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01/02/2020

いっかくじゅう

一角獣と言えばユニコーンですが。
ロバの数が半数になる恐れも・・・中国古来の生薬としての皮利用(Yahoo!:NEWS WEEK)。中国の中産階級による「阿膠」の需要拡大によってロバの数が激減している・・・という話であります。今の日本では動物園やちょっとしたイベントなどでしかお目にかかれないロバですが・・・馬とは違い性質が温和で人に慣れやすくしかも頑健、という特徴から世界各地で家畜としての需要も高い動物であります。

 

タイトルを「いかっくじゅう」としたのには訳があります。・・・一角獣つまりは一本の角を持つ動物。
ヨーロッパではユニコーンとして知られていますが(もちろん想像上の動物)これが中国のやはり生薬では「犀角」となり・・・これが犀、つまりはサイの乱獲に繋がっていきました。一本角を持つ動物、ということで狩られまくったのです。
同様にイッカク、という海獣も狩られましたが・・・こちらは海の中ということでそこまでは狩られていません。が・・・こちらは環境問題的な意味で数を減らしています。

 

未知のものに憧れを抱くのはどの世代でも人間は同じであります。・・・ただ、そこにどんな意味を見出すのか、で変わってきます・・・。
阿膠にしても犀角にしてもどこまで効用があるのか、となると結構疑問があったりします。もちろんゼロではありません。が・・・他に代用も効く素材ということに代わりはありません。しかしなぜかヒトはそういった神秘的なモノを求めていく・・・。
それがロバにも繋がってきているわけで。・・・そこまでやるか、たしかに銭のためなら何でもやるのが現代の人間ではあるのですが・・・そこまでやるか・・・と。
この手の問題はいつの時代もあったりします。イッカクジュウ然りロバ然り。・・・しかしそれをヒトのサガ、と片付けてしまうには・・・大きすぎる代償が必要になるのです・・・。

12:59 AM | 固定リンク