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04/14/2020

6739m

富士山の倍・・・まではいかない程度。
標高6739mの山頂にネズミ、塗り替わる生息地の最高記録(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。アタカマ砂漠、と言えばたしかに過酷な地としても知られています。さらに高山ということで各種悪条件に加えてエサもほとんどない。一体どうやって生活しているんだろうか・・・?
いや、「住めば都」という言葉もありますし。彼らにとっては悪条件ではない、のかも知れない・・・?
でも当のキジリオオミミマウスは平地にも生息している、とのことであります。その平地個体と高山個体のどこかに違いが出ているのかも知れませんが・・・単純にエサの多い平地からなぜ高山に向かったのだろう・・・? あるいはホントウは高山にいた連中が山を下りた、のか・・・?

いわゆる「悪条件」の場に生息している種、というのは結構います。その理由は「生存競争に負けて追いやられた」「競争相手のいない場を目指した」というのが一般的であります。
そしてそういった場に適応した種、というのはかなり特殊な適応しているケースがほとんどであります。恐らくは過去にはもっと多種の生き物が存在していてもほとんどが消え、さらに少なくなった種が少ないエサを奪い合い、また種が減る。そういうことを繰り返していくうちに特殊な器官や習性を身に着けた連中がようやく定着できた、と。
・・・そしてこういう特殊な適応をした連中は、その特殊さ故に環境がちょっとでも変わると適応しきれなくなる可能性が高かったりします。例としてはトキにのみつくトキウモウダニというダニがいますが、日本でトキが絶滅した時に同時に絶滅した・・・とされています(もちろん何らかの「変化」を起こして全然別の場で生き残っている可能性もありますが)。

↑キジリオオミミマウスもそういった特殊な適応をしている、と思われます。しかし平地にも生息している・・・。
何らかの手段でもって(それもまだまだ我々が知る由もない手段)生き残っていることに違いはないわけです。個人的にはそれが人類の役に立つとかそういう話ではなくなて、純粋に「どうして?」の答えが解明されないかなあ・・・とか思ったりしているのですが。

08:54 AM | 固定リンク