« おおがきやこう | トップページ | 囲い込む »

01/25/2021

100年ほど前のことですが

「早さ」と「徹底」は対策の鍵だった、スペインかぜの事例(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。1918年頃に世界中にまん延した「スペインかぜ」の例であります。カンタン?に言えばインフルエンザのパンデミック、ということになるのですが・・・この事例は世界中に様々な印象を与えていたります。
スペインかぜ(Wikipedia)
例えば日本における「マスク・手洗いの習慣」とか。
このスペインかぜは日本が例外だったわけではなく、当時も相当数の感染者・死者を出しています。その時に「外出時にはマスクを、帰ってから手洗い・うがいを」と公的機関から呼びかけた結果、2020年のコロナ禍の時でもマスクに対してさほど抵抗感がなかったのではないか・・・という説があったりします。

前例、という意味ではかなり重要かと思われるのであります。
現在の世界、というのは多分に管理の行き届いた世界であり・・・病気、というのはそれほど重く見られたりすることはありません。もちろん罹患することはあっても軽症で抑えられるケースが多々。これは人類が強くなったのではなく、これまで積み重ねてきた知恵や努力の結果、であります。そういったもんを全部吹っ飛ばしてしまえば恐らく現代人はかなり健康的に不安定になってしまうか、と。
それはワクチンや特効薬といった直截的なものにとどまらず。長年の習慣や伝承・言い伝えによっても存続されてきています。
その直近たるものが「スペインかぜ」の事例ではないか・・・と思うのですが。たかだか100年ほど前の話であります。今はそのことを直接覚えている人はほぼ皆無、とは言え・・・教訓なり技術なりは今でもきちんと継承されている事例だと思われます。
それより前、となると中世のペストとか。いずれにしても実は人類というのは昔々からこういった難敵と戦ってきたのであります・・・。

・・・だからと言って今のコロナ禍を「どうにかなるだろ」と軽視するわけにもいきませんが。
希望は持っていいのでは、と思っています。これまで人類が積み重ねてきたそれらを総動員しての総力戦によっての勝利、というのは十分にあり得るかと。そして・・・そこに大きな期待を寄せるのは決して間違ってはいないのだ、と・・・。

12:03 AM | 固定リンク