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10/02/2020

やっぱり泥仕合

米討論会、「秩序保つ」対策導入へ(Yahoo!:AFP=時事)。先日行われたトランプ大統領vsバイデン候補のテレビ討論会の初回であります。・・・そのあまりの「カッコ悪さ」に「負けたのは当事者ではなくアメリカ」とかそんな言われ方もしてましたが・・・前回、四年前のトランプ候補vsクリントン候補の「討論会」の時も似たような論調になってましたし、結局はそういった「泥仕合」になるもんなのかも知れません。

有名なのはケネディ候補vs当時のニクソン副大統領の「テレビ対策」の話でしょうか・・・まだテレビが白黒で、今のように浸透してなかった頃(1960年代)で、服装もテレビ映えしない、しゃべり方も意識していない(病み上がりなのにメイクも断ったとか)ニクソン氏に対して「映える」服装にはっきりしたしゃべり方、映り方も研究していたケネディ氏に軍配が上がり・・・それが後の大統領選の勝利に繋がった、と。
無名ながら若いケネディ氏の方が「やり手」だった、という見方もありますが・・・。
そこからアメリカでは大統領選の「テレビ討論会」が一つの目玉となっていきました。これにより投票結果が大きく左右される・・・となってきたのですが、最終的に当選を望む二人の「激突」なわけで、そこに何らかの「発展」を望むのはある意味無意味なことかも、と。

「討論」というのはタテマエ上はお互いの意見をぶつけ合って高め合う、というものですが。これは日本でもそうなのですがなかなかそういった理想的な討論になっていくことはあまりなく・・・大抵はお互いをけなし合い蹴落とし合うことになるものであります。
その中で最も効果的?とされるのは相手の発言の途中に大声で割り込む(あるいは反応するまで一方的に割り込み続ける)ことで・・・これで相手が引いたら「勝った」と勘違いして己の主張のみを押し通す、というものであります。
一応?「そういうことするな」と前フリはしていたようですが、「どうせトランプは割り込んでくる」ということにはなっていたようで。しかも今回はバイデン氏も割り込んでくる、という・・・まあ、回数は全然違いますが・・・他国民からすれば「なんだかなあ」という状態ではありました。

それでもトランプ支持者からすれば「さすが俺たちのトランプだ、圧倒的じゃないか!」と、そういう感触にもなるとのことで。・・・いや、まあ、この辺はどこの国でも変わらんもんなのかも知れませんが・・・。
あまりに強引なこと続けると結局は周囲に悪影響しか与えない、というのもどこの国でも同じなわけですし。・・・見映えを気にしすぎるとやっぱりそういう風になっていく、ということなのかも知れませんが・・・。

04:14 AM | 固定リンク