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12/20/2019

何もなかったわけではない

5700年前の「チューインガム」分析、かんでいた女性の外見や食生活が明らかに(Yahoo!:CNN)。よほどDNAの状態が良かったのか、それとも5700年前という比較的近い?年代だったからか・・・かなり詳細なことまで分かってきているようであります。
しかしそれはそれとして・・・この「チューインガム」今のとは大分違うんだろうなあ、と。
ただの樹液の塊、それも何らかの「治療」的な意図があった、とするならばなおのこと無味だったでしょうし。現代のように甘いお菓子の一種、という位置づけではなかったのかも知れません。

現代にも「歯みがきガム」的なものはありますし。
今の時代の方が色々なモノがあるから恵まれている・・・というのはどうなんだろう、というのが最近思うところであります。例えば↑ガムにしても「甘くも何ともないガムなんて・・・」と、そんなものしかなかったのか・・・という見方もできますが、実際には歯のために良い、ということを十分に理解した上での行為かも知れません。
もしかしたら他に我々の知らないもっと美味いもん食ってたかも知れんのです。
たしかに文明・文化は時間が経つほどに発達していきます。過去にあったのは「今」に至るまでの道程の一部にしか過ぎない、と。が、だからと言ってその道の先に立っている我々が過去にあったモノ、全てを把握しきっているわけではありますまい。いつの間にか失われてしまったモノの中には我々の思いもつかないようなモノがあったのかも知れない・・・。

本当は当時の人たちの方が今の人たちより色んな意味で「豊か」だったのかも知れません。そういうとこも分かってないわけです。ただ、我々が今回知ったのは「あの頃の人たちもガムみたいに何かを噛んでいたんだなあ」ということとちょっと詳細な個人情報だけ、であります。・・・まあ、そこからずんずん進んでいくのもまた学問の役割でもあるのですが。

12:55 AM | 固定リンク