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04/26/2019

毒をふくむ

連休中の潮干狩り、貝毒に要注意(Yahoo!:朝日新聞)。これは実際には季節関係なく起きているのですが・・・やはり水ぬるむ春先、しかも大型連休、となれば潮干狩りなどで口にする機会の増える「貝」こういうところに影響が出てきてしまいそうであります。

何度かこの「あれこれ」でも触れていますが。
二枚貝というのは基本的には自分からエサを積極的に獲りに行ったりしません(行く種もありますが)。その場にじっと潜み、海水をどんどん吸い込んで・・・その中に含まれるプランクトンなどを得て食料とします。アサリは砂の中に潜り、カキは岩などにくっ付いてその殻でもって身を守りながら無尽蔵とも言える海水を吸い込んでは吐き出し、を繰り返して生きています。
吸い込んで「浮遊物」をこし取った海水は吐き出されますが、海中の「汚れ」も同時にこし取ります。そのため一種のクリーンフィルターとしての役割を持ち、海の環境保全にも一役買っています(同じようにナマコの類なんかは海底の砂を体内に取り込んでは「汚れ」をこし取ってキレイな砂を排出、というのをやってます)。

・・・ということはその「汚れ」がどんどん貝の中に蓄積されていく、ということになります。
実際には一生その成分が体内に残り続ける、というわけではないのでしょうけど。代謝等によって体外への排出も考えられます。が・・・「汚れ」の量が多ければ多いほど排出は遅れ、やはり体内にたまっていく、ということになります。
そのため潮干狩り場では定期的にどれだけ「汚れ」が貝の中にたまっているか、定期的にチェックしているのですが・・・。

チェックしきれない部分もありますし何より場所によってはそういうチェックをやっていないところもあるとか。そのため最近では「採る用の貝」と「持って帰る用の貝」を別に用意しているところもあるとか。ある意味それは正しいことかと。ですが・・・なんか味気ない話ではあります。
それでも調べてみれば結構そういう情報は出てくるものなので・・・行く時にはそういった事前の下調べは重要だったりします。・・・場合によってはかなりの重篤なことになるケースもあり得るので・・・たかが貝、と思わないことが肝要ではあります。

01:56 AM | 固定リンク