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08/28/2020

袋小路にはまる

ナイフとフォークを持つヘビを発見(Yahoo!:朝日新聞デジタル)。セダカヘビの類、というのは南西諸島なんかにもいて、こちらはカタツムリを食べるのに特化した顎を持っています。・・・たまたま海外の生き物番組でやってたんですが・・・左右の長さの違う顎でもってカタツムリの「身」を引っかけて器用に引っ張り出して食べてしまってました。
ただしこのヘビ、右巻きのカタツムリに対してはほぼ完全に適応していますが・・・左巻きになるとなかなかうまくいかなくなります。そのため、その地域では左巻きのカタツムリが増えている、という話もあったりします。

↑こちらのセダカヘビの場合は「ナイフ」つまりは獲物を切り取るようなカタチになっているかと。・・・カタツムリとタニシの違いは「フタ」であります。これがない場合はカタツムリで、あるとタニシになります(そのため↑捕食するのはオカタニシ・・・だと思うのですが、ヘビって結構水陸両用の性質が強いのが多いので、もしかしたら水生のタニシも食らうのかも知れません)。
・・・引っ張り出すだけではなく「切ってフタを外す」あるいは「フタをはがす」という工程が必要になります。
そういった方向に進化していった、ということになるのですが・・・。

・・・何かの事情でタニシが手に入らなくなった場合。あるいは(巻き方向の変化など)獲物が変化してしまった場合・・・一気に存在が不利になる可能性があったりします。それの一点に完全に適応すればするほど「幅」が減ってしまう。
袋小路にはまってしまう、という言い方もできますが・・・これは別にヘビに限った話でもなく。ヒトの生き様にも言えることだったりします・・・。

12:52 AM | 固定リンク