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09/17/2020

温度が高い

そこまで「爆釣」というわけではなさそうですが・・・。
関東の海に異変? 海温上昇でカツオ釣り盛況(Yahoo!:テレ朝)。しかし本来ならば「戻りカツオ」の時期なのにまだ戻ってきていない、というのはあるそうで・・・その分、季節がそこまで進んでいない、という見方もできるかも知れません。

カツオは基本的に黒潮に乗って日本列島の太平洋側を北上します。初夏に沿岸にも近づいてくるためこれを「初カツオ」と呼び・・・江戸期の「初物食べたら寿命が伸びる」といった風習からこれは今でも好まれています。
・・・余談ですが江戸期、それも中期以降となると庶民の生活にも余裕が出てくるので・・・この「初カツオ争奪戦」は相当の熱気を帯びたものだった、という話がいくつか残っています。最も早くカツオを手に入れるために大枚をはたく豪商、とか・・・。
今はそこまでではありませんが、それでも「初カツオ」はさっぱりとした食感で好まれているわけです。

そのカツオたちは北上を続け、やがて海水温が下がり始める秋ごろにまた沿岸に「戻って」きます。これが「戻りカツオ」であります。
当たり前ですが時間が経てば経つほど魚は成長していきます。戻りの方が大型となってさらに脂ものってきます。・・・個人的にはこっちの方が好きだったりするのですが・・・価格もこっちの方がお手頃になりますし(足が速いのは仕方ないですが)。
・・・それが海水温がまだまだ下がり切っておらず、そのため「戻り」が少なくなって・・・と言うよりまだまだ戻り始めてない、と言うか・・・。
もう少し時間が経てば戻りも増えてくる、と願いたいのですが・・・さて・・・。

なお海水温が下がり切ってない影響は他にも色々出ています。例えば・・・サンマ。これもなかなか日本の方に近づいてきておらずやはり高額なまま、であります。やはり季節が進めばこれもまた変わってくる、と願いたいところであります。

10:52 PM | 固定リンク