08/15/2019
メスだけ
まあ、分かってないことの方が多いですし。
貴重なオスのナナフシ(Yahoo!:FNN)。全国で今まで12例目。・・・雌雄揃っての繁殖、というのが一般的な多細胞生物の繁殖の在り方、というのが常識ではありますが・・・意外とこういうのはそこそこあったりするもんであります。
・・・そもそも「オス」「メス」と分けて繁殖するメリットよりもデメリットが勝った場合・・・どうなるんだろうか、と。
極端な例としてはすごく特殊な環境下ですごく特殊な出会いしか同種に求められない場合、とか。つまりは異性にめったに出会えない。地理的な要因やら何やらでそういうケースは多々あります。でも・・・同族を殖やさないと今後がヤバイ。
という場合には「単為生殖」つまりはどっちかの性だけで繁殖・・・まあ、基本はメスだけ・・・でそういうことしたりします。
日本で有名なのはギンブナでしょうか。
最近は数が減った、とされていますがそれなりの小川や湖沼などにはまだまだ存在していたりします。・・・しかしこれのほとんどがメス。メスだけで繁殖します。オスも確認されてはいますが、↑ナナフシ同様やはり極端に数は少なかったりします。
・・・しかしギンブナは戦後以降はその生息域の大幅な減少から数を減らしていますが、それ以前はやはり相当の数が全国に存在していたはずで・・・なんでそういう生態になったのか、疑問が残ることろではあります。
↑ナナフシにしても。・・・ナナフシとは小枝に擬態する昆虫であります。その擬態はかなり精巧なもので、パッ見、専門家でないとなかなか難しいほどであります。・・・じゃあ、こっちもそこまで「小枝」が減ってきたのか、と言うと・・・いや、そこまではなあ・・・と言うのが現状ではないか、と。ここ数十年単位で起きてきた変異に対する適応ではなさそうだ、というところではあります。
もちろんヒトの考えることですから天然自然下での魚や昆虫の「危機」を察知できていたのか・・・と言えばそれは分からないことであります。しかしそれでもギンブナやナナフシは実は結構前からこういう習性を持っていたのではないか、と思われます。いや、ここまでの大きな「変革」となるとヒトが天然自然下に影響与える時間から考えると・・・なかなかそこまでは至らないのではないか、と。
・・・もちろん我々の全く知らないところで何か大きな変化があって、それに適応して・・・というのもないわけではありませんけども。それにしても・・・分からんことばかりなのであります、自然というのは。
12:37 AM | 固定リンク