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07/17/2020
落書きは落書きであって
犯罪になるケースが多々。
覆面作家バンクシーがロンドン地下鉄で作品を披露(Yahoo!:REUTERS)。当たり前ですがロンドン地下鉄は車内清掃の時に「作品」を清掃してしまった、とのことであります。動画みる限りでは油性のしつこい塗料だったのかどうかは分からんのですが・・・そうでなかったことを祈ります、と言うかあえてそういう塗料にして消えていくようにしていた、のかも知れませんが。
バンクシー、と言えば正体を明かさず社会風刺の強い「作品」を路上などに残すことで知られています。今やその「作品」はかなりの高額で取り引きされることも。・・・ということはどっかに画商的な存在がいる、ということになるのでしょうけど・・・?
某オークションで落札と同時に額縁がシュレッダーと化して絵を切り刻んでいく・・・という「作品」もあったりしましたが。
その作風がどう、「美」としてはどうなんだろう、というのは非常に好みの分かれるところではあります。個人的にはそこまで好きではない、というところなのですが、いかんせんその手法のためにどうしても多数からも批判を受けることになります(あえてそれも狙いの一つなのかも知れんのですが)。
つまりは・・・落書きなわけです。ただの。
素材となった対象のほとんどは許可を得ておらず(中には自宅っぽい場所もあるのですが)ほぼゲリラ的にスプレーで落書きしています。・・・それが芸術作品となっている、ということで真似をする連中も出ています。・・・かなり前ですが日本でもなんだかそういった「路上アーティスト集団」的なものを取り上げた記事があって「これはオレたちの名刺だ」とかそんな風な複雑な紋様を紹介してたりしましたが・・・。
結局は落書きであります。ただの。
描く側がどう思ってるかは知りませんが、落書きは消す必要があります。一度容認してしまうと、どんなちっぽけなものでもそこから落書きは増殖していきます。そしてさらに大きな犯罪を呼び込む可能性が高くなります。その一歩を封じるためにも消す必要があるのですが・・・描いた本人が消して回った、てな話はあまり聞かず(↑バンクシーの「シュレッダー作品」てのはありますが)関係者が地道に消すしかないのであります・・・。
結局は誰かに迷惑をかける存在でしかないのに「芸術だ」と持ち上げても・・・と。どこかなんか理不尽?な気がするのです・・・。
12:05 AM | 固定リンク