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08/10/2019
じっと見つめる
人間の食べ物を狙うカモメ、撃退方法は「じっと見ること」英研究(Yahoo!:REUTERS)。・・・考えてみりゃ結構当たり前なことかも知れません。相手のカモメはヒトよりもはるかに小さな存在であります。それが自分より大きな存在から食べ物を奪おう、とするならそれなりの「スキ」を突く必要があります。
言い換えればこっちに注意が向いていない時をひたすら待つわけです。
ヒトの目というのは立体視ができるように二つ、平面(顔)上に並んでいますが、そのために視野は真横から真横、つまりは180度・・・いや、それ未満しかありません(その分両目で立体視できる範囲は非常に広い)。一方のカモメは顔の横についています。これだと立体視できる範囲はヒトとは比べ物にならないくらい狭いのですが、その分単眼視できる範囲は非常に広くなります。・・・360度、とまではいきませんが。270度は余裕で超えてるかと(なお、鳥の中には単眼視で360度、両目で立体視できる範囲がアタマの前と後ろ両方にある、なんてのもいます)。
極端に言えば背後から襲えばカモメはヒトから食べ物を奪いやすいわけです。
が・・・そこはそれ、獲物である食べ物が身体で隠れるため視認しにくい、とか、帽子なんかがあったら、とか。そこでカモメは待って待って待って・・・そして注意がそれたスキに食べ物を奪うわけです。そこに視野の広さ・狭さが関わっているのは言うまでもないことであります。どっちの方が気づきやすいか・・・と。
そこで「相手をじっと見る」となるとカモメはなかなか攻撃しにくくなります。意識的に「お前の存在は分かってるぞ」ということを思ってるだけでも結構相手は戸惑います。・・・そしてもっとカンタンに狙えそうなのにターゲットを変更していくわけです。
ただ「中には人間にじっと見られていることに全く気づかないカモメもいた」(「」↑記事より引用)とのことですから・・・まあ、その辺にも個体差があるかと。ヒトにも注意深いヒトとそうでもないヒトがいるわけですから。
01:54 AM | 固定リンク