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02/10/2019

何がホンモノ

若者に限った話でもないような気もしますが。
原宿の店で買える偽ブランド品、若者が気づかないリスク(MSN:NEWSポストセブン)。たしかにニセモノでも「別にそれでも問題ない」と買い続けるようになればやがてそれはホンモノにも影響を及ぼしていくことが考えられます。・・・ちょっと意味合いが違いますが「悪貨は良貨を駆逐する」といったようにホンモノがあまり良くない立場に陥る可能性もあります。
・・・しかしそれでホンモノの方が倒産、ということになれば今度はニセモノも困るのでまた事情が違ってくる・・・いや、それならそれでニセモノが大手を振って日の下に・・・ということになるのか・・・。

「ニセモノでも構わない」
例えば安価な精肉。良い肉は本当に美味いのだけど、安価な肉を「同じ肉だから」「安いから」というだけで買って食べてみたらあんまり美味くなかったけど「こんなものか」と思うようになる・・・。
これに対して「本当に美味い肉を知らないからだ」という意見もあれば「そういう人たちには美味い肉食わせても意味がない」と断じる人もいます。・・・ブランド品も似たようなもので、ホンモノにはホンモノの歴史と積み重ねがあるんですがそれが分からない人にとってはただの「名前」であり「自慢の種」でしかない、という見方もできるわけです。
・・・この辺、対応した人の立場や状況によっても大きく違ってきます。実際にニセモノで苦労しているホンモノ側の人と、ついこないだそのブランドのこと知った、てな人では対応に差が出てくるのは当たり前であります。

結局のところ・・・当人がそれでいいのならそれでいいんじゃないか、と突き放してしまいそうな・・・。
ニセモノがのさばるのはたしかにイヤですが、そういう土壌になってきてしまったのならそれはそれで・・・とか。あまりにブランドにこだわり過ぎるのもな・・・とか。
・・・こうなってくると「ホンモノとは何ぞや」的なところにまで考えが至ってしまいそうな気もしてます。いや、ホンモノはホンモノなんですが・・・それを全く知らない人からすれば「これがホンモノなんだろう?」とニセモノ出してきて指摘しても「いや、これがホンモノだ!」と聞き入れる余地も何もなかったらその人にとってそれはホンモノですが指摘した側からすれば明らかなニセモノであり・・・。
なんだろう、ヒトの価値観てのは断じるのがほんと難しいもんなんだな・・・と。

01:56 AM | 固定リンク