03/17/2020
そういう流れ
ベネチアの運河、美しさ取り戻す?(Yahoo!:CNN) 新型コロナ(COVID-19)の感染拡大が続くイタリアでは観光地での観光客激減も続いています。人が来なくなれば観光地への「圧迫」が減って環境が改善されて水が澄んで来た・・・という現地の人の投稿が話題になっている、とのことなんですが。
しかし↑実際にはゴンドラの数が減ったことにより水中の泥も巻き上げが少なくなったことではないか、と・・・。
ベネチアのゴンドラ、とは「人力の舟」であります。今は観光目的がほとんどかと思われますが、かつては輸送の要でもありました。
そもそもが遠浅の海を埋め立ててできた町であります。しかし完璧には埋め立てられず・・・そのため市内には天然の水路が張り巡らされた格好となり・・・利便性も増しました(ある意味では)。
しかし現代になると人力のゴンドラよりもエンジンのついた船の方が便利、ということになります。が・・・そこまで広い水路ばかりではありません。大型の船の頻繁な運用まではできない、という事情はさほど変わっていないかと。
もっとも、太い運河なら運用は可能かと。しかし細く入り組んだ水路も多くあります。
将来的には海水面上昇により本格的に全市が水没してしまうのではないか、という懸念もあったりします。その対策の一つに実は「観光客を減らす」というのもあったりするのですが・・・ゴンドラの運用が減れば水際施設への損傷も減るのでは・・・今回のことはその「試験」という見方もできるかと。
実際、ここんとこ世界中の観光地に人が来すぎている、ということが問題になっていることが多々ありますし。その問題への一石になる・・・のかも知れません・・・。
07:26 PM | 固定リンク