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08/08/2019
意外と分かってない
魚、いや、生き物の年齢。
112歳の魚を発見、淡水魚の長寿記録更新(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック日本版)。コイなんかは比較的長生きで、それこそ100年くらい生きる、とかそういう話があったりしますが・・・これは飼育下の話であります。どう考えても飼育下の方が環境は良いだろうし、やはり天然自然下ではもっと寿命が短いのでは・・・? ということになってます。
それが当たっているのかそれともそうでもないのか。あるいは一部の種には当てはまるけどこっとのは違う、ということなのか。実際にはその辺のことも明確には分かっていません。
一体どれくらい生きるのか、そこには個体差もあるでしょうしさらには種によって、そして環境によっても全然違ってきます。・・・そして魚の場合、さらに年齢計測がやっかいだったりします。
基本的に↑記事にもあるように主に「耳石」を使います。これは平衡感覚を司る器官で・・・実際に「石」が頭の下辺りに入ってます。
「イシモチ」という魚がいますが、これは特に大きな「石」を持ってます。・・・この耳石に年輪のように刻まれていく「年齢」を数える、という方法が取られています。しかし当たり前ですが耳石を取り出すとその魚は死んでしまいます。
その他ウロコにも同様の紋様がありますが、明瞭でなかったりウロコがないのがいたり。あるいはニシオンデンザメ(500歳超まで生きるそうな)のように水晶体と角膜の関連性から導き出せるものもいますが・・・あまり一般的ではないようであります(放射性同位元素の測定も)。
そして。今回112歳が見つかったのですがこれは結構小さな個体だとか。じゃあ、もっと長生きしているのがいるかも知れない・・・?
しかしそこに新たな問題が出てきています。・・・この種はどれこれも皆それなりの大きさがあるのですが・・・もっと小さな、幼魚が見つかっていない。しかもこれだけ長生きしている個体が多数いるのに・・・つまりは繁殖がうまくいっていない?
もちろんその場にいないだけ、どこか別の場所で繁殖・・・というケースも考えられますが、広大な海水域ならまだしも淡水域となると・・・いやいやもちろんまだ未踏査区域もあるのですけれど・・・可能性は低そうな。
長生きできればそれでいい、というものでもなかったりするわけです・・・。
01:22 PM | 固定リンク