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01/11/2019
減少中・・・
米カリフォルニア・オオカバマダラの生息数が86%減少(CNN)・・・カリフォルニアはオオカバマダラの越冬地でもあるので、ここで減少、となるとその次の世代も減少、ということになります。
→オオカバマダラ(Wikipedia)
このオオカバマダラという北米産の蝶は少し、いや、かなり変わった習性を持っています。
「渡り」をする蝶として知られています。その距離は北はカナダ付近から南はカリフォルニアやメキシコまで北米大陸を文字通り「縦断」していきます。・・・鳥だとキョクアジサシという北国圏と南極圏を往復したりするのもいますが・・・蝶、という昆虫が、となるとかなり珍しい部類に入ります(近縁種は渡ったりしないみたいですし)。
しかもこの渡り、北から南へは1世代、つまり同じ個体が飛びますが・・・北から南へは3、4世代ほどかけて飛び継いでいきます。そのため「南下個体」と「北上個体」では寿命も違います。後者の方がはるかに短く1ヶ月ほどですが前者は数ヶ月生きて越冬もします。
・・・なんでこんなめんどくさい?ことするのか。一つには幼虫が食草を食べ尽さないように、とされていますがまだまだよくは分かっていません。
その越冬地の一つがカリフォルニアで、ロッキー山脈西側の蝶はこちらに、東側の蝶はメキシコで越冬する、とされています。その数が減る、ということは次世代つまりは北上していく個体の数も減る、ということになるわけであります。
色々理由は考えられるのですが。何らかのサイクルで増減を繰り返すケースもありますが・・・どうすれば増えるのか、その辺もやはり分からないままだったりするのです・・・。
01:42 AM | 固定リンク