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03/10/2021

意外とありそうでなさそうな

ヒトだって部分的には再生できますが・・・。
ウミウシの一種、自切後に頭から胴体を再生(Yahoo!:時事)。通常?の「アタマと胴体を分離」の場合だと胴体の方からアタマが生えてくる、ということが多いのですが・・・こちらはアタマから臓器を含む胴体丸ごと再生した・・・と。これがプラナリアのような再生力の強い連中だと、胴体の方からもアタマが生えてきてしまうのですが。このウミウシはそこまではいかず胴体からアタマが生えてくることはなかった、とのことであります。
ファンタジー物などでよくある「多頭性モンスター」の定番である「首切り落としてもまた生えてくる」の逆、という風にも言えますか・・・何せこの手の連中への対処法は「切り落としたアタマからは再生しない」が前提になっていることが多いものですし。

ただ、↑この話には少し特殊?な事情があったりします。
例えばトカゲも尻尾を自分で切って再生します。が、これはさすがに「尻尾」どまりで・・・胴体を切ってしまえば死んでしまいます。あるいはヤモリの類だと手足を再生できるケースもあったりします。が・・・こちらもいくら何でも臓器を含む胴体丸ごと再生したりはできません。
構造の単純な・・・と言うとなんか語弊がありますが・・・プラナリアやゴカイといった連中は結構タフ?な再生できるのですが、これが少し複雑な部位になると再生が難しくなる、ということがままあるということであります。
・・・ヒトだってケガした部分は再生できますが、大ケガしたら無理であります。しかし↑このウミウシは明らかに複雑そうな部位すらも再生してしまった・・・という辺りが特殊?ということであります。

恐らくは自分で切ったら100%再生できる、というものではなさそうではあります。最終手段みたいなものかも知れません。
こうなるといずれはこの技術をヒトにも・・・とかそういう論調になってきそうですが。考えてみれば幹細胞からの再生医療というのはすでに始まって進んできている分野であります。やはり近いうちには・・・ということにはなるかも、ですが・・・?

12:02 AM | 固定リンク