いてみないと分からんケンカ?ではありますが。
それでも↑基本的に「背中が何かに触れている方が安心する」というのはカニ系、と言うかこういった生き物の基本的な姿勢なんだなあ、と思い起こしてみた次第であります。・・・かつて自分も熱帯魚飼っていましたが。ほとんどがナマズ系だったので、基本的にみんなどっかに隠れてしまってました。彼らも↑こうやって「何かに隠れている方が安心する」という性質だったんだろうなあ・・・と。

違う種同士、というのは実は結構ミョー?な影響し合ったりすることもあるので・・・その辺は興味深かったりします。

ちなみに。↑カニ両種は食用は可能らしい、という種ではあります。ほとんど流通しないそうですが。
カニの類ではほぼ唯一「スベスベマンジュウガニ」という名前だけは美味そうなのが毒持っていたりします。・・・ただ、このカニそれほど大きくはなく(五百円玉くらい・・・?)コレをわざわざ獲って食べよう、とする人はいないと思われますが。

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12/02/2020

食べてもヤバい

屋台の串焼きに「殺人ダコ」・・・タイ当局が注意喚起(Yahoo!:FNN)。そう言えばヒョウモンダコの毒はフグ毒と同じ「テトロドトキシン」でありました。たしかにこれは食ってもヤバい毒であるのはフグ中毒と同じ、であります・・・。

そもそもは熱帯性のタコですが、少しずつ北上?してきている毒タコであります。
「ヒョウモン」は「豹紋」のことで、普段は茶色から灰色系統の地味な色合いですが・・・危険を感じたりすると蛍光色かと思うほど真っ青なリングがいくつも輝きます。かなりキレイに見えるのですが・・・明らかに警告のためで、不用意に近づいたりすると非常に危険であります。
基本的に噛まれると毒が体内に入る、という仕組みなのですが。
この毒がある、ということは体内にため込んでいる、ということなので食べても危険、ということになります。しかもテトロドトキシンは熱にも強く、流水でもさほど効果はありません。一番の対抗策は食べないこと、触れないこと、だったりします。

日本の場合・・・目の前の海で獲ってきたタコを出す店、というのもありますが・・・大抵のタコ焼き店などでは海外産も含めて仕入れてきたタコを使うかと。その中に紛れ込む可能性もゼロではありませんが、そこまで心配する必要はないかと。
ただ。個人的に海で獲って来て個人的に調理する、という場合は注意が必要かと思われます。大きさから言えばイイダコより一回りほど大きい、とかそんなものですし、北上を続けている昨今では近場の海辺でも・・・という可能性は非常に高くなっていると思われます。

・・・なお。余談ですがこのヒョウモンダコはタコならありがち?な墨を吐くことができません。「強い毒」というある意味最強の防護方法を持っているため、敵を惑わす必要がなくなったということ思われますが・・・。

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11/26/2020

Gの誤解

だから・・・ソレじゃないってのに・・・。
ゴキブリ2新種見つかる、国内35年ぶり(Yahoo!:KYODO)・・・当たり前ですが↑記事リンク先には該当のゴキブリ画像があります。どうしてもイヤ、という人は見にいかない方が賢明かと。
逆に「どんなのだろう・・・?」という興味のある少しでも虫に耐性のある方は見に行ってみることをお勧めしますが。
実はこの話はある意味で「よくあること」なので、別にこの「あれこれ」で触れるまでもないか・・・と、思ってたんですが某SNS上で某社と某社(どっちもムシに関係あると言えなくもない企業)が「やーねー、またGが増えたんだって」的な発言をして、それに対して虫愛好者が「はあ?」と反駁している・・・という構図になっていたりします。いや、だから、たしかにそのGじゃないってのに・・・。

「ゴキブリ」という名称そのものは実は明治期以降とかヘタしたらもっと近代になってから一般化した・・・という説もあったりします。江戸期は「御器被り(ごきかぶり)」と呼ばれていた・・・という話もあります。つまりは食器のある場所に出入りしていた虫、と。
約3億年前からその祖先を持ち、基本食性は「何でも」「素早く移動」できて「繁殖効率も良い」という正に生き残る特性を有する現代をしたたかに生き抜く虫界の究極サバイバラー! というような言われ方をすることもあります。が・・・本当の姿は森の中など湿気のある場所を好み、分解者として有能な、ひっそりと暮らす「森の隠者」でもあります。

・・・しかし一部がヒトの生活圏で発展。ゴキブリの弱点は「乾燥」「薬剤」であります。ヒトの家、というのは近代になればなるほど密閉性を増して湿気を蓄えていく傾向があります。さらに雑食性の強い彼らにとってはご馳走の数々がいくらでも。時々薬剤による駆除が行われても100%というわけではないし耐性を身に着けられるほどに世代交代も可能、となれば・・・。
そして狭い場所にも潜り込めるその扁平さに黒い姿。ムシが生活圏から遠くなった昨今では嫌悪の対象としか見られなくなってしまいました・・・。
・・・というのは実は地域にもよる、という話もあります。実はゴキブリは↑二つの他に「寒さに弱い」という弱点があります。そのため寒冷地では温暖地ほどには存在しておらず。逆に温暖過多な熱帯の地では様々な種が存在していて中には大変に美麗な種がいたりもします。しかし中途半端?に温暖な温帯の都市部ではそこまでは望めず、大多数の人からはやはり嫌悪の対象でしかなくなってしまう・・・。

いや、でもなあ・・・全部が全部そういう黒いヤツ、というわけではないのですが。そこら辺、どうにも説得?と言うか理解してもらうのは難しそうであります。マイナーなジャンルのゲームや映画の話しても「でも結局はみんな同じなんでしょ?」と興味のない人からすればみんな同じ、つまらんもの、ということになってしまうのは・・・それこそどんな対象物でも同じであります。
差異を認められない人、というのはある意味どーしよーもないので、まあ、ほっとくしかないのですが(その分人生のいく分かを損している、とこっちは思っていても当人たちが損してるとは思ってないので意味もない)それでも超えて欲しくない一線、というのがあったりするのです・・・。

まあ、そんなこと言ってる方も誰かの「違い」を認められなかったりするので、お互い様と言えばお互い様ですが。でもなあ・・・あそこまで一緒くたにされっちまうとなあ・・・さすがに、ちょっとなあ・・・考えて欲しいなあ・・・と。

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11/10/2020

そこら辺が違う?

「宿なし」ヤドカリを助けて! タイ国立公園が貝殻寄付呼びかけ(Yahoo!:AFP=時事)。日本の感覚からすると「?」になりそうな話ではあります。自然下で増えたヤドカリを助けるために貝殻を寄付してくれ、というのは・・・なんか違うんじゃないのか、と。
それが観光客の激減によるものだとしても・・・。
いや、そもそも観光客が減ったこととヤドカリが増えたことのどこに関係があるんだろう、とか。例えば観光客がヤドカリの居場所に立ち入っていたのが、その数が減ったことで生息域が安定して増えた、ということなのかそれとも・・・。
この辺の検証も必要かと思われますが・・・さて。

ヤドカリの「救済」には一つにはタイが仏教国だ、というのも関係しているのかも知れません。
自分以外を助けて功徳を積む、という考えは仏教にとどまらずイスラム教やキリスト教もあったりします。例えば中東のバサールに使われる大きな建物が今でも残っています。これは昔のイスラム教の豪商の「喜捨」によって建てられたものだとか。あるいはキリスト教の教会による貧者への「施し」はどこの地域でも見られるものであります。
仏教の場合は対象が「他の生き物」となることもあります。・・・昔の東京ではなく江戸の頃には池に亀を放す「放生会(ほうじょうえ)」というしきたり?があり、池に放す用の亀などが売られていたりしていました。歌川広重の「名所江戸百景 深川万年橋」はこういった放生会を描いた、とされています。
今の日本ではこの習慣はほとんど残っていませんが・・・タイなどでは今でも「放す用の生き物」を売っているんだそうであります。いくばくかを支払って放すことで己の功徳を積むのであります。

・・・タイのヤドカリ救済もそういった思想の上に成り立っているのかどうか、その辺はちょっと分かりませんが。少なくともその辺の「違い」は存在しているようであります。

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10/17/2020

それでもカエルは山頂を目指す

踏まないでね! ヒキガエル1万~10万匹、なぜか山頂を目指す(Yahoo!:読売新聞)。福岡県にある宝満山(829m)という山であります。ヒキガエルはどっちかと言えばあまり水を好まず(とは言っても活発に泳いだりはしない、という意味で乾燥には弱い)湿った山の中などにいたりするので、カエルになったら大量移動が始まる、というのはよくあることなんですが・・・。
なぜ山頂を目指す?
結構高さのある山であります(高尾山でも600m弱)。それでも「初心者向け」ということになっているらしいのですが・・・軽く検索してみただけでも「実は結構キツイ山なんじゃ?」とか思ってしまったりして。そもそもは修験道の場で長い石段もあるみたいですし。もっとも・・・そういう険しいコースとそうでないコースがあるようなんですが、カエルが登りやすい方を選ぶだろうか、とか・・・。
1万~10万匹が100~1000匹にまで減ってしまう辺り、やはり過酷な登山なのかと思われます。

ヒキガエルは成体は大型のカエルであります。大人の両手で作った輪っか、胴回りがそれくらいになったりします。しかしそのオタマジャクシは1㎝ほどの真っ黒な小さなもので・・・そこからカエルになったばかりの仔カエルはやはり1cmほどの小さな黒いカエルだったりします。
これはやはり大型になるウシガエルはオタマジャクシも大型になるのとは大きく違っています。・・・ウシガエルはカエルになった後も水場に残るためあらかじめ広い水場が必要ですが、ヒキガエルはカエルになると陸上で生きていきます。そのため成体が生きていける陸の場に近い狭い水場でも生育できるよう、オタマジャクシが小型になっていった、ということなのか・・・その辺は定かではありませんが、さて?
陸上性のため意外なところで見つかったりします。もちろん乾燥した場所はNGなのですが土中で冬眠するので土を掘り返したら出てきた、なんてこともあったりします。そして・・・仔カエルは数年かけて大きな成体となって自分の生まれた水場に戻ってきて卵を産む、とされています。

里山保全の際には重要な要素ともなり得るカエルなのですが・・・↑この山は明らかに「里山」といった感じではないですし。明らかに登山のリスクの方が多そうなのですが・・・それでも山頂を目指す、というのは・・・さて・・・??

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09/05/2020

ただしアメリカザリガニは除く

そしてニホンザリガニも。
「11月からザリガニ飼育で罰金」は・・・(Yahoo!:ねとらぼ)ザリガニの全種を規制するものではなく。ただ・・・「ザリガニ科の全種(Family Astacidae)」「アメリカザリガニ科の全種(Family Cambaridae)」「アジアザリガニ科の全種(Family Cambaroididae)」「ミナミザリガニ科の全種(Family Parastacidae)」の飼育等を禁止、ということになるとザリガニ飼育を趣味にしている人達はかなり困ることになるかと思われます。
特定外来生物、ということで色々害が出ている、というのはたしかにあることなのですが・・・ヘンな方向へ進まなきゃいいんですが・・・と。

アメリカザリガニは全国の田んぼや水路などでも今はフツーに見ることができます。そうでなくても「エサ用」として肉食魚向けに熱帯魚屋なんかで売られてることもあります。あるいは・・・「エサ用」ただし釣り用とか。劣悪な環境にも耐え、そこらで捕獲できることから安価な「エサ」として定着しつつある観もあります。
そもそも日本で「ザリガニ」と言えばニホンザリガニだったのですが・・・これは数が激減しております。
今回(いやそれ以前から?)規制の範囲内に入っているウチダザリガニなんかも日本では「ザリガニ」となっていたりしますが・・・これもやはり外来種であります。

そもそもはウシガエルの「エサ」として輸入され・・・そもそものウシガエルも食用ガエルということで食材用だったのですがあまり普及せず・・・その「エサ」だったはずのアメリカザリガニは全国に広がっていきました。・・・ウシガエルがアメリカザリガニを食うのか、という点は実は今でも疑問符が付いていたりします。・・・ハブとマングースとかブルーギルとか、当時は結構アバウトにやってたのかなー・・・いや、現代のような知見以前に「食糧確保を!」ということが大前提の必死な状況だった、ということかも知れません。
しかし今はまた事情が違ってきているので・・・やはり「厄介者」というレッテルはずっと貼られたままであります。
・・・そういうもんだ、と言われてしまえばそれまでなんですが・・・絶対外に出さない工夫とか・・・やっぱ無理かなあ・・・意識のない連中も多いことですし。
規制を受けても、そういう連中でも愛してる人たちもいるのです。そういった人たちが浮かぶ瀬はないのか・・・と、そういうことも考えてしまうのですが・・・。

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09/01/2020

キケンは身近に

「失明の危険性も」謎の炎症を起こす「やけど虫」の正体は(Yahoo!:西日本新聞)。・・・コレ、多分わけ分からんうちに「何コレ?」ということになっているかと思われます。ハネカクシの類、というのは↑記事中にもあるように全国に多数います(その羽の収納技術は宇宙技術等に応用されていたりします)が・・・こういう1cmにも満たないムシ、となるとフツーには見逃してしまいそうな・・・。

この虫の特異?なところは「刺激したらキケン」ということであります。
体液にそういった炎症を起こす要素があり・・・恐らくは捕食者(鳥とか)が食べたらそのあまりのキビシさに次は二度と食べようとは思わない、という・・・学習型的な防御術の一つなんですが、全く知らない人間の場合、「次」も何もないわけであります。
そもそもこれを「虫」として認識するかどうか。・・・何かが触った・・・かな、何かな・・・ということで手で払ったら刺激が・・・! というのもある話であります。そういう場合、「あの虫がキケンだ」という認識はもちろんないわけで。何度も何度もそういう目に遭う可能性があるわけです。

「これは野外の話だから・・・」と、そこで安心するのはどうか、ということでもあります。いつ何時そういったのが身近に来るかは分からんわけです。
正直なとこ・・・ハネカクシそれも1cmの同定作業なんてのはシロウトではまず無理(自分も無理)で、とりあえず距離をとって警戒して観察する、というのが無難かと。・・・いや、こういうのはどの昆虫でも、いや、どんな生き物に対しても有効かと思うのですが・・・世の中、知らんことの方が多いわけですし。

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08/28/2020

袋小路にはまる

ナイフとフォークを持つヘビを発見(Yahoo!:朝日新聞デジタル)。セダカヘビの類、というのは南西諸島なんかにもいて、こちらはカタツムリを食べるのに特化した顎を持っています。・・・たまたま海外の生き物番組でやってたんですが・・・左右の長さの違う顎でもってカタツムリの「身」を引っかけて器用に引っ張り出して食べてしまってました。
ただしこのヘビ、右巻きのカタツムリに対してはほぼ完全に適応していますが・・・左巻きになるとなかなかうまくいかなくなります。そのため、その地域では左巻きのカタツムリが増えている、という話もあったりします。

↑こちらのセダカヘビの場合は「ナイフ」つまりは獲物を切り取るようなカタチになっているかと。・・・カタツムリとタニシの違いは「フタ」であります。これがない場合はカタツムリで、あるとタニシになります(そのため↑捕食するのはオカタニシ・・・だと思うのですが、ヘビって結構水陸両用の性質が強いのが多いので、もしかしたら水生のタニシも食らうのかも知れません)。
・・・引っ張り出すだけではなく「切ってフタを外す」あるいは「フタをはがす」という工程が必要になります。
そういった方向に進化していった、ということになるのですが・・・。

・・・何かの事情でタニシが手に入らなくなった場合。あるいは(巻き方向の変化など)獲物が変化してしまった場合・・・一気に存在が不利になる可能性があったりします。それの一点に完全に適応すればするほど「幅」が減ってしまう。
袋小路にはまってしまう、という言い方もできますが・・・これは別にヘビに限った話でもなく。ヒトの生き様にも言えることだったりします・・・。

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08/19/2020

基本的に

ヒラメなのに顔が右向き・・・北海道内浦湾(Yahoo!:KYODO)。「基本的」に「腹側を手前に置いて顔が右を向けばカレイ、左を向けばヒラメ」ということになっています。もちろん例外があって「ヌマガレイ」という淡水でも生息できるカレイの類は左を向きます。
ひだりヒラメにみぎカレイ、と言われているわけですが・・・ごく稀に↑さらなる?例外が出てくることもあるわけです。

ただし実際のところは「ヒラメ」「カレイ」というのは結構外見上の違いがあるものだったりします。
最も大きな違いは「口」でしょうか。ヒラメは基本的に魚食魚なので大きな口をしていますが、カレイは基本的にゴカイなどを食べるのでいわゆる「おちょぼ口」だったりします。・・・しかしこれにもやはり例外があって世界最大級のカレイとされるオヒョウ(体長3m超えることも)は成長すると魚を食べるようになるため口は大きかったりします。
実際のところ・・・ヒラメだ、カレイだ、というのは人間の勝手な分類なので、どっちでもいいと言えばどっちでもいい話だったりします。
しかし食材として流通に乗る、となるとまた話が違ってくるわけで。・・・比較的大型になるヒラメの方がやはり高価か、と思われますが最近はカレイには希少性が出て来ているので(ヒラメは養殖してますがカレイは・・・)そこら辺でも変化?が起きているような印象はあります。

・・・↑右向きヒラメはどっちで卸されたのだろう、というのはちょっと気になりますが。やっぱり「ヒラメ」として、かなあ・・・。そうなると調理する人はやっぱり違和感感じたのかなあ・・・とかそんなことも思いますが・・・。

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08/15/2020

「違い」を理解して頂きたい

やっぱそこまでの理解は難しいのでしょうか・・・。
校庭の砂場に絶滅が危ぶまれるハチが営巣、児童が発見(Yahoo!:京都新聞)。「いやー、なんて素晴らしい生徒だ、良かった良かった」というだけではなく。明らかな知識不足で「ハチ=キケン」とかそういうクソなほど単純な公式でのみ成り立っている「オトナの現状」をあぶり出した、という風にはならんもんなんでしょうか・・・と。

ヒトを刺すハチはいますが、全部のハチが刺すわけではありません。
・・・というのは結構あちこちで言われているんですが、いざ外でなんかそれっぽい虫が飛んでいると「あうわわあ! ハチだあ!」と騒ぐ人のどれだけ多いことか。・・・基本ヤバいのは黄色と黒の模様。そして飛ぶ姿。そして行動様式。・・・そんなに難しいことではないと思うのですが・・・そりゃあ、まあ、クロススメバチ(全身黒くて小さい)とかそういうのもいますが、相当にキケンな連中はよほどのことがないと刺したりしませんし。
・・・ガキの頃にニホンミツバチをいじくり倒して刺されたことありますけど。ヒラタアブと間違えたんですが。しかしあそこまでしないと刺さないというのもなあ、と。そういうもんではないか・・・と。ただ、相手は社会性を営む一種の「兵隊」であります。軽く見るのは禁物なのですが・・・必要以上に恐れる必要もありません。

同様なのに「サメ」というのもあります。イタチザメ・ホオジロザメ・アオザメに・・・あとはシュモクザメとかそんなもんでしょうか、ヒトを襲うとされているのは。それも積極的にヒトを狙って襲うわけではなく。水面泳いでいるとエサと間違える可能性があるのでサメの出た区域はどこの国でも遊泳禁止になります。・・・本来のエサはもっと別のモノであります。
しかし「サメ」と名前についた瞬間に小型のネコザメすらも「わああ! コワイ!」とそうなる。・・・映画の影響もあるとは思いますがなんでそんなムダな恐怖(それも無知からくる無駄な恐れ)に身を任せてしまうのか・・・いや、それが「なんかどうにもキモイ」とかそんな風な個人的好みから来る嗜好性なら別にいいんですが・・・「サメと言えばヒトを襲うんだ! あああ!」とかそういう本当の「違い」も何も知らずにただただ恐れまくる、というのは・・・なんだかなあ、悲しいなあ・・・と。

今のコロナ禍も似たようなもんでありますけども。もっと知ればいいのに、と。そして「違い」を知ると世界はもっと変わってくると思うのですが・・・なんでみんなそういうのを嫌がるんでしょうね・・・?

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08/12/2020

うちにもある

早すぎひん? ヒガンバナが開花(Yahoo!:丹波新聞)。律儀?に立秋を守っての開花、ですが・・・ヒガンバナ。秋の花であります。

長い茎の先に真っ赤な花が咲きます。茎の先には花だけで、葉はありません。
特徴的な姿ですが・・・実は春先から夏にかけては細長い葉があってこの時には花はまだありません。・・・夏ごろになると葉が全部枯れて地上部はなくなってしまいます。そして夏が過ぎて秋になった頃に茎が伸び始めて花だけが咲きます。
複数あるとかなり見ごたえがあります。特に一般的なヒガンバナだと真紅の花が咲き揃うので、場所によっては↑名物になっているところもあります。
地下に球根があって、これが増えていきます。↑記事にもあるように有毒植物でもありますが・・・実は適切に処理すると食べることができたりします。

なんでコレに反応したか、と言うと・・・うちにも一鉢あるからであります。去年の早春にヒガンバナと小型のキツネノカミソリの二種購入して・・・春先に葉が出て来て。しかし夏の暑さと強光にやられたのか茎が全然伸びず。しかし今年はきちんと葉が出て室内に置いていたのできちんと?葉が枯れて・・・そして初の開花が見込める秋を待っている、というのが現状だったりします。
結構園芸品種もあったりします。赤だけではなく黄色とか、まだらになっていたり・・・とか。

今年は咲いてくれそうなんですが・・・意外と↑こういうこともあるんか・・・と。たしかに早すぎですが、しかし咲かなかった去年にしてみたら早咲きでもいいから・・・と。いやしかし季節通りの花、というのもやはりいいものですし・・・。

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07/29/2020

イヌやネコにも

新型コロナ、抗体陽性率・・・犬3%猫4%(Yahoo!:JIJI)。イタリアでの大規模調査のお話であります。ヒト以外の動物に対しての新型コロナ調査、というのは実はこれまで相当数行われてきてたのですが・・・これは本格的な大規模調査ということであります。
ただ・・・陽性の結果はよく見聞きされるPCR調査ではなく、抗体検査であります。
PCR検査も同時に行われたようですが、こちらでは陽性は出ず。しかし抗体検査では出た、とのことで・・・調査当時にはかかってなかったけれど、過去にウィルスが体内に入ったことはある・・・ということになるかと。

抗体検査はPCR検査と比べて手間がかからない・結果が出てくるまでの時間が短い・というメリットがありますが・・・その代わり?に精度が落ちる、というデメリットがあります。
これは「現在、体内にあるウィルスの痕跡」を探すPCR調査と「過去にウィルスが体内に入った証拠」を探す抗体検査の差、とも言うことができます。過去にウィルスが体内に入れば身体はそのウィルスに対抗する「武器」を作成しようとします。・・・大まかに言えばそれが「抗体」ということになり・・・それが体内から出てきた、ということは過去にウィルスが入って来たことの証拠の一つ、となるわけです。

ただしこれも100%信じる?わけにはいかなかったりします。実は抗原抗体反応というのはそこまで正確?なものではなく。中には「入って来て抗体作ったけどそのうち消えちゃった」とか「なぜだか抗体作るの失敗しちゃった」とかそういう事例もゼロではないそうなので・・・そうなると抗体を調べても出てこない、つまりは「陰性」と判断されてしまうことになります。
が・・・いずれにしても調査しないと分からんわけです。そしてコトはヒトから別の動物へ・・・と言う風に変化している、という見方もできます。そうなると一体どんな風にウィルスが変化してしまうのか、その辺も・・・まだまだ分からないのです・・・。

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07/19/2020

実は結構喰らう

金属「食べる」細菌、米研究者が偶然発見(Yahoo!:CNN)。「偶然」とは言ってもある意味「研究の末」みたいなもんなんですが・・・シロウトだと「シャーレの黒ずみ」をただの汚れ、と判断してしまいそうですし。抗生物質とかそういう話の中でも「偶然」というのはなんだかこう言っちゃ何ですが「神の恵み」的な何か、と言うか・・・。

しかし生き物というのはどんどん適応していくものではあります。
石炭、と言えば大昔の樹木がそういった「石」的なものに長い時間かけて変化していったもの、となっています。じゃあ、今から樹木をどこかに埋めておいて億単位の時間かければ石炭になるのか・・・と言えばそういうものではないらしく。今の通説では当時には樹木を分解できる微生物がいなかった、ということになっています。
今なら大抵の場所には樹木を分解する微生物がいます。
そのため放置しておいた樹木は腐ってやがては土と化していきます。・・・が、そういう生物がいなければどれだけ待っても分解されず。やがて木ではなくどっちかと言うと石、という風に変質していけるほどの時間そのままになっていく、というのが最近の説であります。

なんかこれに似た話があるなあ、というのが人工物であるプラスチックであります。これも今の微生物では完全に分解はできず、長い時間残り続ける・・・ということになっています。
・・・すでに一部では「プラスチックを分解できる微生物がいる」ということになっていますが・・・そこまで一般的ではないようで。
しかしこれも長い年月を経れば地球上に生まれてくる、のかも知れませんが・・・それは非常に長い時間を必要とします。

数億年単位での話になるかも知れんので・・・やっぱり対策的にはヒトがどうにかしないといけない、と、そういうことになりそうであります・・・。

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07/09/2020

どくがあります

猛毒カツオノエボシ漂着中「海岸に救護所なく注意を」(Yahoo!:カナロコ) 言わずと知れた猛毒クラゲなのですが、見た目が青い透明なビニール?みたいなものなので、よく知らない人が「何これ?」と触ってしまう可能性が高そうであります。
しかも今年は海水浴場が開いていないところも多く。そうなると海辺には救護所どころか店もなく・・・処置が遅れることも考えられます。

「エボシ」の名の通り三角形っぽいアタマが特徴であります。
クラゲの中でもかなり強力な毒を持つ上に、海岸沿いに出てくることも多く毎年相当数の被害も出ています。海の中で遊泳中に・・・というケースもあります。エボシと言うか頭巾状の部位ではなくそこから伸びる長い長い触手。これには刺胞という毒を出す器官がたくさん着いていて、獲物に触手を絡めて毒を注入、そしてゆっくりと食べる・・・という戦法であります。
もちろん人間を食うものではありませんが、毒は有効であります。

・・・見た目はガラス細工みたいで結構キレイ、というのも皆が興味持つ結果になってしまっていると思われます。
基本的に放置が当然なのですが・・・この長い長い触手というのが曲者で、浜辺に打ち上げられたものでもまだ刺胞が有効なものがあったりします。非常に細いものなので見えにくいものです。エボシ部分には触れなくても周辺の、特に関係なさそうな貝殻なんかを触ったらそこに触手が・・・! ということもあったりします。
他にもキケンな動植物というのは多数存在します(しかも生きていなくてもキケンなものも)。相応の注意が必要であります・・・。

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06/22/2020

新型コロナだけではなく

実は「蝗害」がしばらく前から言われていたりします。
バッタの襲来が相次ぐ東アフリカに第三波襲来か(Yahoo!:AFP=時事)。「サバクトビバッタ」とそれに連なるバッタで・・・従来なら特に害もなにもなく。フツーのバッタ?なのですけれど。何かのきっかけで一気に豹変(正にこの表現そのもの)して巨大な群れで大移動しながらその地の植物を食い荒らしながら進んでいくようになります。
そのきっかけは今でもはっきりとは分かっていません。最も考えられるのは食糧不足、つまりは喰う草が少なくなるとそれに応じた個体が生まれるようになり、やがてはそれらが群れをなして行く手にあるモノを全て喰らう、と・・・。

キリスト教での悪魔の一つ、アバドンも「イナゴの王」だったりします。全てを食らい尽す悪魔。古来からそういった「害」は伝えられてきたものであります(蝗という漢字だって結構ヤバめ)。バッタとイナゴには差異があるのですが・・・まずほとんどの場合は認識されないでしょうなあ・・・。
従来のものより羽が長くなって長距離移動に適応。さらには細身になってさらに適応。・・・一説にはそういう大量発生時には共食いをする習性があるため先頭のバッタが後発から逃げる→先頭なら仲間に食われない→じゃあみんな先頭になっちまえ・・・ということで大量移動が起きる、となっていたりします。
追い立てられた意識なのかそれとも集団による習性なのか。行き先々で植物を食い荒らしていきます。・・・それはもちろん人間の作る作物も例外ではありません。

場合によっては世界的な影響も出そうな勢いなのですが・・・あまり注目されず。・・・影響出てからからで遅いような気もするのですが・・・難しいものなのでしょうか、やはり。

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06/12/2020

乗り切る

省エネ、と言うかほとんど活動はできなくなるのですが。
人工冬眠、筑波大がスイッチ発見(Yahoo!:朝日新聞)。「冬眠」というのは読んで字の通り「冬に眠る」ということで、食物の少ない冬に余分な活動をしないことで何とか乗り切ろう、とする動物の手法であります。
これに対して「夏眠」というのもあります。やはりじっとして動かなくなるのですが、こちらは夏の乾期にハイギョの一種などが泥の中に繭を作って水のない時期を乗り切る、というものであります。
いずれにしても「燃費のバランスが崩れた時期を乗り切る」ための方策の一つ、ということであります。

生き物というのは外からナニカを得て活動していきます。
そのナニカは生き物にとっては様々。植物のように光と養分の両方、という方式のものもあればウィルスのように養分はいらない、その代り一代一代は非常に短い、という生き方を選んだものもあります。・・・その中で長期間の不摂取に何とか耐えよう、という方式を開発したものもある、ということであります。
爬虫類や両生類・魚類のようないわゆる変温動物だと外の温度に沿うようにしていけば自動的?に体温も落ちていきます(生存ぎりぎりのラインを保つのにテクニックが必要ですが)。が、哺乳類や鳥類となるとこれがちょっと事情が違ってきます。
自前で温度をキープできるような、常にエンジン動かしているような状態なわけです。そのため、寒さなど環境の変化にも強くなりました。しかしその一方定期的にナニカを外から得ないと活動できなくなります。体内の組織も何もかもその「高温」でないと生きていけなくなっているから、であります。
それでも冬眠する哺乳類は一定数います。意識的かあるいは無意識か、身体のエンジンの回転数を落として何とか乗り切ろう、とする。それは変温動物よりももっとシビアな調整を必要とします。・・・誤れば生命の危機にも直結します。

そのためその正確なメカニズムは今まで不明でありました。・・・たしかにヒトが冬眠できるようになれば色々なことが可能になりそうであります。が・・・コレ、仮に技術的には可能になっても社会通念上とか因習的には・・・とか、そういう方面の方が色々めんどいことになりそうな・・・。

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06/08/2020

変化の行き先

1億年前から虫を食べてた? 食虫植物の遺伝子を解明(Yahoo!:朝日新聞)。「虫」自体は1億年どころかもっと前、数億年前から地球上に存在していましたからコレを食べていた、ということには何の疑問もありません。
が・・・食虫植物、というかなり特殊な植物がその時点ですでに存在していた、と。

言うまでもなく「虫を食べる植物」であります。さすがに動物のように能動的ではないにせよ、基本は「罠」をしかけてそこに虫などの小さな生き物が来るの待ち、そして捕えて自分の栄養にしてしまいます。
そのため栄養状態の悪い地でも生き抜くことができます。・・・皮肉なことに何らかの事情で栄養状態が「改善」されてしまうと他の植物との争いに負けてしまうとか。貧栄養状態の地への足がかりとなる植物、という見方もできますが・・・そういう場所にそこまで多くの小動物がいるとは思えず。そういう意味では制約の多い植物、とも言えます。

そのため個人的にはある程度進化した連中がやせ地に適応してそういう姿になったのか・・・とか単純に思ってたんですが。実際にはそういうもんではなく、もっと様々な事情や状況があったような・・・かなり複雑な来歴がある、のかも知れません。

モウセンゴケなどは鉢植えとしても人気があります。無理に虫を捕えてくる必要はなく、特に肥料も必要のないものが多いとか。ただし高温に弱かったり日当たりの良さを求めたりするので・・・その辺に注意が必要であります。実は以前に購入を考えていたことがあったのですが、今の自分の住環境ではちと難しそうな、ということで断念してしまいました。
他の手段?でもあればまた別の話になりそうですが・・・そういうところは植物は結構気難しかったりするものであります。

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05/30/2020

たしかに結構厄介

自宅にハトの巣、駆除業者「確認してほしいのは・・・」(Yahoo!:withnews) コレ、実はよくある事例かと思われます。都会の真ん中にハトなんて・・・と思っていても実際には結構あちこちにいたりします。
日本の街中に多くいるのは「ドバト」であります。これは公園や駅なんかによくいる基本的に「青」「灰色」のハトですが色彩の変異が激しく、白色や茶色の混じったものなどもいたりします。・・・この「ドバト」に対して「キジバト」というのもいます。こちらは赤茶色っぽい羽色で、それほど色の変化はありません。
見分けるのは実はそれほど難しくなく。ドバトは明らかに大勢(十数羽から数十羽)で暮らしていますが、キジバトは多くても四羽程度。駅やお寺なんかにいるのはドバトで、少し木々のある、林や森がちょくちょくあるような学校とか団地にいるのはキジバトだったりします。お互いに警戒?しているのか一緒にいることはまずなかったりします。
実は早朝なんかに「でーでで・ぽっぽー」とか鳴いている声を聴いたことがある、という場合はキジバトであります。それなりに地方や郊外へ行くとよく聴こえたりします。

・・・もちろん他にもハトの類は日本にたくさんいるのですが、よく見るのはこの二種かと。ドバトの方が都会に多く、キジバトの方が郊外に多く生息しています。
ヒトの近くに巣を作るのは両方作るそうで。・・・自分のとこのマンション、ではなく隣のマンション。何気なく外見てたら明らかにキジバトのつがいが巣作りのためにエアコンの室外機辺りを出入りしてたのを見たことがあります。他にも自分の実家では雨戸の戸袋にやはりキジバトが巣を作っていた・・・なんてこともあります。
ドバトもキジバトもいわゆる「繁殖期」がありません。公園のドバトを見ていると、時々一羽が胸元や喉元を膨らませて別の一羽に迫っていたりしますが・・・あれがディスプレイ、つまりはメスへのアピールだったりします。これも慣れるとすぐに分かるんですが・・・よく見てみるとかなりの頻度でこの行動を目にすることができます。そしてその後は・・・巣を作り始める、というわけです。

ホントウは巣ができても見守っていければいいんですが・・・なかなかそうもいかないものであります。↑記事にもあるように実は日本の「鳥」というのはきちんと保護されているものばかりであります。そのためかなり厄介なことではあるのですが・・・撤去するにはそれなりの手続きとそして費用が必要、ということになってしまいます・・・。

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05/08/2020

変わってきている?

外出自粛でねずみの行動に変化か(NHK)。繁華街などの飲食店の営業が減る=生ごみが減る=行動範囲が広がったりするなどの変化・・・という流れがあるようであります。
実際には住宅街にだって相当数のねずみはいるのですが・・・その辺にも変化が起きている、のかも知れません。
そしてコトはねずみだけではない可能性もあります。例えばカラス。繁華街の生ごみが減る、ということはそれを狙っているカラスの方にも行動に変化が起きるかも・・・ということでもありますし。

日本よりもっと基準の厳しいヨーロッパでもそういった事例が出てきたりもしていましたが。
中には「このまま外出自粛が続いた方が地球にとっては優しいんじゃないか」という、ちょっと笑えないジョークまであったりしています。・・・これが少し昔、1800年代とかならそういうことでも(ある意味では)良かったのかも知れませんが・・・今の現代ではそれはそれでまた新たな混乱を呼びかねないのも事実であります。
ねずみもカラスも今はヒトが繁華街で十分に飲んだり食ったりしてくれないと困るわけであります。
もちろん、今のような状態がもっと長い期間・・・それこそ100年200年・・・続くようならそれに適した変化が起きていくのでしょうけど。今の彼らでは現状のような状態では、なかなか厳しい状況となってしまいます・・・。

そこで新たな「狩場」を得るためにあちこちに進出していく、というのは十分に考えられる話であります。・・・あるいは人間の知らぬところでさらなる「狩場」を狙っているのかも知れない・・・。
今後、この騒動が収束してその後にも実は全然違う方向性が彼らに備わっていく可能性すらあります。どういう方向に変わっていくかまでは・・・ちょっと分かりませんが・・・?

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05/02/2020

皮肉な話

冷戦時代の核実験。その副産物から解明されつつあるジンベイザメの寿命(MSN:GIZMODO)。まだまだ研究段階、と言うかサンプルがまだまだ少ない、ということもあるのでしょうけど・・・少なくとも50年は生きる、と。
その手法は過去の冷戦時代・・・アメリカとソ連(今のロシア)が覇権を争った時代・・・と言えば聞こえはいいですが、かなりきわどい方法の応酬でもありました。単純にあいつにだけは負けたくない、とかそういうのではなく・・・場合によっては滅ぼしてしまえ、と。
その一つが核兵器であります。
これは近年になったようやく「ちょっと止めようか」という雰囲気が広がってきたのですが、それがなかなか進まない(進んでは戻るを繰り返しているような?)核軍縮、それの大元であります。・・・結構無作為の海洋、それも離島やあまり船の来ない航路などで核実験を行っていたのです・・・。

今はさすがに爆発まではさせていませんが(カンタンに言えば本格的な爆発の前に止める)当時は本当に大爆発させてキノコ雲が上がっていました。・・・その時にまき散らされた放射性物質が実はジンベイザメなどの海洋生物の年齢を計ることに役立つ、というのは・・・かなり微妙なところではあります。
そこまでしないと分からない、というのもありますが・・・。
何度かこの「あれこれ」でも述べてますが、海の中の生き物、というのは実はかなりの謎に満ちています。正確な寿命の分からん連中はもちろん場合によっては別種だ、と思ったら同種だった、とか、こういう生活しているのだろう・・・と思ったら昼夜で全然別の習性持ってた、とか。
なまじ水の中というヒトにとっては生きるのに難しい環境のため、どうしても研究が進まないのであります・・・。

↑今回の研究も・・・やっぱりなんかちょっと引っかかるところはありますが・・・こういう方法でも使えるものは全部使ってでも解明したい、ということであります。・・・いや、ホント分からんことだらけなのであります・・・。

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04/14/2020

6739m

富士山の倍・・・まではいかない程度。
標高6739mの山頂にネズミ、塗り替わる生息地の最高記録(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。アタカマ砂漠、と言えばたしかに過酷な地としても知られています。さらに高山ということで各種悪条件に加えてエサもほとんどない。一体どうやって生活しているんだろうか・・・?
いや、「住めば都」という言葉もありますし。彼らにとっては悪条件ではない、のかも知れない・・・?
でも当のキジリオオミミマウスは平地にも生息している、とのことであります。その平地個体と高山個体のどこかに違いが出ているのかも知れませんが・・・単純にエサの多い平地からなぜ高山に向かったのだろう・・・? あるいはホントウは高山にいた連中が山を下りた、のか・・・?

いわゆる「悪条件」の場に生息している種、というのは結構います。その理由は「生存競争に負けて追いやられた」「競争相手のいない場を目指した」というのが一般的であります。
そしてそういった場に適応した種、というのはかなり特殊な適応しているケースがほとんどであります。恐らくは過去にはもっと多種の生き物が存在していてもほとんどが消え、さらに少なくなった種が少ないエサを奪い合い、また種が減る。そういうことを繰り返していくうちに特殊な器官や習性を身に着けた連中がようやく定着できた、と。
・・・そしてこういう特殊な適応をした連中は、その特殊さ故に環境がちょっとでも変わると適応しきれなくなる可能性が高かったりします。例としてはトキにのみつくトキウモウダニというダニがいますが、日本でトキが絶滅した時に同時に絶滅した・・・とされています(もちろん何らかの「変化」を起こして全然別の場で生き残っている可能性もありますが)。

↑キジリオオミミマウスもそういった特殊な適応をしている、と思われます。しかし平地にも生息している・・・。
何らかの手段でもって(それもまだまだ我々が知る由もない手段)生き残っていることに違いはないわけです。個人的にはそれが人類の役に立つとかそういう話ではなくなて、純粋に「どうして?」の答えが解明されないかなあ・・・とか思ったりしているのですが。

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04/10/2020

普通にいる

人が消えた渋谷でネズミ走り回る報道(Yahoo!:デイリー)・・・いや、別にヤバくはないと思うのですが。
いるところにはどこにでもいるものですし、渋谷のような繁華街ならなおのこと。もちろん、それが良いことだ・・・というわけでは衛生観念上もあるわけはないのですが、そこまで驚くのもなー、と。
同様にゴキブリもそうであります。フツーにどこにでもいるのですが・・・なぜか皆「いない」と思っている、という・・・。

結構色々なのが都会にも生息しているものなのですが。
小さな昆虫はもちろん、カラスやハトなども。野鳥、と言ってもその種類は様々なんですが・・・これもあまり知られていないような気もします(結構レア?なのがいたりすることも)。大抵の場合は小さな鳥は「スズメ」ちょっと大きなのは「ハト」黒くて大きいのは「カラス」と片付けられてしまいます。
カラスは日本には実は大きくは二種(実際にはもっと)いて、都会でぎゃーぎゃー鳴いているのはハシブトガラス、というのもあまり知られていません。さらにアメリカだと「カラス」そのものが実はかなりレア(BlackBirdという別種の黒い鳥はいる)というのもあまり知られていなかったりします。

そもそもネズミだって人間の身近にいるのは多く分けると二種(場合によっては三種)なんですがこれもあまり知られてなかったりしますけども。・・・まあ、別に知らなくてもフツーに生活する分には困らんのですが。
それでもそういうことを「知る」だけでも世界が変わる・・・と言うと大げさかも知れませんが、違いが理解できるとちょっとだけでも感覚が変わる、ということもあったりします。そういう見方をしてみるのも面白いかと思われるのですが。

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03/29/2020

ペットにも

猫も新型コロナに感染・・・飼い主から(Yahoo!:時事)。ベルギーの例ですが、これまでに香港でも犬2匹に感染が確認されています。
非常にレアなケース、とのことですが・・・。
香港の犬は特に症状もなかったそうなんですが、ベルギーの猫は呼吸や消化に障害が見られた、とのことであります。・・・たしかに「例」としての数は少ないのですが、100%かからない、とも言い切れません。

・・・そもそも野生動物(コウモリ?)から感染したのでは・・・とされていますし。
ヒトに感染して、それからペットへ・・・という「新ルート」も可能性としては存在しているわけです。これはコロナに限らず複数種の動物間で感染し合う、というのは他のウィルス感染病・・・例えばインフルエンザでも見られる話であります。
今後はもしかしたらペットへの感染も相当の数、報告されていくかも知れません。

そして今度はそのペットからヒトへ、という可能性も出てきます。・・・そしてさらに変異が進み、また違った形質を獲得して・・・というあまり考えたくないこともあり得ます。
もちろん。その逆にホントウにレアなケースで終わってしまって特にペットには・・・というようになってしまう、かも知れませんが・・・しかし可能性はゼロではない、というのは留意しておきたいところであります。

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03/18/2020

ネコの範囲

外へ出たネコはどこへ行く?(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック) ネコのなわばりは「面ではなく線」とか言われたりしますが。実際には数キロとか遠くまで行ってるわけではなく・・・自宅の周辺をうろうろしていることが多い、とか。
そう言えば自分の家の飼いネコだ、と思っていたら周囲数軒でも同じネコが同様に思われていた、なんてな話を聞いたりしまうけども。

しかしネコの「外飼い」は最近では推奨されることではなかったりします。
周囲に生息している野生動物への害は言うまでもなく。・・・ネコ、というのは家で見る姿とは別の優れたハンターの一面を持っています。この辺がイヌとはやや違うところで・・・いや、イヌも実際には優れたハント性能持ってますが・・・時折見せる野生の一面?はかなり厳しいものではあります。
その一方で病原体を体内に保有したり当のネコ自身が身体の調子を崩したりすることにも繋がります。ネコの寿命を縮める一因はそういった外でもらってきた要因もある・・・という話もあります。

それでもいわゆる「野良猫」を決定的に減らすことは難しい話であります。・・・「野良犬」は大分減ってきているのですが。
繁殖力の強さに生存能力の高さ。結果としては結局「捕える」が効果的となってしまいそうであります。その前に「野に放たない」という認識を徹底できればその数を減らすことは十分に可能になりそうなのですが・・・。

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03/13/2020

鳥なんだか恐竜なんだか

史上最少の恐竜か、琥珀から7.1㎜の頭骨見つかる(Yahoo!:AFP=時事)。琥珀から恐竜、と言うと某映画にもそのエッセンスが使われていたりしましたが、実際にもこうやってタイムカプセル的な存在だったりもします。
通常の「化石」ではここまで微細な構造は残らないでしょう・・・。
もっとも、一口に「化石」といってもその存在方法から作成方法までは様々ですので・・・もしかしたらまだまだ未知のタイムカプセル的なモノ、があるのかも知れませんが。

ところで「恐竜」と「鳥」の違い、というのは・・・どこで決まるんだろうか、と。
一般的には「羽毛があって」「嘴があって」「飛ぶ要素がある」となると「鳥」ということになりそうですが・・・最近の恐竜は小型種でも羽毛があった、という説が有力なのでその辺がだんだん曖昧になってきています。
「飛ぶ」ということになると。今の鳥ほどではないにしてもある程度でも「飛べた」恐竜もいた、のではないか・・・とされていますし。
さらに最近では恐竜の進化した先が鳥ではないか、ともされているのでその境界は結構ぼやけたものになってきています。

↑琥珀の中の存在もどっちなんだろうか、ということになりそうであります。
どっちでもいい、という見方もあります。「古代に生きていた羽毛のある軽量の生き物」といった位置づけでも・・・と。しかし馴染み?という観点からしてもどっちかに決めておいた方がいいのかも知れません。まあ・・・たしかにどっちでもいいかな、とか個人的には思ってしまうのですが。

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03/09/2020

もっと短かった

古代人が食べていた魚から検出された「水銀やカドミウム」の謎(Yahoo!:Forbes)。「古代の食生活」と言うと現代のように公害も何もない、クリーンでヘルシーなイメージがありそうですが実際はそうでもないケースもある、ということであります。
もちろん古代にそういった有害物質を垂れ流している施設なんかがあったわけではなく、事情があっての害、ということなのですが。
色々調べてみるとこういうことは結構ありそうな気もします。ただ・・・平均寿命が短かったからあまり害はなかったかも、というのは・・・なんだかミョーな感覚になる話ではあります。

実際、現代のヒトは長生きしすぎているんでは、という話もあったりしますが。
例えば江戸期辺りの日本でも家督相続というのは大体40代くらいでやっていた・・・という話があります。現代から見ると相当に早いように思えますが、江戸期より前になると今度は平均寿命がそれくらい(織田信長で有名な「人生五十年~」というのは大抵がそんなもんだったから、という説も)になるので・・・当主が死ぬ前に継いでいたわけです。
・・・これがさらに昔の「古代」ともなるともっと短かったのでは・・・ということであります。

しかし、まあ・・・長生きできればそれが幸せか、と言えばそれも分からんもんですし。短くても充実した生き方ができていれば・・・とかそんな風にも思うのですが・・・?

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02/25/2020

他者依存

ホタルの幼虫を食べて毒を得る蛇(Yahoo!:朝日新聞)・・・毒のある他の生き物を食べることで自身の「毒」にする、というのは結構な数いたりします。身近?なところではトラフグとか。これは海中の毒成分を持つ微生物を食べることであの猛毒を自分のものとします。
・・・じゃあその微生物食わせなければ毒なくなるんじゃ・・・?
ということで研究や開発も進んでいるのですが(一部では無毒フグは成功している、という話も)さすがに認可は下りないらしく、まだまだ「無毒トラフグ」は出回っていません。

しかし↑ヤマカガシの一種の場合は・・・「攻撃用の毒は自分で作る」「防御用は他からもらう」という方式となっているようで。
ヤマカガシは日本にもいる蛇であります。色彩が豊かで赤の要素が強く、そっち系の名称があることもあります(逆に赤の要素が全然ない青っぽいのもいます)。かつては無毒な蛇とされ・・・日本の本土地方での毒蛇はマムシだけ、あの三角形の頭に気を付けろ、とされていたのですが実は前面の牙ではなく奥歯に強い毒がある、ということが分かってから少し様相が変わってきました。
それでも日本の蛇のほとんどは無毒なんですが。まあ、蛇の場合はあの姿形がどうも・・・という人も多い生き物だったりしますけども。

実際、こういう「他からもらう」というのは毒だけではなく結構色々あるものだったりします。・・・そもそも生き物は他の生き物を食べないと生存できないものがほとんどであります。そこには良いとか悪いとかそういう概念はなく・・・ただただそういうものだ、という認識だけであります。
しかしそこに「妙」がある、と言うか・・・興味深さがあったりするのです・・・。

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02/11/2020

実は・・・

クマ?
子犬と思いきや子グマ、庭に置かれた箱から見つかる(Yahoo!:CNN)。アメリカクロクマ、というのは日本のツキノワグマくらいの大きさきらいかと。生態もよく似ていますが、あちらでは比較的ポピュラー?なクマではあります。
ただ、当たり前ですが一般人がほいほい触れられる動物ではありません・・・。
その子グマがトレーナーにくるまれて箱の中に、しかも民家の庭に・・・となると、ナゼ? というのがかなり大きな疑問となります。

「おそらく子グマに偶然出くわした人物が箱に入れたものの、手元に置いておくことができないとわかって男性の家へ置き去りにしたのではないか」(「」内↑記事より引用)
というのがたしかにありそうであります。が・・・これも↑記事にあるように子育て中のクマは非常に神経質となります。グリズリーほどに凶暴、とはいかないクロクマでも十分に脅威となり得ます。そんな状況でどうやって子グマを手に入れてしまったのか・・・?
さらになんで箱に入れて民家の庭に放置したのか、というところもナゾであります。
あるいは、もしかして交通事故などで誤って母グマの命を奪ってしまって、その時に子グマを保護した・・・とかそういうことかも知れません(しかしそれなら関係施設ではなくなぜ民家に放置したのか・・・?)。

それでも↑記事末尾にあるように、子グマの匂いを母グマが辿ってきて・・・という悲劇にならなかったのは非常に幸運ではありました。しかし、一体、ナゼ・・・?

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01/26/2020

ヒトより若いかも

進化の最新形態? 海底を「歩くサメ」新たに4種を発見(CNN)。200万年前、となると・・・たしかヒトもそれくらいか、いや、もっと古かったはずですからモノによってはヒトよりも「若い」種、ということになるのかも知れません。
・・・実際にはそういう種は結構いそうではあるのですが・・・。
これが「サメ」というのが非常に興味深いところであります。↑記事中にもありますが、サメは軟骨魚類という比較的古いグループに属していて、その発生はそれこそ数億年も前になります。ヒトの大大大先輩にあたる生き物であります。

この「歩くサメ」そのものはたしか、当初はここから地上を「歩く」ようになった、そのさきがけではないか・・・とかそんな説があったような。しかしDNA検査によればそれは完全に否定され、逆に非常に若い種で、ある意味現状での「最新形態」である・・・と。
生き物は周囲の環境や状況に応じて進化していきます。
しかしそのメカニズムはある程度分かっていても、「こうなったら確実に進化する」というどこかのゲームのような条件は恐らく確定できないかと。何しろ「偶然に発生した性質を長い年月かけて磨き上げて新たな種とする」というのが、まあ、定説なのですが・・・誰がそれを見届けるのか、となると。それこそ数百万年もの時間が必要となります。

それでも生き物は変化して進化していきます。・・・それはヒトも同じであります。
SFなどには「未来の人類」という発想がいくつも出て来ていますが・・・個人的にはどれも当てはまらないんじゃないか、とか思ってます。・・・多分現状の人類が思いつける程度の「変化」ではないんじゃないか、と。思いもよらない・・・と言うか発想の外、と言うか。考えることもできないような状態や状況に適応した「新人類」になっているのでは・・・と。

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01/02/2020

いっかくじゅう

一角獣と言えばユニコーンですが。
ロバの数が半数になる恐れも・・・中国古来の生薬としての皮利用(Yahoo!:NEWS WEEK)。中国の中産階級による「阿膠」の需要拡大によってロバの数が激減している・・・という話であります。今の日本では動物園やちょっとしたイベントなどでしかお目にかかれないロバですが・・・馬とは違い性質が温和で人に慣れやすくしかも頑健、という特徴から世界各地で家畜としての需要も高い動物であります。

 

タイトルを「いかっくじゅう」としたのには訳があります。・・・一角獣つまりは一本の角を持つ動物。
ヨーロッパではユニコーンとして知られていますが(もちろん想像上の動物)これが中国のやはり生薬では「犀角」となり・・・これが犀、つまりはサイの乱獲に繋がっていきました。一本角を持つ動物、ということで狩られまくったのです。
同様にイッカク、という海獣も狩られましたが・・・こちらは海の中ということでそこまでは狩られていません。が・・・こちらは環境問題的な意味で数を減らしています。

 

未知のものに憧れを抱くのはどの世代でも人間は同じであります。・・・ただ、そこにどんな意味を見出すのか、で変わってきます・・・。
阿膠にしても犀角にしてもどこまで効用があるのか、となると結構疑問があったりします。もちろんゼロではありません。が・・・他に代用も効く素材ということに代わりはありません。しかしなぜかヒトはそういった神秘的なモノを求めていく・・・。
それがロバにも繋がってきているわけで。・・・そこまでやるか、たしかに銭のためなら何でもやるのが現代の人間ではあるのですが・・・そこまでやるか・・・と。
この手の問題はいつの時代もあったりします。イッカクジュウ然りロバ然り。・・・しかしそれをヒトのサガ、と片付けてしまうには・・・大きすぎる代償が必要になるのです・・・。

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12/29/2019

どこに線を引く?

環境省、タガメの売買を禁止へ・・・趣味や研究用の採集はOK(Yahoo!:KYODO)。とは言っても大量に採集している現場で「いや、これ、自分が飼うんす」と言い切られてしまえばそれまで、ということになりまそうな。
売買そのものは例えばネットショップなどでも規制は可能なわけで。小さなペットショップまでは難しいかも知れませんが周知徹底されていけばそのうちなくなっていくかと思われます。が・・・個人同士での売買、となると。そこまでの規制は難しいことであります・・・。

タガメは「田亀」とも書くように田んぼなどに住んでいる水生昆虫で・・・日本最大を誇ります。そして水生昆虫に多いカメムシの仲間であります。
この仲間の特徴の一つは「吸う」ことであります。固いクチバシのような「吻」を持ち、食べるモノに刺して吸う。これが植物相手だとカメムシなんですが動物相手になるとタガメなどの水生昆虫が主となります(陸生でもサシガメのように肉食カメムシもいますけども)。
中でもタガメはその大きさからカエルやフナまでもがっちり押さえ込んで体液を吸います。一方で親はタマゴを孵化まで見守るという慈愛に満ちた一面も。その豪快かつ繊細な姿からファンも多い昆虫なのですが・・・。

皆が欲しがればどんどん値は上がります。そして住める場所の激減などの環境の変化によってその数を減らしつつある昆虫の一つ、ともなれば・・・さらに希少性が増す、というものであります。そこへ禁止、となると・・・かえってヤミ取引的なものが増えるかも・・・?

他方で。実はタガメ(日本のとはやや別種なんですが)って東南アジアなどではフツーに食べられていたりします。昆虫食の普及を今後考えていくのなら養殖などの手段も考えていいのかも知れません・・・?

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12/11/2019

実はチガウ

アシカとアザラシは祖先が別・・・それぞれの事情で海に適応(Yahoo!:毎日)。実は「海に還った哺乳類」というのは還った年代の違いから三世代ある、とされています。もっとも早くに還った「第一世代」はクジラやイルカ。その次の「第二世代」がアシカやアザラシ、そして「第三世代」はラッコやカワウソ・・・と。当然のことながら先に還った方が水に適応しています。
いずれも一度は陸に上がった連中が、何らかの事情で海に還った・・・とされています。
その中でも「第二世代」のアシカやアザラシ。クジラほどには水に適応しておらず、ラッコよりは水に親しむ哺乳類であります。・・・それでも姿形はアシカもアザラシもほぼ似たようなものなので・・・近縁と考えてられてきてたわけです。

「アシカ」耳がある・後ろ脚を前に曲げられる
「アザラシ」耳がない・後ろ脚は前に曲げられない

というのが大まかな違いであります。その他、顔つきとか体つきとか(アシカの類の方がすらっとしている)受ける印象でも結構違っていたりします。
ただ・・・↑記事だけでは共通の大祖先がいるけどどの辺りで分岐したのか、とか・・・あるいは全然別の、本当に違う連中から進化してきたのか・・・そこまではまだ分からない、ということかと。そこら辺まで分かるようになればなあ、とかそんな期待もしてしまうのですが。
結構分からんことだらけなのであります・・・生物学てのは。いや、どの学問でも(確立したのもあるっちゃありますが)分からんことの方がはるかに多いもんではありますけども。

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12/08/2019

いまどきの犬です

冬到来、今どきの犬の服事情(Yahoo!)。正直、ちょっと前までは「犬に服なんて・・・」と思ってたんですが、たしかにチワワはメキシコ原産で寒さに弱い、ということを知ってから「服もアリか」と思うようになってます。
しかしその他にも↑色々事情があるものであります・・・。

ただ・・・健康上の問題とかそういったもんも別にないのに服、は・・・まだしも。それ以上のミョーで異常な愛情を注ぐのはどうなんだろう、と。
犬と人間は全く別のイキモノであります。いくら愛犬が可愛い、と言ってもあくまでも相手は犬であります。人間の仔ではありません。
食べ物からしても違います。基本的にヒトが食ってるもんは塩分が多いので犬や猫にそのまま与えるのは良くありません。また、絶対NGの食材(人間が食う分には全然問題ない)も多数存在します。
実は人間というのは結構な悪食とされています。・・・他の動物からすると「よくあんなもん食えるな」といったものまで食ってしまいます。・・・その一方で生食材が苦手、という・・・結構ミョーな性質を持っています。

その辺のところを理解、と言うか分かってないと場合によっては可愛い相棒の命を奪うことにも繋がってしまいます。気を付けたいものですが・・・その辺の事情を全然理解できない飼い主が相当数いるのもまた事実だったりします・・・。

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11/24/2019

4年後は無理でも

そのうちいつかは・・・。
完全養殖ウナギは4年後にも食べられる? 近大がニホンウナギの人工ふ化に成功(Yahoo!:ねとらぼ)。「成功」はしたけれど、即座に商業ベースに乗せられるほど技術が成熟しているわけでもなくコストその他クリアしていかないといけない問題は山積・・・と、そういうことかと思われます。
ただ・・・期待はできそうではあります。
これまで人工ふ化はほとんど例がなく・・・と言うよりウナギに限らず魚介類の人工ふ化からの完全養殖、というのは実は結構難題だったりします。もちろん成功して商業ベースに乗っている例もありますが・・・ほとんどの魚介類は「稚魚を獲ってきて育てる」か「海や川などで漁をする」ことによって食卓にのぼることになります。

 

身近な魚、例えばアジやサバだって分からんことだらけだったりします。
ニホンウナギもほんの少し前にようやく産卵地が確認されたばかり。その生態はある程度までは分かっているのですが、それでも十分とは言えません。・・・そこから正しく手探りでここまでようやく辿り着いた、というのが実情かと思われます。
・・・それでも・・・期待はしてしまいますが・・・。
ニホンウナギ、日本のウナギ界は実に危うい状況だったりします。稚魚から育てる、ということはその稚魚が必要。しかしそんなに大量に捕れるものではなく・・・ということは海外から輸入・・・しかしそっちからも断られ・・・でもなぜか日本産と漁獲量が合わない・・・。
ウラ、というのが結構ありそうな世界になってきています。そこへ絶滅危惧種指定、という・・・。

 

本当は流通自体を禁止、とかそういう荒事まで持っていく必要があるのかも知れません。が・・・いくら何でもそこまではできない。じゃあ完全養殖を・・・というのは自然な流れであります。・・・ただ・・・なーんかウナギ養殖界はあまりそっちに熱心でないような気もします。食文化を、ウナギ取引をも守る、と言うのならそっちからのアプローチもあって然るべきかと思うのですが・・・?

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11/23/2019

必要だから

初期のヘビ、7千万年に渡り後脚があった(Yahoo!:CNN)。従来の考え方では「トカゲのような爬虫類から手足(前後脚)がなくなってヘビになった」=「脚がない方が生きていくのに有利だった」ということで、例えばニシキヘビにあるような脚のような爪のような器官は「痕跡器官」と呼ばれて「消える途中のモノ」という認識でした。
そういう意味では7千万年かけてゆっくりと脚をなくしていってたんでは・・・とかそんな見方もできるのですが。
後ろ脚だけでも有利な状況にあった、ということでもあり・・・いや、どんな状況だったのだろう・・・? ということでもあります。

環境への適応としてヘビは前後脚をなくしていった・・・と考えるのが自然だ、というのが従来の考え方であります。が、恐らくは↑少なくとも7千万年の間後ろ脚だけ残っているヘビの類がいた、ということで、じゃあ、そいつらはどういう状況下で生きていたのか、というところも問題になりそうであります。
脚のないヘビの有利な点は「どこでも行ける」ということであります。ただし細かい作業には向かず、あくまでも「移動」に特化しています。
ヘビの類は陸上はもちろん、水上の移動も得意であります。中には空を飛ぶ・・・むしろ跳ぶ・・・ものまでいますし、ウミヘビになると海中を泳いだりします。・・・この特性を利用したロボットもあるくらいで、コンパクトな身体で移動が有利になります。
・・・やっぱりヘビの脚のない身体の方が進化してるんでは・・・と思ってしまいますが。そうでもない場合が出てきた、ということになりますか・・・。

何らかの必要性があって脚を残していたわけですが、それが一体何なのか・・・? まだまだナゾは多そうであります・・・。

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11/10/2019

意外と分かってない

暖かくて勘違い? ノコギリクワガタ成虫現る(Yahoo!:紀伊民放) ・・・しかしたしかにこういうこともありそうであります。なお・・・ノコギリクワガタは成虫で越冬することはない、となってますので↑この個体も本格的な冬になる頃にはもう・・・ということになるかと。
ただ、ミョー?な時期に羽化してくることがあるのも事実であります。

通常、ノコギリクガワタは夏ごろに産卵して幼虫になり・・・その幼虫は一年ほどかけて翌年の夏前に蛹になります。そしてその蛹から10日ほどもすれば成虫が羽化してくるのですが・・・なぜか羽化してすぐに活動開始しません。また一年、蛹室の中でじっと過ごし・・・さらに翌年の夏、ついに外へ出て相手を探して交尾して・・・そして次世代に命を託します。
・・・この習性、たしか自分がガキの頃には知られてなかったような。だから「ノコギリクガワタの繁殖はかなり難しい」ということになってたような。同時に難しい、とされるミヤマクガワタも近年ではプロではなくても繁殖できるようになってます。ただ・・・こっちは用土が特殊なのと、条件が厳しいのがネックですが。何せ、関東地方だと夏場の高温に耐えられない・・・。

↑記事のノコも一年ほど蛹室で過ごして出てきたのか・・・と、いうのが正道?ですが。実はそうでもない、「じっとしている」はずの時期にひょいひょい出てくる個体もいたりします。早期に活動を開始するのもいる、ということであります。
自分のとこでも蛹になって、羽化してすぐに出てきたメスがいました。・・・ただ・・・このメスは食事を一回したっきりでそのまま・・・という悲しい結果になってしまいました。理由は今でも分かりません。
意外と分かってないことが多い、ということかな・・・と思ってます。
実はノコも自然下では早期に出て来たりえらく遅い時期に出てくる、そういった一群が存在していて何らかの方法で命を繋いでいるんじゃないか・・・とか。飼育下ではほとんどあり得なくても実は・・・というのは結構ありそうな気がしているのですが。

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11/04/2019

回復してきてるけど

根本的?な解決には至りそうもないような。
サンマ大不漁に回復の兆し(Yahoo!:朝日新聞)。実際、近所のスーパーでも価格は安定して「庶民の魚」となってきています。一時期は安価な冷凍物を供してしたものでしたが(それはそれで美味しいのですが)最近は大型の、クチバシの黄色い肩の盛り上がったサンマが安く並ぶようになってきました。
サンマ大不漁のの理由はいくつか挙げられています。が・・・結局は人類が獲りすぎている、ということになりそうな。あるいは気候的な安定不足や昨今の天気事情。そういったところも改革していかないと本格的な復活、とはならないかも知れません。

・・・あるいは・・・
かなりアマイ考えではありますが、日本の周囲や隣接する公海で獲れるサンマは実は全世界で見ればごくごく一部で・・・そのほんの一部ゆえに巨大な全体量に、ちょっとだけ何らかの影響が出ると大きな影響となって響いてきてしまう・・・と、そういう考え方も実はできなくはありません。
何しろ生態も良く分かってない魚であります・・・サンマ。
親潮に乗って南下してきて日本近海で卵を産むらしい・・・ということくらいであります。
サンマ(Wikipedia)
産卵一つとっても諸説あったりしますし。卵は見つかっているようですが、幼体がどんなものなのか・・・そういうとこも全然分かってなかったりします。

まあ、海産物なんてほとんどがそんなもんですが。
しかし保護を進めていくのならば生態解明は必ず必要なものであります。今後の研究に期待したいところなんですが・・・研究が進んできた頃にはすでに・・・とかそういうことにならないことを祈るばかりであります。

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10/26/2019

それほど変わらない

人間も動物ですし。
ネズミがクルマの運転を取得、新たなスキル獲得による満足感も?(Yahoo!:AFPBBNews) もちろんヒトが運転するような「クルマ」ではなく。小さなハコに車輪を付け、ネズミが移動して銅線に触れると通電するような仕組みのクルマであります。この銅線の位置は前後左右に対応していて、ネズミが「進みたい」方向の銅線に触れるとそっちへ動く・・・ということであります。
・・・もしかしたらただデタラメに銅線に触れまくって、それで動いてるだけなんじゃ・・・と、思うかも知れませんが。
そこはもちろん「ごほうび」を用意しておいて、こっちへ進んだらいいモノあげるよ・・・という風に学習させていったようで。その結果、クルマの運転を(ある程度でも?)覚えてそれが「喜び」にも繋がっているのでは・・・と。

さらに実験対象のネズミは大きく二種に分かれています。「研究室の閉鎖空間で育ったネズミ」と「より自然に近づけた『豊かな環境』で育ったネズミ」と。・・・そして『豊かな環境』のネズミの方が驚くほど運転がうまくなった、と。

この実験結果はあくまでもネズミ17匹での結果であって、「じゃあ『豊かな環境』に置けばどんな動物でもカンタンな運転はできるんだな」とか「人間も『豊かな環境』に置くべきだ!」とかそういう短絡的な行動を促すものではありません。
ただ・・・ネズミにもそういった「感情」はある、ということと、そしてそんなに人間と変わらないんじゃないか、という・・・まあ、ある程度でも生き物に触れてきた方ならなんとなく理解できる内容を、ある意味裏付けた、ということなんではないか、と思われます。

そんなに変わらんもんであります。人間も動物なのですし。
ただ生き方の方向性と言うか生存方法の複雑さと言うか。違うことは違うわけです。ただ、多くの人が思っているように「人間>動物」であってあいつら何にも考えてないからラクだよな、とかそういう存在ではない、ということであります。
・・・いや、たったそれだけなんですが・・・いまだにテレビ番組やなんかでちょっとヒトに近い動きができる動物がいると「まあ賢い!」とかそういうニュースになるのは・・・その辺がヒトとしての理解の限界?みたいなもんかも知れません。

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10/15/2019

やはり・・・癒し?

じゃあ猫はどうなんだ、とかそういう話も出てきそうですが。
犬を飼うと早死にのリスク低減、米研究誌(CNN)。これはやはり「ペットを飼っている」ということが原因なのか・・・とも思われますが、比較するにはかなりの時間がかかりそうではあります。・・・しかもオペットは犬や猫だけではないですし。
やはり「他の存在」が大きいのかなあ、とかそんなことも思いますが、さて?

ただ、この手の話は以前から結構聞かれていた・・・ような気もするのですが。
生き物というのは正しく多種多様で、方向性はバラバラであります。これは例えば我々ヒトが「社会性があって、集団で行動するのを好む」という特徴?がある、とされていても・・・そうでもない個体もいれば逆に他の存在べったりなのもいる。全体がそうだからと言って、個々もそうとは限らない・・・というものであります。
そのため↑報告も「そういうこともある?」といったものなのかな・・・とか。ペットの存在が癒しとなるのはかなりの人が同意しそうですけど、全人類100%が完璧に同意するわけではありませんし。

でもそういった「要素」はあるのかなあ・・・いや、コレ、実は結構複雑な事象に見えるのです。程度、と言うかどれくらい被験者と犬が関わったらリスクを低減できるのか・・・そこまでは分からないのですし。そういう結果が出たけど、どこまで踏み込む?べきか・・・とか。
盲信も慎むべきですし、しかし笑い飛ばすわけにもいかなさそうな。
結局「癒し」ということで、程度の差はあれ人類にはそういう要素が備わっている・・・いやしかし個人差は? と、なんか色々考えてしまうのです・・・。

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10/11/2019

意外なところで

走行中の車から不審な臭いと音、ボンネットを開けてみたら・・・(Yahoo!:CNN)クルミが200個ほど。どうやらリスが1週間ほどで車の中にため込んだ、とのことであります。
リスの類は冬に備えてクルミなどをちょっとしたスペースにため込む習性があり、その流れから・・・と思われますが、たしかに危険なこともあるかと。もちろんリスに悪意があるわけはないので、その辺は人間が気を付けていく必要があるかも知れません。

・・・こうやってため込まれたクルミなどの木の実はため込んだ当のリスの冬の食料にもなるか、と思われますが・・・。
恐らくは(仮にでも車の持ち主が一冬車を放置したとしても)全部食べることはできないだろうなあ、と。それだけ大量にあると他のリスやら動物やらが嗅ぎつけるのは時間の問題でしょうし。・・・たしか時々ため込んだことを忘れることもあるという話ですし。
こういった習性は他の動物にもあります。
例えばモズは「はやにえ」と呼ばれる「木の枝に獲物?を刺しておく」習性があります。これから冬の時期に見られるようになる光景だったりします。・・・これも食料としてため込んでおいてある、らしいのですが・・・やっぱり忘れ去れらて長時間そのまま、ということもあるんだそうであります。

実際、結構そういう例があるにはあるのですが。そういう習性によって実が離れたところに運ばれたり土中に埋められることで発芽を促したり、ということにも繋がったりするので意外なところで役立っている・・・ということもあったりします。

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10/09/2019

日本全土にはいない

四国のツキノワグマ危機、生息わずか16頭から24頭と推測(Yahoo!:朝日新聞)。もちろん四国のどこかにこれまで一度も発見されてないツキノワグマ個体群が潜んでいる、という可能性もゼロではありません。が・・・どっちにしても危機的状況に違いはありません。
ツキノワグマ、と言えば日本では「本州のクマ」というイメージなのですが(北海道はヒグマ)現状で生息が確認されているのは、基本的に東北地方と本州中央部、そして中国地方・紀伊半島・四国の一部くらい・・・ということになっています。
九州や太平洋側では絶滅したのでは・・・ということであります(発見例?もなくはないのですが)。そして四国では絶滅寸前・・・。

行動力のある動物であります。そのためこのツキノワグマに連なる種はアジアからアメリカまで広く分布しています。
・・・とは言っても遺伝的な地域差は必ず出てくるものであります。
例えば東北地方などではツキノワグマ出没の情報が相当数あったりします。・・・じゃあ、そのクマを捕らえて四国や九州に放せばいい、と、そういう意見も出て来たりします。が、それをやると本当の意味での「遺伝的多様性」が失われてしまいます。「元来あった環境を保持する」ことが目的ならそれは意味のないことになってしまうわけです。
もし、仮に・・・「ただそのドーブツの数を増やせばいい」というだけならたしかに移住もあり得ますが。しかしそれは非常に乱暴な話であります。

ニホンメダカという魚がいます。これは東京都では絶滅危惧種なのですが・・・「メダカ」なら安価で売っています。じゃあ、これをそこらの川に放せば・・・というのも意味がないんですが、それとこれはある意味で全然別モノだ、という理解が進んでいないので(どっちも同じメダカだろ、となってしまう)往々にしてこの乱暴な行為は、しかし善意から行われていたりします。
恐らくは四国のツキノワグマも数が少なすぎて絶滅への道を確実に歩んで行くかと思われます。本当ならば早急に対策を講じるべきなのでしょうけど・・・そこまで手が回らない、というのも現状なのだろう、と。そして・・・クマを保護するなんて、あんなキケンな動物を・・・! という認識も世の中にはまだまだ残っているのです・・・。

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09/25/2019

いつかは戻って来る?

欧州に戻って来るオオカミ「汚名返上」果たせるか(Yahoo!:47NEWS)。地域で言えば「ヨーロッパ全体」ということになり・・・その地域の中での移動による結果、という見方もできます。が・・・100年ぶりに発見、となるとたしかに大きな騒ぎになりそうではあります。
日本だったらどうなっていたんだろう・・・とかそんなことも。
ニホンオオカミも明治期の頃に絶滅が確認されています。・・・しかし生存の可能性はゼロではない、という説も依然として強く残っています。もしかしたら・・・というのもないわけではないのですが。

しかし例え「復活」したとしてもそれはそれで色んな騒ぎになりそうな。
アメリカでは「放流」の話もあったりします。カナダなどの方にいるオオカミの一群をアメリカに放したことがあります。・・・元々オオカミがたくさんいた地域だったのですが、それが絶滅してしまったために移設。居場所は毎年トレースしていますが・・・それでも賛否両論は今でも出まくっています。
・・・これが日本でも実行されていたら・・・かなりネガティブな意見が多くなりそうな、個人的にはそんな気がするのですが。

オオカミのマイナスイメージは日本でももちろんあって(そのために絶滅した、とも)もし再発見がなされてもそれはまだまだ続くかと。・・・実際にはヨーロッパやアメリカ大陸のものよりもかなり小型で、「ヤマイヌ」は別名、という説があるくらい山の中で暮らしていたらしいのでそれほどヒトとの関わりはなかったんじゃ・・・とも推察されますが、やはりイメージというのは怖いものであります。特に定着しきっている現状では仮に再び発見されても・・・あまり良い結果にはならないかも知れません。

食物連鎖の最上位グループの一角、という意味での復活を望む声がある一方で激しいマイナスイメージもある。・・・さて、もし本当に戻ってきたら・・・どうなるのでしょう・・・?

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08/19/2019

カラスかトンビか

日本だと・・・そんな感じ? ・・・いや、「威力」が違うような?
米フロリダ州・クロコンドルの群れが民家を「占拠」住人も逃げ出す(CNN)。動画見る限りでは本当に「占拠」されているようで・・・これはかなり大変な事態ではあります。
クロコンドル(wikipedia)は北米南部から南米にかけて生息するコンドルであります。それほど大きくはないですが(街中で見るハシブトガラスよりちょい大きいくらい?)この類は非常に大きな翼を持っています。これはトンビなんかと同様に上昇気流を上手く利用するためであります。そのため、実際には結構大きく見えるかと。
習性としてはいわゆる「スカベンジャー」で死肉や腐肉を漁ります。そのためあまり良いイメージで見られなかったりします。

「コンドル」として有名なのはカリフォルニアコンドル(wikipedia)の方でしょうか。このコンドルはメーターを軽く超えるほどもあり、やはり翼も巨大であります。・・・クロコンドルの倍以上の大きさを誇ります。
しかし天然下の個体は非常にその数を減らし・・・目下保護活動により何とか種を存続でているような状況であります。
そのためかクロコンドルのように群れでは行動できず。・・・そう、↑動画の一番怖いところはその数かも知れません。日本でもカラスは群れますが、↑あれくらいの大群が民家に・・・と考えるとやはり相当に怖いことになります。

・・・ではなぜあんなに大群が? ということになりそうですが↑記事によれば、地域の別の住民による「餌付け」が原因ではないか、とのことで。・・・こういうとこは日本でもあまり大差ないのかも知れません。ハトやカラスの害、となると同様のことが言えますし。ただ・・・それだけではないことも往々にしてあるので注意が必要ではあります。

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08/16/2019

その読み取り

ペットの熱中症、最多は家の中?(Yahoo!:BuzzFeedJAPAN) 人間でも危険な熱中症ですが・・・気持ちを読み取りにくいペットの場合、人間が気づいてあげないと大変なことになる可能性があります。
・・・人間同士でも結構難しい「読み取り」だったりしますし。さらにペットの場合は大変なことではあります・・・。

毛皮のある・なし、汗腺の数などもちろんそういった違いはあるのですが。しかし人間でも犬や猫でも暑いもんは暑かったりします。人間の場合は暑ければエアコンを、喉が渇けば水を、とできますがペットはそうはいきません。
・・・そして、ペットは犬や猫だけではありません。
以前に熱帯魚を飼っていたことがあるのですが。水槽の設置場所が窓際で、その日はたまたまカーテンを閉め忘れていて・・・一気に水温が上がったことがありました。その時は大事にはならなかったのですが、これもなかなかに難しい「読み取り」ではありました。何しろ表情から、というわけにもいかんものですし。
そして今はクワガタですが・・・この間までの低温、そして今の高温。明らかに活動に「差」が出てきています。実は虫の類も高温すぎると活動が鈍ります。そのため最も涼しい場所を飼育場所にしているのですが、それでも、だったりします。

さらに範囲を広げると植物も、人間が読み取ってあげる必要があります。・・・そういうものだ、と言ってしまえばそれまで、かも知れませんが・・・責任、というのはやはり重いものであります・・・。

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08/15/2019

メスだけ

まあ、分かってないことの方が多いですし。
貴重なオスのナナフシ(Yahoo!:FNN)。全国で今まで12例目。・・・雌雄揃っての繁殖、というのが一般的な多細胞生物の繁殖の在り方、というのが常識ではありますが・・・意外とこういうのはそこそこあったりするもんであります。
・・・そもそも「オス」「メス」と分けて繁殖するメリットよりもデメリットが勝った場合・・・どうなるんだろうか、と。
極端な例としてはすごく特殊な環境下ですごく特殊な出会いしか同種に求められない場合、とか。つまりは異性にめったに出会えない。地理的な要因やら何やらでそういうケースは多々あります。でも・・・同族を殖やさないと今後がヤバイ。
という場合には「単為生殖」つまりはどっちかの性だけで繁殖・・・まあ、基本はメスだけ・・・でそういうことしたりします。

日本で有名なのはギンブナでしょうか。
最近は数が減った、とされていますがそれなりの小川や湖沼などにはまだまだ存在していたりします。・・・しかしこれのほとんどがメス。メスだけで繁殖します。オスも確認されてはいますが、↑ナナフシ同様やはり極端に数は少なかったりします。
・・・しかしギンブナは戦後以降はその生息域の大幅な減少から数を減らしていますが、それ以前はやはり相当の数が全国に存在していたはずで・・・なんでそういう生態になったのか、疑問が残ることろではあります。
↑ナナフシにしても。・・・ナナフシとは小枝に擬態する昆虫であります。その擬態はかなり精巧なもので、パッ見、専門家でないとなかなか難しいほどであります。・・・じゃあ、こっちもそこまで「小枝」が減ってきたのか、と言うと・・・いや、そこまではなあ・・・と言うのが現状ではないか、と。ここ数十年単位で起きてきた変異に対する適応ではなさそうだ、というところではあります。

もちろんヒトの考えることですから天然自然下での魚や昆虫の「危機」を察知できていたのか・・・と言えばそれは分からないことであります。しかしそれでもギンブナやナナフシは実は結構前からこういう習性を持っていたのではないか、と思われます。いや、ここまでの大きな「変革」となるとヒトが天然自然下に影響与える時間から考えると・・・なかなかそこまでは至らないのではないか、と。
・・・もちろん我々の全く知らないところで何か大きな変化があって、それに適応して・・・というのもないわけではありませんけども。それにしても・・・分からんことばかりなのであります、自然というのは。

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08/13/2019

大きさ的には

ちょうどいいのかも知れません?
金魚離れ? 観賞用メダカが大人気(Yahoo!:時事)。従来のメダカと言えばほとんど色の変化はなく(ヒメダカやクロメダカ、という程度)そもそもが「そこらの川にいる」といったイメージが強かったせいかたしかに積極的?に飼育しよう、というとちょっと限られている印象がありました。
ペットショップ行けばフツーに売っているのです。すごく安く。なぜなら・・・エサ用ですから。
小魚を食べる魚はもちろん魚を食べるペット用のエサ、という位置づけ。そのため・・・これは金魚も同様なんですが・・・言っちゃなんですが一山いくら、で売っていたものでした。

それがちょっと前から品種改良が一気に進み、高級メダカ的なものも現れています。品種によっては結構なお値段しますが、近所のホームセンターで見たのは従来のメダカよりははるかに高いですが・・・そこまでお高い、というものではありませんでした(まあ、観賞魚というのは高価なものはほんの一握りなのですが)。いわゆる「子供のお小遣い」だとかなり余裕ありそうなくらい、と言ったところでしょうか。
しかも元は日本産のメダカですから基本的に保温設備が不必要。その他設備も結構アバウトでも何とかなる。繁殖もさせやすい・・・そしてこれが大きい?のですが金魚よりもはるかに省スペースで済みます。成魚になってもあの大きさのままですから。

犬もそうなのですが、昨今は「小型化」がペット関連での一つのキーワードになっています。かつては大型犬が好まれていたのですが最近は住宅事情も勘案されて小型犬が多くなっている、とか。魚もその傾向があるようであります。
ただ。・・・犬との決定的な違いは「野生種が身近に存在していることがある」ということだったりします。そういう意味では親近感の度合いも大分違ったりします。が・・・これはこれでまた問題になってしまいます・・・実はメダカは各地方や地域、場合によっては水系、つまりは池や小川単位でも目に見えないほどの差異・・・遺伝子レベルでの「差」があります。
でも見た目はどれも同じ。場所によっては絶滅危惧種にも指定されているのですが「少なくなってる? あれだけ安く売ってんじゃん、じゃあ放流したろ」という安易な考えによって元来の貴重なグループが消滅してしまうこともあります。

観賞用メダカも同様であります。いや・・・元々日本にはいなかった連中も勝手に法流されている、という事実もすでにあります。その辺の注意喚起と言うか啓蒙活動と言うか、そういうのはきちんとやっておいて方がまだマシになるんでは・・・と思うのですが、なかなか難しそうではあります・・・。

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08/12/2019

実は知らんぷり?

名前を呼ばれても知らん顔の猫、分かっていて無視?(CNN) 個人的には猫に名前付けて呼ぶ、というのはどうなんだろう・・・とかちょっと前まで思ってたんですが(何せ猫も犬も飼ったこともない)実際には室内飼いも増えた昨今、モノによっては「犬みたいな飼い猫」というのも実在するそうで・・・それなら名前付けて呼んであげるべきだろうなあ、と思うようになってきています。
・・・犬はしつけることができても猫は・・・というのもあったのでしょうけど。

が・・・やっぱり呼んでも反応しない場合も多々、とのことで。
しかしそれらも実は聞こえていて無視してたのでは・・・というのが↑記事であります。元々「音」として「自分の名前」を認識することはできるのでは、とされていましたがやっぱり無視してたんかい、と。
・・・そうなると今度は「なんで無視してたのか」という疑問が湧いてきたりしますが。
やっぱりめんどくさいのかそれとも余計なことに首突っ込みたくない、そういう性質なのか・・・あるいは不用意に反応すること自体が一種の禁忌?となっているんだろうか・・・?
そこら辺も解明できればまた猫との距離が縮まりそうなんですが。いや・・・でもある意味ではあまり深くいじくらない方がいいのかも知れません。猫独特のあの雰囲気、というのは・・・そういうとっつきにくさ?も含まれていそうですし。

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08/10/2019

じっと見つめる

人間の食べ物を狙うカモメ、撃退方法は「じっと見ること」英研究(Yahoo!:REUTERS)。・・・考えてみりゃ結構当たり前なことかも知れません。相手のカモメはヒトよりもはるかに小さな存在であります。それが自分より大きな存在から食べ物を奪おう、とするならそれなりの「スキ」を突く必要があります。
言い換えればこっちに注意が向いていない時をひたすら待つわけです。
ヒトの目というのは立体視ができるように二つ、平面(顔)上に並んでいますが、そのために視野は真横から真横、つまりは180度・・・いや、それ未満しかありません(その分両目で立体視できる範囲は非常に広い)。一方のカモメは顔の横についています。これだと立体視できる範囲はヒトとは比べ物にならないくらい狭いのですが、その分単眼視できる範囲は非常に広くなります。・・・360度、とまではいきませんが。270度は余裕で超えてるかと(なお、鳥の中には単眼視で360度、両目で立体視できる範囲がアタマの前と後ろ両方にある、なんてのもいます)。

極端に言えば背後から襲えばカモメはヒトから食べ物を奪いやすいわけです。
が・・・そこはそれ、獲物である食べ物が身体で隠れるため視認しにくい、とか、帽子なんかがあったら、とか。そこでカモメは待って待って待って・・・そして注意がそれたスキに食べ物を奪うわけです。そこに視野の広さ・狭さが関わっているのは言うまでもないことであります。どっちの方が気づきやすいか・・・と。
そこで「相手をじっと見る」となるとカモメはなかなか攻撃しにくくなります。意識的に「お前の存在は分かってるぞ」ということを思ってるだけでも結構相手は戸惑います。・・・そしてもっとカンタンに狙えそうなのにターゲットを変更していくわけです。

ただ「中には人間にじっと見られていることに全く気づかないカモメもいた」(「」↑記事より引用)とのことですから・・・まあ、その辺にも個体差があるかと。ヒトにも注意深いヒトとそうでもないヒトがいるわけですから。

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08/09/2019

生きてるとは言っても

クリプトビオシス状態なんですが・・・。
探査機に乗せていたクマムシ、月面で生きている可能性も(Yahoo!:CNN)。イスラエルの無人月面探査機が着陸に失敗して月面に墜落・・・その中にいた「クマムシ」が生存している可能性がある、という話であります。
このイスラエルの探査機には月面探査の他に「月面情報保管庫」といった役割もあり、「地球に関する3000万ページ分の情報を記録したディスクや、人間のDNAサンプルなど」(「」内↑記事より引用)も搭載されていて、その中に「クマムシ」もいた、とのことであります。・・・探査を終えるとそのまま機体ごと残して「月面保管庫」とする予定だったんでしょうか・・・。
しかし機体は墜落。そのため他のサンプルはどうなったかは知れず。しかしクマムシなら「生きて」いるかも知れない・・・?

「クマムシ」とは「ムシ」とついてますが昆虫などではなく。緩歩動物(かんぽどうぶつ)・・・緩やかに歩く動物・・・という一群に属しています。画像なんかで出てくると結構ゴツそうな印象ですが、実際には1mm程度かそれ以下、といった非常に小さな生き物であります。
決して特殊な生き物でもありません。そこらの湿った道端に生えるコケ。そんな中にいたりすることもあります。基本こういった湿った環境を好むのですが環境と言うのは変化するものであります。乾燥が進んでしまうこともあります。そうなるとクマムシは「クリプトビオシス」というがちがちに防御を固めた状態になって、それをやり過ごそうとします。

このクリプトビオシスが強固なのは各種の実験で分かっています。耐乾燥はもちろん、高温から極低温(151℃から絶対零度の約-273℃)や高圧力(真空から75000気圧)に高線量の放射線にも耐える、という・・・。
しかしこの状態では「死なない」ということであって「生きて動き回る」ことはできません。極度の乾燥状態なので、水があれば「復活」することはできます。が・・・これも完璧に元の状態に戻って生命活動を再開できる、というものではなく。しかもそういった過酷な環境にさらされた全個体が確実に復活する、というものではありません・・・。

・・・仮に月面に墜落した機体の中のクマムシが生存している、として。未来に月面に到達した人類かそれとも何らかの存在が水を与えたら復活するかも知れませんがそれは「復活できる」というだけであってその後の活動までは保証できない、ということでもあります。
ただ。クマムシ以上に過酷な環境に耐えられる一部の微生物群というのも存在しています。直接目には見えない彼らがひょっこり紛れ込んで月面へ・・・という可能性もゼロではありません。どっちかと言うとそっちの方が心配?な気もしてます。と言うか・・・実は月面にはすでに生きて活動している生命体というのは存在しているのではないか、とか・・・?

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08/08/2019

意外と分かってない

魚、いや、生き物の年齢。
112歳の魚を発見、淡水魚の長寿記録更新(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版)。コイなんかは比較的長生きで、それこそ100年くらい生きる、とかそういう話があったりしますが・・・これは飼育下の話であります。どう考えても飼育下の方が環境は良いだろうし、やはり天然自然下ではもっと寿命が短いのでは・・・? ということになってます。
それが当たっているのかそれともそうでもないのか。あるいは一部の種には当てはまるけどこっとのは違う、ということなのか。実際にはその辺のことも明確には分かっていません。
一体どれくらい生きるのか、そこには個体差もあるでしょうしさらには種によって、そして環境によっても全然違ってきます。・・・そして魚の場合、さらに年齢計測がやっかいだったりします。

基本的に↑記事にもあるように主に「耳石」を使います。これは平衡感覚を司る器官で・・・実際に「石」が頭の下辺りに入ってます。
「イシモチ」という魚がいますが、これは特に大きな「石」を持ってます。・・・この耳石に年輪のように刻まれていく「年齢」を数える、という方法が取られています。しかし当たり前ですが耳石を取り出すとその魚は死んでしまいます。
その他ウロコにも同様の紋様がありますが、明瞭でなかったりウロコがないのがいたり。あるいはニシオンデンザメ(500歳超まで生きるそうな)のように水晶体と角膜の関連性から導き出せるものもいますが・・・あまり一般的ではないようであります(放射性同位元素の測定も)。

そして。今回112歳が見つかったのですがこれは結構小さな個体だとか。じゃあ、もっと長生きしているのがいるかも知れない・・・?
しかしそこに新たな問題が出てきています。・・・この種はどれこれも皆それなりの大きさがあるのですが・・・もっと小さな、幼魚が見つかっていない。しかもこれだけ長生きしている個体が多数いるのに・・・つまりは繁殖がうまくいっていない?
もちろんその場にいないだけ、どこか別の場所で繁殖・・・というケースも考えられますが、広大な海水域ならまだしも淡水域となると・・・いやいやもちろんまだ未踏査区域もあるのですけれど・・・可能性は低そうな。
長生きできればそれでいい、というものでもなかったりするわけです・・・。

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08/07/2019

まだまだ分かってないこと多い

カメの胚、卵の中を動いて性別決定に影響(Yahoo!:AFP=時事)。「胚」というのは卵の中にあってやがて生まれてくる幼生の大元になる部位であります。卵の黄身・・・というのともちょっと違っていますが、それの一部、という捉え方はできます。
一般的にカメを含む爬虫類の卵は、その場の温度によって生まれてくる幼生の性別が決まる、とされています。
しかし昨今の温度上昇傾向によりどっちかに偏る、という事象があちこちで報告されています。どっちかの性別だけ、ということになると当然ですが子孫が残せなくなります。では今後、多くの爬虫類は絶滅に向かってしまうのだろうか・・・?

・・・実際にはそういう条件下でも100%どっちかになる、というわけではなく。偏ってはいるけど両方の性別が生まれている、というケースもありました。単純に「一定以上の温度だけで性別が決まる」というわけではない、ということのようだ、というのは知られていました。
が・・・まさか胚が動き回ってた、とは・・・。
それでもこれはあくまでも条件の一つに過ぎず。あまりにも高温になるとやはりその傾向は強くなってしまう、というのは変わってないわけで。・・・でもそんなに単純ではない、というのが分かってきただけでも「前進」と言えると思うのですが。

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08/02/2019

パッと見、まず分からん

飼育NG、メダカ似の小魚・・・知らないうちに法律違反(Yahoo!:神戸新聞NEXT)。関東以西の方が生息域の広い外来種の小魚であります。在来種のメダカとほぼ同じような生息域で・・・カダヤシとは「蚊絶やし」の意でボウフラ駆除で持ち込まれた・・・しかし胎生のためメダカより有利(仔魚を産むため産卵のための水草などが不必要の上外敵に襲われにくい)。さらにメダカを攻撃することもある、と。
カダヤシ(国立環境研究所:侵入生物データベース)
・・・しかも『一度交尾した雌は体内に精子を蓄えることが出来る.卵ではなく直接仔魚を産む.産仔数:1回に数十匹の稚魚を産み,およそ月1回のペースで産み続ける.1腹の仔魚数100~300.』(『』内↑データベースより引用)てのは・・・たしかに侵略的だ・・・。

短所?と言えば低温には弱いので関東以北には根付かなかった、と言う辺りでしょうか・・・逆に高温には強いようですが。
↑に画像も載ってますが・・・丸っこいメダカのような印象、であります。しかし5㎝程度の小魚であります。それも泳ぎ回る小魚。パッと見て同定(種名を明らかにすること)できるのはそれなりの知識と技術もった人でないと難しそうな。
知らずに飼ってた・・・というケースはたしかに多そうであります。
恐らくは飼ってる現場にいきなり警察が踏み込んできてタイホ、とかそういうことはなさそうですが。しかし学校などの場合はさすがにあまり良いことではなさそうな。となると相応の見識のある人にいちいち確認に来てもらう・・・とか?

そもそもカダヤシという魚がいる、という事実すら周知されていないのが現状でもあります。そこら辺から周知徹底させて・・・って、ある意味それが一番難しいかも知れません。なぜかって? そりゃあ・・・別にどっちでも問題ないだろ、ただの小魚なんだから、的なスタンスの人もまだまだ多そうではありますし。

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08/01/2019

サイズ的には

そういうこともないわけではないのですが・・・。
クジラがトドを丸飲みに・・・米カリフォルニアで撮影(Yahoo!:CNN)。極めて珍しい画像、ということになります。ザトウクジラがトドを食べてしまった・・・!
・・・実際にはザトウクジラはいわゆる「ヒゲクジラ」で、海水中のプランクトンなどの小さな生物をこし取って食べます。これがもしシャチとかマッコウクジラのような「ハクジラ」ならそれこそサイズ的にありそうな話、ということになります(一般的なイルカの類も歯がありますが、こちらさすがにサイズ的に無理)。

一見すると効率悪そうに見えます・・・ヒゲクジラ。小さな生物を大量にこし取って食べる。大きな獲物追って捕らえた方が一気に栄養も摂れるんでは・・・と。しかし大型のクジラやサメなどはこの方式のものが多かったりします。
理由はその身体の大きさ故、とも言われています。このサイズで獲物を追いかけて捕らえて食べる、しかも失敗の可能性もある、というのより・・・ただただ泳ぎ回っているだけでどんどん捕まえられる獲物をどんどん蓄積させていく、しかもほぼ失敗しない。こっちの方がかえって効率いいんでは・・・? と。
ただ。元々こういった食生活だったから巨大化したのか、それとも巨大化していく過程でこの食生活を身に付けていったのか、という「ニワトリが先かタマゴが先か」といった疑問は付きまといますが・・・。

ところで・・・↑記事のトドは恐らく無事に吐き出されたのだろう、ということになっています。・・・実はこういう「意外なモノ食った」的な話は結構あちこちにあったりします。ハト食ったペリカンとか、シマウマ食ったカバとか。でもまあ・・・肉食だ、と思われているイヌやネコでも草食うこともありますし(事情があってのことですが)。意外と決まり切ってはいない、ということなのかも知れません・・・。

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07/20/2019

しゅうれんしんか?

中指が異様に長い古代の鳥を発見(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版)。「化石」というのとはちょっとイメージが違っていて、この鳥の一部は琥珀に封じ込められて発見されています。
虫が入っていることは知られていますが(その虫、蚊のような虫から古代の恐竜のDNAを採取して・・・という映画もあったりして)鳥などが入っていることは極めて珍しく、さらにここまではっきりと確認できるものも相当に珍しい・・・と。

鳥の脚だけ、なのですが・・・。
その中指にあたる指は非常に長い、とのことで・・・現行の鳥にはもちろん、過去の記録にある鳥にもこういった特徴は見られません。あえて、あえて似ている種をあげるなら・・・ということでアイアイが↑記事中でも触れられています。
アイアイはマダガスカル島のキツネザルの一種。童謡でもその名が知られていますが・・・アレはメガネザルか何かと勘違いしたんでは・・・とか何とか。実際のアイアイは夜行性で目が大きく、そして・・・中指が非常に長い。そのため現地ではあまり良いイメージで見られていない、とか。

しかしその中指は非常に優秀な道具でもあります。木の幹の中にいる虫を鋭い聴覚でもって発見すると・・・虫が潜り込んだ穴や近場からでもその長い中指でもって探り当て、引きずり出して食べてしまいます。・・・これが「指」ではなく「くちばし」ならキツツキの類だとか、絶滅してしまって正確な資料もほとんどないとされる「オスだけクチバシが長い鳥」とか、そういう鳥はそれなりにいたりします。
収斂進化、と呼ばれるものであります。
あまり関係なさそうな生物の一群が、進化の過程で似たような機能や容姿を持つことを言います。例えばイルカとサメとか。探してみると結構そういうのがいたりします。
・・・まあ、↑この鳥は一部しか見つかっておらず、しかも琥珀ということで宝石として高値で売買される代物であります。もし他の琥珀にとんでもない発見が・・・! となっても知らずに加工されてしまったり・・・とか。そういう心配は実は琥珀だけではなく、化石でも言えることなので・・・その辺、何とかならんもんなのかな、とは思いますが・・・。

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07/16/2019

飛び交う仮説

猫はなぜ人間と暮らすのか? 日本にはいつ頃からいる?(Yahoo!:NEWSポストセブン) 奈良時代から平安時代の頃、ネズミから経典を守るために中国から持ち込まれた・・・というのがかつての定説でしたが。それよりももっと古い時代から日本にいたのでは、という説が有力になってきています。
さらには中国に猫が来た時期とほぼ変わらない時期に日本にもいた・・・という可能性も高く、中国を経ずにどこかから日本に渡来したのでは・・・? という説も出てきています。
そもそもは日本にはいない動物でしたから。それが現代の日本にいる、ということはどこかから持ち込まれたわけであります。
・・・もっとも、「実は日本に日本猫の祖先がいて~」とかそういうことになっている・・・という可能性だってゼロじゃないのですけども。

猫と双璧を成す?とされる犬だって「直接の祖先」はまだ完全には判明していなかったりしますし。
その点猫はリビアヤマネコという原種が判明してはいます。中近東辺りで飼い慣らされた個体があちこちへ伝播して現在の「イエネコ」んなっていった、とされています。しかし同時多発的にいくつかの種が原種となって・・・という可能性もあるんでは・・・とか個人的には思っているのですが。
もちろん「リビアヤマネコ原種説」にしても同一個体が「全てのネコの母」となっている、と唱えているわけではなく。いくつかの個体が、いずこかに持ち込まれた際に「あ、あれいいな」となってその土地で似たような動物を飼い慣らしてみた・・・とかそういうこともあったんじゃないのかな・・・とか、そんなことも思うのですが。

事実は完全に闇の中、であります。今後DNA検査なども進むでしょうし、そうなると色々な新事実も出てくるかと。でもそれでも100%完璧に分かるにはそれなりの時間とかなりの手間がかかってそうカンタンにはいかないでしょうし。それまでは様々な仮説が飛び交うのも悪くないんでは・・・とか。

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07/14/2019

タマゴを使う

野生インコの「卵密輸」が横行している(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版)・・・ヨーロッパで多く見つかっているようですが、そのうちアジアでも・・・ということになるかも知れません。
↑記事に出てくる「コンゴウインコ(記事中のはスミレコンゴウインコ)」は世界最大級のインコであります。・・・オウムとインコはどこが違うんだ、というのはよく出てくる疑問ですが。実際には種名の違い、とかそんなもんであります(一応「インコは冠羽がなくて色彩が派手」「オウムは冠羽があって白系統が多い」という分け方もあるんですが・・・オカメインコとかどうなるんだ、とか)。こういうのはクジラとイルカもそうなんですが・・・それまでの慣習?で呼んでたのが現代にまで続いてきた、とかそういうところかも知れません。
コンゴウインコも見た目が派手で、長い尾羽も目立ちますので「オウムを肩に乗せた海賊」的な絵でしれっとコンゴウインコが乗っかってる、なんてなこともよくあります。

しかしオウム・インコは大型になればなるほど飼育も難しく、危険度も増していきます。
第三の手、とも呼ばれるクチバシ。オウムやインコは非常に器用にこれを使いますが・・・かなりの力があることでも知られています。コンゴウインコクラスだと指一本くらいカンタンに持ってかれる・・・とかそんな話も。さらにはコンゴウインコは非常に大きな声で鳴きます。そしてその大きさ故に相応のスペースが必要になります。
・・・そういった「飼い主の条件」をクリアできるか、となると・・・日本ではやや難しい部類に入るかと。動物園とかそういう施設ならまた話は別なのでしょうけど。

でもヨーロッパでは大人気。ということで密輸が横行。それも卵で。・・・ということはそれなりの知識や技術持った連中がさばいている、ということになります。何せ最も無防備な状態、それをきちっと維持していかないといけない、となると・・・。
あんまりタチの良くない連中も絡んでいるんだろうか、と。そうなるとまた違った方向へ話が進みそうではあります・・・。

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07/08/2019

川でも

サメがいることはあります。
沖縄・住宅地付近の川にサメ(Yahoo!:琉球新報)・・・さすがに成魚が川で見つかった、という記録はないそうですがメーター未満の幼魚はそれなりに河口でも見つかる、とのことであります。
・・・サメは海にしかいない?
ほとんどのサメは海水で生きていますが、↑記事にもあるオオメジロザメは川を遡上することがあることで、世界中でその記録があります。・・・そしてもちろん、かなり危険なサメなので・・・川でサメに襲われた、という記録もゼロではありません・・・。

まあ、こういった危険なサメ・・・ホホジロザメとかイタチザメとか、それこそオオメジロザメとか・・・そういうサメには十分に注意が必要ですが、世界にはそうでもないサメも結構いたりします。
小型のネコザメとか。そういったヒトを襲うことのないサメですら「サメが出た!」と大騒ぎするのはどうかなあ・・・と。ウバザメなんてかなりでかくなる上にカタチもそれっぽいですが、まずヒトは襲わないサメだったりします。・・・ジンベエザメは結構周知?されてきていてあまりそういう騒ぎになることはないようですが、数で言えば圧倒的に少数の「人喰いザメ」がサメ全体を代表している現状は・・・やはりなんだかもったいないものであります。
その原因は言うまでもなくあの映画なのですが・・・あれは、たしかにかなり恐怖ではありますが・・・。

サメそのものはかなり古い時代からその祖先が地球上に現れていたことが知られています。・・・例えば「歯」という器官が脊椎動物の多くには見られます。もちろんヒトにもあります。が・・・コレ、発生的?には皮膚の一部だった、という説があったりします。かつて魚類の祖先に外骨格的な構造を持つ連中がいて、それは「ウロコ」としても残っていきますが・・・体表を覆っていた固い皮膚、これが口の中に残って「歯」になったのでは、と。
現生のサメ口の中でどんどん新しい歯が出てくる仕組みになっていますが、古代ザメの中にはこれを「外側」つまり口の外から中へ新しい歯がどんどん生えてきていた・・・というのもいたそうで。これはそういうのの名残だったのではないか・・・と。
・・・いや、実際、サメてのはかなり興味深い存在であります。が・・・今のこの恐れられっぷりはなあ・・・と、やっぱりもったいない気になってしまうのです・・・。

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07/04/2019

自己イメージだけではなく

そんなに単純なものでもなく。
グレインフリーの餌、犬の心臓病と関連か(Yahoo!:AFP=時事)。グレインフリー、つまりは穀物由来ではない、ということであります。人間が食う食事でも時折触れられることのあるコトバだったりしますが・・・単純に「穀物が悪いから」で切って捨ててしまえるほど単純な話でもなかったりします。
1+1=2に必ずなるわけではない、とも言えますか・・・。
「ナントカが身体に悪い(もしくは良い)」となると親の仇のごとくそれらを摂らなくなったり、あるいは過剰なまでに求めてみたりしますが・・・実際にはそんな単純なことではなかったりするものであります。

例えば「犬は肉食だから肉しか食べない」というのは定説?みたいになってますが。
実際には限定的に、ホントに「肉(動物の筋肉部位)」のみを食べて命を繋いでいる哺乳類はまずいないでしょうし。ライオンなんかも獲物を捕らえるとまず内臓から食っていく、という話もあります。
犬はどっちかと言うと雑食傾向が強く、猫の方がまだ・・・という見方もあったりしますが。しかしこれもどうなんだか・・・猫は魚好き、というのも実際のところはそうでもない、というところですし。
脊椎動物のように複雑な機構を抱えている生き物だと「肉!」「魚!」と決まりきっている、とは言い切れない場合も多そうな気がします。

・・・いやでも例外もあるし。単食傾向の強い、いわゆる「偏食する動物」というのも存在していたりしますが・・・。
少なくとも「最近グレインフリーで健康になるって話だからうちの犬にも・・・」と、そういう単純な話ではない、というところではあります。・・・せめて専門家、ペットショップの人や獣医さんに相談してみるとかそういうところから始めてみるのがいいんでは・・・とかそんなことも思いますが・・・。

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06/19/2019

適応できるものだけが

生き残る・・・。
巧みに人を操る「子犬の目」オオカミにはできない表情(Yahoo!:AFP=時事)。これを「進化」と呼ぶか「変化」と呼ぶかはそれなり?に議論になりそうですが(進化にしては時間の経過が少なすぎる?)それでも「変わっている」ことに違いはなさそうな。
イヌがヒトと共に生きるようになって数千年から数万年とも言われています。・・・その中でイヌは「表情」を手に入れつつある、と。
これは前に「キツネをヒトのそばで累代飼育し続けると顔が丸くなる傾向がある」とも共通する事象と言えるかも知れません。こうすることによってヒトからの加護を得られやすくなる、ということであります。

状況や状態に応じて「変わっていく」のが生き物ではあります。
かつては何もなかった、とされています。感覚器も消化系も・・・神経も筋肉も。それらを少しずつ手に入れて、そして「変えて」現在に至っています。そしてこれは今も続いています。今後、ヒトも含めて何らかの「変化」が起きる可能性もある、ということであります。
・・・ただ、その「変化」にはあまりにも多くの時間が必要であります。
↑のイヌのような件は結構レアと言えるかも知れません。この短期間でよくぞ・・・! とか。

しかしこういった変化はまた別の問題も生むものであります。例えば・・・何かの事情でヒトが一気に絶滅してしまったら・・・↑のようにヒトの加護を得てきたイヌはどうなるのか、とか。多くは共に滅んでしまうかも知れません。が・・・
そんな中でも新しい環境に適応できたイヌはきちっと生き残っていくわけです。そして・・・これはイヌに限った話ではなく。ヒトもまた・・・同様であります。

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06/16/2019

湧いてくる湧いてくる

あー・・・うちもそろそろかなあ・・・。
知らない間に大発生、コバエはどうして湧いてくるのか(Yahoo!:ウェザーニュース)。梅雨時から夏場にかけてうちでもいつの間にか大発生しています。ただ、うちの場合クワガタがいるので殺虫剤も撒けませんし、燻煙剤なんてもっての他だったりします。
そのためコバエが大発生すると・・・大抵は生ゴミから湧くので・・・小さめのゴミ袋を用意しておいてなるべく早く捨てる・袋の口を結んでおいて捨てる時だけ開ける・・・という行動を繰り返すことになります。

かつてパスツールが鶴の首の形をしたフラスコで実験して見せたように「湧く」といっても何もないところからコバエが発生してきているわけではありません。
必ず何か「原因」があるわけで。それを突き止めて解明しさえすれば問題はないわけです。
ただ・・・結構めんどい、というのが難点ではあります・・・。

最近はコバエを捕殺する道具もたくさんあるので、まあ、そういうのを使ってもいいのですが。
ですが・・・↑結構めんどいだけのことはあって、効果があるので・・・また今年もそうしないといけないのだろうなあ、とか。それでコバエが出て来なくなるのならそれでいくしかないか、と・・・。

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05/24/2019

意外と食ってる

海のサメが陸の小鳥を常食・・・どうやって?(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック) 答えは「渡りの途中で脱落して海に落ちた個体を捕食」とのことで・・・これを目当てに親が産卵している可能性もある、とのことであります。
意外なところで意外なつながりがあるのも生き物であります。一見結びつかないような「海のサメ」と「陸の小鳥」ですが、存外思わぬところに接点があったりします。もちろん、どっちかがどっちかの領域へ「進出」していないといけないわけですが・・・まさかサメが陸の上に出向くわけにもいかず(小型のサメの中には潮だまり間を「歩いて」移動するものがいたりしますが)そうなると小鳥の方が海へ行くしかない、というのはカラクリ?を知ってしまうと容易に納得できるものではあります。

イタチザメは日本近海にも生息しています。沖縄方面では駆除の対象として・・・何しろ凶暴なので漁の時にキケン・・・捕獲されたりもしています。そのキモは良質の肝油にもなるんだそうであります。
今回はその幼魚か若魚であります。小型故に食べられるものが限定されます。その中に脱落した渡り鳥が・・・と。
アンコウなどの底生魚でも鳥を捕食したりすることが知られてしますが・・・これはカモメなどの海鳥であります。あるいは淡水魚のヨーロッパオオナマズがハトを常食としている地域もあったりします。ハトが集まりそうな浅瀬付近でじっと待ち・・・行ける、となると一気に捕食。名前の通りのかなり大きな個体が結構な浅瀬に潜んでいたりするそうであります。

今回のはそういった「能動的」なものではなく。さすがのサメでも飛んでる小鳥を狙うのは難しいですし。一種の棚ボタ的なものではありますが・・・しかしこういった偶発的なものまでも利用するのが生き物だったりします。

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05/15/2019

栄養とは

「鳥にパンを与えてはいけない」(Yahoo!:life hacker) この記事ではいくつかの示唆があるのですが、その中の一つに「パンは栄養がないから」というのがあります。つまり、いつも鳥が食べているモノの方が栄養があるので、パンではそれが足りなくなってしまう・・・というものなんですが。
・・・どんな栄養なのだろうか、と。
単純にカロリーの話ではないようで。鳥の代謝組織は哺乳類とそれほど大きくは違わないはずなので(少なくとも爬虫類とか昆虫とかとは全然違うでしょうし)単純に「カロリー」として考えるとパンでも十分なような気がします。
・・・栄養素の多様さ、なのかなあ、と。
自然天然下の食事、特にカモの類ならばかなりバラエティに富んでいます。種によっては植物食のみ、動物食のみ、というのもありますが大抵の場合はどっちも食べていたりします。・・・そういう意味では「パンは栄養が足りていない」ということになるかと。加工した「麦」ですから麦そのまま食うよりも「栄養素の量と多様さ」という面ではたしかに「栄養が足りない」という認識になるかと思われます。

基本的に野生動物は常に飢餓状態であります。・・・ヒトも例外ではなく。ここ数千年程度で今のような「飽食状態」になってきただけで・・・古代の人類のほとんどは常に飢えていました。だから、身体の仕組みも今でも基本的に「食ったら貯める」方向であります(だから肥満が問題になってきていたりして)。
食を得られる機会があれば貪欲に活用します。・・・そんな中で気前よく盛大に「パン」ばら撒いてくれる、苦労してエサ探さなくてもいい、となれば鳥でも何でも群がることになります。で・・・「あ、こいつにくっついていけばカンタンにエサが手に入る」と思ってパンばっか食うようになって、それで栄養のバランスが崩れてしまう、というのは十分に考えられることであります。
・・・余談ですが家畜、というのは当初はそんな感じ?で人間と関わってきたんじゃないのかなあ、とか。とっ捕まえて飼い馴らす、よりはメシで釣って胃袋掴んだ方が効率良さそうですし。

・・・だから、というわけでもないのですが・・・パンばっかでなけりゃいいんじゃないのかなあ、と。
↑記事でも白鳥の「パンでも問題ない話」が出てきています。他に食べられるモノがあるとか、無尽蔵にパンばら撒いてないんじゃ、とか、そういう風にも考えられます。要は・・・完璧に人間べったりじゃなけりゃいいんじゃないか、と。
これはやはり人間にも言えることですし。ウマイから、といってソレばっかり食っていたら、そりゃあ、体調崩します。・・・まあ、もっとも「偏食家」な動物、という特定のモノしか食べないのも存在ますんで・・・その辺は種にもよるのですが。

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05/03/2019

状況によるかもですが

イヌは自己中心的? オオカミの方が仲間思いとの研究結果が(Yahoo!:AFP=時事)。群れの規模であったり(イヌを多頭飼い、とは言っても10頭までは行かんでしょうし)飼い主や仲間との関係性もその時々や状況によって様々でしょうから・・・一概に「イヌの方が仲間思いではない」と言い切れるもんでもないかも知れんのですが・・・まだまだ研究中、とのことですし。
実際、イヌの祖先=オオカミ、というのは実証されていなかったりします。これだけ遺伝子研究なんかが発展してきている現代においても、です。

しかしオオカミはイヌの祖先の一つではないか・・・とはされています。
明らかに「家畜化」されている動物の一つでありますイヌ。同様に扱われることの多いネコはリビアネコ辺りが祖先ではないか、とある程度は(こっちも100%てわけじゃないそうですが)分かっています。が、イヌはリカオンなどなど「候補」がたくさんいたりします。
恐らくは・・・複数の種から「イヌの祖先」的な存在が現れ、それらがさらに交わることで現在の「イヌ」になっていったのではないか・・・とされてますがやはりはっきりとは分かっていません。もしかしたら現在確認できていない・・・絶滅したのかそれともまだ発見されていないのか・・・「本当のイヌの祖先」的な動物がいる、もしくはいた、のかも知れません。

それでも現在のイヌがヒトにとってベストパートナーの一つ、ということに変わりはなく。そういうところからも「仲間思い」の一面をやはり持っている、ということにも変わりはないわけであります。ただ・・・やはりその性質はどこ由来なのか、という疑問に対して純粋に答えを求めたくなるのはまたヒトのサガ的なものかも知れませんが。

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04/26/2019

毒をふくむ

連休中の潮干狩り、貝毒に要注意(Yahoo!:朝日新聞)。これは実際には季節関係なく起きているのですが・・・やはり水ぬるむ春先、しかも大型連休、となれば潮干狩りなどで口にする機会の増える「貝」こういうところに影響が出てきてしまいそうであります。

何度かこの「あれこれ」でも触れていますが。
二枚貝というのは基本的には自分からエサを積極的に獲りに行ったりしません(行く種もありますが)。その場にじっと潜み、海水をどんどん吸い込んで・・・その中に含まれるプランクトンなどを得て食料とします。アサリは砂の中に潜り、カキは岩などにくっ付いてその殻でもって身を守りながら無尽蔵とも言える海水を吸い込んでは吐き出し、を繰り返して生きています。
吸い込んで「浮遊物」をこし取った海水は吐き出されますが、海中の「汚れ」も同時にこし取ります。そのため一種のクリーンフィルターとしての役割を持ち、海の環境保全にも一役買っています(同じようにナマコの類なんかは海底の砂を体内に取り込んでは「汚れ」をこし取ってキレイな砂を排出、というのをやってます)。

・・・ということはその「汚れ」がどんどん貝の中に蓄積されていく、ということになります。
実際には一生その成分が体内に残り続ける、というわけではないのでしょうけど。代謝等によって体外への排出も考えられます。が・・・「汚れ」の量が多ければ多いほど排出は遅れ、やはり体内にたまっていく、ということになります。
そのため潮干狩り場では定期的にどれだけ「汚れ」が貝の中にたまっているか、定期的にチェックしているのですが・・・。

チェックしきれない部分もありますし何より場所によってはそういうチェックをやっていないところもあるとか。そのため最近では「採る用の貝」と「持って帰る用の貝」を別に用意しているところもあるとか。ある意味それは正しいことかと。ですが・・・なんか味気ない話ではあります。
それでも調べてみれば結構そういう情報は出てくるものなので・・・行く時にはそういった事前の下調べは重要だったりします。・・・場合によってはかなりの重篤なことになるケースもあり得るので・・・たかが貝、と思わないことが肝要ではあります。

01:56 AM | 固定リンク

04/19/2019

左ヒラメじゃなくて

まさか?の「右ヒラメ」また見つかる(Yahoo!:CHUKYO TV)。「左ヒラメに右カレイ」と言うように「腹側を手前に置いた時に頭が右を向くのが『カレイ』で左を向くのが『ヒラメ』」という見分け方が一般的であります。
が、そうではない「右ヒラメ」が見つかる・・・ということでちょっとした驚き?が広まっている、という話なのですが・・・。

調べてみたら「左ヒラメに右カレイ」というのはそこまでメジャー?でもないようで。
日本ではほとんどコレらしいのですが、他の国ではそうでもなかったり。あるいは日本でも「ヌマガレイ」は「カレイ」という名前が付いていても「左」が当たり前だったり。さらには「ボウズガレイ」という原始的とされる連中は左右どっちも出てきたり。
人工飼育すると結構な数「逆」が出てくる、という話もあったり・・・。
かつては魚を置く時の正式な「向き」があり(今でも魚屋さんなどではそうやって並べています)それは腹側を手前にして頭を「左」に、というものでした。・・・そうなるとカレイはどうなるんだ、となりそうですが・・・裏返しにして目の辺りに目印を置く、とそういう作法だったそうであります。

むしろカレイ・ヒラメの見分け方は「口」じゃないか、とされています。
ヒラメは基本的に魚食魚で、大きく鋭い歯もあります。が、カレイも肉食魚ですがゴカイなどを主に食べるためそこまで口は大きくなく。むしろ「おちょぼ口」となっています。あるいは目の位置(どっちかが頭頂部にあるか、水平に置いても両目が並ぶか)などによっても判別することができます。
・・・まあ、実際にはあまり関係ないのでは・・・という話もあったりしますが。日本では今はヒラメの方が高級魚ですが、かつてはカレイの方が高級だった、とか色々ありますし。身の在り方もそれぞれによって違うので・・・食べる時には高級かそうでないか、と言うよりそういうところを気にした方が良い、ということかと・・・。

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04/12/2019

うっかりたべると・・・

うっかり一口でも危険、猫が食べてはいけない「人の食べ物」(Yahoo!:ねこのきもち) 「たまねぎ」「いか」「ぶどう」などは結構知られていますが(・・・そうでもないのかな・・・)猫に与えてはいけない「人の食べ物」というのは結構あったりします。
人が食べて美味しい=猫が食べても美味しい、というわけではないのですが・・・。
これは犬も同様なのですが、自分が食べているものをそのまま猫に与えてしまう・・・ということもよくあることで、その辺の「認識」にも注意が必要だったりするのですが。

基本的に人の食べ物は猫用よりも味付けが濃すぎる、とのことで。
味付けが濃い、ということは塩分などが強い、ということであります。あまりに「濃い」ものは有害となってしまいます。さらに従来のイメージで「猫は魚を食べるもの」というのもありますが実際のところは猫は「肉食動物」ということなので・・・魚だけを好む、というわけではなかったりします。
そういう「誤解」も結構あるのですが・・・ちょっと調べてみればすぐに分かるものばかりでもあります。飼育の歴史の長い生き物ですから、その辺のノウハウは相当量蓄積されているものであります。

・・・最もいけないのは「自分が食べて美味しいのだからこの子にも美味しいに違いない」あるいは「健康に良いのだから・・・」という思い込みかと。まあ・・・これは犬や猫に対してだけではなく、結構色々なことに対してもそう、となることでもあるのですが・・・。

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03/31/2019

上には上が?

漁師捕獲の巨大ザメ、さらに巨大な生き物に食いちぎられた?(Yahoo!:CNN) 漁師の人は巨大なサメよりもさらに巨大なサメではないか、としていますが。
数メートルクラスはありそうなサメを食いちぎる・・・となるとそれより巨大なサメかもしくは肉食生物、ということになりますが・・・現在人間が得ている海の生き物に関する知識なんてのはほんのちっぽけな・・・ゴミやチリほどもない・・・もんなので、そういう生き物がいた、としても不思議ではなかったりします。
↑記事は元記事がCNNですが、2014年に「巨大ホオオジロザメをのみ込んだ『怪物』の正体判明か」という記事を掲載しています(当時日本のテレビでも取り上げられていたような)。ホオジロザメをのみ込んだのは・・・やはりホオジロザメではないか、と。そもそも生態がまだよく分かってない魚ではありますし。もしかしたら全然知られていない姿が「成体」なのかも知れない・・・。

サメ、と言うと映画「ジョーズ」なんかの影響もあって、ほんの小さなネコザメでも怖がる様子がテレビで流されたりしますが(あれはネタなんだろう、と思ってます)生きている人間を襲って食う、となるとそれなりの大きさが必要になるのでかなり種が限定されてきます。
それでもキケンには違いないのですが・・・よく考えてみたらサメよりも例えばハオコゼとかカツオノエボシとか。ごくごく小さいけれどキケンな生き物も海にはたくさんいたりします。まあ・・・見た目のインパクトでやはり「人喰いサメ」の方が衆目を集めるものではありますけれど。

もしかしたら世界最大とされるシロナガスクジラ辺りをも上回る存在、というのもまだまだいるのかも知れません。大きさで言えば陸上よりも海中の生き物の方がどんどん大きくなれるものなのですが・・・その物理法則?ですらも回避してしまうような生き物、というのも実はまだまだどこかにいる・・・のかも知れません。
ホント我々の知ってることなんてちっぽけなもんなのですから・・・。

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03/10/2019

二つほど 3/10

国内で二つほど。

一つ目。出世しすぎた25kgのブリが出荷(Yahoo!:HUFFPOST)・・・通常は5kgほどで出荷してしまう養殖ブリなんですが、今回は養殖は養殖でもマグロのいけすから見つかったブリ、とのことで・・・知らないうちに入ってきていたので知らないうちに年数が経ち「出世しすぎて」巨大になってしまったわけであります。
↑記事にも載ってますが・・・通常、マグロを出荷する際は注文が入ってから数十匹を水揚げするんだそうであります。つまりはいけすの中から必要数だけを選別していくわけであります。
しかし今回はいけすの中のマグロが少なくなったため、網ごと丸ごと水揚げしてみたら中に入れた覚えもないブリが、それもかなりの数いた・・・と。
そばでブリを養殖していたわけでもないようで。ということは勝手に入り込んできたと思われます。しかし↑記事によればこういったケースは珍しくはないようで・・・そういうところから意外な名産?的なものが出てくる・・・とかそういうとこまではいきませんか・・・。

二つ目。新刊発売、中国九州でさらに一日遅れに(Yahoo!:KYODO)。これはいわゆる「物流危機」・・・人件費などの問題が山積して昨今表面化してきた問題・・・の余波の一つとのことであります。
・・・コレ、知らない人は全然知らないと思うのですが・・・。
実際、雑誌なんかは発売日当日には買うことができない、という地域は日本にもまだまだあるのです。それも離島などでもなく、地方によっては。
ただ、最近ではネット通販などもあるので往時ほどでもないのかも知れませんけども。実際、今回の件でもネット通販大手だと発売日通りに届くようですし・・・でもこれでまた本屋へのダメージが増えそうで・・・その辺がなあ・・・。

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03/02/2019

やっぱり食ってまえ

駆除したシカ、動物園のライオンのエサに(Yahoo!:朝日新聞)・・・来園者の9割が意義を理解、とありますが・・・確保してきたシカを生きたまま放してライオンに追わせる・・・とかそういうことしてるわけでもなし。しごく当然な、ごくごく自然な方法だと思うのですが・・・やはり反対意見も出てくるものなのかも知れません。

厄介な外来生物は食べてしまえ・・・というのはよく言われることですし、この「あれこれ」でも何度か取り上げていたりします。
ブラックバスなどの魚は、いそうな場所に「ポスト」を設置して釣り人に放り込んでもらう・・・と、そういう方法が取られていたりします。ただ・・・そういう魚は全て食用にされるわけではなく処分されることも多々ありますけども・・・。
あるいはホンビノス貝のようにちょっと違った方向へ進んでいるケースもあったりします。
船のバラスト水などから東京湾に定着しつつあるホンビノス貝なのですが・・・これが肉厚で美味なのに安価、ということで人気が出てきてやや品薄の時もある・・・とかそういう事態まで。外来種は駆除が基本ですが、「食べてしまおう」ということになるとまた違った要素が入って来るのも事実であります。

シカの場合は捕獲に許可などが必要だったり、モノ自体がかなり大型で・・・その辺の「制限」というのは他の生き物よりも厄介なことになっていたりします。が・・・「ジビエ」のように根付いていけばやはり「食ってしまえ」ということになっていく、とは思うのですが・・・。
そしてそれはヒトだけではなく。それによって動物園にも益があるのならどんどんやっていけばいいのでは・・・シカに限らず他のも・・・とか思うのですが、やはり反対意見的なものも根強く出てくるものなのでしょうか・・・。

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02/25/2019

不自然は不自然ですが

どこまでが天然自然下か、と言うと・・・?
愛犬にジャケット・・・ペットに防寒具は必要か?(Yahoo!:FNN) 「昔は犬に洋服なんか着せてなかった。今の愛犬家はおかしい」という意見はごもっともなんですが・・・「昔」の犬と「今」の犬とではちょっと事情が違ってきています。そもそも「イヌ」と一言で言っても大きさから特徴から性質まで多種多様、どれをもって「犬」とするか・・・そこには明確な定義はまだありません。

一昔前、犬は屋外飼育が当たり前でした。犬小屋を建て、一軒家で買う。番犬の役割も担っていたのである程度大きさもある犬がいい。・・・この辺りの認識で、健康な秋田犬とかスピッツに「寒かろう・・・」とジャケット着せてたら、そりゃあ、ヘンな目で見られるのも当たり前かと思われます。
しかし時代が流れ、番犬よりも機械や企業による警備も進み。さらには一軒家ではなくマンションで愛玩犬を・・・という流れが中心の昨今では大型犬よりも小型犬が主流になると。小型犬は元来がそこまで頑強ではなく。さらに品種としての改良などにより天候などの急変にも弱くなっている、と考えらえます。
そうなると気温が低いから、とジャケットなどを着せる、というのもアリではないか・・・と。

・・・例えば寒さに弱い爬虫類や両生類などの飼育にヒーターを用いるのとそれほど変わらないんじゃないか、と。
そういう見方もできなくはないんですが。ただ・・・明らかに飼い主の「見栄」で着飾らされたりその他過剰な装飾品や化粧品を・・・となると行き過ぎであります。
相手は同じヒトではなく動物であります。その動物が家族の一員となっていて・・・直接意思の疎通はできない。じゃあ、ヒトの方から何が欲しいのから推し量る必要があります。しかしそれは「ヒトの目」ではなく「相手の目」になって考えてあげる必要があると思われるのですが・・・。
だから、それはイヌであってあんたの彼氏でもなければ息子でも孫でもない、と、そういうことなんですが・・・。

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02/05/2019

切り身になっちまえば

分からんもんではありますが。
絶滅危惧種が英国の食卓に・・・国民食フィッシュ&チップスのDNA調査で明らかに(Yahoo!:NEWSWEEK)。一部では「イギリスのメシはマズい」の代名詞?ともなっているフィッシュ&チップスではあります。
自分は食ったことないんですが。要は白身魚とジャガイモのフライだろ、と思ってたんですが・・・どうもそれだけではないようであります。サメの・・・フライですか。

ちょっと意外だったのがあっちではサメ食ってた、というところだったりします。・・・タラなどの白身魚とサメでは食感も何も大分違うような気がするのですが。それともそういう「違い」も含めての国民食、ということなのでしょうか・・・?
ただ、そのサメに絶滅危惧種が含まれていた、となるとその辺はまた違う問題へ突入してしまいそうであります。
これは多分どこの国でもそういうものだ、とは思うのですが網にかかった魚をいちいち絶滅危惧種かどうか調べる、なんてなことまではしないだろうと思いますが(実際、狙って獲ったわけでなければ問題なさそう↑ですし)。クッソ忙しそうな船上であります。そのまま水揚げ、そして切り身になっちまえば分からない・・・。
これはちょっと意見が分かれそうなところであります。そういう現状を打破すべく漁師の皆さんに識別を徹底してもらうべき、いやいやそんなヒマないから、ある意味仕方ないとあきらめろ、と・・・。

・・・個人的には仕方ないかも、とは思いますが・・・ちょい複雑なところではあります。
しかもコレ、日本でも起こらないとは限らないわけで。いや・・・どこの国でも起こり得る、というところが一番コワイのかも知れません・・・。

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02/02/2019

あまり後味はよくない

奄美大島マングース「根絶間近」(Yahoo!:奄美の南海日日新聞) 奄美大島には1979年に30頭が放たれたそうですが、その後勢力を拡大。全盛期には1万頭もいたのではないか、とされていますが・・・昨年末、つまりは2018年12月末の時点では1頭が確認されたのみ、ということになりました。
マングースはイタチに近い、される仲間ですが(実際の分類はイタチではない)なぜ導入されたか・・・と言えばハブを捕るとされていたからであります。インドではコブラの天敵、ということになっているとかいないとか。
・・・しかし実際には毒ヘビよりももっと捕りやすい小動物を盛んに捕食してしまうことになり・・・「離島」という特殊な環境で今まで生き残ってきていた貴重な固有種が数を減らすことになってしまいました・・・。

元来は生息していない生物なわけで。それを人間が持ち込み、そして駆除する・・・という痛ましい経過になってしまっています。
これにはいくつかの解釈があり「定着してしまったのならその成り行きに任せるべき」という論も存在します。しかしこの現状のまま放置して多様性に重篤な影響が出るのなら・・・というのが今回の「根絶」の基本論であります。一度多様性を失ってしまえば回復までに相当の時間を必要とします。
場合によってはヒトという種が存続している間はまず無理だろう、というくらいに。
この議論には「正解」がないのかも知れません。・・・どうやっても皆がハッピーになるような方法、というのは存在しないからであります。

ご存知の通り奄美だけではなく沖縄にも生息しています。こちらはまだここまでの効果は上がっていませんが、それでも根強い根絶活動が続いています。いずれ根絶、となるのかそれとも・・・? まだまだ分からなかったりします。
・・・今後、こういった悲しい例が出ないように、というのは誰しもが思うことなのですが・・・しかし実は今でもこういった「移入生物問題」というのは新規にもいくつか起きてしまっていたりするのです・・・。

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01/25/2019

すっげえビミョー

あー・・・ホントにやっちまった・・・。
トキ「野生絶滅」見直し・・・21年ぶり、環境省見直し(Yahoo!:JIJI)。ご存知のようにトキ(Nipponia nippon)という鳥は日本では2003年に最後の野生採取個体「キン」が他界したことで絶滅してしまいました。
その理由は様々あるのですが、かつては日本のどこでも見られた鳥でありました。
その後別の生息地である中国からの個体から育成・放鳥をすることで一応の「野生復帰」を果たしているわけですが・・・。
トキ(Wikipedia)

実際「種」としての「トキ」は日本での「野生絶滅」から復帰した、と言えないこともありません。「種」としての違いをどう、と言うにはあまりにも小さなものであり(遺伝子系統からもそれほどの差はないそうで)「種」よりやや離れた「亜種」というほどもないレベルであります。
が・・・それ言っちゃったらどうにでもなると言うか何と言うか・・・。
「個体差」というものがあります。これは例えば隣の山田君と向かいの鈴木君は顔が違うし性格も違う。だけど二人ともヒトだ・・・というそういうレベルでの「差」であります。トキに関しても日本産でも中国産でもその程度の「差」しかない、というのが恐らくは環境省の見解なのでしょうけど・・・。

・・・なんだかなあ・・・。

今ひとつ釈然としないのはトキ、というのは日本では非常にシンボル的な、あれだけいたのに絶滅してしまった「幻の鳥」といった印象を持たれている、というのもあるかと。その絶滅の原因については本当に色々言われていますが(環境の変化のせい、とだけは言い切れない)まだまだそのはっきりとした原因は分かってなかったりします。
その辺のケアや追及もまだまだなのに放鳥を繰り返しただけで「絶滅から復帰した!」と喜ばれてもなあ・・・と。
もちろん現場や現場以外の場でもたくさんの人たちの血のにじむような努力や知恵によって放鳥にまでこぎつけた、この成果に対しては脱帽しかありません。が・・・やっぱりなんだかなあ、と。

せめて但し書き程度でも「絶滅危惧IA類(ただし野生種は絶滅)」とか加えてくれないかなあ・・・とか個人的には思うのですが。遺伝子系統だけでは計り知れない事柄や、と名が知れているが故にたくさんの人たちが抱く様々な思いに対しても・・・配慮と言うか何と言うか・・・。
正直フクザツな思いでいっぱいであります。そりゃあ・・・復帰そのものは喜ばしいんでしょうけど・・・???

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01/23/2019

意外と決まってない

胴体から「足」のスルメイカ(産経)・・・画像だけだと「?」となりそうですが。多分実際に水揚げされた時はそこまで注目されなかったんだろうなあ、と。下ろされた時も気づかれなかったでしょうし。
しかし実際に仕入れた側は「え?」ということになった、のでは・・・。

ご存知の通りイカには10本の「足」があります。・・・と言いたいところですが実はそのうち2本は「腕」だったりします。獲物を捕らえる「腕」が2本あって、形状が大きく違っている種もあります(イカが獲物を捕らえている動画なんかで、シュッと伸ばしているアレが「腕」)。
分類としては「頭足類」と呼ばれる一群で、タコもこちらに分類されます。・・・アタマから足が生えている、という意味なのですが・・・アタマの一部が「足」「腕」になった、という解釈だったらしいのですが・・・今はちょっと違った解釈になっているようです。でも名前は残っている、という・・・。

それでも「足」は頭部から生えています。しかし↑身体から生えることもある。
・・・こういうとこ、生き物らしいなあ、とか思ってしまいます。「こうだ」「こうなるはずだ」というのは人間が勝手に思い込んで決めつけたもので、該当する生き物にとっては知ったこっちゃないわけです。・・・そもそも人間の知っていることなんて微々たるもんであります。
海洋生物なんてそのほとんどの生態がよく分からないことばかりですし。中には↑身体から足が生えているのがいてもいいんじゃないか、と。
ただ、↑こういうのが出てくるとなんかミョーな方向に結び付けよう、という動きがあったりもしますので、その辺がちょっと心配?だったりします。いや、ホントかっちり決まってないものの方が自然天然下では多いのですけども。

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01/14/2019

世の流れ、と言うだけではなく

動物園・水族館の類には「生き物を保全していく」という役割もあるわけで。
水族館、イルカは「購入」から「繁殖」の流れへ(Yahoo!:長崎新聞社)。・・・とは言っても野生動物であります。ヒトが長い年月をかけて確立してきた「家畜による養殖・繁殖技術」だけではうまくいくわけもなく(うまくいったケースもないではないですが)。どこも試行錯誤を繰り返しつつなんとかして「繁殖」にこぎつけよう、としているのが現状であります。
「捕獲」から「購入」が残酷かどうか、と言うのはまたちょっと別の問題になってしまうのですが。
しかしそれでも世界的な流れだから、というだけではなく・・・動物園・水族館の類というのはただの見世物小屋ではなく。様々な施設や技術でもって生き物の「方舟」たり得る場所を目指していくものであります。

過去にはシフゾウの例もあります。・・・これは野生下では絶滅した、とされていたのですが実はとある動物園に生き残っていた、という・・・。
・・・実際には「動物園」ではなく「貴族が趣味で集めてた動物」の中にシフゾウがいた、というところですがそれでも絶滅を免れたことに違いはありません。
その他にも天然下では絶滅していたかも知れないが・・・という例もあります。そういう方向へ舵を切るのは至極当然、とも言えるところであります。

ただ・・・やはり新技術などが必要になるわけで・・・そうなると予算が・・・と。経営が楽な場所なんてのは多分存在しないでしょうから、その辺がどうにかなれば・・・とは思うのですが。

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01/11/2019

減少中・・・

米カリフォルニア・オオカバマダラの生息数が86%減少(CNN)・・・カリフォルニアはオオカバマダラの越冬地でもあるので、ここで減少、となるとその次の世代も減少、ということになります。
オオカバマダラ(Wikipedia)

このオオカバマダラという北米産の蝶は少し、いや、かなり変わった習性を持っています。
「渡り」をする蝶として知られています。その距離は北はカナダ付近から南はカリフォルニアやメキシコまで北米大陸を文字通り「縦断」していきます。・・・鳥だとキョクアジサシという北国圏と南極圏を往復したりするのもいますが・・・蝶、という昆虫が、となるとかなり珍しい部類に入ります(近縁種は渡ったりしないみたいですし)。
しかもこの渡り、北から南へは1世代、つまり同じ個体が飛びますが・・・北から南へは3、4世代ほどかけて飛び継いでいきます。そのため「南下個体」と「北上個体」では寿命も違います。後者の方がはるかに短く1ヶ月ほどですが前者は数ヶ月生きて越冬もします。
・・・なんでこんなめんどくさい?ことするのか。一つには幼虫が食草を食べ尽さないように、とされていますがまだまだよくは分かっていません。

その越冬地の一つがカリフォルニアで、ロッキー山脈西側の蝶はこちらに、東側の蝶はメキシコで越冬する、とされています。その数が減る、ということは次世代つまりは北上していく個体の数も減る、ということになるわけであります。
色々理由は考えられるのですが。何らかのサイクルで増減を繰り返すケースもありますが・・・どうすれば増えるのか、その辺もやはり分からないままだったりするのです・・・。

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01/02/2019

規制の一方で

「楽器移動の自由を」象牙使用、税関で足止め相次ぎ(Yahoo!:読売)。「象牙」とは文字通り「象」の「牙」ですが・・・古くから装飾品や加工品として使われてきました。
日本ではこれで判子を作る、というのは一種のステータスみたいなところもありました。固いばかりではなく柔らかみもあって腰のある素材で、色々な用途で高級品として扱われてきました。
しかし今は国際的に取引が規制されています。言うまでもなく象・・・アフリカゾウ保護のためであります。何しろ最近のアフリカゾウのオスは牙があまり大きくならない、という噂まであります。理由は・・・大きいと密猟者に狙われるから、とのことであります・・・。

ところが・・・素材としての象牙は十分?に規制されていますが、規制が始まる前に「製品」となってそれを「所持」している場合はどうか、と言うと。
・・・持ってるだけなら何の問題もありませんが・・・誰かに売ったりあげたりしたら問題になります。
さらに↑海外へ行った時の税関で引っかかることもあるわけです。禁止されているはずの象牙じゃないか、これは・・・! ということになってしまいます。もちろん海外でも「規制前に購入した製品なら問題なし」となってるところがほとんどなはずなんですが、楽器、というのはちょっと特殊な知識が必要な場合があるので・・・その辺から問題になってしまう・・・。
そこで「証明書」を発行できないか、ということになってきているわけです。

・・・しかしいくつかの問題があります。その証明書の「信用」をどこまで知らしめることができるのか、とか。あるいはヘンな悪用されて密猟者が横行したりするようにならないか・・・とか。
それでもその辺をクリアできれば・・・とは思うのですが、考えてみたらコトは楽器だけの問題ではなく。他の道具とか美術品とかでもトラブルがあるものなので・・・そっち方面も同時にどうにか、というわけにはいかんもんでしょうか・・・?

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12/31/2018

それは見直しではなく

新造・・・? ねつ造とまでは言いませんが。
環境省、トキの「野生絶滅」指定見直しを検討(Yahoo!:KYODO)。トキと言えば日本産のトキはすでに「絶滅」していますが、現在中国産ペアから殖やして放鳥してきた個体が野生下で生息しています。
どちらも「トキ」であります。学名上も同じ。
同じ、なんですが・・・全然違う地域で育った個体、というのはどこかに「差異」があるものであります。外見上、人間が観察する限りでは「全く同じ」でも遺伝情報などには多少の違いが出るものであります。
・・・言い方を変えれば「全く同種」=「全く同じ個体」というわけではなく。「同種」というのはあくまでもそのグループを分類したものであり・・・「同一個体」ではない、ということであります。

これは我々「ヒト」も同様であります。世界中に「ヒト」はいますが全て同じ「ヒト」ではありません。
「全部同じヒトなんだから同じように扱おう」
ということになったらどんな事態になるか・・・・
これは「個体」の話ですが、これを「個体群」にやや拡大したのがトキの話であります。トキは渡りなどはせず、他の個体群との接触程度はかなり低いと思われます。しかも日本と中国というかなりの距離がある場所であります。・・・とすると遺伝的に「差異」が現れていない、とも言い切れません。それでも「同種」なのには間違いない。でもそれはあくまでも「トキ」というくくりの中の話であって、「日本産トキ」ではない、という見方ができる・・・ということなんですが・・・。

この辺、ちょっと説明しにくいというのが正直なとこであります。・・・「どっちも一緒じゃん」というのが世間一般的な感覚なんじゃないのかな、と。
例えば絶滅が危惧されている「ニホンメダカ」ですが・・・コレ、ペットショップで安価に大量に売られています。しかしこれは絶滅が危惧されている「ニホンメダカ」ではなく大量に養殖できる「ニホンメダカ」であって、どっちにもたしかに違いは見受けられないようなものなのだけど、実際には違うところがあって、その辺からの「絶滅危惧」なんだけど・・・と説明はなされているのに川に買って来たメダカ放す人が後を絶ちません(しかも当人は善意からだったりする・・・)。
その点から、最も残念?なのは環境省もそういう感覚なのか・・・と。これが別の省庁ならまだしも。環境省が言い出すかー・・・と。

まだ検討中なので、例えば「野生では絶滅したけど移入して復活」枠新設するとかそういう風になっていけば、まだ・・・と。よく考えてみたらトキはいまだに「野生絶滅」なわけで。野生どころか日本産は全て絶滅しているのですからその上の「絶滅」カテゴリになるべきなのでは・・・とか、そういうことも思うのですが。

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12/28/2018

そんなに変わらないんじゃ

チンパンジーも「薬草」を食べる・・・自己治療、種を超える習慣か(Yahoo!:京都新聞)。自身が消化できない系統の「草」を飼い犬がいきなり食べ始めて嘔吐、どうも調子が悪いのでわざと「吐いた」のではないか・・・とかそんな話もあったりしますし。
薬効がある、と経験上や知識上(周囲からの示唆?)で「知って」いればそれを利用するのは別にヒトに限った話ではないのでは・・・と。「生きる」ということに関しては彼らの方が我々よりもはるかに貪欲であります。

そもそもヒトの「治療」だって偶然から始まったものかも知れんのですし。何かの拍子で口に入れてしまった草が、その時の体の不調に役立った、とか。
しかしあくまでも口伝え、つまりは個体から個体への伝承しかできないその他の動物に対してヒトの場合は「書き残す」という行為ができます。つまり、「知識の蓄積」ができるわけで、一回一回いちいち試してみる、という場合によってはかなりの負担となる行動を省略することができます。
・・・ただ・・・その「ため込まれた知識」が果たして正しいのかどうか、とかその辺の判断もしないといけない、という新たなリスクも抱え込むことにはなるのですが。それはある意味で仕方なかったりするのですが。

むしろ↑記事で興味深いのは後半の、チンパンジーが病気やケガに悲観していない、とされる姿勢だったりします。そういった「差異」を「差異」と認識しないのが当たり前、ということのか・・・それともそういう感覚を表に出さないだけ、とかそういうことなんだろうか・・・?
ヒトだって他から見たら「かわいそうな状況」なのにそれを微塵も見せない(ただし内心どう思っているかは分からない)ということもあるわけですし。・・・そこまで来ると心理学とかそういった方面での研究、というのも重要になってくるかも知れません。
ただ単純に「動物がヒトっぽい」とかそういう話ではないのですし。

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12/27/2018

永遠に決着つかない

イヌが好きか、ネコが好きか?
猫の飼育数、二年連続で犬を上回る(Yahoo!:JIJI)。実際にはコレ、単純に比較できないような気もするのですが。ただ・・・「飼育数」ということは大勢的?に猫の方が好まれている・・・ということにはなるので(あくまでも「数」の話)そういうとこでの「比較」ならできないことはないか、という・・・。
イヌかネコか、完璧に個人個人の「好み」の問題なので、永遠に決着がつくものでもなかったりします。

それでも最近の飼い方は大分変化してきています。
昔は「外飼い」が当たり前で。ネコもイヌも。イヌなんかは「一軒家に大きな白い犬を・・・」ということでスピッツなんかが流行った頃もありました。・・・今、あれほど大きくなってしかも結構デカイ声で鳴く犬種、というのはあんまし流行らないような。
「家飼い」が中心となり、そのため小型犬種の方が人気になってきています。

ネコも同様で、昔は「いつの間にか居ついてた」ケースも多かったんですが・・・最近は「家飼い」で完結させてしまうことも多いとか。その方が病気などへの防衛策にもなるんだそうであります。
そして。↑記事にもありますが「ネコの家飼い」と「イヌの家飼い」の場合、大きな違いは「散歩させるかどうか」ということになります。イヌはやはり外に連れ出す必要がありますが(ドイツかどっかでは連れ出さないと逮捕される)ネコはそれなりのスペースがあればその必要はない、とのことであります。
ただし、最近はそのスペースが確保できないのか何度か「繋がれて散歩するネコ」というのを見たことがあります。案外従順に飼い主に従ってましたが・・・そういう品種なんだろうか、とか思ってしまってましたが。

しかし最近はそれらとは別にウサギとかミニブタ、フェレットなんかもペットとしてかなり流通しています。が・・・しかしやっぱりイヌネコの「数」には至らないかな・・・どうなんでしょう・・・?

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12/19/2018

蚊も色々考える

・・・いや、実際に「思考」した「結果」かどうかは分かりませんが。
刺されると激痛! ハリケーン後のアメリカ東部を襲った「巨大蚊」の正体(Yahoo!:WIRED)。通常、と言うか日本でフツーに蚊に刺されてもそれほど痛みは感じませんが(後でかゆくなって刺されたことに気付く、とか)刺された時に「痛い!」となる、ということは・・・かなりの大型と考えられます。
ちなみに。時々ふわふわと飛んでいる「蚊のような巨大な昆虫」がいますが。アレを蚊と勘違いして大騒ぎになったりしますが。アレはガガンボの類で人を刺すことはなかったりします。・・・と言うかそもそも「人を刺す蚊の類」「刺さない蚊の類」とそれぞれ種類があるんですが・・・結構混同されていたりします(刺すのはそもそもメスだけですし)。

そういう事情もありますが・・・この「巨大蚊」の生存戦略は一種特殊であります。・・・異常気象に適応した、と言うか・・・大雨が降ると一気に孵化して繁殖、という手法。他の種がヒトの文明化?に対応して短いサイクルでの生活環に適応していったのに対し毎年起きるかどうか分からない「大雨」に対応した、という・・・。
オーストラリアの植物にも「乾燥した草原の自然発火」に適応した種があったりします。
こういった「スキマ」に適応した種、というのはぴたっとハマれば絶大な威力を発揮します。・・・しかしハマらなければ逆に衰退の危機を迎えてしまいますが。例えば↑ガリニッパーも今後人類が真面目?に対応策を実施していって巨大台風が全然来なくなればやがては・・・。

いや、なんか・・・そうはならないような。それならそれでまた別の手を考え出し?そうな。そうやって生き物は現代までしぶとく生き残ってきたわけですし。

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12/17/2018

「垂直」ではなく「水平」

虫が兵器に? 米軍出資の研究、生物テロへの懸念も(CNN)。これはどこが問題か、と言うと。通常の「遺伝操作作物」というのはその植物そのものの遺伝子(染色体)に「手」を入れて有効な性質が遺伝するように仕向けます。単に収穫量アップだけではなく。特定の病気や害虫・環境にも強い作物を狙う・・・などなど。
こういった植物は次の世代にもその性質を遺伝させていきます(「親」から「仔」への「垂直」)。
・・・そのため、特に種子の管理は厳密に行われる必要があります。万一にでも外の「在来種」と混じってしまうと予想もつかない「何か」が起きる可能性が高いからであります。

一方、↑記事で懸念されている研究はその植物そのものではなく。特定のウィルスを「撒く」ことで特定の作物へその狙った性質を遺伝させるようにする・・・というものであります。そしてその媒体に使われるのが虫である、と(親子関係ない、これが「水平」)。
・・・たしかにその植物をあれこれいじるよりは一気にばら撒くことの方が手間はかからんわけですが・・・どこまで効果があるか、その確実性にも疑問が残りますし何より安全面はどうなんだ・・・と。
そして。ウィルスの種類によっては作物にとどまらず「生物テロ」にも使えるのではないか、という懸念も分からんではなかったりします。

・・・ウィルスばら撒いたくらいで品種改良的なことができるのか、と思うかも知れませんが。
例えばアサガオという植物があります。色々な変異がありますが・・・コレ、はるか昔に外から「手」が入った結果ではないか・・・という話があります。遺伝子レベルでの「侵入」があって今のようになったのでは・・・と。そういった「変化」はウィルスによってもたらされたのではないか、ということであります。
・・・不可能ではない、という時点でちょっと考えた方が・・・と思うのですが・・・しかし↑こういった研究というのは一度始まってしまうとなかなか止める、というのも難しいわけですが・・・?

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12/14/2018

それでもリスクあり

ほとんどの人が勘違い? 今が旬の牡蠣「生食用」と「加熱用」の違い(Yahoo!:ウェザーニュース)。むちゃくちゃ乱暴に言えばどっちも生食でも加熱してもいい、ということになりますが・・・。
二回ほど生食であたっている身としては「加熱用を生食」というのにはかなり抵抗があります。
そしてもちろん「生食用」となっていてもあたる可能性はゼロではありません。その辺は「覚悟」が必要なのですが・・・今ほどに基準が明確ではなかった時代からでも「こうこうこういう時期の生牡蠣は食べるな」的な言葉が残っていたりするのでやはりそういうリスクを知ってはいても食べたい、というのは人間の本性?なのかも知れません。

カキの類に限らず。こういった二枚貝の系統・・・海水など周囲の水を吸い込んで微生物を濾しとって排水する連中・・・は水の浄化能力に優れている、と言われています。浄化作業に一役買っているケースもあったりします。
つまりは優秀な天然フィルターなんですが。フィルター、ということはつまり汚れは全て一身に引き受けることになります。エアコンなどのフィルターでは定期的な掃除が必要なわけで・・・それが二枚貝にも言えるわけです。
しかし生体を「掃除」するわけにはいかず。分解できるものは分解してもらうのを待つしかありません。が、そういう生体を捕獲・食べてしまうと・・・。
有害物質がどう、というのもありますがどっちかと言うと「ヤバい微生物」の方が恐怖であります。それが「あたる」ということになります。

有名なとこではノロウィルスとか。これは十分に加熱することによって回避できます。・・・なお、これ以外にも「害」はあって、「貝毒」と呼ばれたりしています。養殖場に限らず潮干狩り場などでも定期的に検査したりしています。・・・少し前に某地方一帯で「潮干狩り中止」ということになったりしたこともあります。
100%安全な食品、というものは存在しません。しかし自身がリスクを理解して向き合えば回避する手段はいくらでもあるものであります。が・・・なかなかそういう風にはいかないもんだったりするのですけども・・・。

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12/12/2018

売れるか売れないか、ではなく

子犬や子猫、生後8週まで販売禁止・・・超党派議連が改正案骨子(Yahoo!:朝日新聞)。生後8週、つまりは56日に満たない子犬や子猫を販売してはいけない方向へ・・・ということであります。現在の日本では生後7週、つまりは49日経てば販売できるということになっています。
当然ですがペットショップで売る場合は「見た目」が全てであります。
これが友人から譲ってもらう、ブリーダーから直接買う、とかそういうことならじっくり選んで、少しは触れ合って買う、ということもできますが(もちろんペットショップに通い詰めるということも可能なのでしょうけど)。「見た目」でペットショップで買う、となると・・・やっぱり可愛い子犬や子猫に真っ先に目を奪われることになります。

哺乳類や鳥類の場合、まだまだ幼い仔は他種からであっても「可愛い」と見られるようになっている・・・という説があります。丸い顔に小さな身体。そういったものに一種の「守ってやりたい願望」が働き、そこから「所有したい」的な考えと至る・・・というものであります。
それも関連してか・・・年齢が低い方が懐きやすいというのもありますが・・・犬や猫の場合幼い個体から売れていきます。・・・もちろん100人の客がいれば100人そうするわけではないのですが、その傾向は強いかと。

・・・が、あまりに幼い仔だと無理に親元から引き離すと様々な弊害が出る恐れがあります。例えば母親からの授乳、これは単なる栄養補給だけではなく。免疫系統の強化や精神面での安心も与えている、とされています。そういったものまで失われてしまうと、成長後にどんな影響が出てくるか・・・?
しかし幼い方がよく売れる。そこで法規制前までは結構エグいことも行われていました。これは世界中でやっていたことであります。・・・そこで今は規制の方向へ向かっているわけです。

今後は業界とのせめぎ合いになるかと。・・・個人的には販売年齢はやはり引き上げて「衝動買い」を減らす方向が良いと思うのですが・・・ペットショップで犬や猫と同時に設備やエサやら一式揃える、とかそんないきなりな方法ではなく。
全部揃えておいて何度も何度も通って己の一頭を迎える、というのがフツーにならないかな、と。そんな風に思うのですが。

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11/29/2018

先の見えない不安

「神の領域」とか「人が触れてはいけないもの」とかそういう風には言いたくないのですが。
中国の「ゲノム編集で双子」研究者、説得力ある説明せず(Yahoo!:毎日)。これは中国の南方科技大の賀建奎副教授が「ゲノム編集した遺伝子を持つ双子が生まれた」と発表し・・・その経過なり成果なりを報告したのですが、なんだかはっきりしない説明に終始した、という話であります。
ゲノム編集とはカンタンに言えば遺伝子操作であります。
SF関連などではよく出てくる言葉ですが、実際にはかなり高度な技術であります。が・・・各国の研究者が研究を続けている技術であり・・・さらには国際的に「基本的にヒトに使うのは禁止」となっている技術でもあります。
やりようによってはとんでもなくキケンな存在を生みだすことになりかねないから、なんですが・・・使いようによっては人類の救世主ともなり得る可能性も秘めていたりして、やはり各国で研究が進んでいる分野でもあります。

方法としてはDNAの一部を「切って」再接合される時に新たなDNAを「生成させる」というもの、とのことであります。ヒトゲノム、つまりヒトの遺伝子地図は解明されているので「ここを切ればこういう効果がある」というのは分かっているわけです。
ただ・・・それが100%正確か、と言えばそこに100%の保証はありません。もしかしたら全然別の要素も含んでいるかも知れない。そこをいじることで考えもつかない結果となる、かも・・・という、SF的な話が現実になる可能性すら秘めています。

・・・かと言って完全にアンタッチャブルにもできない。そういうブラックボックス化してしまうと一切進歩せずに、今度は暴発の可能性も高くなっていきます。それでは意味がない・・・。
その辺の「曖昧さ」も今回の件では問題にもなっています。いくら「全面禁止」とは言ってもなあ・・・と。
さらに今回はどうにも怪しいと言うか何と言うか。・・・明確な結果が出ているのならそれなりのデータを示して「どうだ!」とやってもいいんですが・・・なんだかなあ、と。・・・まあ、それならそれで「そんなもんか」で済むんですが、その裏で実は成功してました、とかそういうことになってるとまた話がややこしく・・・。

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11/24/2018

野生と養殖と

野生天然下では減ってますが、飼育下では・・・。
野生のウーパールーパーが2年で絶滅の危機?(Yahoo!:ロイター) メキシコサンショウウオ。これは前々から言われていたのですが生息域の減少などにより野生の個体は年々減り続けています。しかし一方で養殖、つまりは人間の手によって繁殖している個体は相当数いる、という・・・。
いや、しかも食用となっているケースもあったりします。じゃあ、ソレ放したらいいじゃないか、とか思うかも知れませんが。しかし事情に事情が重なっていることも往々にしてあったりします、こういう場合。

ウーパールーパー、と言えば日本ではかつてCMなどで大流行りした過去があります。その頃ほどではありませんが、今でも人気のある両生類であります。
・・・そう、あれはカエルなどと同じ両生類であります。
さらにはあれはオトナの姿ではなく。カンタンに言えば「オタマジャクシのまま成熟したカタチ」ということになります。そのためエラがあり、水中でしか生きていけません(オトナの形状したのもいるにはいるんですが・・・)。
・・・なんでそんな性質を獲得したのか、まだはっきりとは分かっていませんが・・・少なくともその方が何らかの条件下では生存に有利になっている(あるいは「なっていた」?)のは間違いないかと思われます。
そのため飼育下の個体を放しても(ある意味では)問題ない、と言えないこともないのですが・・・。

住んでいく環境が環境であります。整備されていない場所へ放しても意味はありません。さらに「遺伝的に純粋」という面でも不安が残ります。
これはメダカなどでも言われていることであります。・・・実は東京などでは「絶滅危惧種」となっているニホンメダカですが、ペットショップ行けば非常に安価に購入できます。じゃあ、ソレ放してしまえば・・・ということで無知識に放されているケースも残念ながらあったりします。
が、それはあくまでも「飼育下のメダカ」であり「その水系のメダカ」ではありません。メダカはご存知の通り非常に小型の魚なので同種でも別グループと出会う確率は非常に低いと思われます。そんな中でも「遺伝的に純粋」となっているのにそこへ別の因子を持ち込むと・・・それはまた違ったモノとなってしまいます(外見や習性は全然変わらんのですが)。

ウーパールーパーもそういったことが言われているかと。・・・しかし、こちらの場合は生育環境の保全がまず第一なわけで・・・保護する、ということならまずはそこから、ということになりそうですが。・・・まあ、過去には「野生下では絶滅したけど個人の動物園で生き残っていた」シフゾウ、なんてのいるにはいるんですが・・・これは特殊なケースであります、現代では。

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11/23/2018

それが大好き、というわけでは

「猫=魚好き」は間違い? 日本人の食生活が原因か(Yahoo!:NEWSポストセブン)。要は子猫の頃の食生活が一生の「好み」を決める、ということであります。この辺は人間も一緒かも知れませんが・・・。
たしかに基本的に水に入らない猫がなんで魚好きか、と言えば。それは人間が与えていた(あるいは人間に近い生活圏内で奪っていた)わけであります。
逆に言えばそういう場にいない、室内飼いで、幼少期の頃に食べてないのなら・・・魚を好きではない猫、というのがいてもおかしくはないわけであります。

対して欧米では「猫=肉好き」なようで。・・・かのドリトル先生でも「ネコ肉屋」マシュー・マグなる人物が出てきていました。本来の肉屋で余ったクズ肉などを仕入れて犬や猫のために売る職業だそうで・・・子供心に「そんなので儲かるんだろうか」とか思ってたんですが。よく考えてみたら今のようなペットフードも多くは流通していない時代ですし。当時なら需要もあったんだろうなあ、と。
しかし「ネコ」肉屋なわけで。日本だったら「イヌ」肉屋になっていた・・・かも知れませんが。

猫=魚好きではない、となっても例外はもちろんあって、例えばスナドリネコなんてのは野生ですが積極的に水に入って魚を獲ります。さらに大型のネコ科ともなれば水を怖がらない種もいたりしますし。
・・・「猫は水が嫌い」というのも実は・・・とかそういうのもあったりする、かも知れません。ネット上だとそれほど怖がらない猫、というのも結構いますし・・・意外?と柔軟性?のあるものかと思われます。

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10/21/2018

粉になっちまえば分からない

昆虫を育てて食べるという選択肢・・・欧米でビジネスとして広まる(Yahoo!:JIJI)。欧米や日本なんかでは敬遠される昆虫食ですが、東南アジアなんかだとフツーに食ってたりすることもあるので要は「慣れ」の問題ということになりそうであります。
モノとしては設備が少なくて済む・サイクルが短いなどの利点があります。・・・もっとも1個体が非常に小さいので大量に育成・処理する必要がありますが。それでも現在畜産等で必要とされている設備や物資よりは・・・大分少なくできるのではないか、と思われます。
となると問題はやはりイメージであります。・・・そのものをいきなり、というのは無理でも加工してあるのなら大丈夫かなあ、とか思うのですが・・・。

・・・いや、まだまだ無理か・・・。
さすがに「昆虫の成分入ってるけど黙っておけば分からないだろう」的な話にはしたくないのですが・・・それでも「食材」として「粉」辺りになっちまえばほとんど分からないとは思うのですが。
栄養成分的には申し分なし、というのならいけるかも・・・。
・・・しかし虫キライな人は何があってもダメなわけですし。・・・そこら辺をどうにかするのがホントに今後最も大きな課題となるかも知れません。食糧事情的には畜産が多くを担う現状はどうにかしていきたいところなのではあるのですが・・・。

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10/19/2018

コピーミスを繰り返して

ホタルの発光能力、1億年以上前に獲得(Yahoo!:毎日)。しかも遺伝子の「コピーミス」が繰り返されることで獲得できたのでは、とのことであります。
「遺伝子のコピー」つまり「遺伝子をどんどん複製していく」作業と言うのはどの生物の中でも起きています。もちろんヒトでも。毎日毎日コピーしていくのですが・・・時折「ミス」が起きます。その「ミス」がそのまままたコピーされていくか、あるいは「修正」されるか。・・・大抵の場合は修正されていきます。例えば結果として細胞がガン化するとかそういうことになれば攻撃されたりしますし。

・・・しかしこういった「小さな変化」が積み重なって「大きな変異」となることもあるわけで。
元来「生物の性質」というのはそんなものかも知れません。現在、多数の動物・植物が持っている「感覚器」にしても・・・目とか耳とか・・・何らかの事情・状況で獲得したものであります。
諸説あるのですが、そこに「遺伝子のコピーミス」が関係している可能性もゼロではありません。何らかの「間違った情報」がやがては「正しい情報」となって複製を増やしていく。
いや。そこに「間違い」「正しい」なんて関係ないのかも知れません・・・。

ところで。1億年前、ということはいわゆる恐竜が地上にいた頃であります。ああいった巨大な生物が闊歩する下でホタルの祖先は光っていた、のか・・・それとも獲得したばっかりで大した光でもなかったのかあるいは全然別の存在だったのか。
少なくとも今のホタルがそのまま飛んでいたのか、と言うと・・・いやいや、それすらも分からない。もしかしたら夏の夜のあの情景はそのまま白亜紀でも見ることができていた、のかも・・・?

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09/17/2018

逆に好きな人は

午後7時35分には家にいるようにしましょう・・・って、イギリスの話ですが。
クモが怖い人は午後7時35分には家にいない方がいい(Yahoo!:The Telegraph)。・・・統計とった結果の考察、ということで・・・100%クモがいるわけではないのでしょうけど。しかしイギリスではその傾向が強い、ということにはなります。・・・日本だとどうなるんだろう・・・? ↑記事からすると巣を張るタイプのジョロウグモとかその系統のような気もしますが。

アラクノフォビア(Arachnophobia)という症状?があります。一応?精神病的な扱いにはなるようですが、正式な病名?というわけではないようで。しかし異様にクモを怖がる人、というのは実在します。
これは昆虫や虫全般を怖がる(もしくは嫌う)のとは似ているような、そうでもないようなところがあります。・・・特定の一群を「怖がる(嫌う)」人がいるのですが、それらにはある程度の共通点があり・・・いや、そこまで大げさなもんではないですか・・・古来から忌み嫌われていた存在と結びつけられているケースが多いような気がするのです。
クモはその容姿からか一種「黒魔術」的な伝承と結び付けらえることが多かったりします。他にもハエの「悪魔」傾向とか。・・・ゴキブリは・・・アレ、結構好みに地域差があったりします。日本人ほどのゴキブリ嫌いはいない、という説もありますし。

一説にはヘビを怖がる(嫌う)理由の一つに「あんなものが存在することはあり得ない」という一種の思考の拒否反応があるのだとか。手足がなくてうねうね動く。クモも脚がたくさんあって巣を張ってたりする・・・。
これは経験則から、というのもあるのですが人間は実は生来「ドウブツとは脚が四本でこうこうこうやって動く」という概念が固定化されていて、それに反するものに拒否反応を起こす・・・という説もあるようであります。別に頭が固いとかそういうのではなく。経験則や学習からそうなったのか(大昔に何かあったからなのか)とかそういうことだけではなく・・・「そういうもんだから」的な発想の固定?のようなものがある、ということであります。
似た考え方に「シミュラクラ現象」というのがあります。
これは「∵」のように三点が並ぶと「あ、顔だ」と思ってしまう、という・・・こういった「固定」がクモにもあるのでは・・・と。そういうもんがあるのではないかと思っているのですが・・・さて?

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09/04/2018

だらっと近況報告 9/4:クワガタ

うちのクワガタの近況報告であります。

現在コクワは36頭となってます(今朝方1頭の落を確認・・・)。今年は結局産卵セットを組まないことにしたので、来年は新しい仔が生まれない、つまりは増えないことになります。その方が管理がしやすい、というものではありますが。
今年羽化したのは9頭。・・・しかし産卵セットから全部出したよなー、でも残ってたらヤだなー、ということでこないだまでそのまま置いておいた大部屋を確認してみたら3齢が1頭出てきました。
・・・こういうのは時々あるんですが・・・なぜかこいつが蛹化しない。今日確認してみたら飼育ビンの底の方にいたのでもしかしたらサナギか・・・という気がせんでもないのですが、なんか違うような気もするので・・・まだ分かりません。かなり大型の3齢だったのですが。

大型、と言えば今回のコクワも小型揃いで。何せ最大オスが30.0mmという・・・前の代が39mmだったので・・・これも小さいですが・・・どんどん小さくなってきてます。メスに至っては20.0mmという最小メスまで出てしまいました。
これは累代の影響(3代目)もないとは言えませんが、幼虫飼育時の水分や温度も関係してるのではないか、と。これはノコにも言えるのですが、以前ほど水分を与えなくなったことと・・・クワガタの「ある程度の温度の日が続くと蛹化する」性質にもよるのかも知れません。
クワガタの大きさは遺伝要素もありますが、「積算温度」も影響してきます。温度が低いと幼虫の期間を伸ばして栄養を摂り続けようとしますが、温度が上がり続けると成虫になろうとする。・・・あくまで傾向なので、絶対というわけじゃあありませんが。しかし幼虫の期間が長ければ長いほど大きくなるので、あまり高温なのも大型化しにくいと言えないこともない、ということであります。
しかし今回も過去の連中と同じ場所で飼育してました。ということは・・・幼虫時に十分に栄養が摂れてなかった、と。

あるいは栄養と水分。いずれにしても良い環境ではなかった、ということになります。これは今後の課題でもあります。さすがにちょっと小さすぎるなあ・・・と。

そして・・・ノコですが。
前にここでも触れた異常に長生きしたメスの仔が2頭。これは両方とも羽化しました。ノコは基本的に羽化すると蛹室でそのまま1年過ごして翌年の夏から活動を始めます。・・・じゃあ、それまで待ってみようか、と。あえて掘り出しをせずにそのまま1年放置してみることにしてたのですが・・・。
なぜかそのうちの1頭(メス)が地表に出て来てしまいました。
まれに翌年まで待たずにその年の夏に活動を始めるのもいる、との話だったのですが・・・その割になんか動きが鈍い。寿命尽きる前、ではなく明らかに寝ぼけているような。・・・しばらく放っておいたのですが、何度のぞいて見てもひょろひょろ動いている。
・・・一応エサやっとくか。
ということで与えてみたら・・・なんか、食べてるようなそうでもないような。オシッコの形跡まである。これは・・・急がないと時期を逃すか・・・?

↑これを確認したのが8月末であります。他のノコは例の「雑居部屋」なんですが・・・こちらはやはりメス殺しからオス同士も殺し合いの世紀末状態になってしまって、今はへろへろになったオス1頭しか確認できません(しかも産卵も確認できず・・・やっぱり雑居はダメか・・・)。
そこで近所のホームセンターでノコペアを購入。当初は動きが怪しかったのですが、そのうちに良い動きになってきました。ペア、ということでオスメス1頭ずつ。↑メスと合わせてオス1頭メス2頭で繁殖行こうか・・・と思ってたんですが・・・。
↑メスの落を今朝確認。・・・親が長生きだったのに仔は・・・と。残念ですがしかたありません。残った1頭で来年に望みを繋げたいと思います。

今日はこれからホムセンで買ったノコペアの産卵セットを作ります。・・・ぎりぎり間に合うと思うのですが・・・時期。

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08/28/2018

ザリガニが増えると蚊が増える

外来種・アメリカザリガニで蚊が増加(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。これは桶屋が~というものではもちろんなく。アメリカザリガニがヤゴを食べる(もしくはヤゴを怯えさせる)→捕食者の勢力が弱くなる→ボウフラが増える・・・という論法によるものであります。
無論のこと天然自然はそこまで単純なものではありませんが。
しかし何らかの「影響」は出てくるものであります。特にその地域では全く未見の「外来種」それも強力なものが入り込んで版図を急速に広げて行った場合。単純に捕食される側が危機、というだけではなく・・・そこから何らかの「影響」が周囲に出てくることがある、ということであります。

・・・しかも思いもかけない方向に。
外来種の場合、特にそのネガティブな面が強調されがちですが・・・「侵略的外来種」とか・・・これとは逆のパターンも存在しています。植物なんかだとシロツメクサなんかその部類とも言えますか。
漢字では「白詰草」で、ワレモノなどの緩衝材として江戸末期から明治期に利用されていた、とされています。当時は船便でしたが、そこで運ばれてきたものが日本に定着。時折「食われる」側になっていたりします。
このように色々なパターンが存在していたりします。

かと言って急激な「変化」はちと困るものであります。・・・↑の場合、蚊を減らすための一助としてザリガニを駆除した、として。今度はヤゴが増えまくって底生生物が激減・・・とかそういうことも考えられますし。あるいは・・・思いもつかない、意外なところに影響が出てくることもあり得ます。
なかなかカンタンにはいかないものであります。そして・・・一度進んでしまったらもう後戻りはできません。元の状態に戻す、なんてことは絶対にできないことなのです・・・。

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08/26/2018

ある意味当然

なのですが・・・。
ニュージーランドがカメムシ警戒、中古車輸出業者に対策要求(Yahoo!:読売)。カメムシというのは小型の昆虫の一群で、基本的にどこの国でも見られます。日本でも時折大発生したりしますが・・・その特徴は何と言っても「臭い」ことで。脇腹辺りを刺激されると刺激臭を放つ種が多くいます。
それだけでもかなり迷惑なのですが・・・。
実は主食が「植物の汁」であります。ストロー状の口でもって茎を刺して吸う。・・・もちろんその植物にも影響が出いますし、病気を媒介することもあります。今回はそこら辺の事情も絡んでいます。

この件には「前フリ」があって今年3月にもこのクサギカメムシが輸入中古車から見つかって入港拒否されたことがあります(Yahoo!)
今後もそういうことがないように・・・ということだと思われるのですが・・・。
結構駆除が難しい(いくら大型と言ってもカメムシの類は親指の爪ほどもないものが多い上にちょっとしたスキマにも潜り込んでしまう)ですし。例えば輸出前にクルマ丸ごと殺虫剤で燻して・・・とやってもどこまで効果があるか分かりません。
徹底的にやるのなら薬液にクルマごと浸す、とか。・・・当然ですがそんなことしたらクルマ、売れなくなります・・・。

他にも方法はあるかと思われますが、いずれにしてもコストがかかります。・・・その分価格に上乗せ、となるのかそれとも。・・・いずれにしても無視、というわけにはいかないわけで・・・さて・・・。

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08/23/2018

それはそれで

喜ばしい?ことなのかも知れませんが。
琵琶湖の外来魚「なぜか獲れない」駆除量激減で困惑(Yahoo!:京都新聞)。一般的には「突出して激増した種は時間が経つと数が落ち着いてくる」ということになってます。
自然天然のバランスというのは非常に微妙なものですが、大変にうまく出来たシステムでもあります。どこかで「バランス」が崩れるとそれこそ自然に元へ戻そう、とします。・・・これまで量が多すぎたブルーギルやブラックバスもその「調整」が働き始めているのでは・・・という見方もできなくはないところなんですが。

外来魚のいなかった「元の状態」にまで戻るか、と言えばその辺は怪しいところであります。
一度変化してしまったモノはもう戻りません。一度外来魚の存在する環境になってしまった以上、二度と元には戻らず・・・その状態にどう向き合っていくかが問題になります。物理的に全て排除してしまえばそれでいい、というものでもありません。
・・・もちろん数を減らす取り組みは評価されて然るべきであります(↑今回の激減もその取り組みの効果が出てきた、とも言えます)。しかし完璧に元に戻るわけではない・・・。

クサガメ・モンシロチョウ・コイなど「在来種だと思っていたけど実は外来種でした」というものも多数あります。そういった連中がその「バランス」に上手く乗っていくと定着して、乗らなければやがて消え去る。そういうものでもあるんですが、その結果が出るには大分時間がかかります。
恐らくはバスギルにも最低でも数千年単位での時間が必要となるかと。・・・その頃の日本の地がどうなっているか、それもまた別の問題でありますし。

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08/22/2018

二つほど 8/22

「生き物」で二つほど。

一つ目。サメよけに磁石が威力発揮(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。いく種かのサメにはある程度の大きさがあれば有効、とのことですが・・・その「程度」はまだ分からないようであります。
たしかに方法を確立できればサメによる漁業被害を防ぐことはもちろん、大型サメによる「害」も防ぐことができそうであります。潜水する時に「磁石持ったか?」とかそういうことになるかも知れません。
「サメよけ」にはいくつか伝説めいたものもあって・・・例えば「サメは自分より大きなものは襲わない。だから足に衣服をくくりつければ・・・」とか「鼻先にパンチを食らわせれば・・・」とか。実際に検証したかどうかは別として。実際に自分の周囲を数メートルもあるサメがうようよ泳いでる中で、そんなことしてる余裕があるか、と言えば・・・?
それに対して「近寄らない」方法が、それも↑こんな安価な方法を確立できればかなりの安全も確保できそうであります。
もちろん漁業方面としても。・・・しかし結構意外なところにこういった方策が転がってるものであります・・・。

二つ目。ガンを防ぐ遺伝子、ゾウで発見(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。正確には「ガンになりそうな細胞を発見して滅するシステムがゾウの類は他よりも拡充している」といったところでしょうか・・・。
「ガン細胞」とは通常の細胞が「エラー」を起こしたような存在であります。通常の細胞とは違い、無軌道に増殖を繰り返しどんどん拡大していく。・・・そしてその生き物そのものをやがて殺してしまいます。
しかしガン細胞というのは実はちょっと特殊な存在で・・・「HeLa細胞(Wikipedia)」というヒトの子宮頸がん組織から分離・培養された細胞は今でも存在しています(採取元の女性は1951年に死去)。
それでも生き物にとっては脅威に変わりはないものであります。が、ゾウの場合、一種の「早期発見」「早期排除」が可能である、と。これをもしがん治療に役立てることができたら・・・とは誰もが思うのですが・・・。
・・・どこまで行けるかなあ・・・遺伝子操作となると色々問題が出てくることになりますし。

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08/21/2018

食べられます

ただ一般的ではないだけで。
「食用」でセミの幼虫捕らないで・・・公園に看板出現(Yahoo!:朝日新聞)。そういう「苦情」があった、というより「セミの幼虫を大量に捕っている人がいる」から「食べるためなんじゃないか」となって「食用で~」ということになったようで。
実際、セミの幼虫は(成虫も)食べることができます。
かのファーブル昆虫記にもセミの幼虫を食べる話が出てきますし・・・虫を食べることに慣れてる人たちからすると結構「入門種」的な位置づけだとか。イナゴの佃煮、というのは某地方の名産ですが、内陸地では容易に摂れる動物性たんぱくとして虫を食べる文化が残った・・・という説もあります。
海外でも当たり前に食べている地域もありますし。「虫を食べる」ということにそこまで過敏にならんでも・・・とは思うのですが・・・。

しかしイヤな人にとってはイヤものであります。
食文化、というのは結構重要かつ重大な「ヒトを構成する要素」であります。幼少期からの「クセ」はもちろん周囲の環境による「慣れ」など。食的タブー、というのは多分に宗教と絡められますが・・・何のことはない最も「好み」が大きく出るのが「食」だ、ということだったりします。好きなもんは好きですが、イヤなもんはイヤなのです。
・・・一方で世界的に食料は不足してくる、とされています。
そこで虫を食べよう、という動きもあります。育成に狭いスペースでいける・高タンパク・収穫が早い・などなど利点もたくさん。欠点はその「量の少なさ」と・・・やはりイメージですか。慣れない現代人にとっては罰ゲームみたいなものであります。

もしかしたらもっと時間が経てばスタンダードになってる、かも知れんのですが。大人になってから慣れるのは無理でも幼少期から食っていれば慣れます。そういう風な世界になっていってたら・・・?

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08/18/2018

実はこれから?

今年は猛暑で減少した「蚊」むしろこれから増える?(Yahoo!:ANN) 昨日は40日ぶりに全国で「猛暑日がゼロだった」らしいのですが・・・よく考えてみたら30℃以上、というだけでかなり暑い日だったはずなのに「30℃ちょいか、それほどでもないな・・・」とか思うようになってしまって大丈夫なんだろうか・・・とか。
しかし気温が如実に表れるのは実は生き物であります。
今年は蚊が少なく、それは酷暑だから・・・というのは前にちょろっと触れましたが。兵庫の観察施設ではカブトムシ3000匹以上が暑さで衰弱死(MBS)、施設が一時閉園、という事態にまでなっていました。蚊やカブトムシの「適正温度」が大体25℃から30℃とのことで・・・やはり暑すぎた、ということであります。
しかし今後は気温が下がって行くわけで。そうなると活動が活発になってくるのでは・・・と。

自分のとこですと、クワガタ飼ってるんですが明らかに数頭様子のおかしいのがいたりします。通常なら食べているはずのエサを全然食っていないのが数頭。やばい、何かあったか・・・と掘り起こしてみると意外に元気だったりして。日が当たらない、うちでは最も涼しい場所(とは言ってもこの暑さじゃ・・・)で飼育してるんですが。
ある程度はエサ食わなくても問題はないのですが・・・それでも気になるところではあります。
さらに。毎年夏場はどうしても小バエが湧いてきます。これはクワガタとは関係なく(ゼロではなさそうですが)、どっちかと言うと植木鉢と関係してるのかも知れませんが生ゴミに湧いてしまいます。そこで毎年この季節になるとゴミ袋を小さくして頻繁にゴミ出しするんですが・・・。
そう言えば今年はまだ湧いてなかったりします。これもそろそろそういうことになってくるのかも知れませんが・・・。

・・・やはり異常だ、ということであります。しかしこの暑さがスタンダードになる未来、という図があったりしますが・・・そうなると生き物への影響の方が大きい、ということになりそうな・・・。

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08/17/2018

よそのこと言えない

中国・養殖ニジマスは「サケ」業界団体が偽装表示受け表明(Yahoo!:JIJI=AFP)・・・「ニジマス」と表記せず「サケ」と表記する例が相次いだためあえて「ニジマス=サケ」としてしまった、とのことであります。
・・・これは実際日本でも過去にあった・・・いや、まだ続行中と言うか進行中と言うか・・・そういう事例だったりします。学術的な名前としては「ニジマス」という「マス」であって「ニジサケ」ではないのですが、マスとサケはどこが違うんだ、となると長年の慣習上、としか言えないものですし。・・・これに英語の「サーモン」「トラウト」が絡んでくるとさらにやっかいな上に「サーモントラウト」という呼称もあるわけで・・・。

通念上?と言うかあくまでも一般的な?と言うか。
大きくて海に下ったものを「サケ」下らなかった小型のものを「マス」と、そんな印象かな・・・と思いますがこれもあくまで一例に過ぎません。「なんとかマス」「なんとかサケ」という和名準拠にこだわるケースもまだまだありますし。こうなってくると「名前」とは一体なんなんだろう、とかそんなことまで考えてしまうような。
日本の場合もニジマスを「サケ切り身」として販売するのはいかがものか、というものでした。これは「ニジマスはサケではない」という論の上に立っているのですが・・・この場合の「サケ」がまんま「Oncorhynchus keta シロザケ」のことなのかそれとも「サケの類」のことを示すか、によって変わってきます。・・・広義の「サケのなかま」とするならば「ニジマス=サケ」ということになってしまう・・・。

ニジマスも海に下ると大きくなります。それは「サケ」と呼んでもいい風貌なのですが・・・和名はあくまでも「ニジマス(降海型)」であって「サケ」は付きません。・・・その辺からも今でも日本でもちょっとややこしいことになっていたりするのですが。
・・・中国の方は今さらあれこれやるくらいなら・・・ということで認めてしまった、とかそんなものかも知れません。しかしこれも一手かなあ、と。食う側にしてみれば正確な種名とかどうでもいい話でしょうし。

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07/28/2018

意外と多い

ピンク色のクビキリギリス、単為生殖での繁殖を確認(Yahoo!:千葉日報)。天然自然下でも結構あるんじゃないか・・・とか思ったんですがクビキリギリスの単為生殖。いや、実際のとこはペアでないと絶対に生殖できない(ペアの方が有利は有利でしょうけど)というのは法則として100%決まっている、というもんではなかったりします。
哺乳類とかだとあまり聞きませんが・・・しかしヒトだって「体細胞クローン」というヒトならではの技術を使えば(色々問題はあるのですが)不可能というわけではないわけで・・・。

有名なとこだとオスがほとんど確認されていないギンブナとか。あるいは単為生殖が習性の一つ?になっているザリガニ:ミステリークレイフィッシュとか。
動物に限らなければ植物では園芸では「挿し木」「接ぎ木」の技術は割と普通に見られます。種子は採りにくいけど枝一本あれば土に挿して殖やすことができる。そういう植物は結構あったりします。
こちらの有名なとこでは・・・サクラとか。花見で一般的なソメイヨシノはこれで殖やします(サクラの全部の品種がそうやって殖えてくわけではありません)。
・・・しかし一見カンタンに殖えそうで繁殖に有利なようにも思えますが・・・ある意味仔が全部「クローン」なわけで。親の弱いとこも全部きっちり受け継ぐので病気が流行ると一気に激減することもあります。・・・バナナとか・・・ワイン用のブドウとか・・・。

それでも貴重な個体をこうやって↑継続させることができる、というのはなかなかに頼もしいところではあります。・・・願わくばピンクのオスをどっかで見つけて・・・とかそういうことも思うのですが・・・こういうのは同じ系統だからいけるだろう、と思ってペアにするとなぜかその性質が現れなかったりすることも多いもので・・・。

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07/19/2018

いなくなったわけではない

連日の猛暑ですが・・・。
そう言えば最近見ない? 「蚊は35℃以上の暑さで活動停止する」は本当か?(Yahoo!:FNN PRIME) 「なんか、どっかで聞いたなー・・・」という感触だったのですが、実際これくらいの気温になると活動しなくなるんだそうであります。
しかもテレビなどでやっている「最高気温」というのは風通しの良い、基本芝生の上での温度なので・・・通常のアスファルトとか陽がじりじり照り付けるような場所とかだともっと暑くなってるわけであります。・・・なおのこと活動しにくくなるわけであります。

某CMでもやってましたが、蚊は常に飛び回ってるわけではなく。ほとんど時間をどこかでじっと待っています。人家だと壁とかちょっとした物陰とか。あまり気温の高くない場所でじっ・・・と待ってて獲物が来ると飛び立って襲うわけです。
なお。ヒトを刺すのはメスであります。オスは花の蜜を吸うくらいでほとんど食事をせず、交尾したらそれで一生終えます(メスだって産卵したらそれで一生終わりですが)。見分け方は触覚が「線」ではなく「扇」みたいになってて体色も緑色っぽいのがオスですが・・・あまり意味のない見分け方かも知れません。
・・・なぜ蚊が害虫か、と言うと刺されて不快なのもあるんですが、場合によっては病気を運ぶからであります。メスが血を吸うのは産卵のためなんですが・・・実は一回刺しただけでは栄養が足りないことが多いらしく複数回刺して回ります。その時に前に刺した・・・ヒトでも他の動物でも・・・その血がかすかでも体内に入ることになり、同時に血の中にある病原体も運んでしまう・・・ということだったりします。
蚊の種によって媒介する病気は違ってきます。デング熱などの熱帯性の病気もやがて日本で広まっていくのかも知れません・・・。

しかし蚊そのものは暑い日中には活動せず。それでも朝や夕方には活動してくるわけです。・・・いなくなったわけではないので・・・結局気を付けるしかない、ということには変わらんわけです・・・。

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06/25/2018

入手の前に

飼育の困難な種もたくさんあるのですが・・・。
カワウソ、日本への密輸急増・・・ブームが違法取引を誘発か(Yahoo!:朝日新聞デジタル)。「コツメカワウソ」という種であります。少し前にペットで飼っているケースが紹介されたり動物園での可愛らしい仕草が流れたりして「ファン」が急増した種であります。
・・・それはそれで別に問題はないのですが・・・。
誰かが飼ってるなら自分も・・・と考えるわけです。しかしコツメカワウソは国際的な商取引(つまりは学術目的ではない、ペットに欲しい、など)は特別な許可がないと不可能であります。・・・そうなると「密輸」と、そうなってしまいます。
しかも。カワウソというのは実は飼育がかなり困難な部類に入ります。↑紹介されてた飼い主の方も、実はかなり苦労してなんとか維持・・・というとことろだとか。それがシロウトがいきなり飼育、となると・・・飼いきれずに殺してしまうことも考えられますが、野外に放す、ということも考えられます。

この事案は過去にも何度かありました。
有名なとこではアライグマ、これは某アニメで火が着いて、当時は規制も何もなかったようなものなので実際に多数が輸入されました。しかし・・・この動物は幼獣の頃はアニメのように可愛らしいのですが、成獣になると体も大きくなり気も荒くなります(アニメでも最後は森に帰してた・・・)。
・・・ということで皆、野外へ放してしまいました。というわけで今は「キケンな外来生物」ということで厄介者扱いされています・・・。

こういう例はホントいくらでもあります。最終的にその動物も周囲の人間も幸福にならない。
・・・飼育向きの動物とそうでない動物、さらには手に入れるために必要な事柄などをまず理解してから覚悟して入手して欲しい・・・とは思うのですが・・・ただ単純に「かわいー」「めずらしー」だけで手に入れようとしている人たちにはそこまでは無理かなあ・・・。
カネさえあればどんな動物でも手に入れることは可能です。でも・・・それが幸福に繋がるかどうかは飼い主次第であります。

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06/21/2018

そう単純ではない

とは思うのですが・・・なぜ?
高地で育つ人の前腕は短くなる傾向にある(Yahoo!:AFP=時事)。ヒマラヤやペルーでの調査で「前腕」つまり手首から肘までの間が、同一祖先の低地の人たちより短かくなる傾向にある・・・と。
ただし、なんでかは・・・ナゾ、と。
「前腕」だけ、つまり二の腕や手にはそれほど変化は起きていない、となると・・・何らかの事情で身体が適応していった結果、と考えるのがたしかに最も妥当なのですが・・・。

前腕が短くなる利点とは一体何だろう・・・?
高地、ということで酸素が地上に比べて薄くなるのはよく知られています。これを逆手にとって「低酸素トレーニング」つまり身体を酸素量の少ない状態に慣らしておいて、通常の高度での身体能力を上げる・・・そういう方法もあったりします。
じゃあそこで前腕短い方が・・・まあ、たしかに身体が小さい方が酸素を使う量も減るわけですし、そのために前腕を・・・って、別に前腕でなくても良さそうな・・・。

結局のところそういう「事実」はあるけれどなんでかはよく分からない。今後の研究に期待、といったところなんですが・・・それでも何か分かるのだろうか、実は全然違う理由からでそれに思い至らないと永遠に分からない「ナゾ」なんでは・・・とか、そんなことまで考えてしまいます・・・。

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06/15/2018

意外と分かってない

眠気の仕組み一部解明・・・脳内たんぱく質群を特定(Yahoo!:時事)。「眠気」からの「眠る」という行為そのものも、実は100%解明されていなかったりします。そもそも、なんで動物は眠るのかというところさえも。
例えばゾウは野生下では立って寝ることが知られています(しかも時間も短い)。しかし飼育下になると安全だと理解するのか横になって眠ります。
考えてみればこんな無防備な状態を敵の前にさらすからには何らかのメリットがあるはず、なんですが・・・。

最も有力?なのは脳をはじめ身体を休める、ということであります。
いくら組織組成的に優れた「生体」であっても無補給・無調整で長時間動き続けることはできません。そこで一時活動内容を縮小して「休む」ことをしているのではないか、と。特に「脳」という器官は非常に忙しく働いています。一説にはヒトが一日の三分の一、8時間ほども眠るのはこの脳を休めるためだ・・・とも。
・・・もちろん全然別の要素で長時間眠る連中もいますが。コアラとかナマケモノとか。この連中は食物を消化するのに時間がかかるため、その間じっとしているか・・・眠っていたりします。

逆に非常に眠りの短い動物と言えば・・・イルカなんてのは脳の右半分と左半分を交互に眠らせて航続距離を伸ばしている、とも言われてますし。やはり警戒を怠らない草食動物は浅くて短く眠る、とされています。
哺乳類や鳥類以外だと「眠る」の意味が違う場合もあります。
変温動物である爬虫類や両生類は気温が下がったら眠るのではなく動けなくなるから、ですし。虫の系統に至ってはやはり気温などの条件によって「休眠」したりすることが知られています。

ただ・・・↑こういった様々な事情があるとしても、ヒトの場合は眠らないと身体に異常が生じてくるわけです。しかし事情によってはよく眠れない・眠ることができない、といったことも多々あったりします。・・・↑その辺の「改善」に脳内たんぱく質群特定、というのが役に立てばいいのですが・・・。
まだまだ、かも、と。これで有効的な睡眠導入剤とかが開発できるのか、と言えば・・・分からないことの方がまだまだかなり多いので、すぐにそういったところには・・・というのが現状ではないか、と。

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06/08/2018

天敵見つかる

それはそれでいいんですが・・・。
マダニ感染症に朗報? 天敵発見(Yahoo!:日本農業新聞:記事中にカニムシの画像あり)。マダニとはヒトにも被害が出る吸血性の虫であります。主に他の動物から「移って」きてヒトの血を吸うんですが・・・その際に病原体などを体内に運ぶことがあるので、注意が必要です。
・・・実は結構大きな虫で、血を吸うと指先くらいになります。今回はそのマダニの「天敵」となるカニムシが見つかった、とのことなんですが・・・。

じゃあ、それを放せばマダニ被害が減るじゃん、と、そういうカンタンな話ではなく。
天敵が天敵たるにはまず「威力」が必要であります。・・・この辺は、まあ、なんとかなりそうなんですが・・・同時に「移動力」も必要になります。例えば水中に生きる魚に対して鳥、とか。昆虫でも移動力に優れた羽のある連中とか。そういうのならそこらに放しても(移動力という意味では)効果を期待できそうなんですが・・・。
カニムシというのは尻尾のないサソリのような形をしています。そして大きさは5mm程度。・・・移動力は乏しそうであります・・・。

さらにネズミの巣穴に住み、くっついて移動、となると。・・・じゃあネズミも一緒に放せば・・・となるとまた別の問題が起きそうであります。・・・そしてまだこのカニムシの生態はよく分かっていないようで。そうカンタンにはいかないような状態ではあります。
過去に「天敵放せばいいんだ」ということで何度も何度も失敗してきてたりします。まさかいきなり放虫、ということはないでしょうけど・・・これで手放しに喜べるか、と言うと・・・?

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05/19/2018

思い切った対策が必要かも

国産ウナギ、来年はさらに値上げも(Yahoo!:みなと新聞)。・・・じゃあ輸入ウナギでいいや、と、そういう話でもなく。ニホンウナギの数が減っているのは過去からの漁獲データを見ても明らかなことであります。さらに絶滅危惧種指定、ということで法的に「漁獲禁止」というわけではないのですが・・・それでも何らかの手は打たないといけない状況ではあります。
・・・これは色々と難しいかも知れんのですが・・・。
一時禁漁してみる、という手も考える必要があるかも知れません。個体数が増えるまで待ってみる・・・と言う手で、効果はかなり期待できます(無論密漁などへの十分な対策も必要ですが)。こういった「思い切った禁漁」により資源がある程度でも回復した、という事例も結構あったりしますし。

ただ・・・それやるとかなり困る専門店なんかもあるわけです。さらに「イベント」としてウナギを食う、というのも日本では定着しています。文化、と言うか・・・そういった風習がある、と言うか。それを無視してまで・・・という論調も出てくるかと。
さらに↑密漁もありますが・・・人間、禁止されるとそれを侵したくなるもので。「裏ウナギ」的なものが反社会勢力を結びついて・・・ということもなきにしもあらず、ということもあります。
いずれにしても様々な方面に打撃を与えてしまうのが・・・「禁漁」ということだったりします。

しかしかと言って完全養殖はまだまだ、となると・・・「代用品」探し、ということになるのかも知れんのですが。
実はニホンウナギと近縁のヨーロッパウナギ。昔はこれを輸入していた時代もあったらしいのですが今は禁止されています。同様にアメリカウナギも。この2種はニホンウナギとの違いはシロウトにはまず分かりません。でも輸入できない、となると似たような肉質を持った別の「ウナギ」を・・・と、結構あちこちで探しているとのこと。が、かば焼きにしても遜色ないのに「これはナントカウナギです」という表示が出た瞬間皆が買わなくなる、という・・・。
実はこの辺が問題なのかも知れません。・・・しかし何らかの対策を講じる必要があるのには変わらんわけで・・・難しいから、と言って何もしない、というわけにも行かんわけです。

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05/09/2018

ある意味当然

鳥の「渡り」省エネが目的か(Yahoo!:AFP=時事)。「渡り」というのは鳥類だけではなく昆虫や魚類・哺乳類などでも行う行動の一つですが、鳥類の場合その特性上移動距離が多くなる傾向にあります。
・・・やはり「飛べる」というのは大きいもので・・・ある種の蝶なんかは数世代をかけてアメリカ大陸縦断したりします。その「飛ぶ」ことに長けた鳥類には北極付近と南極付近を行き来する、なんてのまでいたりします。
身近なとこではツバメとか。春先に民家の軒下なんかに巣作りしますが・・・これも東南アジアから日本に渡って来る鳥であります。日本で仔を育てて東南アジアへ仔と共に渡り・・・そして成熟すると仔もまた日本へ、と。

しかしなぜ渡るのか、となると・・・最も言われていたのは「食べ物」「温度」などであります。その地方の食べ物の多くなる、暖かくなる時期に合わせて移動する。・・・じゃあ、それなら冬になって食べ物減ったら鳥が全部どっか行ってしまうか、と言えば・・・「留鳥」という一年ずっとそこに留まる鳥もいる。
・・・その辺はその鳥によって「渡るか渡らないかどっちが得か」を判断?している、ということであります。つまり「入るエネルギー」の方が「出るエネルギー」よりも多くなる地域を選択しているのでは、ということかと。
まあ、ある意味当然ではあります。効率の良い方を選ぶのは生き物全般に言えることであります。

例えば「ヒヨドリ」という鳥がいます。日本ではごくフツーに都市部でも見られる鳥で、大きさはスズメより大きくカラスより小さい程度。「ヒーヨ・ヒーヨ」と甲高い声で鳴き・・・波型に飛ぶ、灰色で頬がオレンジ色の鳥であります。
この鳥は基本「留鳥」でその地方に通年いるものらしいのですが・・・。
自分が住んでた所では昔は「冬鳥」でした。寒くなり始めるとあっちこっちから「ヒーヨ・ヒーヨ」と聞こえ始める。暑くなってくると聞こえなくなる。そういうもんだったんですが・・・最近では夏にもいるようになりました。
これは種にもよる。ということでもあります。完全に「渡る!」と決めている種もあれば「渡れれば渡るかなあ」という種もある、と。↑どっちの方が効率的か、ということを「選択」して次の代にも伝えていっていると思われます。
色々な要素が原因としてはあります。基本「食い物」が中心となりますが・・・それでもあえて厳しい環境を選ぶこともあります。その辺は事情が結構複雑なもので、意外性に富んでいたりもします。
それでも・・・結局は「こっちの方が生きやすいだろう」という結構シンプルな理由から選択して・・・違ってたらまた選択して・・・と繰り返している。
・・・まあ、それだけのことなのかも知れません・・・。

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05/01/2018

意外と分かってない

世界最高齢43歳のクモ、死ぬ(Yahoo!:AFP=時事:記事中にクモの画像あり)。・・・前にどこかで見たか読んだかしたような記憶もあるんですが(この「あれこれ」でも触れたっけか・・・?)オーストラリアの長寿グモが死んでしまいました。
・・・しかしその死因は老衰ではなく。ハチに刺されたから、というものであります。
生き物の寿命というのは実はよく分かってないことも多かったりします。生涯での呼吸数が決まっていて、呼吸の速い小型の動物は短命で、呼吸の遅い大型の動物は長命だ・・・とも言われますが、これはそういう傾向にある、という話であります。
実際には個体差がかなり大きいものであります。・・・ヒトだって今は70歳前後、と言われてますがそれ以上の場合もそれ以下の場合もあります。さらには生きる環境によっても大きく変化していきます。・・・織田信長の「人生五十年」というのは暗喩でも何でもなく。その当時の日本人はそれくらいの年齢が死ぬのが普通だったから・・・という説が有力であります。

脊椎動物はともかく。さらに謎なのはクモを含む節足動物・・・昆虫もそうだったりします。
さらにはもっと小さな連中とか。あるいは海中の微小な生き物たち。そういう研究の進んでない生き物の場合はさらに分からなくなってきます。
短いだろう、と思っていても実は・・・というケースもありそうですし。↑記事のトタテグモにしても通常は「5年~20年」と結構な幅があったりします。・・・そういうとこも、意外と分かってないもんだったりするのです・・・。

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04/26/2018

なんか引っかかる

自撮りのサルに著作権なし、米控訴裁が判断(CNN)。これは写真家が放置していたカメラでサルが「自撮り」して、それをその写真家が自費出版した写真集に掲載。すると動物保護団体がサルに著作権があるのだから侵害するな・・・と写真家を提訴した、という話であります。
2016年に一審判決「サルに著作権はない」というのが出ましたが・・・動物保護団体が控訴していました。それに対する判断は一審を支持するものでありました。

・・・そりゃあそうだろ、と思うかも知れませんが。
意外と「動物裁判」というのは欧米では歴史?があって例えば「畑を荒らしたモグラに追放刑」とか「食べ物盗んだネズミを有罪に」とかそういうのは中世の頃からあった、という話も残ってます。
まあ、そういう流れ?で保護団体が提訴した、というのとはちょっと違うかも知れませんが。
ただ・・・日本だとフツーに不起訴でそれで終わり、ということになりそうではあります。

しかし個人的に引っかかったのは両者の間で「昨年、和解が成立し、スレーター氏はナルトの自撮り写真で得た収入の25%を、インドネシアのクロザルの生息地保護のために寄付することに同意している」(「」内↑記事より引用)というくだりで・・・いや、それなら別に控訴とかもういいじゃんか、と。
そもそも裁判沙汰にまでする必要あったんかな・・・とかそんなとこまで考えてしまったんですが・・・?

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04/25/2018

だらっと近況報告 4/25:クワガタ

ちょい?久方ぶりの「近況報告」であります・・・何気にクワガタ関連は今年初。

コクワの冬眠明けを確認しました。全頭無事・・・と言いたいところなんですがメス1頭が落ちておりました。実はこの子は去年の今頃まで2頭だけ存在していた二年一化組の片割れで、もう1頭は後に蛹の段階で残念ながら落・・・しかし過去最大級のオスになる予定だった、という・・・惜しい個体ではありました。
それでも全部で48頭。内訳としては2015年に羽化した20頭+2016年羽化組16頭(↑の二年一化組と同期)+2017年羽化組11頭に・・・なぜかノコの産卵ケースに2017の夏に出現?したナゾのオス1頭。
正直・・・多いです。今年は産卵セット組まないようにしようか・・・とか。エサやりと状態確認だけで結構時間食いますし。今年羽化予定の仔たちがあと9頭いますし。

ノコの方は結局幼虫は2頭のみ。しかしその母親はなぜか大変に長生きで・・・今年の3月、つまり先月まで生存を確認しておりました。・・・いや・・・もっと早くに休んでくれても良かったのに、と。たまに長生きするノコがいる、とは聞いていたんですがまさかここまで・・・とは。
その仔2頭は順調に生育中であります。

一方で去年羽化した14頭なんですが。
・・・実はどれも全部小歯型で体格の差がないので(例年なら最も大型のペアで産卵)全て一緒の雑居産卵セットに入れてみようか、と。調べてみたら方法としては絶対ダメ、というものではないらしく。もちろん大型のケースと複数のエサ場や隠れられる場所をセットする必要がある、と。
そこで個別に管理していたそれぞれの小型ケースを今月アタマに開けたのですが・・・。
やや乾燥していた(場所が悪かったかな・・・)のもあって2頭がすでに落。さらに雑居中にやはりメス殺しが発生して1頭が落(ノコはメス殺しが起きない、というのはどうもうちでは当てはまらないみたいで・・・血筋的に血の気?が多いとかそういうものなのかどうかはちょっと分かりませんが)。
さらに今回オス2頭の落を確認。・・・これは争って負けたのかそれとも他の要因があったのか、ちょっと分かりません。少なくともエサは不足していない・・・。

これで9頭が生存している、ということになりそうなんですが・・・オス6頭にメス3頭。この二日ほどエサの減りがあまりないので楽観的?に考えればそろそろ産卵活動開始か、という見方もできなくはなかったりしますけども・・・さて? 少し様子を見たいと思います。

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04/15/2018

ハサミムシの羽

ハサミムシの羽の驚異の折り畳み法を解明(Yahoo!:産経)。・・・「ハサミムシ」とは・・・あまり知られていませんが、庭石なんかの下によくいる虫であります。特徴はお尻に大きな「ハサミ」があるからで・・・もちろんこれで敵をぶった切るとかそういうのではなく。どちらかと言うと「挟む」てまのもの、といった印象であります。仮にこれで指先を挟まれてもあまり痛くない程度。まあ、3㎝あるかないかほどの小さな虫であります。
湿った場所を好み、あまり人目につかない虫ではありますが・・・たしかに飛ぶことができます。

ハネカクシという虫の一群がいます。これは細長い体を持ち、腹は節がむき出し。よく歩く昆虫であります。ハサミムシもこれに近い体型ですが、ハネカクシはハサミがありません。しかし・・・頭のすぐ後ろに小さな「羽」が二枚。そのままではまるでオモチャのような大きさであります。
しかしこの小さな小さな羽の下からきちんと飛ぶための透明な羽が出てくることは知られています。
カブトムシなんかだと固い前翅があって、それの下へ折り畳んだ透明な後翅が収納されているのがよく分かります。が・・・ハネカクシやハサミムシはこれが高度に発達していて↑記事にもある通り10分の1ほどの大きさにまで折り畳まれて収納されています・・・。
・・・その分、あんまし飛ぶのは得意でないような。これは基本的に「後翅を折り畳む虫は飛ぶのがヘタ」という法則?に則って・・・いるような。トンボやチョウのように常に羽を広げられるような連中の方が飛ぶのは得意です(もちろんこれにも例外があって、タマムシの類も固い前翅の下に後翅を収納していますが、折り畳まずに同じ長さだったりします。が、やはり飛ぶのはヘタです・・・まあ、甲虫系は体が重いので仕方ないっちゃあ仕方ないんですが)。

それでもその折り畳み方は・・・一種の芸術ですらあります。と言うより人間がアレを作り出すことはまず無理でしょう。・・・そのためこうやって知恵を借りるわけであります。
まだまだ探せばたくさんの「知恵」が眠っていると思われます。「虫だから・・・」と嫌がれる向きも多いのですが、実際には色々なモノが込められていたりするのであります・・・。

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04/13/2018

かける

ヒラブリって? 続々登場新・養殖魚(Yahoo!:NNN)。ヒラマサ×ブリで「ヒラブリ」であります。・・・「登場」となってますが、研究そのものはかなり長いこと続いていたようであります。
・・・ということは今後こういった新しく「かけた」ものが出てくる、ということになりそうですが。
こういうのは近しい種同士で行われることがほとんどであります(過去に「レオポン」という微妙?な距離感のものもありましたが)。そして基本的にそのもの同士でも子孫は残せない、ということになってます。

・・・養殖品種、ということで技術的にさらに安定開発していけば流通上は問題ないかと思われますが。
しかし一方では倫理的に・・・と言うか感覚的にこういった「雑種」を好まない向きがあるのも事実であります。・・・とは言っても現在「純血」と思われているものだって過去には・・・というケースもないわけではないですし。そもそも「純血」とかそういうのはどこで判断するのだろうか、とかそんなところにも至ってしまいます。
「新種」は「雑種」から生まれる、という説もあります。他種同士の交雑から新しい種が・・・というのも進化の一種、と捉えることもできる、ということであります。

ヒラブリだって今後は「新種」になっていくかも知れんのですが・・・それはまた別の話になりそうであります。何せ現行ではヒトが介在しないと存在できないのですし。・・・こういうのは実は結構ある話で、「麦」とか「とうもろこし」とか「米」とか。
ああいうのはまとまって成熟します。自分で地にばら撒いたりしない。・・・ヒトが刈ってやらないと立ち腐れてしまう・・・こういうのも新しい「種」と呼べないこともないんですが・・・そこまでは行きませんか・・・。

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03/26/2018

骨との「ギャップ」

骨と動物とのギャップ・・・頭骨との印象が違い過ぎ(Yahoo!:ねとらぼ)。ただ、これは当然ですが動物の種によってはそうでもなかったり、あるいは「・・・?」となるもの、と色々であります。
例えばヘビなんてのは骨格そのままであります。しかし例えばカエルなんかになると・・・哺乳類と比べると肋骨が不十分なので結構スカスカ?な印象を受けます(頭骨はしっかりしてるんですが)。そういう意味では魚も「見た目通り」が多い、と言えるかも知れません。
見た目と大きく変わるのは「骨のない器官」がある場合であります。ゾウの鼻なんてのはいい例だったりしますし・・・鳥類なんかかなり違った印象を受けたりします。

・・・ということは「骨だけ」という生物が存在していた証拠だと・・・かなり見誤る可能性が高い、ということになります。・・・化石であります。
現在は二足歩行となっているイグアノドンが当初の予想図では四足歩行だった(尖った親指の骨は鼻の先に角としてついていた)というのはよく知られています。
・・・実際、誰も実物を見たことがないわけで。最近の「復元図」は大きくは間違ってないだろうけど・・・100%ホンモノというわけではありません。よく言われるのが「ティラノサウルスの姿勢が変わった」とかそういうのもあります(直立だったのが頭と尾が水平に近くなった)。

もしかしたら今後また変わる可能性も十分にあるわけです。・・・例えば羽毛とか。色や肌の質感なんてのもよく分からないわけで・・・それこそ「ギャップ」が問題になりそうではあります。

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03/24/2018

やりすぎかそうでもないのか

ニュージーランド・世界遺産の島で「脱ネズミ宣言」(Yahoo!:時事) 世界遺産「ニュージーランドの亜南極諸島」の一部であるアンティポデス諸島(Wikipedia)で最大の島・アンティポデス島に殺鼠剤65トンを撒いて外来ネズミを根絶・・・という話であります。
なお、最近ぶち撒いて即ネズミ滅殺、というわけではなく。撒いたのは2016年でその後の調査でネズミが確認できなくなったため「脱ネズミ宣言」をした、ということであります。なお、アンティポデス諸島は無人島ばかり。しかも現在は入島が厳しく制限されている島々でもあります。

・・・実際、いきなり他の(しかも生命力の強い)動物が少数入り込んだことで島の様子が一変してしまった、という話は結構あったりします。中には飼い猫一匹が島内の固有種を壊滅させたと思われるケースもあったりします。特に「島」というのは逃げるチャンスが減るためそういった「壊滅状態」になりやすい傾向があったりします。
中から出にくい、ということで外から入りにくい、そのため独自の変化が・・・という要素にもなるのですが。
それでもこの状況を放っておくわけにもいかず。そこで殺鼠剤散布、というかなり乱暴な手段になった、と思われるのですが・・・直接捕獲やわなでは間に合うはずもないわけで・・・。

他の生き物や生態系への殺鼠剤の影響はないのか、とか色々不安材料もあります。それも今後の経過次第でまた事情が変わって来ると思われます。
さらに。・・・いくら入島を制限しても別の「何か」が侵入して来ない、とも限らんわけで。ネズミはもちろん、何か・・・昆虫や植物などでも。それへの「備え」はやはり必要なわけであります。

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03/15/2018

小さくなるだけでは

それだけでは意味がない・・・。
プラスチック海洋汚染、オキアミが奥の手となるか(Yahoo!:AFP=時事)。人工的に生産され、自然界ではほとんど分解しないプラスチック系の物質であります。・・・もちろん紫外線や物理的な打撃などによる「分解」が多少はあるのですが・・・それにしてもただバラバラになっていくだけ、という向きもあり根本的な解決には至っていません。
製品としては天然下で分解しきってしまうようなのもあるにはあるんですが。しかしそういうものはやはり高価になってしまうので・・・安価な従来のものの方がどうしても好まれてしまう、ということであります。

もちろん、一頃に比べれば放出量はかなり減ってきているものと思われます。
しかしそれでも残留量はまだまだかなりの量あるのでは、と。すでにヒトの手ではどうしようもないほどに環境下に食い込んでしまっています。これをオキアミが消化してくれるのなら・・・という期待があるにはあるんですが・・・。
いく分か小さくすることはできる、と。しかし結局放出されていくことには変わらないわけで。
・・・やはりもっと根本的にどうにか・・・生産を一気に減少させられる「何か」とか・・・そういった方策と、さらには↑オキアミをうまく利用できないか、とかそんな風にも考えてしまうのですが・・・。
その辺もなかなかに難しい、ということであります。そうカンタンにはいかないようであります・・・。

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03/14/2018

退化ではなく

あくまでも「逆転」「進化」であります。
「逆転進化」していたワタリガラス、2つの種が一つに(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。一度別の種になるほどにまで進んでも、どこかで交わって「逆転」してしまう・・・という非常にまれなケースと言えそうであります。
・・・しかし実際のとこ、ヒトの得ている知識なんてのはほんのちっぽけなもんなんで、「種が違うと交雑しても子孫は残せない」というのだって経験則から、みたいなものに過ぎなかったりしますし。
まだまだ分からんことの方が多い、ということであります。いつ常識が引っくりかえるか分からんもんだったりします・・・。

実は雑種から新種が生まれてくるのではないか、というのは結構前からあった説だったりします。
↑記事でも触れられてあるフィンチの類。いわゆる鳴禽の類で・・よく鳴く種も多く、ペットになっていたりもします。これのダーウィンフィンチに関する話で・・・あれは元は一つの「フィンチ」だったのに諸島内の様々な環境や状況により色々な方向に「分化」していってやがては別種になっていた、ということになっています。
恐らくはこれも間違いではないと思われます。が・・・実は別種になっていたのにいつの間にか交雑してそこから新たな種が生まれてきていたのではないか・・・というお話があったのであります。

もちろん、基本的にこういう雑種は繁殖能力がない、とされています。しかし・・・それが絶対と言えるのかどうか。鳥の類は交雑種が多い動物であります。翼があるため生息域が広く、少しの姿形が違うだけ種が同じような環境で暮らしていたりします。そこで「まちがい」が起きる可能性は非常に高い・・・。
そこから「新種」が、ということなんですが。
・・・しかし↑ワタリガラスの例はさらに複雑で、一度分かれたのにまたよりを戻して同じ種に・・・と。やはり複雑怪奇と言いますか、ヒトの思惑なんか軽く吹っ飛ばされるもんであります。

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02/21/2018

記事からだけではなんとも

実際の現場はどんなのだったんだろう・・・?
狂犬病予防接種を受けさせなかった疑いで逮捕(Yahoo!:朝日新聞)。飼い犬を登録しない、というのはたしかに法令違反ですし保健所から何度も登録を促されても無視していた、となれば逮捕、ということもあり得るわけではあります。
登録をしていない、ということは狂犬病予防接種もしてない、ということに・・・。
日本は「狂犬病清浄国」みたいな風にも言われます。かなりの数の国でまだまだ危機の多い狂犬病がほぼゼロに近い。これは先人のたゆまぬ努力の結果でもあるのですが・・・それが故に狂犬病への備えが薄くなっているのではないか・・・とも言われています。

感染すればほぼ死ぬのが狂犬病であります。名前が狂「犬」病となっていますが犬だけではなくほぼ全ての哺乳類が感染・噛まれることで他へさらに感染していきます。野生動物から飼い犬が感染、そしてヒトへ・・・というケースもあり得ます。
しかしワクチンがあります。これを飼い犬に接種しておくことで被害を防ぐことができます。
そこで日本では飼い犬にワクチンを接種するのが飼い主の義務、となっているのですが・・・最近のちょっとおかしなペット事情からか、狂犬病への理解不足からか、実際に接種させてない飼い主もいるのでは・・・という声もあったりします。うちのワンちゃんが痛がるから注射させない、とか・・・。

↑記事の場合60頭以上を飼育。雑種とあることからブリーダーではないようで。しかし広い敷地に囲いを設けてた、と。それでも近所からの「たくさんの犬がいる」との通報。
・・・近所とトラブルがあったのか・・・こういう「迷惑な飼い主」というのも相当数存在します。放し飼いで犬を飼い、勝手に繁殖させてしまう。もちろん登録も狂犬病予防接種もしない。・・・頭数が増えれば管理の手も行き届かなくなり・・・臭いなどで近所の人たちともめる。
↑記事からだけでは・・・何とも言うことができないような。しかし「逮捕」となると穏やかではないわけで・・・実際はどうなっていたのだろう・・・?

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02/16/2018

将来の人類のために

ゴキブリをゾンビ化する寄生バチの毒を特定、難病治療にも(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版:記事中に虫画像あり)。もちろんハチとっ捕まえてきて患者を刺す、とかそういうものではなく。ゴキブリを捕らえる際に使う「毒」の組成を確定させてそれを今度は「薬」として生産できるようにする・・・ということであります。
・・・しかしそれも今すぐ、というわけではなく。最短で10年以上・・・いや、実際にはもっとかなりの時間がかかると思われますが、将来の人類のためには希望の光明となる技術になるか、と。

身体が思うように動かなくなる病気、というのは基本的に脳など神経系に異常が出ることで起こります。・・・ヒトなどの動物の体というのは興味深いもので、その関係に異常が起きるとその個体の意志というのは意外と簡単に無視されます。
寄生バチもそういうものだったりします。獲物となる動物の「意志」を殺して利用する。
大抵は自分が食うためではなく、幼虫のエサの鮮度を保つためではありますが。それでもこういった特殊な物質を「開発」してきた過程も興味深いものであります。

さらに「ハチに卵を産み付けさせなければ、ゴキブリは約1週間で回復し、その後はまったく問題ないように見えます」(「」内↑記事より引用)というのは・・・これもまた、何か違った方向でも役立つ研究、となりそうではあります。

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02/05/2018

「G」の話

・・・リンク先にそのものずばりの画像があったりはしないのでご安心を・・・。
「ゴキブリ研究所」研究リーダーは女性(Yahoo!:神戸新聞NEXT)。内心ではあまりお好きではない様子ですが・・・これが仕事、と割り切っているということなのかも知れません。
日本では忌み嫌われる害虫ですが、たしかに「実害」と言うと。例えばカの類だと最近は伝染病の媒介が問題になっています。ネズミが嫌われるのも一つには過去にペストを媒介していたから、というのもあります。
それに対してハエやゴキブリというのは可能性ゼロではないですが、危機的にヤバい病気を広めたりはしません。・・・むしろ他の動植物の方がヤバいの持っていたりします・・・。

しかし嫌われる。その原因は外見であります。
・・・これはある意味仕方ないことなのかも知れませんが。さらにゴキブリの場合臭腺という器官があり、非常に臭いにおいを出したりします。その辺も嫌われる原因の一つかと。
「生物」として見るとこれほどに「しぶとい」ものはなかなかいません。食料や水は少なくてもいい。乾燥にはあまり強くはないが、そこそこ生き残れる。卵を運ぶので幼虫を守りやすい。足が速い、などなど。
最近では殺虫成分に耐性のあるものまで出て来ています。ある意味で「完全生物」並とも言える存在なのですが・・・。

結局嫌われる。この辺は一種の「刷り込み」もあって、親世代が嫌いだったから(出てくるたびに大騒ぎしていれば・・・)その子供も、というところもあるかと。高度経済成長期に一気にその版図を家庭内に広げた昆虫ですから、その辺りから一気に嫌われるようにもなってます。
・・・自分は、前にも書きましたがそれほどでもないんですが。
しかしこれはやはり「好み」という個人の感性・感覚が最も現れるものの発現であります。仕方ないと言えば・・・仕方ない。
何せある有名な昆虫研究者(兼写真家)の人が前に「実はイモムシがダメで」と話していた、とか。これも好みの問題なので・・・無理にどうこうしよう、とかそういう風にはいかんもんだったりします。

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02/03/2018

そのGメン

まあ、日本だけに限った話ではないのですが・・・。
「象牙Gメン」4月から配置へ(Yahoo!:毎日)。「象牙」とはご存知の通り「ゾウの牙」で・・・特にアフリカのゾウの牙が多いようです(サイズや質的な問題もあるのかも知れませんが)。
日本は印章(ハンコ)大国であり・・・少し前まで成人すると自分の名前を彫ったハンコを作ったりしたものでした。最近でもまだまだ「三文判はちょっと・・・」という場面があります。重要な取引の場ではいわゆる「実印」という特別なハンコを必要とされることがあります。・・・100円ショップで買えるようなのはダメ、とそういうことなんですが。
・・・やや偏っている?観もある日本のハンコ事情ですが。その素材として最高のものが「象牙」でありました。他にも美術品や工芸品にも多数使用され・・・日本は「象牙大国」となっていたのです。

それが1989年ワシントン条約により象牙の商取引が禁止に。
それまでに日本に入っていたものは規制の対象とはならないのですが、その後入ってきたものは規制の対象となります(実は1999年と2006年に限定的に合法的な輸入があり、その時のものも合法)。・・・とは言っても今まで皆が重宝していたものをはいそうですか、そりゃ仕方ないねえ・・・とは行かないのも事実であります。
あるいは禁止されるほど欲しがる人間のサガ、と言うか。その後も密輸は後を絶ちません・・・。アジアではまだまだ人気のある象牙であります。密輸の方法はいくらでもあります・・・。

アフリカでも地域によってはゾウとヒトの距離が近すぎて色々害が出ているから、象牙でも何でも持っていってくれ・・・という場所もある、という話もあります。しかし世界的には絶望的に数を減らしているのも事実。ある情報では特定の地域のオスの牙が小さくなる傾向にあるそうで。
・・・小さければ密猟業者に狙われにくくなる。生存のためではないか・・・と。
需要が減れば供給も減ります。その考えのもとでの「規制」であります。実際、1989年以降は象牙の消費が大幅に減っています。が・・・ゼロにはならない。
そのための「Gメン」なんですが・・・個人的にはようやくか、といったところで。1989年から、と言うことは30年くらいあ専門部署がなかった、ということであります。いや、ちょっと遅いだろ、と。

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02/02/2018

十二分に管理できる?

米空港で「介助クジャク」の搭乗断られる(Yahoo!:TBS)。・・・このクジャクがいないと本当に行動できない、とかそういうところまで証明できるのならともかく、一般的に精神安定のための「介助クジャク」というのはちょっと無理がありそうな・・・自家用車で移動、とかそういうのとはまた違う話なわけですし。
鳥がダメ、という人も世の中にはいるわけで。そういう人たちにとってはフライト中の精神が安定、とはならないでしょうし。
盲導犬とかそういう類なら・・・もちろん犬がどうしてもダメ、という人が乗客の中にいるかも、という可能性もあるんですが・・・十分に訓練されている分、まだ事情をくみ取れそうな気もしますが。
「運賃払えばいいんだろ」
という問題でもないわけです。繰り返しますが・・・見ず知らずの他人が同席する場、なわけで。

恐らくはヒナの頃から一緒に過ごしてきた「すりこみ」個体ではないか、と思うのですが(野生個体を順応させるのはかなり難しい・・・しかもオスのクジャク)。それにしたって何かで驚いて勢いよく動き回ることがあることは容易に想像できます。この子は大人しいから・・・てのはイヌを散歩させている人がよく口にしますが、人間はそこまで動物の気持ちは理解できません。
・・・旅客機、という密室の中で何かに驚いて暴れるオスのクジャク。風切り羽を切ってあったとしても・・・身体だけでもニワトリより大きい上に飾り羽も相当にデカイ。ぶつかっただけでも何かありそうなのに・・・さらにフンとかどうするつもりだったんだろう・・・?
・・・十二分に管理することが不可能な「生き物」というのを持ち込む、というその思考回路は・・・だから「精神安定」のためのクジャク、ということだったんでしょうか・・・?

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01/17/2018

「濃厚」とは

犬・猫からの感染症で国内初の死亡例(Yahoo!:産経)。実際生き物というのはそれ単体では存続できず、体内体外問わず色々な生物が存在しているものであります。
もちろん我々ヒトも。
これは風呂に毎日入ってるから~キレイにしてるから~とかそういう問題ではなく。仮に・・・ヒトの体内から「雑菌」「ばい菌」と呼ばれるものを一掃したらそのヒトは生きていけないだろう、とも言われています。

ヒトがそういうものですから犬や猫もそういうものなわけで。
ただ・・・状況や事情によってその状態は様々なわけです。ヒトでも野外生活の多い場合と都会でしか暮らしていない場合では事情が異なります。犬や猫の場合・・・飼い犬や飼い猫か、そうでないか・・・という場合ももちろん、室内飼いかそうでないか、でも大分違ってきます。
・・・そこへさらに「濃厚な接触」となると。
どこまで「濃厚」か、というのも関係してきそうな・・・ちょっと触っただけ、とキスして舐め回すのでは違ってくるわけですし。

さらにこの病気はかかったら即座に「死」というわけではなく。適切な処置をすれば問題はない、とのことで・・・そこまで騒ぐ必要もないかも知れません。が・・・ある程度でも知っておく、というのは必要なわけで。「犬や猫に接しているだけでかかる病気もある」という事実を知っておくのは悪いことではない、と思うのですが。

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01/07/2018

よそから来た

日本でも在来種のアリ、米国では在来種を追いやる(Yahoo!:朝日新聞デジタル)・・・ちょっと前にヒアリやアルゼンチンアリが話題になってた頃にも報道されていた「オオハリアリ(大針蟻)」であります。
日本では朽木などに生息。シロアリを捕食するため、らしいのですが民家近くにも出没することがあり・・・その際「針」で刺されることもあります。・・・このアリ、名前の通りお尻に「針」を持ち、刺されるとハチに刺されたように痛む(場合によってはアナフィラキシー・ショックも)とのことであります。
・・・攻撃性の高いアリなんですが・・・日本ではあまり触れられることはありません。生活域が人間とはビミョーにズレている?からかも知れません。

基本的にシロアリを食うオオハリアリなんですが、米国に入ったのは19世紀頃とされています。・・・その頃とは食性が変化し、他の小動物やアリ類をも捕食するようになり・・・現在では「外来種」としてあっちの在来種を脅かしている・・・ということであります。
実は「日本ではフツーにいるけどあっちでは・・・」というケースはこのアリだけではなく。代表的なのが「コイ」で、日本ではフツーに川で泳いでいたりします(それも実はちょっと問題なんですが・・・)。が、北米やオーストラリアでは「放流ゴイ」が地元の小魚や貝などの底生生物を食い荒らしていて大問題になっていたりします。
他にも金魚とか。「生存条件に幅がある生き物」が別の地に移った場合・・・そっちで特に障害がない場合・・・爆発的に増えて被害が出てくることがあったりするのです。

これは単純に「じゃあ後から来た奴を消しちゃえ」という問題ではなく。突き詰めれば世界の種はほとんどが(我々ヒトも含めて)かつては外来種であった・・・という言い方もできます。それによって「種」に変化が起きる・・・という考え方もできたりするのです。
が・・・それは数百年どころではなく。数千年でも足らず万年単位の「移入」で考えたら・・・という話であります。
現状、外来種によりいきなり変えられた環境。それにより消えていく在来種。それに対して何かできないか? というのは別に自然に対する冒とくでも何でもないと思われます。

しかし実際には感情論含め様々な問題の解決・議論・すり合わせが必要なのも事実。徹底的に排除、しかしそこまではやりすぎでは・・・という考え方もあったりします。そういった論に対しては・・・さて、と。そんなところもまだまだ未解決なのであります。

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01/03/2018

時代によりけり

インドネシア・ジャングルから消えゆく鳥たち、地元住民で保護する動き(Yahoo!:JIJI・AFP)。「極楽鳥」とも呼ばれるフウチョウというのは非常に美しい鳥であります。いや、見た目だけではなくその立ち居振る舞いもユニークなものが多かったりします。
これは「オスの猛アピールが過剰にエスカレート」していった結果、され・・・それには一定以上の「条件」と長い長い時間が必要だったりします。例えば天敵とか。当たり前ですがこれだけ目立つ存在だと捕食動物にも捕まりやすくなります。しかしそういったものがあまりいない土地なら・・・その方向性がどんどん進んでいくことになっていく、ということであります。

もちろんそれだけではありませんが。↑記事にもある通り住環境であるジャングルの破壊などもあるんですが・・・フウチョウの場合、地元部族では飾り羽を得るために捕獲されていました。そして・・・ヨーロッパ関連の需要。地元以上にヨーロッパでもその綺麗な飾り羽を取るために乱獲がどんどん進んでいってしまいました。
なお。フウチョウの「足」というのは地元では大変に貴重なもの、高貴なもの、とされていた・・・という話があります。そこで捕らえたフウチョウの足だけ取ってしまう。・・・飾り羽としてだけではなくはく製としてその姿形にも人気があったのですが、しかし足がない。代用品を使った、という話もありますが・・・その「足がない」が先行していって「この鳥は風に乗って空中を漂うから足がないのだ」ということになっていき・・・「風鳥」という名がついた、という話もあったりします。

しかし現在ではそういうこともなく・・・密猟はまだあるそうですが・・・むしろ保護することで環境保護活動の一つの旗頭的な存在にもなってきている観もあります。時代の流れ、と言うか変化と言うか・・・人の価値観の無為、と言うか・・・そんな風にも感じてしまいます・・・。

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12/23/2017

永遠のライバル?

国内ペット飼育数、ネコがイヌを初めて上回る(Yahoo!:TBS)。1994年からの調査、とのことですから戦後以降とか高度経済成長期、とか・・・その辺りの比較とかそういうとこまで行くとさらに興味深い内容が出てくるかも知れませんが。
たしかに「イヌ=一軒家」という印象は強いものがあります・・・。
30年くらい前と今では好みも大分違っている、という説もあります。一軒家でイヌを飼う。となるとやっぱり大きなイヌ。スピッツという犬種が人気でしたが・・・その後「声がうるさい」ということで下火に。さらに大型犬ではハスキーやレトリーバーなど・・・。
それが室内で、となると小型犬が増えていきます。・・・一方ネコはずっと「小型」なわけで(比較的大型になる品種もありますが)。その辺からも「交代」となってきたのかも知れません。

いつの頃からヒトはイヌやネコを飼い始めたのか。それは諸説あって今でもはっきりとしたことは分かってなかったりしますが・・・数千年前には飼っていたこと。それも実用的な理由から、ということは分かっています。
それが後にヒトに「ヒマ」ができると実用性よりも愛玩性を重視していくように。・・・一応イヌやネコの「原種」的な存在、というのはある程度分かっているのですが・・・現代の飼い犬や猫を、じゃあ、野生に返してあげよう・・・となると多分生きてはいけません。すでに「イヌ」「ネコ」というヒトと一緒に生きる存在になってしまっているからであります。

・・・今後もこの二種で「王座」を争っていくのかな・・・と。まあ、付き合いの長さでは他のペットは足元にも及びませんし。そういう関係も悪くはないんじゃ・・・とか思ってしまったりします。

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12/09/2017

一つの方法として

こういうのもあります。
絶滅危惧種の追跡調査に飼い犬を抜てき(Yahoo!:JIJI・AFP)。まあ、別に飼い犬でなくてもいいんじゃないか・・・という声尾も出てきそうですが。しかし専門的にこういう犬を育成、となると色々大変ですし何より費用が相当にかかります。しかも結果が出るまで(育成ノウハウも全然ないので)時間がかかりそうであります。
しかし飼い犬から募集、となれば。・・・もちろん「面接」的なことやって、ということだと思われますが。ある程度は「融通」が効きそうではあります。
同時に飼い主にも「科学的なことの協力している」感覚と言うか。ちょっと特別な感触があるかと思われます。それを機に絶滅危惧種への理解を深めてもらえれば・・・的な狙いもあるのかも知れません。

しかしイヌ、というのは実際に猟犬なんかにも使われるわけですし。専門的な「動物探知犬」的なものを本格的に育成してみる・・・というのはアリかも、とか。
従来のように地道にコツコツ証拠を集めて・・・という研究方法の一助になるかと。実際、↑こういう研究と言うのは非常に手間と時間がかかります。さらに・・・やってることがやってることなので(動物の痕跡をひたすら探す)周囲からすれば「何の役に立つんだ?」的な目で見られることも多いかと。
・・・非常に有用な研究であっても「役に立つ・立たない」で判断されちゃあ・・・ちと哀しいものであります。
そういう方面にも一助になれば、と。理解を広めるというのも重要なことであります。

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11/19/2017

一人じゃ生きられない?

スウェーデン・犬を飼うと死亡リスク低下、一人暮らしで顕著(Yahoo!:CNN)。これは前々から言われていたような気がしますが・・・ペットを飼うと死亡率に影響が出る、というもので。これが家族のいる場合ならともかく。やはり「仲間」としての存在がヒトには必要なんではないか・・・と。
犬でも猫でも。どっちか、ということはなく「ペット」という存在が重要なんではないか、と。

やはり人間は一人では生きられないもんなのかも知れません。
・・・社会性のあまりない、単独行動が主の動物だって特定の時期には「仲間」を求めます(目的は色々ですが)。しかし人間は社会性のある動物であります。どうしても「仲間」を求めてしまうものなのかも・・・いくら「一人が好きでね、何やっても怒られないし気楽じゃないか」と言い切っていても・・・実際は?

そこでヒトではなくペットを求める、というのもない話ではないような。
・・・習性、と言いますか「元々がそんなもんだ」とかそういうとこではないかな、と。いや、別に無理に「仲間」を求めるべし、とは言ってないのですが・・・自分も、まあ、そんなもんですし。

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11/16/2017

食性ばらばら

ヤシガニって鳥も食べるのか・・・海鳥の寝込みを襲う映像がショッキング(Yahoo!:ねとらぼ)。・・・いや、別にショッキングでもないかも。「肉食」「草食」というのはきっちり分かれている種も多いのですが・・・実際のとこは結構アバウト?で幼少期には草食うこともある肉食獣とかそんな例もあります。
そもそもライオンとかヒョウとか、豪快な狩りの様子が放映されたりしてますが・・・狩ってから真っ先に食うのは「内臓」であります。そっちから植物性の栄養素を得ている、という話もあります。現代のヒトは基本的に「筋肉」を優先的に食べますが、内臓、つまりホルモン料理というのは結構あちこちにあったりします。・・・まあ、それ以前にヒトは結構「悪食」と言うかクセのある雑食性だったりしますけども(あまり好まれないタマネギ食ったりする割に雑菌への耐性が低い)。

それはともかく。
あまりかっちり食性の決まってない類、というと・・・↑節足動物系とか鳥とか。・・・これはクワガタ飼ってる人には常識みたいなもんらしいのですが。クワガタ、というのは成虫は樹液なんかを舐める種が多いです。それに適したスポンジというかブラシみたいな口をしていたりします。が・・・メスがオスを「食う」ことがある、と。
実際に見たことないですし、どの辺まで「事実」なのかちょっと分からないのですが。でも栄養が不足する産卵期にオスの脚を齧って食べてしまうことがある、と。
・・・あの口でどうやって「食べる」のか、興味はありますが・・・さて?

他にも「ハトを食うペリカン」とか。あるいは「小鳥を食うサギ」とか。結構曖昧な食性?持ってる連中がいるので、↑ヤシガニが鳥食ってもなあ・・・と。ただ・・・あの速度で「襲う」んかい、というのはあります。生きてるのを能動的に襲って食う、というのは・・・あ、でも、昔家で飼ってたカメが水のみに来たスズメ襲って食ってた、なんてなこともあったんで・・・実はよくあること、なのかも知れません。

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11/09/2017

ある意味普遍的?

奇跡? 見た目は子ヤギ実は・・・(Yahoo!:MBS)ヒツジとヤギの仔、という・・・たしかに「あり得ない」組み合わせではあります。
見た目の似ている両種ですが、系統的にはちょっと離れています(草食動物とかそういう大きなカテゴリ内では一緒ですが)。いわゆる「近縁種」なら・・・というのは↑記事でも触れているレオポン(ヒョウとライオンのハーフ)ならまだしも。あるいは「亜種」という非常に密接な関係にある種同士なら、と。
しかし属も違う種とのハーフ、というのは非常に珍しいことであります。

が・・・実はこういうのは「絶対に起きない」ことではない、のかも知れません。
あまりに系統的に離れている場合、生殖してもほとんど失敗します。型が違いすぎる、と言うべきでしょうか。なかなか合致しない、ような。・・・それでもゼロではありません。
実は新しい種、というのはこういった「雑種」から生まれる、という説もあったりします。今まであった「種」が長い時間をかけて「変化」して「進化」していく・・・というのが主流とされていますが実際のとこは分からないわけです。
全くあり得ない、とは言ってもゼロではない。そこで「何か」が起きているのでは・・・と。

ただ、コレ、立証はほとんど不可能であります。人為的に交配させる・・・人道的にどうだ、という声も最近だと出てきそうですが・・・それだとあまり意味がないわけです。自然交配的に「生まれる」ことが重要で、そうでないと研究室外、天然自然下でのホントウの「新種誕生」とはならないわけですし。
・・・遺伝的にいじったらどうだ、とか言われそうですが。そりゃあ、やろうと思えばそういうこともできる昨今であります。しかしそれもどうかな・・・と。

今回のケースは「こういったことは絶対起きない」がゼロではない、ということの証明とも言えます。そしてこれは案外フツーに起きていることなのかも、と。ヒツジとヤギに限らず。意外なところで意外な接点があったりするものではあります・・・。

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11/06/2017

そういうこともある

鹿児島県は奄美地方の加計呂麻島でワニ2頭見つかる(Yahoo!:南海日日新聞)・・・両方とも60㎝程度と小型ですが、まだ幼体だと考えられます。片方は輸送中に死んでしまいましたが・・・1頭は今後どうなるのか、処遇はまだ決まっていないそうであります。
鹿児島県瀬戸内町という地なんですが・・・ここでは43年前にも同様にワニが漂着しています。・・・いや、過去の文献では江戸期にも漂着記録があります(食っちまったそうですが)。
ワニ、と言うと淡水の生き物のようなイメージがありますが。エジプトのナイル川とかアメリカのミシシッピ川とか。しかし最大のワニ、とされるイリエワニは汽水域にも生息し、さらには流木なんかにつかまって外洋に流れ出されていくこともある・・・という生き物だったりします。
イリエワニ(Wikipedia)
このワニもイリエワニの可能性が高い、とのことであります。

実際、そうやって生息域を拡大しているのではないか・・・という話もあります。
今後も何頭か流れ着いて日本国内でも繁殖・・・となるのかどうかは定かではありません。可能性はゼロではないですが。でもいくら温暖化がどう、と言ってもそこまではどうか、と言うか何と言うか。
外来種というのはやはりある程度「幅」のある生き物があちこちで定着していくものであります。「幅」とは「生きる余裕」とでも言いますか・・・ある程度アバウトな、いい加減な生き方のできる生き物、と言うか。「こうこうこうでないと生きていけない」生き物はよそでは生きていけないわけです。そういうのが漂着しても定着することはないわけです。

イリエワニの場合は・・・さて? と。大きさはどうにかなるとしても温度の問題やエサの問題。さらには住環境など。そういうとこをクリアできれば今後分からんぞ、ということにはなりそうなんですが・・・さて?

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11/04/2017

意外と分からない

「すぐ分かるから大丈夫さ」というのは早計の場合も。
触るなキケン! ハオコゼ、ヒョウモンダコ、ゴンズイ・・・毒を持つ海の生き物に注意(Yahoo!:佐賀新聞)。知識として「こういう魚はキケン」というのはかなり浸透してきているかな・・・と。結構色々な場で紹介されてますし。
ただ・・・実際に見てみると結構違っていたりします。
例えばヒョウモンダコ。興奮すると非常に綺麗な青色のリングが現れます。・・・しかし海に潜っているわけではない、釣りに来て潮だまりで・・・という場合、上から見下ろすと「ただの小さなタコ」であります。「あ、タコだ」と思わず掴んでしまうと・・・大変な目に遭うことになります(海水浴の場合、踏んでしまうこともあるそうな・・・)。
・・・なお。このタコ実はスミを吐かなかったりします。強力な毒があるので別に逃げる必要ないや、とそういうことになってる・・・のかも知れません。

ゴンズイはかなり独特な見た目(海にいるナマズ、というと身近ではこいつくらい)ですし、フグの系統はさすがに見た目ですぐ分かります。エイも・・・その見た目は独特であります。
ただ、ハオコゼは↑記事にもあるように見た目はフツーに背びれの高い魚であります。アイゴも・・・背びれに強力な毒がありますが、体型としてはタイのような魚。知らずに触ってしまう可能性が非常に高いと思われます。・・・いくら「これがハオコゼ、これがアイゴ・・・」と画像で覚えていても、実際に目にすると結構印象が違ったりするもんだったりします・・・この辺。

一番良いのは海や釣りに慣れた友人知人と一緒に行くことだったりします。シロウト感触ではちょっと・・・という場合が往々にしてあるのです・・・。

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11/03/2017

新たな脅威となる?

かなりウソっぽい。
バンコクからカワウソ幼獣10頭密輸未遂・・・日本人女性「かわいそうだったから」(Yahoo!:テレ朝) 一応?国際的な商取り引きのできる動物ではあります。が・・・政府発行の許可証が必要。つまりはきちんとした手続きが必要なわけで、マーケットで見かけて「かわいそうだから」で持ち出そうとしたら罪になります。
・・・商取り引きが可能、ということは日本国内でもすでに売られている、ということであります。しかし正規のルートなので当然高価であります。・・・1頭4000円弱で購入して日本国内で(闇ルートで)売りさばけば・・・一体どれくらいの「儲け」となるのやら・・・?

ちょっと前に某番組での「一番人気のペット」とかにもなってましたが・・・実際にはかなり飼育の難しい動物であります、カワウソ類。相手はイタチ系の肉食獣でありますし。
・・・フェレット、というペット動物がいます。これもイタチ系。そもそもは狩りの際狭い場所から獲物を追い出す役割を担っていたとか。そのため実は結構人間との付き合いも長く・・・きちんと?ペット化されています。
しかしカワウソはそんなことはなく。野生の個体をそのまま飼育、というのはシロウトにはお勧めできない世界だったりします。・・・まあ、これがムシとか熱帯魚とか小型の爬虫類・両生類・鳥類とかだとまた違ってくるんですが。基本、「野生の哺乳類」というのはシロウトは持て余す存在であります。

しかし動物園でも人気者ですし。個人で飼育が「絶対不可能」というわけでもない。・・・これで思い出すのがアライグマなんですが。
あるアニメ番組から人気が爆発。たしかに幼獣はかわいらしいのですが、成獣になると気性も荒くなる(実際、アニメでも最終回は森に帰してます)。そこで持て余す飼い主が続出。各地で増え・・・結果、特定外来生物にも指定されるようになってしまいました。
今後・・・その頃と比べれば規制の網はかなり厳しくなってますが・・・カワウソも同様の道を辿るのではないか・・・とか。その辺がちょっと心配になってきてます。いや、これはカワウソに限った話ではないかも・・・?

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10/16/2017

ナゾの多い

和歌山県京田辺市でアフリカツメガエルが大繁殖(Yahoo!:THE PAGE)・・・実は今までも和歌山県以外でも千葉県などでも「生息」や「繁殖」は確認されていたのですが、ここまで「大規模」なものではなかった・・・とのことで。かなり前から和歌山県では繁殖が確認されていて、それがちょっと無視できないレベルになってきている、ということでもあります。

アフリカツメガエル。その名の通りアフリカ原産のカエルですが、通常見かけるカエルとはちょっと違った特徴があります。
アフリカツメガエル(Wikipedia)
まずカエルになっても水から出ない。一生を水中で過ごす、とされています。しかし肺呼吸なのは肺呼吸なので呼吸のために水面には上がってきます。その幼生(オタマジャクシ)はまるでナマズのような外見で・・・ヒゲまであったりします。なお、名前にある「ツメ」というのは本当に後肢に「ツメ」があるからだったりします(ただしヒトなどのような「爪」とはまたちょっと違った存在)。
水中から出ない、ということは成体になっても陸地を作ってやる必要がなく・・・飼育が容易、ということでもあります。さらにこのカエル、幼生成体ともに生き餌でなくても食べるのでエサやりの負担が少ないことでも知られています(舌がないので食べる時に両前肢を使う、その仕草にも人気があります)。
ペットだけではなく実験動物としても注目されていて、全ゲノム解析までされています。

しかし飼育が容易、ということは繁殖も容易、ということであり・・・そして水域が凍結しなければ野外でも繁殖可能・産卵数が多い・若いうちから産卵可能・10年くらい生きる・・・ということで早くから外来種としての危険が危惧されてきました。
そして2007年頃に「カエルツボカビ症」の保菌種ということが判明(この頃「あれこれ」にこのこと書いてたっけか・・・)。
カエルツボカビ症(Wikipedia)
ただしアフリカツメガエルはほとんど発症しない、ということも後に判明。何しろこのカエルツボカビ症は両生類ならどんな種でも感染・しかも致死率が高い、ということでアメリカなどでは大変な混乱に陥ってます。
・・・一方でほとんど発症しない(感染はするけど)種も存在しています。一説にはこの病気はアジア起源で、アジアのカエルはすでに耐性を得ているからでは・・・とされています。しかし「アフリカ」ツメガエルやウシガエル(アメリカ原産)が発症しにくかったりするので、まだナゾであります。

さらに・・・なぜにこのカエルが和歌山でこれだけ「大繁殖」しているのか、その辺もまだナゾだったりします。カエルツボカビ症のこともありますし、何よりこういった外来種は思わぬ影響を与えることもあるので注意が必要なんですが・・・なんでここでだけ? というのも大きなナゾだったりするのです・・・。

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09/26/2017

決まりも何もなく

上野のパンダ名前募集、最多は「ルンルン」だった(Yahoo!:朝日新聞デジタル)。最多=採用というわけではないものですし、「相当する中国名がない」というのも今後中国に「返還」される可能性からすれば、まあ、そんなところだろうとは思いますが。
・・・別に「同じ字繰り返し縛り」にこだわる必要もないんでは、とか思いますが。小池都知事もそうおっしゃってましたが。中国側との折衝?によって名前が決まる、とのことなのですが・・・日本国内にはそうでないパンダも結構いるじゃないか、と。

日本では三か所でジャイアントパンダが飼育されています。上野の「恩賜上野動物園」神戸の「神戸市立王子動物園」そして白浜の「南紀白浜アドベンチャーワールド」です。それぞれ上野に「3頭」神戸に「1頭」いますが・・・白浜は現在「5頭」います。・・・白浜の方は名前は全て「一字繰り返し縛り」を脱却?しています。そもそも中国から来た「永明(えいめい)」からしてこの「縛り」から抜けていたりします。
ジャイアントパンダ(南紀白浜アドベンチャーワールド)
オスの「永明」より後に来た「梅梅(メイメイ)」は「縛り」に影響されてますが・・・それ以降は「浜」の文字をつけていってます。・・・折衝がうまくいっている?ということなのか上野などとは違い、私営の施設だから・・・ということなのか、その辺はちょっと分かりませんが。

ここでは世界的にもパンダの「多産」が知られており・・・去年にも新しい仔が生まれています「結浜(ゆいひん)」
現在ペアの「永明」と「良浜(らうひん)」の間には8頭の仔が(そのうち5頭は中国へ)。そして「永明」の前のペア相手だった「梅梅」の間には6頭の仔(全て中国へ)。これらすべては「~浜」という名前になっています。
・・・しかし「良浜」は「梅梅」の仔であり、なんかその辺は大丈夫か・・・? という声もありますが・・・「梅梅」はすでに「良浜」を宿した状態で来日しており(父は「哈蘭」)直接の血縁関係はありません。・・・なんか血縁がかなりややこしい?ことになってるようで、まあ・・・数の少ない動物ゆえ、ということかも知れません。

なんか白浜にこれだけいて、それで上野ばっかり持ち上げるのもどうかな、とか思ったりするのですが。例えば「良浜」は生まれは白浜になるので、その仔たちは「日本生まれのパンダが生んだ仔」ということでかなり貴重ということになるのですが。
経済効果がどう、という話もありますが本来は学術的にきちっと守られていくべき存在であります。お祭り的に持ち上げて(それで興味の幅が広まるのならそれはそれで・・・という見方もできますが)それでOK的な話になっていくのはどうかなあ・・・と思うのですが。

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09/23/2017

かたいきょうせい

ゾウムシの硬い体は共生細菌のおかげ(Yahoo!:毎日)。ゾウムシとはカブトムシなどと同じく「甲虫」と呼ばれる昆虫であります。このグループは非常に硬い外殻を持っているのですが・・・その中でもゾウムシはトップクラスに硬いことでも知られています。・・・むしろ「硬い」と言うより「すき間がない」とも言えます。寄生バチと呼ばれる他の生き物を昏睡状態にしてから卵を産んで幼虫に食べさせる昆虫がいるんですが、ゾウムシ専門の連中はほんの一瞬だけ、外殻にスキのできるその瞬間を狙って針を打ち込むのだとか。他の昆虫だと比較的?楽に針を刺せるんだそうですが・・・。

動きやカタチがユーモラスなのでファンも多い昆虫ですが、↑実際には害虫も多いです。何しろ植物食なもので・・・作物を食べてしまう。しかもこの外殻なので農薬なんかも効きにくい。
しかしその外殻は共生細菌の協力のもとに・・・と。
これはある意味生物では当たり前なことだったりします。ヒトも例外ではなく・・・腸内に多種多様の細菌を保持しているのはよく知られています。いや・・・腸内だけではなく。もしヒトの身体の細菌全部を殺菌・・・てなことになったら生きていけるのかどうか、かなり怪しいところであります。
だから最近の「とにかく除菌なんでも殺菌、細菌はゼロに・・・!」的な動きを見ていると、ちょっと恐ろしくなってきます。たしかに悪さをする細菌も多く、そういった方面から身を守るのは当然であります。が・・・全部の細菌がヒトにとって「悪」というわけではなく。少し、「余裕」を持ってみてもいいのでは・・・と。

ところで↑記事で最も気になったのは「細菌のゲノム(全遺伝情報)配列を解析したところ、自分が生存するための物質やエネルギーを作るための遺伝子をほとんど全て失っているのに、チロシンを合成するのに必要な遺伝子群だけは残っていた。」(「」内↑記事より引用)というくだりで。それは・・・ゾウムシの一器官となってしまっているのかそれとも確立した生き物なのか。いや・・・実はヒトも含めて諸器官諸組織は実は別の生き物を取り込んでそうなってきた・・・という説もありまして・・・。

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09/20/2017

とある駆除

ようやく、という気もしますが。
千葉県の「キョン」根絶へ・・・新たな作戦も(Yahoo!:千葉日報)。・・・とは言ってもようやくGPSによる追跡調査からの生態調査、とのことで。・・・いや、結構前から被害や苦情的なものは出ていたはずなんですが・・・やはり予算関係なのかそれとも何か事情があるんだろうか・・・?

キョン、とは東南アジアに住む小型のシカの仲間であります。もちろん日本土着ではなく。千葉県の場合、観光施設から逃げ出したものが繁殖した、とされています。
シカとは言っても本当に小型でツノもほとんどなく。見た目は可愛らしいのですが・・・実はすごく大きな声で鳴いたりします。そしてもちろん農作物への食害も報告されています。
繁殖能力が高いのも厄介な特性であります。
・・・外来生物でもあるので、じゃあさっさと駆除しちまえば・・・となるのですが住宅街にも出没、ということで一頭一頭撃ち殺す、というわけにもいかず。ではワナを・・・となるとこれも住宅街付近では設置が難しい(飼い猫がかかってしまう、なんてことも)。そういう面からの調査、ということもあるのでしょうけど・・・。

しかし、ちょっと対応が遅れてる感は否めないような。すでにかなりの被害や苦情が出ているわけで、今からでも何とかしていって頂きたいところではあります。

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09/17/2017

食用のもある

ベネズエラ大統領、食糧難に対して「動物タンパク質をウサギ」で(Yahoo!:JIJI)・・・しかし第一陣?を集落に配布したらペットになってた、という・・・そこまでの食糧難じゃないのかも知れない・・・?
しかしウサギは殖え方が尋常ではありませんし(ウサギ=多産の象徴)量は少ないですが、栄養価としても申し分ない。増産して食糧難に対抗・・・というのは悪い手ではないと思うのですが。

日本では「ウサギ=ペット」が今は印象としては強いですが。
それでも過去には食用も毛皮用もありました。そもそも日本で定着している「白い体に赤いお目々」というのは野生のウサギではなく飼育されていた、それも食用のが居ついて?しまったのなんじゃ・・・とか思ってますが。実際、日本で「ウサギ肉」というのはなかなかお目にかかれません。
フランスなんかでは「食用飼育されたウサギ」と「野生のウサギ」と分けて流通してるんだとか。他にもこういった国はまだまだあるわけであります。

・・・でもいくら「食用」と言っても愛玩用に慣れてしまったらなかなか食べられるもんではないのかも・・・?
一つの方策としてはウサギを「そのまま」配布するのではなく「肉」として配布、という手があります。肉になってしまえばウサギだか他の動物だか分からんわけで。・・・いや、よく考えてみたら↑なんで生きたウサギ集落に配ったんだろう・・・? 国家的に養殖する、と言うのならそれなりの部署や企業で計画的にやっていけばいいわけで。集落の個人に「これを育てなさい」と配った、ということなのかな・・・?

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09/14/2017

だらっと近況報告 9/14:クワガタ

ここんとこ書いてなかったですが・・・クワガタです。

実は今年はかなり「失敗」をしてしまっています。そのため今回も画像ナシ、ということになります。
羽化した新成虫はコクワが11頭にノコが14頭。数としてはまずまずなんですが・・・そのほとんどが小型だったりします。コクワオスの最大は39.2mmで・・・ノコオス最大は40.6mm(当然小歯型)。並べるとほとんど一緒、という・・・。
これは恐らくは加水を失敗したからかと。去年は水をやり過ぎたかな・・・と、ノコの幼虫が「水没」したりしてましたし。それで今年は「乾燥飼育」というかそれほど水をやらずに育ててみたんですが・・・これが裏目に出ました。
「水没」はゼロでしたがほぼ全ての個体が小型化。十分に栄養を摂れなかった、と考えられます。

じゃあ今年の新幼虫は、と言うと。コクワは9頭確認(材にまだ潜んでいる可能性あり)してますが・・・去年8月末くらいに割り出しした時は結構2齢もいたんですが、今回は一昨日割り出ししたのにまだ初齢がごろごろ。そのためまだいる可能性を考慮してある程度で埋め戻しています。
そして・・・ノコ。なぜか・・・2頭のみ。
ただしこの2頭、やけに発育が良かったりします。・・・1頭が3齢成り立てみたいな感じなんですが、現時点で今年羽化した連中の3齢最終期よりも大きいような。もう1頭は2齢ですがこっちも大きい。
実は今年羽化した連中の親、というのは初のメス殺しの後、奇跡的?に生まれてきたペアの仔たちだったりします。42.8mm(小歯型)・・・しかしこれの親は50mmオーバーでしたから血統的に小さい、ということはなさそうな・・・?

そして今年はコクワ、ノコ共にもう1ペア産卵させていました。が・・・ノコはどうも不発っぽい感じで。コクワは・・・早かったのかなあ、こっちは放置してみようか、と思ってるので中身は確認しておらず・・・でも、なんか・・・ちょっと不発っぽい雰囲気であります。
オスはあのなぜかノコの産卵セットに「出現」してきた28.2mm。どうかなあ・・・。
場合によっては再来年のノコ繁殖はどこかからどっちか手に入れて来る必要がありそうで。・・・色々とやってみないと分からないのですが、やはり「飼育」というのは難しいものなんだな・・・と。何が起きるか分からない・・・。

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09/07/2017

釣れるんなら

それでもいいかと思うのですが・・・。
フルーティな香りで汚れない「チューブコマセ」話題に(Yahoo!:埼玉新聞)。・・・そう言えばマルキューってコマセとか練り餌とかそっち関係では有名な会社じゃなかったっけか・・・。
・・・まあ、いずれにしても「それ」で釣果が期待できるのなら何も問題はないわけですし、快適な釣りができると言うのならなおのこと。・・・ただちょっと気になったのはそんな香り付けちまっても魚が寄って来るもんなのか(アミの形はキープしてある、とは言っても)そしてお値段は・・・と。従来品の方がはるかに安い、ってことならその辺どうなんだろうか、と。

まあ、実際アミカゴにコマセぶっこむのは結構大変なものなんですが。詰めすぎると具合よくバラけてくれないし、スカスカだとタナに着く前に散逸しちゃいますし。
これ、あくまでも「寄せ餌」だったりします。「サビキ」というのは釣り針にプラスチック片などを装着して目立たせたの幹糸から数本くっ付けておいて、その上にアミカゴを設置。ここへ↑コマセを入れて・・・海中で揺するとコマセが海中にばら撒かれて・・・魚が寄って来て目立つ釣り針を口に入れる、と。アジなんかのような群れでしかも目の良い魚には効果的であります。それほど難しいテクニックも必要なく・・・いや、あらかじめある程度の「ポイント」的な情報を仕入れておく必要がありますが、釣り公園とかそういう場所ならそこまでこだわらずに気軽に楽しめる釣りではあります。
ただ・・・コマセはたしかに臭いです。エビなんかの腐ったような臭いもしますし。

それでも魚にはそういった臭いが有効なわけで。海中では嗅覚というのも重要な要素であります。・・・それが大丈夫なんかなあ・・・フルーティなの、とか。
女性はそういうのダメだから・・・と言いますが慣れてきてハマってきた人ならあまり気にしないような。お手軽に、キレイに、というのは入り口にするにはちょうど良さそうなんですが、実際に中に入ってみると「全然違うじゃん」てなことにもなったりしますし。
そういった「苦労」や「手間」も含めての趣味だと思うのですが。まあ・・・別に↑これで十分釣れるしみんな喜んでる、と言うのならホント別に何の問題もないんですが・・・。

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09/06/2017

きちくのしょぎょう

英研究・カッコウの「狡猾さ」があらわに(Yahoo!:JIJI AFP)・・・今さら「狡猾」とか言われてもなあ、というのが個人的なとこなんですが・・・カッコウ。
一般的に「カッコウの仲間」と呼ばれる鳥は世界のあちこちにいて日本にも4種確認されています。カッコウ・ツツドリ・ジュウイチ・ホトトギス・・・どれもハトよりやや大きいくらいですが「シュッ」とした外見していて非常によく似てます。パッと見ではなかなか判別できないくらいですが・・・鳴き声で区別しやすかったりもします。・・・実は日本では「ハト時計」ですがアレは海外では「カッコウ時計」で、実はあの鳴き声はカッコウのものであります。

しかしほとんどの種が「托卵(たくらん)」という習性を持っています。日本のだけではなく・・・世界中のカッコウの仲間、は。
これは別種の鳥の巣に自分の卵を産み込み、自分は世話をせずに産み込んだ巣の親鳥に(全然別種のため大きさも全然違うのに)世話をさせて巣立たせる、しかも元の巣にあった卵は全部外へ放り出す、という・・・見方によっては「鬼畜の所業」であります(鳥は卵を「数」で認知するので一つだけ入れ替えてもなかなか分からない)。実際、そのためあまりいいイメージで見られないことも多かったりします・・・カッコウ。

でもそれは自然天然下で種が生き残っていくために編み出した生存戦略の一つに過ぎず。そこにヒトの「好き嫌い」はあまり意味を成しません。
むしろ実際にはこの「托卵」は非常にリスクが高い行為だったりもします。・・・もし仮にこれが100%うまくいってしまえば托卵された側は異常に数を減らすことになります。そうなると今度は「托卵する側」が困ってしまう。
しかも托卵される側もバカではないので(こっちだって生き残るのに必死)結構な確率で産み込まれた卵を察知して放り出します。つまり托卵される側も慣れてくる。そうなると今度は新しい相手を探すことになる・・・。

これは日本でもすでに研究されていて、かつてはホオジロへの托卵が多かったのが今はほとんどなく(つまりほとんどの親鳥がカッコウの卵を放り出している)代わりにオナガへの托卵が始まったけど・・・最近ではこっちも対策を立てるようになってきた、と。
托卵の条件の一つに「卵を似せる」というのがあります。産み込んだ時に一つだけ全然違う見た目だったらさすがに親鳥に異変を気づかれます。しかしそう簡単に卵の模様を変えられるわけもなく。しばらくの間は成功率が低くなってしまう・・・。

壮大ないたちごっこであります。・・・じゃあ自分で育てろよ、となりそうですが・・・その辺も含めてあんまりよく分かってないのが現状だったりします。そもそも托卵は生きてくのに楽なんだかそうでもないんだか、その辺も確たる論は実はなかったりします。
↑リスクが高い、と書きましたがこれも一つの論だったりします。・・・でもめんどくさそうなのは事実なわけで。いちいち「狡猾さ」でもって托卵する相手をだまくらかしてなんとか産み込んで・・・でも察知されて卵放り出されたらそれでまた最初から。素直に巣作りすればいいのでは・・・と思う気持ちも分からんでもないです。その方が「楽」なんじゃねえの? 本音では?
・・・まあ、そこにヒトの感情なんて入れても意味を成さないんですが。そういう「意味不明」なところがまた興味深い世界だったりもします・・・。

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08/26/2017

意外とすぐでかくなる

熊本・阿蘇西小でプールから巨大金魚を捕獲(Yahoo!:RKK)。元からこの小学校にいたそうなんですが、去年の熊本地震の時に水槽が壊れとっさの判断で先生がプールへ。・・・それから1年4ヶ月、10㎝ほどだったのが30㎝に・・・。
・・・え、あの小さな金魚が? と結構多くの人が驚きますが(海外でも似たような反応するとか)実際にはキンギョは環境が整えば結構短期間で大きくなります。
自分の記憶だと・・・祖母の家(もうないんですが)にキンギョがいて、一抱えほどの水盆のような石をくり抜いたような場所で飼われてたんですが・・・行くたんびに大きくなってたような、そんな記憶があったりします。祖母は「ごはんあげすぎちゃったかねえ」と笑っていた記憶もあるんですが・・・。

いくつかの条件の一つには「エサの量」と「エサの質」というもあるんですが、住環境つまり飼われてる場所にもよる・・・という説もあります。つまり大きな容器で飼った方が大きくなる。
これは熱帯魚でもほとんどの種で言われているんですが、あえて小さな水槽で飼うことで逆に巨大魚の成長を抑え込んでしまおう、と。メーター超が当たり前のキャットフィッシュを90㎝くらいの水槽で半分以下にとどめてしまう。まるで清国の纏足のようですが・・・これは実はかなりの経験と技術が必要だったりします。当たり前ですが元々は大きな魚を無理に小さくしてしまうのですから、体調面や精神面でどれだけ影響が出ているか・・・と。実際、短命になる、という話もあります。

・・・もちろん、キンギョの方は元々大きくなる素養があるのだからその辺を「伸ばして」やれば・・・ということでもありますか。しかし大抵の人が「キンギョ=小魚」というイメージがあるため「大きなキンギョ」は珍しい、ということになってしまってます。実際は・・・結構いるんですが。もちろんメーター超えとかそういうのになると・・・???
キンギョは他にも低酸素の水中を乗り切るワザ、とかそういうのも持っている、という話もあります。実は結構色んな可能性持ってる魚なんですが・・・いや、こういうのはどの生物にも言えることかと。「つまらない生き物」なんてのは存在していないのですから。

02:08 AM | 固定リンク

08/18/2017

減っている

仕方ないと言えば仕方ないのですが。
「動物いなくなる」動物園にも高齢化の波(Yahoo!:NNN)。元来その土地にはいないはずの動物を多く展示しているわけで、と言うことは「どこか」から連れて来られたわけで。1頭だけだと子を残すこともできないですし、元々もの土地を離れるとなかなか繁殖できないケースも多かったりします。
・・・その動物が年齢を重ねていけば当然のことながらやがては世を去ることに。そうなると「次」がないこともよくあることだったりします・・・。

絶滅が危惧される動植物のよその国との商取引を基本的に禁止した条約もありますが・・・以前ほど動物の国際的な売り買いが難しくなってきている現状があります。・・・つまりは高価になってきている、と。
これは↑ワシントン条約のような国際枠組みの影響もあるのですが、ブローカー的な組織の存在だとかやはり対象(野生動物そのもの)の数の減少などもあります。希少な動物の方が人気は高くなりますがその分皆が欲しがるので高くなる・・・。

しかし動物園には営利目的として「動物を陳列する」という面とは別に「動物の繁殖等の研究」という側面もあります。実際、これまでも動物保護に貢献してきていたりします。極端な例では自然下では完全に絶滅してしまった、と思われた動物が私的な動物園で生き残っていた・・・なんてケースもあったりします(シフゾウ)。
そこまでいかなくても環境を整えやすく、条件も揃った状況を作り出しやすい動物園では相当数繁殖に成功しています。が・・・それが全部の種、というわけにはいかないのです・・・。

重大な岐路、と言えるかも知れません。エンターテイメントとして種の数を絞って陳列していくかそれとも希少な生物を保護する機関に集中するか。あるいは両方を兼ね備えた施設を目指すべきなのか・・・動物園の状況や事情によってその辺は様々なんですが・・・動物を見ることのできる場、というのはなかなかないものであります。一気に減少、とかそういうことになる前になんとか・・・と思うのですが。

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08/17/2017

安いけれど

そこが問題・・・?
狂犬病ワクチン、「格安」広がる・・・獣医師会は反発(Yahoo!:朝日新聞デジタル)。既得権益か、とかそんなことも思ってしまいましたが。
粗悪なワクチンを安く・・・ということなら大問題なのですが、品質面で問題ない、ということなら安価(とは言っても約3割減程度)に提供できるのならそれに越したことはないのでは・・・と思いますが、さて?

日本は実は世界でも珍しい「狂犬病清浄国」であります。ここ数十年本格的な発症はありません。
狂犬病、というのは脳にウィルスが侵入して起きる病気で・・・動物に噛まれることで体内にウィルスが入ります。脳をやられる、ということで発症中は異常な行動を取るようになります。・・・水や光を怖がる、凶暴な性格になる、というところからいわゆる「人狼伝説」はこれがそもそもではないか、という説もあります。夜になって行動する、月の光を怖がる、人を襲う・・・など。
しかもこの病気の恐ろしいところは「致死率が限りなく100%」つまりかかったらほぼ確実に死ぬ、ということだったりします。
さらに哺乳類は全て対象。つまりどんな動物にもかかり・・・その動物に噛まれることで病気が広まっていくことになります。

野生動物と接触することの少ない都会にも犬はいます。そこで犬からの感染が非常に多く・・・地域によっては非常に犬を嫌ったりする原因の一つにもなっています。
日本は長い時間をかけてようやく「撲滅」に成功した数少ない国の一つであります。・・・しかしあまりに長い間「狂犬病ゼロ」が続いたせいかその怖さに対する意識の低さも問題になってきています。・・・国内でそんな長いこと発症していないのならそんな対策しなくても別に問題ないんじゃ・・・と。
・・・実際にはいつ発症してもおかしくはなく。そういった意味でも安価で提供できれば・・・と思うのですが・・・?

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08/01/2017

ジャパニーズビートル

「日本の虫」・・・しかしやはり不名誉な名ではあります。
マメコガネ、スイスで発見温暖化で北上か(Yahoo!:読売)・・・たしかにあちこちで見るコガネムシ類であります。
マメコガネ(Wikipedia)
多分実物を見た人も多いかと。しかしこれが実はあちこちで害を及ぼしている生物で・・・しかも「日本発」のそういった生物がいる、というのは新たな驚きかもかもしれません。
が・・・こういうのはどんな状況でも起こり得ることではあります。ほんの少しの時間が経てば「あの日本産のナントカめ!」ということになるかも知れなかったりします。北米産のナントカに外来種で迷惑がかかってるから・・・と言ってもいても実は日本産でも・・・というのはよくあること、になっていく、ということではあります。

世の中知らないことばかりなのです。
今は「無害」な生き物でも今後「有害」になっていかないか・・・と言えばそんなこと誰にも分かりません。えらい大学のセンセイにだって分かりません。逆に今は全く無害で何もしない生き物が将来人類を脅かす「ナニカ」になる可能性だってあるんですが・・・それも誰にも分かりません。
何を勘違いしてるのか知りませんが。世の中なんて「分からない」ことが9割以上で「分かってる」ことなんて1割以下も以下、ほんの数%以下の以下だったりします。いや・・・0.000000000000・・・もっと以下%だったりします。分かってないことの方がはるかに多い。

外来種は問題であります。それを「駆逐」するか「共存」するかはまた色々な判断のもとに下されるべきであります。「外来種だから完全に排除すべき」という方式もあれば「外来種でも共存していく」という方式があってもいい。
・・・だって、分からないんですから。人間の理解の範疇ではないんです、こんなん。
定義を広めていけばモンシロチョウもスズメも「外来種」です。でもそれを排除するか。「イシガメ」は在来種ですが「クサガメ」は外来種らしい・・・ではそこまで排除しますか。外来種として日本に入って来た種が定着して現在の種になっているケースも多い。・・・それでも「外来種は悪だ」とするのかどうか。

個人的な話でありますこれは・・・「時間が解決する」と言うか・・・マメコガネが日本ではそれほど注視されないのは「外敵」がきちんと設定されているからであります。それに類した存在が設定されれば海外でも・・・と。
一番適しているのは「ヒト」かと思うのですが・・・ブラックバス関連を見る限り「捕獲」におは優れていてもそれ以降には「うまみ」がないとなかなか進まないなあ、と。
・・・指定外来種一体につきいくら、とやったらまた違ってくるのかなあ、財源難しいか、とかそんな風にも思いますが。

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07/31/2017

やっぱりモッタイナイ

切り身やすり身にしてしまえば分からないもんですし。
土用の丑「パンガシウス」はウナギの代用品にあらず(Yahoo!:THE PAGE)。・・・たしかに最近の「パンガシウス」「バサ」の扱われ方はちと異様でもありましたが・・・「ウナギの代用品」的な扱い、ということでもありましたか・・・。
ニホンウナギはその数を減らしています。現状のまま何も考えずにシラスウナギを獲ってきて育てて食べる、というだけではたしかに今後の行き先は暗いかと。・・・しかし卵から成魚へ、そしてそこからからさらに卵を・・・という完全養殖はその技術が確立されていません。
じゃあウナギ食うな、というわけにもいかずあちこちで「代用品」探しが始まってる、という論調なわけですが。
・・・いや、別にそこまでウナギにねえ・・・という声があるのも事実なわけで。周囲の「食え食え」という空気に押されて、というところもない、とは言い切れません。・・・どうしても食べたい、という人がいることを否定する気はないんですが・・・「日本人ならこの日には必ずウナギを食え」的なこと言われてもなあ・・・と。

そこで代用品。・・・しかし、この「代用品」と言っても実際にはそれぞれにきちんと「味」があって「特徴」もあります。ウナギの代わり、としてしまうのもなんだかもったいない話であります。
少し前の「ナマズ」もそうですが、これもきちんと合った調理法があります(かば焼きも合うんでなおさら代用品扱いされますが)。そして・・・パンガシウスも。モノ的に鮮魚として輸入されてくることはなく、処理済みの状態で輸入されてきます。つまり「切り身」なわけで。それならそれで合う調理法もきちんとあるはずであります。

そもそも今現在日本で輸入されてくる海産物、それらがどれだけ知られているか、と言うとかなり寒い状況かと思われます。日本近海での漁にも限界があり・・・よその国の海産物を仕入れるべく商社の人などがあちこちに出向いています。そして・・・これは、というものを輸入してくる。
が・・・まず外見でハネられる。日本人は魚食い民族だからヘンなのは食わないんだ、と誇る人がいますけど、その舶来の海産物だって現地では一般的なモノなのかも知れません(逆にあっちでは全然食わんから安価だ、というモノもあったりますが)。そこにある「違い」は一体何だろうか、と。
となると・・・「日本のナントカというのに似てるから」という一種の共通項から入るようになります。「ナントカに似てるのなら・・・」とは言いますが実際は全然別モノ、なんてのもよくあったりします。

そろそろそういうのから脱却してみるのも一手、と思うのですが。すでに「あなたの知らない魚」というのは身近にまで迫って?きているのです。切り身やすり身にしてしまえば元のカタチはほとんど分かりません。いえ、だからコワイ中身が・・・というのではなく。
新しい食材がたくさん入って来てるのに「ナントカに似てる・似てない」だけで切り捨てよう、とするのはやっぱりモッタイナイんではないか・・・ということであります。

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07/27/2017

実は逃げてないかも?

名古屋・東山動植物園・・・約半年前に「逃亡」したニシキヘビ、成長して戻る?(Yahoo!:毎日) なんか実は「逃げたと思ってたらその辺にいただけ」とかそういうことだった、ような気がするんですが。
今年1月に「逃亡」した時は約50㎝。しかし戻った時には113㎝に成長。
逃げた時は幼体でしょうからきちんと?食べていれば半年でこれくらいにはなりそうですが・・・「逃亡してから数カ月は冬眠状態にあり、5月ごろから活動して、敷地周辺の昆虫やヤモリなどを食べていたのでは」(「」内↑記事より引用)・・・たしかに活動できるような気候になってから、ということならそういうこともあり得るわけですが。

「逃亡当時は大騒ぎだった。来園者の皆さんにもご迷惑をかけたため、優しく『お帰り』とは言いづらい」(「」内↑記事より引用)
ニシキヘビですから毒はありません。しかもメーターもないほどの大きさですからそれほど恐れるほどもないのですが・・・やはりイメージの問題、と言うか。「ヘビが逃げた」というだけでも(それがどんな無害なヘビでも)場合によっては大騒動になってしまうこともあり得ます。
・・・世間のイメージというのは時によってはかなりこっけいなものなのですが・・・数が数なので侮ると大変なことになったりします。
例えば「サメが出たぞ」とかそういう話が出てきた時。「なんだネコザメか」と大したサメじゃない、おとなしいし人を害することもないし・・・と何とも思わない人に対して世間一般のイメージはどんな小さなサメでもそれは全てジョーズの如き人食いサメであり、恐れるべき存在、ということで大騒ぎになってしまったりします・・・。

・・・戻ったこと自体は素直に喜ぶべきことかと。ただ・・・動植物園という場所柄やはり手放しでは・・・管理体制のこともあるでしょうし・・・と。やや複雑なとこではあります。逃げてないのならそれはそれで良かったのでは・・・とも思いますけども。

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07/24/2017

その祖先は

飼い犬の祖先、2万~4万年前にオオカミの一個体群から枝分かれか(CNN)。最古の「飼い犬」の骨は1万4700年前のドイツのもの、とされています。野生のオオカミなどとは明らかに違う形態が故に「飼い犬」という判断が下されたのかと。
・・・もちろんシロウト目には判別つかないと思われますが。
現生オオカミともその頃のオオカミともまた違った特徴があるかと思われます。が・・・「イヌ」というのは外見よりも中身が全然違う動物なわけで。その辺の「変化」はどうやって獲得してきたんだろう・・・というのはかなり惹かれる疑問ではあります。

前に「キツネを飼育し続けて『イヌみたいなキツネ』が出てきた」という話を紹介しましたが・・・どこかで「野生のナニカ」を飼い慣らしてイヌにしたのは間違いないわけです。
それがいつの頃か、どんな動物からか・・・という問いにはまだ決着がついてません。↑ゲノム解析というのは非常に有効な方法なので、これで決着か・・・というのもあるんですが・・・「いや、それとも違う」的な反論が出てくる↑のもよくある話であります。
決着、実は永遠にしないもんかも知れない・・・とかそんなことも思ったりしてます。

ちなみに。2万~4万年前、というのは人類にとってはつい最近なのかそれとも結構時間経ってる感あるのか・・・とかそんなことも思ったりしてます。ヒトが明確に文化・文明を持ったのはここ1万年くらいですから・・・そう考えるとそんなもんか、いやしかしヒトそのものは数百万年前からそれっぽいのが存在してたわけで・・・そうなると結構新しい方なのか、まあ・・・どうでもいいっちゃどうでもいいことではあるんですが。

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07/07/2017

だらっと近況報告 7/7:クワガタ

コクワが全部羽化しました・・・。

とは言っても一昨年から羽化を待っていた「幼虫の食材にカワラタケ材を用いてみる」幼虫は・・・途中で落ちてしまいました。サナギの時点で40mmを越える(もちろん大アゴは折り畳んだまま)オスだったのですが・・・非常に残念でありました。少しの振動でも暴れまくるほど非常に神経質だったので、その辺が影響したのかも知れませんが・・・。
この育成法でやってたもう1頭は二年一化でフツーにメスとして羽化したのは前に述べた通りで。しかし真っ黒だ・・・。

気を取り直して?今年のコクワであります。
全部で11頭羽化しました。今年の傾向としては・・・まあ、それなりの型は出たかな、とか思うのですがオスの40mm超は出ず。メズは30mm超も出ず。しかしまずまずか・・・と言ったところであります。
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左はオス34.4mmの右はメス29.4mmで・・・サイズ的にはこんなものかと。
しかし自分の場合「赤いコクワを出す」という目的?があるので↑これらを載せてます。・・・ご存知の通り甲虫系統は羽化直後は大抵「真っ赤」になるので、羽化確認直後に掘り出してしまって「すげえ、真っ赤やんけ!」とか喜ぶと後で苦い思いをすることになります。
そのためこいつらは十分に「追熟」させてから掘り出していたりします。・・・ここまで来れば色も定着するかなあ、と思ってるのですが。

ホントに真っ赤なのはホントに真っ赤なんですよねえ・・・。
現状ではうちにいるのは↑「ワインレッド」と言うか・・・まあ、普通のに比べたらちょっとは赤いよね? と、そんなもんで。系統的にコクワはどの個体でも「赤くなる要素」は持ってるんでは、と思ってるんですが。大きさ的にはあまり大きくないのが赤くなるような気もしてます。
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メス20.6mmとまれに見るほど最小なんですが良いくらいに赤くなってます。これには「小さい個体の方が皮が薄くなって赤くなる」的な意見もあって、そういうもんかなー、とか思ってたりするんですが。

実際にはその辺もよく分かってないもんで・・・赤っぽい個体同士を組み合わせてみる、という方法しか思いついてなかったりします。それでも結構発色いいよなー・・・とか。さらにカタチのいいのが出るのがこの系統の良さ、なのかも知れません。オスの大あごのカタチとかバランスが良い、とか勝手に思っているのですが。
コクワはこれで全部羽化してます。・・・次はノコ、ということで。蛹化確認は相当数あるんですが・・・まだ幼虫なのもあるんで、何とも。コクワは霧吹き抑えてここまで来てるんですが、ノコも乾燥させすぎたかな・・・とか思ってるんで、前回ほどに大型は出ない・・・かも?

03:05 AM | 固定リンク

07/04/2017

放せばいいってもんじゃ

ないんですが・・・。
炎上する「ニシキゴイ放流イベント」裏に潜む利権?(Yahoo!:Wedge)
「同じコイだから問題ないだろう」
というのが放流しても問題はない、ということへの根拠となってましたが・・・実は日本の「コイ」には「大陸産」と「日本土着」の二つがあって遺伝的には差異が見られ・・・この「日本産コイ」は新種となる方向だったりします(なお改良品種であるニシキゴイは大陸産)。・・・しかしこの二つ、外見的には見分けがつかず。ほとんど一緒くたに扱われているのが現状でもあります。
・・・まあ、扱う時にいちいち一匹ずつ遺伝子検査するわけにもいかず。実際生き物の「種」と言うのは結構曖昧なもんだったりするので今後どう変わって行くかは未知数だったりします。

ただ、できることはやっておきたい、という気持ちは誰にでもあるはず、なんですが・・・。
これは例えば「メダカ」にも言えることであります。日本原産の「ニホンメダカ」は絶滅危惧種扱いとされ・・・手厚い保護が検討されています。が、ペットショップ行けば安価にエサ用「メダカ」が売ってます。これは両方とも「メダカ」で同種なのですが遺伝子的には違いがあります。日本原産のメダカ、という意味合いでそれを保護するためにはペットショップで売られているメダカではなく天然産のメダカを環境丸ごと保護していく必要があるのですが・・・見た目は全く一緒なので分からない人には分かりません。で、保護したいメダカがいる川に「これで増えるだろう」とペットショップで買って来たメダカを「善意」で放流してしまう・・・。
非常に細かいことまで言うと、「ナントカ川」に住む魚と「カントカ池」に住む魚は例え種が同じであっても遺伝子的には違いがあります。これは「ナントカ川」と「カントカ池」が水で繋がっていても、です。同じ「ヒト」であっても同じ家族の中でも一人一人違いがある。それと同じようなものなのですが・・・なかなか理解されていないのが現状であります。
だから本当に保護しよう、と言うのなら全部ひっくるめてきちんとやっていかないといけない・・・。

「全部一緒じゃん」
じゃあ・・・ないんです。最近になってようやくそういう向きが出てきたのですが、昔からの「放流イベント」だとその辺が周知されません。放しても食べられてしまうから・・・では「放流」そのものにも意味はないわけですし、それでも継続してやっていく、というのならやはり他にも何か「うまみ」があるんでは、と、そういうことにもなってしまいます。

・・・そこまで完璧に遺伝子的差異を保護しなくても・・・という論調もあります。生き物の「種」というのは非常に曖昧なものなんですが、その「曖昧さ」というのは実は別の遺伝情報が入ることでさらに「複雑さ」へと変化していく・・・と。複雑さからさらに生存に有利な特性を引き出したりできるようになる、と(逆にその「種としての特性」を失うことにもなりかねませんが)。
そうやって生き物は変化、さらには進化して今に至っているんだ・・・と。「不変」を求めすぎるのもどうだろう・・・と。でも、今度はじゃあみんなごっちゃまぜにしてしまえ、というのもまた違うような。本来の性質を守りつつ新しい要素も許容していく。
ある意味・・・これは生き物の保護に限った話でもないような。世の中のコトワリ的なものにも通じる・・・というのは大げさでしょうか・・・?

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06/21/2017

ネコはどこからどこへ

有力な従来説では「紀元前数千年前の古代エジプトで飼い慣らされた」説と「それよりさらに数千年前に地中海にも存在していた」説が二つ、あったのですが。
ネコ家畜化、新石器時代に拡大か(Yahoo!:JIJI・AFP)・・・つまり「農耕民が欧州へリビアヤマネコを持ち込む」そして「後にリビアヤマネコのエジプト変種が欧州へ」ということになったのではないか、ということであります。
ただ。いずれにしても原種は「リビアヤマネコ」で・・・いわゆる「ネコ」的な動物、というのは中東からアフリカなどで多数存在していますがなんでコレがイエネコになったのか、というところまでは分かってなかったりします。・・・この辺イヌとも共通してますが・・・牛や羊といった「そのものを食べる」ための家畜ではなく守衛などの目的での「家畜」というのはなかなか由来が分からないような・・・いや、牛や羊や馬だってそんなもんですか。長く人類と付き合って来た動物なのに(だからこそ?)細かいところは伝わってきていない、ということなのかも知れません。

ネコは元来は「守衛」が主、とされています。ヒトが農耕を始めると作物を「貯蔵」していく必要が出てきます。が、そうなるとそれを荒らすネズミなども増える。さらに定住が一般的となっていくとそういった「守衛」的な役割はどんどん重要になっていきます。
イヌも、そういった目的に適していました。イヌは基本的に群れで生きる動物ですから、飼い主に従順で、そういった役割もこなしやすい。しかしネコは・・・原種リビアヤマネコの孤独を好む性質は現在のネコにも色濃く受け継がれています。

「キツネを飼い慣らす」という実験がありました。野生のキツネを何代も何代も累系飼育していく。・・・すると「イヌ化」が始まった、という実験結果があります。キツネは群れを作りませんが飼い主に慣れるようになっていく。さらにヒトが「かわいい」と思う丸顔になっていく・・・というものでありました。
この実験だけで「じゃあネコも・・・」と断言するわけにはいきません。が・・・可能性としてはゼロではありません。飼う側にしても「かわいい」ものの方を選択していくでしょうし。孤独なリビアヤマネコの中でも社交性のある血統が生き残って現代のネコにも続いている・・・?

数千年程度の話であります。そんなに大きな変化はないだろう・・・というのが一般的なんですが。それでも「適応」していった結果が現在のイエネコ、ということは言えるわけであります。
・・・ということは今から数千年後、ネコは・・・イヌは? どうなっていくのだろう・・・? 今の「流れ」をそのまま継承していくのかそれとも・・・?

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06/20/2017

火の蟻

いつか来るとは思っていたのですが・・・ついに。
南米大陸原産の「毒アリ」生息域拡大の恐れ(Yahoo!:MBS)。「ヒアリ(火蟻)」というアリであります。見た目の通り赤いアリですが、「火」の意味はそれだけではなく。噛まれると(正確には毒針で刺されると)非常な痛みと共に様々な障害が起き、場合によっては死ぬこともあります。
アナフィラキシーショックというものであります。スズメバチの怖さの一つもこれで・・・一度毒を体内に入れてしまうと身体の方で「抗体」を作って次に備えようとします。が、その「次」の時に身体が過剰に反応してやはり命に関わる大事に至ることもある、という・・・これもヒアリの毒の特徴の一つであります。

「そんなに怖いアリなら触らなければいいじゃん」
てのが一番効果的なのですが。「赤いアリ」というのは日本にも相当数いるもので、ヒアリでない限りそこまで恐れる必要はなかったりします。・・・逆に言うと無害なアリか、と思ったら・・・ということもあり得るということであります。
それ故に無害なアリで無駄な大騒ぎに・・・ということも懸念されます。ある意味ではヒアリそのものよりもこちらの方が恐ろしいかも知れません。

今回は巣のようなものはあったけど女王アリや卵は確認できず、ということで一安心、ということになりそうですが・・・すでに日本のどこかに入り込んでいて、密かに繁殖している・・・という可能性は非常に高いかと思われます。
世界中から色々なモノが行き来するのが当たり前の時代であります。きちんと知って、きちんと対応できるようになれば・・・そこまで恐れる必要はない、と思われますが・・・しかしコワイものはコワイものではあります・・・。

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06/12/2017

ある乗っ取り

スズメがツバメの巣を乗っ取り子育て(Yahoo!:毎日)。どちらも繁殖期は「春から夏」ということなので、十分にあり得る話であります。・・・と言うより↑記事中にもありますが何年か前からあちこちで言われていたりして。スズメは「すでに空いている穴」的なものに営巣するんですが、ツバメは「雨よけ?のように上から覆っている」場所に自分で土くっつけて巣を作ります。そのため巣を作ることのできる場所への選択肢は非常に多い、ということになります。
勢い、選択肢の少ないスズメの方が多いツバメの巣を乗っ取る、と。こういうのは自然天然下では結構あることなのかも知れません。

実はよく分かってない鳥だったりします、スズメ。
例えば寿命。「10年くらい生きる」というのが通説?なのですが(自然条件下でそれくらい生きたらしい・・・)近年の環境変化により「一年で死ぬ」という報告や「半年くらい」というものまであったりします。繁殖期は春から夏なんですが、年に複数回繁殖することもあり・・・そこで増えてもすぐに減ってしまう、ということなのかも知れませんが?
食性に関しては雑食、ということで何でも食べます。対してツバメは昆虫食であります。・・・その辺でスズメの方が適応力高そうですが、繁殖場所に関してはスズメの方が分が悪く、さらに雑食故のエサの量の確保、となると・・・都市部ではなかなか生き残りにくかったりします。
同じ雑食性のカラスに比べると非力ですし。カラスはさらに群れでなんとかしよう、とアタマ使ってきたりしますがスズメはそこまではしません。そういうことからも数を減らしている、とされています。

特に都市部ではこのままいなくなってしまうのでは・・・という声もあります。自分が住んでる辺りでもやや少ないかなー・・・とか思うことも。さびしい話ではあるんですが・・・都市部でなくても減っている、という話もありますし・・・。

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06/09/2017

マダコも

日本水産、マダコの完全養殖に成功(Yahoo!:時事)。あまり知られていませんが、数年前に「タコショック」的なものがあったりしました。国産の大不漁もあり、外国産タコも輸入が困難になったことがあったのです。その時に海外の新漁場を開拓したりして、現在はそれほど「ショック」でもないような状況になってきています。
が・・・それも将来どうなるか分からないわけで。陸上とは違い海中など水中の生産物というのはよく分かってないことの方が多かったりします。・・・よく分からないのに食べてる、ということもよくあったりするわけです。

タコは実際にはそこまで「闇の中」ということではなかったりしますが・・・。
産卵シーンなんかはよく撮影されていますし。そもそも近海にいるので馴染みもある。・・・しかし卵を得て幼生が出て来てもその先が進めない。「幼タコ」にならない。それをどうにかして「完全養殖」にまで至ることができた、というのが大きいところであります。
完全養殖。得た仔が親になって仔を成し・・・さらに親になっていく。これを技術として確立できれば絶滅が危惧されている種だけではなく環境丸ごと「保全」の方向へ進むことも可能かと。

しかしそれだけのかなり困難が伴います。今回のマダコにしても「幼タコ」にするにはまだ量が十分ではないようですし。が、いずれはこの辺も解決されていく、と期待したいところであります。
そしてやがては主要海産物の「完全養殖物」が当たり前の世に・・・というのも決して絵空事ではない、と思うのですが。

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06/05/2017

だらっと近況報告 6/5:クワガタ

何気に今年二回目の「クワガタ」なんですが・・・。
ちょっと不可解?なことがありまして・・・。

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オス・28.2mm。コクワガタ・・・かと思われます。
「なんだ、今季2頭目の羽化か」と、単純なものではなく。実はこいつが見つかったのはノコギリクワガタ用の産卵セットの中から、であります。

ご存知の通りノコギリクワガタは夏に羽化すると一年、蛹室の中で過ごして翌年成熟すると外に出てきます。そのため去年羽化した個体は今年にならないと基本的に産卵しません。そこで羽化して掘り出した個体は個別に飼育ケースに入れて(勝手に用土に潜っていく)越冬させます。
同時に繁殖用ペアは2頭一緒に産卵セット用の大型ケースに入れておきます。すると交尾もスムーズにいく、ということであります。
・・・実は去年のノコペア(1ペアだけ生き残った2頭です・・・)の用土はその前のペアの使い回しを使ってました。幼虫を割り出してしまえば用土が余るので、それでもいいか・・・と思ったのですが、なんと中途でまだ幼虫が1頭生育してる中へペアを放ってしまったと判明。あわてて取り出して分けた、てなことがありました(なお、その時の幼虫が現在の最大オスで、すでに交尾を済ませて今メスがせっせと産卵しています)。
そんなモノグサしてしまった、ということもあり去年の秋口に新しい産卵用土を購入。それをノコペアの繁殖用に使うことにしたわけです。

・・・ここまでは別段変わったこともなく(モノグサ以外は)。ただ・・・今年春前くらいに様子見た時に・・・なんかミョーなものがあった記憶があります。・・・ナニカの皮・・・? あるいは大きな・・・枯れ葉? どこかから何かの拍子で入ったかな、とその時は気にもせずに捨ててしまいました。
アレ、取っておけばよかったかなあ・・・。
その後ノコペアの産卵を確認。通常ならそうでもないらしいのですが、うちの場合ノコのメス殺しが常態化しているので(去年のペアは圧倒的にメスの方がでかかったので無理)オスを取り出し。メスの生存を確認しよう・・・とした時に↑のコクワを発見・・・。

・・・一体どこから出てきたんだ・・・?
どこかからコクワの卵なり幼虫なり成虫なりが入り込んだ、としか考えられないわけです。が、うちのコクワたちはまず外へ出られません。じゃあどこかよそから・・・? 玄関わきに飼育スペース作ってますが、ここにまで潜り込んで来れるのか・・・? それ以前に「ノコ用繁殖用土」というほぼ完全に閉じた、コクワとはまず関係なさそうな場所にしかも1頭だけ・・・コクワ?
可能性として考えられるのは「最初から入っていた」であります。つまり用土を購入した時に幼虫なりがすでに入っていた・・・と。しかしそんなことあるもんなんだろうか・・・?
いや、ホント・・・分からんなあ・・・。

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06/02/2017

だらっと近況報告 6/2:ヤマアジサイ

今年はなんとか咲きました・・・。

毎年咲いていたのは「クロヒメ」という品種で、これはかなり頑強?なんですが・・・その他が、ちょっと。実は結構な数枯らしています。・・・なんでだろう? と疑問だったんですがどうも追肥が少なかったんでは・・・ということに。これはモミジにも言えることで、今年は液肥を溶かした水を水やり時に与えるようにしています。そのおかげか今年はモミジも調子がいいです。
・・・もっとも。やはり昨年から調子の良くなかったクロモジがちょっと・・・なんとか延命させたいのですが。

ヤマアジサイはこれまでの「クロヒメ」「シノノメ」と・・・「イヨシシテマリ」と「イヨノウスズミ」を増やしました(何のことか分かる人は分かる・・・?)。
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左が「クロヒメ」で右が「シノノメ」です。・・・「クロヒメ」は今年はなんだかあまり色が出ず(去年までも白地に青か赤がほんのりかかる程度だったんですが)のっぺりと白くなってるのが、ちょっと。「シノノメ」もあまり色が乗りませんでした。・・・しかしここまで半テマリだったかなあ・・・追肥の影響を最も大きく受けたのがこの「シノノメ」なので、その辺も影響・・・してるんだかどうなんだか。

対してこちらは「イヨシシテマリ」と・・・三品種揃い踏み?
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・・・なんか他のも写り込んでますが。「イヨシシテマリ」は実は二代目で・・・初代?はほとんど花をつけずに枯れてしまいました。二代目はまだ買ったばかりで来年が勝負?ということになりそうですが・・・花が進むとほんのりと赤くなる、というのは今回初めてきちんと?見たような気がします。

「イヨノウスズミ」は実は前々から育ててみたかった品種ではあります。今年はつぼみもなかったんですがうまく行けば来年はここでお披露目できるかも知れません。その名の通り「墨のように深い紫色」のガク咲きとのことで、楽しみではあります。
・・・まあ、その前にきちんと育ててやらないといけませんが・・・色々あるものであります・・・。

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05/24/2017

サルが祖先ではなく

ヒトはサルと共通の祖先を持ってる、という話であります。
人類の類人猿からの分岐、アフリカではなく地中海で起きた?(Yahoo!:AFP=時事) じゃあその「祖先」とやらはどこから来ていつチンパンジーなんかと分かれて「ヒト」になったのか・・・という問いに対して実は明確な答えは出ていません。
「通説」としてはアフリカの方で分かれて世界中に分散して行った・・・ということになってます。
・・・なんだか「消防署の方から来ました」的な表現ですが。しかし現状ではこんなもん?であります。

それでも一頃と比べると調査も研究も大分進んだ観はありますが。
現代のような科学的な方法がなかった時代は「自身の発想が正しいかどうか」だけでありました。例えばアリストテレスという高名な学者がいましたが・・・彼はとある本の中で「馬の尻尾の毛が抜けて川に入ってウナギになる」と記していたりします。
「科学的」という客観的な・・・誰の目でも明らかになりやすい手法を得てから人類の知識は飛躍的に進歩した・・・という見方もできます。
・・・その一方で「誰にでも理解できる」ということで知識のため込みが進み・・・それによる格差めいたものまで起きてしまってますが。それは、まあ、ある意味仕方ないことなのかも知れません。

それにしたって新しい「事実」が出て来て証明されてしまえばそれまでの「事実」は「事実」ではなくなってしまうものであります。・・・もちろんその新しい「事実」がホントウに正しい「事実」ならば・・・ですが。返り咲くことだってあるのです。
こんな風にまだまだ不確定なことだらけなのが世の中で・・・ヒトの持ってるもんなんてホントちっぽけなもんなんだったりします。

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05/23/2017

分からんもんは分からん

ドリトル先生とかトーマス・スタビンズでもないと。
米「リングリング」サーカス、146年の歴史に幕(Yahoo!:AFPBBNews)。つまりは「ゾウを見世物にするなんてかわいそうだ」という「抗議」が来たのでゾウのショーを廃止したところ収入が激減、営業できなくなって幕・・・ということであります。
・・・その動物愛護団体とやらは・・・これで満足なんでしょうか・・・結果として伝統ある一企業が倒産、ということになったのですが。
単なる「見世物」ではなく「ショー」だったのに・・・という声もあります。動物にショーをさせるには高い技術が必要で。その技術が失われていくのを悔やむ声もあります。・・・他方で「動物はそういうことを望んでいなかったはずだから、これでいい」という声もあります。
しかし。誰も動物の「本当の意志」なんてのは分からないわけで。分からんもんをどうやってくみ取るのか・・・その辺はかなりナゾ、であります。

誰も100%分かってないもんを禁止だ、存続だ、とやってもなあ・・・。
そうなるとその個人、もしくは団体の「意志」、ということになります・・・「その動物の意志」は。分からんもんなんですから見た人が想像するしかない。その人が過去にとんでもなくひどい飼育現場を見ていた、もしくは虐待されていた動物を見ていれば「なんて恐ろしいことを」と思うかも知れませんし・・・逆にショーをやってる動物を見て「楽しそうだな」と思っていた人は「なんでやめさせるんだ?」となるかも知れません。
分からんもんは分からんのです。
競馬、というものがあります。馬は群れで行動しますから群れの中で競争させて勝敗を決める。・・・でも馬がどんな気持ちで走ってるか、なんてことは誰にも分かりません。競走馬のほとんどは追われるストレスで胃潰瘍になってる、という話もあります。走りたくて走りたくてうずうずしている馬もいる、という話もあります。その辺は誰にも100%は分かりません。

でもこれだけは確実であります。・・・人間が関わっている以上、その業界にはたくさんの人の生活がかかっている、ということ。「かわいそうだ」でその人たちの生活をも終わらせることもできるし・・・制限を付けさせることで生活にも制限を付けさせることもできます。
それが「いいこと」なのか「わるいこと」なのか。これもまた分からんもんなんですが。時代の流れだから、とかそういうことで片付けられる問題でもなかったりします。

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05/20/2017

思い込みって

てっきりシーボルトとかツンベリーとかがすでに記載してたもんかと。
日本産サザエ、実は学名がなく事実上「新種」(Yahoo!:毎日) 別の地域のサザエと同種かと思ってたら実は違ってた、というのは実はよくある系統の話なんですが・・・ここまでポピュラーな種なので「すでに種として誰かが記載してるだろう」という風に皆が思い込んでた、と。
通常は知られていない、新しく見つかった種が「新種」なんですが。今回はある意味盲点と言うか何と言うか・・・「皆がよく知っている新種」ということになってしまいました。

・・・ある意味これはよくある話、ということかも知れませんが。
そもそも「種」の概念てのは人間が勝手に考えたもので、別に天然自然下ではあまり意味のない事項だったりします。「種名」にしても「学名」「和名」色々ありますが・・・別に知らなくても生きていくのに困難はありません。大体の「区別」・・・「じゃがいも」「さつまいも」の違いとか「キャベツ」「レタス」の違いとか。その辺くらいが分かっていればさほど困るもんでもありません。
が・・・役立つとか役に立たないとか、そういう話でもないような。「名前をつける」という行為は逆に言えば人間にしかできないことであり・・・様々な「関係」を思考していける、そのとっかかりだったりもします。そういうとこ、どうしても必要な人には必要なのかも知れません。
でも、まあ・・・別にいらんだろ、と言われたらそれまで、ではあるのですが、やはり。

ところで。今回の学名は「Turbo sazae 」になるのでは、とされています。「サザエ」という日本語からの命名なんですが、コレを見たある関係者が「誰への献名なんだ?」と言ったとか。・・・「-e」と語尾につくと誰か有名な人へ謝意や尊敬を示す意味になることがあったりするのですが・・・。
・・・どっかに「fuguta」も入れてたら日本国民の大部分が納得?したかも知れない・・・?

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05/14/2017

それは「復活」か「模造」か

絶滅危惧種・アマミトゲネズミのiPS細胞から卵子と精子作成成功(Yahoo!:毎日)。iPS細胞・・・人工多能性幹細胞であります。ご存知の通り病気や怪我などを「自分の一部」から治すことができる技術であります。日本発の技術として注目されていますが、この「自分の一部で自分を治す」という発想は世界各国でも研究されています。
これを「医療」ではなく「保護」に使えないか・・・。
というのは発想としては十分に考えられることなんですが。ただ・・・これは何らかの障害により失われた自分を修復する、ということではなく丸々全部を新しく「創製」しよう、ということになっていくわけです・・・。

・・・↑記事で述べられてあるのは「卵子と精子から新たな仔を得た」ということではなく。一種のクローン生成のような過程で仔を得ています。まあ、方法はいくらでもあるのでこれもそのうちの一つ、とも言えるわけですが。
ただしこれはあくまでも一個体の一部から・・・ということであり、その辺の「多様性」はどうなるんだ、とそういうことにもありそうであります。ただ・・・それ言い出すと今度はヒトの祖先(いわゆるミトコンドリア的な『母』)も一個体だった、という説もあるわけで、それとどこが違うんだ、とかそういうことになりそうな・・・。

今回のこの方法はあくまでも「アマミトゲネズミ」という「器」を作ることに成功しただけじゃないか、という見方もできます。「生物機械」という言葉もありますが、そんなカンタンな構成ではないことは皆も分かっているわけで・・・そんな複雑怪奇なもんをこれだけで全部掌握したつもりか、と、そういう方向にも進んでいきそうな。
・・・実はかつても同様のことが行われていました。絶滅しそうな動物や民族の「血」を採取して冷凍しておく。いずれ技術が進歩したらいわゆるクローン体を作って「復活」させる・・・と。
だから別に今失われてもいいや、的な論調まで。そうなってくると本末転倒、と言うか・・・それで本当にいいのか? と。

絶滅しそうな動物は希少だから・・・というのもまた少し違うような気がします。保護するならその動物、絶滅しそうな動物だけではなく丸ごと全部、環境も何もかも全部ひっくるめて守っていく必要があります。・・・単純な話なんですが・・・仮に「復活」できたとして。生育していく環境はどうするんだろう、と。結局全部ヒトが面倒見ていかないといけないのか・・・と。
何を守りたいのか、そういう基本的なところまで今一度立ち戻る必要があるのかも知れません。・・・立派な技術があってもそれを律する「思い」がないとそれはそれで意味のないものになってしまうものですから。

01:41 AM | 固定リンク

05/10/2017

だらっと近況報告 5/10:クワガタ

・・・こんな時期にクワガタ、というのもどうかなー、まだ早いよなー、と思ったんですが。

前にこの「あれこれ」で「赤いコクワガタを出してみたい」というようなことも書きました。で、その一環としてコクワの「カワラ材による材育成」というのをやってみていたのです。通常「カワラ材飼育」というのは産卵木に使用して多産を狙うもんらしいのですが。それをあえて「材育成」してみたら・・・というのはググってみるとそういう例もなきにしもあらずかな、なんかそういうのもないでもないよ・・・とかそんなもんで。
まあ、やってみようかな、と。どうせ確定した飼育法なんかないわけですし。

それが・・・2015年のことであります。二年ほど前。その時得られた仔のうち大きそうなの2頭を大きめの飼育ビン(と言ってももちろんガラス製ではなく)に加水したカワラ材を突っ込んですき間に用土を詰め込んで、そこに放り込んでみました。マット飼育と呼ばれる「飼育マットで幼虫を肥育」というのが容易で主流ですが(他に「ビン飼育」という菌糸ビンに入れて大型化を目指す方法も)「材育成」という朽木そのもので幼虫を育てる、という方法もあります。この方が実は天然自然下に近い状況なので・・・カタチのいい成虫になる、という話もあります。
ただ・・・この方法、経過がさっぱり分からない。
マットならもぞもぞ動いてる様子やがりごり齧ってる状態なんかがすぐに分かるんですが、何せ相手は「材」の中にいるのでよく分かりません。出てくるまで分からない玉手箱・・・この辺に魅力を感じる方法でもあるわけなんですが。

それが・・・なぜか同時期にマット飼育してた連中が一年一化で続々羽化してく中。この2ビンだけ幼虫のまま・・・。
つまりは2016年にも羽化しない。さらに2016年は幼虫の飼育ビンへの加水(じょうろで直接大量の水ぶっこんでた)を間違えたせいもあって色々と大変なことになってた頃でもありました。・・・今では実はノコはこの方向でも間違ってなかったんじゃ・・・とか思ってますが、コクワは明らかに小型が目立ってました。コクワにはあまり合ってない方法だったかも・・・ということであります。
それがつい最近。2017年になって動きが出てきました。・・・ビンの一つにかなり巨大な幼虫が。二年一化ということならかなり大型になるかも・・・?

実はもう一方にも幼虫が見えていたんですが、2016年の冬前くらいに姿見ずに。・・・あー・・・溶けたかなあ・・・とか思ってあきらめてた記憶があるにはあるんですが・・・その後もなんか存在?を示す?ような兆候?もあったんで様子見してました。
それが最近になってずっと見えてた幼虫の方の動きが活発に。・・・いや、活発過ぎないか? と。加水しすぎで用土がちがちで動けなくなって本当の意味で暴れてるんじゃ・・・? ということで昨晩開けてみた次第であります。

結論から言うと・・・蛹室か? と思うほどにガチガチな用土の中に巨大な幼虫が1頭。別の用土に移し換えることに。もしかしたら別にここで救出?しなくてもよかったかも知れません。でも・・・このまま蛹化不全、とかそういうことになるのなら・・・その可能性もなくはない。じゃあ・・・ということでの措置?であります。
ついで?にもう一つの方、溶けてるんだかそうでもないんだか状態の分からん方も開けてみようか、と。幼虫が出てくればそれでいいし、そうでないのならあきらめもつく、と・・・。

とか思ってたんですが。いざ開けてみると。・・・なんか黒いものが。最初は別のムシが迷い込んだかカラワ材に元々いたのか、とか思ったんですが掘り進めると明らかにコクワのメス。
・・・いつ羽化したんだ・・・。
姿見ずになった辺り、ということなら去年の冬前、ということになります。その辺で蛹化して羽化・・・? 見た目が明らかに黒化しているので羽化直後とも思えない。かなり前に羽化しているのは間違いない・・・。
しかも大きさは24.8mm。フツーであります。さらに別に赤くも何ともなく。やや赤っぽいかな・・・程度。
なんかよく分からない状況で・・・このメスは一体何だったんだろう、とかそんなことまで考えてしまいます。・・・まあ、生き物の飼育なんてそんなもんか、とかそんなことも思いますが。分からんことの方が多いのが世の中ではあるのですが。

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05/03/2017

意外なところに毒

潮干狩り穴場、貝毒にご用心(Yahoo!:産経)。大阪は淀川河口付近は潮干狩りの穴場でアサリも採れる、とのことなんですが・・・春になると毒を持つことがあり、注意が必要とのことであります。
「え? アサリに毒があるなんて聞いたことない」
と思うかも知れませんが。・・・基本的?に「毒を自分で作りだせる」生き物というのはそれほど多くはなく。ほとんどは「よそから毒の素を手に入れる」系統だったりします。トラフグなんかもその一つで・・・海中を漂う「毒の素」持ってる生き物を取り込んでいくことで猛毒を手に入れていったりします。

アサリやカキも、それ自体は毒を持っていません。
が・・・二枚貝というのはその場所からあまり動かず海水を取り込んでそれをろ過してまた海水を吐き出す、を繰り返します。その過程で海水はどんどんキレイになっていく「天然ろ過器」的な役割を持っていたりしますが・・・その分様々な物体を体内に取り込んでいくことになります。
その中にはヒトに害をなすものもあり・・・その効果が「貝毒」となって現れることがある、ということであります。

当然そういう貝が出回ると困るので、各自治体や漁協では定期的に調査を行っています。海水や海底の泥や砂を採取して調べる。フツーに売られているアサリに毒が・・・ということはまずないかと。いわゆる「潮干狩り場」でもそういった情報が入って来るので一定以上の数値が出れば即座に反応できます。
しかしそういう場所でないと、なかなかそういう対応は難しいわけで。自分の判断で食べる・食べないを決める必要があります。火を通せば大丈夫、とも思われがちですが・・・マヒ性の貝毒の場合、加熱しても意味なかったりします(食中毒性の貝毒:ノロウィルスには効果あり)。
そういう「情報」を個人でも仕入れていく必要がある、ということでもあります。どうかお気をつけて・・・。

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04/30/2017

県境に意味はないけれど

やはり気になるものは気になるものであります。
佐賀県伊万里市でニホンジカの目撃情報、県が調査へ(Yahoo!:佐賀新聞)。九州にもニホンジカはいますが、佐賀県にはいない、とされてきました。しかしシカにとって県境てのは意味のないものなので・・・行きたいところへ行ってみたら佐賀県だった、ということかも知れません。
それでも野生動物による食害、ニホンジカが最も多いとされています。今後佐賀県にもニホンジカが住み着いてしまったら被害が拡大してくる恐れもあります。

同様のケースは青森県でも起きています。東北、と言うと自然豊かなイメージでシカとか当たり前にいそうですが・・・実は青森県も「ニホンジカ空白地帯」の一つだったりします(明治期までは存在していたそうな)。が・・・昨年に目撃情報が。
そこで事実上の全頭駆除を狙う(河北新報)ことになりました。

佐賀の方はまだ調査中、といことでまだ方針は出ていません。が・・・頭数制限などの措置は考えられます。・・・何であれ生きているモノを「駆除」というのは・・・という声も出てくるかと。しかし一方でそのままにしておけば今度はヒトの方に「迷惑」がかかってきてしまいます。
うまくバランスが取れればそれが一番いいのでしょうけど・・・あいにくとシカもヒトもそこまで器用ではありません。

今後、こういう問題はシカに限らず色々出てくるかと。これは日本のかつての自然天然が回復してきている兆候で、ある意味歓迎すべきなのでは・・・と、そういう話もあります。が・・・実際問題として。自分の家のモノが野生動物に荒らされまくったら。やはり・・・そのまま共存しよう、とにこやかに言い切れるもんでしょうか・・・?

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04/26/2017

意外なところに

意外な解決策になりそうなものがあるものであります。
レジ袋消化できるガの幼虫、プラスチックごみ問題解決に有効か(Yahoo!:AFP=時事:記事中にガの幼虫の画像あり)。「ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella )」というガの一種で、成虫は小さな二枚の羽に包まれたようなフツー?の蛾であります。
しかしこれの幼虫が↑こういう画期的なことできるとは・・・と。その名のようにハチの巣に卵を産み付け、巣や中身(肉食ではないのでハチの幼虫や蛹は食べない)を食べてしまうのですが、巣の材料「蜜蝋」も食べる、ということでポリエチレンも分解できるのでは・・・ということだそうであります。
・・・それにしても・・・ハチの巣に産卵する、というのは良い発想ではあります。外敵から身を守るには十分。が、どうやって産卵するんだろう、ハチの活動が弱まってる時期に潜り込むのでしょうか・・・?

実はこの幼虫、日本でも非常にカンタンに手に入れることができます。
まず釣具屋。釣り餌として「ブドウムシ」というのが売ってます。・・・これはちょっと前まで本当に「ブドウムシ」というブドウの木の中にいるガの幼虫を使っていたのですが、現在はほとんどが代替品として↑このハチノスツヅリガの幼虫・・・「ハニーワーム」になっています。
さらにこの幼虫、他にも肉食系ペットの魚類・爬虫類・両生類から哺乳類や鳥類などの餌にもなってます。ある程度の大きさをキープできる上に栄養価が豊富(ハニーとつくくらいですし)で、栄養回復などにも使われるんだそうであります。
しかもある程度知識があれば個人でも養殖できるようで、ググるとそれ系サイトが結構出てきます。繁殖サイクルもそれほど長くも複雑でもないようですし。ただ・・・当たり前ですが必要な時にその都度幼虫を購入した方が楽は楽のようではあります。

そういった「養殖サイト」でもよく出てくるのが「容器をかじってよく脱走する」系の話であります。・・・クワガタでもこれはよくやるんですが(食べて消化まではしてないっぽい)、こっちは何せハチの巣の壁なんかを実際に齧り倒すような虫なわけで・・・本職?みたいなものであります。
ただ。実際にこの幼虫をポリ袋の山に大量に放して食わせる、というのではなく。この幼虫をきっかけに分解できる物質を特定・生産できるようにならないだろうか・・・というところのようであります。まあ・・・この虫、実はミツバチを扱う養蜂業者にとっては巣を壊す「スムシ」として嫌われていたりします。そこへある意味大量繁殖みたいなことしたら、大変なことではありますし。
ちなみに。・・・このハチノスツヅリガの幼虫に寄生するコマユバチというハチもいるんだそうで。ハチの巣を壊す幼虫に寄生するハチというのも妙な話ですが・・・まあ、ハチと言っても全然違う種なんですが・・・こっちはこっちでハニーワーム養殖業者からはめちゃくちゃ嫌われてる、という・・・。

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04/12/2017

一匹からでも

殖える殖える・・・。
メスだけで繁殖できる「ミステリークレイフィッシュ」日本に上陸(Yahoo!:THE PAGE)・・・「上陸」って結構前からあちこちで飼われてるし手ごろな値段で売ってるやん・・・と思ったら愛媛県松山市の川で確認された、ということであります。もちろん日本土着のザリガニではないので、ペットとして飼っていたものが放された・・・ということであります。
ザリガニと言えばアメリカザリガニもウチダザリガニも外来種であります。日本土着のニホンザリガニはこれらの外来種に追いやられて希少種になってしまっています。そこへさらに・・・ということになるかも知れんのですが、このザリガニは他にはない特徴を持っています。

「単為生殖」メスだけで殖えることができます。・・・ググってみると結構飼育もカンタンで、それほど苦労せずに「繁殖」してしまうそうであります。
こういう生き物は他にもいないわけではないんですが・・・やはり珍しい種、ということに違いなかったりします。
が・・・このミステリークレイフィッシュ、原産地など詳しいことは分かっておらず、ペットとして流通している種が突然変異でこういった特徴を得たのでは?とされていたりします。あるいはよく似ている種と混じって流通してしまった・・・とか。これも実は全くない話ではなく。観賞魚なんかだと「現地採集個体」というのが結構あったりします。当たり前ですが水の中にいる生き物ですから「同じ種だ」と言っても近いけれど別の川から採ってきた、ということになると似てはいても違う種、ということもあったりして。あるいは場所によっては今でも新種が・・・というところからの採取となって学名も何も全然分からんでも流通、ということがあったりします。
これは節足動物なんかでも同じようなもので。ブリーダーのもとで繁殖・・・という生き物でない場合、こういう「未知の要素」が入り込むことは結構あることだったりします。

しかしいずれにしても「一匹いれば自身のクローンを生み出せる」という特筆すべき特徴を備えていることに違いはなかったりします。それもそれほど難しくもなく。ペット以外の利用価値も相当にありそうなんですが・・・それ以前に「放流」がかなりの問題になりそうな気もします。
・・・↑記事の画像だけ見たら「アメリカザリガニとは大分違うっぽいし、すぐ分かるな」と思うかも知れませんが、いざ野外で見かけても「アメザリの幼体か」で終わってしまいそうな。・・・すでに相当量が日本の野外にもいるんでは・・・と個人的には思ってますが、正確な調査というのもまだまだ無理でしょうし・・・。
唯一?の弱点は比較的高い水温を好む、というところで。関西以南の方が生育しやすい、とかそんなことなのかも知れませんが・・・あまり意味ないかなあ、日本で飼育する上で室内なら特に保温設備は必要ないようですし。

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04/04/2017

二つほど 4/4

大丈夫かな・・・で二つほど。

一つ目。「宅配便、一回で受け取りを」国呼びかけ(Yahoo!:朝日新聞デジタル)。ついに国も・・・という観もありますが。まあ、たしかにCO2辺りの問題があるのは事実ではあります。ただ・・・クルマが動けばこういうものは必ず出てくるので「再配達がなければこれだけのCO2が~」というのはなんかちょっと違うような気もします。
「再配達が多すぎる=業界にストレスがかかる」というのが問題であります。・・・4割が「来るのを知らなかった」というのも・・・例えば定期購買で明確な日時が分からない、ということもあるかも知れませんが・・・以前はたしかに通販はもっと時間かかってたので「いつ」というのがはっきり分からなかったりしましたが・・・最近のだと結構分かるような気もしますが。
ただ、どうしても再配達してもらわないといけないケースというのもあり得るわけで。それが最近の「そういうのはいけないんだ」的な流れでヘンな負担にならなきゃいいんですが。

二つ目。ハムスターにトンカツ、チョコ・・・飼育動画に批判の声(@nifty:J-CASTニュース)。これはさすがにイカンやろ・・・。
ヒトの食い物というのは動物にとっては「毒」になることも多々あります。実は結構「悪食」なのがヒトだったりします。・・・典型的なのが「ネギ」や「タマネギ」で、これらは食われないように防御物質を持つようになったとされているのですが、ヒトは平気で食べてしまいます。・・・ネギもまさかこんなことになるとは思ってなかった、かも知れません。そのおかげ?で世界中に植えられるようになってますし。
それでも動物によってはかなりのダメージを受けることになります。意外なものがNGだった、というのはよくあるのでよく知っておく必要があります。
「本当に害があるなら口にしないはず」的な発言も出てきたりしますが・・・動物というのは基本的に「食えそうに見えるものは食う」という性質があります。よほど食い物をかけ離れた外見をしていない限り、あるいは見慣れた飼い主が与えたり・・・食える時に食う、というのは鉄則であります。
ヒトは動物ですが、動物はヒトではない。ということなんですが・・・なかなか周知されない事実だったりします。

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04/01/2017

マナティーの格下げ

とは言っても喜ばしい?ことなんですが。
マナティー、絶滅危惧種リストから除外(Yahoo!:AFP=時事)・・・ただしこれはアメリカ魚類野生生物局(FWS)のレッドリストの話であります。ワシントン条約(CITES)では「絶滅危惧種」より軽度の「危急種」に指定されています。・・・それでも『「危惧」あるいは「絶滅のおそれのある状態」』にあるのは変わりませんが。
マナティー(Wikipedia)

いわゆるカイギュウ(海牛)と呼ばれる水棲の哺乳類であります。現在、水に生きる哺乳類というのははるか祖先は陸上生活していたのが水に「帰った」末裔とされています。その「水に慣れた度合い」によって「帰った時期」が違うとも。クジラやイルカが最も昔に帰り・・・次はアザラシやアシカ。最後にラッコなどが帰った、とされています。
マナティーは形状からアザラシなんかと同じ頃かと。しかしその生活環境もあって分からないこともたくさんあったりします。
なお。似た種にジュゴン(Wikipedia)というのがいますが・・・尾ヒレの形や生息域で容易に見分けられたりします。日本近海にいるのはジュゴンであります。

・・・色んな意味でヒトとの関わりが大きい生物群でもあります。特にマナティーは狩りやすい上に環境に左右されやすいので数を減らしていき・・・数十頭にまで数を減らした時期もありました。それが数千頭にまで「回復」してきています。
しかし「増えてるならそれでいいじゃないか」というわけにもいきません。「回復した」と言ってもたった数千頭であります。
今回の「格下げ」も「これでオッケー」という意味ではなく。ようやくここまで回復できました、さあまだまだこれから・・・ということかと。住環境から何から全部まとめて「全回復」しないと「オッケー」にはならないもんであります。

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03/31/2017

どっちが先か

ヒトの脳の巨大化、果物が後押しか(Yahoo!:AFP=時事)。「使用する必要があるから大きくなった」「大きくなったから栄養を必要とするようになった」・・・で、果物を食べるようになった、というのが従来の説だったんですが・・・「栄養のあるものを食べるようになった」「使用の幅が広がった」というのが今回出てきた説であります。
ヒトの脳、というのは実際身体に対して非常に大きな器官となっています。
よく使う器官は基本的に大きくなります。ヒトは脳を使うことで発展してきた動物で・・・ということなのですが。

「甘いもの」が脳の活動には不可欠であります。果物に多く含まれる「糖」が脳の活動に一役買ってきた・・・ということなんだそうですが。
・・・ある程度脳が発達してから「甘いもの」が必要になってそれで加速、じゃないのかな、という従来説が個人的にも選択したいところだったんですが。先に「甘いもの食ったから」というのは・・・ニワトリとタマゴの話みたいで。こりゃあ、結論出ないかも知れません。
ニワトリはタマゴから生まれますが、そのタマゴはニワトリが生んだもの。ではどっちが先にこの世に現れたんだ? という有名な問いであります。

個人的にはこの↑論争は無意味だろう、と思ってます。突き詰めれば「タマゴ」じゃないものから「ニワトリ」が発生したんだろう、と。その原初ニワトリから初めてのタマゴが生まれた・・・じゃあニワトリが先じゃないか、となりそうですが・・・その原初ニワトリを生み出した「タマゴじゃないもの」は実は「タマゴ」つまり「卵じゃなくてニワトリを生み出す存在じゃないのか?」と問われると・・・その「卵じゃなくてニワトリを生み出した存在を生み出したのは将来原初ニワトリになり得る可能性を持ったナニカ」ということになって、結局堂々巡りになってしまいます。
すでに生き物の概念すら突破してくような。あまり・・・意味がないような気がするのです。

↑この「使用が先か甘いものが先か」も似たようなもんかも、と。進化圧によって「使用」を迫られた旧人類が~となっても結局「甘いものによって脳が~」となっていくわけですし。・・・やはり・・・結論出ないかも・・・?

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03/27/2017

巨鶏

ネットに巨大ニワトリ動画、「怖い」と話題に(CNN)。しかしコソボでは「普通の怪鳥」(J-CASTニュース)という(フツーの怪しい鳥というのもなんかヘンですが)話だったりします。
正体?は「ブラマ(Brahma)」というニワトリの品種の一つで、5㎏から8㎏ほどにもなるとか。通常の肉用鶏でも3㎏から4㎏ほど、とのことですから・・・かなりの大きさかと思われます。
それでも肉は食用になる、とのことで。コレ1羽分あればかなりの食いでがあったと思われます。

現在の「定説」では世界中の「ニワトリ」は東南アジアのセキショクヤケイというキジ科の鳥・・・多分これに似た種だろう、ということにはなっていますが・・・を飼い慣らしていった子孫、ということになっています。家畜というのはヒトとは数千年ほどの付き合いがあるのですが、ニワトリはどれくらいなのか。定住生活に入らないと「飼う」ことはできないので、結構新しいかと思われます。
牛や羊なら連れ歩くこともできるのですが・・・。
「飼い慣らされる」というのは実際には相当の変化をもたらす、とされています。適した種、というのももちろんあるわけで、ニワトリの原種や牛の原種などはそれに合っていた、ということになります。・・・そして「飼い慣らされる」とヒトに対して従順になったり性質が変化していきます。
ニワトリが飛べない(もしくはほとんど飛べない)というのもその一つ。原種とされるセキショクヤケイはきちんと?飛ぶことができます。

そしてヒトはさらに家畜に「質の良さ」を求めていきます。主な目的である「栄養源」を多く、そして早く提供できるように。・・・大型化、というのはその中でも最たるものであります。大きければ大きいほど栄養源は多くなるわけですし。
・・・しかし・・・↑ここまでデカくなっちまうとなあ・・・肉質はどうなんだろう、とかそんなことも思ってしまいますが。さらに流通に対してはどうなんだろう、とか。なるたけサイズは均一が求められるのですが、パーツがあれだけ大きいとなると。・・・↑コソボではどっちかと言えば観賞用とのことですが。それでも・・・まあ、たしかに話題にはなってるわけですし、そういう方向への需要もアリかも知れません。

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03/18/2017

知性あるモノ

・・・ヒトもイヌも動物ですし。
イヌはヒトに「戦略的なウソ」をつく(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版)。何度かこういう話を「あれこれ」で取り上げてますが・・・ヒトもイヌもそれほど変わらんもんでは、というのが自分個人の考えであります。欲しいモノがあればどうやっても手に入れようとする。それこそウソついてでも。

ただ、そこには「差」が存在します。・・・↑記事のように「協力的なヒトをうまく利用する」ということなら例えばヒト同士だとコミュニケーション能力でどうにかしよう、とします。ウソどころか脅しとか取り引きとか、そういった技術を駆使していくわけです。
一方でイヌの場合はそこまではできません。・・・延々吠えて困らせる、という方法はあるかも知れませんが、そこまで複雑な「交渉」はできないわけです。

この辺から「やはりイヌは・・・」的な発想になってしまいます。しゃべれない=能力が低い、という認識になってしまうことも多々ある、ということであります。
実際にはイヌにはヒトにはない能力もありますし、そういった能力をヒトが利用したりもしているわけです。・・・自分の認識で全て計る、というのはどこでもあまり推奨されることではありませんが・・・コトが「ヒト」「動物」となるとそういう方向性が顕著に出てくる、というのは・・・なんだかなあ、とか思ったりするんですが。

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03/16/2017

「G」

ワモンゴキブリ、メス3匹以上で単為生殖増進(Yahoo!:毎日)。やや小型のワモンゴキブリでは1匹だけのメスよりも3匹以上を一緒にしておいた方が卵鞘を形成しやすい、つまりは単為生殖しやすい・・・なんだそうであります。
意外と知られていませんが、ゴキブリは単為生殖・・・つまりメスだけで繁殖できたりするものがいます。
よく見るクロゴキブリもそういった種。しかしこちらも小型のチャバネゴキブリはそうでもない・・・とかそういう説もあったりしますが。

自然界で「単為生殖」というのは結構あったりします。無脊椎動物だと当たり前にあったりしますが(アブラムシなどは習性の一つ)脊椎動物でも存在します。
有名なところではギンブナとか。これはもう日本国内で「オス」そのものの数がほとんどいない、とされていて、ほとんどの地域でメスのみで卵を産んで孵化します。その仔はほとんどがメスで、また単為生殖する・・・という流れになってます。
・・・単為生殖だと産む仔の数そのものは少ないんだそうですが、チャンスを増やしやすくなります(何せペアが揃う必要がないので手間が省ける)。が・・・多様性、という意味では不利になる可能性が考えられます。違う要素を持った遺伝子をかけ合わせた方が色々な要素を仔に受け継がせやすくなります。
・・・ただ、「単為生殖」と言ってもメス一体のみの場合と複数体によって・・・といくつかケースがあるので、その辺で事情は違ってきますが。

↑ゴキブリの場合は・・・そのチャンスを優先したいから、ということなのかも知れません。
しかしこの動物の場合どうしても「駆除」を考えないといけません。最近「メスのフェロモンでオスを誘引」という方式のものも出て来ているんですが、これだとあまり意味がない、ということになり・・・その辺は「手直し」が必要、ということかも。・・・身近な生き物なんですが、まだまだ未知の習性もあったりするものであります。

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03/10/2017

だらっと近況報告 3/10:鳥

昨日、近所の川へ行ってきました。・・・もちろん水浴びなんぞではなく。去年、鳥を撮りに行った川へのリベンジ?であります。あの時はコンデジだったので手ぶれが多いわ対象がよく捉えられないわ、であまり良い画像にならなかったので、今回はデジイチ+望遠を用意したわけです。
・・・実は先月くらいから休みの時には行きたいなー、撮りたいなー、とか密かに思ってたんですが・・・いざ休みの日になると天気が悪かったり都合が良くなかったり。それで昨日までずるずると。

・・・コガモが見たいなあ。
とりあえずコレでありました。中学生くらいの頃に上野の不忍池に行ってキンクロハジロやホシハジロやオナガガモにヒドリガモはたくさん見ていたので・・・しかし最近の不忍池ではほとんど見れない・・・あっちでは見れなかったけどこっちでは比較的メジャーなコガモをじっくり見てみたいな、と。
そこで近所の川の堤の上をだーっと下って行ったんですが・・・。
Dsc01303_11
結構フツーに休んでました。言うまでもなく左がオスで右がメスです。2ペアくらいが護岸壁で休んでました。ちなみに「コガモ」であります。「アメリカコガモ」という近縁種もいるんですが、これは胸のところに縦線が入るので区別がつきます。

・・・しかしオスのこの眠そうな目は・・・。
他にはキンクロハジロとホシハジロが少数。
Dsc01296_11
左:ホシハジロ(オス)2羽とキンクロハジロ(メス)、右:キンクロハジロ(オス)とホシハジロ(メス)と・・・オオバン。

去年なんとか撮った時にも書きましたが、オオバンがやたら多いのです。
Dsc01299_11
数羽程度の小群でどこにでもいます(ちなみに右はなんとか撮れたムクドリの背中)。上野にもたくさんいましたが・・・昔はこんなにたくさんいなかったような。何かの変化、なんでしょうか・・・。

その他カイツブリとカワウにも遭遇。・・・撮ろうと思ったんですがカメラの準備中にカイツブリはロスト。カワウは、まあ・・・いいか、的な感じになってしまったので見るだけに。
ついでにユリカモメにも会いました。1羽だけ。冬の間はこれもそこらで数羽程度でよく舞っていたのですが、ここのところはほとんど姿を見なくなってしまいました。・・・巡回ルート?的なものもあるのかなあ、とか。季節や時候によって生活域を変えているのかも・・・とか。
ローマではカモメが内陸に進出している、という話もありますし。海のカモメが川のカモメになってきている、のかも知れません。

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03/04/2017

眠り眠るなら

野生のゾウ、睡眠時間は1日2時間程度(Yahoo!:AFP=時事)・・・哺乳類で最短、との説も。ただ「哺乳類最短睡眠時間」は他の種でも出ているので・・・さて? というところではありますけども。
ヒトは大体1日6時間から8時間とされています。・・・長時間、と言うとコアラ辺りでしょうか。1日20時間という話もあり・・・ほとんど寝ていることになります。
これはもちろん各動物の生活サイクルや代謝機能などが大きく関わっています。コアラはユーカリの葉を食べますが、これを消化していくのは非常に時間のかかる作業だったりします。基本的にこういった「特殊な食生活」していたり「特殊な行動」する連中は長く眠る・・・いや、そうカンタンに分類できる、というわけでもないところが生き物の深いところだったりしますか・・・。

なぜ「眠る」のか、と言えば脳を休めるためだ、というのが一般的であります。脊椎動物は基本的に睡眠していてマグロが泳ぎながら眠る、とか色々あったりします。
脳を半分ずつ眠らせる、とか。当たり前ですが睡眠というのは身体がほとんど動かなくなりますので・・・かなり無防備となります。危険も増えます。
それでも眠らないといけない。・・・「眠る動物」を起こしたままにしておくと大抵の場合ろくでもないことになります。行動がおかしくなったり寿命が縮んだり。そこまで万能?じゃない?ということなのかも知れませんが・・・?

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03/02/2017

「始祖」じゃなかったかも

始祖鳥以前の化石に飛翔の可能性(Yahoo!:ロイター)。約1億5千万年前の「始祖鳥」と言えば「鳥の祖先」として知られていますが、もっと前から飛んでたのがいるんではないか・・・というのが実はここのところの認識?だったりします。
始祖鳥の化石、何がスゴイか、と言うと・・・目視で確認できるほどの羽毛が残っていたからであります。
これまでも小型の爬虫類系の化石ではなんとなく鳥に似ているなあ、というのはあったかと思われます。が、さすがに羽毛がないと「鳥」とは言いにくいわけで。さらに↑記事にもあるように最近の探査技術の飛躍的な向上によっても新たな事実が見つかってきています。
・・・そもそも「化石」というのは形成されることの方が珍しいものであります。数億年も前の生き物の痕跡、なんてのが現代にまで残る確率は非常に低いもので・・・今までに見つかっているのは氷山の一角のさらに一角の一角・・・とかそんなものだったりします。

だから飛躍的?な考えしてみると「恐竜なんかいなかったのかも」とかそういう考えもできてしまいます。・・・そこまで行かなくても現行の認識とは全然違ってたんじゃないか、というのは往々にしてあることだったりします。
前に「あれこれ」でも述べましたが。例えば「肉食恐竜の立ち姿」とか。昔(自分がガキの頃とか)だと上半身を起こした姿が主だったんですが、最近では頭と尾が同じくらいの高さになっています。これも研究が進んだ結果であります。・・・さらに昔になると今とは全然違った復元図になったりもしてます。

「鳥」にしても「恐竜が祖先」というのは最近になって詳しくなってきた話だったりします。ちなみに・・・鳥類が爬虫類系から派生、と同様に哺乳類も中生代に爬虫類から・・・となってますがこの辺も最近は違った話がでてきています。白亜紀の前、ジュラ紀にすでに哺乳類がいたのでは・・・という説があり、そうなるとどこまで遡れるのか分からない。爬虫類から、というのは間違いないかもだけど実際はかなり古い存在だったのかも・・・とか。何せジュラ紀の前には「哺乳類型爬虫類」がいた、という話ですし。
・・・そういうとこもあるんですが、「鳥」というのは骨も弱く、羽毛も化石に残りにくいということでこれまであまりよく分かってこなかった生き物で、その辺が最近新技術や新発見で分かってきた・・・と。

羽毛は結構持ってるやつが多かったのかも(鳥でも爬虫類系でも)しかし飛べたか、となるとまた話が違ってきます。始祖鳥にしても今の鳥ほどに飛べたのか、となるとまだまだ分からんわけですし。
・・・こういう「奇跡に近い確率で出土する証拠」に頼らないといけない研究、というのはどうしてもあっちこっちへ議論が飛んで、色々と説が出るものでありますが・・・そういう経過を含めての「事実」の究明、というのは本当に終わらないものだったりします。

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02/28/2017

まだまだ不安?

と言うか未知の要素がまだ強すぎるような。
ゲノム編集技術による家畜改良、専門家の期待と警鐘(Yahoo!:AFP=時事)。カンタンに言えば「人間にとって都合の良い家畜を生み出しやすくなる技術」ということであります。
・・・これまでだってそういう技術はあったのですが。↑記事でも出てますが・・・。
非常に時間と手間とお金がかかる作業であります。まず、目指したい性質を持つ個体を選び出し・・・それも複数、多ければ多いほど良い・・・それらをかけ合わせて仔を得ます。その仔にその性質がきちんと受け継がれていればまた作業を繰り返してその性質の「純度」を高めていきます。
では仔に現れなかったら? ・・・しかしその仔の仔に現れるかも知れず。結局最初からやり直し、ということも多いですし何より成功の保証というものがまずありません(性質の方向性にもよりますが)。
やるだけやって結局ダメだった、というケースも少なくありません。時間・手間・お金のどれかが尽きてお蔵入り・・・ということも多いかと。

もちろんその分「うまみ」はあるわけですが。生物によっては結構頻繁に使われる技術だったりします。世代交代にかかる時間が少なければ少ないほど有利ではあります。
それがゲノムを編集できる、となると。いきなり欲しい性質を持った個体を生み出すことも可能で、探す手間が省けます。さらに精度が上がれば仔に受け継がせることも十分に可能になると思われます。・・・これまでのような地道な努力も何もなしに欲しい性質を持ったものをいくらでも生み出せる・・・!

・・・と、まあ、簡単にはいかないのですが。
現行の技術ではまだ「思いのままに生物を作り変える」とまでは行ってないようです。ただ・・・技術は常に進歩していきます。現状の研究進行度合いだと時間の問題であります。近い未来には当たり前の技術になって、小学校の授業もやる、とかそういうことになっているかも知れません。
その分「警鐘」も必要であります。
完全にコントロールできる、となっても想定外の性質が生まれる可能性は否定できません。さらに思うような性質ができた、と喜んでたらそれもやはり想定外の結果をもたらしてしまった・・・とかそういう事態も起きかねません。現状では「これこれこういうことやったらこうなるからダメだ」という明確な線引きもまだできなかったりします。正直、何が起きるか分からない・・・。

でも起きてしまったらもう遅い、ということでもあります。だから運用は慎重に・・・となってるのですが、人間てのは実はそれほど頭のいい生き物ではないようで、どうも・・・なんかやらかしそうで、まだまだ不安だったりします・・・。

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02/19/2017

Upupa Epops

・・・前にもこういうの書いたような・・・?
珍鳥「ヤツガシラ」群馬・館林つつじが岡公園周辺で目撃情報相次ぐ(Yahoo!:上毛新聞)。「迷鳥」「旅鳥」という分類であります。一年中そこにいるわけではなく、かと言って定期的に渡ってくるわけでもなく。時折何らかの事情で紛れ込んできたのか迷ってきたのか・・・なぜかそこにいてしまう?類の鳥であります。
ヤツガシラ(BIRD FAN)

サトイモに同名の品種がありますが・・・漢字では「八頭」と書きます(「戴勝」とも書きます)。非常に長い冠羽があり、広げると複数となって見事であります。そのためこの名がついたのかも、と。
↑記事にもありますが本来東アジアではあまり馴染みのない鳥だったりします。
それでも実は日本では繁殖例もあったりして。さらに「迷鳥」つまり迷い込んで来る場合は例えば大きな台風が・・・とかそういうことが多いのですが、今回は・・・日本海側の天候不順の影響・・・ということなのかどうか。あるいは全然別の事情なのか、その辺は・・・実はよく分かってなかったりします。

ハトよりちょい大きいくらいなので、こんな鳥が海を越えるわけないだろう・・・と思われがちですが、実際には鳥てのは結構頑強な生き物であります。人間の我々が思う以上に「飛ぶ」ということに特化しており、きちんと生き残る術を身に着けているものだったりします。
だから・・・まあ、太平洋を越えてきた、とかそういうことなら「さて?」となりそうですが、日本海くらいなら越えて来そうなもんであります。
ただ、どうも1羽なのでここで繁殖してどうこう、ということはなさそうな。いずれにしても珍しい鳥には違いありません。接するにはやはりマナーを守って「見守る」ことが大事かと。長い旅の果てにようやく辿り着いた地なのですから。

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02/16/2017

線引きは元々あいまい

原始爬虫類の腹に胎児「進化史書き換える」化石(Yahoo!:AFP=時事)・・・いや、そこまで革新的なもんなのかどうか。現行のいわゆる「卵生」の動物にも「胎生」「卵胎生」のものは多数いるわけですし。
・・・ただ、↑記事中にもありますがこの「胎児」が果たして母体の「エサ」だったのかあるいは「仔」だったのか・・・というのはたしかに大きな問題であります。頭部の向きから「胎児」と判断したようですが、たしかにエサとして丸呑みしたモノ、という可能性だってゼロではない話であります。まれに逆向きに飲み込むことだってないわけではいですし。

動物は「卵生」つまりタマゴを生んで繁殖して、その後「胎生」つまり仔を生むようになった、とされています。
乱暴なこと言えば「体内でタマゴを孵すようになった」ということであります。卵というのは基本的に野外で放置、なわけで。そうなるとなかなか守りにくい。そのためあえて大量に生んで食われる数を減らすとか親などの「守護者」を置く、といった方策が取られてきましたが・・・ある意味究極的なのが「自分の体の中で守る」ということであります。哺乳類はその最たるもので、自分の子宮内である程度まで仔を大きくしていきます。
・・・じゃあみんなその「胎生」にした方が子孫を楽に残せるんじゃ・・・と思うかも知れませんが、実際は卵生にだってメリットはあります。胎生の方が絶対有利、というわけでもなかったりします。

・・・しかし「卵生」「胎生」の線引き、と言うか・・・なんかその辺はなんとなく曖昧であります。例えば哺乳類には「有袋類」というグループがあって、これは体内ではなく体外の袋で未熟児を守って育てます。・・・体の中でタマゴを孵して外の袋で育てる、という見方もできるわけで・・・これは厳密に胎生と言えるのかどうか、と細かいところ言ってしまえばそんなところまであったりします。
原始爬虫類なんかだとそこら辺も色々ありそうで。明確な生態なんぞ分からないものばかりなわけですし。もっと思いもよらない方法をとっていたのもいるかも知れませんし。・・・あるいは今後、相当な未来には全然違う方法で仔を育成してるかも知れません。そこには人間の分類なんぞ意味のない世界が広がっている・・・のかも、知れません?

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02/07/2017

そこまで行けるか

外来種の宝庫とも言われる多摩川(Yahoo!:THE PAGE)・・・「タマゾン」に関してはかなり前から言われていたことであり・・・今さらなあ、という気もしないではなかったりします。生活排水・工業排水の他にも「温暖化」的要素のある「温水」があってそれでいわゆる「熱帯魚」が生存している、というものであります。
・・・個人的にはもっと低水温でも生存できる「熱帯魚」が生まれているんではないか、とかそんなことも思っています。どっちかと言うと「水温」よりも「水質」かも、とか。pHとかそういう要素で魚に合うかどうか、とか。
あるいは。・・・生き物というのは実際は結構したたかであります。「こん低水温では生きられるはずがない」という人間の思惑なんぞ歯牙にもかけず平然と生き残っている・・・ということだってあるのかも知れません。

外来種、ということで「招かれざる客」的な見方も多かったりします。
この間ソレ関係番組をちょろっと見てたんですが・・・「とにかくよそから来た種は全部悪」という構成で。・・・今さらクサガメを言い出しますか。たしかにウグイはその地域には元々いなかった種ではありますが・・・そこまで敵視するか、とか思ってしまいましたが。そんなこと言い出したらモンシロチョウもスズメも全部「悪」になりますが・・・。
まあ、外来種=悪さばっかり、というのもあながちウソでもない事実なので・・・分からんでもないのですが。でも今後数百年とか数千年経ってしまえばまた事情は違ってくる可能性も結構あったりします。・・・分からんのですよ・・・ブラックバスを獲物とする魚が今後日本に出てこない、とも言い切れないのですし。

しかし実害が出てる(あるいはその可能性のある)現状はなんとかしないといけないわけであります。
法的に無理なら法改正すればいいわけで。その辺はやる気の問題になってしまいますけども。・・・ただ・・・排除さえしてしまえばそれでいい、というものでもなく。「放つ」ことへの規制からその根本、無知から来る勝手な行動への規制、とかそういう方面への教育までやらないといけないわけであります。
・・・そこまで行けるのかどうか。ただ「アレは悪いモノだから失くしてしまえ」では済まない問題になってきてるのですが・・・そういう流れになるのかなあ、ただ「消してしまえ」で満足?してしまうんではないか・・・と。

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01/30/2017

規制の始まり?

これが緒となるのかどうか・・・?
マキシムスマルバネクワガタ、特定外来生物に指定検討(Yahoo!:朝日新聞デジタル)。あまり聞きなれないクワガタかも知れませんが・・・そもそもはタイやインドなどに生息するクワガタであります。が、日本在来のマルバネクワガタと競合する恐れがあるため今回の検討が始まっています。
・・・マルバネクワガタもあまり一般的ではありませんか・・・。
主に沖縄や周辺諸島にいるクワガタなのですが、現在はほとんどの場所で捕獲が禁止されています。一応流通しているのですが「基本的に」規制前に入手された個体をブリードした「繁殖品」ということになってます。野生の個体(WD)が手に入るはずは・・・ないのですから。

数が減っても人気のある品は高価になります。しかし外国産のマキシムスならまだ手が届く価格であります。そのため輸入されているのですが、これを野外に放してしまう人たちがいます。・・・虫の場合は「放虫」と呼ばれる行為で、クワガタに限らず虫や爬虫類・両生類・魚類などを扱うショップでは「野外に放つこと」を禁止事項として明確に明記しています。
外国産のものだからいわゆる「外来種」となってしまうから・・・ということだけではなく。厳密に言えば日本在来の種でも産地が大きく離れている場合はしない方がいい行為であります。・・・飼えなくなったから放す、というのは飼い主としては見下げ果てた行為であります。が・・・それ以上に「こんな立派なのが野外で増えてたくさん獲れるようになったら・・・」と面白半分で放す場合があるのも事実で、その辺の啓もう活動と言うか周知と言うか・・・そういうのが難しいのも事実だったりします。こんな小さな虫、放したって問題になんかなりゃしないよ、と軽く考えている人のどれだけ多いことか。

・・・外国産クワガタの場合、少し前に「規制解禁」になったことが大きな要因の一つ、ともされています。それまでは検疫などの観点からある程度の規制はあったのですが・・・解禁されてから外国産が野外で増えるようになってきています。
気候の関係上(あたたかい地方の虫が多い)定着はしないだろう、と言われてもいますが・・・そう言われてきてたグッピーが一部の川で定着していますし。どこでどんな条件下で定着するかまだまだ未知数であります。
さらに意外なところで意外な「害」があったりします。あるクワガタは実は花の茎を切るための「刃」を持っていたりします。まだこのクワガタに関しては明確にこうだ、となってるわけではないのですが・・・どこでどう影響するか。専門家でも分からないことの多い世界だったりするのです・・・生き物というのは。

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01/06/2017

それだけではなく

大型恐竜、卵のふ化に半年・・・絶滅の一因か(Yahoo!:時事)。小型恐竜でも3か月程度はかかっていた、とのことで・・・つまりは無防備な卵という状態が長かったことも絶滅に繋がったのではないか、ということであります。
この「半年」が長いかどうか、というのはちょっと分かりにくいとこかも知れません。が・・・ニワトリは20日ほど、ダチョウが40日ほどでふ化するのでかなり長いという見方もできます。
ただし。現生のワニでもふ化までに3か月ほどかかるものもいるらしいので・・・そこまで長いか、と言えば・・・どうだろう、やはり「一因」ということのかも知れません。

恐竜とは広義では「爬虫類」に含まれるので、一応?変温動物ということになり・・・卵を産んでも恐らくは現生のワニのように巣に産みっぱなして親が周囲を守る、という形態なんではないか、とされています。
卵や生まれたての恐竜の化石も見つかっています。それらが↑こういう状況になってたため多分そうなんだろう・・・ということになってます。が、当たり前ですが全種の「巣」が見つかってるわけではないので本当のところはまだまだ分かっていないのが現状でもあります。
例えば。マウスブリーダーという魚がいます。これは自分の口の中で卵や幼魚を育てる魚なのですが・・・コレ、化石で見つかっても「ああ、育ててたんだな」と分かるかどうか、となると。口の中に小さな魚がいる、ということは分かってもそれがエサか幼魚かどうかは判断に苦しむところでしょうし。そういった事例は多いかと思われます。

・・・よく分かってないのが恐竜でもあります。いや、恐竜に限らず。化石てのはごくごく一部の運のいい?のが後世に残っただけ、みたいなものなので・・・手がかりのほとんどない中犯人捜しをする探偵、みたいな状態だったりするのです。

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12/22/2016

無駄に必要

再確認・・・といったところでしょうか・・・。
「無駄多い」生物の有性生殖の存続理由は「病気予防」(AFPBNews) 元来は「無性生殖」・・・細胞分裂のように「自分と同じモノを生成」でしたが、その後他の遺伝子を取り込む「有性生殖」になっていった、と考えられています。簡単な事象から複雑な事象へ、ということでもあります(最低限2つの個体が必要な「有性生殖」の方が複雑)。
・・・一方で多分本当は「有性生殖」だったろうけど、何らかの事情で「無性生殖」できるようになっちまった、なんてな例もあるので生き物というのは侮れないものであります。

次代に遺伝子を残す、というのが生き物の最終的な目標の一つであります。
同時に「自分の命も守る」という・・・一種相反した目標も持ってます。自分の遺伝子を継いだ存在(つまり子供)が危険な状態の場合、遺伝子を託した存在(つまり親)はどうするか? というのは非常に興味深い行動になっています。・・・いわゆる「高等」と言われる哺乳類などでは次世代を守り、魚類などでは特定の条件下でなければ自身を守る、というのが一般的とされています(状況や種によって色々な結果が出てますけども)。
それでも「次」を生かす。それが生き物ではあります・・・。
「無性生殖」できる連中だって完璧に同じ遺伝子を次代に継いで行ってるわけではなく、どこか少しずつ違ってきてると思われます。そうでないと「変化」できないわけで。「変化」できないと次の次が難しくなるかも知れない・・・?

無駄はあっても最終的に良い方向なら・・・というのも生き物の「戦略」の一つだと思うのですが、さて。

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12/07/2016

今さら?新種

ピラルクーの新種「発見」、複数存在か(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版)。こう言っちゃなんですが、初記載(Arapaima gigas )は1829年であのキュビエ・・・その後乱獲などから絶滅が危惧されて保護対象とはなってますが現地ではまだ捕獲が続いている、という・・・知ってる人は大変によく知っているアマゾンの古代魚であります。非常に有名な種なわけであります。
ピラルクー(Wikipedia)
それがここへ来て新種。・・・いやしかし、ある意味これは大変に当たり前な話、とも言えますか。何せ人間が自然界の何を知っているか、と言えばそれは「全然知らないことを知っている」程度なわけですし。

世界最大の淡水魚とも言われますが、確定値?ではないようで。しかし非常に大きくなります。しかも非常に早く。さらに肉食魚の割に性格が温和で(肉食と言っても小魚を食べる程度)しかも原始的な肺まで持っていて水中でじっとしていると「溺れる」けどもそのため水中の溶存酸素量が少なくなっても平気で生きていける・・・。
ある意味養殖に適した魚でもあります。問題は水温とか水質とかその辺でしょうか・・・実際、ブラジルでは養殖されていて食肉用に出荷されています(日本でも食える場所があるそうな)。
・・・その新種。

遺伝子による判定、というのはいかにも?な気がしますがこれも真実へと近づくためには大きな一歩となり得ます。何せこれまでの「見た目」ではどうしても見えなかったところまで見えてくる。・・・実際、アマゾンとか東南アジアとかだとまだまだ未研究の場所なんかたくさんあったりしますので・・・そういうところだと結構こういうことがあるのかなあ、と。
特に「水」というのは地理的に分離されやすいですし。日本でもアマゴなど渓流に住む魚は水系によって別種か、と思うほどに模様が違っていたりします(この辺の遺伝子調査とか、そういうのの研究結果とかすでにありそうだ・・・)。そう考えると意外と身近?なもんかも知れません・・・新発見てのは。

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12/05/2016

問題ゼロではないけど

効果そのものは非常に期待できます。
ブルーギル・不妊化させたオスを放流、根絶を目指す計画(Yahoo!:朝日新聞デジタル)。明日から実行、というものではないのですが・・・何年か後には、と。この「不妊オス放飼」はウリミバエなど果実を荒らすハエなどではすでに行われている手法で、根絶への期待はたしかにある方法ではあります。
・・・ただ、ハエよりも魚の方が遺伝子的には複雑になるため高度なゲノム操作が必要となります(ハエの場合は放射線照射が一般的)。さらに当たり前ですが資金も。何せ相当数の「不妊オス」を作り出す必要があるためそれなりの施設も必要になります。

そして・・・時間。
ハエのように世代交代が早い生き物なら効果も分かりやすいのですが、魚のように数年は生きて繁殖する、となると・・・かなりの時間が必要となりそうであります。
しかも遺伝子組み換えによる弊害を懸念する声も上がりそうで。その辺もちと不安だったりします。
それでお現状のまま、というわけにはいかないわけで・・・色々なハードルがありそうですが、一つ一つクリアしながらでもなんとか進めていけるなら・・・ということで期待される話ではあります。

・・・まあ・・・前々から述べてますが、なんとか流通ベースに乗せちまって食っちまう、というのが本当はベストなんじゃないのかな・・・と個人的には思ってますが。食えないわけでもなく(北米では食用)ただイメージで「あれは食べられない」となってるから、というのはなんだかもったいないような。ハエはさすがに無理でしょうけど、こういう魚なら・・・と思ってるのですけど、なかなかそうはいかないようであります・・・。

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11/20/2016

判別できなければ

それは「同じ」と同じことであります。
タラバガニ「偽物」、「本物」枯渇で復権目指す(Yahoo!:読売)。「アブラガニ」というタラバガニとは近縁種のカニで・・・もちろん判別方法はあるんですが、シロウト目にはまず分からず。本職の人たちもかつてはさほど判別せずに扱っていた・・・というのもある意味よくある話であります。
・・・学術的・分類学的には全然違う種、となってても。違いが分からない人が大部分、というのならそれは「同じ」ということになってしまいます・・・世間的には。

これはよく取り上げられる例なんですが・・・日本には「トカゲ」と「カナヘビ」がいます。
「ヘビ」とついていますがトカゲのように岩の間とか庭木の陰なんかに潜んでいて、足もあります。どっちも似たような場所に住んでるんですが・・・見た目は全然違います。「トカゲ」はややツヤのある黒地に白もしくは黄色の線が身体に沿って入ってます(しかも幼体は尾が青い)。「カナヘビ」はツヤのない茶色で目の後ろ辺りがやや黒く腹が黄白色。・・・多分ほとんど人が「カナヘビ」見て「トカゲ」と思ってるんでは・・・と。しかし全然別種であります(シロウト目にもばっちり)でもほとんどの人から認識されておらず両方とも「トカゲ」ということになってます。
・・・これを知らない・気づいてない人に説明するのは結構大変だったりします。実物か画像見せりゃ一発なんですが。でもこれの「差」を極端に狭くすると↑タラバガニとアブラガニの違い、ということになります。・・・専門外の人に説明するのはかなり大変そうだ・・・。

カニに関しては「ズワイガニ」「ベニズワイガニ」の例もあります。やはり後者が「偽物」扱いされてますが・・・実際のとこはほとんど区別されてなかった、とのことで。でも2004年に「きちんと区別しよう」ということになってちょっとした混乱もやはり起きてます。
・・・対して「シシャモ」「カラフトシシャモ」の例となるとこれはかなり違う種同士なんで判別は容易なんですが・・・本家「シシャモ」の絶対数が少ないから「カラフトシシャモ」を使うようになったので・・・居酒屋の安いメニューに「子持ちシシャモ」の名前が使えない、といった事態になったりしてました(最近はそこまで言わなくなりましたが)。
もっとややこしいのは「サケ」「マス」の区別とか。「~マス」という名前のついてる魚を「塩鮭」に使うのはいかがなものか、的な指摘で。・・・だから慣例で「マス」になってるケースもあるし、そもそも判別が曖昧な「サケ」「マス」でそこまで言い出したらきりがねえぞ、てなことになって沈静化?した・・・ということもあったりしました。

・・・美味けりゃそれでいいんじゃねえの? というのが正直なとこで。イメージの問題、というのはたしかにありますが・・・見ても食べても分からんものをラベルだけでありがたがる、というのはなあ・・・と。やるんならきっちり判別できるように勉強しまくってからドヤ顔で語った方がいいのでは? とか思ってしまいますが・・・消費者の方々?(しかし自分もその中の一人だったりするわけで・・・)。

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10/31/2016

命の問題

犬や猫の飼育規制へ(Yahoo!:朝日新聞デジタル)・・・とは言っても「これから犬や猫の飼育数減らすから」とかそういう話ではありません。檻やケージを使う際の大きさとかそういうところを数値で「規制」しよう、という話であります。
狭いケージに複数頭押し込めたりして劣悪な環境で飼育されているケースもあります。一種の「自主規制」ではなく環境省が音頭を取っているためようやく本腰入れたか、という観もあります。

欧米だといわゆる「ペットポリス」的な公的組織もあったりします。こないだドイツの「ペットポリス」の番組を見たんですが、「犬を外出させていない」「十分なエサを与えていない」「飼育スペースが十分でない」など、かなり細かいところまでチェックされていました。
・・・まあ、その時指導されてた男性が飼ってたのがでっかいドーベルマンみたいな犬で、しかしマンション暮らしで外にも出していない、見た目もガリガリ・・・と来ればこれは犬がかわいそう、となるのは当たり前であります。が・・・こういう例は洋の東西を問わず相当数存在するかと思われます。
ただ。↑番組でなんでその組織が動いたか、というところまでやってたんですが・・・これが「近所の人からの通報」でした。・・・そこまでやらないとダメなのかなあ、と。隣の部屋の人がナニ飼ってるか、犬だったらきちんと飼育されてるか・・・なんてのは知ってる・知らないの差がかなり激しそうではあります。

思うに・・・↑記事の「規制」はまず業者から、ということなのかも、と。
こう言っちゃなんですが業者にとっては「商品」であります。品質管理はもちろん重要ですが、保持のやり方はそれぞれ。その辺を「規制」してどうにかしよう・・・ということなのかな、と。
でもそれにしたってとんでもない飼い主だって存在してるわけで・・・方向として「業者も飼い主も」というのはある、かも知れません・・・。

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10/17/2016

こんなのもある

鹿児島・黒島で「咲かないラン」発見(Yahoo!:毎日新聞)。鼻が咲かないランなんてあっても意味ないんじゃ・・・と思うかも知れませんが。いや、商業的にはたしかに意味はなさそうではありますが・・・「多様性」という面では非常に意味のある発見であります。

ランという植物は・・・いや、ランに限らず実は「植物」の中で「地中に根を張る」連中はほとんどが菌に依存しています。自身の根の周りに菌を住まわせてそこから栄養を得る・・・特に有名なとこではマメの仲間はこういった「根粒菌」を上手く利用して栄養のない土壌でも生育することができるようになってます。
ランも同様なことをしますが、↑の「咲かないラン」はそれから一歩?進んだ形態のようで。「花が咲く」ということには虫などを引き寄せて受粉させる目的があります。しかし自家受粉するためその必要がなく・・・その「花が咲く」エネルギーを他に使える、ということになります。
しかも光合成もやめてしまってるのでさらに経済的?ではあります。

もちろんこういった「他者依存」には大きな短所があります。その相手が消えてしまうと自分も倒れてしまう、ということなんですが・・・実際のとこ、単独で生育できる生き物、というのは程度の差はあれ、存在していません。多かれ少なかれ何かを何か(誰か)に依存しています。ヒトの場合だと衣食住はほぼ全部「何か(誰か)」に頼らないと成立しない、という言い方もできます。

そういうのが顕著に出ているのが↑の新種なわけでありますが・・・まあ、見栄えはしないので例えば花屋に並ぶはずもなく。あまり知られることもないとは思いますが・・・実際には生き物のほとんどがそんなもんだったりするのも事実ではあります。

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10/04/2016

任意の相手には

届けられないんですが、その辺は?
インド・ハト「拘束」首相を脅すメモ運ぶ(Yahoo!:時事)。インドとパキスタンというのは実はかなり険悪な関係だったりします。宗教的な対立や民族的な対立までも。実際、かなり激しい対立になっているのですが・・・。
伝書バト。↑記事によれば相手を「モディ首相」と名指ししているような内容ですが・・・伝書バトというのは「送り手」と「受け手」がきちっと明確になっていないと成立しない情報伝達手段だったりします。・・・「味方」から「味方」なら容易ですが「味方」から「敵方」あるいは「敵方」から「味方」というのはちょっと難しい、ということであります。相手が余裕ぶっこいて「うちの情報が筒抜けになっても構わないんだよ」と相手方からのハトを許可してる、というのなら話は別ですが。

ハトの「帰巣本能」を利用します。これは様々な説があるのですが、カンタンに言ってしまえばハトには独自のGPSのような機能があり・・・自分がどこを飛んでいるか分かる、ということだったりします。そして自分の「巣」の位置も把握しています。そのためどこで放たれても自分の巣に帰ることができます。
・・・地磁気や地形、あるいは匂いなど色々言われていますが。なぜ? という問いに対する確定的な答えはまだありません。が・・・ほぼ百発百中自分の巣に帰って来れる、となれば色々利用できるわけです。

自軍の基地に「巣」を作っておいて出先の兵にハトを持たせておいて・・・何かあったらハトに手紙をくくりつけて送る。そうすると基地に情報を伝えることができる。難点は・・・そのハトを「返信」に使えないことで。一方通行の情報伝達手段なのですが、かなりの距離でも移動できるので中東では重宝されていたとか。
・・・それを今、インド-パキスタンで・・・と。
モディ首相名指しで、という辺りでなんかな・・・と。この「通信」を成立させるには「敵方」が「モディ首相の近くで飼育されているハト」を手に入れる必要があります。・・・いや、パキスタンにそんなのいるんだろうか・・・?

↑記事だけですんで詳細は分かりません。事態はもっと複雑なのかも知れません。が・・・「伝書バト拘束」は・・・多分デモンストレーション的な何かかなあ、と。あるいはパキスタン軍の中でのやり取りが流出したのか・・・それとも坊憎けりゃなんとやら、とか・・・そんな風にも思うのですが。

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09/30/2016

釣れますか・・・

この間ちょろっと触れた記事ですが。
沖縄で発見された「世界最古の釣り針」の信ぴょう性は?(Yahoo!:BuzFeed Japan) こういうのは実際に作ってみて試してみる・・・というのが一番なような気もするんですが、そういうとこまではいかないもんなんでしょうか・・・?
素材は「貝」ということで強度的にどうなんだ・・・という声もあります。形状も「かえし」がないので、なんともということですが「かえし」なしで釣る方法というのはいくつもありますし。
やはり実際に同程度のものを・・・というのが手っ取り早いような気もするんですが。

同じ地層からは獲物?と思われる魚の骨も出土。
・・・でもそれだけじゃこれらを「釣果」とするわけにはいきません。・・・ちょっと疑問なのですが・・・「釣り」をするのに最低限必要なのは「針」「糸」であります。ここに「重り」が加わりさらに「エサ」が揃えば「釣り」は十分可能であります。「竿」は・・・あった方がいいんでしょうけど、なくても可能ではあります。
「糸」「エサ」は時間が経てば劣化して消えていってしまいます。でも「重り」は・・・それっぽい石でも見つかってないんだろうか、と。例えば溝が彫り込んであって糸に簡単に縛り付けられるようになってる石、とか。
まだまだ研究が進むのを待つ必要があるのかも知れません。出土品の精査もまだ完全ではない、ということでしょうか・・・。

それと↑記事でちょっと気になったのが「これまで、旧石器人はナウマン象など陸上のほ乳類を獲っていたイメージが先行していましたが」「狩猟を中心に生活を営んでいたとされてきた旧石器人」(「」内↑記事より引用)といった辺りで。
・・・どう考えたって「山」より「海」の方がラクに食い物手に入るんですが。太平洋戦争当時、山に逃げると食べ物見つからずに部隊が全滅するけど海に逃げるとなんとかなった、てな話もあったりします。実際、小型の動物ばかりで何より数が違います。いくら集団生活してたって獲物を狩りやすい場所で生きていこう、とするもんなんじゃ・・・?
後の時代になると「貝塚」なんて明らかに水のそばで暮らしていた遺構まで出てくるほどであります。旧石器人だって似たようなもんじゃないのか・・・と門外漢は考えてしまうのですが。

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09/24/2016

だらっと近況報告 9/24:クワガタ

何回「今年はこれで最後のクワガタ」とやっちまったのか・・・しかし今回こそ?今年はこれで最後になりそうであります。

前回(8/25)の時にサナギだったノコを掘り出しました。
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49.4mmの中歯型。羽化そのものは前回の時期の直後に確認していたのですが。しばらく落ち着くまで待ってみよう・・・とだらだらしてるうちに一か月過ぎてしまいました。
そのせいかどうか分かりませんが。ノコは掘り出すと大抵ぼーーー・・・っとしてることが多く、写真撮るのも比較的楽なんですが、こいつはなんかよく動き回る動き回る。コクワ・・・ほどではないですが、さすがに。蛹室覗いた時はひっくり返ったままだったんでおとなしいか、と勝手に思ってたんですが。

さらにコクワの割り出しも行いました。
前にも一回やったんですが、その時は3頭で・・・しかもなんか小さかったんで埋め戻した、その二回目であります。・・・時間置いたせいか3齢4頭を含む7頭をゲット。結果10頭ということになりました。
・・・もちろん残土はそのまま飼育ケースに戻してますんで、もしかたらもう1、2頭出てくるかも、知れません。
コクワと言えば。実は2頭、まだ残ってるのがいます。幼虫のままで。
試験的に朽木のすきまをマットで埋める、という方法をとってるので中はほとんど見えませんが・・・1頭は幼虫のまま、ということを確認しています。もう1頭は・・・ちょっと分かりません。
これが来年になってきちんと這い出してくるのかどうか・・・その辺も分かりません。

結果としてコクワ10頭にノコ14頭。そして多分コクワは+2頭。これは幼虫の話で・・・成虫はコクワが37頭います。しかもそもそもの種親(2013年夏に購入)の直仔(2014年8月に羽化のオス)がまだ生きていたりします。ただし、2014年夏に羽化した仔たちの生き残りはこの1頭だけで・・・4頭いたメスはこの間全て天に召されてしまいました。
そしてこのオスの仔、というのが今年羽化した連中だったりします。・・・やっぱりちょっと数、多いかなあ・・・でも冬眠中に・・・というのも考えられそうな。

対してノコは成虫が8頭になりました。メス2頭にオス6頭。ノコは基本的に一年経たないと成熟しないので2系統ある、という見方もできます。今年の成虫は来年産卵。今年の幼虫はその次の年。

・・・最初に購入したペアがメス殺しをして、あわてて新たなペアを購入しましたがこれは繁殖個体だったのでその年は産卵せず。ああ、来年の産卵は絶望か・・・と思っていたら奇跡的に1ペアが羽化。これの仔たちが今年の幼虫、ということになります。
一方新たに購入した繁殖個体は去年産卵(やっぱりメス殺してましたが)。それが今年羽化した成虫たちであります。来年はこれらの仔が拝めるといいんですが・・・。いや、みんな無事に冬を越してくれればそれでいい、というところであります。

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09/20/2016

二つほど 9/20

魚関連で二つほど。

一つ目。ミノカサゴ、「ルンバ」応用技術で駆除へ(Yahoo!:CNN)・・・アレ? ミノカサゴってサンゴ食害かなんかしたっけか・・・? たしか小魚なんかを大量に食べる上に天敵がいないから厄介、とかそういう話だったような。刺されたら結構ヤバい毒もありますし。
というのもあるんですが・・・もちろん「ルンバ」と言ってもあのお掃除ロボットを海に放り込む、というわけではなく。遠隔操縦技術を利用して、という話であります。
ミノカサゴを認知すると電極で殺して死骸は吸い込んで回収・・・この辺は「お掃除」ということなのでしょうか。
実は世界のあちこちで問題になってきている魚だったりします。前述のように厄介な特徴も持っていますし。これで拡大が防げたら・・・というところではあります。

二つ目。世界最古の釣り針、沖縄で発見(Yahoo!:BBC)・・・アレ? ちょっと前に「4万年前の釣り針発見」的なニュースを見たような気がしたんですが・・・まだその辺も未解明、ということなのかも知れません。
実際魚を捕らえる技術としての「釣り」は結構古くから行われていた、とされています。網を使うにはその「網」を作るそれなりの技術が要求されますが・・・釣りなら「釣り針」さえあれば、まあ、どうにかなります。
・・・そう「釣り針」が問題なわけで。
↑記事ではよく見る曲がった普通の釣り針となってますが、真っ直ぐな「直針」というのもありました。これは竹のようにしなる素材でできた「真っ直ぐな針」で・・・これの両端を向かい合わせてエサ(ある程度の大きさと粘性が必要)に突き刺して円形のような形にする。魚がこれを飲み込んでエサがほどけると円形が元の真っ直ぐな形に跳ね戻る、という仕組みであります。
形状的にこっちの方が古そうなんですが、地域差も結構ありそうで。曲がった針の方が明らかに使いやすいので素材が豊富ならこっちを皆使うだろうな、と。・・・しかしよく考えてみたら「釣り」ってやってること自体は数万年前とそれほど変わってないんですな・・・今も。

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09/17/2016

謎の一端の一端

ホホジロザメが子宮で「授乳」、未知の「胎児」も(ナショナルジオグラフィック日本版)。ホホジロザメ(ホオジロザメ)であります。映画「ジョーズ」のモデルともなったサメであり・・・この映画によって「サメ=キケンな魚」という認識が世間に定着してしまい・・・数十センチのサメにも大騒ぎするような始末になってしまっています。
それとは別にホホジロザメそのものは5m程度の体長もあり、かなり獰猛なサメであることには違いないのですが。
ホホジロザメ(Wikipedia)

しかし・・・生態が分からない。
当たり前ですが陸上での活動が基本となる人類と、海中(もしくは水中)でないと生きられないサメとでは調査にもかなりの困難が予想されます。いくら潜水ができるようにアクアラング背負っても数百メートルもの深海へは行けませんし(不可能じゃないんですが)潜水船使って行っても活動範囲はかなり限定されてしまいます。
実際、ホホジロザメに限らず「うみのいきもの」というのはいまだに分からんことが非常に多かったりします。

サメやエイのような「軟骨魚類」、これは一種「原始的」な魚類とされ・・・ここからアジやタイのような「硬骨魚類」へと進化していった、とされています。
・・・そのせいか、あるいはそのためか。軟骨魚類の産卵・繁殖活動関係は非常に豊富であります。基本、受精させて産卵、そこから守るか放置するか、という硬骨魚類からすると・・・なんでこんなことまで、的な複雑怪奇さすらあります。
あるものは体内で卵を孵します(ホホジロザメもこの類)。・・・硬骨魚類にもこういう「卵胎生」はいるんですが、サメの一種の場合その幼魚のエサは一緒にいる他の幼魚、とかそういうことやったりします(カエルにもそういうのいますけども)。あらかじめヨークサック(お弁当)用意しておくことの多い硬骨魚類とはちょっと違った方向性。

一方でホホジロザメは「子宮」で幼魚を育て・・・しかも「母乳」すら与える、と。・・・しかしサメの類だったらこういうことやってもおかしくはないなあ、とかそんなことまで思ってしまいます。
でもこれでもまだ「謎の一端」のさらに「一端」ほんの一部なわけで・・・全部を解明、というのは人類の究極の目標、なんですが・・・限りなく不可能に近い目標、と言えないこともなかったりします。だから面白くて興味深いんですが。

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09/10/2016

結構不安定

「実は違う種だった」「実は同じ種だった」てのはよくある話なんですが。
キリン、単独種ではなく実は4種だった(Yahoo!:AFP=時事)。首の長いジラフであります。これまでは「1種」で「複数の亜種」と考えられてきましたが・・・6亜種とか9~12亜種・・・これが「4種」である、ということになる、と。・・・最も、複数ある亜種の存在が今後どうなるのかまでは分かりませんが。「4種」内に「複数亜種」ということになるのかも・・・?
キリン(Wikipedia)

昔は「アミメキリン」「マサイキリン」とかそんなもんだったような。この両亜種は模様が全然違うので簡単に識別できます。・・・アミメの方が茶色くて大きめのタイル模様、マサイの方が薄茶色の細かい不規則な模様。
「種」の判別というのは大体がこういった「見た目」によるものであります。まあ、当たり前と言えば当たり前ですが。それが進んでいくとどんどん細分化されていきます。もっと小さな、もっともっと小さな違いを・・・と、分類していくようになっているわけで・・・それは専門家でも意見が分かれるくらいの微妙で微小な差異だったりします。シロウトにはまず分からないようなものも多々。
そして・・・最近は遺伝子による識別も盛んであります。いや、むしろこっちの方が確実だったりして。遺伝子は必ず「親から子へ」と伝承されていくので(実際には若干違うこともあり得ますが)詳しく調べると正に「進化の系統樹」まで作成できます。・・・かなりの時間と技術が必要になりますが。

実際、キリンもここまで時間がかかってます。研究者も相当数いるはずで、世界各地で研究が進んでいるはずなのに・・・。
逆を言えば今後さらに「変化」がある可能性もあるわけで。それも思いもよらぬような「変化」が。・・・「分類」というのは人間が勝手にやってることなんで、天然自然の複雑怪奇さの前には非力、なものなのかも知れません・・・。

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08/25/2016

だらっと近況報告 8/25:クワガタ

前に「今年はこれで最後」と書いた端からなんなんですが。

実は羽化してないノコが1頭。たまに「二年一化」つまり二年かけて成虫になる、という話だったので「じゃあ来年か」と勝手に思ってたらサナギになりやがりました。まだサナギですので来月くらいに羽化予定。・・・なんか遅いなあ・・・。
さらにコクワも2頭羽化してないのがいます。いや、正確には羽化が確認できないんですが。
管理が楽なのでコクワ幼虫もマット飼育してるのですが、試験的に2頭「朽木のすきまにマット」くらいの勢いでやったのがいます。・・・幼虫の生存は何とか確認できたんですが(先月末くらい)その後の経過は一切不明。成虫になって這い出してくるのを待つしかない、という状況であります。

さらに夏の終わりの恒例?イベント幼虫の「割り出し」であります。
マット飼育のノコに「割り出し」というのはどうか、とも思いますがとりあえずコレに統一?しておきます、ということで。
今回のは奇跡的?にペアを組めた最初の購入ノコペアの仔の仔であります。小歯型だった彼もこの間天に召されました(合掌)。その仔、ということで期待はしたいのですがあまり多いとなあ・・・とか。
彼より大きかったメスが召されたのは7/5であります。一か月半以上前これくらいなら全部孵化して二齢くらいかなあ、と思ったんですが。
・・・なんか・・・小さいなあ・・・。
三齢と思われるのが1頭。後はなんとか二齢といった具合。さすがに初齢はいないか・・・と思いましたがほとんどが大きさ的に「初齢の終わりごろ」「二齢の始めころ」とかそんなものっぽかったりします。

記録によれば去年のノコの「割り出し」は今年とほぼ同じ8/26、しかしメスがオスに殺されたのは8/5。一か月ほどの差があって・・・実際二齢が2頭の初齢が5頭と初齢ばっかだったんですが・・・だから今回は時間取ってみたんですが・・・あまり変わらないかも・・・? それともこんなもんかも知れませんが。
まあ、それでも計14頭の仔を得ることができました。残った用土は念のためにキープ。・・・まだ残っていたら大変なことになりますし。

同時にコクワも。こちらは去年挑戦して産卵しなかった「最大オス」×「最大メス」のペアであります。盛んに朽木を齧り倒してましたし、外側からも幼虫を確認していたので期待して開ける、と・・・。
半分に割って二本にした朽木のうち、上になっていた一本はメスが齧ったのか幼虫が齧ったのか、ぼろぼろなんですが下になっていた一本は・・・まあ、齧ってはいるわな、という印象。
・・・大丈夫かなあ・・・。
やや不安を感じつつも朽木以外の用土を探ってみる。・・・初齢1頭の二齢2頭。早かったかな・・・まだ。
去年はオスメスの投入時期はほぼ同じで9月になってから割り出してます。ということはこの朽木の中にまだいる可能性も高い、かと。
こちらはそのまま埋め戻して・・・とりあえすキープということに。

コクワは来月もう一度「割り出し」をやる予定であります。「今年最後」は、もうちっと先になりそうであります。

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08/16/2016

カメェェェェ!

カメ祖先、最古の化石か・・・南アフリカの2億6000万年前の地層から(Yahoo!:時事通信)
画像:カメ祖先で最古? の化石(Yahoo!:時事通信)
カメと言えば甲羅で覆われた背中、というイメージがありますが先に腹側の「甲」が完成していた、とのことであります。さらにそもそもアレは何なんだ・・・と言うと肋骨が変化したものであります。本来胸部を守り、呼吸をしやすくする肋骨ですが・・・これで全身を守る、という方向へ進化させたのがカメであります。

・・・考えてみれば結構スゴイことのような。
爬虫類てのはカメもそうですがヘビのように「外見上」どこか「突き抜けた」タイプが多いような気がします(両生類は「内面的に」どこか「突き抜けてる」ような?)。姿形を変えて有利にもっていく、と言うのは一つの戦略なわけですが・・・脊椎動物というのは結構融通の効かない?カタチをしているので・・・四本の脚に頭と尻尾があって・・・とか・・・その辺の制約?を受けての「変化」「進化」ということになりそうな。
これが無脊椎動物だとかなり自由にやっていけるもんなんですが。複雑になっていく分不自由さが増す?みたいなもんであります。

カメもそうやって「守りに有利な外見」を手に入れました。そのおかげで陸にも水にも対応できています。・・・もっとも、ウミガメの系統では甲羅がジャマになったり、あるいはスッポンみたいにあえて柔らかくして行動の自由度を増す、なんてことをしてるのもいますが。
・・・それもまた「進化」と言えない・・・こともないわけではあるのですが。奥の深いもんであります。

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08/13/2016

長寿とは

約400歳のサメが見つかる・・・脊椎動物では最も長寿(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版)。今回の調査で見つかったのは300歳前後、とのことで(それでも相当に長寿ですが)記録上6m超のものもいて・・・これくらいあると400歳は超えるだろう、とのことであります。
これまで確認されている中で最も「長寿」はホッキョククジラの211歳、無脊椎動物ではアイスランドガイの507歳。両方とも放射性同位元素による調査・・・アイスランドガイは貝殻の年輪も加味・・・しての結果だそうで。しかしサメなどの軟骨魚類はそういう調査に適した部位がなかなかないんだそうで、それが今回の調査は眼球の水晶体を使うことで可能になった・・・とのことであります。
余談ですが、ニシオンデンザメは目に寄生虫がいてほとんど見えてない個体もいるんだとか。大きさが大きさなのですが動きが非常に鈍く「世界一のろい魚」とも。この辺は北極海という極限の水域にいるからかも知れんのですが・・・捕まえても暴れることはほとんどない、という辺りから絶滅を危惧する声も上がっています。

成熟するまでも100年以上・・・。
たしかに「長寿」なんですがそれが生存戦略の一つなのか、と言えばどうなんだろう、と。生き物というのは基本「変化」していく存在なんですが同じ個体ではなかなか変化しにくかったりします。そこで「次代」に新たな要素を加えて期待する・・・という戦法をとってます。
例えば一日の内でも余裕で数代が世代交代してしまうウィルスとか。インフルエンザのワクチンてのは効いたり効かなかったりしますがこれは世代交代による「変化」によって効く・効かないの差が出て来てしまうからであります。

あまりに短い世代交代、というのもあまりにせわしないもんですが。でも↑ニシオンデンザメのように100年単位での交代、となると・・・変化や適応に問題出たりしないんだろうか、と。
今と100年前、さらには200年前と環境と言うのはかなり違ってきています。そういうとこも含めて「変化」していかないといけないのですが・・・これだけ長寿だとほいほい変わるわけにもいかず。対応する能力に「遅れ」も出て来てしまいます・・・。
さらに北極海ということで調査も進んでいません。胃の内容物から動物性のエサを食べている、ということは分かっています。・・・アザラシを襲う、という話なんですが・・・「世界一のろい魚」がどうやってあのすばしこい動物を捕らえるのか。寝てる時を襲うのか・・・それとも実は死んだのだけ食べてるのか。それすらもはっきりしていません。
・・・まあ、こういうのは海の動物全般にも言えることなんですが・・・人間の知ってることなんてほんのわずかなもんで、これからそれを明らかにしていくには・・・やはり時間と努力とお金が必要になるでしょうし、なかなか難しいところだったりします。

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08/12/2016

可能性はゼロではない

・・・実はすでに結構あちこちにいるかも知れません・・・。
大津市の川に「ウーパールーパー」(Yahoo!:京都新聞) メキシコサラマンダーという名前もありますが、外エラが丸い顔の周りを囲んでいるように見える両生類であります。しぐさや行動がかわいい、と人気のあるペットではあるんですが・・・野生のメキシコサラマンダーは現在は「絶滅寸前」ということで商取引が制限されている・・・というのは前にこの「あれこれ」でも触れたような。
しかし繁殖個体から累代飼育もできるため・・・日本で流通している個体はそういう「養殖個体」ということになります(検索かけると日本では『ほぼ』日本国内での飼育下繁殖個体のみが~という記述が多いんですが『ほぼ』てなんだ、『ほぼ』て)。
品種改良などもされています。真っ白なアルビノも固定されているとか。

なお。終生外エラの出ている「幼体」で過ごす「幼形成熟」という特性を持っています。これは進化の過程で「成体になるための物質の分泌を抑える」性質を獲得。これにより水中という比較的変化の少ない生活の場を手に入れ・・・さらには幼体の方が高い再生能力を終生持ち続けることが可能になりました。
・・・人間から見ると「一生赤ん坊のままなんて」と思われますが、実際にはそっちの方が生存に有利なこともある、ということでもあります。両生類とか爬虫類というのは・・・いやどの生き物でもそうですが・・・人間の考えてることなんか平気で飛び越してしまう習性持ってるのがゴロゴロしてたりします。「人間の尺度」なんてのはホントあてにならないもんだったりしますけども。

それはともかく。・・・そういうのが日本の川に、となると。
明らかに誰かが放したわけですが。・・・原産地はメキシコなんで、じゃあ、冬越せないな・・・と思ったら実は結構低水温にも強い様子であります(逆に高水温にはあまり強くないらしく、飼育する際にはその辺の注意が必要とのこと)。・・・場合によっては・・・条件が揃えば繁殖する可能性もある、かも知れません。
もしそういうことが全国区に広がると生態系への影響は避けれらないことになります。食性は基本的に肉食。・・・現行だとやはり土着のサンショウウオに近いポジションかも知れませんが・・・仮にさほど有利ではない、ということになってもどこにどんな影響が出てくるか、100%明確なことなんて誰にも分からないもんであります。
安易な行為の結果非常によろしくない結末になる可能性は・・・ゼロではないのです。放さなければ可能性はゼロのままですが。

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08/09/2016

だらっと近況報告 8/9:クワガタ

今年最後のクワガタです・・・。

コクワ残り8頭の掘り出しを行いました。結果は・・・。
Dsc01255_111
左:28.0mm、右:25.0mm。

・・・小さいなあ。
最初に掘り出した時オスかメスか一瞬分からなかったくらいで。・・・オスでこれならメスは、と言うと・・・。
Dsc01258_111
左:25.2mm、右:23.0mm。
やっぱり小さいなあ・・・。

一つにはこれらは割り出しした時に2齢だったから、というのもあるかと。前に掘り出したのは3齢が主だったりします。・・・それでも今年の小型化は・・・やっぱりアレかな・・・。
加水であります。
去年は月に一回ほど飼育ボトルに水を加えてました。そのせいでノコなんかほとんど水没してしまってあわてて入れ替えた・・・てなことを記しましたが、コクワも同様の事態が起きていました。いや、それほどの数ではないのですが、それでも入れ替えしたのが今回の連中だったりします。
さらに。割り出しがやや早かったのか飼育ボトル一つにつき一頭が原則なとこ・・・残った朽木をテキトーに放り込んでおいたら中に実は初齢幼虫がいて・・・というボトルがありました。それも一つのボトルに3頭。いずれもやはり小型に羽化してきました。

・・・これが全部の原因とも思えないのですが。一つの原因で大きさが決まるほど単純ではないでしょうし。
まあ、個人的には小型のも嫌いではないので、これはこれで悪くないんですが・・・この辺、もうちっと色々やってみると色々結果が出そうで、ちょっと、考えてみたいところではあります。

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08/07/2016

どこにでもいる

いやホント、どこにでもいるのになあ・・・。
豊かな家ほど節足動物も豊富、虫にも「ぜいたく効果」(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版) 豊か、と言うより色んなものがある、と言った方がいいのでしょうか・・・そういう家ほど様々な小さな動物が住み着いている、という話であります。
いや、いるんですってば。
毎日掃除しているから~蚊取り線香もあるし~とかそういうのはほとんど関係ありません。見た目どんなにキレイでもいる時はいるもんであります。

そのほとんどは数ミリとか1ミリ以下とかそんなもんであります。
デカいのは例の「アレ」とかそういうのになりますが・・・そういうのはたしかに駆除していくことができます。が、実際にはいるのに認識されていない(あるいはしたくない)虫だと・・・「駆除する」という考えすら起きずに知らず知らずのうちに「同居」ということになります。・・・ほとんど見えないようなもんですから・・・仕方ないと言えば仕方ないことなんですが・・・。

イヤな人はとことんイヤなんだろうなあ・・・。
地球上でフツーに過ごしている限り細菌の類にはがんがん触れてますし、分類上最も数の多い「虫」系統の生き物にもがんがん触れて生きているはず、なんですが・・・なぜか「人間は人間だけで生きてきた」ということになっているようで。体の中も外も極小の生き物が数えきれないほど存在している、と説明しても・・・理解してくれないだろうなあ・・・。

・・・それならそれでいいか、とか最近は思ってしまいますが。知らない方が幸せなんでしょうし。
ただ、現状は現状として知識の一片くらいは片隅に置いておいても・・・て、こういうのも無理なんだろうなあ・・・。

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08/06/2016

だらっと近況報告 8/6:クワガタ

日付的には昨日になりますが、ノコギリクワガタを掘り出しました。

すでに何頭か羽化しているのは確認していたのですが、しばらく待ってみよう・・・ということで放置。羽化確認から一か月ほど経っての掘り出しであります。
結果は・・・オス5頭メス2頭。そして・・・なぜか幼虫も1頭います。こいつは来年羽化するつもりか・・・?
オスの大きさとしては中歯型が3頭の大歯型が2頭。・・・とは言っても中歯型で53.2mmと大歯型で51.7mmとかいますけども。あくまでカタチで「型」は決めているのでこういうこともよくあるんだそうで。
Dsc01221_22
左:54.3mmと右:59.2mm。なんだこの弯曲度合いの違いは・・・右のやつはほとんど垂直?になってるように見えます(ちなみにこいつは産卵セットに残っていて気付かなかったやつだったりします)。
この最大オスと最大メス:32.0mmを組んであった産卵セットじ放り込んでおくことにしました。これで上手くいけば来夏には活動を開始して産卵、となってくれます。

一方のメスは左:32.0mmの右29.4mm。
Dsc01234_22
画像ではよく分からないですが、左の最大メスは「黒」で右は「赤」っぽい体色になってます。これはオスでも2頭ほどやけに赤っぽいのがいたんですが・・・コクワは赤いのが好きなんですがノコは黒いのが好きなもんで、やはり黒いのをペアにしようかな、ということになりました。

・・・ノコは色々あったんですが・・・水没とか。
あのメス殺しから半分奇跡的?に取り出したオス(小歯型)・メスはすでに産卵を済ませ・・・メスは天に召されています。大きさが大きさなんでメス殺しは起きず。オスは・・・食が細ってきてるのでそろそろかと。こないだまで半分にカットしたゼリーなんか即座に完食してたのに、今はかなりもて余している様子。
コクワは越冬しますがノコはしません。成虫として活発に活動できるのは一夏だけ。・・・後は次代に継いでいきます。それはそういう生き方なもんで、「哀しすぎる」と思う方には向かない虫種かと。
でも・・・後に継いでいける楽しさ。そういうのがはっきりしている分飼い甲斐?のある生き物だと思うのですが・・・どうでしょうか?

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08/03/2016

やはり・・・いたちごっこ?

「カラス対策」天敵のタカなどで撃退する実験・・・山形市(Yahoo!:毎日)。カラスだけではなくムクドリなどにも「天敵」としてタカを・・・という動きがあちこちであります。実際、都会で生まれ育った鳥の場合、本物のタカなどに追われたこともないでしょうし見たこともないでしょうけども・・・性質としてそういった猛禽類を恐れるようになっているため効果ゼロ、ということにはなりません。
が・・・やっぱりいたちごっこかなあ・・・。
大きな音で驚かすとかそういう手段も効果ゼロではないのです。が、何度も何度も繰り返すと相手も慣れてしまって効果がほとんどなくなります。そしてまた別の手段を・・・しかしまた慣れる・・・じゃあまた別の手段を・・・となっているのが現状ではあります。

・・・野生のタカを呼び込む街づくり、とか・・・。
最終的にはそういうことまでやらないといけなくなるのかも知れません。しかしチョウゲンボウなどの小型の猛禽類が都会に巣を作っている・・・という話がないわけではないですが、実際はかなりの問題が山積みであります。・・・全部クリアするのは・・・相当に難しいかと。
例えば日常的なエサの問題。カラスばっかり食ってるわけではないですし。そうなると・・・考えようによっては「そんな危険な鳥を野放しにするなんて・・・!」とかそういう一般人?のクレームが来るかも知れません。そうなるとこういうのが最も大きな障害になる・・・かも。
もちろん猛禽類の側からしても「たまったもんじゃない」的な反発?もあるかと。明らかに自分が育ちやすい環境とは言い難いわけですし。その辺の「すり合わせ」は・・・ほとんど無理、なような気がします。

それでも何らかの対策を考えないといけない。・・・でも結局はいたちごっこ、となると・・・なんかないかなあ、根源的な解決方法、と思うのですが・・・やはり難しいものであります。

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08/02/2016

「慣れ」と「歴史」

虫を触れる20代男性、25%程度(しらべぇ)。全世代でも35%程度、とのことですが。↑記事によれば20代は女性でも15%ほど。もし20代だけ、例えば20代夫婦しかいない家で虫が大発生したら・・・どうなるんだろ・・・代表的な家庭に多い害虫以外にも色々な虫、というのは身近に存在してるもんなんですが。
・・・↑記事の調査でちょっと興味深いのは男女ともに「触れる」率が40代から大きく上がってることで。これは年代的に虫と触れ合う幼少期を過ごしていたから、というのも大きいかと。でも年代的に(責任的に)最終的にはやっぱりあなたが始末しないといけない、という事態になるともう好き嫌い言ってられないので・・・とかそういう事情もあるのかも、とか。
しかし考えてみたらその40代よりちょい上の世代が今の20代の親、ということになるわけで。親は触れるけど子は触れない、ということになりそうな。

自分はガキの頃から触れてましたし。今もクワガタ飼ってるくらいですから触れない、なんてことはないんですが・・・なんで触れないんだろう、というのは今でもちょっと疑問であります。「怖いから」という答えがよく返ってきますが・・・こんなに小さいのに?
スーパーの駐輪場で30代くらいの母親と10代前の娘さんが騒いでいたので何か、と思ったらハラビロカマキリの3齢くらい?人差し指の先くらいの小さな幼虫が自転車のハンドルに。・・・両手でそおっと抱えて逃がしてあげるとものすごく感謝されました。あの・・・なんでそんなに怖がるんですか・・・というのが正直なとこであります。
これがあの黒いやつ、とか毛のいっぱいあるイモ虫、とかならまだなんとなく分かるんですが(虫好きの中でも実はコレ嫌い、と言う人は結構います)なんか全部一からげに「ムシ、ダメ!」というのはなあ・・・と。

一つは「慣れ」であります。幼少期から触れていればそうでもないでしょうけど、今のご時世なかなかそういう場所もなく・・・と、よく言われますが、果たして・・・?
探せば結構いるもんであります、虫てのは。何せ「種」の数で言えばダントツのトップであります。昆虫に限定せずにクモなども含めると相当数が周囲にいます。・・・例えばこの時期なら夜にちょっとコンビニへ。すると照明には無数の虫が寄ってきます。蛾の系統から甲虫から。中にはなかなかお目にかかれないような珍しいカタチの虫も・・・。
・・・ああ、こういうのがイカンのか・・・。
興味のある人からすればそういうのも「見てしまう」んですが、ハナから「どうでもいい」人にとっては明かりに集まる「何か」でしかないわけで。そういうのを積極的に見ようとはしないでしょうし。そうなると「慣れる」どころではなく・・・そのまま時間が経てばやはり触れないようになってしまう・・・。
そしてそういう時間が「歴史」となって「虫も触れない」がデフォになっていくわけであります。

もちろん何らかのきっかけ・・・虫を食う系動物飼育に目覚めるとか・・・身近な人が虫好きだったとか・・・そういうのがあればまた違ってくるのでしょうけど。しかもコレ、地域差が結構あるかと。相当数いるったって地方の方が明らかに多いでしょうし。そういう場で「きゃー、むしコワイー」とやっても・・・「は? 何言ってんの?」で終わりそうな。そんなもんな気もするんですが。

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07/25/2016

単一方向

「人間が交通事故も生き残れるようになったら」を具現化したら恐ろしい姿になった(Yahoo!:ねとらぼ)。・・・技術の進歩、というのはヒトを含む生物の進化(変化でも可)のスピードよりはるかに速いということであります。自動車というモノが出現してから交通事故が起きるまで、というのはたしかそれほど間がなかったような。「事故」そのものは開発当初は相当な回数あったでしょうし。
しかしここまで急速に普及して・・・それがすさまじい速度でヒトの社会に入り込んでいく、とは当時の人たちも予想できなかっただろう、と。さらにそれがヒトを害する存在になるだろう・・・と、まともにそんな予想してた人が果たしていただろうか、と。

・・・↑記事の「Graham」は「未来人はこうなる!」的な「予想図」ではなくあくまでも交通安全用の教育ツール、とのことですが。・・・しかしちょっと前には正に「未来人はこうなる!」と、かなりヤバい(グロい)「未来人予想図」が結構あったような記憶がありますが。
例えば「汚れた空気を吸わないよう鼻毛が伸びる」とか。「体を使わないので腕や足の筋肉が衰える」とか。・・・一部当たってる向きもなきにしもあらずですが、そこまで変化するか、というと・・・百年やそこらでそんなに変わるもんではないわけですし。

身体の根底から作り直す「進化」となると多分そういう風↑になった頃にはクルマが走っていない、とかそんな時代になってるかも知れません。別の新しい交通手段が普及しきっていて。「自然淘汰」でそういうヒトが増えれば・・・というのにしてはヒトの寿命は長すぎます。自動車の開発・改良状況からするとどうしても間に合わないほどであります。
・・・しかも「対クルマ」だけ、というのは・・・なんか非効率?であります。進化もしくは変化する時は結構「遊び」ができるもんであります。「幅」と言い換えてもいいんですが・・・ちょっとぐらいならやや違う方向にも対応できたりするものであります。

・・・↑は、まあ、そういう「進化の方向」とかそういうことを言いたいわけではなくあくまでも「交通安全」が目的なので・・・そういうこと述べるのはなんか無粋な気もします。ヒトの身体はなかなか変わりませんが、車体や走る環境はいくらでも変えられます。そっちの方どうにかなれば↑ああいう姿にはならないんではないか・・・と、そういうことだと思うのですが。

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07/22/2016

アジアなアロワナ

やっぱりまだお高いですなあ・・・。
違法取引、異例の高額、「龍魚」はなぜ人々を魅了するのか(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版)。今さらな感じもありますが・・・言わずと知れた「超高級熱帯魚」の一つであります。高いものはとことん高く、時々「一匹ン万円の高級熱帯魚を何匹も・・・」とかそういう話ではコレか錦鯉か、というのが相場だったりします。
皆が欲しがるから高くなるわけですが。
アジアアロワナの場合、そもそもは現地では数十円程度で取り引きされるフツーの魚だったんだそうで。漁師がとって売るか家で食べてしまう、とそんなもんで。それがあるきっかけで一気に価格が高騰。野生個体はほぼ全滅して・・・しかし養殖方法が確立すると今度は養殖個体が高値で取り引きされる、ということに。

ワシントン条約であります。絶滅の危機にある生物の国際取引を禁止する条約であります。
アジアアロワナもこれに記載されました。が・・・その前後にブームが起こり、大規模な乱獲へと至ってしまいます。規制前なら輸出もできますし。そこで今度は養殖技術が進む・・・ということに。オオクワガタも似たような経路をたどってます。「ブームが起きる→乱獲により価格高騰→養殖技術確立により価格落ち着く」
まあ、どんなもんでもみんな珍しいもんを欲しがる、ということなのですが。・・・クワガタの場合「離島産」というのもあったりします。これは地理的に隔絶された「島」産だと通常のコクワガタやノコギリクワガタなどとはちょっと違った印象を持つものがいて(中には別種もいますが)マニアを中心に珍重されていたんですが・・・一部の採集者のマナー違反などにより現在はほとんどが禁止となっていたりします。
これもそういった「流れ」の一つなのかも知れません・・・。

それでもアジアアロワナは曲りなりにも養殖個体が流通しているののですが。
「じゃあ、その養殖したやつを放せば野生のも増えるんじゃ?」と思うかも知れませんが(トキなんかそういう方法とも言えます)・・・そうなると業者がどうするか、とか。あるいはまだお高いのですから・・・放したの根こそぎ獲られてそれまでよ、ということになりそうな・・・。

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07/19/2016

ネズミにはやっぱり

ネコが一番、ということかも。
全米一の「ネズミ都市」シカゴで駆除に野良ネコが大活躍(CNN)。ある程度の規模の都市ならほぼ必ずいるもんですが・・・ネズミ。今は中世ヨーロッパのようにネズミ媒介の病原菌がそこまで拡散はされていませんが、現代でも一定の「脅威」を持っていることは否定できません。
・・・まあ、それ以前に都会人?のネズミに対する恐怖、というのはなんかちょっと怖がりすぎな気もしますが(これは昆虫などの小動物全般に対して言えるかも)。
そのため自治体は対策として殺鼠剤や罠を提供したりしていたりします。シカゴもそういったシステムがあるようですが、↑記事では少し違ったアプローチを紹介しています。

・・・野良ネコを使ってネズミを駆除する。
要は「ネコ派遣」なわけです。もちろん避妊手術済で、健康管理なども会社の方できちんとやる。ネコが住む場所もキープしておいてそこで管理。・・・たしかにこうすれば野良ネコも減るしネズミも減る、というかなり有用な方法となるわけであります。殺鼠剤や罠だとネズミ以外に害が出ることもありますし・・・何より当局ではここまでケアしてくれないでしょうし。
日本でもネズミが大暴れしている場所は結構あります。こういう方法を導入したら変わってくるかも・・・?
・・・うーん、なんか日本では無理っぽいような気がするんですが。一企業がここまでやる、という辺りからしてなんか、ちょっと、どうかな、と。野良ネコを管理する「場所」でなんか一悶着ありそうですし。どうかなあ、と。

ところでこれはちょっと別件なんですが・・・↑記事中にビール醸造所でネズミ駆除に関してこのネコシステムを導入した、と。「1年半前にやってきた4匹の猫はインターネットで名前を公募。映画『ゴーストバスターズ』の登場人物にちなんでイゴン、ベンクマン、レイモンド、それにゴーザと命名された」(「」内↑記事より引用)となってるんですが・・・。
なんで・・・ゴーザ? ウィンストンじゃないの?

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07/18/2016

実際のとこは

誰にも分からんわけです・・・事実は。
恐竜、吠えずにハトのように「クークー」鳴く説が浮上(CNN)。「化石」としての恐竜はこれまでもたくさん見つかっていますが、「生体」としての恐竜は一体も見つかっていません。化石、とはあくまでも生物の痕跡の一部であり・・・全ての生き物が長い時間をかければああやって後世に発見されるわけではなく。かなりの偶然によって「たまたま」発見されたものから現代の「恐竜」は出来上がっています。
ホントウに当時に行ってみないと分からんわけです、誰にも。
「恐竜=でっかいは虫類」という認識が長いことあって(「恐竜」という言葉自体がそうですし)例えば体温を高温に保つことができない、体中ウロコに覆われている、タマゴを生む・・・というのが一般的な恐竜に関する常識になりつつあります。

が・・・実際はどうだったか、なんてのは誰にも分からんわけです。どんな偉いセンセイにだって。

「恐竜羽毛説」というのもあります。あるいは「恐竜恒温説」というのも。いずれもまだ「説」の段階から抜けていませんが・・・古生物に関してはどれもこれも全部「説」なわけです。確実なのは・・・ああいうなんかでっかい生き物がこれくらい昔に地球上にいた、らしい、ということくらいですか。・・・いや、それだって実は宇宙人が別の星からああいう死体を運んできたんだ、とか言われたらどっちも(否定派も肯定派も)確実な証拠なんか出せなかったりします。

だから今回の↑「鳴き声」にしても・・・考えてみたらコレ、一番分かりにくい要素なんじゃないか、と。声帯なんて残ってるわけもないですし。数億年前の録音装置でもないと「これだ」というのはないわけですし・・・。
そういう理由もあってか、エンターテイメントの方面ではかなり苦労した、という話を聞きます。それで「大部分の人が巨大な恐そうな生き物の声」ということから今の「おたけび」的な声が出来上がっていったんだろうな、と。それはそれでエンターテイメントの話なのではありますが。ただ・・・「やっぱり恐竜はこういう声だったんだ」と刷り込まれていく人たちがどんどん育っていくのは事実なわけで。そこへ「いや、あんな声では鳴いてない」と言われても「ウソだ!」となるんだろうなあ、と。
でも↑こういう話を受けて「じゃあ今後の恐竜映画はハトの声で」ということはまずないでしょうし、そうする必要もないかと。それはそれで「真実」なわけです。・・・だって、誰も知らないんですよ、本当の声。じゃあ・・・どんなんだって「真実」ということになるわけです。それはそれで間違いではないのですから。

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07/12/2016

だらっと近況報告7/12:クワガタ

なんだかんだで結局コクワの「掘り出し」を行ってしまいました・・・。

前に「這い出して来るのを待つ」としてたんですが、どうも出てくるのが遅いような。先に掘り出した2頭は後食(羽化後にエサを食べ始めること)開始したんで・・・手遅れ?にならないうちに掘り出しておこうか、と。
Dsc01196_23
まずはオス2頭。28.9mmと37.1mm。これらは兄弟ということになります。父親は3年前に購入したオスで・・・しかしメスもペアで購入してたので連れ子の可能性もあって、完全な「仔」が確認できていなかった個体ではありました。今回初めて「仔」を確認できたことになります。
大きさに差があるのは小さい方は残土、つまり幼虫を割り出した後に残っていた用土の中に残っていた仔、だからかも知れんのですが・・・実はもう1頭今回オスを掘り出したのですがこちらも28.2mmとあまり変わらず。やはり加水のしすぎで環境が悪くなったのが原因かと。

こちらはメス。25.3mmと24.3mm・・・やはり小さいかも。
Dsc01201_23
羽化直後ではないのでなんとか潜ろう潜ろうとしています。
まだ何頭か残っているのですが、総じて小さい個体が多いような気がしてます。まだ40mm超えてませんし。・・・環境が良くなかったからかなあ、と。その辺は考える必要があると思われます。

一方でノコなんですが。
実は7頭の幼虫を確認、そのうち6頭の蛹化も確認・・・そして昨日、3頭の羽化も確認しました。・・・確認はしたんですが・・・ノコは蛹室で1年過ごしてからそれこそ這い出してきます。だからもうしばらく・・・できたらこのまま1年・・・放っておこうかと思ってるんですが。掘り出してもあまり意味なさそうなのは去年のオスでよく知ってますし。
実際、蛹室の中をうかがってみると。・・・なーんかひっくり返ってないか? とかなんかミョーな状況になってたりします。ノコの新成虫は足が弱いことが多そう、というのは前例でよく知ってますけども・・・それにしても。
なお。あのオスはまだ生きていますが・・・ペアとなったメスは産卵を終えて旅立ってしまわれました。幼虫は相当数を確認済みであります。オスもなんとなく元気がないのでそろそろか・・・と。コクワは成虫で越冬しますがノコはしません。まったくはかないものなんですが・・・その分次の世代に繋げる、というのが大切になわけであります。

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07/08/2016

利用効果拡大

バッタの嗅覚で爆発物を検知、米海軍が開発開始(Yahoo!:ANN)。本格的に導入されたらどんな風に運用するんだろう、とかそんなこと思ってしまいましたが。イヌのようにしつけることはまずできません。つまり「ここら辺があやしい」ということでバッタを放したその後は・・・ということであります。爆発物を見つけた、というシグナルを検知した、として(もしくはできなかった、として)その後そのバッタはどうなるんだろうか、と。
回収は・・・結構難しいような気がしますし。と言うか不可能っぽい・・・。
過去に炭鉱でカナリアを飼っていたことがありました。これは美しい歌声で鉱夫の耳を楽しませる・・・というのが目的ではなくカナリアの鋭い嗅覚を利用したものでした。異常なガスが出ると暴れるのでそれで危険を回避した、ということなのですが。

かのドリトル先生にもこういうカナリアが出てきてまして。しかし妙な臭いに気付いて暴れたはいいけどカゴの中に置き去りにされて死にかけた、という話(後に専用の見張りがつくようになりましたが)があったりして。実際の炭鉱ではどうだったんだろうか、と。
バッタもカゴと言うかケージみたいなものに入れて(外気を取り込みやすくなってる、とか)運用するのでは・・・と思われますが。そこらに放したりしたら↑後が大変なのは言うまでもないわけで。・・・繁殖もそれほど難しいわけでもないでしょうし、そういう系統を作って運用・・・ということになる、かも知れません今後。

・・・でもちょっとミョーなことになったりはしないか、というところもあったりしますが・・・その、動物愛護的な何か、とか。現状こういった危険な現場に動物を投入することをよしとしない人たちもいますし。
完全機械化がまだ不可能な現在、できることはやった方がいいのでは、と思いますが。でもどこまで踏み込んでいいか、となるとこれはまた別の問題になってしまいそうな気もしますが。

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07/03/2016

二つほど 7/3

雑多に二つほど。

一つ目。横行する不動産の「おとり広告」(Yahoo!:朝日新聞デジタル) すでに契約済み・・・いや、ハナから虚偽の「釣り」の可能性もありますか、そういった「見栄えのいいエサ」でもって興味を引こうとする。
・・・やっぱり「不動産」関係かあ、と思ってしまったのですが。
この業界は電話での勧誘やらで悪評が結構立っていたりします。ほとんどの業者さんは普通に善良だと願いたいのですが・・・電話口での対応の未熟さや↑こういったなりふり構わない攻勢を見ていると・・・ちょっと、考えてしまいます。
「バレなきゃ何やってもいい」的な風潮、と言うか・・・「仕事なんだから人の道から外れようが何してもいい」感覚、と言うか。日本人の勤勉さが裏目に出た結果、なのかも知れませんがどこかで本気で止めないとどんどんエスカレートしていきそうで・・・。

二つ目。カマキリ交尾後の「オス食い」卵の栄養に(Yahoo!:AFP=時事)。かのアンリ・ファーブルもあの「昆虫記」で書いていたりします。カマキリは交尾後(もしくは最中にでも)メスがオスを食うことがある、と。
肉食の昆虫であります。しかもオスの方が小さい。となると「オス」としては見ずに「エサ」としてしか見ていないのでは・・・と。・・・実はこういう「メスがオスを食う」虫というのは結構いたりします。基本的にオスが小さく、まごまごしているとメスに捕食されてしまう。中には「おみやげ」のエサ持ってきてそれをメスに食わせている間に交尾、とかそういうのもいます。
しかしカマキリの場合、食われたオスはきちんと卵の栄養になっている、とのことで・・・ただのエサとして見られてたわけではなかった、と。・・・安心していいんだかどうだか、ちょっと不安ですが。
なお、「同族殺し」をする昆虫というのは結構いたりします。例えばクワガタ。ヒラタクワガタなんてのはオスメス一緒にする時は基本的に見張ってる必要があるとか。気に入ったメスがいるとオスが殺してしまうから、らしいのですが・・・うちのノコギリクガワタも過去に二回ほどメス殺しがありました。でもまあ、今年は大丈夫だろう、と。
いや、今年はメスの方がでかいんで。逆にオスが殺されるかも。・・・そう言えば「クワガタのメスは産卵で栄養を欲する時にオスを襲う」という話があるんですが・・・一応日本のクワガタは樹液を吸うタイプばかりで肉食ではないんですが・・・幸か不幸か確認したことありません・・・が・・・?

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07/02/2016

だらっと近況報告7/2:クワガタ

去年の今頃は結構たくさんの画像をUPしてたんですが。

今年はちょいとやり方を変えてます。いや、コクワは相当数羽化を確認してるんですが(現在推定7頭)掘り起こしたのはそのうちの2頭だけ。
Dsc01178_12
メス26.7mm、オス39.3mm。順当な大きさであります。

実は「いつ這い出してくるんだろう?」というソボクな疑問があって、ちょっと放ってます。
・・・では↑の2頭はなんなんだ、と言うと・・・去年の冬に飼育ボトルを確認していると、どうも乾燥が進んでいるような気がして。ひと月に一回くらい加水してました。ジョウロで。・・・それが原因でノコの幼虫は春先に水没が続出しました。ふと気づくと(昨日まで特に何もなかったのに)泥の上で幼虫がもがいているような状況で・・・あわてて乾いた用土に換装。「泥」と言っても半分以上「水」のような、田んぼの中に幼虫放り込んだような状態でありました。恐らく、ですが・・・加水した分は幼虫が飲んでしまっていて、それが何らかのカタチで放出されたのでは・・・と。他へ水が流れ出る要素のない飼育ボトルではそれ以外にないと思われます。
コクワも同じように加水してたんですが・・・↑2頭は蛹化した時点でほとんど水没してました。そのため羽化直後に掘り出すことに。蛹室の確保、なんて言ってられるような状況ではなかったのです・・・。

加水はあまりしない方がいい、という当たり前のことに気付かされた次第ではあるのですが。
・・・実はコクワを飼い始める時にちょっとした目標?を立ててまして。それが「赤いコクワを作る」というものでした。離島産などには継続的に赤い個体が出てきますが、本土産では時折偶発的に出る程度。赤い個体同士を累代飼育しても必ずしも赤い仔が得られるとは限らない。
赤いのも黒いのもどっちもコクワガタ(Dorcus rectus rectus)であります。それがなんで現行では黒いのばっかりになったのか。・・・いくつか説がありますが、有力なのは「赤いのは目立つからどんどん捕食されていって目立ちにくい黒いのが残った」という説(カブトムシもこれ、と言われてます)ですが・・・これでは離島産に圧倒的に多い理由にはなりません。

少し調べてみると「元々赤い方が多かったのだが・・・何らかの事情で黒い方が有利となり、赤い方を駆逐していった。離島では黒い方が渡ってきにくいため赤い方が残った」という説があったりします。・・・駆逐、と言っても殺して回ったわけではなく、↑のような「赤捕食されまくり説」などいくつかの要因が重なって遺伝的に黒い方が優位になり、赤い方は「封印」されていっているのでは・・・と個人的には思ったわけです。つまり、黒いコクワにも「赤の因子」は眠っているんではないか、と。
・・・あくまで個人的な仮説・・・思いつきみたいなもんであります。学者でもないですし、クワガタを知り尽くしているわけでもないですし。んでもちょっとやってみるか、その「赤の因子」を呼び起こせないか・・・と。

で、この辺はなんとなーくカンだったんですが。あまり良くない状態を作り出したら赤くならないかなー・・・とか(他にも土中pHとか温度管理とか色々考えたんですが結構前例があるもんですし)。もちろんやりすぎたら意味ないので、そこら辺のさじ加減も考えて・・・。
加水、というのもその一手になるのかどうか・・・そこまでは分かりません(そもそも悪条件下だってカンですし)。でも今回羽化して掘り出した2頭は・・・なんとなーく赤っぽいような・・・いやでもこんなもんかなあ、そんなもんか・・・とちょっと分からん状態だったりします。今後続々羽化して這い出してくるので、そうなったらまた違ってくるかなあ・・・と。

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06/24/2016

実は遠出してない

マンタ大回遊せず、定説覆る(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版)。マンタとは和名「オニイトマキエイ」という大型(超大型?)のエイであります。耳?のついたひし形の大きな白い座布団・・・みたいな印象ですが、泳ぎ回りながら海水を口に取り入れて小さな生物を濾しとって食べます。
エイ、と言うと日本では底生のアカエイなんかが知られていますがマンタはばりばりの回遊性で(食性上そうでないと困りますが)ゆったりと泳ぎ回る姿はダイバーにも人気があります。アカエイのような毒針もありませんし、性格もおとなしいですし。

・・・その高い遊泳性から「多分あちこち行ってるんだろうなあ」となってたのですが。
海の巨大魚、と言うとほとんどが海中の微生物を濾しとって食べる食性を持ってます。有名なところではジンベイザメ。「サメ」と言うと某映画の影響でほとんどの人が食われる、と怖がりますが・・・このサメは人間含む大型の動物を捕食できるような牙は持っておらず。海中で濾しとるのに適した大きく開く、しかし歯のほとんどない口を持っています。
そしてこのサメはかなりの距離を泳ぐことが知られています。じゃあ、似たような食性のあるマンタもそうだろう、と。

しかし実際はそうではなかった、という・・・たしかに意外な気もしますが、エサの選り好みがあるとかそういう習性がない限り・・・海中ならある程度の差はあってもどこにでもこういう小さな生物はいるわけで。食うものが確保できるのならそう遠くに出向く必要もない、ということなのかも知れません。
が、そうなると今度は「多様性」の方でちょっと問題が出てくるわけです。
同じ種であっても実は小さな「差」が存在しています。その「差」は蓄積していくとやがて「別種」「亜種」として違うものだ、とされるようになることもあったりします。海は世界中繋がっているから、と言っても例えば東京湾とメキシコ湾に全く同じ遺伝情報持った魚がいるか、と言えば・・・その辺はかなり難しい話ではあります(全くないわい、と言い切れないのですけど)。
・・・狭い海域にしかいない、となると保護の在り方も変わってくることになりそうであります。しかし・・・実際海の中というのはよく分かっていない世界なのであります・・・。

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06/15/2016

ひだりカレイ

新潟県上越市水族館で「左向きカレイ」展示(Yahoo!:毎日)。「左ヒラメに右カレイ」と言います。目があって体色の濃い方をオモテ、目のない白っぽい方をウラとして・・・腹側を手前の「オモテの状態で左を向くのがヒラメ、右を向くのがカレイ」ということになります。・・・要は目のある黒っぽい方を表側に置いた時にどっち向くか、ということなんですが。
・・・当然ながら例外もあります。ヌマガレイという淡水域から汽水域にまで生息する「カレイ」は↑この状態でも左を向くことで知られています。
当たり前ですが「カレイとヒラメの差」というのはどっち向くか、だけで決まってるわけではないわけです。

一つは「口の大きさ」というのがあります。一般的にヒラメの方が口が大きく、カレイの方が小さかったりします。これは食性の差みたいなもんで・・・両方とも砂地に潜ることが多いのですが、ヒラメは主に魚を、カレイは主にゴカイなどの小動物を捕らえます。そのため大きさも一般的にはヒラメの方が大きい、となっているのですが・・・。
やはり例外があって、最大で2m超にもなるオヒョウ(ハリバット)はカレイの仲間だったりします。
・・・ただ、「オウムとインコ」「クジラとイルカ」みたいに過去の慣習とか呼称時に混乱ありそうだから、ということで分かれていたりはせずに分類上「カレイ科」と「ヒラメ科」があるので(他にも「なんとかカレイ科」「なんとか科」というのは「カレイ目」の下にいっぱいあります)そういう方面での分類がきちっとしている・・・とも思われます。・・・思われます、というのは生物の分類てのは結構アバウトなことが多く、頻繁に変わったり逆にそうでもなかったりするもんで・・・。

なお、カレイもヒラメも稚魚のうちは普通に両側に目があって普通にタテに泳ぐことが知られています。成長につれて体のどっちか側に目が寄っていくんですが・・・この時に何らかの事情があって本来右に寄るべきところが↑左に寄ってしまった個体がいた、ということになります。
・・・ただ、この辺も種によっては「左右不定」みたいなのもいるのでやはりよく分かってない、ということなのかも知れんのですが・・・そもそも「何か有利なことがあるからそういう方向へ変化していった」というのが進化の大きな原因の一つのはずで。「砂地に潜る」ということでタテの体をヨコにして扁平にした、でも目は両方「上」しておかないと・・・という方向ならなんで種によって「左」「右」と違いが出てくるのか、というところもまだよく分かってなかったりします。

海の生き物なんてこんなんばっかりだったりするんですが・・・商業利用としてのカレイ・ヒラメならヒラメの方が高価だったりします(日本では)。これは通常魚を置く時は「腹側を手前にかしらを左向き」にとするのだけど、カレイはそうすると裏側になってしまう。しかしヒラメだとちょうどいいので需要が高まって高価になった、という説もあったりして。
これが行き過ぎるとヒラメの乱獲が進んで「左向きの魚」が減っていってカレイが残るように・・・って、ことはないですか。養殖はヒラメの方が盛んですし。総数から言えば・・・どうなんだろう?

12:05 AM | 固定リンク

06/09/2016

食べられてるのか利用してるのか

クラゲに閉じ込められながらも泳ぐ魚、オーストラリアで撮影(CNN)。最初はたしかに「おお、なんてスゴイ魚なんだ」と思ったんですが・・・記事中にもあるように実は元からこういう習性を持った魚だった、ということなら・・・意外にフツーな話になってしまうわけです。
そしてそういう魚がいてもおかしくはないわけであります。

有名なとこだと映画で有名になったカクレクマノミ。イソギンチャクの中に住んでいます。・・・イソギンチャクは毒のある触手を持っており、普通の魚なら毒に侵されてエサになってしまいます。が・・・この魚は平気で毒の触手の林から出たり入ったりしています。
・・・実際にはかなりスゴイことなんですが・・・意外?とこういう事例というのはあっちこっちにあったりします。例えば毒ヘビ。同種の毒ヘビが噛み合うとどうなるのか、死ぬのかそうでもないのか・・・実は大丈夫なのとそうでもないのとあるんだそうで。噛まれるとヤバい方ではケンカは丸で某アニメの某ギヌスの某槍のように二匹が絡まるだけ絡まってにらみ合うだけ、とかそんな風になる・・・んだとか。

そういう色々な事例もありますんで、「わざとクラゲに捕まって防御服にしてしまう」という魚がいてもおかしくはないのですが・・・。
・・・・どうなんでしょう、↑の魚は本当にそういう種なのかそれともたまたま毒に当たらなかったラッキーな魚だったのかそれとも何か他の要因があったのか・・・さて・・・?

12:20 AM | 固定リンク

06/07/2016

怖がる必要ない

んですが・・・ちょっと不気味かも。
クレーターのような穴、地面にいっぱい・・・ウツギノヒメハナバチ(Yahoo!:両丹日日新聞)。これは京都のお話なんですが、このハチは全国にいます。ただ「食草」がウツギと決まっているのでこれがないと生育できません。
ウツギの花が咲く頃に羽化して、花が終わる前に地面に巣穴掘って卵産んで・・・死んでしまいます。
ハチではありますがミツバチにように「刺す針」は持っていません。この「針」は実は産卵管が変化したもの、とされていて基本的に「刺す蜂」というのはメスで・・・しかも社会性を持つものに多かったりします。このハチは単独で行動するタイプで、そういった「害」はありません。
地面を掘り返すので、その辺で何かちょっとある場合があるかも知れませんが。しかも群れることはないので、↑ここまで大量に・・・となるとさすがにちょっと不気味かも、とか思ってしまいますが・・・。

それでもこういった「地面に穴掘って産卵する蜂」というのは実は結構な数、いたりします。こういう分類してしまうとその「食性」も様々で。例えば↑のように特定の植物の花粉などだけ、という場合もあればクモや蝶の幼虫を狩ってきて幼虫のエサにするべく穴を掘る、とか。
地面に穴を掘るだけではなく。すだれや物干し竿のように空いた「穴」を利用してそこへ生まれてくる幼虫のためのエサを運び込んでおいて産卵、とか。結構色々な種類があったりします。

もちろんその他の条件も揃ってないと難しいこともあったりしますが。↑のケースだと「ある程度開けた地面」というのが必要だったりします。開けていても雑草が茂るような場所や、雑木林の中、なんてのは無理だったりするわけです。
河原とか土手とかだとこういう場所多いんですが。すぐに浸水してしまう・・・なんてのは論外だったりしますし・・・さらに頻繁に人が出入りするような場所でも難しい。
実は結構条件シビアだったりします。・・・だから↑こうやって「群れて」しまった・・・のかも知れません。さらに何らかの条件が整うと大量に発生してしまう・・・なんてこともこの手の昆虫にはまれにあることですし。

02:17 AM | 固定リンク

05/28/2016

それぞれの「色」がある

多分、説明しても理解されにくいだろうなあ・・・。
「無知の放流」が「東京めだか」を絶滅状態に(Yahoo!:THE PAGE)。一応累代飼育してるわけだし、それをどんどん放流していけば「東京めだか」は復活するのでは? と思うかも知れませんが。この現状ではいくら「東京めだか」を放してもすぐに他の地域めだかとの混血が起こり・・・純粋な「東京めだか」はやはり姿を消していく、と思われます。どこかで一種「隔離」できるような場があればまた違ってくるのでしょうけど・・・。

問題の一つはペットショップ行けば非常に安価で「メダカ」を売っていることだったりします。あんなにたくさんいるものがなんで絶滅? とこう思われてしまうわけです。
じゃあアレとこっちのは別種か、違う種か、と言われても・・・たしかにそういうわけでもない。種としては同じ「メダカ」であります。交配すればきちんと次代を残すことができます。・・・「種」の差には、一つにはこの「次代を残せるか」というものがあったりします。いくら姿形が似ていても(見分けがつかないほどであっても)違う「種」同士を交配しても基本的に「次代」には繋がりません(基本的には、ですが。・・・実はこの辺も色々あるんですが・・・実際のところは)。

それでも同種であっても地域でそれぞれが世代を重ねることで積んできた「中身」は違う・・・。
例えばイワナやアマゴなどでは川によって模様が若干違ったりします。こういうのがあればまだ分かってもらえそうなんですが・・・メダカはあの大きさですし。見た目ではまず無理であります。
それでも違うもんは違うんですが・・・。
実は同様のことは他の小さな生き物でも起きています。自分の飼ってるコクワガタやノコギリクワガタでも。体系化されてないだけでそれぞれの「色」というのはあるもんなんですが・・・。
やっぱりなかなか理解されないだろうなあ・・・。

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05/19/2016

三つほど 5/19

色々と三つほど。

一つ目。アサヒ飲料、あったかくもつめたくもない自販機増設へ(Yahoo!:ニュースイッチ)。とは言っても300台ですが。「常温」という第三のカテゴリが通常の自販機にも導入できればまた事情が違ってくると思うのですが。
・・・ただ・・・コレ、「いらない」と思う人、多いだろうなあ・・・。
自分だってコレあっても買うことはないと思います。でもどうしても「常温が欲しい、冷えてないのがいい」という人もいるのは事実であります。冷え症はもちろん、胃腸の弱い人など。スポーツドリンクで水分やミネラルを摂りたいけど冷えてるとちょっと・・・という人もいます。
そしてこれもあるんですが。容量の問題で・・・「これだと多すぎる」という人も。一昔前の缶入りだと大抵200mlだったんですが、今のペットボトルは500ml。中間?の缶でも350ml程度だったりします。
最近は低容量のも増えてきましたが・・・それももっと普及してくれれば・・・と。

二つ目。アメリカ・イエローストーン国立公園で「善意」の結果バイソンの仔が安楽死(Yahoo!:AFP=時事)。・・・これは・・・「善意」となってますがただの無知から来る「暴挙」であります。そして悲しいことにこういう「暴挙」は結構身近でもあったりするものであります。
「やはり野に置け蓮華草」・・・ちょっと意味がズレますが、これが真意の一つだったりします。
生き物というのは元来が非常にしぶといものであります。しぶとく生き残るために様々な進化を遂げ、工夫をこらしております。だから・・・美しいのであります。それらはヒトからすると「みじめ」に見えることもありますが、そういった諸々は基本的に全て織り込み済みで生きています。
これが大地震とか大噴火とか、そういった明らかに日常と大きくかけ離れた大災害ならともかく。その地で長い間生きてきているバイソンが低温を知らないわけはなく・・・その対策はその身に刻まれているはすであります。・・・これを「善意」で、というのはそんなバイソンに対しても失礼な話であります。・・・この世はヒトだけが生きているわけではない・・・。
これがヒトの手によって完全飼育下に置かれている、というのならまた話は若干でも違ってくるのですが・・・野生動物であります。「見守る」ことの重要性、というのも見直さないといけない人たちもいる、ということになるかと思われます。

三つ目。こちらもアメリカの・・・メイン州・夜空が一瞬で昼に?(Yahoo!:JNN) 隕石の墜落かと思われますが、ここまでくるとすごいものであります。以前にロシアでも同じような映像が撮れたことがありますが・・・あの時も、やはり。
隕石は「新鮮さ」が重要だとも言われております。博物館が最初に持ってきてくれた人に賞金を・・・というのもある意味当然かと。たしか・・・ロシアの方はまだ見つかってなかったんじゃ・・・?
「空からのお客さんが友好的であることを願おう」(「」内↑記事より引用)
という警察官のコメントも・・・なんかアメリカっぽいなあ、とか。・・・日本じゃこういうのは出てこないだろうなあ、と。

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05/17/2016

隼匠?

観光客を空から守るフランス・カンヌのハヤブサ部隊(AFPBNews)。カモメなどがホテルの客の食事などを失敬することがあって、それに対して猛禽類である「ハヤブサ」を扱う人たちを配置した、という話なのですが。
タカを扱う「鷹匠」は世界各地で、日本でも知られていますが・・・なるほどハヤブサを扱う「隼匠」というのがフランスにはあるのか・・・と思ったんですが・・・。

いや・・・↑動画・・・これ・・・タカじゃないですか・・・。
ハリスホークかなあ、そこまで詳しくは分かりませんが。飼育したり色々仕込んだりする「タカ」という中では比較的メジャーな種類で、日本でも購入・飼育することができます。もちろん鷹匠でもなくても。
でも・・・これは「ハヤブサ」ではない・・・。

「タカ」と「ハヤブサ」は明確に違いがあります。大きさもそうですが、翼に先端に違いがあります。
先端が、ピン、尖っていればハヤブサで、ばらけていればタカで・・・これは結構カンタンに分かります。ついでに述べると狩りの仕方も大分違っていて、ハヤブサは「飛んでる鳥専門」で・・・獲物の鳥を「蹴り飛ばして」捕まえます。そのためには自身も相応のスピードが必要になります。そのための「尖った羽」とも言われてますが・・・実際、相当のスピードで飛び回ることができます。
対してタカは基本的に「地上の獲物専門」であります。
ただ・・・「たか」と一言にくくるのはかなり難しい話で。「軽自動車」というくくりの中でも様々な種別があるのと同様にその生態は様々であります。「小型の猛禽類」が「鷹」ということなら「隼」もタカの仲間に入ってしまうくらい、なんですが(なお「大型の猛禽類」は「鷲」ということになってます)・・・実際にはその縛りは曖昧なもんだったりします。この辺は「クジラ」と「イルカ」、「オウム」と「インコ」といった種別の難しい連中と同様だったりします。

それでも↑動画の「ハヤブサ」はなあ、と思ってフランス語で「タカ」は何と言うのか、と検索してみたら「faucon」で・・・↑動画の鳥扱ってた人たちの背中には「fauconnerie」という文字が。その「fauconnerie」はまんま「鷹匠」という意味なんだそうですが英語の「falcon」はハヤブサの意であります(タカは「hawk」)。
・・・一種の誤訳的な何か、というものなのかも知れません。まあ・・・もちろんアレはまごうことなきハヤブサで、あの人たちは世界的にも珍しい「隼匠」だ、ということなのかも知れんのですけども?

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05/14/2016

優雅に見えますが

実は結構コワイ鳥です。
沖縄県八重山諸島・探査犬で「クジャク退治」(Yahoo!:沖縄タイムス) ご存知の「孔雀(ここではインドクジャク)」であります。繁殖期のオスの飾り羽(上尾筒という部位で尾の上を覆う羽)は見事なものですが、対してメスは地味であります。動物園などでも人気があり、観光目的で飼育しているところもあります。実は結構昔から日本には輸入されていて、最古の記録は推古天皇の頃、とも。江戸期にも何度か日本に入って来てます。
サソリや毒蛇を好んで食べるため・・・毒に耐性がある、とも・・・一種の守護神的な意味合いで奉られている場合もあります。
・・・が・・・忘れてはいけないのはこの鳥、結構デカいということと、キジの仲間だ、ということであります。

大きさはともかくキジの仲間、となると。
まずオスがかなり好戦的になります(特に繁殖期)。オス同士はメスを巡って激しいバトルを繰り広げます。そういう時はもちろん気が立っているので、あまり近づかない方がいいかと。ただ、クジャクの場合メスへのアピールがその立派な飾り羽を見せびらかすこと、なので・・・一部のニワトリやキジのようにそこまで激しくやり合ったりはしない・・・と思われますが、あのデカい体ですからその辺は・・・ちょっと。
さらにサソリや毒蛇も食ってしまうほどの旺盛な食欲。雑食性で何でも食べます。体がデカくて場合によってはかなり強気で何でも食う、となると・・・。

そういうことからの「駆除」であります。・・・↑記事中の「疑似卵」というのは多分卵と入れ替えるのかなあ、と。鳥類の多くは卵が減るとその分産み足す習性があります(これを使って希少な鳥類を増やす方法もあります)。一つ巣から抜き出すと一つ、二つならもうもう一個、さらに・・・と。
しかし代わりに「疑似卵」を置いておくと産み足すことはありません。どうも「数」として卵を認識しているフシがあり・・・「なんかこの卵ちょっと違うな」と認識することはないんだそうであります。そしてそのまま温め続け・・・もちろんヒナは生まれてきません。そうやって数を減らす、という方法かと思われます。
・・・かわいそうな話ではあるのですが・・・このままにしておく、というわけにもいかないのも現実であります・・・。

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05/11/2016

幸せを運んでくる

はずだったんですが・・・。
街のツバメ、子育ての敵は「ヒト」(Yahoo!:朝日新聞デジタル) ただし、農村部の方がヒトからの害は減りますが、カラスやヘビなど天敵からの害は増える、とのことで。元々あった崖など出っ張った部分の下に巣を作る習性が、ヒトの住む家のひさしに同様の効果を求め・・・しかもヒトの家だと天敵が近づきにくい、という利点もあってツバメが営巣するようになった、という話もあります。
ツバメは害虫を食べる益鳥、というイメージもあり・・・「守ってやると幸せを運んでくる」と言われるようになりました。基本的に営巣地を変えない習性もあって、毎年来るのを楽しみにしていた、という方もおられるかと。

しかし問題もあります。
小さな鳥の場合、「巣」というのは非常に無防備な場所であります。自身が休む時はもちろん、卵やヒナがいればなおさら。そこで親鳥はもちろん、ヒナがフンをするとそれを遠くへ運ぶ習性があるものが多かったりします。
スズメもそうだったりします。スズメも民家で巣作りをすることが多いのですが、この習性もあってか気づかれないことも多かったりします。
が、ツバメはそういうことをせず。ヒナはお尻を巣の外へ向けてフンを大量に落としていきます。

これは恐らくは本来は崖など高いところに巣を作るので、下にフンがあっても狙われる可能性がそれほど高くなかった・・・という風にも考えられます。同様にフンを「垂れ流す」系の海鳥では・・・やはり外敵がまず侵入できない断崖絶壁なんかに巣を作ったりしますし。
こういうとこからどうも「汚い」という話になっているようであります。
ツバメは場合によっては「二番仔」つまり一回目のヒナが巣立った後にさらにヒナを設けることがあります(場合によっては三番仔も)。ということは夏の間中フンが落ちまくるわけで。・・・そこが飲食店の軒先だったりするとやはり具合が悪くなってしまいます。
ツバメは毎年同じところに戻ってきますが・・・「ここはもうダメか」と判断すると戻って来なくなります。だから、もし、どうしてもツバメに巣を作って欲しくない、というのなら秋になってみんな巣立って空になった頃に巣を撤去して・・・巣作りしにくい突起とかカバーとかをかけてやると来なくなるんですが・・・。

・・・壊してしまいますか、やっぱり。・・・うーむ・・・。

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05/10/2016

だらっと近況報告 5/10:クワガタ

あちこちで羽化の知らせが出てますが・・・クワガタ。

しかしうちではまだまだ幼虫の状態が続いております。それでもコクワ成虫はほぼ全頭が冬眠から起床。うち二頭(去年産卵しなかった大型同士ペア)は産卵セットに投入。早速朽木をがりがりやってますが・・・どうなりますやら。
なお「ほぼ全頭」と書いたのは実はちょっと気がかりなところがありまして。
種親として購入したペアは去年2015年の7月に2頭とも他界してます。今いるコクワは全てこの親の仔ということになりますが(ワイルドのペアなのでメスの連れ仔の可能性もありますが)一番最初、2013年に羽化したのは6頭いました。うち1頭は羽化不全で完全な成虫にはなれず他界。残ったのはオス1頭とメス4頭で・・・このオスとメス2頭の仔と、種親?オスとメス残り2頭の仔、というのが現在の幼虫たちなわけです。

この「現在最も年上の兄」は起床を確認したんですが・・・「最も年上の四姉妹」は全ての起床を確認していません。エサは食ってる形跡があるんですが・・・どうも何頭か落ちてるっぽい雰囲気もあります。・・・今後、エサ替えの時に確認できるとは思うのですが。

そして・・・ノコ。
現在いる成虫は奇跡的?に羽化を確認できた小歯型のオスと、そのオスより大きいメスのみ。これらはメス殺しであきらめていた産卵セットから回収できた幼虫3頭のうちの2頭でありました(残り1頭は溶けたっぽい・・・)。ノコは基本的に羽化したその年には活動を開始しません。一年ほどじっとしていて、春から夏になってエサを食い始める(後食開始)と初めて繁殖できるようになります。
一昨年、メス殺しでノコ全滅か・・・という落胆から秋口に新たに購入した繁殖品ペアもさっさと用土に潜り込んでしまって夏前まで活動開始しませんでした(このペアの仔が今幼虫として育ってます)。しかし記録を見ると5/3には活動を開始してエサも食い始めてます。

・・・5/3。
おいおい、じゃあそろそろ小歯型オスとそいつより大きいメスも活動開始するんじゃないか、と観察してたんですが。・・・いや、動いてはいるんですがエサ食わない・・・。
去年羽化した直後、メスは意外としっかりしていてさっさと用土に潜って行ったんですが、オスはなんかふらふらしてました。脚に力が入ってないと言うか・・・すぐに、ころん、と転がってしまう。・・・クワガタのことをネットで色々調べてみるとコクワのように越冬するタイプの連中は、寿命が尽き始めるとまず脚から動かなくなるようだ・・・という記述がまま出てきたりします。じゃあ、こいつもダメか、と。

実は今年の1月に確認してみた時、このオスは完璧にひっくり返ってました。脚がどう、とかそういう問題ではなく。クワガタはいわゆる「死んだふり」をすることがあるんですが、その時には脚は全部折りたたんでぴったりと体にくっつけます。あるいは六本の脚全部を同じように軽く曲げて広げていたりします。その脚が、だらん、としていたらそれは本当に死んでいるんだ・・・というのが通常であります。この時も脚に力も何もなくひっくり返ってたので・・・これは、もうダメか、と。
・・・メスは残っているから夏にどっかでお婿さんを探そう、ノコやコクワならそこらでも買えるんじゃないか、と本気で思ってました。
が・・・その後3月に再び確認してみると。・・・やけにさっさか動き回る姿が。いや、そんなに活発ではないんですが・・・それでも脚もしっかりしています。ただ・・・エサ入れても食わない。メスも食わない。
エサ替えの時にはスプーンに思い切り攻撃してきたりします。でも・・・食わない。

よし。じゃあ・・・とりあえず産卵セットに放り込んでみよう。前に幼虫を回収したセットがあるからそのまま放り込んでみたら状況も変わるんじゃないか、ということで一昨日放り込んでみたんですが・・・。
昨日、確認してみたら・・・エサは食ってないんですが・・・プラの壁に何か白いモノが。白い・・・幼虫? 終齢幼虫?
掘り出しモレ?あんだけ確認したのに?
・・・そう言えばこのペアもそういう状況で見つかったんだっけ、いや、奇遇だなあ・・・とか感心している場合ではなく。当たり前ですが幼虫と成虫を一緒にするとほぼ確実に幼虫が殺されます。急いで「掘り出し」を行い・・・用土に潜っていたペアを回収して・・・幼虫も回収。さらに他にもいないか確認して・・・今度こそいないことを確認。
・・・やっぱり新しい用土をきちんと用意すべきだった、ということかと思われます。ものぐさはいけませんな、やはり。

ところで・・・幼虫の方は順調なんですが。冬の間乾燥を防ぐ意味もあって飼育ビンに月に一回水を注いでました。そんな大量ではなく。表面を湿らせるには少し多いくらい。でもそれでも用土の一部の色が変わるくらいでした。
それが・・・ノコもコクワも両方とも水やってたのに・・・なぜかノコの何頭かはビンが「水没」してしまいました。いや、文字通り「水没」であります。用土は完全に泥と化し、幼虫は泥の上をのたうちまわっているような状況。まるで干潟に打ち上げられた芋虫。それぞれのビンへの水分量はさほど変わっていないのに・・・いくつかだけ。しかも三日ほど前までは何も異変はなかったのにいきなり、というケースも。
ということは・・・幼虫が飲んだ水を吐き出した、ということなのか・・・? 蛹化の前兆、ということなのか・・・その辺はちょっと分かりませんが・・・?

5/11 追記:ノコのペアリング・後食あっさり確認・・・オスメス一緒にしたから、かも? あんだけ心配してたのはなんだったんだ・・・。

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05/06/2016

ところ変われば

今日もオーストラリア。
外来種の「コイ」に宣戦布告、ウィルスを使っての壊滅も(CNN)。日本で「侵略的外来魚」と言うとブラックバスとかブルーギルとか。捕食性の高い、獰猛なフィッシュイーターが主になるんですが・・・あちらでは鯉が「侵略的外来魚」だったりします。
おとなしそうなのに、と思うかも知れませんが。
コイというのは雑食傾向があります。悪く言えば何でも食ってしまう。口に入れば小型の魚でも食ってしまいます。

オーストラリアにだって魚食性の大型魚がいないわけではないのですが。
マーレーコッド(Wikpedia)
他にもアロワナ系とかハイギョとか。そういうのもいるにはいるんですが・・・何しろ広大な地であります。全部の淡水域にいるわけではなく・・・小型魚ばかり、となるとコイが覇権を握ってしまいます。
・・・こういうとこ、日本でも似たような状況であります。捕食性の強い大型魚、と言うと日本では・・・ナマズか汽水域のスズキかとか。実際にはそんなもんであります。そこへブラックバスなどの強力なのが入って来る、となると・・・。実はオーストラリアでもこういうサンフィッシュ系の外来魚は脅威になっているそうでありますが・・・それ以上にコイが、と。

そしてオーストラリアで捕らえられたコイ、というのは検索かけると結構画像が出てくるんですがなぜかほとんどが「色付き」だったりします。いわゆる「野ゴイ」の黒っぽい深緑色ではなく。
・・・その辺、事情が色々ありそうであります。ところ変われば・・・とは言いますが・・・さて。

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04/28/2016

100%完璧に安全

そんな食材は存在しないのですが、それでも100%は目指したい・・・。
「バラハタ」全てが「毒魚」ではない・・・沖縄の漁師が訴え(Yahoo!:withnews)。つい先日築地でバラハタが流通してしまった、という事態に。実はいくつかの魚は「毒魚」として厚生労働省が流通を禁止していて、このバラハタもその一種だったりします。
バラハタ(ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑)

フグなどが持ってる「毒」はその性質上、特殊な状況下でない限り必ず「毒」として存在するようになっています。これは進化の過程で獲得した形質の一つで・・・「あの魚食べたら毒があるから食べないようにしよう」と捕食者に刷り込ませるための手段になっています。
・・・ただ、フグの場合あまりに強い毒になってしまってる場合もあって・・・食べた相手がほとんど死んでしまう、となるとこれは刷り込みにならないんじゃないか、という説もあったりしますけども。ヘビのように捕食に使うならともかく、キケンを知らせる意味になっていないんじゃないか、という・・・ある意味「行き過ぎ」的なとこがあるのかも知れません。ヤドクガエルなんかもそれに近いような。

バラハタは↑こういった「毒素のあるエサ食って貯める」タイプではなく。・・・いや、そういうタイプっちゃそういうタイプなんですが常に貯めこんでいるわけではなく。時折発生する「毒素のあるバクテリア」を取り込んだ時に毒化するタイプであります。
・・・前になんかのテレビ番組で「船がサンゴ礁で座礁すると毒魚が増える」という南の海の言い伝え?を紹介してまして。これは船が座礁したショックでバクテリアが毒素を持ち、いつもは無害な魚がそれを取り込んで毒化するから、ということで・・・これを「シガテラ毒」と呼びます。
シガテラ(Wikipedia)
↑バラハタもそういう形質があり、毒化した「ヤクザ」は毒があるけどそうでない通常のものなら美味、とそういうことになっている、と。

・・・しかし毒化しているかいないかは外見だけでは完璧に判断できるものではないそうで。そのため厚生労働省は「念のため食べないで」と告知していたと思われます。しかし地方によっては美味とされる魚。そこら辺まで一律に線引きしてもいいのか、となると・・・。
・・・最終的には「自己責任」となってしまうかも知れませんが。フツーに流通している食品でも実は・・・というものがない、とも言い切れないものではありますし。

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04/24/2016

トラ・・・

アメリカ・テキサス州ヒューストン郊外でトラ出没、捕獲される(CNN)・・・これだけ見ると「アメリカのトラ?」と思うかも知れませんが(いや・・・ないか、さすがに)飼育されているトラが逃げ出したようであります。
トラはアジアに生息するので、野生のトラがアメリカにいる・・・ことはまずあり得ません。さらにワシントン条約によって譲渡など国家間での売り買いが基本的に禁止されているので、うっかり研究用の野生のトラが・・・というのもまずあり得ません。
と言うことは繁殖品か、と。実は条約で規制される前に一種のブリーダー的な人たちが種親として保持していたトラ、というのも存在しているそうで・・・アメリカでは買おうと思えばそこからの繁殖品を購入することも可能なんだとか。

このトラもそういった一頭かと。人に慣れているようですし。
じゃあアメリカでトラ買ったら日本でそれを飼えるのか、と言うと・・・不可能ではないですけど可能性は非常に低い、というものなんだそうであります。野生個体はもちろん、繁殖品でも・・・無理っぽいようで。
・・・届け出など手続きをきちんとすれば「飼育する」ことは国内でも可能らしい? でも買うまでが大変さらに輸入となるとさらに・・・と。
意外な生き物が日本で飼えたりするものですが、やはり難しいものは難しい・・・と、そういうものだったりします。

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04/23/2016

そんなキンメダイ

キンメダイの常設展示がある水族館(Yahoo!:伊豆新聞)。そうでした・・・キンメダイって水揚げ直後は全身真っ赤ではなく背中側が薄いピンクで腹側が銀白色なんでした・・・。
キンメダイ(ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑)
生きてるうちと水揚げ後の体色が全然違う、というのはよくある話なんですが(英名「Blue Marlin」が和名「クロカワカジキ」なのは英語:水揚げ直後で「青い」・和名:水揚げ後時間が経って「黒い」)大抵は水揚げ直後の体色は大変にキレイなものであります。

・・・そう言えばキンメダイというのは結構最近になって名が知られてきた印象もあります。煮物やなべ物が知られていますが刺身も有名だったりします。
↑図鑑によれば日本近海モノだけではなくニュージーランドやロシアなどからも輸入されている、とのことで(もちろん刺身では無理ですが)・・・何かで火がついて一気に流行ってしまった、そんな観もあります。
「こんだけ獲りまくると生息数が減るんじゃないか」的な指摘もあったりして。
ただ・・・これはキンメダイに限った話ではないのですが、実は生態のよく分かってない魚介類というのは結構いたりします。フツーに魚屋に並んでいるのに、です。キンメダイももっと把握できればまた違ってくるのかも知れんでのすが。

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04/22/2016

それは本当に

猫カフェだったのか・・・。
「劣悪な環境、病気まん延」東京都、猫カフェに業務停止命令(Yahoo!:産経)。猫カフェに業務停止命令、というのは全国初なんだそうですが・・・これだけあれば中にはとんでもない環境の「猫カフェ」もあると思われます。
30平方メートルの店に猫62匹。
ちょっとピンと来なかったのでちょっと調べてみたら30平方メートルは(関東では)大体タタミ18畳分なんだそうであります。・・・結構ありそうな数値ですが・・・6畳間三つ分、と考えるとあまり広そうではありません。
しかも「店が30平方メートル」ということは猫にとっても人にとっても居住スペースはもっともっとわずかなものになるわけで。「店」「カフェ」ということですからそれなりの器具もあるはずで・・・一体どんだけ狭いところに押し込めていたのだろう、と。

当初は10匹だったのが半年で6倍・・・。
犬と違って猫は単独での行動が基本のため、繁殖の機会が野生では少なかったと考えられます。そのため仔を残そうとする意識が非常に高く・・・そのため不妊手術は犬よりも多く行われています。
・・・そういうことまで考慮せずに猫カフェ。
いや、ホントにそこは「猫カフェ」だったんだろうか、と。ちょっと猫の好きな人が猫を飼っていた部屋だったのではないか・・・と思わせてしまいます。
いや、何よりも「カフェ」て。そんな場所で何か飲食する、て・・・どんな猫好きな人でもさすがにちょっと・・・となるんではないか、と思われますが・・・。

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04/19/2016

栄枯盛衰

とどめだった?
小惑星衝突前から恐竜はすでに「衰退」していた?(CNN) ・・・小惑星が衝突(メキシコ湾辺り)地球上の天候が大きく変化し、恐竜など生物の大量絶滅が起きた・・・というのが最近の定説なんですが。
それより前にすでに種としてのピークを過ぎていたものが多く、小惑星衝突は絶滅へとどめを刺した・・・ということなのかも知れない、と。
恐竜に限らず「種の大量絶滅」というのは地球の歴史上何度かあった、とされています。それにより古い種が一掃され(文字通り一掃)新しい種が繁栄してきました。恐竜などが絶滅した白亜紀末の絶滅は実は恐竜以外に海生生物なども大量に絶滅しているのですが・・・後の現代哺乳類繁栄に繋がっています。

生物の種、というのは一定期間繁栄を続けると衰退していく・・・というのは結構前から言われていたことなんですが。・・・もちろん例外もあって、数億年前とその姿が変わっていないように見える「生きた化石」と呼ばれている種もあるにはあります。それでも100%完璧に当時と同じ形態を保っているのか・・・となるとやや疑問があったりします。
変化は必ずある、ということであります。変わっていって・・・そしてそれが「次」に受け継がれていくわけであります。そのためには古い種は淘汰されないと続かない・・・。

そうなると気になるのは「ヒトの次」と言うか「ヒトの絶滅」ということだったりしますが。年代的なとこで言うと1億年も経っていない「ヒト」にはまだまだ先がある、とも言えるのですが・・・何がどういうきっかけでどうなるか分からなかったりするもんではあります。・・・まあ、それでも明日とか一週間後に・・・とかそういうことにはならない・・・と思いたいのですが?

09:03 PM | 固定リンク

04/15/2016

タコは意外と

頭がいい、とか言われますが。
ニュージーランドで水族館のタコが脱走(CNN)
「タコは体が柔らかく、口の先さえ通り抜けられれば非常に狭い隙間でもくぐることができる」(「」内↑記事より引用)
実際、思わぬすき間から逃げ出した・・・というのはよく聞く話だったりします・・・タコ。これがイカだと背中の「板」があるんでそうでもないんですが。ヒトで言うところの「骨」がなく、固まったカタチがなく・・・どんな形状にも変化できたりします。

種によって若干の差異はありますが、タコならこういうことが結構可能だったりします。
それでも種によっては例えば猛毒を持つ代わりに墨を吐かなかったり。あるいは千変万異に形状を変化できたり。しかし最近の研究者が注目しているのはタコの「理性」だったりします。・・・学習能力が極めて高い、とされているのです。
実験では「ビンの中にカニ」で・・・そのビンはねじ式のフタ、というものであります。これをタコは何度か失敗を繰り返しながらなんとか開けることに成功して、中の好物のカニをゲットします。
興味深いのはここからであります。一度成功したタコはその後は迷わずねじ式のフタを開けていきます。・・・そしてその成功している様子を透明な仕切り板の向こうから別のタコに見せていると・・・そのタコも短時間でフタを開けるようになる、と。

分化の伝播と言うか慣習の伝達と言うか。そういうものが確認されているのですが。
・・・ただ、タコの寿命というのは実はかなり短いものが多いもので。マダコは基本的に一年で繁殖活動して死んでいきます。そのため知識のストレージもなかなか貯まりづらいのかも知れません。が・・・将来的にその辺も変わってくるタコが出てきたりしたら・・・またちょっと違ってくるかも知れません・・・?

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04/14/2016

まだまだありそう

いくつか複合的な要因がまだまだありそうですが。
ヒトの「一夫一妻制」理由は「細菌」(Yahoo!:AFP=時事) つまりは性感染症まん延した時期があり、その「対策」として複数相手の乱婚から一夫一妻制になっていったのではないか・・・ということであります。
・・・どうかなあ、なんかそれだけじゃないような気がするんですが・・・。
時期は農耕が始まった頃、となっています。ある意味生活が安定してきた頃なわけで、そういう状況下だとこういうことも考えるようになる・・・のでしょうか?

「一夫一妻制」というのは夫一人妻一人、つまりは現在のヒトの基本的な結婚形態であります。国や地域によっては違う形態の場合もありますが・・・大抵のヒトにとっては「普通」の話であります。
しかもヒトの場合「一夫一妻」のまま長年添い遂げる、という・・・これは猛禽類などではよく見るケースですが、それほど多いものではなかったりします。・・・生物の究極の目標は「オノレの分身を後世に遺す」ということであります。そのためなら別に相手は一個体に限らなくてもいいわけで・・・むしろ違う相手の方が残る確率は高くなります。
繁殖時のみに「一夫一妻」ではなく基本ペアで行動、というのはそれほど多くはないものだったりします。

その要因の一つとしての性感染症、というのはあるとは思われますが・・・それだけかなあ、と。
多分に「文化」というのも関係していそうであります。平たく言えば宗教的に、とか。何らかの「決まり」を守ることで文化的に成熟している、と見なされるならばこれもその一つ・・・なんだかどうなんだか。・・・何らかの利点がないとこういうのは定着していかないもんではありますし。
・・・いや、実は定着していないのかも・・・とか思ったりして。ヒトには実は一夫一妻制は向いてない、という話は結構あちこちで出てきたりするもんですし・・・。

12:24 AM | 固定リンク

04/12/2016

日常の作業

コウモリの「複数検知能力」ドローンなどに応用も?(Yahoo!:京都新聞) コウモリがエサである虫を捕らえるために超音波を利用していることはよく知られていますが・・・これを単一の獲物に対して使う仕組み、ということもよく知られています。
獲物に対して超音波を発して返って来る様子で獲物の位置を感知して、捕らえる。
しかし複数の獲物に対してはどうなんだろう、ということであります。やはり超音波を使うのでしょうけど、その最適なルートの選定は・・・と。

↑記事中では「コンピュータのような」となってますが・・・個人的にはなんか違うような気もするんですが。
そこまですごいもんなのか、と言うか。こういうのは例えば人間でも地図を見て「ああ、こっちのこの道を行った方が早そうだな」と理解する・・・空間把握能力?とかそんなもんの延長のようにも思ったりします。
・・・そこまでスゴイもんでもないんじゃないか・・・とか。当のコウモリはフツーにこなしている日常の作業なんでしょうし。
それでも思考方法と言うか選別作業の法則と言うか。そういうのを解明できれば色々役立つわけで・・・研究が進むことを期待しています。

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04/09/2016

どうせなら

一尾いくらで買い取った方が・・・。
琵琶湖、外来種繁殖阻止へ「求む釣り名人」(Yahoo!:毎日) つまりはあらかじめ申請しておいて、釣り上げたブラックバスとブルーギルの量で段位が上がっていき、最終的には「名人」位を・・・というものであります。
釣りに限る、というのは一気に段位を上げることや在来種も混じることを防ぐこと・・・そして漁業権関係もあるのでしょうか・・・。
何かの「報酬」でもって外来種駆除、というのはよくある話ですが、ここまで組織立ってやる、というのはなかなかない話ではあります。

が・・・どうなんだろう、というのも、ちょっと。いや、取り組もうとする姿勢は十分に評価されるべきだと思うのですが。
人間の「欲」に訴えかけるなら一番は「カネ」なわけで。どんな低額でも(一尾10円でも)反応する人は反応します。今回のは「名誉欲」なわけですが・・・なんかその辺でもうちっと何かあるのかなあ、と。名人になった、と周囲に自慢できるだけ・・・とか?
明治期にはネズミ駆除のため交番にネズミ持っていくといくら、という決まりがあったりしました(一部やりすぎもあったらしいですが)。こういう単純に「欲」に訴えた方がある意味効果的なのかも・・・とか思ってしまうのですが。

・・・やっぱり食ってしまえないかなあ・・・イメージの問題ですかねえ。切り身になっちまえば早々分からんもんですし、品質にも問題はないと思うのですが。

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03/31/2016

「飼い犬」とは

シベリアの永久凍土から「子犬」発見(AFPBNews)・・・とは言っても見つかったのは2011年のことであります。シベリアの永久凍土と言えばマンモスが氷づけで見つかったりしますが、これは非常に珍しい二頭の「子犬」の氷づけであります。
化石や遺構のように骨だけ、ではないのが大きいところであります。実際に何を食べていたのかなど生活に近いことが分かるのはもちろん、DNAの採取なども可能であります。それも損傷の少ない、非常に状態の良いものが。
・・・しかしイヌのことがこれで分かる・・・といっても種としての「イヌ」ではなく。これは「飼い犬」だったのではないか、という説が出ているのであります。

これだけヒトの身近にいる「飼い犬」ですが、本当の「祖先」はまだはっきりと分かっていません。オオカミやリカオンなど様々な説がありますが・・・決定打になっていません。
分かっているのは数千年前くらいにヒトがイヌを飼い始めた・・・というくらいであります。身近なものほど意外とその出自が知られていないもんではあります。
この「子犬」は1万2460万年前のものであります。研究が進めば何らかの「事実」が掘り起こされる可能性は高い、と期待されています。

・・・まあ、でも。別にどんな祖先でもいいじゃんか、という声があるのも事実ですが。
それでも謎は解いてみたくなるものであります。・・・個人的に気になっているのは「野生のキツネを累代で飼育していったら人なつっこいのばかりになった」という話で。しかもどんどん顔が丸っこい、いかにも人に好かれそうな外見になっていった・・・とか。
イヌの原種もそんな感じだったのかどうかは分かりません。が・・・実は我々が思っている以上に生き物というのはもっとしたたかに生きていけるもんなんじゃないのかな・・・とかそんなことも思うのですが。
↑でも「子犬」の胃の中に肉ではなく草があった、とあります。・・・イヌって雑食傾向がある、というのは結構知られています(肉食動物でも獲物はまず内臓から食う)。それも実はヒトのそばにいようとしてそういう傾向が強くなった・・・のかも知れませんし。

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03/23/2016

東京湾のは食わない?

「まずい」イメージのボラ、原因は汚れた生息域?(Yahoo!:伊豆新聞)
ボラ(ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑)
関東では、特に東京湾では食わないかなあ・・・と思ってたんですが。しかし↑記事では沼津では食べる、とのこと。東海では食うのか・・・しかし関西行くと食べることは食べる魚であります。

泥臭い、というのはよく聞くんですが、考えてみれば食べたことないなあ・・・そういうボラ。
一度関西圏にいた頃に刺身を食べたことあります。白身・・・にしてはややピンクがかっていて美味でした。これを関東で出したら怒り出す人とかいそうだな・・・とか思いましたが美味いもんは美味いもんであります。
個体によって臭みがあることがあって、食べないということらしいのですが、特に東京湾では。
しかし高度経済成長期前までは食べていた、とのことで・・・やはりあの汚染が原因のようであります。ボラの食性は底生の藻や有機物などで、同時に海底の泥も口に入れるため「あんな汚いところの泥を・・・」ということで広まったのかも知れません。
あるいは実際に泥臭いのが揚がるようになったのかも・・・。
なお、自分はボラを見た時に口が上向きに付いてるように見えて、浮いてるもん食うのかな、と勝手に思ってたんですが(実際、河口に群れてる若いボラは海面で口を動かしてます)そうではないようであります。

・・・でも最近の東京湾の現状からすればこういった魚も食べられるんではないか、ただの食わず嫌いなんではないか・・・とか思いますが・・・一度こういうイメージが付いてしまうと、ちょっと難しいのかなあ、と。

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03/17/2016

二つほど 3/17

海関係で二つほど。

一つ目。重さ11キロの巨大ヒラメ、和歌山県田辺沖で揚がる(Yahoo!:紀伊民報)。最初見た時に「オヒョウ?」とか思ってしまいましたがオヒョウはカレイの仲間になるので、ヒラメとはまたちょっと違う魚であります。・・・さらに和歌山県沖にオヒョウは・・・ちょっといそうもないような。もっと寒冷地の方で獲れる魚だったりします。
「左ヒラメの右カレイ」という言葉の通り、通常の魚の姿勢(背びれを上に腹びれを下に)にした時に体の左側に目が寄っていればヒラメ、右側に寄っていればカレイ、ということになります(ヌマガレイなど例外もあります)。
ただ、ヒラメとカレイでは目の付き方に若干の違いがあることがあり・・・ヒラメ系?は頭頂部に目があってカレイ系?は揃って右側に寄る・・・その辺でも見分けられたりします(これも種によってかなり違ったりしますが)。あるいは口の大きさとか。ヒラメの方が基本、口が大きく開きます(やはり例外ありますけども)。
・・・まあ、最も違うのは値段かも知れませんが。日本近海だとヒラメの方が高級魚だったりします。でもカレイはカレイでまた美味い魚だったりするんですが・・・。

二つ目。アルゼンチン、中国違法漁船を撃沈(Yahoo!:AFP=時事)。「アルゼンチン海軍」ではなく「アルゼンチン沿岸警備隊」が~というところがミソかも知れません。普段からこういうことに対してきちんと対応できるようになっている・・・ということでもあります。
日本の場合はどうしても色々あってここまではできないんですが。
・・・しかし中国漁船の側も「どうせ何もしてこないだろう」と油断してたんでしょうか・・・それとも体当たりで満足?してしまった・・・とか?
国際問題になる可能性は十分にありますが、一つの手段としてこういうこともできるんだよ、ということを相手に示したカタチではあります。何しろ・・・乗員は全員救助してますし。もっとも、そのうち何人かは逮捕したようですが。

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03/05/2016

だらっと近況報告:写真 3/5

昨日、ちょろっと?写真撮ってました。

春前、ということでうちの植物たちもやや活動開始。・・・残念なことに梅がどうもダメになったみたいで、この時期に咲くはずなんですが・・・動きなし。昨夏に葉が出てこなかったので半分以上あきらめていたのですが・・・本当に残念であります。

Dsc01087_33

シダの仲間。・・・正式な名前は失念。
窓枠に吊り下がってます。シダは種ではなく胞子で殖えるので株分けが一般的なんだそうですが、こいつは真下に置いてあった別の鉢に胞子を落として「子」を作ったのでうちには二株あります。

Dsc01095_33

コプロソマ・コーヒー。葉がツヤツヤしてます。常緑なんですが時間の経った葉は濃い紫っぽい茶色になります。以前コプロソマ「夕焼け小焼け」というのもあったんんですが、枯れてしまいました・・・。
うちの部屋は西日が差すので植物的には厳しい環境なんですが、こいつはいつも平然としてます。

さらに。近くの川にコガモがいるのを見つけたので、コンデジ(狛犬様とか撮ってる方)で撮ってみようか・・・と出かけてみました。

Imgp0379_22

・・・左のオオバン(弁足までしっかりと)の一枚のみがまともで・・・後はどっかピンぼけしてます。それでもコガモ見れて良かった・・・初なんです。

Imgp0386_22

ホシハジロのペアとキンクロハジロのメス。キンクロのオスとかヒドリガモとかもいたんですが・・・コンデジって意外とこういう場面では撮りにくいんですな。陽光が写り込むとパネルが一気に見えにくくなりますし。ファインダーをのぞき込んだ方がなんぼかマシ、ということで今度は一眼(クワガタとか撮ってる方)持って行ってみようかと。でもカモはもう時期が終わりなんで来年かなあ・・・。

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02/16/2016

やはり不気味

沖合に数千匹のサメの大群、当局が注意呼びかけ・・・米フロリダ(Yahoo!:CNN)。「こんな冬に海なんて」とか思うかも知れませんが現地は常夏のフロリダであります。その沖(とは言ってもかなり近いらしい)に数千、あるいは数万匹ものサメがいる、となると・・・。
カマストガリザメ。日本ではあまり聞かない名前ですが、世界中に生息しています。大西洋では結構知られているサメのようであります。
カマストガリザメ(Wikipedia)

英名「Blacktip Shark」・・・ひれの先が黒いサメ、となるとツマグロザメ・・・これはまた別のサメ(こっちの英名は「Blacktip Reef Shark」)でインド洋に生息していたりします。どちらも1.5m程度でそれほど大きくはなく、性格は臆病だったりします。が・・・カマストガリザメの方は現地フロリダでは何度も人間に軽傷を負わせているサメであります。
ホオジロザメやメジロザメのような大型種ではなく、商業利用されたりゲームフィッシュ的に釣られたりもします。そのため両種とも純絶滅危惧種に指定されていたりします。

かと言って無視できるものでもなく。・・・何せ数が数であります。
イメージ的に「サメ=人を食う」というのが某映画によって定着してしまいましたが、全部のサメが積極的に人を襲うわけではありません。数十センチ程度のサメもいますし大型でもジンベイザメやウバザメなどはプランクトンを捕食するおとなしいサメであります。ごく一部の凶暴ななサメのせいで全部のサメが「恐ろしい」となるのはどうなんだろう、と常々思ってたんですが・・・。
でもこれだけの数、となるとさすがに。海水温の異常とか色々理由が探られていますが明確なものはまだのようであります。・・・実はフロリダ沖を含むメキシコ湾というのはジンベイザメが(恐らく繁殖目的で)大量に集結することが近年になって知られるようになったんですが・・・そういう本来の習性によるものなのか、それともやはり違う何かのせいなのか・・・?

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02/03/2016

ローテクからハイテク

・・・ハクトウワシ?
不法飛行のドローンをワシで撃退・・・オランダ警察が検討中(CNN)。記事中では空港から8キロ範囲内での取り締まりの話が載っています。実際、航空機にとって、不法にあんなもん飛ばされると迷惑以外何物でもないものではあります。
そこで猛禽類による「捕獲」を検討中、と。
種類にもよるとは思いますが・・・飛んでる物体を確保あるいは叩き落すわけですからそういうところを上手に利用できればまた展開も違ってきそうかと。いわゆるバードストライク対策にも役立ちそうですし。

ただ。そうカンタンにいくかなあ、と。
従事する人間、つまり鷹匠(使うのは鷲ですが)を常時確保しておかないといけないですし・・・ということはそれなりの設備も必要、そして何より猛禽類の確保も。
そして100%成功するわけではない、という点も。さらに仮に空港周辺ということを考えると猛禽類の保持環境としてはどうなんだろうか・・・と。
まあ、まだ確定というわけではなさそうですし。選択肢を検討中、とかそういうところかと思われます。

しかし実際に運用、となると今度は「ワシを追い払うドローン」とかそういうのも出てきそうな。・・・むしろ現在すでにある「ドローンを捕らえるドローン」をさらに発展させた方がいいのかも知れません。その方向性としての「猛禽類」というのもある、と思うのですが。

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01/30/2016

犬か猫か

犬のペット数、1000万頭を割る・・・猫と同水準に(Yahoo!:JNN)。ここのところ右肩下がりが続いていた犬のペット数ですが、ついに大台を下回る結果となりました。
猫はそれほど変化してないので、やはり犬の数が減って来た、ということになります。
かつては「ペットの王道」的な扱いでしたが・・・昨今は様々なペットも増え、さらに事情の変化などでやはり減っていく運命?なのでしょうか・・・。

かつては「番犬」でした。
今よりも戸建てが多かった頃は「番犬」ということで昭和初期から戦前、さらに戦後くらいまでそれなりに大きさもあって強そうな、よく吠える犬が好まれました。もちろん猟犬などの用途もあって、いわゆる「日本犬」ももてはやされたのですが・・・戦後になるとスピッツなどの洋犬タイプも好まれるようになっていきました。
それが高度経済成長期辺りから事情が変わってきます。
マンションなどが増えると自然と大型犬より小型犬へ、と好みが移っていきます。さらに鳴き声などの問題もあってその傾向は加速。すでに「番犬」ではなく「愛玩犬」として好まれるようになっていきました。

一方の猫は。・・・実は穀物が日本に入って来た頃ネズミ退治のため一緒に連れて来られた・・・という説があるくらいネズミ捕りのために飼われていました。が・・・その後ネズミ駆除は薬品や罠が主流に。結構早い段階で「有用動物」というより「愛玩動物」としての地位を確立していた、と思われます。・・・江戸期くらいにはそういうものになっていたんでは・・・?
そのため事情がさほど変わらず。「愛玩用」として現在にまで続いたため↑ペット数もさほど変化してないと思われます。

・・・まあ、そういった事情もあると思われますが・・・。
自分の場合、どっちでもいいかなあ、とかそんなもんで。どっちかと言うともっと小さい生き物が好きで・・・魚とか虫とか。あんまりこっちの事情をうかがったりしない?方がいいのかも知れません・・・。

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01/19/2016

悔しい話

欧州のシャチ絶滅の恐れ・・・PCB蓄積のため繁殖力低下(Yahoo!:AFP=時事)。繁殖力は「低下」ではなく「ゼロ」ではないか、となっています。もちろん欧州周辺の全てのシャチに関して調査し尽くした、というわけではないのでしょうけど・・・長年の観察・研究の結果であります。相当数の繁殖能力が失われている可能性が非常に高い、ということになります。
当たり前ですが繁殖能力がなくなれば次世代の仔を残せなくなり・・・今いる個体が減れば絶滅するしかなくなります。その状態にほぼ確実に一歩一歩近づいている・・・ということでもあります。

ポリ塩化ビフェニル(PCB)は現在では使用禁止となっていますが過去に使用された分が自然界には多く残っています。分解されない、もしくは分解が非常に遅い有害物質というだけでもやっかいなのですが・・・母親が摂取した場合多くが仔にも受け継がれます。その仔が大きくなってまた受け継がれる・・・を繰り返していきます。
さらに海中の、いわゆる「食物ピラミッド」の頂点にいるクジラ類・・・特にシャチは食物となっている海洋生物に残っている分も体内に取り込んでいくことになります。・・・そしてその量は少しずつ増えていくことになるのですが・・・。
実はある意味シャチよりも「頂点」のヒトにも無関係ではありません。実際、こういった有害物質の蓄積に関しては世界各国の研究機関から警告が出されていたりします。

除去、という手法もないわけではありません。が・・・効率が悪すぎる上に費用もとんでもないことになります。でも今生きていて蓄積している連中が世代交代でいなくなれば減るんじゃ・・・? という考えもあるんですが、死骸などから微生物が取り込む→蓄積開始、となるのであまり効果は期待できません。
それこそ数万年単位ならまた話は違ってくるでしょうけど・・・。
このまま座して滅びを待つ、というのはあまりにも悔しい話であります。なんとか決定的な打開策が出てこないか、と期待するしかないのでしょうか・・・。

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12/21/2015

決める何か

ワニの性別決める関連分子を特定(Yahoo!:朝日新聞デジタル)。ワニなど爬虫類の一部では卵を育てる時の「温度」によって生まれてくる仔の性別が決まります。
・・・そのため温暖化によって極端に性別が偏るのではないか、と心配されていますが・・・。
そういうことになる、というのは無数の実験によって実際に確認されていますが・・・それは一体どんなメカニズムで? となると詳細はまだまだ分かってなかったりしました。その一部が今回の成果で解明されてきた・・・ということであります。

なんだか奇妙な話のようですが、実は我々ヒトも「フィフティフィフティ」で男女が生まれてくるわけではない、という話があります。
実は男子の方が生まれてくる確率が高い、という・・・。
これは乳幼児の段階での死亡率が、実は女子の方が低いことに関係しているのでは・・・とされています(一姫二太郎の理由でもあります、初子は育てやすい女子の方がいい)。つまり・・・こう言っちゃなんですが・・・成人までに男子が減って男女の数が合う計算になる・・・という説であります。
実際にはそうカンタンに文字通り割り切れるもんでもなかったりするんですが。長年の国の方針によって成人男子が異常に増えてしまった国、なんてのもあるわけですし。これも立派?な人為的淘汰と言えるかも知れませんし・・・?

これもまた要因の一つであります。・・・もっと色々な要素が複雑に絡み合ってるのが世界だったりしますんで、もしかしたら・・・? というのはまだまだあるのだと思いますが、さて?

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11/27/2015

せいぞんせんりゃく

「顔」で相手を識別する魚(Yahoo!:時事)・・・アフリカ・タンガニーカ湖のカワスズメ(シクリッド)の一種で「プルチャー」という魚であります。数十匹の群れで生活をしていて縄張り意識が強い。他の群れから来ると激しく攻撃しますが・・・自分の仲間には攻撃しない、という特性があります。
これは何によって「仲間」と認識しているのか・・・この魚、個体によって頭部などの模様に違いがあるんだそうで、この「差」によって「見慣れている」魚と「初めて見た」魚を見分けている、と。もちろん見慣れていれば攻撃せず(してもすぐに収める)初見は攻撃する・・・ということであります。
その判断は0.5秒という短い時間で行われます。これは人間もほぼ同等、ということでありますが・・・。

・・・魚てのは世界中で無数の種があるものであります。その中の「プルチャー」という魚の話であって、全部の魚類が「顔」で見分けているわけではありません。モノによっては匂いや水の振動なんかを感知して見分けている、というのがいてもおかしくなかったりします(あるいはいくつか複合させる、とか。ヒトもそうですし)。
アフリカのタンガニーカ湖と言えばシクリッドの一大産地として知られています。ほぼ陸封のような状態で、相当数の魚がひしめき合うため「生き残る」ということに関しては尋常でない「知恵」を持った魚が多数いたりします。
例えば。口の中で稚魚を育てる、とか。
これは結構有名なんですが、実はこの先を考えた魚もいます。稚魚を口の中で育てる、ということはあらかじめ受精卵を口の中に含む、という作業が必要になります。・・・そこでその瞬間を待ち構えて自分の卵を紛れ込ませる、という・・・もちろん先に孵化して「宿主」の卵を食ってしまう。親がそろそろ孵化したかな・・・と吹き出してみると別種の稚魚がうようよ、という・・・。

こういうとこですんで、自分と同じ種の中でも同一でない連中には容赦しない、という仕組みが出来上がっていったのではないか、と。そのため高速で仲間を認識する必要があったのでしょう。・・・ある意味でこれは非常にsりふれた一幕なのかも知れません。
生きていく、という目的のためだけに身に着けた能力。・・・人間だって例外ではありません・・・。

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11/26/2015

イメージ「だけ」の問題

ゴキブリ2000匹展示、ケースなし絶叫必至(Yahoo!:朝日新聞デジタル)・・・まあ、そんなもんだろうな、と。画像上でどんなゴキブリかは分かりませんが・・・検索してみると日本に生息してるのとさほど変わらんようであります。
ゴキブリとは古名「ゴキカブリ」とも言います。明治期に「ゴキブリ」の名前が一気に広まった、とのことですが・・・古名は「御器」つまり「食器を被る」という意であったとか。食材の余りなどを漁る姿からこういった名前になった、とされています。

数億年前から地球上に似た連中が生息しています。
エサは・・・基本何でも食う。終齢以外なら自分で脱皮した皮を食らっても生き延びます。特定の薬品系統など(身近なとこだと家庭用食器洗剤など)以外はほとんど生命活動に影響を与えられず・・・かなりしぶとい生命体ではあります(そうでもないと現代まで生き延びてこられなかったでしょう)。

ただ・・・この昆虫、嫌悪の割合に国際的な「差」があります。日本では正に蛇蝎のごとく、場合によっては親の仇以上、キモチワルイ生物の代表格通り越して「永久欠番」的なほどに嫌われてますが・・・ところ変われば食用やペットになってます。
・・・これはちょっと意外と思うかも知れませんが・・・カブトムシやクワガタというのは日本では、まあ、子供も含めて通常に「ペット」として飼われています(自分もその一人ですが)。しかし場所によってはゴキブリの類をペットにしていてしかもそれらはカブトムシやクワガタよりも名が通っている、なんてこともあったりします。

「えー・・・なんで?」と思うのはある意味自分勝手な感想であります。あっちからしてみれば「なんであんな動きもしない真っ黒なだけの昆虫がかっこいいとか思うのか」てなもんでしょうし。
日本でも過去から続くイメージ・・・汚いところにいる・病原体を運ぶ・飛びかかってくる・つるつるする・・・などから非常に悪い印象でまとまっています。まあ・・・この辺は仕方ないところであります。将来食糧難になって、仮に「食用ゴキブリ」が普及した、としても多分みんな食わねーだろうなあ、と。それは仕方ないことであります。

でもそこまで嫌う必要あるんかな・・・と。まあ、個人的なとこですが。
自分はそういうのに全然抵抗ないんで(あったらクワガタなんて飼ってないですが)ゴキブリの死骸をそっと片付けたら小さな子供たちに「げ。あの人触ったよ」「きもっ・・・すげー」とか言われても・・・嬉しくも悲しくもなんともないんですが・・・あの子供らが大きくなってもやっぱりムシにさわれなくて見ただけでも怖がるようになるんかなあ、と思ったらそっちの方がさみしいなあ、と。確実に人生の何割か損するなあ、と思ってしまうのですが。

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11/25/2015

カメと線路

意外なものが障害となるものであります。
カメによる列車遅延、JR西日本・須磨水族園が防止策を開発(Yahoo!:乗り物ニュース)。「解決策」というのはU字溝を設置する・・・というシンプルなものですが、こういうのの方が効果が高かったりします。
方向性?としては堰を越えるための魚道とか。あるいは海外のどこかでしたか・・・カニが大発生するのでやはり道路を避けさせるための通路を設置、とか。そういうのに近いかと思われます。

・・・見た感じ・・・クサガメかなあ・・・。
あるいはイシガメかアカミミガメか。いずれにしてもいわゆるヌマガメの系統であります(もっとも、地理的にウミガメは無論のことリクガメもあり得ないんですが・・・野生のものは)。冬眠するので冬場はまず地上に出て来ませんし。気温の上がる春先から夏頃までがたしかに活動期ではあります。
活動が始まればこういった「事故」も増えてくるわけであります。

「本来は野生動物のテリトリーで、そこへ人間が後から入って来たのだから遠慮すべきだ」
というもっともな意見もありますが、じゃあ、鉄道撤去して周辺住民の生活に影響与えてもいいのか、というのはまた違った話であります。そこで「共存」を目指す、という方が相当に建設的ではあります。
ただ・・・実際はこういう例は結構多いのかも、と思ってます。表面化していないだけで。そういうのがこういう風に上手に解決できていけば・・・と願うのですが。

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11/23/2015

尾崎ではない

平野部で紅葉進まず・・・イベント延長も(Yahoo!:読売)。ここんとこの高温の影響のようであります。関東や関西の平野部で最高気温20℃超とか結構ありましたし。山間部ではそれなりに気温が下がってきて、そちらの観光地などでは紅葉も出てきているようなんですが。
しかし、まあ、そろそろ冬が来そうな・・・そんな感じではあります。でも今冬は暖冬なんではないか、という話があちこちで出て来ているので・・・まだまだ、かも知れません。

紅葉、と言えばツイッターの方にうちのカエデの画像をUPしましたが。

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これも実は同じカエデ(同じ葉っぱではないんですが)の画像だったりします。ただし、4ヶ月ほど前のもので・・・なぜか新葉が出てきたので、夜にも関わらず撮ってしまった・・・というものであります。本来は春先に新芽が動き出して、そして葉が出てきます。これくらいの季節だとほとんどが緑色で落ち着いてしまうんですがなぜか今回は真っ赤なのが・・・。
いや、実はそうでもなく。うちのカエデの新葉は真っ赤だったりします。それが緑になってまた赤になる、という・・・。

カエデの品種は相当数あるんですがうちのはなんだかよく分かりません(実家の庭で近所から飛んできたらしい種子から生えた若木をもらってきた)。しかし調べてみると「紅葉を愛でる」ものと「若葉を愛でる」もの、あるいは「新葉を愛でる」ものと色々あったりします。うちのはどうも「紅葉を愛でる」タイプのようなんですが、新葉も結構赤くなってキレイになります。
若葉も若葉で結構さっぱりした緑色になるんですが。あれも悪くはないんですが。
・・・うちの部屋、というのは西向きなんで直射日光が相当にキツい場所だったりします。そのため基本「草系」はダメになっちまいます(今までどれだけ枯らしたか・・・)。「木系」もちょっと勢いが落ちると落ちてしまいます。
そんな場所なので・・・一応スダレをかけているんですが・・・カエデの葉っぱはほとんどがちりちりになってしまいます。秋の紅葉の頃にはまともなのは数枚程度に。
それでも今年は良かった方であります。去年は・・・散々でしたから。

・・・そしてもう一つ。「うちのカエデ」と書きましたが実はもう一本あります。だから正確には「うちのカエデたち」 同種のカエデだと思うのですが。生えてた場所も同じでしたから。つまり実家から二本もらってきたんですが。
こちらのカエデは赤くなりません。どっちかと言えば黄色。・・・そっちの画像は? と思うかも知れませんがどうにも見た目が良くないのです。葉の周辺はちりちりに枯れて、ちょっとだけ黄色くなって・・・中心部はただれた緑色。直光が原因で上手く紅葉できないんだろうか、と思ってるのですが・・・。
『カエデの紅葉には赤と黄色があって葉の糖鎖の違いによる血液型によって変わる』
という話が最近出てきまして。そういうことなのかなあ・・・よく分からんのですが。ただ、この二本、幹の色からして違うので(赤=茶色・黄=緑色)品種からして違うのかも知れません。
いずれにしても毎年なんとか上手に紅葉させたいなあ、と。平野部のここでも紅葉していることはしてるんですが・・・まだまだかな、と。

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10/30/2015

非常にしたたか

宇宙ステーションに「細菌」技術の進歩で「発見」(CNN) どうも今までは見つかることのなかった細菌が宇宙ステーションで見つかった・・・というわけではないようで。ただ、NASAの安全に関する監視技術の向上の結果、見つかった・・・とそういうことのようなんですが。
しかし完璧無菌状態で軌道上へ・・・というのはまず無理な話ですし。細菌くらいの生き物ならば持ち込まれても生き残っていけるんじゃないか、と。存在すること自体はさほど驚くことではないわけです。

以前は宇宙帰りの宇宙飛行士は「隔離ルーム」的なものに一定時間閉じ込められたりしてましたが・・・アレ、今でもやってるんだろうか・・・?
何らかの未知の物質(もちろん生き物も含む)を持ち帰ってないかどうか調査する、というものでしたが。逆に地上から軌道上へ持って行ってしまう、ということも考えられるわけであります。
呼吸気もなく温度も尋常ではない宇宙空間に放り出されるわけではなく。長期間人間の滞在が可能な宇宙ステーションならなおのこと生存の確率はぐんと跳ね上がることになります。・・・細菌によっては嫌気性、つまり人間には欠かせない呼吸気がいらないものもいたりしますし。条件次第によってはかなりの生存が見込めたりします。

しかし恐らくは・・・怖いのはそういう「細菌の常駐」ではなく「変異の可能性」なのだと思われます。無重量下というだけでもかなり特殊な環境なんですが・・・思いもしない「条件」が存在することも考えられます。世代交代が早く順応性も高い細菌がそういう場で殖えていく、となると・・・?
その辺を「土台」として他の生き物も、という可能性すらあったりします。生き物というのは実際非常にしたたかなもんで・・・「生きる」ということに関してはさらにしたたかさが増すもんであります。

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10/28/2015

ペットのルール

犬猫の急患の4割は「誤飲」・・・心の病も(Yahoo!:sippo)。決して「人間=犬猫」ではありません。人間よりも短命で、いくら懐いていてもそれは飼い主のあなたの親族には絶対なれません。
しかし。「人間≠犬猫」と100%全部違うもんだから心のないロボットのように扱ってもいいんだ、というのはまた違う話であります。命ある「生き物」であります。ただ・・・我々とはいくらか違う部分のある・・・生き物。

それぞれにリズムみたいなものがあります。人間には人間の。犬猫には犬猫の。それを無視して「人間のルール」押し付けるのはどうか、という声もあります。
一方で。現在のコンパオンアニマルとしての犬猫というのは「飼われる」ことを前提として生きている、という話もあります。つまり「飼い主である人間」がいないと生きていけない。・・・そうなると野生動物のようなルールではなく「ペットのルール」を意識する必要があります。例えば「犬は野外で群れで狩りをするから、広い庭にネズミを放っておいて数頭の犬も放そう」という「野生のルール」をトイプードルなどの小型犬に適用したら・・・多分その子たちはせっかくこしらえた広い庭には興味を示さず、飼い主にずっとくっついてまわるでしょう。こういった小型犬は運動も必要ですが人間との触れ合いも必要、という「ペットのルール」があるからであります。

結局はバランスかあ、ということになりそうですが・・・。
その辺は犬猫の個体差もありますし(騒がしいのが好き、とか穏やかな雰囲気が好き、とか)やはり飼い主さん次第になってしまいます。知識として犬猫の性質を知ることはそんなに難しくありません。ただ・・・それをどう生かすか、どういう風に人間・犬猫双方が楽しめるルールにしていくか・・・そこら辺が一番難しいのかも知れません。

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10/24/2015

両目は実は少数派

オーストラリア研究・ワニは片目を開けて眠ることがある(Yahoo!:AFP=時事)。実際、鳥類やワニだけではなく、イルカもそうやって眠ることがある、とされています。人間のように「両目をつぶって眠る」というのは少数派なんではないか・・・というのは前々から言われていたことでありました。
考えてみれば「両目をつぶって眠る」「熟睡する」というのは非常に危険な行為であります。
人間以外の哺乳類でも数時間こういった無防備な体勢になるのは少ないですし。例えばキリンやゾウは野生下では立ったまま眠ることが多いんだそうですが、動物園のように安全な場所だと座り込んで眠るようになる・・・とか。やはり条件によって違ってくるということのようであります。

なんで動物は眠るのか、というのは実はまだ100%解明されていません。
活発に働いた脳を休めているんではないか、と言われてますが・・・それだと脳という器官を持ってる動物はきちんと眠る必要がありますが、人間のように数時間も・・・というのは前述のようになかなかいません。かのドリトル先生の話の中ではオウムのポリネシアが「何回かまばたきをするくらい」的なことになっていて、当時は「まさか」と思ってたんですが実際にはそんなもんかも知れない、と思ってます。
種によって「睡眠事情」というのは大分違ってくるもんであります。
・・・無脊椎動物とか。人間のような「脳」を持ってるわけではありませんが神経系はあります。じゃあ眠るのか、と言えば・・・冬眠は温度が下がって動けなくなるようなもんですし。動物にとどまらず植物となると・・・「寝てる」という話もありますが(休眠期という状態はある)まだ確実ではありません。

今後解明が進むことによって例えば不眠症に対する治療とかそういう方面に役立つことになるかも知れません。が・・・そういう方面だけではなく別の方向、生命の進化の行く末とかそういう方面にもメスが入るかも、と実は個人的には思ってますが・・・何せこんだけ身近なのに実はほとんど分かってない事象、というのは・・・いや、結構あるかも、そういうのは。

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10/22/2015

こんなところに

カンガルー。
ニューヨーク市内にカンガルー出現(CNN)・・・もちろん北半球のニューヨークに南半球のカンガルーが実は生息していた、とかそういう話ではなく。ペットとして飼っている人が連れてきたのが鍵を閉め忘れた門から逃げ出してしまった、という・・・。
時々あり得ないはずの場所にあり得ない動物がいる「オーアニマル」?的な?ことがあったりしますが・・・大抵の場合はこんな風に人間が何らかの事情で持ち込んでしまった・・・とかそういうことが多いようではあります(中には正に神のいたずらか? てなケースもありますが)。

外来生物、という意味からすればこれはもうはるか昔から世界中を行き来してたりもします。
例えば・・・日本だとモンシロチョウとかスズメとか。あるいはクサガメもそうだったりします。今は日本でフツーに見られる動物が実は外来種だった、という・・・。
時間が経てば場になじんでくるもんではありますが、それまでが大変だったりします。さらに昨今は色んな意味で「地球が小さくなってきている」わけで。人間が何度も移動するようになるとそういった動物・・・いや、生き物が増えていくことになります。クツの裏についた植物の種子から外来種が・・・ということもあったりしますし。

ところで。カンガルーは日本では飼うことができるそうで(↑ニューヨーク市内では禁止されているらしい・・・)。ただし相当な広さが必要な上にエサ代その他の費用もかなりかかるらしいので個人では難しいかと。小型のワラビーならまだマシかも知れませんが・・・実際はかなり凶暴(特にオスが)らしいので注意が必要かと思われます。
結構色んな生き物を「飼う」ことは日本でも可能だったりします。ただ、「可能」なだけで実際に飼うとなるとかなりの覚悟が必要なようですが・・・場所とか許可とか。でも許可が必要ない動物が多い一方、国内の動物は実は許可が下りにくいものが多い・・・というのもなかなかに興味深い事情だったりします。日本、だからですかね・・・?

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10/18/2015

二つほど 10/18

各地の生き物で二つほど。

一つ目。「雪虫」北海道白老で大量に飛ぶ(Yahoo!:苫小牧民報)。「ゆきむし」というのは秋の終わりから冬の始め頃に舞う小さな昆虫で、トドノネオオワタムシなどが主だったりします。
大きさは数ミリ程度。アブラムシに近く大きさもこれくらいであります。羽があって飛びますが、白い粉のような物質を分泌します。・・・雪の降る前に舞うことから「雪虫」とも呼ばれているわけですが・・・繁殖のために飛んでいたりします。
・・・白い小さな虫が寒空に舞う。なかなかにロマンチックな光景なんですが。しかしこれも大量にばんばか飛び回る、となるとロマンも何もあったもんではなく。かなり大変なことになってるようであります。成虫の寿命は一週間程度と言われていますので、そんなに長く続くわけではないのでしょうけど・・・。

二つ目。関西国際空港、鷹匠とタカでバードストライク半減(Yahoo!:毎日)。「バードストライク」は世界中の空港の悩みのタネだったりします。ジェット推進による飛行機が当たり前になった頃からあったんでは、と思いますが。ジェットエンジンはその構造上どうしても空気を吸い込む必要があります。が、その時に鳥も一緒に吸い込んでしまう。
そうなるとエンジンに支障をきたすことになり・・・場合によっては大事故に繋がることもあります。飛行中に吸い込んでしまうことが多く、さらに安全面に不安が出てきます。
・・・例えば吸い込み口に金網?みたいなもん付ければ・・・という案が出てきたりしますが、そうなると今度は十分な吸気ができなくなります。さらに飛行中だとそんな金網程度では意味がなくなってしまいます。・・・相当なスピードで吸い込むので・・・多分原形とどめていない・・・。
そこで「空港の周辺に鳥を居つかせない」という方法も色々考えられてきました。鷹匠に頼む、というのは前に成田かどこかでもやっていたような。しかしここまで効果が出る、というのはさらに一考の価値あり、ということになりそうな。
そして・・・コアジサシ。絶滅危惧種であります。営巣地・・・どっか近辺で見つかるならそれでいいんですが・・・このままだと一番ワリ食うのがこの鳥なような気がして・・・。

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10/10/2015

有用な技術までには

ゾウにがんが少ない理由を解明・・・米研究(Yahoo!:AFP=時事)。たしかに体が大きい=細胞の数が多い、ということですからがんにかかる可能性も高くなるわけですが・・・たしかにそう考えるとゾウの場合その危険性が高くなるはず、なのですが。
しかしゾウはがんになる率が低い。これは初めて知りました。
そうなると「なんで?」と思うわけで。それが今回解明されたわけです。

がん(癌)という病気は今のように理由がはっきりする前は悪霊とか天罰とか色々言われていましたが・・・現在では「がん細胞による様々な不具合」ということが分かっています。ウィルスなどの感染症ではなかったりします(ウィルスが原因で・・・ということはありますが感染症とはまた違う)。
しかしこの「がん細胞」、誰でもどんな動物でも持っているものだったりします。通常の健康な細胞がある日突然「がん細胞」になって悪さを始めます。・・・中にはさほど悪さをしない場合もありますが、悪さをするものを「がん細胞」と呼ぶわけであります。
これを治すために人類は大変に努力してきました。昨今は早期発見なら完治することもあり・・・「不治の病」とは100%言えないほどにまでなっています。が・・・それでもまだ怖い病気には違いありません。

それが・・・ゾウには少ない、と。それには遺伝子が関係していて、その結果腫瘍形成を抑制するタンパク質の生成力が人間よりも高い、と。さらに腫瘍化した細胞を駆逐するシステムも充実している、と。
・・・今後、こういう研究を生かしての「がん征圧」への研究も進むと思われます。
ただ・・・安易に「遺伝子組み込もう」とかそういうことにはならないで欲しい、とは思いますが。・・・有用な技術となるにはやや時間が必要だと思われます。それでもじっくりと研究を進めて頂きたいところであります。

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10/02/2015

二つほど 10/2

生き物で二つほど。

一つ目。蛍光色放つウミガメ、南太平洋で見つかる(CNN)。画像見る限りでは、まあ、蛍光っぽいけどペンなんかによくある「蛍光色」とかそんな感じかなーとか思ってたんですが。動画見てもそこまで発色してませんし。・・・しかし、コレ、夜の海で撮影されたわけで、それでここまではっきり見える、ということはやはり「発光」している、ということになります。
ウミガメはタイマイで、過去にはべっ甲細工などに甲羅が使われ絶滅に瀕している種であります。
・・・光る生物と言うのは結構な数いるんですが、こういう風に「蛍光」となると。タイマイの亜種的なものなのかそれとも別種で新種か。あるいは何らかの変異でこういうタイマイが生まれて今まで生き延びてきたのか。
実際、海の中のことなんてほとんど分かってないことばっかですんで・・・そういう特異な例があり得ない、とは言えないもんだったりしますが・・・。

二つ目。奄美大島・捕獲マングース過去最低の71頭(Yahoo!:西日本新聞)。「え、それだけしか獲れなかったの?」ということではなく。獲れる個体数がそこまで減ったのではないか・・・ということであります。
かつては一万頭はいた、とされていたのですが100頭ほどに減っている、という話もあります。ということは全頭駆除も間近か・・・と言うと、そこまでカンタンではなさそうであります。導入された当初も数十頭だったのですから。
マングースはそもそもハブ退治のために島に導入された、となっています。しかし実際はほとんどハブなんぞ獲らずに希少種や固有種の小型動物を獲りまくるようになってしまいました。環境としてこういった肉食獣がいなかったので、マングースにとっては正にパラダイスだったわけです。労せずしてエサにありつける。
そのため希少種や固有種が激減。そこで駆除が始まったわけであります。人間に連れて来られて人間に駆除される、というのは明らかに人間のエゴで、あまり気分のいい話ではありませんが・・・放っておくわけにもいきません。
・・・しかし実際、ここからが正念場かも知れません。あちらも必死なわけで、捕獲しにくくなっているそうですし。「全滅宣言」出して数年後にひょっこり・・・ということもないわけではないのです。

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09/30/2015

残酷な話

たしかに残酷であります。ありますが・・・。
オーストラリアでグレーハウンドが年に一万頭以上殺処分に(Yahoo!:AFP=時事)。グレーハウンドとは犬の品種の一つで、過去には猟犬だったのですが・・・今は「レース用」が主となっています。
スマートな体つきで非常にスピードの出る犬種であります。アメリカでは同名のバス便があったりします。「速い」というイメージから、でしょうか・・・。
・・・しかし「レース用」ということは賭けの対象、ということであります(アメリカのバス・グレーハウンドも、まあ・・・)。そして賭けなどのように「金が動く」場合、どうしても行き過ぎな面が出てくるものではあります。

競走馬、という世界があります。競馬用の馬ですが、これもスピードを求めます。いや・・・結果を求めます。
結果が出なければ「処分」されます。特にサラブレッドはケガに弱く、もう走れないと判断された場合安楽死というケースもあります。・・・走れないからと言ってその馬そのものが消えてなくなるわけではありません。でも、存在する理由がなくなってしまう。
そういう厳しい面はどの業界にもあるものではありますが・・・。

でも↑は行き過ぎなような。年に一万頭というのは・・・ちょっとやりすぎではないか、と思うのですが・・・さすがに。
競走馬だってそんな数にはなりませんし(数でどうこう、というのも変な話ですが)、それだけの数繁殖させている、ということになるんですがそういうとこ「調整」したりしないんだろうか、と。業界全体でこういうのが当たり前になってる可能性もあるわけでそうなると改革というのはなかなか難しいものではあります。・・・それでもさすがにちょっとなあ、とか思うのですが・・・ここまでくると。どうにかならないもんなんでしょうか?

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09/19/2015

輸出解禁

キャビアの海外輸出解禁・・・輸出制度を新設(Yahoo!:毎日)。これで輸出体制が整ったことになります。キャビア、と言えば黒海とかカスピ海とかそういうところが有名ですが「日本産」でどれだけ食い込めるかが問題、ということになりそうであります。

キャビアとはチョウザメの卵のことで、通常は塩漬けであります。
これは日持ちさせるため、という意味もありますが・・・味的な意味合いもあるかも知れません。・・・実は食ったことないんでどんなのだか自分には分からんのですが・・・世界三大珍味の一つになってるくらいですから美味いんだろうなあ、とは思いますが(なお残り二つはフォアグラ・トリュフでフォアグラは食ったことあるんですが・・・さて・・・)。
手に入れるためにはチョウザメを捕まえてくる必要があります。が、抱卵中のチョウザメなんてそうそう都合よく捕まらないため養殖が中心となっています。

チョウザメ(蝶鮫)となってますがいわゆる「サメ」とはちょっと違う種類になります。一応?軟骨魚類なのでアジやコイよりは近いっちゃあ近い魚、ということになりますが・・・結構違うところのある魚だったりします。なお「蝶」がつくのはウロコの一部が蝶に見えるから、とのことであります。
基本淡水魚で、ロシアなどユーラシア大陸の大河とか大きな湖とかにいますが、熱帯魚ではなくどっちかと言えば冷帯魚であまり高温の水では調子が悪くなります。しかし淡水でも養殖できることから陸地でも設備があれば養殖可能、ということになります。

そのため日本でも各地で養殖されているのですが・・・かなり難しい、という話であります。さらに出荷できるほどのキャビアをとるには何年もかかる、とのことで。ここまでくるには相当の苦労があったと思われます。
・・・実は卵だけではなく身も美味、とのことで・・・そっちでも名産になる、かも知れません。が・・・まだまだ緒についた、というところで今後に期待したいところであります。

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09/16/2015

だらっと近況報告クワガタ 9/16

昨日、コクワガタの割り出しを行いました。ついで?に今年のクワガタ総括的なとこも、一つ。

8/19の「だらっと」に
1.「ワイルドメスの無交尾」
2.「去年羽化したオス×去年羽化したメス2頭」
3.「ワイルドオス×去年羽化したメス2頭」
4.「今年羽化した最大オス×今年羽化した最大メス」
というコクワの産卵計画を載せたんですが、今回のは3.であります。少し前から外から幼虫を確認できたもので一安心してたりします。その他三つは・・・現状では幼虫・卵共に確認できず。とりあえずということでそのまま放置してあります(なお、行方不明?になっていたメス達は小さな紙コップにエサを入れ、マットに埋め込むことであっさり回収。地走性の昆虫を捕らえる「ビン埋めトラップ」の応用?)。
・・・ワイルドペアはすでに他界しているのですが、順調に行けば3.は「確実にワイルドオスの仔」とも言える連中になります。

二齢が1頭に初齢が6頭(ノコも7頭・・・)。ただし、初齢は大きさがかなりバラバラで、二齢になりたてのもいる、かも知れません。
今回はちょっとやり方を変えてみよう、ということでマットに朽木を埋め込むような形にしてあります。もちろん朽木は産卵用とは別に用意してあって十分に加水済。7頭のうち3頭はこの形式で、残り4頭は従来のマット中心のものに。
・・・幼虫の飼育方法には「マット飼育」という容器に育成マットで育てる方がやりやすいのですが、これとは別に「朽木飼育」という方法もあります。これは朽木の中で成長する、という天然下に近い方法なんですが・・・いくつか難点も。
中が確認しづらいので、羽化するまで分からない、というのもその一つ。まあ、今回は自分なりにアレンジ?してマットに朽木の破片を埋め込むようにしてありますが・・・それでもきちんと食ってくれるか、その辺が気がかりではあります。・・・うまくいくかなあ・・・。

さて、総括と言うか・・・何と言うか。
コクワがあまり出なかったのとは逆にノコが昨年より多く出た、という結果になりました(放置してある産卵セットから出てくるかも、知れんのですが)。コクワ成虫達はそろそろ食いが悪くなってきてるので冬眠かな、と。ノコは・・・メスは潜ったきりなんですがオスが・・・なんかやけに転ぶのが気になってます。枝とかそういうのを敷き詰めているので、大丈夫だろうとは思うのですが。一応隠れてしまったのですが。
来年にノコペアと・・・そしてまたコクワ数組をペアリングしようかと。何とかいけるかな・・・?

ここでノコ画像を。・・・失敗作と言うか何と言うか。
Dsc01006_1
これは何か、と言えばフラッシュなしの自然光下で撮影したものであります。さらに言うとなぜかアゴを閉じた画像がコレしかなかった、と言う・・・。
そして、メス。
Dsc01003_1
前足の先が広がってるのとアゴの形を撮りたいな、と何度か挑戦して失敗した一枚であります。・・・露光不足でなんかよく分からん画像になってしまった・・・。

撮影ももっと勉強せんとなあ・・・動き回るのが多いコクワはともかく、ぼおっとしてたノコもこんなもんですし。

04:26 AM | 固定リンク

09/12/2015

二つほど 9/12

どうでもいいようなどうもでよくないような、二つほど。

一つ目。ハリポタ悪役「ヴォルデモート」発音が違っていた?(CNN) スペルは「Voldemort」で英語読みすると「ヴォルデモート」になります。が・・・原作者J・K・ローリングによれば本来は「tは発音しない」フランス語読みなんだそうで・・・「ヴォルデモール」とかそんな感じが正しいんだそうであります。
・・・いや、まあ・・・今さらそんなこと言われても、と思いますが。
日本だとあまりそういうことはないんですが(メメクラゲが実は××クラゲだった、とか)ラテン語由来の言語の場合、スペルによっては全然違う読み方をする場合が多々あったりします。例えば「Japan」は英語だと「ジャパン」ですがスペイン語「Japon」は「ハポン」と発音します。・・・あっちの映画とかだとこういうのは結構ネタになるのですけど。当たり前ですが和訳すると「?」になります。
なお・・・実は自分なんかは「ヴォルデモー『』」だと勝手に思い込んでいたりしたもんなんですが・・・なんでだか、分かりませんが、脳内で、勝手に?

二つ目。38年ぶりに「世界最速のカメの記録」更新(CNN)。記事中に動画もあって、見ることができるのですが・・・速い、んだろうか・・・比較するもんがないので何とも言えないような気もします。
「カメと言えば鈍足」というのはイソップ物語の頃から言われてきたことなんですが、実際にはそうもないんじゃないのかなあ、とか思うこともあります。アレ、種類によって大分変ってくるように思えるのですが・・・。
もちろん記録を出したのはリクガメであります。これをイシガメとかクサガメのようなヌマガメがやった、とかそういうことならとんでもないニュースになるんですが。「遅い」というイメージがあるのは主にヌマガメの方なんじゃないのかなあ・・・とか個人的には思ってるのですが・・・さて?

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08/28/2015

だらっと近況報告 8/28

やはり日付的には昨日なんですが・・・久方ぶりに赤坂の氷川神社行ってきました。今年の正月以来なんで・・・半年以上ぶり? といったところであります。

それくらいだとそんなに変化ないわけですが・・・本殿の改築工事みたいなことやってて、お賽銭入れてさて・・・と思ったら作業中の作業員さんとちょろっと目が合う、という・・・まあ、小さな神社ですからこういうこともあるかと。仕事の邪魔になりそうなので鈴は鳴らさずにお参りしました。
石段の下にある四合稲荷(しあわせいなり)はそうこうこともなかったので鈴を鳴らしてお参り。相変わらず静かで落ち着く場所であります。・・・近場に西行稲荷があるんですが。そこにある石のくぼみ?みたいなとこにセミの抜け殻がぎっしりと。「なんか面白そうだな」と写真撮ったんですが・・・いざ見直してみるとかなりエグイと言うか虫嫌いの人にはちょっとなー・・・というものになったので、ここには掲載しません。

それでも今回はちょっと趣向?を変えてアップの画像を。
Imgp0307_11
石段上った先におられる狛犬様一対であります。・・・氷川神社には多数の狛犬様がおいでですが、この一対が最もダイナミックと言うか躍動感あふれると言うか。でもよく見てみると鼻先が欠けてるんですな・・・。

こちらは布袋様とお稲荷様。
Imgp0314_11
「なんだこの取り合わせは」と思うかも知れませんが、お稲荷様は「四合稲荷」で、布袋様は「西行稲荷」の境内におられます。両方ともほとんどくっついてるようなもんなので(鳥居で分けられてはいますが)お隣同士、ということで。

実は今回はちょっと長めに東京にいようかなー・・・とか思っていまして。どっかビジネスホテルで一泊でもしてみようかなー・・・とか思ってたんですが。いや、特に理由はなく・・・寝る場所を変えてみるのもいいかな、とかそんなもんだったんですが。
・・・調べてみるとビジネスホテルって予約しないと結構いいお値段するもんなんですな。もちろん安いところもあるにはあるんですが・・・いや、そこまでしなくてもいいかなあ、なんかもったいないかなあ、とか思ってしまいまして。
じゃあ、一泊したつもりで本でも買うか、と。久しぶりに神田でも行ってみようか、と。
昔々はちょろちょろ行ってたんですが、行くたんびに相当な額使うもんで自然と足が遠のいてしまってました。まあ、今回はちょっと使ってもいいや、とやや大らか?な気持ちで行ってみようか・・・と。

溜池山王や赤坂からだと東京メトロなら・・・どっかで半蔵門線に乗って神保町で降りる必要があります。となると南北線か千代田線で青山一丁目か表参道で乗り換えということに。
・・・なんかめんどいな。
いっそのこと永田町まで北に歩いてそこから直接半蔵門線に乗り込んでしまえ、と。・・・実はコレ、前にもやろうとして失敗こいたパターンなんですが忘れてました。この時もあまり深く考えることもなく。「多分コッチで合ってる」という根拠のない自信と共に歩き始めたのでした。

で・・・着いたのが六本木。
駅の情報・路線図(東京メトロ)
逆方向じゃねーか・・・それでも赤坂辺りからまた乗る気にはなれず。永田町までとは言わんから青山一丁目目指したれ、ということで歩き始めたのでした。雨は降らないのですが湿気が強い・・・。
しかしこの辺なんか見たことあるな・・・と、この頃になってようやく以前の「失敗」を思い出しました。そうだ・・・あの時も青山一丁目行こうとして途中で断念したんだっけ。ついでに今回はよくよく見てみると遠回りどころかぐるっと回って北上しようとしている、という・・・こりゃどっか適当な駅で乗った方がいいんじゃ・・・?
いやいや。歩いてみよう・・・。
やがて見た記憶のない景色がぞろぞろと。おお・・・こりゃあ・・・行けるかな、と。

そんなこんなでようやく青山一丁目→神保町に到達・・・。
書物って雨を嫌うよなあ・・・とかそんなことを思いながらとりあえず書店街を目指します。当初の予定としては書泉グランデか三省堂に寄って、それから小さな店を回ってみようかな・・・と。最初に新刊それから古書、といった具合だったんですが。
三省堂で「何がいいかな」とぶらぶらしていたら「日本の美術」というのが。そこに「琳派」の本が・・・さらに江戸期の動植物の本が・・・! 琳派はしっかりした本を持ってませんし、江戸期の動植物というのは非常にそそられるもんであります。お値段は・・・悪くない。これにしようか・・・?

ということで買ったのがコレであります。
Imgp0325_1
左が狩野博幸監修「江戸の動植物図譜」(河出書房新社)で・・・右が「北斎漫画」(青幻舎)であります。「北斎漫画」は文庫版なんでやや小さいですが完全収録というなかなかのモノ。
・・・琳派は?
いや・・・酒井抱一特集のと細見美術館の琳派の本とあって、どっちにしようか迷った挙句「どっちもやめにしよう」ということに。片方買うと多分もう片方も欲しくなるでしょうし。そうなると際限なくなりそうで、そこまでは・・・ちと。ということで「北斎漫画」を優先することにしました。
ただ一つ、と言うかいくつか問題が。コレ、両方ともビニールがかかっているんですが(サンプル?用に空いたのがあってそれ見て決めたんですが)なんか・・・買ったことで満足してしまってそのままになるんでは・・・と。実際、これで満足してしまって「もう他はいいや」ということになって古書にまで手を伸ばすことなく帰ることになってしまったのでした。
なお。書店で店員サンが「こちらもどうぞ」と何か宣伝っぽいのも一緒に入れてくれたんですが・・・
Imgp0328_1
・・・そう言えば今日乗った車両で「一台丸ごと巨人の宣伝」というのもあったっけ。

追記:ノコギリクワガタの「割り出し」つまり幼虫の掘り起しを行って7頭(二齢2頭、初齢5頭)得ることができました。が・・・コクワガタの方はまだまだ幼虫が出て来ません・・・今回は難しいかも?

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08/25/2015

自律飛行

・・・能動的飛行? というのもちょっと違いますか・・・いずれにしてもそういう「飛行」ではなくあくまでも「滑空」であります、これは。
糸を使わずに飛ぶクモを発見(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。・・・なんで「糸を使わないで空を飛ぶ」「クモ」というのが珍しいか、と言うと。実はクモ(基本的に網を張るクモ)は「糸を使って空を飛ぶ」ことができます・・・幼少期ですが。
卵から孵ったクモの仔たちは高いところに上ります。そしてお尻から糸を出して・・・風をつかまえて乗ります。つまり「滑空」であります。
これは同じ場所に多数の仔がいるよりも散らばった方が効率がいいからでもあります(場合によっては共食いするので)。そしてばらばらに散った先で大きくなってまた仔を作るわけです。もちろん、その頃にはもう飛ぶことはできません。小さくて体重の軽い仔の頃だけの話であります。
当然のことながらこの手のクモは日本にもいます。いや、フツーにいます。春先に仔グモが固まっていたらこれから飛ぶか、あるいは風の影響で集まってしまったのか・・・そのどっちか、ということがよくあったりします。

対して↑のクモは習性として「滑空」しています。・・・たしかに「飛ぶ」・・・自らの意思で浮力を得る・・・いや、浮力は得てるから翼などの器官を利用して空中を移動、しかも能動的に・・・というのとはちょっと違っていますが。それでもムササビとかヒヨケザルとかトビトカゲなんかと同じ方法であります(逆に言えば鳥やコウモリとは違う、ということになりますが)。
・・・もちろんこの方法だと一回高いところに上る必要がありますけども。
そのため「上から落ちても地面にまでは至らないように」ということでこういう習性になったのかも知れません。樹上生活に「専念」するため・・・とか。ああいう熱帯雨林では樹の「てっぺん」「中ほど」「根近く」で生活相が大分異なるもんであります。その「差」は思う以上に大きいもので・・・注意を要するものだったりします。人間で言えば他の星に行くようなもんでしょうか・・・そのためこういった「回避策」は重要なわけです。

ところで。↑落下実験「自由自在に滑空できる虫を探している。調べ方は単純で、高いところから虫を落としてみるだけだ。」(「」↑記事より引用)というのは・・・結構乱暴に見えますが、一つの方法だったりします。もちろんその虫の適性とか行動を熟知していないといけませんが。実際、アリなんかだとかなり上手に「滑空」する、というのは前々から知られていたことでありました。なんでかと言うと・・・まあ、やっぱり「実験」があった、ということだったりします・・・前々から。

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08/19/2015

だらっと近況報告クワガタ 8/19

日付的には昨日、ノコギリクワガタの掘り出しを行いました。これでコクワ・ノコ合わせて残ってる幼虫はゼロになりました。
・・・ノコは去年メス殺しがあって、その直後には卵も何も確認できず「失敗か・・・」と急いで繁殖物ペアを別途購入して翌年(つまり今年)の繁殖を目指すことにしてました。が・・・今年の2月に念のため?に放っておいた産卵セットから3頭の幼虫を確認。こないだメスが羽化した、とこの「あれこれ」にも書きました。・・・そして今回はオス。
残り1頭は・・・掘り出してみたのですが溶けてました。サナギどころか幼虫の姿も確認できず(皮?はあったんですが)何らかの事情で落ちたと思われます。ともあれ、去年購入したワイルドペアの仔からワンペア確保、ということになったんですが・・・。
実は今月5日に昨年購入した繁殖物ペアでもメス殺しが起きてしまいました・・・ノコは比較的オスメスの仲がいい、と聞いてたんですが・・・うちに来た2ペアが特殊?なのかそれとも別の理由があるのか? いずれにせよ来年は少し考えないといけないようです。いくら一夏限り、とは言え殺害されるというのは(しかもバラバラ)あまり気持ちのいいものではありませんし。

こちらがその今回羽化したオスであります。42.8mm。
Dsc01015_1
さすがに小歯型であります。
Dsc01014_1
うちの実家の地方では「糸ノコ」と呼んでました。

ノコのオスは「大歯型」「中歯型」「小歯型」というように分類されます(他の分類方法や呼称もあります)。店で売ってるのは大あごが大きく湾曲した「大歯型」がほとんどではないかと(うちの実家の地方では「水牛」)。こっちの方が見栄えがいいですし。弯曲がほとんどなくなると「中歯型」で、大あごの形そのものが単純?になる「小歯型」というようになります。・・・むかーしガキの頃に「極小歯型」みたいなノコを見たことあります。メスとほとんど変わらんほどにちっこい大あごでしたがちゃんと自分よりでかいメスと交尾してた、という・・・。
いずれも同じ種で繁殖にも問題ありません。遺伝か生育環境か、と言われてますが・・・原因の決定打?的なものはないようであります(遠い未来に別種に分化するか、と言えば・・・??)。まあ、生物の個体差というのは実は結構はっきり出るもんで、様々な要因が複雑に絡んでそうなることが多いので(逆にやけに単純なのもあったりしますが)「そういうもんなんだ」と割り切る?ことも必要かと思われます。

掘り出した直後はメスと同じようにぼおっとしてました。やっぱり来年に活動開始、ということになりそうであります。

これでノコはワンペア確保。去年購入の繁殖物ペアの幼虫も確認していますから・・・ノコはなんとなりそうな。
対してコクワなんですが。あんまり数を増やしても意味がないので
1.「ワイルドメスの無交尾」
2.「去年羽化したオス×去年羽化したメス2頭」
3.「ワイルドオス×去年羽化したメス2頭」
4.「今年羽化した最大オス×今年羽化した最大メス」
の組み合わせでやってみることにしました。
1.ワイルドメスは去年までに交尾済み。「一度交尾したら二回目以降は基本的に必要ない」というのは本当なのか、というのもあってメスを単独で投入。一か月ほど前に落ちてしまったので・・・一応掘り出しをやってみました。
結果は・・・??? 産卵活動っぽいのはやってたんですが産卵木は結構原形をとどめています。こりゃあ・・・産んでない?

2.の方はこないだ割り出しを行いました。さらにメスも回収・・・と思ったんですが・・・これがなかなか。3ミリほどの園芸用ふるいまで使ったんですが1頭確保できず(1頭は偶然確保できましたが)。さらにこっちも産卵した形跡はあるのに・・・産卵木ぼろぼろなんですが・・・卵も幼虫も見つからず。仕方ないので未発見のメス1頭と一緒に現在放置してます。
3.はまだ放ってあったりします。ワイルドオスはこないだ落ちてしまったんですが、もう少ししてから割り出しか、といったところで。
4.ですが・・・メスを単独で産卵セットに放り込んで(その前に一週間ほどオスと同居済)みたところ、なーんか・・・産卵活動してる様子がない。産卵木はマットに埋め込む前に加水してあるのでカビの格好の餌食であります。が、「メスが産卵活動を始めるとカビが減る」という情報があって、実際産卵した木にカビはほとんど生えてきません。それなのにぼつぼつとカビが。
そこでオスも投入。するとカビが激減。でも産卵木を齧った跡がほとんどない。・・・産んでるのかそうでもないのか・・・???

というわけでコクワの方は次世代の確保がちょっと怪しい状況だったりします。まあ、数がいるので一年くらい飛ばしてもいいかな、とは思うのですが。コクワは成虫で数年越冬するので繋ぐことはできると思うのですが・・・?

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08/13/2015

明日全滅するわけでは

ないんですが。
大量絶滅期、全生物種が危機的状況に(Yahoo!:AFP=時事)・・・「現在」は生命誕生から数えて六回目の大量絶滅期に突入しつつある、ということであります。なお、直近の五回目の絶滅期は6600万年前のいわゆる「恐竜絶滅」の時のもので・・・これの直接的な原因は「隕石衝突」と言われています。
・・・そして今は「六回目」、と。
だからと言って明日にも地球規模の大異変が起きて「うわーちきゅうももうおわりだー」となるわけではなく。少しずつ少しずつ変化は進行していくものであります。今生きている人類が存命のうちにそういった完璧なまでの危機的状況になってるか、と言えば・・・そこまでいかないのでは、と思われます。「五回目」の時だって「絶滅のプロセス自体は比較的短期間だったとされる。」(「」内↑記事より引用)のですが・・・数十年とかそういうスパンではなく、ましてや数百年とか数千年でも怪しい限りであります。

以前には「小氷河期」とも呼ばれてました、現代(いやこれはまだ呼ばれてる最中ですか)。「氷河期」と言うと地球全土が氷に覆われてしまう、というイメージがありますがいわゆる「間氷期」という「氷結の中休み」的な期間があって、現在そうではないか、とされています。・・・もちろんこれも数十年とかそういう短いスパンではありません。
と言うことはやがて本格的な氷河期が来るんでは、ということになります。
↑記事はそれとはまた別に、ということなんではないか、と。現状の様々な環境から何からの問題からすると・・・実際に生物種は確実にその数を減らしていますし・・・「六回目」の最中ではないか、ということかと思われます。

大量絶滅の原因は様々で、どうやったら防げるとかそういう話でもありません。もちろん、現行の環境問題等への対策などは意味なし、と言ってるのではなく・・・ある意味どうしようもない、人智の及ぶところではないのではないか、ということであります。
人間なんてのは実にちっぽけなもんで、地球に対して自然に対してどうこうできるほど壮大な力は持ってません。でもだからこそできることもあるわけで。完全放棄するよりは何かできることをやっていった方が前向きだと思うのですが・・・。
ただ・・・色々手を打ってもこのまま数億年とかそれくらい「現生人類」が今のような状態を継続して繁栄していけるか、と言うと・・・そこまではどうかな、と。大量絶滅というのは避けようもないもんなんで・・・また違った解決策?と言うか救済策?と言うか。その辺を未来の人類?に期待はしたいところなんですが。

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08/11/2015

ぶーびぃ

可能性としてはなくもないんですが・・・?
「海なし県」なのにカツオドリの幼鳥保護、埼玉県越生町(Yahoo!:産経)
カツオドリ属(Wikipedia)
カツオドリとは「空から海中へダイブするのに適した海鳥」で、根元が太く先端の細いクチバシや流れるような額の形状が特徴でもあります。空中から急降下するのですがその時は翼を畳み(通常とは違い完全に畳まず後ろへ伸ばす格好)頭から海面に突っ込みます。海中ではその勢いそのままに泳ぎ回り、獲物を捕らえて海上へ上がってきます。
「カツオドリ」という和名はカツオ漁などの時に用いられる「鳥山」からかと。エサとなる小魚を追って「山」のように海鳥が群れるのですが・・・その代表的な鳥だったりします。
しかしその「海面に頭から突っ込む」という習性ゆえに老齢になるとほとんどが失明してしまう、という話もあります・・・。

そんな生粋の海鳥が海のない埼玉県に。
・・・「迷鳥」という区分があって(「留鳥」は一年中見られる「冬鳥」なら冬だけ、とか)これは生息域から大きく外れているのに目撃された、ということで今回もこれに当たると思われるのですが・・・通常は台風とかそういった気候的にヤバい状況になって、風に流されてきた鳥・・・とかそういうことだったりします。
が、今回は特にそういうことはなく。
若鳥ですから迷って来たのは間違いないようで。でも自力でここまで来るかなあ、とそういう疑問はたしかに。でもカツオドリを人為的に・・・というのも。結構デカい鳥でありますし、何より「需要」が・・・ちょっと。飼うには明らかに向いてない鳥であります。法律上も難しいのですが、そもそも個人じゃ無理でしょうし(エサはもちろん、相当なスペースが必要ですし)。・・・近隣の誰かが海上で捕まえてきて放した、というのも・・・なんかよく分からない話であります。

無事に良くなって海に放されるといいのですが。・・・なお、カツオドリは英名で「booby(ブービー)」と言います。例の「ブービー賞」は本来は「一番ビリ」の意で、でも日本では「下から二番目」という意味になってる賞ですが直接関係あるのか、と言うと・・・さて?
ただ、ゴルフ関係てのは鳥の名前(イーグルとかアルバトロスとかコンドルとか)をよく使うのでその流れからなのかなー・・・とか思うのですが・・・?

11:22 AM | 固定リンク

07/30/2015

だらっと近況報告クワガタ 7/30

今年最後じゃなかったみたいで・・・。
前回の「7/4」の時に「幼虫だかサナギだか」と言ってたコクワが羽化してました。・・・ほとんどのは外から見える位置でサナギになってたんですが(逆に地表で羽化したのもいましたが)こいつは奥の方に蛹室?っぽいのが見えてサナギ?っぽいのがあって、それ以降羽化したんだかどうなんだかも判明できませんでした。
それが日付的には昨日、どうも羽化してるっぽい? ということで掘り出しを行いました。
これがコクワガタは本当に今年最後の掘り出しとなります。

さらに去年メス殺しがあって以降、放っておいたノコギリクワガタの産卵セット。そこからまさかの三頭の幼虫を発見。春前に飼育ビンに移していました。・・・ノコは羽化まで1年程度の「一年一化」ではなく2年ほどかかる「二年一化」が多い、とのことだったので来年に羽化なのかな、と。さらにノコは羽化してから一年ほど土中で過ごしてから(もちろんエサも食いません)改めて次の夏に出てきて活動開始するので、じゃあ、来年のさらに次の年になってからかなあ・・・と思ってたんですが。
それが・・・一頭羽化。さらにもう一頭は前蛹状態になってます。問題は残り一頭で。・・・外から全然見えない、という・・・サナギになってるのかそれとも・・・?

左がコクワで、右がそのノコであります。
Dsc00996_11
コクワ27.9mmでノコ31.5mm(実は親メスや購入メスより大きい)。いつもならコクワは激しく動き回るもんなんですが、こいつはやたら静かでありました。ほとんど動かない。今までの中で一番おとなしいかも知れません。ノコの方は明らかにぼおっとしていて小型ケースに移した後も(コクワはさっさと潜っていったのに)しばらくぼおっとしてました。やはりまだ動きは鈍いようであります。
・・・そんなわけで撮影もカンタンなはずだったんですが・・・なんか今回はうまくいきませんでした。ピンボケや光量不足ばかり。自然光があまり入らない時間帯だったせいかも知れませんが。

見ての通り両方メスなので比較してみると・・・やはりノコの前足の形状が目につきます。
クワガタのメス、というのは結構判別が難しく、特に日本産はアカアシクワガタとかミヤマクガワタならともかくコクワガタとヒラタクガワタやオオクワガタとか。ノコギリクワガタはやや赤みがかるんですが、それでも生粋?のムシ屋ではない自分には判断が難しかったりします。
それでも「コクワのメスは前胸部にツヤがある」とか「ノコは前足の幅が広くてずんぐりしている」なんてのはたしかにそう見えるもんであります。結構印象が違う、と言うか。

・・・産卵方法の違いもあるのかなあ、とシロウト考えですが。
ノコは「マット産み」と言って基本的に卵を産卵用マットに産みます。対してコクワは「材産み」と言ってシイタケのほだ木などの朽木の産卵木に産みつけます。自然界ではどうなっているのか分かりませんが、朽木に直接産むかそうでなくてもいける、ということなのかそういう違いかも知れません。ノコの幼虫は朽木を食べない、というわけではありませんし。
ただ、メスの前足が明らかに「潜っていきやすい」形状なような、そんな気がする・・・ということであります。

三年前に購入したペアはこの間オスメス共に落ちました。これらの子供(?)がここまで増えてます。・・・あんまり増やしすぎるのもどうかと思うので制限はしてますが・・・どうなるのかなあ、と。コクワは次は幼虫を探す「割り出し」を来月以降にやる予定ですが、ノコは去年購入してたペアが産卵したのでこれもしばらくしたら産卵セットをバラして、さてどうなるか・・・。
まあ、まだまだ何かありそうであります。季節的に今だけ、というもんなんですが。

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07/24/2015

だそく

「蛇足」とは読んで字のごとく、ヘビの足のように余計なもののことであります。
前後の肢の残る原始的なヘビの化石ブラジルで発見(Yahoo!:時事)。白亜紀初期であります。
画像:前後に足が残る原始的ヘビ化石(Yahoo!:時事)
ヘビ、というのは非常に特徴的な生き物で・・・前後肢、つまり手足に相当する部位がありません。特殊に進化した体を使って這い回りますが、かえって手足がない分器用に動き回っている印象もあります。・・・もちろん「何かを掴む」とかそういった動きは絶対にできないわけですが。それでも移動手段という点からは非常に有効な体となっていたりします。

現生ヘビの中でも原始的とされるニシキヘビなんかにはツメのような器官が胴体に埋まるようにあったりして。後肢の名残ではないか、とされていたりします。
たしかに大昔には四足あった、とされています。これは特に脊椎動物には一種の「共通フォルム」があって、これから「引き算」することで今の姿形を得た、ということになっているからであります。そのカタチは「頭」「胴体」「四足」「尻尾」がある、というもので・・・ヒトは「尻尾」を引き算した、とも言えます。
ヘビはこのうち「四足」を引き算することであの独特な動きのできる体を手に入れてます。

・・・と言うことは「四足のあるヘビの化石」は必ずあるはずだ・・・ということなんですが。それがようやく見つかった、というわけで。
しかも陸上性。海の中の生活に適応して四足がなくなった・・・という考え方が完全に否定されたわけではありませんが、かなり有効な「証拠」となるわけです。洞窟や岩場を移動しやすいように四足がなくなっていった・・・というのが有力な仮説になりそうであります。いずれにしても研究が進めば新事実も出てくるかも知れません。
ところで。
ヘビは「足のない爬虫類」なんですが・・・「足のないトカゲ」というのも実在します(アシナシトカゲ)。「ただのヘビやん」と言われそうですが、よーく見てみると頭の形とかたしかにトカゲだなあ、とか思ってしまったりして。さらにあの特徴的な体も無脊椎動物なら結構普通にあったりしますし。
・・・実は「特徴的」ではないのかも・・・とかそんなことも思ってしまいますが。そうなると何が特殊なモノなんだか、とやや戸惑ってしまいます・・・。

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07/23/2015

鶏、貸します

アメリカで「レンタルチキン」に関心集まる(Yahoo!:ロイター)。費用は居住地にもよりますが400ドル(5万円弱)。産卵用の鶏2羽を半年程度借りることができ、ガイドブックと鶏舎もついてくる、というもの。あくまで「レンタル」なので期間後は「返却」することになりますが・・・そのまま買い取ることもできる、とのことであります。
・・・日本で考えると・・・↑記事に「産卵鶏は通常、1週間に8-14個の卵を産む」(「」内↑記事より引用)とありますから、まあ、1週間に10個(2羽いますから)として。このペースで半年、とすると・・・10×4=40。一か月に40個で、40×6=240個。大体250個くらいの卵が得られる、という試算になります。
今の鶏卵の小売価格は・・・10個で200円くらいでしょうか。1個20円。20×250=5000円・・・半年で5万弱じゃあ、ちと割に合わない・・・?

いや、そう考えるのは早計かと。現在アメリカでは鶏卵は値段が高騰しているそうですし。この計算通りにはいかないかも知れません。
しかも実際には↑記事のみの「レンタル」とするならば。エサ代とかその辺はどうするんだろう、とか。鶏舎は貸してくれる、とのことですから鶏を飼う「場所」は確保できますが・・・エサや水なんかは自前だとするとまた出費に加算されることになります。
・・・これはアメリカの話なんですが、日本で、となると・・・ちょっと向かないかも・・・?

でも「身近な生き物が卵を産む」という一見当たり前のことなんですが、実際に経験することのあまりなさそうなことを経験できる、というのは非常に興味深いことかと。スーパーなどでカンタンに買うことのできる「タマゴ」ですが、実際に身近でそれを「生産」する場を見ることができるわけです。
そういう「利点」は価格の差を埋めて余りあるものかと思われるのですが・・・。

日本でなら例えば町内会とかマンション自治会で、とか一個人ではなく何人かで・・・というのは方法としてアリかと。鶏というのは結構臭いのするもんで、実際にはそれなりの広さが必要だったりします。アメリカなら結構クリアできると思われますが、日本だとその辺がちと難しいかも知れませんし。
・・・でもビジネスとして日本で成功するか、となると・・・土壌的にどうなんだろう、という思いもあります。例えば「イヌ、貸します」「ネコ、貸します」というのは全くないわけではないのですけれど・・・メジャーではありませんし。
「生命」に対する捉え方、と言うか。その辺の「差」でもって「違い」が出てくるかな・・・と。

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07/22/2015

去った猫は

アメリカ・不明の猫を7年ぶりに発見、新旧飼い主間で所有権争い(CNN)。こういうのは日本でもありそうな話だと思うのですが。一般的に特定の人物になつかない・・・いや、なつかないと言うより服従しない?・・・とされる猫の場合。引っ越しなどで逃げ出してしまう、というのはよく聞く話であります。
猫は人ではなく家につく、とも言われます。飼い主ではなく飼い主の家に馴染んでいるのだ・・・ということでしょうか・・・。
ペットとしては比較的人との距離を保ちがちで、しかも俊敏とくればこうやって飼い主その1のもとを離れる→飼い主その2のもとへ・・・ということはいかにもありそうなことではあります。

しかし・・・↑記事でアメリカと日本の違いも。
やはり「マイクロチップ」でしょうか。たしかにこういうのがあれば迷い猫となっても探しやすくなります。・・・費用とか規模とかその辺も気になりますが。小さな組織だとあまり意味ないでしょうし、それなりのネットワークがないと効果がなさそうな。技術的な問題、というのはそうでもなさそうなんですが。
でも日本だと普及しないかも知れませんが、ちょっと、心情的に。

そしてこれで裁判になる、ということも。そこまでしない、というのが日本的なのかも知れませんが。でもなんだかんだと「うちのだ」「いや違ううちのだ」と争い続けるよりもこっちの方がいい・・・と言えなくもありませんけども。

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07/12/2015

「てんねん」とは

その川で生まれ自分で海に下り自分で川を遡ってきた鮎。・・・でも区別するのは難しそうですし。
「長良川の鮎(天然)」岐阜市の準絶滅危惧種指定・・・漁業関係者反発(Yahoo!:岐阜新聞Web)。前述の「昔ながらに遡上してきた鮎」が減っているんではないか、というのが岐阜市の見解であります。が、漁業関係者からすれば「人が稚鮎を放流して、それらが遡上した鮎」も「鮎(天然)」となるわけで、そういうのを「絶滅するかも」と指定されたら一種の「風評被害」となるのではないか、という懸念が出ているわけであります。
実は他の自治体でも「鮎(天然)」はこういったレッドリストに載っている場合があるんだそうですが・・・場所は長良川。鵜飼いや鮎の産地としても知られている場所であります。

・・・単純に、ですが。単純に定義の問題ならリストの方の「鮎(天然)」を「鮎(地産天然遡上)」とかそういう風に細かく指定すればいい、と思うのですが。
稚鮎を放流、と言っても鮭などのようにその川で獲れた仔を放流するわけではありません。有名なとこでは琵琶湖産とか。他にもいくつか「産地」がありますが・・・そういった鮎の仔を放流しています。ただ、データとして「今年長良川に上ってきた鮎のうちどれくらいが長良川生まれか」というのがないので(かなりシビアな調査をしないと・・・時間も相当に必要です)基本的に「鮎(天然)」としているわけです。

なんか・・・個人的に、ですが・・・どっかで「ズレ」が出たのかなあ、と。市の方も解釈の違いは認めるけど訂正するつもりはない、というのは・・・どうなんだろう、と。もっと話し合いの余地があってもいいような気がするんですが。岐阜市にとっても長良川の漁業関係者というのは重要な存在だと思うのですが。
ヘンな風評が流れるのは双方にとっても良くないことでしょうし。どうにかならないもんなんですかね・・・?

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07/04/2015

だらっと近況報告クワガタ 7/4

やはり日付的には昨日、最後?コクワの掘り出しを行いました。

最後?はオス47.4mm。ツイッターのヘッダ画像・おすそ分けと同一個体です。なお現在最大のオス49.1mmと共に幼虫として割り出した時から「でかっ」と思ってたりしてた個体でもあります。
Dsc00978_1
羽化を確認したのが6/25(蛹化を確認したのは6/1)なので・・・やや遅めの掘り出し、ということになります。いや、掘り出す個体掘り出す個体みんな真っ赤だったんで・・・もうちっと待って黒くしてからにしようかな、と。しかしなんとなく前翅が赤っぽいんですよねえ・・・このオスも。それでもアゴ太くてどっしりとしています。

「最後?」というのはもう1頭幼虫?がいるからなんですが。・・・こいつも確認できません。いや、幼虫かサナギか、すら。ここんとこノコの方も静かなもので、ガリゴリとビン(ガラスではない)を齧る音もしないもんで・・・じゃあサナギか、と言えばそうでもないっぽいようで。
まあ、こいつはそもそもが唯一の2齢幼虫での割り出しだったので・・・二年一化を狙っている、かも知れません。

ノコギリクワガタの話が出ましたが、3頭の幼虫も相変わらずで。1頭が前蛹かなー、と思ったらまだ動いてましたし。でも蛹室っぽいのを作ってるのでやはり分かりません。ノコは二年一化が多い(しかも羽化してから1年は蛹室の中)という話ですんで・・・来年かもなあ、と。
・・・そう言えばノコですが、今年のペアの卵と仔(もちろん初齢幼虫)を確認しました。じゃあ、親ペアはこれからはゆっくり過ごしてもらおうかい、と思ったんですが・・・オスは容易に見つかったんですがメスがどうにも発見できません。そりゃあ、用土全部ひっくり返しゃ見つかるんですが・・・それするとあの小さな幼虫・・・小指の爪ほどもない・・・も掘り出しちまうことになるわけで。
本来ならメスが用土の中を動き回って幼虫や卵に影響が出るのを防ぐ意味でも取り出した方がいいのでしょうけど・・・そのうち会えるかな、ということでエサだけやって放置してます。オスは・・・なんか泰然自若としてます。やり切った、と言うか何と言うか。

同時にコクワの親メスと去年羽化した4頭のメスを産卵セットに投入してます・・・。
種メスは今年最後と思われるのですがすでに朽木をかじりまくってます。時折思い出したように地表に出てくるのが・・・なんか、ちょっと、さびしそうな気もします。4頭の方は2頭ずつ分けているんですが、朽木をかじり倒した跡はあっても当人?たちは姿見せません。・・・どうやって取り出そうか、割り出しまで放っておくか・・・とかそんなことを考えてます。いや、小さいんですよ、4頭とも。20mm程度なもんで・・・。

これで「だらっとクワガタ」も一段落かなあ、と。後はノコがどうなるか、とか・・・それくらいですか。

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06/26/2015

奇妙奇天烈動物

よくあることっちゃあ、よくあることなんですが。
「ハルキゲニア」の「本当の頭」見つかる・・・実は上下逆(engadget日本版)。「バージェス動物群」という非常に特徴的な生物の一群があります。生きていたのは約5億500万年前のカンブリア紀中期頃で、かの「カンブリア大爆発(生物の多様性が爆発的に増した時期)」の少し後になります。

「バージェス」というのはカナダの地名で、同様なものは中国やオーストラリア・グリーンランドでも発見されていますが、何よりも最初に見つかった場所、ということでこの名前が有名だったりします。
その特徴は・・・「なんじゃこりゃ」という外見。「ピカイア」とか「アノマロカリス」もこの一群に含まれています。
このハルキゲニアにしても名前(属名)に「夢想」とか「幻覚」とかそういった意味合いを含んでいたりします。化石として見つかっていますから当然復元されるんですが、「丸っこい頭に細長い胴が繋がってて背中に細長い無数の触手を背負い、たくさんの鋭くて長いトゲを足にしたイキモノ」ということになりました。

が・・・研究の結果「背中の無数の触手」が実は「足」で「たくさんの鋭くて長いトゲ」を背負ったイキモノ、ということに。そして「丸っこい頭」は体の一部ではなくて・・・その下に細い「本当の頭」があった、と(別ソースでは「丸っこい頭」は身体の内容物が飛び出た跡で、こっちが体の後部(AFPBNews)とのこと)。
上下さかさまで想像されていた・・・ということなんですが。

まあ・・・こういうのは例えばイグアノドンみたいに今では「二足歩行で親指が立ってる草食恐竜」が発見当時は「四足歩行でツノのある恐竜」だった、とかそういうのもありますし(なんでツノが二本あるんだろう、とかそういう話だったらしい・・・しかも脊椎が足の下、とかスゴイ想像図まで)。
二足歩行の肉食恐竜の姿勢とか、四足歩行のいわゆる「雷竜」の頭部と尻尾の関係とか。羽毛にしても可能性の範囲内で色々言われてたりします。・・・何分にも昔々のことですし。分からんことの方が多いので仕方ないことでもあるんですが・・・。
「前はこうだったのに」とかそんなこだわり?を示す人もいたりして。いやあ・・・世の中って分かってないことばかりなんだ、と言っても信じない人って結構多かったりするもんですが。

01:31 AM | 固定リンク

06/25/2015

増えすぎると

何でも不安材料になるものですが。
黒い羽の水鳥・オオバンが琵琶湖で急増・・・中国からの「移住」か(Yahoo!:産経)。なんか見出しに恣意的?なものを感じないでもありませんが。「オオバン(大鷭)」というのはたしかに黒い水鳥で、基本日本では冬鳥なので、まあ、間違ってはないのですけども。・・・でも西日本では留鳥だったりするし・・・渡る方面も色々あったりもします。
オオバン(Wikipedia)
東日本だと上野の不忍池にもいたりします。去年の春先に「カモを撮りに行こう」と思って行ったらオオバンばっかりだった・・・とかそんなこともありました。

大きさはハトよりちょい大きい印象。カラスほどもないかな?くらい。
特徴は白い「額板」というやつで、クチバシから額を覆うように「白い板」があります(普通?のバンはこれが赤い)。そして・・・「弁足」これは水鳥によくある「指と指の間を膜が覆っている」という「水かき」ではなく・・・「指ごとに膜がくっついている」という形状だったりします。
オオバン(バンも)の場合は指の関節を意識している?ようなカタチなので・・・なんだか泳ぐのヘタくそに見えます。しかしこの形状のおかげで蓮の葉の上を歩いたりすることもできるようです。・・・いや、オオバンじゃ無理かなあ・・・バンの方が小さいから、こっちなら問題なさそうな。
この「弁足」実はカイツブリの仲間も装備?してたりします。が・・・こっちは明らかに泳ぎに適していて指をそれぞれ覆うような形。細かい調整がしやすそうで、実際カイツブリは非常に巧みに潜水してエサを得ています。

これが琵琶湖で増えている・・・ということで。しかし・・・こういうのは結構変化がありそうな気もしています。実害的なものも今はそれほどないようですし。もっと長いスパンでじっくりと見守る必要があるんでは、と。
・・・でもそんなこと言ってて「被害」が拡大、とかそういうことになったらそれはそれで困る話でありますけども・・・?

07:49 PM | 固定リンク

06/24/2015

だらっと近況報告クワガタ 6/24

やはり日付的には昨日、コクワガタ3頭の掘り出しを行いました。・・・残るは1頭。すでにサナギは色づいてます。そして・・・残り1頭がまだ幼虫のまま、ということも判明。こいつだけ二年一化の可能性も出てきました。よく考えてみりゃ、去年割り出した時の唯一の2齢幼虫がこいつだったような。

まずオス43.6mm。
Dsc00964_1
まだアゴにサナギの皮がついたままだったりします。
さらにオス43.6mm。なぜか同サイズ。
Dsc00970_1
こちらも赤いんですが、恐らくまだ羽化して間もないからかと。
そしてメス29.1mm。
Dsc00972_1
元気であります。この3頭は同日に蛹化を確認してるんですが、やはり個体差があるようであります。

ところで・・・種オスと次男の比較をしてみよう、ということで撮影。
Dsc00954_1_2
左が種オス、右が次男・・・。
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うーん・・・。

結論から言うと・・・あんまし変わらんかなあ、と(オイ。
イメージと言うか印象と言うか。そういったところの違いはあるような気がするんですが。アゴの根元近くの形が若干違うような、とか。でもそれほど大きくは・・・違わないよなあ、と。個体差だろ、と言われればそれまでですし。
でも今後もちょっと留意しておきたいところだったりします。・・・系統的なナニカ、とかそういうところも出て来そうですし。

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06/20/2015

だらっと近況報告クワガタ 6/20

やはり日付的には昨日、コクワガタの掘り出しを行いました。

・・・計8頭。これで生存しているのは購入したワイルドペアを含めて22頭。残り5頭なんですが・・・うち4頭はサナギを確認してます。しかしやはり残り1頭のサナギを確認できてないような状態だったりします。ともあれ、今回は最大数の掘り出し。

まずはオス40.5mm。
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他にオス46.0mmがいるんですが、この2頭は真っ赤であります。まだ早かった・・・のかも知れません。背中にシワ?みたいなのがあるのも気になるところですが、元気に動き回っているので一安心。

さらにオスはもう1頭。42.6mm。
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・・・こっちはすでに真っ黒。
この3頭は二年一化組最後の3頭で、これで9頭いる二年一化組はオス4頭メス5頭という結果に。バランスいいんだかどうなんだか、てなとこですが・・・こないだ掘り起こした時はメスばっかだったんでやはりバランスいいんだろうか・・・?

残り5頭は一年一化組でありますが・・・なんとこっちは全部メス。
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29.8mm。他に28.2mmと28.0mmと30.3mmといったところで、現在最大メスを更新しました。・・・でもなあ、計ろうとするとめちゃくちゃ動き回るんで・・・正確性にやや欠けるような。だからほとんどが「3センチほど」ということになるかと。

そして29.0mm。
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画像だと分かりにくいんですが、前述の4頭ははっきり分かるほど真っ黒でした。最後の1頭はやや赤みがかってる?ような? という印象で。

そこで気になったのが前にも書いた「本当の父親」というところだったりします。・・・ただ、今いる父親?はやや赤みがかった上翅で、どっちかと言えばこれまでのメスの方が近い印象だったりします。が・・・↑一年一化のメスはどっちかと言うと二年一化組や去年羽化した次男(長男は羽化不全で死亡のため)に上翅の印象が似ているような・・・???
今日掘り起こした二年一化組のオスたちは、当初は「あれ? 今いる父親?に似てる・・・?」とか思ったんですが画像見直してみると去年羽化した次男の印象があるような。アゴの形とか。
・・・先でも後でも交尾相手の遺伝子が混じることがある、のかそれともこんなサンプル数ではこんなもんなのか、その辺はナゾですが。例えば数代前に先祖の遺伝子が発現した、とかそういう可能性だってあるわけです。

とりあえず残り5頭。全部掘り起こしてからちょっと比較してみようかな、と。そんなことも考えてます。

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06/19/2015

しぶとくて繊細

ピラルクの「エサ」から「奇跡の魚」へ・・・浄化槽で7年生き延びた金魚(MSN:産経)。もしかしたら「7年」ではなくてもっと長い期間かも、とも思いますが・・・さて? 7年ほど前に生き餌から飼料に切り替えた、とのことですからその前までは金魚をエサとしていたわけですし。

「小赤(こあか)」と熱帯魚関係では呼ばれています。少し大きくなると「姉金(あねきん)」と呼ばれるようになります。これらは基本和金という種類の金魚で・・・こう言っちゃうとなんですが・・・売り物にならない金魚の子供、ということになります。夜店の金魚もほぼ同じであります。
これを肉食魚飼ってる人はエサにします。
メダカを使う人もいますが・・・サイズの問題もあるのでやはり小赤が、という場合が多いようでありますが・・・「小赤ばかり食べさせると病気になる」という話があります。

金魚には「サイアミナーゼ」という物質が含まれており、これがビタミンB1を破壊するらしい・・・。
要するに小赤ばっかり食わせていると魚が「脚気」になる、ということであります。が・・・コレ、どこまで真実かどうか、となると? 気になる人は先に小赤にビタミンを含むエサを食わせておいて、それをいざ肉食魚に、とかそういう方法もあったりして。

↑の飼料切り替えがそれと関係あるのかどうかは分かりませんが(多分関係なさそうな)・・・実は金魚は意外な場所でひょっこり生きていたりすることがあります。例えば庭の池の、そのそばにたまたまあった桶の中、とか。あるいは井戸の中にいた、とかそんな話もあったりします。エサ・・・その辺も謎な場所にひょっこり、とか。
意外としぶといもんなんですが、その代わりと言うか水質の変化にはモロかったりします。有害な物質はもちろん、硬度などでも。見た目キレイな水でも入れてみたら死んでしまった、ということもよくあったりします。

その辺もヒトとは違う生き物なのであります。・・・↑の「奇跡の魚」ももてはやされ始めたら・・・とかそういうことにならなきゃいいんですが、とか余計な心配までしてしまいます。

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06/17/2015

だらっと近況報告クワガタ 6/17

日付的には昨日、コクワガタの成虫を新たに掘り起こしました。

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まずはメス2頭。29.0mmと・・・
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28.4mm。かなりイキがいい?と言うか何と言うか。掘り出した直後はぼおっとしてたんですが、しばらくすると勢いよく動き回り始めました。

さらにメス2頭・・・。

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30.0mmと
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26.5mm。こっちがひっくり返っているのはネタでも何でもなく。掘り出した直後から元気に走り回り出して、じっとしていないため止むなくこういう措置、となりました。逆に上の現在飼育下で最大クラスのメスはおとなしいもんで・・・やや心配になるほどでありました。
しかしまあ、みんなきちんとした蛹室を作ってました。こないだ掘り起こした「蛹室作らずに羽化したメス」には一体何があったんでしょうか・・・? やっぱり用土とか湿度とか条件が気に食わなかったのかな・・・?

そして・・・こないだから気になっていた「最大クラスのオス」も掘り起しました。
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計ってみると・・・49.1mm。何度か測り直してみたんですが、5cmオーバーとはなりませんでした。こいつもなんとなくおとなしい、と言うか物静か、と言うか。泰然、としたもんであります。

ところで。
↑オスの上翅が赤っぽいのは羽化を確認してからまだ5日ほどしか経ってないから・・・なのかどうかは分かりません(もちろん羽化を確認した時は全身真っ赤だったんですが)。もしかしたらこういう色のまま、ということなのかも知れないのですが。
ただ、この色・・・購入したワイルドのオスに近いものがあったりします。
前にも述べましたが、購入したペアは野生採取個体。メスは別のオスとすでに交尾していた可能性があります。つまり、ペアとして購入はしてますが、このオスが仔たちの本当の父親かどうかは分からない。・・・実際、二年一化組のオスはなんとなーく親オス?と雰囲気が違うような、とちょっと前にも書いた通りであります(アゴの形とか内歯の位置とかも)。
しかしこのオスは初の一年一化組だったりします。・・・親ペア公式?に交尾後の仔、ということに・・・なるんだろうか、と。

複数のオスと交尾すると仔はどうなるのか? 混ざることはない、というのが一般的であります。「異父同母」同士が同時に産卵されることはまずない、と。
調べてみると「先に交尾した方が優先」「後に交尾した方が優先」という二つの見方が出てきます。そしてメスは一度交尾すると数年は産み続けられます(オスの精子を体内にストックできる、というのは他の昆虫でも見られる事象であります)。そして・・・こんな見方もあります。
・・・ストックしてある精子がなくなるか、大幅に減ると後で交尾した分が現れる・・・。
今回の「印象のズレ」はこのことなのかなー・・・と。が、きちんとした実験でもないので確証はありません。仮説とも言えない、ただの「考え」であります。こういうことはかっちり100%こういうことだ、と決まりきっているわけでもないでしょうし。状況や条件によっていくらでも差異は生まれるもんであります。
できたらそのうち比較でもやってみようかと思ってます。個体差というのは思っている以上に大きいようですし。

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06/13/2015

だらっと近況報告クワガタ 6/13

こないだ確認したコクワガタのサナギですが、相当数が羽化してます。二年一化組はほとんど羽化してボトルの中で休んでます。

そのうち2頭を掘り起し・・・。
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こちらが6/2、つまり一番早く羽化していたオスでやはり34.6mmほどでありました。種オス?より少し小さい程度。しかしやたら怒りっぽいのかハサミをずっと開いたまま威嚇してました。これは閉じた瞬間を狙った一枚。

前にも述べましたが・・・購入した種ペアは野生のワイルド個体なのでメスがすでに交尾していた可能性があります。しかし後から現在の種オス?が交尾しているので、この場合父親はどっちなんだか分かりません(調べてみるとどっちの可能性もあるようで)。
個人的にはなんか種オス?と雰囲気が違うような気がするので・・・前夫の仔、なのかなあ、と。↑このオスも去年羽化したオスの方に雰囲気似てますし。まあ、別にどっちでもいいんですが。ただ今年は種オス?最後の年と思われるので、別のメスと交尾させてみることにしています。うまくいけば「?」が取れた仔が拝めるかも知れません。

こちらが6/4羽化のメス。
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このメスは実は前に「蛹室作ってないのがいて・・・」と書いたのだったりします。「あれこれ」にそんなことを書いた直後に羽化。本当はもうちっと観察してみたかったんですが。大きさは27.1mmと去年羽化した連中よりも大きいです。
羽化直後はぼおっと?してたのかそのままじっとしてたんですがしばらくすると用土の中に潜っていってました。幼虫の頃はあんだけ潜るの嫌がってたのに・・・不思議なもんであります。

その他相当数羽化してますが、まだ赤いのでしばらくそのままに。・・・二年一化組がほとんどで、一年一化組はもう少しかかりそうだったりします。
が、その中の1頭が羽化してたんですが。・・・サナギの頃から「でかっ」と思ってた1頭なんですが・・・テキトーに計ってみたら(ボトルの外からノギス当ててみた)50mmくらいはありそうな。年数かけりゃ大きくなるってもんでもないようであります。

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06/11/2015

呑むチンパンジー

ヤシ酒を飲むチンパンジー、「飲み会」も(Yahoo!:AFP=時事)。もちろんチンパンジーが発酵のことを知っていてヤシ汁から酒を作っている・・・というわけではありません。地元の人間が甘いヤシ樹液を採取する容器。そこへたまった樹液が天然の酵母によって発酵してできた「酒」を好んで呑むチンパンジーが現れ始めた、ということであります。

酒、とはつまりアルコールを含んだ飲料であります・・・。
日本では法律で禁止されていますが、実は「酒」というものを作るのはそれほど難しくはありません。・・・単純に「アルコールを含んだ飲料」というだけならパン作りに使うアレと熱帯魚飼育には不可欠な器具かコタツがあればカンタンに作ることができます。
・・・繰り返しますが・・・日本では↑これだけでも違法です・・・。
これがギニア辺りならアレだけあればこういった糖を含むものはアルコールを発生させやすいと思われます。アレはどこでにもあるものですし。目には見えませんが。

するとここへ来てちょっとした疑問が湧いてきます。アルコールという物質そのものは生命活動には必須、というわけではなく。これを酒として楽しむのはまた別の目的から、ということになるのですが・・・じゃあなんで呑むようになったのだろう、と。言っちゃ何ですがなくても生命活動は維持できます。
アルコールを分解する機能、というのは人間は持ってます(持ってなかったり機能の弱い人もいますが)。チンパンジーもどうやら持っているらしい。そこで共通の祖先からこの遺伝的特質を受け継いだのでは・・・というのが↑記事の論調であります。これにより酒を呑んでもカロリーなどを獲得できるようになった、と。

・・・あらかじめこういう機能があったのか、それとも「共通の祖先」とやらが獲得していたのか・・・しかし動物(哺乳類)では結構よくある機能のようですし。実際、好んでアルコールを摂ろうとする動物も結構いたりします(甘そうでウマそうだから、というだけかも知れんのですが)。
本当は・・・なんか別の目的?があって獲得したけど結果的にアルコール分解能力になったのかも・・・とか色々考えてしまいます。生き物というのは後天的に獲得した性質を遺伝的に継承できることが、実は・・・100%不可能というわけではなかったりしますし。

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06/08/2015

変化できる者

有名な生物学者のコトバ、とされていますが。
アメリカ。ホワイトハウスに珍客のタカ、エサには困らず?(CNN) ああいうとこは結構生き物がいるもんなので、たしかにエサには困らないかと。こんな都市の真ん中でタカが・・・と思うかも知れませんが、比較的適応能力の高そうな小型-中型の猛禽類なら相当数都市部にも入ってきてるような。
エサがあれば、ですが・・・もちろん。

「ホワイトハウスもこの珍客の存在をブログ上で紹介。しっかりと気候変動問題と絡め、人類が押し付けた気温上昇や過酷な天候の出現はタカのような鳥類の生存環境も厳しくしているとして、対策を講じる必要性などに言及している。」(「」内↑記事より引用)
・・・できすぎてるなあ(笑。とかそんなことも思いましたが。いや、こういうことでもきちんと?利用する辺りさすがだなあ、と言うのと・・・タカがいるのがそんなに大変なことかな、と。
日本でもそう思うかも知れませんが。でもちょっと町中から外れればトビくらいは飛んでいたりします。あれも立派?なタカの仲間であります(見上げてみて羽の外側の方に白いスジのような模様があればほぼトビ)。
他にもチョウゲンボウがビルの谷間で巣作りしてた・・・とか。極端に警戒心の強い連中もいますが、そうでもない連中は結構人間の生活圏に入ってきています。

それは・・・「変化」と言えるかも知れませんし・・・そこまで大きくはない、そういう連中だからなんだ、ということかも知れません。
生き物の数は確実に減ってます。それを増やそう、ということで無理を強いているのではないか・・・という考え方もあるにはあります。いや、死ぬより生きてる方がいいに決まってるだろ、という考え方もあります。
ただ、時々自分は思うのですが。・・・自然てのはヒトが思ってる以上にもっとしたたかでタフなんじゃないか、と。変われるチャンスがあるならいくらでも変わってやろう、とそういうことなんではないか・・・と。まあ・・・個人的なとこですが。

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06/04/2015

だらっとクワガタ近況報告 6/4

コクワガタ幼虫18頭が蛹化、つまりサナギになりました。・・・いや、うち1頭はすでに羽化してます(オス)まだ体色が赤いのでしばらく待ってから飼育ボトルから取り出そうかな、と。大きさはそれほどでもなさそうですが(3cmくらい?)他のサナギで「でかっ」てな奴が何頭かいるので、そっちでサイズも望めそうな。まあ、コクワですし。無事に羽化してくれればとりあえずはそれでいいや、てなとこなんですが・・・いくらか期待はしたいもんであります。

そのうち1頭(2年1化)は土中に蛹室を作らず用土の上でサナギになってたりします。「蛹室」とは幼虫がサナギになる時に周囲を固めて作る部屋なんですが・・・クワガタの種類によっては「部屋」ではなく「繭」に・・・何らかの事情で幼虫が潜ることを嫌うと、こうやって地表に出てきたままになることはよくあることなんだそうであります(天然自然下なら格好の餌食ですな)。用土を変えたりするとまた潜り始めるとのことですが、この幼虫はしばらくすると潜っていってたので、大丈夫だろ、と思ってたんですが・・・観察はしやすいのですが・・・まあ、元気そうですしそのままにするしかないんですが。

残り1頭(多分去年掘り出した唯一の2齢)は・・・サナギっぽくも見えるんですが、ボトルの奥の方なんで判別できません。しかしこれで2年1化組の9頭、1年1化組の10頭全ての所在?が判明したことになります。なお、一昨年購入したWDペア(今いるコクワ全ての祖とも言える)とその仔オス1頭メス4頭も無事冬眠から覚めて元気にエサ食ってます。さすがにWDは今年までかな・・・と思うのですが・・・やけに元気だなー、と。仔よりも元気にエサ食ってるくらいですし。

なお。ノコギリクワガタは去年夏の終わりに購入したWF1のペアも無事に活動開始。・・・いや、開始しすぎてかなり元気であります。2頭がかりで次々とエサを平らげてます。ペアリングも確認したので今年は安心?して仔を期待できるかな・・・と思うのですが、さて。
さらに、今年晩冬に確認した3頭の幼虫は全て終齢になったっぽいところであります。が・・・蛹化する気配がないような、よく分からんところであります。こちらも奥の方にいるので・・・今年は羽化しないのかも、とか思ってます。ノコでも2年1化はある、とのことですし。

そろそろ産卵セットをどうするか、考えないといけない時期でもあります。いくらなんでもこれだけの数を全部繁殖に回したらとんでもない数になりますんで・・・やはり「一軍」「二軍」的なものが必要になる、かも・・・?

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06/03/2015

その目論見

廃タイヤの人工漁礁、目論見外れて海洋環境に悪影響(AFPBB NEWS)。「人工漁礁」というのは障害物的なものを人工的に海に沈めて、そこへ魚などを住み着かせる、というもので海産資源確保の意味合いも当然ありますが環境保全の狙いもあります。多種多様な生態系をその海域でも維持しやすくなる・・・というわけであります。
もちろん、人間ができることですからそんなに大きなもんでもありません。が、小さな効果でも積み重ねていけばやがて大きな動きとなることができます。
沈めるものは例えば廃船であったりコンクリートであったり。長時間海の中に沈めるわけですから物質的に海洋に影響をあまり与えない(つまりは変質したりしにくい)物体が求められていたわけですが・・・。

廃タイヤ。・・・よく考えてみたら物質的にどうなんだろうか、と。
イメージとしては、ちょっと、というのは特有のにおいだとか感触だとかもあると思うのですが。しかし実際のとこ、どれだけのそういった物質が流れ出るか、となると・・・これもちょっと。そういうのが全く出ないもの、というのはある意味非常に希少かと思われますし。
例えば「鉄」なんかどうなんだろうか・・・とか。イメージも実際も色々含めて結構複雑な問題かも知れません。ただ沈めておけばいい、というものではないわけです。

さらに「タイヤが海底を移動して破損させる恐れがある」というのは・・・こっちの方が問題なのかも。意外とこういう例は多いかも知れません。「こんな重いものなら動いたりしないだろう」という陸上の考えでは・・・ちょっと、いや大分甘い、ということになりそうではあります。意外なところで落とし穴というのはあるもんであります。

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05/17/2015

温血魚

・・・というのは、なんか、ちょっと違いますか。
アカマンボウが「温血」だった・・・魚類で初の発見(Yahoo!:ITmediaニュース)。どこまで「温血」なのか、などなどまだ疑問はありますが・・・体温がほとんど変化しないんだろうか、とか・・・「変温動物」である通常の魚とはちょっと違った立ち位置にある、ということはたしかに大きな発見であります。
今のところ「鳥類」「哺乳類」が「温血」もしくは「恒温」動物と分類されております。周囲がどんな状況でも一定以上の体温をキープできる。そのため環境が変わっても一定以上の運動をキープできる、などの「恩恵」があるわけであります。
・・・ガラパゴス島のウミイグアナなんかエサとるために海に潜りますが・・・体温がどんどん下がっていくので戻って来ると必死にひなたぼっこするんだとか。「温血」だとそういう方面も改善されるんですが・・・。

実はちょっと面倒なことがあります。・・・どうやって体温を維持するのか、という・・・。
「変温」なら周囲がヤバくなると動かなければいいわけです。例えば「冬眠」もちろん安全上のリスクはありますが・・・それほど生きていくためのコストもかからない。だけど「温血」をキープするためにはそれなりのコストがかかります。・・・そのため哺乳類や鳥類は周囲から摂取を欠かすことができません。つまり・・・食べ続けないといけない。
・・・哺乳類の「冬眠」と変温動物の「冬眠」が違うのは哺乳類の場合、あらかじめ体内に取り込んでいた栄養を使い続けるのが「冬眠」だ、ということだったりします。カエルやヘビ・昆虫の「冬眠」は本当に動けなくなって眠るわけで・・・冬眠中は死んでるのと同じような状態であります。
もちろん、例外もあります。例えばげっ歯類のヤマネ。これは冬眠に入ると身体の機能をほとんど停止させて「仮死状態」みたいになって過ごす、という・・・ハチドリは毎晩この状態だ、という話もあります。

アカマンボウがどこまで「温血」か、はまだ分からないわけですが。哺乳類や鳥類のそれとはちょっと違っているのかも知れません。が・・・実際科学というのはこういう「例外」の方が多いのかも、と。「あるわけない」と止まっていたらそれまで、ということかも知れません。

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05/15/2015

えどまえ

「江戸前アユ」復活へ・・・多摩川で遡上の手助け(Yahoo!:読売)。今20代や・・・30代前半、という人たちにはあまりピンと来ないかもですが。自分らくらいの年代だと「川=ドブ川」的な認識を持っている人も相当数おられるかと。もちろん、もっと上の世代になると「あんな川ダメだ」的な認識で固まっている人の方が多いかも知れません。
それだけ都市部の川、というのはヒドイもんだったんであります。
自分がガキの頃住んでたのは、まあ、田舎の方だったんで(そうは言ってもそれなりに都市)そこまでヒドくはなかったんですが。しかしちょっと都会の方へ足を伸ばしてみると・・・という記憶がゼロ、というわけではありません。

それがここのところは水質改善・・・もちろん水質だけではなく周辺施設からも丸ごと改善・・・していくことで都市部の川もどんどんキレイになっていってます。
すでに↑見限っている世代よりさらに上の世代になると今度は逆に「キレイだった川」を知っていたりします。その頃は多摩川はもちろん、東京にも「川漁師」が多数いた時代だと思われます。それで十分食って行けるほどの資源があったわけであります。
その頃にまで戻っているのか、と言うと詳しいとこまでは分かりませんが。それでも近づいているのでは・・・と。期待を込めてそう思っています。

そんな中でのアユ遡上。
アユは「年魚」とも呼ばれ、基本一年しか生きません。多摩川の場合、中流から下流域で産卵して降海。東京湾奥の浅瀬で幼魚期を過ごし、川を上ります。上流域でコケを食べて大きくなり・・・また川を下って産卵して一生を終えます。つまり本当に「江戸前」を回遊しているわけです。
問題は多摩川の取水堰で、これがあると上流に行けません。魚道を作ったりして対策をしていますが・・・十分ではなく。そのため「中流で捕獲して上流で放す」という行動も必要になってくるわけです。・・・もちろんこれだけではなく。例えば産卵のための「産卵床」作りとか。そのままだと砂利が固まってしまっているので(多摩川は砂利の産地としても有名でした)人の手で掘り返して産卵しやすくします。
こういった作業も必要なわけです。100%天然のまま、では・・・もう立ち行かなくってるのも事実であります。もし本当に「100%」にしたいのなら取水堰を破壊しないといけなくなります。そうなると・・・今度はヒトが困ってしまいます。

その辺の兼ね合い?的なもんもあるわけです。人間がこうしてしまったわけですから・・・人間ができる限りのことをする、というのもある意味当たり前だと思うのですが。

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05/12/2015

複雑化

ウグイス、競争がないとさえずりが簡略化?(Yahoo!:朝日新聞デジタル) ちょっと特殊な事例、と言えるかも知れませんが(少なくとも現在こういう実験を行うのはかなり難しそう)日本からハワイに放たれたウグイスの話であります。
「場」が変わると生き物には変化が起きることがあります。・・・これもその一つ、と言えそうではあります。

日本にいるウグイスは季節ごとに移動します。春先に「ホーホケキョ」と鳴くのはオスで、これは縄張り宣言でもあります。そしてメスを誘って繁殖するわけです。
その時に競争が起きるとどんどん複雑化していく、という話があります。基本的にメスは技巧的なさえずりをするオスに惹かれる、とされています。そうなるとオス同士が競い合ってどんどんさえずりが複雑化していくことになります。複雑なさえずりのできるオスの方がモテる、となればみんな複雑なさえずりを目指すようになる・・・というのはどこのオスでも同じであります。人間でも。
・・・ということは複雑化しないハワイではそういう「競争」が少ない、ということになるんでしょうか・・・?

あるいは何か他の要因があるのかも知れません。
↑のような話だと、最初のウグイス?というのはかなりカンタンなさえずりをしてた、ということになります。80年ほどでここまで「差」が出てくるのなら・・・江戸期から明治までも流行っていたとされるウグイスの「鳴き合わせ」は今の方が複雑なんでは・・・と思いますが、その辺はどうなんだろうか、とか。
ちょっと確かめるのが難しいとこではあるのですが。今、日本のウグイスは保護鳥(勝手に採取できない)ですし。しかし江戸期辺りのウグイスの声が今ほど複雑ではなかった、というのは・・・なんだか乱暴なような気がします。そんなに変わってないんでは、というのが個人的なとこで。

いずれにしても詳しく研究が進むのが待たれるところであります。いや、実際、こういう事例はなかなかないものでしょうし・・・非常に興味深いとこではありますし。

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04/26/2015

トキは誰のもの

なーんかそんなイヤな予感?はしてたんですが・・・。
「トキ全国公開案」に佐渡が猛反発(Yahoo!:産経)・・・「純日本産」トキはすでに絶滅しましたが、同種(地域的差異ゼロとは言い難いでしょうけど)を中国から移入させてきて、それが少しずつですが増えてきています。
最近では人の手から離れた、戸外での繁殖も確認されつつあります。

今でも「トキ飼育中心地」は佐渡であります。これはキンやミドリの頃からの、いや、それ以前からのトキ保護の拠点だった、ということもあります。今でも最大数は佐渡で確保しています。しかしあまり密集させすぎると病気などで一気に数を減らす可能性もあるため「分散飼育」ということで各地に数羽ずつ移しています。
こちらも基本的に順調に飼育継続なんですが・・・。
分散飼育先で放鳥、ということになるかな・・・いや、そうならないと「日本の野生トキ復活」とはいかないんじゃないか、と自分も思ってたんですが。

・・・観光資源、ですか・・・。
正直なとこがっかりであります。何のためにトキを増やそうとしているのか・・・その辺が、なんかぼやけてしまっていて。たしかに大事業ですから例えば資金面で~という要素もあるかも知れんのですが・・・トキはかつては日本全国で見ることのできた「普通の鳥」でありました。それが・・・絶滅。そして・・・復活。
それ以上何を求めるんだろう・・・? 珍しい鳥を確保しておきたいなら動物園を充実させればいいだけであります。放鳥事業も始まって、さあ、これから・・・! というこの時に・・・こんなケツの穴の小さいことを・・・!

放鳥が始まった頃にもやはり似たような話があって、本州に渡ったんじゃないか、となった時に
「連れ戻せ」
と佐渡の関係者が言ったとか言わないとかあって。・・・やはりこういう感覚になるんですか・・・。

むしろトキが普通になっちまえばこんなアホくさい問題も起きなくなるわけで。それまではこんなことが続くんでしょうか・・・。

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04/11/2015

二つほど 4/11

とりとめもなく二つほど。

一つ目。「虫コナーズ」復活(Yahoo!:J-CASTニュース)・・・ただしハエや蚊は防ぎません、と。他のメーカーのもCMやってますが、画面の下の方に小さい文字で「チョウバエやユスリカに効果があります」的な注意書きがありましたが・・・あそこまでじっくり見る人はほとんどいないような。
てっきり本気でニクバエやシマカに効くような「虫よけ」を開発するのかな、と思ってたんですが・・・そうではないんでしょうか・・・。
それともそういう「本格的な」商品は現在開発中で、とりあえずということで現行の(ただし宣伝文句を抑えて)を販売する、ということなんでしょうか。・・・指摘があったのはたしかに「効果」ではなく「宣伝文句」ですが。それでも結局今までのを継続販売か・・・と。
・・・グレーのまんまと言うか・・・何と言うか。すぱっとならないもんなんでしょうか。

二つ目。カワウ対策にヤマメ放流(Yahoo!:産経)。6/1の解禁に向けて放流された稚アユがカワウに食べられてしまうため、それを防ぐためにヤマメを放流・・・アユの代わりにヤマメ食わすのか、とそういうことではなく。ヤマメを放流して釣り人に釣ってもらうことで人がいると警戒するカワウを近寄らせないようにしたい、という作戦の一つであります。
もちろん100%防御、と言うのは不可能ですが。24時間人がいるわけではありませんし。
しかしユニークな取り組みではあります。もちろん軌道に乗るためには「那珂川でヤマメ釣り」というのを定着させていかないといけないわけで。当初はそれほど効果が期待できない、かも知れませんが・・・続けていく価値はあるかと思いますが・・・さて。

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04/09/2015

復活のブロントサウルス

まだ確定ではありませんが。
「ブロントサウルス」が帰ってくる? 別種だとする最新の研究結果(ITmedia ニュース)。分かりにくい方には分かりにくいと思われますが・・・昔々に「ブロントサウルス」という恐竜の名前があったんですが、今は「アパトサウスル」になっていいます。が、それぞれ違う種の恐竜ではないか・・・ということになってきてる、ということであります。
自分らがガキの頃恐竜図鑑とかそういった番組なんかには必ず登場していた「ブロントサウルス」であります。でっかくて首と尾の長い草食恐竜。「草食」か「肉食」か、というのはやはり好みが分かれるものであります。当時も「どっちがカッコいい」「こっちの方が強そうだ」「いや、こっちが好き」など古生物好きなガキは色々言い合ってたもんであります(自分はミョーなのが好きで、例えば古代亀アーケロンとか小型のオルニトレステスとか・・・これも当時と今ではかなり設定?の変わった連中だったりします)。
体がデカすぎて陸上じゃ活動できないだろう、ということで浮力を求めて水中で生活していた、とかされてました。でも、同じような「ブラキオサウルス」は頭のてっぺんに鼻の穴があるのにこいつにはそういうのがないのはなんでだろう? とかそういう話もありましたが・・・。

現在の研究ではこういうデカくて首と尾っぽの長い連中も陸上に住んでいた、ということになってます。デカいということだから体も重かったんだろう・・・ということなんですが、これを軽くする機能があった、ということでの変更であります。ただ・・・ブラキオサウルスの「頭のてっぺんの鼻の穴」はやはり存在していたらしく、なんでこんなもんがあるのか今でも謎らしいですが。

しかし「ブロントサウルス」の名前は消えてしまいました。これは「同じ種に名前付けた場合、先に発表した方を優先するね」という分類上の取り決めからで・・・そうしないと同じ種なのに別の名前、というのが乱立してしまう・・・先に見つかっていた「アパトサウルス」が「ブロントサウルス」と同じ種、ということになり消滅したわけです。
さらに。「ブロントサウルス」が発見された頃には化石は高く取引きされていました。今でもいますが「化石ハンター」的な者も多く、各地で採掘競争が激化。買い取り額は新種の化石の方が当然ですが高くなります。・・・そこで初期の「ブロントサウルス」の化石には「アパトサウルスの胴体」に「カマラサウルスの頭骨」が乗ったりとかそういうねつ造的なものもあり・・・その辺の事情もあって「ブロントサウルス」の名前が消えてしまったわけです。

ところが実は「アパトサウルス」と「ブロントサウルス」は実は違う種ではないか、という話が出てきたわけです・・・。
実は生物の分類というのは結構アバウト?なもので・・・そもそも自然界には存在しない「人間が勝手に付けた名前」で分けよう、という話ですし・・・前にあった名前が変わったり消えたり、というのはよくあることだったりします。複数の種が実は同じだった、とか・・・。
例えば「クロウミガメ」というウミガメがいるんですが。これが独立した種かそれとも「アオウミガメの亜種」かということでまだ決着ついてなかったりします。こういうケースは結構あったりします。モノによっては数年単位で学名変わったり消えたり逆に増えたり。

さらに化石の場合は証拠が少ないわけで。今生きている連中ならそのものを入手することは可能ですが、化石となってしまうと・・・そもそも「化石になる」というのはそれ自体が非常にまれなことだったりします。サンプル数が非常に少ない中で判断しないといけない。
だから今後もこういうことは起こるかも知れません。あの「ティラノサウルス」だってなんかの事情で名前が消えてしまう、ということがあるかも・・・?

01:24 PM | 固定リンク

04/08/2015

メスだけ

日本のミジンコ、固有種ではなく北米からの外来種だった(Yahoo!:ITmedia)・・・外国からの移入種だった、というのはそれほど驚くことではなく。このミジンコ(学名:Daphnia pulex)は実は北半球でも広く分布しているので日本だけに、ということはないだろう・・・と。
しかしこの種が実は8種くらいの種の「集合体」であって日本にいるのはそのうちのドレなんだろう、ということになるとまた話が違ってきます。・・・そして今回の調査の結果は「北米にいるのと同タイプ」「祖先は4個体」「メスだけで増殖してきた」というものでした。
ミジンコはたった4個体を起源とする北米からの帰化種だった ―日本に生息する生物の意外な由来―(東北大学)

ミジンコと言えばたしかに理科の教科書にも載っている有名な微生物であります。数ミリ程度の大きさですが広い意味ではエビやカニと同じ。そこらの水たまりでも見ることができるポピュラーな節足動物であります。
しかしその生活史はかなりパワフル?なもので。
「普段はメスばかり」「メスだけで卵を産むが生まれるのはメスばかり」・・・そして例えば水たまりが干上がるとか環境が悪くなると「環境の変化に耐えられる卵(休眠卵)を産む」「休眠卵からはオスも生まれる」というもの。この「休眠卵」は水底に沈みますが乾燥などにも十分に耐えるので、再び水たまりができるまで待つことができます。
そして環境が整うとオスとメスが交尾して新たな個体が・・・ということだと思われてきたのですが。

実際はこのオス、あまり意味がない、ということのようで。オスとメスが揃っていても環境が良いのならメスはメスしか生まれない卵を産み、悪いならまた「休眠卵」を産む、と。
じゃあオスは何のためにいるか、と言えば・・・他タイプのミジンコと雑種を作るためにいるらしいのですが。ただ、今回の調査でそれがどうも機能していないらしい、と。つまり日本へ入って来た時と変わらないまま今に至っている・・・と。

「祖先が4個体」というのは遺伝子の配列を調べた結果であります(メスに代々受け継がれるDNA)。そのうち2個体は最近になって日本へ来たらしいのですが、残り2個体は700~3000年くらい前に北米から日本へ来た、と。・・・最低でも700年前。当時はアメリカ合衆国がまだありませんから船にくっついて結果的に人間が運んできた、というのはちょっと難しいところであります。
渡り鳥の足にくっついて北米から日本へ・・・というのも「休眠卵」なら可能なのですが、700年前までは往来があって今はぱったり、ということになるわけで・・・その辺の実証ができないわけです。

言ってみれば日本国内のこのミジンコは全部「クローン」なわけで、そういう生き物は他にもいますが何かの拍子に危機に立たされることもあり得ます。進化の過程、と言うよりも状況の流れと言うか事情の蓄積でこういう風になってしまった・・・とも言えるのですが。
と言うことはまた何か「変化」が起きればまた違った方向へ進むこともあり得る・・・ということでもあるんですが。この小さな生き物が今後そういった「変化」を起こすかどうか・・・そこら辺も含めて「ナゾ」であります。

12:20 AM | 固定リンク

03/01/2015

二つほど 3/1

「フ」で二つほど。

一つ目。「フクロウ・バー」ロンドンに期間限定オープン(CNN)。常時オープンというわけではないようで。でも好評なら次も・・・ということもあるかも知れません。
ただ、こういう「鳥系」の飲食店となると。やっぱり色々あるんだろうなあ、と。
例のインフルの話もありますし。人によっては嫌悪感を抱くでしょうし。いや、そういう人は初めからそういう店に足を踏み入れるとは思えませんが、訪れた客に対して「×」を出すケースがあるんではないか・・・と。例えば同じ車両に乗り合わせたらどうするんだ、とかそういったことで。
・・・そういうのに関係なく鳥を愛でる店、というのに自分も憧れるんですが。現状としてはなあ・・・と。なかなか難しいだろうなあ・・・と。イヌやネコ・ウサギの方がまだやりやすい?ということなのかも知れませんが。

二つ目。「フロリダへどうぞ」大雪のニューヨーク州、観光サイトが自虐ネタ(CNN)。この冬、日本も雪や寒波が激しいですが・・・アメリカも相当なものであります。元々ニューヨーク州は日本の印象よりもかなり寒い地方で、積雪もあるんですがこれほどまでは・・・と。
一方でフロリダと言えばアメリカの南方に位置するフロリダ半島が主な州で。雪とは無縁の地であります(過去に雪が降った、とかそんな話を某マンガで読んだんですが)。
そこで自虐的に「寒いうちはフロリダへ、暖かくなったらニューヨーク州へ」というのはなんだかアメリカっぽいなあ、と。・・・これを日本の自治体がやるとなんだか演技っぽくなるんですが・・・こういうのに慣れてる?国だからなのかなあ・・・この一種爽快?な印象は。

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02/25/2015

だらっと近況報告 2/25

ツイッターでちょろっと述べたんですが。ノコギリクワガタの割り出しを行いました。・・・今頃。

去年の九月末くらいに「メス殺し」が起きてしまい・・・この産卵セットはこれでもうダメか、ということで急きょ繁殖物のノコペアを購入。こちらはまだ休息中で、今年初夏に活動開始予定だったりします。
ノコギリクワガタの「メス殺し」はあまりない、という話だったんですが。残った用土をひっくり返して見ても卵も幼虫も見当たらず。とりあえず、ということでそのまま放置してました。

中に朽木を一本仕込んだままにいていたので柔らかくしてからコクワに使うか・・・とか思ってたんですがこないだ飼育ケースの方からガリゴリ齧る音が。
・・・ああ、もう活動開始したのかな。
寒くなると昆虫は活動を停止しますが、暖かくなってくると再開します。コクワの幼虫かな、成虫かな? もうそんな時期になったんだな・・・どれ、どんな感じなんだろう?
飼育ケースは三段のラックに分けて乗せて玄関に置いてあるんですが、幼虫は下段、中段は成虫、となってます。・・・音は上段から・・・? ここには今年用の朽木とエサと・・・放置してあるノコのケース・・・?
まさかな・・・とケースを外から見てみると。・・・底の方にオレンジ色の幼虫の顔・・・?
いやまさか、とは思ったのですが。照明を消してちょっと待ってみると、やっぱりこのケースからガリゴリと。・・・やはり生き残り、と言うか何かいるようであります・・・。

それを昨日の夕方に開けてみました。結果は3頭の幼虫が。二齢?が2頭に三齢?が1頭。他から入ることはまず考えられませんし、ノコの幼虫の特徴もあってほぼ間違いなくあのノコペアの仔、ということになります。・・・メスが殺される前に産んでたのか、それとも・・・?
まあ、いずれにしても思いがけないことでありました。何が起こるか分からないもんであります。

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02/24/2015

すねいく

ヘビ、超大陸「パンゲア」分裂で多様に進化か(Yahoo!:時事)。「ヘビ」というのは見た目もかなり特殊なものであります。いわゆる「生物の基本形」の一つでもある「四本の足」を捨て去った外見、さらには毒を持ったりもします。
そのため特殊に進化した、最近(とは言っても数千万年単位)登場してきた動物か・・・と思われるのですが、最古の化石は1億6700万年前から1億4300万年前と推定されています。これはいわゆる恐竜の世代だったりします。

・・・たしかにヘビの頭、というのは特徴的であります。
アシナシトカゲ、という・・・「足がないトカゲ」といういささか混乱を招く生き物がいたりします。動きはヘビとそれほど変わらない(基本的に土の中)んですがたしかに頭の形がなんか違うなあ、とか思ってたんですが。それだけ特徴的、ということでもあります。
最古のヘビの化石もアタマだけ、ということなんですがすでにその頃から今のヘビの特徴を備えているんだとか。
つまりその頃からあまり変わっていない、と言うよりすでに完成されていた、ということでしょうか。・・・数千万年、いや、数億年単位で基本的なとこは変わってない、という生き物は結構いるんですが。それでもヘビが・・・というのはちょっとした驚きであります。本当の意味での「ヘビの始祖」というのは一体どんな生き物だったんだろう・・・?

まあ、その辺から考え始めたらきりがない話ではありますが。特異な外見の祖、となると・・・特に。

01:54 PM | 固定リンク

02/16/2015

ロンリー?「52」

果たして孤独なのかどうか。
「世界一孤独なクジラ」発見プロジェクト(CNN)。「52」というのは周波数の値のことで、通常のナガスクジラの類より高い周波数で「歌って」いるために他のクジラには聞こえていない、ということになります。
クジラやイルカは水中で「歌う」ことが知られています。
これは仲間とのコミュニケーションが最大の目的ではないか、とされています。陸上の動物も声を発しますが、水中の方がより遠くまで聞こえます。さらに周波数を限定できれば「内緒話」も可能。
ただし。そこまでやっているのかどうかはまだ100%解析されてるわけではなく。基本的に陸上の動物も「音」をそういった手段に使っているため(例えば警戒とか愛情とか)水中でもそうではないか・・・という類推に過ぎない、という話もあります。もしかしたら全然違うように「歌って」いるのかも知れない。

ツイッターでこの「52」のことを知ったんですが・・・たしかに不思議な存在であります。
海中ということで視界はあまり良くないわけで、本当に仲間に声が届くことを願って「歌って」いる可能性ももちろんあるわけです。その場合は・・・本当に「孤独」であります。本当はたった数メートル離れただけの場所に仲間がいるのかも知れないのに、声が届かなくてすれ違い続けている・・・なんて可能性もあるわけです。
しかし本当はいつでもコミュニケートできるのにあえてそうしていない、という可能性もあるわけです。その辺は本当に当のクジラに尋ねてみないと分かりません。

「ITとソーシャルメディアの時代に警鐘を鳴らしているのかもしれない。人間はかつてなくつながるようになって、常にコミュニケーションし続けている。しかし実際には、誰も耳を傾けず、気にさえ留めていないと」(「」↑記事より引用)
・・・いや、まあ、そこまでは・・・とか思ってしまいますが。わざわざ海中から陸上に警鐘鳴らさんでも、とか。しかし本当のことは分からんわけで・・・海の中で笑っているのかも知れないのです・・・そんな人間どもを知って。

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02/07/2015

ヒル・・・飼いますか?

中川翔子、ヒル飼育を紹介・・・番組ロケで病みつきに(Yahoo!:デイリースポーツ)。分からんでもないんですが「ヒル飼育」・・・でもフツーの人からしたら結構引かれるんだろうなあ・・・。

医療用ヒル、ということで国産(つまり日本産)かどうかは分からんでのですが。・・・「医療用ヒル」でちょろっと検索かけてみたらリトアニア?っぽいところのサイトが真っ先にヒットしたんで、そっちかなあ、と。国内産のヒルは水棲のが2種、陸棲のが1種、主に血を吸うことで知られています。しょこたんのブログでは水に入れてたんで水棲の・・・いやしかし医療用として販売、ということは外国産の水棲ヒルかなあ、と。

なんで医療用かと言うと、ヒルは血を吸う時に血が固まらないようにそういった成分の物質を分泌します。さらに感覚を鈍らせる麻酔のような成分を出すこともできるので、血を吸われ始めても気づかないことが多く・・・気づいた時には血だらけ、ということも多々。
この「血が固まらない成分」というのが再び医療で注目されている、ということであります。

「瀉血(しゃけつ)」という医療行為があります。体内の悪い血を出す、ということでわざと皮膚に傷をつけて血を出します。「シーボルト瀉血図」というシーボルトが日本で瀉血を行っている絵が残っていますが、腕からモロに血を噴いてます(ややオーバーに描いてる絵ですが)。
かの勝海舟も「悪血(おけつ)抜きのため」に小刀を持ち歩いていたとか。悪い血を抜くことで健康になる、と信じられていたようです。

ただ・・・この行為、現在の医療では推奨されていません。むしろ雑菌が入る恐れがあったりあんまり意味ないのでやることはまずない行為なんですが。
が、近年になって逆に肩こりに効く、とか、ヒルに血を吸わせても雑菌は入らない(一種の殺菌効果があるとか)という調査報告もあって「医療用ヒル」に対する注目が集まりつつあります。

そういう意味でも「ヒル飼育」というのはアリ、かも知れんのですが・・・。
血を吸うタイプのだとエサはやっぱり自分自身か・・・検索したらそこで結構困ってる?例が多数・・・まあ、かなりの絶食に耐えるので一年に一回くらいでいい、とかそんな話もありますが(実はヒルは全部が血を吸うわけではなく、ミミズを捕らえて食う、なんてのもいます)。
・・・自分もクワガタ飼ってますがこれはまだ他人に受け入れられそうなんですが・・・成虫なら(幼虫の話になると結構引かれます・・・)。
ヒルかあ・・・別に引いたりはしないんですが・・・飼おうとまでは・・・ちょっと・・・。

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02/04/2015

道筋がつけば

遺伝子組み換え「蚊」放出に住民抗議(Yahoo!:AFP=時事)。アメリカはフロリダの話であります。デング熱などを媒介するネッタイシマカ。そこへ「不妊となる」ように遺伝子を組み換えたオスを放って次世代の蚊が生まれにくくする、という試みであります。
実際に効果は出ていて、そのためフロリダでも導入・・・となったのですが「何が起きるか分からない」と住民が反発している・・・ということであります。

デング熱は去年東京でも発生しましたが・・・ネッタイシマカは日本だと南方にしかいないらしいんですが、近縁種のヒトスジシマカは東京でも見ることができます。・・・そこからか? という話もありましたが・・・詳細は不明のまま冬になってしまいました。
これが熱帯となるとネッタイシマカが媒介する可能性は非常に高いわけで。・・・最近は輸送網の世界的発達で特定地域にしかいなかった生き物が、気が付けばこんなところに・・・というのはよくある話になってきています。それは病原体も同じことであります。

そこで「不妊オス」を利用して・・・というのは実は結構ポピュラーな方法だったりします。が・・・「遺伝子組み換え」となるとやはりまだ抵抗がありそうな・・・。
実績があるのならそこから説明していって納得してもらう、時間かかっても、という手もあるんですが。そういう方向に行くのかそれとも・・・? ↑記事だけではどういう方向か、というのはやや不透明ではあります。
こういうのは結果は良くても実は・・・ということが往々にしてあったりしますし。・・・実は日本とも無関係でなくなるかも知れない話ですし・・・将来的には。何らかの道筋がつけばいいのですが・・・?

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12/21/2014

何かに使える

ようなそうでないような。
嵐の到来を察知して回避する鳥の行動(AFPBNews)・・・微弱な気圧や気温の変化、それも観測機器でも認識できない程度をも察知して回避したのか、それとも全然別の「何か」を察知して回避したのか・・・。
しかしこういう事例は過去も何度かありました。・・・動物が危険を察知してそれを回避する・・・。

例えば地震の予兆ですとか。動物が騒ぎ出してから・・・という話はよく聞きますし。
「ナマズが地震を起こす」
というのは江戸期では割と真剣?に信じられていたりしました。もちろんナマズにそんな能力はないのですが、地震が来る前に暴れる、という行動は実際に確認されています。
ただ・・・100%ではなかったりします。そういう時もある、という程度だったりします。
そのためか「地震予知に動物を使おう」という取り組みも過去には盛んだったようなのですが、最近ではあまり聞きません。どこまで有効なのか? がまだ不明瞭なためであります。

↑記事の鳥の行動もどこまで「確実」なのか、で話が違ってきそうなのですが。
どんなささいなことでも「危険回避」に繋げたい昨今なのですが・・・もちろん今後大発見でもってかなりの信頼性を得られる可能性はまだまだあるんですが、実際はどうなんだろうなあ、と。現状ではまだまだ難しいような。
もちろん、今後の研究に期待したいところなんですが・・・そりゃ、何かに使えるなら、とは思うのですが・・・どうなんでしょう・・・?

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12/18/2014

どの辺まで

「虐待」か「愛情」か。
アメリカ・ニューヨーク州がペットの「入れ墨」「ピアス」禁止へ(Yahoo!:ロイター)。「当然だ、ペットにそんなかわいそうなことしちゃいけない」と思う方も多いかと。自分もそう思いますし、昨今の「ペットへの歪んだ愛情」というのも感覚的にちょっと受け入れられない方であります。・・・なんで服なんか着せるんだろう、そのままが一番キレイでかわいいのに。
ただ・・・これを「虐待」と思ってない人も世の中には存在してるわけです。ペットをよりキレイに見せるために入れ墨やピアスをするのがなんでいけないの? と。

そういう人たちの言うことなんか気にする必要はない、というのも一理あります。
が、全部をそうやって「固定化」しちまっていいもんなのかどうか。・・・ちょっと前にとある人のツイートで「君が気に食わないと思っている人間が、誰かにとっては大切な人なのだ、ということを忘れてはいけない」という意味のものがありました(直接の引用はあえて避けますので・・・いささかニュアンスが違っているかも知れませんが、ご了承を)。
・・・全ての人間の意見を取り入れることはできません。が・・・ハナから「ダメだ」と切って捨てるのは・・・どうなんだろう・・・。

ただ・・・コレ、当のペットがどう思っているのか分からない、というのが一番の問題だったりします。ある程度の意思表示をヒトは汲むことはできます。が、全部ではない。
ここで「あたくしのワンちゃんだから絶対気に入ってるはずザマス」的なことまで言われてしまうと・・・さすがに「おいおい」と思ってしまいますが。でも本当のことは分からないことに違いはないわけで。そうなってくると・・・誰のための法なんだろう、とかそんなことまで思ってしまいます。ただ単純に周囲の人があまりいい気分にはならないから、ということでの禁止令なのかも、とか。

動物愛護のための法律は日本にもあります。ゆくゆくは↑こういうカタチになっていくかも知れませんが。どこまで、どの辺まで、というのは・・・結局正確には分からないもんなのかも知れません・・・。

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11/28/2014

ムシムシムシ

・・・そんなに嫌いか・・・。
「ジャポニカ学習帳」から昆虫の画像が消えた理由(Yahoo!:withnews)。2012年から実は「昆虫の表紙」がなくなっていた、とのことであります。創刊?が1970年ということで44年もの間続いてきてる「ジャポニカ学習帳」なのですが・・・もったいないような気もします。

まあ・・・「気持ち悪い」というのも分からんでもないんですが・・・。

自分も今はクワガタ飼ってまして、この「あれこれ」でも画像を載せています。が・・・成虫だけの画像にしているのは「ムシ好きでない人も見るだろうから」という考えから、なんですが。・・・それでもダメなのかなあ。
専門に飼育されている方のブログやサイトだと、当たり前ですが成虫はもちろん幼虫の画像もあります。さらに羽化不全(蛹から正常に羽化できず、重度の場合死んでしまう)の画像が載っていることもあります。「死骸」として見るならば「気持ち悪い」となるでしょうけど、これは明らかな現実であって記録であります。だから自分は別にそうは思わないのですが。

でも見る人によっては・・・というのはたしかにあるわけです。自分の場合、ガキの頃からずっとムシ触ってきてますし。その後も色々な生物触ってきてるので(観賞用も食用も)こんな年齢になっても「嫌だ」とは思わないのですけど・・・でもいきなりぐっちょんぐっちょんのげちょげろな「もの」見せられたら、そりゃあ・・・嫌悪感抱くでしょうし、驚くか・・・気持ち悪くなることもあると思われます。

ただ、最近ちょっと気になってるのは・・・結構いい年齢の人たちが意外と「ムシ嫌い」だ、ということであります。
嫌い、と言うより明らかに「恐怖」を抱いている、と言うか。例えば毒クモ。日本にも最近有名になってきたゴケグモ類の他にも毒クモがいることはいます。・・・と言うより大抵のクモは「毒」を持ってるのですが、ただ大きさや成分などから人間にはそれほど影響はない、ということであります。
つまり噛まれたって問題ないことが多いわけで。そんなに恐れることもないんですが・・・。
ジョロウグモやオニグモみたいに巣張ってるクモに驚いたり怖がったり、というのは・・・いきなり出てきますから、まあ、分からんでもないですが・・・タカアシグモ・・・あれはちょっとデカいから・・・しかし小指の先ほどもない小さなハエトリグモにも大騒ぎ、というのは・・・どうなんだろう、と。

これはムシではないですけど、コウモリとか。飛び回ると「血を吸われる!」とあわてふためくとか。・・・キュウケツコウモリは中南米に実在しますが、あれは首筋に噛み付いて血を吸って飛び去る、とかそんな器用なことはできず・・・獲物の皮膚を噛んで出てくる血を舐めとります。しかも吸った後は体が丸くなって飛べなくなる(丸い体でジャンプするそうな)、という・・・不器用なコウモリだったりします(ただし病原体を媒介するのでそっちの方が厄介)。
残念?ながら日本ではそういうのは生き残れないので存在してません。キクガシラコウモリは飛ぶ虫を食べます。

・・・ちょっと脇道に逸れましたが。
やはり触れる機会が減ったからかなあ、とやはりモッタイナイなあ、と。でも実際に触れるには現在の日本ではやはり難しいのかも。となるとノートの表紙に・・・でもなあ・・・。
ムシ好きな子供もいると思うのですが。そういう子供はなんだかかわいそうですし。人工的に作られた場でムシに触れたりするのではなく、そういう場でも生きているムシを知る、というのも大事だとは思うのですが・・・。

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11/15/2014

パリ郊外に

・・・トラ?
パリ郊外にトラ目撃情報、警察・消防が捜索中(AFPBNews)。記事中に画像(通行人によって撮影)がありますが・・・周囲に大きさを比較できるものがないので大きさのほどもちょっと分からないのですが・・・大型のネコの類?にも見えます。言われてみれば。
しかし足跡も見つかっており、専門家によってトラのものと判定された、と・・・。
現代において野生のトラがパリ郊外にいるわけはないので、もし本物だとしたら逃げ出したか誰かが放したか、ということになります。

もちろん他の動物の可能性もまだ捨てきれんのですが。
例えばヤマネコ。ヨーロッパには実は大型のネコである「ヤマネコ」が野生で存在しています。が、大きさはトラほどもなく。そうなると足跡の大きさが違ってくることになります。・・・さらにヨーロッパヤマネコはほぼ絶滅状態で、本当にパリ郊外で見つかったら別の意味でニュースになりそうであります。
となるとやっぱり本当にトラが・・・?

フランスで個人でトラを飼育できるのかどうか、まではちょっと分からんのですが・・・しかし持ち込む時点でかなり困難そうですし(恐らくどんな種のトラでも輸入には制限がついてるはずで)。ウラっぽい人たちの仕業なのか、それとも・・・?
現場近くには最近サーカス団が訪れていた、という情報もあります。でも一昔前ならともかく、今の移動サーカスならその辺の管理はしっかりしてると思うのですが・・・それに、そういう情報があれば警察が真っ先に調べるでしょうに。
何かの見間違い、というところに落ち着くといいのですが。でも真相が分からないことには不安ばかり募りそうであります。

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11/12/2014

二つほど 11/12

なんとなく二つほど。

一つ目。「マッスルスーツ」での作業(Yahoo!:時事)。本格的に発売が開始されたそうですが、値段が値段(1台60万円ほど)なので、個人向けと言うよりは法人向けで・・・レンタルになるのでは、とのことであります。
「人工筋肉」ではあるのですが空気圧で動かします。背中にボンベを背負うかコンプレッサーを外付け(↑画像のように)するんだそうですが・・・介護用などに効果が期待されています。
形状からして動き回ることもできるのですが、コンプレッサー接続となるとその場での使用、となりそうな。しかしそれでもかなりの助けになるかと思われます。
介護だけではなく慣れない力仕事用などにも・・・身体の動かし方てのは実は結構経験が必要なものだったりします。そういうとこにも役立てるといいな、とは思うのですが・・・今後に期待できそうな技術ではあります。

二つ目。猫の家畜化、肉好き脂肪好きが影響か(AFPBB News)・・・「肉食動物」というのは実は「完全な肉食」ではない、という話があります。例えばライオンが獲物を捕らえるとまずどこから食べるか、と言うと・・・内臓からだったりしますし。
でもイヌの類とネコの類だとネコの方が「純肉食」に近い、というのを前にどっかで聞いたような。イヌは実は雑食だ・・・というようなものでしたが・・・どこで聞いたんだっけか・・・。
まあ、品種や系統にもよるかと思われますが。それでも猫に限らず人間による「淘汰」が今のペットを作り出している、というのはうなずける話であります。必要なモノを持つ系統だけが残ってきたのでは・・・と。牛や豚などの直接的?な家畜はもちろんそうですし、ペットもそういった要素は重要視されてきたでしょうし。
・・・ということは今後のイヌネコはさらに「人間に好かれる」要素を持つものが残っていく・・・ということかも。とは言っても最低でも数千年は後の話になるのでしょうけど。

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11/05/2014

二つほど 11/5

びっくりと二つほど。

一つ目。「早老症」早く老いるサルの症状を確認(Yahoo!:毎日)。ヒトにもある遺伝子疾患であります。通常の人より早く老いていってしまう。もちろん寿命も短くなります。・・・映画の題材としても使われていた、ような。
これがニホンザルでも確認されました(当のサルは早老症とは関係ない病気で死んでしまいましたが)。ヒト以外の霊長類では初、とのことで・・・ヒトの早老症の治療にも役立つかも知れません。
遺伝子疾患とのことですから通常の治療とはまた違った方法が必要となる、と思われます。いや、病気だけではなく「老い」のメカニズムの解明にも一役買うかも・・・いやしかし、それで老いをコントロールできるようになってもなあ、とか思ってしまうのですが。

二つ目。北陸新幹線延伸で消える「ちょっと怖い鉄道名所」(乗り物ニュース) 金沢まで北陸新幹線が伸びることで特急「はくたか」が廃止となり・・・それによりこの「ちょっと怖い名所」の「怖さ」が減る、ということであります。駅そのものがなくなるわけではないのですが(快速は通過するみたいですし)・・・それだけのスピードで通過するモノがなくなる、と。
・・・動画、観たんですが・・・まさかこれほどとは。
トンネルの中に駅、というのは他でもいくつかあります(地下鉄のように最初からその目的で作られたわけではなく)。ほとんどはトンネル作成時の作業のために作られた「仮駅」的なものが昇格?したものなんですが・・・ここもどういった経緯で、どういう目的で作られた駅なのか・・・その辺も気になります。
・・・しかし・・・日本にはまだまだ知られてない名所というのがあるものなのだな、と。行ってみたいようなやはり怖いような。

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11/02/2014

欧州とアジア

ヨーロッパの両生類大量死、原因はアジア原産の病原菌(Yahoo!:AFP=時事)。「カエルツボカビ病」というのは少し前に日本でも話題になっていました。カエルが大量死してしまうとされるカビの一種で、日本に入ってきたらどうなるのだろう・・・という話だったんですが。
これがなぜか日本のカエルにはこれに対する耐性があった、ということに。そこで日本国内ではあまり問題にならなかったんですが。
アジアのカエル類にも耐性があった、ということだったんですが・・・これの一種が欧州の両生類の大量死に繋がっている、ということであります。・・・あの時のツボカビ病の蔓延と関係があるのかどうか、その辺は分かりませんが・・・アジア原産、ということはやはりアジアのカエルが耐性持っていた、ということとも関係があるのか知れません。

しかし同時に・・・ペットの輸入による弊害、というのは両生類に限らない話であります。ただ、一口に「ペットの輸入」と言っても種や環境や状況によって大分違うもんではあります。
例えばイヌやネコ、となるとこれはほとんどは「品種」の輸入、ということになりますが・・・検疫関係はあっても同じ「イヌ」(ネコはちょっと違っていたりしますけども)なわけで。しかし昆虫となると輸入方法は簡潔になりますがよく似た種も多く、遺伝子の独立性を保てなくなる・・・という懸念もあったりします(一方で輸入、と言うか持ち込みが厳しく制限されている虫の類もたくさんあります)。
魚となると。水の輸入は制限があまりないので比較的容易だったりします。が・・・これはペットではありませんが、盆栽など鉢植えは土の「輸入」というのは国によっては非常に厳しく制限されるので、輸出入がかなり厳しい場合もあったりします(そんな時は種子で取引するんだそうですが)。
ペットの幅というのは実は結構広いものなので、外来種による害、というのも含まれる場合もあります。

・・・そういう事情もあるのですが・・・今回は「アジア→欧州」という構図ですけど、「欧州→アジア」というのも何かどっかで出てくる・・・のかも、とか。こういうのはどこでどうなるか突発的に何か・・・というのは誰にも予想できないものではあります。

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10/20/2014

青かったり赤かったり

ちょいと前に「黄色いアサガオ」のこと書きましたが。
「青色ニホンザリガニ」国内で初繁殖に成功(Yahoo!:毎日)。これまでは栄養面の問題で青くなるのでは? とされてきましたが実は遺伝(劣性遺伝)によるもの、とのことであります。青色同士をかけ合わせていって、その仔も青くなってきているわけですし。
ニホンザリガニは絶滅危惧2類に指定されています。・・・よく見るザリガニはアメリカザリガニという外来種で、こちらは容易に繁殖しますが(熱帯魚のエサや釣り餌としても安価で販売)ニホンザリガニは繁殖どころか飼育もなかなか難しく、例えば「青いザリガニ」ということで大量に繁殖させてペットに・・・というわけにはいかない種だったりします。
ただ・・・「青いザリガニ」というのは別にニホンザリガニに限った話ではありません(色素欠乏?)。アメリカザリガニにも存在していますし、日本以外に生息するザリガニにもいるので・・・この技術や知識でそういうのを「品種」として確立させる、とかそういうことは可能かと思われます。

前にも書きましたが、実は「何色のナントカ」というのはそれぞれの業界?で色々言われていたりしますが・・・自分が最近気になっているのは「赤いコクワガタ」であります。
探そうと思えば関東地方の都市部でも見つかりますし、安価に購入することもできるいわゆる「本土コクワ」と呼ばれるコクワガタは基本、真っ黒。自分が今飼育しているのもコレで・・・成虫として羽化直後は真っ赤なんですが体が固まる?とやはり真っ黒になってしまいます。

これが最後まで赤いコクワがいる、という・・・。

いわゆる離島産と呼ばれる一群(亜種とも)に多い、いや、紀伊の方には赤いのがいる、いやいや離島産でもオキナワの方のは種が違う・・・と、色々なんですが。
しかし実際にフツーに飼育していて「赤いコクワ」が出てくることもある、と。・・・もちろんそうなると珍しいものですから累代飼育しようとします。しかし生まれた仔は真っ黒。・・・単純に「赤くなる血統」がいる、というものでもないらしい、ということであります。
何らかの因子が関係してる、というのは間違いないのでしょうけど・・・それが分からない。
・・・自分もそういうコクワを出してみたいなあ、とは思いますが・・・さて。気になるのは気になっているのですが。

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10/14/2014

だらっと近況報告 10/14

コクワの大部屋を解放?しました。2年1化つまり来年の夏に羽化予定の9頭と・・・今年新たにWDペアに産んでもらった大部屋の二つの大部屋であります。

前に「個室」の3頭の幼虫を「大部屋」6頭と合流させた、と書きましたが・・・時々様子を見る限り幼虫同士がかなり干渉しあっているような、そんな感じで。今年の夏にあれだけ混み合った中での羽化、だったので思い切って全頭単独飼育に切り替えることにしました。
プリンカップと呼ばれる簡易プラスチック容器では、ちと心もとないので飼育ボトルを複数購入。大きさは500㏄と800㏄の二種類を用意。今後ノコにも使えるかな・・・ということで。

いざ「一番目:2年1化組」の大部屋を開ける・・・。
とりあえず、ということで見つかり次第適当に大きさを測ることにしました。甲虫の幼虫というのは丸まってますんで、たしか・・・正式にはそれを伸ばして測ります。が、そこまでする必要もないだろう・・・ということで丸まった状態で直径を測るような感じで1頭ずつ計測。
・・・平均で20mmくらいでしょうか。百円玉くらい。多少の上下はあるので、見た目で大きそうな3頭を800㏄に、残り6頭を500㏄へ。・・・しかし9頭とも元気そうで良かった。
新たに幼虫用マットも購入していたので、それと今までのマットを混ぜながらプレスしてその上に幼虫を。結構順調に潜ってくれました。

さて・・・「二番目:今年産卵組」を開けます。
ちらちら外から様子を見ていたんですが、すでに終齢幼虫がいる模様で。こりゃあ・・・どうかな、開けなくてもいいんだろうか、と思ったんですが飼育ボトルに空きもあるし。開けてみよう、と。
2年1化組の方はすでに産卵木はぼろぼろになってるんですが、こっちには二本、仕込んだまま。いわゆる「割り出し」を今からするわけです。いやあ、そのままでも育ってくれるかな、と思ってそのままにしてたんですが・・・。
なんで「割り出し」して「きちんと管理」するのか、その理由が判明したような気がします。

時期的に遅いのでさすがに卵は出てきませんでしたが、木の中央辺りから二齢幼虫が出てきました。今さら。
・・・こっちの方が安定しているからこのままなのかどうかは分かりませんが・・・木の中から出てくる終齢幼虫は明らかにマットに出てきている連中よりも小さいのです。別に大きさを求める気はないんです。が・・・考えてみれば幼虫用マットてのは発酵させてて朽ち木よりも養分が増しているわけで。さらに大型化を狙う人たちが使う「菌糸ボトル」というのはさらに栄養があるわけか・・・と納得。

他の終齢幼虫も2年1化組とそれほど変わらない大きさにまで育ってます。いや、30mmくらいある大きいのも。
2年1化組は去年の9月くらいに生まれて今までずっとマット食ってたわけですが、こっちは今年の8月にはすでに初齢を確認しています。そして・・・今、1頭以外は終齢になってる・・・この分だと来年の夏には・・・ええと、2年1化組が「9頭」で、こっちの今年産卵組の終齢幼虫は「10頭」・・・二齢幼虫は再来年?
親とされるWDのペアが「2頭」で今年羽化したのが「5頭」います。てことは・・・。

来年コクワは順調に羽化が進めば最低でも「24頭」てことに・・・? WDペアが生き残っていて二齢が羽化したら・・・「27頭」に。

ちょっと多いかなあ・・・。何か考えた方がいいかも知れません。

05:54 PM | 固定リンク

10/09/2014

のびーる

ハッタミミズ、最長記録更新が過熱中(Yahoo!:毎日)・・・太さはそうでもないようですが、胴体?が非常によく伸びるミミズです。ちなみに最長記録は92㎝。過去には1.2mのもいたんだとか。
生息が確認されているのは滋賀、石川、福井の3県のみ(もちろん他の県にもいるかも知れんのですが)。
今回は滋賀県で長さを競う「湖国ハッタミミズ・ダービー」が行われましたが、そもそも「ハッタ」とは石川県八田町で見つかったことから。そこで石川も負けていない、ということに・・・。
ちなみに日本の固有種で環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されていたりします。

ミミズというのは実はあんましよく分かっていない生き物だったりします。
過去には「不老不死」とまで言われていました。今でもその辺はよく分かっていないとか。卵を産んで増えますが・・・さらに詳しい生態となると・・・さて。
実はあのチャールズ・ダーウィンも研究していて、進化論が世に出た時にはミミズに彼の頭を付けて揶揄した画もあったりしました。・・・ミミズから進化したんだろう、的な。

ところでミミズは行動範囲からすればかなり限定されてしまいます。そのため地方色豊か?なのもかなりいそうなんですが・・・。
以前住んでいたところには直径1㎝くらいありそうなデカいミミズが山の中に住んでまして。バイトで側溝整備で山の中に行った時にはそれがうじゃうじゃと・・・釣り具屋のワーム売り場じゃあるまいし。

しかしミミズは土中の栄養を高めたり空気を混ぜ込んだりすることでも知られています。・・・ながーいミミズ、ということはそういう方面でも力?を発揮するもんなんでしょうか・・・?

03:55 PM | 固定リンク

10/05/2014

ただのばいきんじゃねえよ

いや、ある意味「ただのばいきん」ですが。
オランダ・アムステルダムに世界初の「微生物動物園」オープン(AFPBBNews)。様々な展示があったり、エボラウィルスの巨大模型もあったりするそうで。
さらに来園者の身体をスキャンして存在する微生物の情報を提供してくれる・・・。
まさかサンプル採取して培養、というわけではないでしょうが(時間がかかりますし)・・・身体を「見て」存在しそうな微生物の情報を、ということかも知れません。
いずれにしても、かなり面白そうなんですが・・・オランダ。ちょっと行ってくる、というわけにもいかないなあ・・・。

こういう海外の施設?を見るたびに「日本だとどうなるかな」と考えてしまうのですが。
・・・ちょっと無理かなあ・・・。
こういう事情は海外も日本もそう変わらんと思うのですが、「身体に微生物」と言うと「有害なばいきんがいる」とかそういうことになって「除菌」や「殺菌」を、とかそういう流れになりそうな。実際には微生物の全部が全部害をなすわけでもなく(そもそも「害をなす」という発想そのものが人間からの視点なわけで)むしろ「益になる」場合もあるんですが・・・なかなか理解してもらえそうもないような。

しかしそれでもこういう「動物園」がオープンできる、というのは・・・なんか欧米だなあ、と。
例えばBSやCSであっちの科学ドキュメント番組をやってますが、中には寄生虫の番組なんてのもあるわけです。もちろんその映像には寄生虫が出てくるわけで・・・そういう番組だから当たり前なんですが・・・こういうの、日本じゃ絶対公的には放映できない、いや、やらないだろうな、と。
捉え方の違い、と言いますか。何だろう、不特定多数の捉え方の違い、とでも言いますか。
「こういうのを楽しめる人たちがいる」ということを理解している・・・ような。日本の場合「とにかく大勢を楽しませられればいい」という発想が主になっているような・・・?

多分日本で「微生物動物園」やっても最初はマスコミも取り上げて繁盛しても、そのうち閑古鳥、とかそういうことになりそうで。送り手と受け手の違い、みたいなもんもあるかも知れません。
・・・でもこういうのでもきちんと運営できるような素地を、やはり日本にも育てていった方がいいとは思うのですが・・・やっぱり無理かなあ・・・。

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10/02/2014

毒蜘蛛たち

ゴケグモ類、首都圏でも拡大中(Yahoo!:スポーツ報知)。「セアカゴケグモ」は1995年に日本でも発見された毒のあるクモで、オーストラリアから東南アジア、ヨーロッパからアメリカまで広く分布しています。「ゴケ」とは「苔」ではなく「後家」、つまり「未亡人」の意味であります。噛まれると死亡することがあり、奥さんが未亡人になることから「widow spider」と呼ばれるようになりました。

しかしいわゆる「ゴケグモ類(属)」には20種ほどあって、それらは全部毒を持ちます(メスだけ)。
ゴケグモ類の情報センター(昆虫情報処理研究会)
・・・実は日本に入ってきているのはセアカゴケグモだけではなく。『特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律』いわゆる「外来生物法」ではクロゴケグモ・ジュウサンボシゴケグモ・ハイイロゴケグモも指定されています(アカオビゴケグモというのが八重山諸島や岩国にいますが外来種なのか在来種なのか?)。
セアカゴケグモはその名の通り「背赤」で背中に赤い模様があるんですが、ハイイロゴケグモは「灰色」や「茶色」が主体。クロゴケグモは黒いんですが「背赤」ではなく腹側に赤い「砂時計」模様があり・・・ジュウサンボシゴケグモは「十三星」なのか背中に黄色い模様がいくつもあります。
・・・つまりよほど知ってる人、そっち系の専門家でない限り毒のあるクモかそうでないのか分からん、ということであります。最もメジャー?なセアカゴケグモのおかげ?で赤い文様のあるクモが恐れられるようになりましたが(逆に害のないクモも恐れられるように)・・・本来、クモはよほどのことがない限りヒトを襲うものではなく。例えば素手で捕まえる、とかそういうことをしない限り文字通り毒牙にかかることはありません。

さらに外来生物法には他にもイトグモ属の3種、ジョウゴグモ科のAtrax属・Hadronyche属の2属全種が指定されています。いずれも「日本国内で見つかってはいるけど定着はしていない」クモではありますが・・・。
そして。実は日本の在来種でも毒蜘蛛はいます。
カバキコマチグモ(Wikipedia)というクモで、沖縄以外の日本全国にいます。かなりの猛毒の持ち主らしいのですが・・・あまり知られていません。ただ、このクモも積極的に人を襲うわけではなく。不用意に素手で掴んだりしなければ問題はない、とのことであります。

「クモ」ということであまりに怖がるのも何ですが・・・逆に軽視するのも、ちょっと。よく知ってみればそこまで恐れることもないものなのですが・・・やはり姿形ですかね、世間一般からするとどんなクモも「殺人蜘蛛」みたいに見られてしまうのはなんだかなあ、という気もするんですが。

04:07 PM | 固定リンク

09/29/2014

だらっと近況報告 9/29

コクワガタの冬眠準備?しました。・・・ちょっと早いかも知れませんが・・・なんかエサの食いが悪くなってきてるような気がするので。それに購入した野生個体の1ペアがもしかしたら・・・というのもあったもので、確認も含めて箱を開けてみました。

結果はみんな元気なもので・・・ホッとしました。
WD(購入した野生個体)1ペアは相変わらず。しかしエサが全然減ってません・・・大丈夫なのかな・・・?

それらの仔(親のメスは購入前にすでに交尾を済ませている可能性もあるので、確実にこのオスの仔かどうかは分かりませんが)であるWF1世代はオス1、メス4が羽化してます。

Dsc00694_1
オス32.8mm。なんかおとなしいやつです。冬眠準備、と言っても用土を増量するだけなので、一度成虫を取り出して一旦別の容器に入れるんですが、ほとんど動かず。

Dsc00698_1
こちらは4頭のメスたち。左上のがやや大きいので8/4に確認した23.1mmのやつかも知れません。ちなみに残り3頭は22.7mm・21.5mm・22.4mm・・・あんまし変わりませんか。親のメスが32.8mmなので(オスは39.1mm)一回りくらい小さいです。と言うかこれだけ見たら別の昆虫みたいだ・・・。

Dsc00701_2
と言うことでちょっと拡大。
・・・ほとんど間を置かずに撮影したのに、左上のやつがぐるっと回ってきて左下のやつを襲ってるような格好になってます(実情はただ折り重なってるだけ)。右の2頭はほとんど動いてないのに。やっぱりあの元気なメスなのかなあ、こいつが。

こいつらも食事を開始してるんですが、あまり活発には食ってません。来年になったらもっとよく動くようになる(繁殖もしやすくなる?)という話もあるんで・・・まあ、きっちり?冬眠して頂くことにしましょう。
なお。クワガタの冬眠は「エサの少ない冬に備える」哺乳類の冬眠とは違って、ただ「寒くなって動けなくなる」というものなので冬場でも気温が上がるとのそのそ這い出してくることがあるんだそうで。
・・・その時にエサがないと調子が悪くなることもあるんだそうで・・・やはりきちんと見守ることが必要なのであります。

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09/27/2014

だらっと近況報告 9/27

正確には昨日、9/26のことなんですが・・・大変残念なことになりました。

いつものようにクワガタの様子をチェックしていたんですが、ノコギリクワガタの箱の中にこんなものが。
Dsc00693_1_2
・・・甲虫の前翅、羽だ、ということはすぐに分かったんですが・・・この大きさ。他にこういった甲虫が入り込む余地はありません。しかもすぐ近くにオスが潜り込んでいるのが見える、ということは・・・メスのものであります。合掌。

時期的にそろそろ・・・という可能性もあります。
が、クワガタは種類によってはオスがメス殺しをする、とのことでそっちの可能性もあります。ノコギリクワガタはそうでもない、という話も聞いていたので安心して同居させてたんですが・・・相性が合ってなかったのかも知れません。

ということは産卵セットをこれ以上このままにしておいても意味はないわけです。
Dsc00684_1_2
ということでオスを小さな箱に隠居(この太い止まり木は後で細いのに替えました)。もうそろそろこちらもお迎えが来るのです。

同時に産卵セットを開けてみる・・・。
が、いくら掘っても幼虫どころかタマゴすらありません。念のため朽木を一本中に埋め込んでおいたのですが、なんとなーく齧ったような跡はあるんですがそれ以上は、何も。
・・・失敗か・・・。

生き物相手なので、これは仕方ありません。
もしかしたら見つからなかっただけかも・・・ということもあるので(可能性はかなり低そうですが)もう一度産卵セットを埋め戻してそのままにしておくことにします。春くらいに何も変化がなければ破棄、ということになります。
・・・ノコギリクワガタは今くらいの時期に産卵して、幼虫は来年の夏に羽化。約一年の休眠期間を経て地上に出てきます。このまま来年まで待つか・・・。
いや、新たに1ペア購入することにしました(時期的にぎりぎり)。前向きに、やっていこうと思います。

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09/12/2014

飼育下と天然下

ウーパールーパーが絶滅の危機に(AFPBNews)・・・メキシコであります。ウーパールーパーとは一定以上の年代の人には有名ですが、最近の人だと・・・「妙な生き物」とかそういう印象を持ちそうであります。予備知識も何もなしにその姿(↑記事にたくさん出てますが)見たら何が何だかよく分からない、一体どんな生き物なんだろう・・・とかそういう風に思うかも知れません。
正式な和名は「メコシコサラマンダー」・・・「サラマンダー」というのはファンタジー系だと「火竜」とかそんな感じで「火を吹く」的なイメージがあります。生き物関係だとトカゲの仲間にそんなのがいたりします(火は吹きませんがかなりゴツいトカゲ)。
片方は確実に爬虫類で、空想上のもなんだか爬虫類っぽい「サラマンダー」ですが・・・こっちの「メキシコ~」は両生類で、タマゴはカエルのようなものを水中に生みます。

タマゴだけではなく親になっても水中にいます。・・・こういう両生類はイモリとかサンショウウオなどと同類で。大人になると陸に上がるカエルの類とはちょっと違う両生類であります。
・・・いや、↑メキシコサラマンダーの場合、「親」にはなりますが「大人」にはならない、という・・・奇妙?な習性を持ってます(人為的に「大人にする」ことは可能)。一生子供のまま、みたいなものであります。
しかしそれでも様々な実験に使われる、特異な性質を持った生き物だったりします。

日本でも購入できます。特に届出も必要なしに。これは日本国内で養殖されているからで、現在輸出入は禁じられています。
が、原産地メキシコでは生息できる湖が激減。今はソチミルコ(Wikipedia)周辺のみ、となってしまった・・・。
これは日本のメダカみたいなもので、飼育下だと結構な数がいるのですが天然下では激減している、という・・・こういう生き物は増やすのがなかなか難しかったりします。元々の生息地が特殊な場合が多く(メダカの場合農薬の少ない小さな川)保護が難しかったりしますし・・・しかも飼育下だとフツーに見ることができるので「危機」という意識もなかなか芽生えない。

・・・そのうち「飼育もの」「天然もの」で性質なども変わってしまうのではないか、とかそんな風な考え方も。ただ飼育してたのを放せばいい、という問題でもないのであります。

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09/10/2014

そんなアプリまで

沈静化する様子があまり見られないデング熱ですが・・・。
デング熱対策に怪しげな「虫よけアプリ」まで(Yahoo!:J-CASTニュース)。要するにアプリをスマホにインストールするとスマホから高音が出て蚊を寄せ付けない、というものですが・・・そんなうるさいもん常に持ち歩くわけにもいかず、そもそも「高周波は虫よけになる」という効果も怪しいところなのでジョークアプリ?みたいなもののようであります(そう言えば高周波がネズミよけに使える・使えないというのもなんだかよく分からないような)。
問題はそういうデマ的なお話がどんどん一人歩きしてるような状況だったりします。

デング熱についてカンタンにおさらいしておきますと。
「ヒトからヒトへ感染しない」
「ヒトを刺す蚊がウィルスを別のヒトへ運ぶ」
「症状はインフルエンザに似ているが、重症化することはまれ」
といったところであります。例え感染して治療中の人が身近にいても恐れる必要はありませんし、蚊、特にいわゆる「ヤブ蚊」のいないところではまず感染しません。
他にも
「治療薬・予防薬はない」
という特徴もありますが・・・適切な治療を受ければ(つまりお医者さんにかかれば)それほど恐れることはありません。

そして今回問題なのはもう一つ。
「日本国内で感染した」
ということであります。・・・元々気温や湿度の高いところではウィルスをもった蚊が普通に飛んでいたりします。そこで刺されて帰国、そして発症というケースは日本でも前々からよくありました。そこできちんと処理(他の蚊に刺されないよう、とか)すれば国内で広がることはないわけです。
しかし、今回は海外に行ったこともない人たちが国内で蚊に刺され、実際に代々木公園の蚊からウィルスが検出されてしまった・・・。
これは例えばウィルスが体内にいても発症しなかった人が代々木公園で蚊に刺され、そしてウィルスが広まったのかあるいはそういった別ルートから、か。
血を吸った蚊はやがてタマゴを生みますが、その場合の「母から子へ」のウィルス受け渡しはない、とされてきましたが・・・最近の研究では可能性としてはあり得るんだそうで。そういうルートも考えられます。

そうなるとこれから気温が下がって成虫が全滅してもタマゴなどでウィルスが残る、ということも・・・? あるいは最近は冬でも暖かい場所が多いので成虫のまま越冬することもあります。このまま日本に根付くことも・・・?
将来「日本の病気」となることも視野に入れて今後接していく必要がある、と思われます。

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09/04/2014

やはり厄介

デング熱、遺伝子組み換え蚊で対抗案(MSN:AFPBBNews)。ブラジルの話なのですが、いわゆる「不妊化オス」による根絶作戦であります。
これは果実につく系統のハエ(単なるハエではなくて、ミカンとか中身をウジだらけにして大被害)で使われている手法で・・・ハエの移動を防ぐために柑橘類の輸出入にはかなり厳しい制限がかかっているほどの中で行われていたりします。
それをデング熱を媒介するネッタイシマカに、というのはたしかに一つの方法ではあるのですが。

そもそもブラジルにはネッタイシマカは存在せず。気候的に似ているアフリカから意図せずに入り込んで現在病気が広まっている・・・となればたしかにこういう手も有効ではあります。生態系においての新参者のなら根絶してしまっても影響は少ないですし。
ただ・・・どこでどんな状況になるか分からんのも自然界ではあります。
ミカンなどにつくハエにしても天然に対する影響はまだまだ未知数であります。影響が出るのは今年や来年ではなく。もっと時間がかかるわけで、ハエの方でもまだそういうことは分かっていないと思われます。増してや今からやろうか・・・というカに関してはどうなるか、本当に分からんわけです。

もしかしたら何もないかも知れないし・・・思わぬところに「何か」が起きるかも知れない。

「やってみたらヤバかった」例というのは世界中にあるわけで、慎重になるのも仕方ないのですが。・・・ただ、今現在デング熱で苦しんでおられる患者さんたちのことを考えると・・・どうにかしてでも手段を講じたい、というのもアリなわけであります。

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08/31/2014

日本だと

何かそういうのあったっけか・・・。
「ネコ貸します」ロシア大手銀行が新サービス(Yahoo!:AFP=時事)。とは言っても無節操?に貸し出すわけではなく。その銀行で住宅ローンを組んだ30組に貸し出す、というものであります。
ロシアでは「新しい家のドアを最初に入ったのがネコだと家の持ち主に幸運が訪れるとの言い伝えがある」(「」内↑記事より引用)とのことで。住宅ローンを組んで新しい家を建て、そこへ幸運を運ぶネコも貸しましょう、ということのようであります。
・・・日本だと・・・なんかそういうのあったかなあ、と。引っ越しソバはなんか違うような気がしますし。

貸す、と言っても無期限ではなく2時間程度。虐待をしない宣誓書やなんかあっても当行には一切責任ありません旨の誓約書も。まあ、縁起物、ということですからそういうところはきちんとしておいた方がいいかと。
縁起物・・・招き猫は・・・違うか。
一種の儀式みたいなもんなのかも知れません。そこまで重い?もんでもないのかも知れませんが。

コレと一緒にちょっと気になったのがこの銀行は「旧ソビエト連邦時代の国営貯蓄銀行が前身で、ロシア国民の間に根強い当時のイメージの払拭に努めている。現在は、ロシアのウクライナ進攻に関連して欧州連合(EU)の制裁対象となっている」(「」内↑記事より引用)このくだりで。
・・・旧ソ連時代は色々あってあんましいいイメージがない、ということなのかそれとも「旧ソ連」というイメージを良くしたいのか・・・EUの制裁対象になってるというのはカネの動きへの制限かと思いますが、その辺のあんまり良くないイメージをもネコで何とか、ということなんでしょうか・・・。
日本だとそこまでするのかな、とは思いますが。結構色々事情を抱え込んでいそうではあります。

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08/26/2014

だらっと近況報告 8/26

ずいぶんと事情が変わってきました。

前回8/4・8/5とコクワガタの「大部屋」を開けましたが・・・その後8/8に人工蛹室に移したサナギ2体が羽化しました。

Dsc00679_1

メス21.5mm。やけに元気です。

Dsc00683_1

メス22.4mm。小さく見えますが、これはあっちが動き回りすぎてシャッターチャンスが乏しくなったためで・・・こっちはかなりおとなしいです。

これでオス1メス4となりました。オスはすでに後食(羽化後食事を開始する=成虫として成熟)を開始、メスも始まっているようなのですが・・・なんかあんまり食いが良くないような。親ペアは元気?にエサを食い散らかしたりしてるんですが、そういうこともなく。・・・こういうもんなんでしょうか・・・?
これらはいわゆる「1年1化」というやつで、サナギにならない終齢幼虫が実はまだ大部屋に9頭いますが・・・これは「2年1化」、つまり羽化は来年の夏、ということになりそうであります。

・・・まあ、思い出してみればみんな去年の今くらいの時期に産み落とされたわけで。普通なら初夏から、なんで遅すぎたわけです。しかしいずれやがてはサナギにならなければならない。でも時期が良くないと意味ないので・・・幼虫はその時期をずらしてしまいます。
条件としては温度も関係しているそうですが。
そのためすでに親ペアには産卵を済ませてもらっています(初齢幼虫も確認済み)。「2年1化」の方が幼虫の期間が長くなるので大型化が望める、という説とそうでもない、という説もあったりして。自分としてはそれなりの大きさが出てくればそれでいいんで・・・基本的に「1年1化」にしておいた方がいいのかな・・・ということにしています。

となると来年の夏にはうまくいけば9頭+親ペアの仔たち。さらに今成虫の5頭と・・・親ペアは・・・どうかな?
・・・ちょっと多いなあ、ということで「1年1化」組は今年は繁殖に参加させないことにしています。男女七歳にしてナントカのようにオスメスは別にしてあります。で、このまま冬眠してもらって来年の初夏に繁殖を考える、ということで。

ところで。ノコギリクワガタは。
ペアリング・・・交尾は成功していると思われるのですが・・・タマゴは確認できていません。コクワガタは「材産み」つまり朽木をかじってそこに産卵しますが、ノコギリクワガタは「マット産み」つまりマットに直接産卵します。産卵セットにはマットに朽木を一本埋めてますが、底はマットになるようにしてます。
・・・下から見るとタマゴが見つかる、ということなんですが・・・。
なんだか確認できず。ただ、マットがかなりの勢いでかき混ぜられてるような観があって、これがメスの産卵活動によるものなのか、オスが暴れてるのか、その辺が分かりません。何せオスはいつも見える位置にいるんですが、メスはエサ交換の時にもほとんど姿が見えないような状態で。

来月になったら開けてみようかなあ・・・。
ノコギリクワガタは越冬しないので(羽化直後に越冬しますけど)残念なことにこの秋から冬で落ちることになります。そのため確実に次世代が欲しいところなんですが。

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08/10/2014

とあるセルフィー

サルの「自分撮り」画像を巡って法廷闘争へ(Yahoo!:AFP=時事)。写真家のデービッド・スレイター氏が2011年に投稿したもので・・・黒いサルが笑顔?を自分撮りした、とされる画像。これがあのWikipediaの画像データベース(基本的に著作権フリーのものばかり)に掲載され、スレイター氏は「所有権は私にある」として削除を求めている・・・という裁判であります。
その画像はこちらで見ることができます。
Wikipedia refuses photographer's request to remove animal selfie because MONKEY took the picture(Mirror:英語)
氏がインドネアシアで研究グループに同行した際、サルが私物の中からカメラを取り出して「パチリ」とやった、ということのようであります。

単純に考えると「著作権=誰かが作った時点で発生」なので「サルが撮ったらサルもんだろ」ということになります。お父さん所有のカメラで娘が撮影したら「著作権」は娘のものになるかと。
・・・しかし、動物が「作った」のならどうなるのやら・・・?
タイかどっかに「絵を描くゾウ」というのがいましたが、あれは・・・やはりゾウに著作権があるのかそれとも運営している動物園に、ということになるんだか・・・?

Wikipedia側は「アメリカでは動物に著作権を認めていない」ということで「著作権フリー」の画像としています。
一方、スレイター氏は「所有権はカメラを持つ私にある」としています。著作権と所有権。権利関係は実際かなりややこしいですし、国や地域によっても変わるので、どっちがどっち、とも言えないのですが・・・。
最近のカメラは動物でも扱えるほどカンタンになってきてますし。↑この画像はヤラセではなく、本物だとしたら・・・こういうケースは今後も増えてくるのかも知れません。

中世以降のヨーロッパでは「動物裁判」的なこともよくあったそうで。勝手に草食ったからこの牛は有罪、とか。たしか昆虫が被告になった件もあったような。どこまでが本気だったのか、今とはやや事情が違うので何とも言えませんが・・・まさかそういう方向へ転がったりはしない、と思いますが・・・?

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08/05/2014

だらっと近況報告 8/5

今日はちと出かける用事があったんですが・・・電車に乗ろうとすると「線路上に異物が発見されて」うんぬん「某駅で線路内に人が立ち入り」うんぬん。何があったのか、複数の場で色々あったようなんですが・・・今どき線路に置き石するやつなんかいるんですな。
時間的に余裕があったので多少遅れても特に問題がなかったのが救いではあります。

さて・・・実は帰ってきてから今日もコクワの「大部屋」を開けました。

昨日残したサナギがどうも気になった、というのが実情でもあります。蛹室に余裕はありそうなんですが・・・なんだか、ということで。今回は全部の土を出す覚悟でやりました。やはりやるのなら一気に徹底的にやった方がいいようであります。あんましあれこれいじくり回さない方がクワガタにとってもいいでしょうし。
すると。・・・真ん中くらいに蛹室があって、中に羽化して待機?してるオスが。

Dsc00668_1

32.8mm。購入したオスが父とするなら7mmほど小さいことになります。しかし内歯(小型だと消失)もしっかりしているし、脚もなんだか丈夫そうであります。アゴを振り上げて威嚇して見せたり結構すばやく動き回ったりしてます。
コクワガタは羽化後すぐには活動せず、しばらく蛹室内でじっとしていて準備?が整うと地表へ出てきます。その頃には真っ黒になってるわけです。
昨日掘り起こしたメスがまだ真っ赤だったのはまだ準備?が整っていないからですが、こっちはすでに真っ黒。・・・もしかすると前のメスとほぼ同時期に羽化した、のかも知れません。
ともあれオス1メス2をゲット(新生児?用に飼育ケースも新たに準備しました)。サナギは2体。・・・メスとオスっぽいんですが(なお・・・ノコギリクワガタは大抵の場合羽化後一年は地表に出てこないんだそうであります)。

今回は徹底的に開けたため、終齢幼虫も出てきました(1頭は蛹室を作っていた・・・のかな?)こちらは全部で6頭。
ここで前々から考えていた「個室と大部屋の合体」を実行。個室にいた3頭と大部屋の6頭を一緒にしました。・・・なんか・・・個室の意味がないような気がしていたので。これで9頭の終齢幼虫がいることになります。まとめて管理した方がいいような。
しかし・・・なんでまだこんなにいるのか・・・。
コクワガタは一か月ほども成熟に時間がかかる、という話もあります。事実先月アタマに羽化したメスは(真っ黒になってるのに)まだエサを食べた形跡がありません。・・・まだ成虫になっていない、ということなんでしょうか・・・。

でも今まだ終齢幼虫、ということは。単純に考えて成熟は9月以降になります。中には一年で幼虫期間を終えないのもいるそうですが・・・こいつらがそうなのかどうなのか。考えてみりゃ去年コクワのペアを購入した時期が8月中旬でしたから・・・こういうもんになってしまうのかも知れませんが・・・。

09:42 PM | 固定リンク

08/04/2014

だらっと近況報告 8/4

コクワガタの「大部屋」つまりは幼虫複数飼いしてる方を開けてみました。

・・・いくつかサナギが見つかっていて、羽化したのもあったんですが・・・どうにも動きがおかしい。外から見ると羽パカ(羽を閉じきれずすき間がある)っぽいのも気になったんですが数日来微動だにしない、というのも。
開けてみると。羽化できずに落ちていました。小型のオスで、どうも上あごを伸ばせずに終わったようです・・・測ってみると23.3mmでしたがきちんと羽化できていればもっと大きかったかも知れません。
が、同時に羽化しているメスも発見。

Dsc00651_1

23.1mm。前のメスより赤みが強いので、つい最近羽化したようです。・・・ただ・・・前のメスはえらい静かだったんですが(今は真っ黒です)こいつは・・・やたら動き回る動き回る。なんとか止まった瞬間を狙ってたりします↑。なお、羽がやや短くお腹の先が出っ張っていますがそれほど問題はなさそうであります。

近くにサナギが一体あったので人工蛹室に移送。じたばたじたばた動いてるので、そろそろ・・・かも知れません。なんかオスっぽいです。
その他、別のサナギが外から見えています。こっちはかなり余裕のある蛹室なようなのと、あまり動かないのでまだ触らない方がいいかな、ということで放置。・・・他に3頭くらい終齢幼虫を確認しているんですが・・・サナギになる気配がほとんどありません。
夏の終わりに間に合うのかどうか。個室(3頭だけそれぞれ別の容器にて飼育中)も動きありませんし。

なお。こないだ入手したノコギリクワガタはこんな感じです(ツイッターのタイトル画像もこいつです)。

Dsc00644_1

移動によるストレスも今はどこへ。かなり活発に動くようになってきました(もちろんメスもいるんですが、なかなか見つからない・・・)。ただ・・・これはノコギリクワガタ全般に言えるのかこいつだけなのか分かりませんが、エサの食い方が汚い。
昆虫用のゼリー(形状はまんま一口用ゼリー)を与えているんですが、オスはあごが大きいため専用のカッター(ゼリースプリッターという優れもの)でギロチンのようにゼリーを両断して与えます。・・・しかし一日くらいで土まみれ。さらにあっちこっちに跳ね飛ばしたような跡が。
これはコクワガタのオスもそうなんですが。こっちは柔らかいゼリーを与えるとなぜか最終的にひっくり返す程度なんですが・・・飼育ケースのフタが汚れるくらいに跳ね飛ばす、ってのは・・・なんかそういう習性でもあるんでしょうか。

今月いっぱいは色々手がかかりそうであります。・・・まあ、秋になれば静かになるのでしょうけど・・・。

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07/30/2014

オオアリクイに・・・

なんかこんな題名のスパムメールが出回ったことがありましたが。
オオアリクイ攻撃により死亡例も・・・遭遇リスク増に懸念(AFPBBNews)。ブラジルの話であります。
オオアリクイは世界的に見ても珍獣中の珍獣であります。食べるのはアリ(正確にはシロアリの類)中心で、体格から骨格からそのために特化したものになっています。前足の長い爪でアリ塚を壊して、長い舌に中のアリをくっつけて食べてしまいます。
こないだとある番組で取り上げていたのですが。むやみやたらをアリ塚を壊して回るのではなく、あちこちのアリ塚を少し壊しては食べ、少し壊しては食べ、を繰り返すのだとか。こうすることでアリの全滅を防いでいる、とのことであります。

が、アリ塚を壊す前足は凶器となり得ますし、その巨体にはかなりの力を秘めています。その性質上人間を襲うということはまずあり得ませんが・・・結果として、ということはあり得るわけです。・・・その悲劇を防ぐためにはお互いの領域には入らない、というのが一番なのでしょうけど、なかなか難しいことではあります。

アリを食う動物、というのは他にもいることはいるんですがここまで特化しているのはアリクイの類だけではないでしょうか。
こういう「方向性のはっきりしている動物」はちょっとしたきっかけで滅んでしまうことがあります。・・・例えばアリがいなくなったらそれでおしまいであります。
しかし・・・それだけではなく。かなり危ういバランスで生物というのは生き長らえているもんであります。・・・これは人間にも言えることですが・・・。

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07/24/2014

大きいことは

いいことなんだかどうなんだか。
世界最大級・翼長21㎝のヘビトンボ(CNN:ムシの画像アリ)。大人の顔が隠れるくらいの翼長なんだとか。水生昆虫では最大級、となってます。他の昆虫だと・・・どれくらいまでいくのかなあ、たしか銃で撃ち落とした蝶がいたとかそんな話もありましたが。結構でかいのもいる、ということではあります。

が、二畳紀とかそれくらいには翼長メータークラス(75㎝ほどのは確認されてます)のトンボとか飛んでたそうで。正に映画の世界ではありますが・・・当時は今とは違う状況だったのでは、というのが現在の通説であります。ンなでかい昆虫、現代の地球上では飛べないか生きていけないんでは・・・と。
「重力が小さかった」という説があります。
そのためもっとラクに飛べたんでは、ということなんですが・・・たしか他にそれっぽい証拠もなかったはずで、ちょっと雲行きが怪しい説になりつつあります。
「酸素が多かった」説・・・。
これはCS系の海外のドキュメンタリー番組を見ていたらはっきりそう言ってたんですが・・・どうなんでしょうか・・・?

カンタンに言いますと・・・実は昆虫の場合、栄養や酸素の運び手が血液ではなく細胞間で移送しているだけ、みたいなもんだったりします。血管があって(一応あるんですが)だーーーっと運んでいるのではなく。細胞の間を手渡しで移送しているようなもんだったりします。
そのため現在では巨大化できません。栄養や酸素が行き届かない細胞がどうしてもできてしまうためであります。
例えば脊椎動物にあるような「血管」システム的な何か、があればまた話は違ってくるのでしょうけど。あるいは酸素が多ければ一回の呼吸で吸う量が増えるので巨大化・・・できるんだろうか・・・?

・・・いずれにしても太古の昔の話であります。あちこちのシステムが今とは全然違っていたのかも知れませんし。今、考えられているモノとは全然別物の可能性もあります。
でも↑結構でかいなあ・・・やっぱり思いもよらないものがまだまだあるのが天然自然下だったりします・・・。

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07/16/2014

食材ならOK?

ということなんでしょうか・・・。
米ロザンゼルス空港で67匹の生きたアフリカマイマイを押収(Yahoo!:ロイター)。「1匹当たりの体重が約0.9キロ、全長15センチメートル」(「」内↑記事より引用)ということですから日本の梅雨時に・・・アジサイの葉に乗って・・・とかそういうレベルではありません。乗せようと思ったら西洋系の巨大アジサイを・・・いや、それでも無理かも知れません。
実はこのアフリカマイマイ、世界中で輸出入や移動が禁じられています。
アフリカマイマイ(Wikipedia:画像あり)
見た目がショック! というよりも食性がえげつない・ばんばん増える・寄生虫の宿主になってる・・・ということでかなりキケンな生物だったりするんですが。

・・・ただ・・・食材になっちまえば問題はなさそうで。
例えば↑Wikipediaによれば安価なエスカルゴはコレの場合が多い、と。輸出入は禁止されていますが、その地で養殖して(完全に管理できれば寄生虫も問題ないでしょうし)処理して加工すれば問題はないわけです。そもそも原産地では珍味なわけですし。
大抵の「キケンな生物」というのはあんまし食べられることはないのですが。日本だとブラックバスとかカミツキガメとか。しかし、元々食材として運ばれてきたのが実は・・・と、こういうケースもあるわけです。

・・・そう言えば日本でも元々は食用で・・・ということになってますアフリカマイマイ。でもさすがにコレは・・・ということになってますんで、やはり「食って減らしてしまえ」というわけにはいかず。さらによその国では美味、ということになってるようですから、なかなか世界的に数を減らす、というわけにはいかないようであります。

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07/10/2014

だらっと近況報告 7/10

去年の9/10の「近況報告」でコクワガタのことを書きましたが。
そのペアの仔?と思われるメスが羽化。今日、通常の飼育エリア(母親のいたところ)に移動しました。

Dsc00640_1

赤い・・・まだ羽化して一週間ほどで、こういう個体は赤い、とは聞いてたんですが。これでも羽化直後よりも黒くなってきています。多分そのうち黒くなってくると思います。結構時間がかかるらしい・・・。エサを食べ始めてようやく「成虫」と言える、という見方もできます。
画像だと大きく見えますが、大きさは22.7mmです。ちなみに母親は29.2mmで父親?は39.1mm・・・なんで「?」が付くか、と言うと野生採取(WD)のメスはすでに交尾を済ませていることが多く「本当の父親」かどうかは分からないからだったりします。

なお、現在母親は産卵セットにセッティング中・・・父親?はすることないんで飼育エリアに隠居?中。

実は去年10月くらいに「割り出し」を行いまして。9/10の時に「ホダ木の三分の一くらいなくなっている」と書きましたが・・・そこまで浸食?は進んでおらず。ほぼ丸々三本出てきました。
が・・・木の皮はむいておいた方がいい、ということを知らなかったため表層に初齢幼虫が数頭潜り込んでいる程度でした。さらにマットの方をひっくり返してみると、相当数の幼虫が(コクワガタは「材産み」で木に卵を産みつけるんですが幼虫はマットでも育ちます)。そのうち大きめの4頭を小さ目の容器にマット詰めて移し・・・残った連中は一本だけホダ木を埋めてマット増量して様子を見ることに。個室と大部屋みたいなもんであります。

その後は例の大雪があったりしましたが。ペアの方も無事に冬眠に入り・・・こっちは放っておいたんですが。
個室の4頭はちょくちょく様子を見てました。4月くらいですかね、思い切って中身を出してみると・・・二齢と思われる幼虫が3頭。・・・そう、3頭・・・残り1頭は姿も形もなくなっていました。フタはしっかり閉めてあったので、落ちたものと思われます。
そして6月頃。逆算するとこの辺でサナギになってくれないと8月に繁殖開始できないんじゃ・・・とやや心配に。

が・・・6/20に大部屋の底の方にサナギを発見。おお、ついに・・・と思ったんですが、「大部屋」なんで他の幼虫も行き来します。暖かくなってきたので行動も活発になってます。蛹室(サナギの部屋)が壊されたりしたらどうしよう・・・と見てたら蛹室付近に思い切り別の幼虫が。

そこで思い切って大部屋を開けてみることに。サナギを人工蛹室に移そう、ということであります。ついで?に他の幼虫の生育状況も。もしかしたら他にもサナギがあるかも・・・。
結果としてはどうも三齢にしちゃなんか小さいんで多分二齢と思われる幼虫が数頭。十頭ほど・・・かな?
サナギは他になく。また埋め戻して様子見てます。

この時のサナギが↑のメスで。初めて羽化を確認した時は人工蛹室(スポンジにへこみがあります)の中でぼおっとしていました。そのため人工蛹室から出てくるような、スポンジの上に出てくるようなら移動しよう、と思ってました。・・・意外に早くその時期が来たわけであります。エサはセットしてありますが、まだしばらくは食べないかと。・・・なんか異常なほどにおとなしいのが気になってるんですが・・・そんなもんなんですかね。成虫用マットに潜り込む時はすばやいんですが。

・・・すでに大部屋の幼虫は三齢と思われる連中が数頭。個室の方がなぜか生育が悪いような?
もうそろそろサナギラッシュといけばいいんですが・・・しかしどれだけ生きて出てくれるか。楽しみなんですが、心配でもあります。

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06/26/2014

二つほど 6/26

CNNで二つほど。

一つ目。英ブリティッシュ・エアウェイ、スペイン「グラナダ(Granada)」とカリブ海「グレナダ(Grenada)」の間違い続出(CNN)。いざ出発したら飛行機が大西洋を越えようとするわけですから・・・びっくりするのも無理はないかと。
確認不足なのかなあ・・・と思いますが・・・さて。
スペルから言えば一文字しか違わないわけで。さらに英語の発音だとよく似ている「a」と「e」であります。これが日本だったらこういう間違いは起こらないのかなー・・・と思うのですが、別の間違いとか起きるかも・・・「センダイ」と言えば普通は宮城の仙台ですが、鹿児島にも川内という地名があったりしますし。
こういうのは突発的にどうしても起きてしまうもんなのですが・・・↑の場合は裁判となっています。すでに「間違えました」では済まないレベル、ということであります。

二つ目。米・ミツバチ保護へ作業部会設置へ(CNN)。実は日本でも謎のミツバチ大量死が報告されていて、実際に数が減っています。そのため貴重となったミツバチを盗まれたりするそうであります。
この間厚生労働省が原因の一つ、として挙げたのが稲に使う農薬でした。
死んだミツバチの巣箱の多くが稲の近くにあった、ということで・・・あまり近くに設置しないよう求めています。が、世界的なミツバチ危機であります。農薬だけが原因と言い切れない可能性も高いわけです。
もちろん高栄養のハチミツも魅力ですが、花粉の受粉にも使われるミツバチであります。受粉、と言ってもミツバチはただ花から花へ花粉を運ぶだけなのですが・・・これを人力だけでやろうとしたら相当な作業になるんだそうで。もちろんデリケートですから機械化もできない。
そのため何としても原因を突き止める必要があるのですが・・・こういう事例を見聞きするとやっぱり人間もまだまだなんだなあ、とか思ってしまいます・・・。

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06/23/2014

二つほど 6/23

色々と二つほど。

一つ目。Twitterに「コナミコマンド」(Yahoo!:ITmediaニュース) 「上上下下左右左右BA」というやつであります。試してみたら・・・ほんとに、くるり、と。
コナミコマンド(Wikipedia)
スーファミの横シューティングゲーム:グラディウスでコレを使ったことあります。ゲーム好きの先輩がどこかから聞き込んできて「やってみよう」と入力したら「ドチュン」という音と共に自爆。二人して大爆笑した記憶があります。
・・・実は今の今まで最後の「BA」を「AB」にしたら自爆する、と思い込んでいたのですが。↑調べてみたら「左右左右」で自爆、「LRLR」にしたらフル装備、なんですな。記憶というのは案外いいかげんなもんであります。
しかし・・・結構色々あるもんで。さすが「世界一有名な隠しコマンド」ではあります。・・・有名になっちまったら「隠し」コマンドではない、というのは置いておきましょう。

二つ目。「生物農薬」飛べないテントウムシ(Yahoo!:読売)。たしかに飛べない方が「農薬」としては有利であります。これまではやはりアブラムシを食べる幼虫を使っていたんだそうですが・・・羽化しちまえばどっか行ってしまうことになりますし。
自分のとこでもアブラムシが結構な数、出たことがあります。
フユサンゴというミニトマトみたいな実をつける木なんですが・・・これがすぐアブラムシにとりつかれます。そのため一時期ずっと部屋の中に入れておいて(カラスが実を食いに来るから、というのもあったんですが)薬使ったりしてたんですが・・・そんな時に部屋でぼおっとしていたら目の前を飛ぶ昆虫が。・・・テントウムシ?
うまいことフユサンゴにくっついてくれたんですが、いつの間にかいなくなってました。
そういう期待と落胆?がなくなるのならそういう手もありかな、と思うのですが・・・なんか一部から「自然の摂理に~」的な反対も起きそうではあります。
(なお、件のフユサンゴですが何のことはない、あえて外に出しておくと風のせいかアブラムシがそれほど増えなくなりました)

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06/16/2014

開幕前だったから・・・

あ、でも「中止」という表現でもいいんですかね。
赤ちゃんパンダによるサッカーワールドカップ予想は「中止」(Yahoo!:時事) これは「赤ちゃんパンダ隊」的なものを結成して「勝ち」「負け」「引き分け」の三つのカゴ(もちろんエサ入り)からどれを多く選ぶかで「占う」というものだったそうなんでですが。
中国当局から「待った」がかかった、という話もありますが・・・まあ、いずれにしてもあんまりいじくり回さん方がいいのでは、と思いますが。

前回南アフリカ大会ではドイツのタコの「パウル君」が予想を的中、それに続け、ということで日本でもよその国でも「占い生物」的なものがいくつか出てきます。基本的にエサのついた、もしくは入っている「何か」に色を塗っておいてどっちに反応するか・・・という方法であります。
こないだ情報系番組でやってたのは「テッポウウオ」とか「ペンギン」とか。実はパウル君の時も単純に目立つ色(赤とか黄色とか)の方を気にしていただけ、という話もあったりして。まあ、動物に負担をかけないようにやる分には問題ないと思われますが・・・なんか国家の威信的なもんが前に出てくると意味合いが違ってきてしまいます。

パウル君の時は「敗戦宣告」された国が「食ってやる」と脅してきた、とかそんなことも。・・・ちなみにタコの寿命と言うのは案外短く一年ほどとされています。産卵する、もしくはその手助けをするとそれで死んでしまいます。パウル君ももうこの世にはいないはずで、仔をとろう、という話もありましたが・・・さすがに無理だったような。

おかげ?で様々な動物が駆り出されるようになってしまった、ということにはなるんですが・・・。
繰り返しになりますけど、きちんと習性を熟知したスタッフがついてやるのなら問題はないと思います。が、妙な商業ベースや国家的な何か、となると・・・そこまで行き過ぎるのはどうか、と思うのですけれど。

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06/08/2014

ジー

もうそんな季節ではあります。
ゴキブリ発生リスクの高い県はどこか?(Yahoo!:産経) 弱点の一つが「低温」なので(25度以上で活発に活動するそうな)北海道や東北ではあまり見ない、という話は聞きますが・・・。
じゃあ九州とか沖縄とかたくさん駆除要請があるのか、と言うと。
やはり大都市の方が気温も安定してしかも食べ物も多いし隠れる場所も、ということでやはり東京や大阪になってしまうのかな、と。

ただ、コレ、当たり前ですが外国行くと事情が変わってきます。
もっと寒い地域の人からすれば「珍しい昆虫」になるわけです。・・・なんかそっち系の、海外の生活を紹介する?みたいな番組でゴキブリに対して何の抵抗もない、という国の人を見たような記憶があるんですが・・・どこの国だったかなあ、寒い地方だったと思うのですが・・・。
逆に暖かい地方になると、場所によってはフツーに生息してますから・・・やはり多く怖がるのは「温帯の都市部の人」ということなのかも知れません。
・・・一応・・・ペットになってるんですが。販売もされてるんですが。もちろん日本のではなく熱帯地方に住んでる・・・やや大きめの・・・なんですが。実は結構いい値段したりします。

ちなみに「ゴキブリ」という名称は明治期辺りから、という話もあります。
「御器かぶり」・・・「ゴキカブリ」というのが江戸期までの呼び方だったとか。・・・当時から水場や炊事場に多かった、ということなんでしょうか。「御器」つまり食器をかぶる、食器に頭突っ込んでる、ということからだと思われます。
後に言い方が詰まって「ゴキブリ」になった、という話ではあります。

ネズミと並んで都会で生きる生物ではあるんですが・・・生命力がハンパではなく何でも食べる・温度変化にも強い・などなど様々な能力があります。何せ祖先は3億年くらい前からいる、という説もあります。
・・・あー・・・そう言えばあさりよしとおのマンガに「ゴキブリの遺伝子を持った男」が出てきてましたっけ(ワッハマンですな)。いやもう・・・何度も何度も再生してくる、という・・・しかも食い物屋に出てくる、という・・・。
最後はたしか・・・あ、いや、止めておきましょう。ちょっと、いやかなりヤバかったはずなんで・・・。

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06/02/2014

毒、あります

オーストラリア・山火事後に生え広がった野草を食べたヒツジがまるで薬物中毒のように(AFPBBNews)・・・「大丈夫だろう」とヒツジに食べさせたら被害が広がった、とのことで。食べたヒツジはしばらくすると「まるで薬物中毒」のような症状となり・・・死んでしまうこともあるようです。

これは決して新種の毒草が生えてきたわけではなく。恐らくはフツーに生えていた、と思われますが・・・。
山火事によって一気に表層の植物が焼き払われます。そしてその後から植物は順次復活していくわけですが・・・ここで真っ先に繁茂できた植物はある意味アドバンテージを得ることになります。・・・日の光を大量に得ることができるわけで、そうなると後々も有利になります。
ただ、それも長くは続かないのが常でもあります。成長は遅くとも高くまで生育できる「木」が生え始めると「草」はどうしても立場が弱くなり、勢力を削がれていくことになります。
そのため草原をキープしたい場合、定期的に「野焼き」「山焼き」をするところもあったりします。その方が背の低い植物にとっては有利なわけです。

しかしヒトが管理できるわけもない山火事。焼き払った後にどんな植物が台頭してくるか・・・その辺の予想はかなり難しいものと思われます。
さらに「毒のある植物」というのは実は結構身近にあるもので。例えばアジサイ。これは葉に「毒」があり、ヒトは食べると危険だったりします。モノによっては命にかかわるものもありますし、あまり知らない草を口にするというのはヒツジだけでなくヒトにもあまりオススメできないものだったりします。

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05/13/2014

吉報であってほしい

小笠原諸島・媒島(なこうどじま)でアホウドリと見られるヒナを確認(Yahoo!:産経)。まだ確定されたわけではありませんが、小笠原諸島でアホウドリが・・・となると戦後初めて、ということになります。
現在では伊豆諸島の鳥島とあの尖閣諸島でしか繁殖は確認されていないアホウドリであります。
海鳥で最長の翼を持ち、海原を滑空するスタイルのアホウドリですが・・・地上では動きが非常に鈍く(そのためアホウドリとも)簡単に捕まえられて羽毛や肉を消費されていきました。江戸期や明治には相当数のアホウドリが日本近海にも生息していたのですが。各地の方言で「アホウドリ」というのも結構数があったりします。そのためかなりの数がいた、とされるのですが後に絶滅が宣言されるほど数を減らしました。

ところが終戦後に鳥島で生息が確認・・・。
しかし鳥島の繁殖地は急な傾斜地の上にいつ火山が噴火するか分からない。そのため安全な小笠原諸島・聟島に繁殖地を移す計画が進行中であります。やり方としてはちと乱暴かも知れませんが・・・鳥島からヒナを連れてきて聟島で人工飼育する、というものであります。アホウドリは己が育った地に戻って繁殖する習性があるためこういう方法をとっています。もちろん、軌道に乗れば(恒常的な繁殖地となれば)そんなことする必要はないんですが。

実はワンペアのアホウドリが何度か繁殖活動をしているのですが・・・なかなかうまくいってないのが現状だったりします。オスの方は聟島で人工飼育された一羽なんですが姉さん女房のメスは尖閣の生まれらしい、と。生まれや年齢の差もあってなかなかうまくいかないのでは・・・と言われてもいますが・・・。
しかし聟島で飼育されていたのはこの一羽だけでなく。これまでも多数が旅立っています。その中の一羽か・・・あるいはペアが媒島へ・・・ということなんでしょうか・・・?

まだ確実にアホウドリのヒナと確定されたわけではない(あの手の海鳥のヒナの同定作業はかなり難しそうな・・・)ですし、親鳥が近くにいない、というのもなんか不安なんですが。
「信天」の名をもらった者としては幅広く活動していって欲しいなあ・・・と願うばかりであります。

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05/06/2014

まだまだ未解明

「雌ウナギ」を作り出せ・・・資源保護で養殖プロジェクト(Yahoo!:時事)。養殖されたウナギのほとんどが雄だった、というのはちょっと驚いたんですが・・・やはり温度などが影響しているんでしょうか・・・。
例えば爬虫類のほとんどは卵が孵化する時の「温度」が雌雄の決め手となります。アリゲーターは低いと雄になったりしますが、カミツキガメでは低いと雌に(それほど高くないと雄に)。逆に低いと雌に、高いと雄になる種もいます。

こういうのは「性染色体」、つまり遺伝的に「雄」「雌」とかっちり分かれているものと温度など環境によって性別が決まったりします。・・・もっとも、性染色体を持ってるのに生育環境で変化する、なんてのもあったりしますが。
有名なとこでは映画で有名になったカクレクマノミとか。
基本的に群れは全部「雄」なのですが・・・その中で一番大きな個体が「雌」になって卵を産みます。
・・・これはクマノミの生態、つまり「イソギンチャクの中で生活する」と深い関係があります。イソギンチャクは海の底に点在していてそれほど大きくありません。幼魚が運よくたどり着いてもそこには先輩?がいっぱいいますが・・・それは狭いイソギンチャクの中の話であります。
もし雄と雌が決まっていたら。片方しかたどり着かなかったら繁殖できません。普通の魚ならもっと頻繁に同種が行き来できますがイソギンチャクがないとまず生きていけないクマノミは・・・それが期待できないわけです。

そのため一つのイソギンチャクの中で繁殖できるように雌に変化するようになった・・・と考えられています。体が大きい方がたくさん卵を産めるので一番大きいのが雌に。
ただ・・・コレ、クマノミに限った話ではなかったりします。クロダイも似たような生態持ってるんですが・・・こちらは別に一か所に集まって暮らしているわけではありません。・・・それぞれ事情があったのでは・・・と思われますが、さて?

ウナギの場合、そういうとこも全然分かってないわけで。まだ解明されてないことの方が多い・・・いや、生き物なんてほとんどがそんなもんかも知れませんが。ヒトのことだって100%解明されてるわけではありませんし。

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04/30/2014

意外な初めて

全米初の「猫カフェ」に一日500人殺到(AFPBBNews)・・・アメリカで「猫カフェ」つまり「何かしら注文してあとは猫と遊べるカフェ」というのはこれが初めて、とのことで。意外っちゃあ意外なんですが・・・なんかこういうのはアメリカから、とかそんな漠然としたイメージもあったんですが・・・しかしよく考えてみたらあまりこういうのはやらない国なのかも知れません。

↑記事にもありましたが、「猫カフェ」と同時に「里親探し」もやってます。
さらに猫への配慮も充実。一人一回一時間まで、とか、昼寝用ワゴン車とか。
日本の猫カフェでももちろん猫への配慮は十分になされていますが、最初からこういうことになってる、というのはなんか欧米だなあ、とかそんなことも思ってしまいました。

あまり馴染みがないのは反対する団体とかがやはり力持ってるのかも・・・とか思うわけです。
「猫を見世物にしている」とか「意に沿わない行動をさせている」という批判は少なからずあるかと思うわけです。もちろん日本やアジアにもそういう団体はありますが、欧米だとなんかそういう勢力?が強そうな気がして。それで今までなかったのかなあ・・・と。
・・・いや、なんか違うかな、そういうのではないかな・・・。
単純な文化の差、とも思えませんし。アメリカだって猫好きは多いわけですし。それが・・・なんで今頃になって「初」なんだろうか、ちょっと疑問に思ってしまったわけです・・・まあ、別にどうでもいいっちゃ、どうでもいい話なんですが。

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04/13/2014

されどハエ

ハエたたきから身をかわすハエの動きを解明(Yahoo!:AFP=時事)。「早い動きだとかわされるが、ゆっくりした動きだとかわされにくくなる」とかそういう説もありましたが。しかし体が小さい、というのも有利なのかな、とか思ってしまいますが。

ハエ、というのは実は昆虫の中でも「飛行」に特化した連中であります。
ハエの大きな特徴の一つは「羽が二枚」ということ。一説には過去、太古の昔の昆虫の祖先は羽が六枚あったんだそうで。それが最も普通の「四枚」になった、と。そしてさらにハエは二枚捨てた・・・。
痕跡のような出っ張りが体の側面に残ってるんだそうであります。
二枚になったことで安定性は失いますが、その分軽快になります。さらに体を小さくしていけば重さも軽減できるし敏捷性も増します。
そうやってハエはどんどん増えていった・・・器用に飛べれば外敵からの襲撃もかわしやすくなりますし・・・と思われます。

が、人間にとってはちょっと厄介な存在であります。かの蝿の王ベルゼブブも本来は別の神なのですが、キリスト教に取り入られた時に「蝿の王」ということになってしまった、という話があります。
古来からハエが媒介する病気、というのはかなり知られていたのかも知れません・・・。
まあ、現代の「ハエ怖い」はなんかそういうのとは違うような気もしますが。ちょろっと飛んだだけで毒虫のごとく忌み嫌い騒ぎ立てるのはどうか、とも思いますが。

・・・↑記事のような機動を、例えばロボットに役立てられないか、というのはもう始まっていそうではあります。昆虫というのは実はかなり不思議な生き物で・・・羽にしても本当はあれじゃ飛べない、という説もあったりします。でも飛んでる・・・しかも高機動。そういうところからも色々できそうなところではあります。

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04/09/2014

南下?

実際はもっと広がっているかも・・・?
愛知で犬のふんからエキノコックス卵(Yahoo!:読売)エキノコックスとは寄生虫のことで、これに感染すると重い肝機能障害を起こして大変な状態になる可能性があります。しかし基本的に日本では北海道限定とされてきていたんですが・・・他の地域でもいくつか例は見つかっているそうであります。
エキノコックス症(Wikipedia:一部画像閲覧に注意)

本来は「イヌなどの肉食動物」から「ヒツジなどの草食動物」を行き来する寄生虫であります。
日本で北海道に多いのは「キタキツネ」と「ネズミ(エゾヤチネズミ)」の捕食関係がしっかりしているから、とも言われています。肉食動物が草食動物を食べる・・・肉ではなく幼虫のいる内臓を食べる・・・ことで肉食動物に感染して、体内で卵を産んで、ふんと一緒に外へ拡散されます。それを今度は草食動物が何らかの事情で口にして、体内で育つことになりますが・・・こういうサイクルは都市部ではなかなか成立しにくかったりします。
ヒトは立場的に草食動物と同じです。つまり、何らかの事情でふんに入った卵を体内に取り込んでしまうと病気になってしまいます。
・・・まあ、直接食べる、ということはないんですが・・・例えば生水。どこからどんなものが紛れ込んでるか分かりません。キレイな川だなあ、と一口飲んで感染、ということもあり得るわけです(矢口高雄の漫画にそんな話があったような)。

そして・・・この病気、発症が遅いことでも知られています。10年くらいしてから本格的な症状が出ることもあり、エキノコックスが原因、と分からずに治療が遅れることもあります。

・・・北海道では知られている病気なんですが本州ではあまり知られていない。こういうとこから妙な噂が広まったりしなければいいんですが・・・予防としては生水は飲まない、野良犬には近づかない、などなど、という基本的?なことだったりします。知っていれば慌てる必要もない、と思うのですが・・・さて。

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04/01/2014

なんか、ないかなあ・・・

調査捕鯨中止・・・クジラ文化消えるのか、広がる懸念(Yahoo!:毎日)。こうなっちまったか・・・というのが正直なとこであります。裁判でどんな風なやり取りがあったのかは分かりませんが・・・オーストラリア側はきちんと「科学的調査」に基づいてクジラ漁を続ければクジラが減る、ということを明言したんでしょうか・・・?

ハーグの国際司法裁判所は「国同士で裁判」する場でもあります。
やることは基本的に裁判所と変わらんのですが、訴えた側と訴えられた側双方がきちんと出廷する必要があります。そのため日本も他人事では済まなくなりつつある領土問題の場合、大抵訴えられた側は出てきません。そのため裁判にならない、という・・・。

欧米は基本的に「反捕鯨」ということになっていて(例外はありますが)オーストラリアはその急先鋒であります。国の要人クラスが堂々と「捕鯨反対」を口にしたりします。・・・理由はクジラが減っているから、で・・・そんなものを獲るなんて、ということであります。
・・・一部では「反捕鯨は牛肉食わすための陰謀だ」ということになってます(鯨肉と牛肉を比べるということはある意味野生動物と家畜を同列に語るようなもんで、やや現実味に欠けるかと思われますけども)。

控訴はできない仕組みなのですが・・・なんか方法ないかなあ、と。今回は「南極海だけ」ですんで他の海なら問題ない、ということになります。が・・・またあの正義漢ぶった連中が横槍入れてくると思うと・・・なんだか悔しいような。ああいう手合いはなぜ自分の考え「だけ」が正しい、とあそこまで思い込めるのか。理解に苦しみます。
・・・逆提訴・・・できないだろうなあ・・・普通に考えたら不利なら出廷しなければ良かったんですが、どうも日本側には勝算があったようで。そこら辺を突かれたのかなあ・・・。
・・・いずれにしてもちょっと難しい状況ではあります。・・・なんか、ないかなあ・・・。

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03/30/2014

ちょっと盲点

養殖場「脱走」クロマグロ登場、味は上々(Yahoo!:時事)。狭いいけすではなく自由に泳ぎ回り、しかも成長してきたエサはかなりの高品質とくればたしかに味がいいと思われます。
シロウトでは全然見分けがつきませんが。目利きのプロからすれば一目瞭然で「養殖物」となるはずなんですがしかし天然下の海で獲れた「天然物」ということで変だなあ、ということになってたようであります。・・・価格は状態が中途半端?なので安価、とのことですが・・・いけすを広大にして同じような「養殖天然物」を再現しよう、とかそうなってきたらまた興味深いのですが。

クロマグロの養殖は「畜養」が主であります。近畿大学が「完全養殖」に成功していて「近大マグロ」というブランドで売り出していますが(東京にも出店してきたとか)数からすればまだまだ少ないものであります。
ほとんどは天然下の若いマグロを捕まえてきて育てて売ります。
そのいけすから逃げ出したのではないか、というのが↑のマグロであります。

しかし・・・。
逃げ出したら結構バレそうなもんですが。特にクロマグロの成魚ともなればかなりの騒ぎになるでしょうし。それとも意外と注目されてない・・・? あるいは脱走があってもあまり口外しないもんなんでしょうか・・・?
気になったのはクロマグロはたしか群れを作る習性があった、はずで。周囲に気づかれずに脱走、ということは一尾とかそういう少数なわけで。となると天然下ではなかなか生き延びにくいのではないか、とかシロウトは考えてしまうのですが。

・・・むしろ若魚がいけすの周りだとエサのおこぼれが楽に手に入るので、集まってきてるうちの何尾かが捕まったんではないか・・・とか。実際、養殖場の周囲というのは大物が釣れたりするらしいですし。
まあ、シロウト考えであります。こういうちょっと盲点突いたモノの産物というのはそれだけでも興味深いもんがあります。世の中、知らないことばかりなのであります。

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03/10/2014

海で川魚

「みやざきサクラマス」初出荷(Yahoo!:宮崎日日新聞)・・・実は一ヶ月ほど前に高級魚サクラマス、海での養殖に成功(読売新聞)という記事がありました。
川魚である「ヤマメ」を海で養殖すると「サクラマス」になります。
これはサケの仲間ではよくあることで・・・「イワナ」だと「アメマス」になったりして・・・「降海型」と呼ばれています。海へ降ると基本的にデカくなるので、イワナやヤマメのメータークラスというのはほとんどが一度海に降った個体だと考えられます。・・・つまりまた川へ戻ってきた、と。

別に海に降らなくても産卵はできますし、子孫を残す、ということに関して問題なかったりします。ただ、生育の場所によって色々変化が起きる。
「川」と「海」の最も大きな違いは「塩分濃度」であります。言うまでもなく海の方が高いわけで。水質に敏感な魚類はここまで大きな差ができるとまず生きていけません。・・・塩分濃度の差、というだけではなく。海水魚と淡水魚はそもそもの身体の使い方が違っているからであります。

何度かこの「あれこれ」でも触れましたが。
カンタンに言えば海水魚は塩分を排出する能力を持ってますが、淡水魚にはそれがない。そのため海水魚を淡水に、淡水魚を海水に入れるとうまく適応できなくて死んでしまうわけです(もちろん例外もあるんですが)。
しかしサケの仲間は時間をかけて順応していくことができます。川で孵化したタマゴはやがて若魚となって海へ降る。そしてまた川へ戻ってくる。・・・こういうサイクルが可能、ということはサケの仲間は海に順応させやすい、ということになります。
・・・ただ・・・なんで海に行くと大きくなるのか・・・その辺はどうなんでしょうか、何か理由があるとは思いますが・・・さて。

実は「海で養殖」以外にも魚をデカくする方法はあります。あえて染色体に異常を起こして「三倍体」にして、繁殖に回す労力を身体の方へ回す、とか。しかしコレ、まだ確実ではない上に食べる方に抵抗がありそうな・・・ブドウなんかではフツーに成功している技術なんですが。
実際、「トラウトサーモン」もチリなんかの海で養殖してますし。これで新たな養殖の道が開ける・・・のかも知れませんが、「高級魚」というくくりに入ってるわけですし。やはりスタートは高級魚から、ということでなかなか普及しないもんなのかも知れませんが。

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02/03/2014

バナナと

イギリスの動物園でサルの餌にバナナを禁止(CNN)。これは「人間用」の甘いバナナだとサルにあまり良い影響を与えないのでは、ということからであります。
・・・記事中では原種に近いバナナを提供できる業者がいなかったから、となってますが・・・。
日本などでは食用のバナナはほぼ一種となってます。が、東南アジアなんかだともっと多品種のバナナがあったはずなんですが・・・中にはあまり甘くないバナナも。そのままフルーツとして食うのではなく、主食として食べる、あるいは発酵させて「バナナ酒」にする用、なんてのもあったはずなんですが。

日本では一時期の「朝食にバナナを」というブーム?からバナナが定着した、という説があります。
もちろんそれ以前からバナナはあったんですが、勢いづいたのがあの騒動?なのかな、とか。
当然のことながらそれらはフルーツ用の甘いバナナなのですが。・・・前にも書きましたけど、現在栽培されているこういうバナナは実はほとんど一種(キャベンディッシュ種)で、しかもタネからではなく株分けによって増やしているので全世界のフルーツ用バナナは「全部同じ個体」という見方ができたりします。
そのため品質にブレがない、という利点もあるのですが・・・病気が一気に広まったりすると止めようがない、という不利な点もあったりします(実際に過去にそういった事例がありましたし)。

・・・それでも世界中で愛されているのは変わらんわけですが。でも「サルにバナナ」というのはどっかで出来上がったイメージのような気がするんですが・・・何か由来があるんでしょうか・・・? 例えばサルの生きる北限に近いニホンザルなんてバナナとはずっと無縁だったはずなんですが。

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01/28/2014

知ること

京都・鴨川のヌートリア捕獲調査へ(Yahoo!:京都新聞)。ヌートリアとは記事中にもあるように大型のげっ歯類で・・・平たく言えばネズミに近い仲間、ということになりますが・・・単純に日本では近い仲間が後はリスとかそんなもんになるので「ネズミ」を例えに使うんですが・・・こうすると妙なイメージがつきまとうことになってしまう・・・。
そもそもは毛皮目的で輸入、しかしその後毛皮産業の衰退や業者の倒産などによって野生化した個体が川べりで繁殖しています。そして・・・特定外来生物に指定されています。

指定の理由は環境への影響であります。
例えば↑記事にもあるように二枚貝を大量に捕食したりする。あるいは川べりに大きな穴を開けてしまったり。環境への影響が少なくない、とされています。
が・・・コレで調査開始、ということはあまり知られていない側面がある、のかも知れません。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」というのは孫子の兵法ですが。十分に知らないで「駆除だ!」というのはちょっと早計かも知れません(兵は巧遅より拙速を尊ぶ、というのもありますが・・・)。

例えば・・・なんかに利用できないかなあ・・・とか。
一番手っ取り早い外来生物駆除法は「食う」ことだったりします。ブラックバスやブルーギルなんかはうまくこの方法で軌道に乗せてしまえば結構な効果が期待できると思うのですが・・・魚好きのはずの日本人なのになぜかこの魚を食いたがらない。「食えない」と思ってる人も多数。「泥臭い」とかそういうのもありますが・・・きちんと調理すれば(ちゃんと火を通す)非常に美味だ、という話もあります。
・・・何より先入観が、どうも。食べる、というのは自身の中へ食物を取り入れるわけですから、あまりいいイメージのないもんを早々口にしたりはしないわけで。その辺、文化とかそういう話にまで発展していきます。

ヌートリアは・・・「ネズミ」という先入観があまりに強すぎて日本では無理なんじゃないか、と。・・・いや、現地ではどうなんだろうか、アレ食用になってるんだろうか・・・?
輸出・・・いや、そこまでは無理ですか。しかし「知って」いけば何らかの方策も見つかるのではないか、という期待はあったりするんですが。

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01/13/2014

どんなオークション

絶滅危惧のクロサイ、狩猟許可証が物議を(CNN)・・・「狩猟許可証」と言っても無制限にばんばん狩っていい、というわけではなく。ナミビア政府が年に三頭だけ狩ることを許可しているうちの一頭を狩ることのできる許可証をアメリカでオークションにかけよう、ということであります。
狩りは厳重な監視の下で行われ、老齢のサイのみ狩ることを許されるんだそうですが。
・・・問題?なのはこのオークションで得た収益は全てクロサイ保護のために使われる、ということであります。・・・保護の対象を狩ることのできるオークションの収益を保護にまわす、というのも・・・?

クロサイはその名の通り「サイ」の一種で、アフリカには別にシロサイというのもいます。両方とも植物食ですが、食性の違いが顔の位置に表れている、という説があります。シロサイは地面の草を食べるため顔を低く保ち唇が平らで、クロサイはやや高い位置の葉を食べるため顔を上げていて唇が尖っている・・・というものだったりします。
しかし、いずれにしてもその特徴は鼻の上に生えた「ツノ」で・・・皮膚の一部なんでツメみたいなもんですが・・・その珍しさ故に長い間狩猟の対象となってきました。シロサイもクロサイも手厚く保護されています。あるいはインドのインドサイも。

それでも保護にはお金がかかるもんなんで、資金はどうしても必要なのですが。
・・・なんか最終的には狩猟とはあんまし関係ない団体とか人物が競り落として「許可証を使うつもりはない」と宣言してなんか美談?になりそうな気もしてるんですが。そうなればクロサイ保護の面目?も保てますし。
しかしそれとは別に本気の狩猟マニアが落札したらやっぱり意気揚々と狩りに行くんだろうか、と。老齢のサイを狩ることで若いサイが生きやすくなる、というのもなんだかなあ、と言う気がしますし。
・・・どんな結末になるにせよ、主役は「サイ」なんですが・・・その辺、大丈夫なのかな、とかそんなことも思ってしまいますが。

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12/15/2013

適材適所

「何と言っても雑種犬は安い!」・・・軍用犬ですけど(このセリフが分かる人はちょっと長めに人生生きてます)。
警察犬・救助犬のイメージが様変わり・・・小型犬導入増(Yahoo!:産経)。ドーベルマンとかシェパードとか、見るからに迫力ありそうな大型犬=警察犬・救助犬というのが従来のイメージでしたが最近では変わりつつある、とされています。
小型犬であるミニチュアシュナイザーが全国初の採用、となり・・・現在では他にも小型犬が活躍の場を広げています。

警察犬や救助犬は民間への「嘱託」という形をとることもできます(警察によっては民間からの嘱託のみ、というケースも)。何かあった時に呼び出して活動してもらう。それまでは飼い主の家で飼われています。・・・普通の飼い犬とそれほど変わらないわけです。
「嘱託」に対して「直轄」の警察犬もいて、こっちは犬種が七つあって決まってます(どれもこれも大型犬)。そしてもちろん警察の方で管理されています。
「嘱託警察犬」になるためには試験に受かる必要があります。そして晴れて一年間警察犬として活躍できるわけですが・・・。
↑記事にもあるようにそれをステータスと捉える飼い主もいるそうで。実際、かなり狭い門なわけです。特に小型犬が勝ち抜くにはフツーに飼ってるだけじゃダメなわけです。・・・なんかそういう目的とは違う目的で試験やってるんでしょうに・・・ううむ。

が、それでも小型犬への門戸が開いてきた、というのは可能性が広がってきた、ということでもあります。最新の技術による最新式の調査法というのがあって、犬の活躍は少なくなってきてるそうですが、それでもまだまだ必要としてる分野はあるわけで。
従来のように固まってしまうのではなく新しい「何か」を見つけ出せるのなら・・・小型犬が活躍していくのもアリだと思うのですが。しかし犬種に合った活躍、というのも期待したいとこではあります。無理は・・・やはりいけないでしょう。

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11/26/2013

イヌは動物です

いくら哺乳類同士と言っても、動物と人間はお互いを完全に理解することはできません。・・・人間同士だって100%は無理なのに。
相次ぐ愛犬の噛み付き事故、年間約4000件(Yahoo!:産経)。4000件を多いと見るか少ないと見るか、その辺でも違ってきますが・・・日本のように野犬が少なく狂犬病の危険も限りなくゼロに近い国ではやはり多い、ということになりそうな気がします。

日本でもイヌに噛まれて死ぬ、ということもあり得るわけで。そしてそういった相手に害を与えた場合、責任は全て飼い主や持ち主が負うことになります。
「うちのワンコは賢いから噛んだりしない」
という飼い主を見かけることもありますが。・・・かのムツゴロウさんこと畑正憲氏の著書にはイヌがよく出てきます。ムツゴロウ流の鋭くそして優しい目で描かれるイヌ。牧歌的なものもありますが、中には「動物としてのイヌ」を精緻に描いたものもあります。
イヌ、という動物は基本的にどれも「イヌ」であります。だから体の大きさや性質が全然違っても「イヌ」なわけです。
そして群れを作る。ムツゴロウ氏はたくさんのイヌを飼っていた時期があり、その頃のことも書かれています。・・・集団の狂気と言うか、なだれをうつ野性と言うか。それまで何でもなかったイヌが「動物」と化す瞬間もありました。

自分はイヌを飼ったことはなく(両親がイヌネコをあまり好きではなく)鳥や魚や昆虫を飼ったことがある程度であります。
だから経験者としてどう、ということは言えないのですが・・・イヌの場合はやはり親近感からか「間合い」を近づけすぎてしまう飼い主が多いように思います(ネコも?)。しかし相手はあくまでも「動物」であって自分の恋人でも子供でもあない、意思の疎通ができてる・・・というのはどこまで成立しているかすら分からない相手なのです。

そして・・・凶器でもあります。イヌの牙や爪、そして力は人間など簡単に蹂躙できます。
「イヌは地上最強の動物だ」
と言ったのは「MASTERキートン」に出てくるキートンのお父さんでしたか。最も身近なのに実は「凶器」ともなり得る。
・・・別にだからと言って恐れろ、というのではありません。「凶器」にだって正しく使う方法はあります。それを知っていれば問題はないわけです。

まず知って、それから正しく接する。・・・何、人間同士とそれほど変わらないわけで。完全には理解できなくても理解しよう、相手を知ろう、ということはできるのですから。

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11/24/2013

きらきらひかる

一匹5000円の「ラメ幹之(みゆき)」など高級メダカ盗まれる(Yahoo!:読売)。5000円のものが50匹ですからこれだけでも250000円の被害ですが、さらに他の高級メダカも盗まれたそうであります。
・・・でもメダカが一匹5000円・・・いや、自分も熱帯魚飼ってましたが1匹5円でエサ扱い、とかそういうものでした。1匹5000円というのは一体どんなメダカなのか、と思って調べてみました。

・・・なんと「光るメダカ」のようであります。
通常のメダカ(クロメダカ)は実は野生で日本独自の遺伝子大系をもつものは絶滅危惧種となっています。飼育されているメダカは大抵がそういう野生からは切り離されてかなり時間の経っているもので、様々に品種改良されています。メダカは成魚になって繁殖できるようになるまでの期間が短く、容易なので現在でも実験動物として扱われているほどだったりします。例えば宇宙で産卵して孵化したメダカ「宇宙メダカ」というのも過去あったりしました(・・・しかしアレは一体どうなってしまったのか・・・)。

その中から突然変異で「ヒカリメダカ」というのが現れました(比較的新しい品種?)。
これは光を反射するような感じに「光る」メダカであります。・・・実は「ヒカリメダカ」というのを初めて聞いた時、遺伝子操作で内臓や身体の一部が光るようになった、あの実験用メダカか・・・と思ったのですが、それとはまた違います。
水中ペット図鑑メダカ エビスアクアリウム
ここにも「ヒカリメダカ」が載っています。

・・・あちこちのサイトで「ヒカリメダカ」それから派生したとされる「幹之(みゆき)」「楊貴妃」などを見てみたんですが、なんかどっか違和感?があるなあ・・・と思ったら尻ビレと尾ビレと背ビレの形が違うのがいて、ああ、近縁種みたいなもんか・・・それにしてはなんか印象違うなあ、と。
カンタンに言えば背ビレと尻ビレが同じ形してます。そして尾ビレは真ん中に出っ張り?が。
通常のメダカだと背ビレは小さいもの(オスは切れ込みがある)ですが、尻ビレのように大きく立派になっていてさらに尾ビレも大きく見えます。こういう体型のものとそうでないもの(幹之は違うそうで)がいて、これもやはり何らかの突然変異なのかな、と思ってさらに調べてみたら・・・。

実は身体の後ろ半分の上半分と下半分、下半分(尻ビレのある方)が上半分(背ビレのある方)に発現してしまう変異があるんだそうで・・・その場合尾ビレもやはり下半分のものが上半分に発現します。だから尾ビレの形まで変わってしまった、と。
Research,メダカ,日本が育てたモデル動物(JT生命誌研究館)
さらに身体の上半分と下半分だと光を反射する率が違います。当然ですが水中から「上」を見上げた方が光を強く感じるので下半分は光を反射して見えにくくして・・・上半分は川底にまぎれるため暗くする。しかし両方下半分だと反射しやすくなってしまって「ヒカリメダカ」となってしまったのでは・・・ということのようであります。
そういう体型のメダカから通常体型の「幹之」が生まれてきた、というのもまだ疑問ではありますが。

しかし事件であります。
品種改良・固定というのは相当に手間と時間と情熱が必要な作業であります。まだ品種としては日が浅いようですし・・・それをごっそり盗まれる、というのは・・・大変に残念なこと