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06/12/2020
乗り切る
省エネ、と言うかほとんど活動はできなくなるのですが。
人工冬眠、筑波大がスイッチ発見(Yahoo!:朝日新聞)。「冬眠」というのは読んで字の通り「冬に眠る」ということで、食物の少ない冬に余分な活動をしないことで何とか乗り切ろう、とする動物の手法であります。
これに対して「夏眠」というのもあります。やはりじっとして動かなくなるのですが、こちらは夏の乾期にハイギョの一種などが泥の中に繭を作って水のない時期を乗り切る、というものであります。
いずれにしても「燃費のバランスが崩れた時期を乗り切る」ための方策の一つ、ということであります。
生き物というのは外からナニカを得て活動していきます。
そのナニカは生き物にとっては様々。植物のように光と養分の両方、という方式のものもあればウィルスのように養分はいらない、その代り一代一代は非常に短い、という生き方を選んだものもあります。・・・その中で長期間の不摂取に何とか耐えよう、という方式を開発したものもある、ということであります。
爬虫類や両生類・魚類のようないわゆる変温動物だと外の温度に沿うようにしていけば自動的?に体温も落ちていきます(生存ぎりぎりのラインを保つのにテクニックが必要ですが)。が、哺乳類や鳥類となるとこれがちょっと事情が違ってきます。
自前で温度をキープできるような、常にエンジン動かしているような状態なわけです。そのため、寒さなど環境の変化にも強くなりました。しかしその一方定期的にナニカを外から得ないと活動できなくなります。体内の組織も何もかもその「高温」でないと生きていけなくなっているから、であります。
それでも冬眠する哺乳類は一定数います。意識的かあるいは無意識か、身体のエンジンの回転数を落として何とか乗り切ろう、とする。それは変温動物よりももっとシビアな調整を必要とします。・・・誤れば生命の危機にも直結します。
そのためその正確なメカニズムは今まで不明でありました。・・・たしかにヒトが冬眠できるようになれば色々なことが可能になりそうであります。が・・・コレ、仮に技術的には可能になっても社会通念上とか因習的には・・・とか、そういう方面の方が色々めんどいことになりそうな・・・。
12:05 AM | 固定リンク