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08/24/2018
「プロ」と「シロウト」
世界で「ウーバー」規制の動き・・・タクシー保護、ロンドンも検討(Yahoo!:時事)。ニューヨークでも台数制限などの「規制」があるようで、この動きは世界に広がっていくか・・・という話であります。
「ウーバー」とは配車サービスの一種なんですが、ドライバーはいわゆる「プロ」ではなくその辺の「シロウト」であります。「配車」というより「乗り合い」と言うか、有料ヒッチハイクと言った方が早いかも知れません。
「ドライバー」は事前に会社に登録。町中を運転中に「どこそこで乗せて欲しい人がいる」との連絡を受けて、それが可能なら現場へ。そして「客」を乗せ・・・目的地まで。しかしその場で「料金」を支払うのではなく「客」が会社に支払い、そのうちの何割かを「ドライバー」が受け取る、という仕組みになっています。
フツーに「プロ」に頼むより安いので世界中に広がりつつありますが・・・問題も相当数出てきています。
まず「これは営業運転ではないか?」ということ。・・・報酬を受け取っているので「営業運転じゃないか」と言うのは日本などではそういう見解となっているようで、少し前に「実証実験」的なものが行われたきりで導入?の動きはないようであります。
もちろんこれは国や地域によって解釈が異なります。「営業運転」に対して例えば免許に制限を設けたりクルマにも規制を設けたりする国がある一方、別にそこまで厳しくはないよ、という場所もあったりします。そういう場所ではこういう↑サービスも有効かも知れんのですが・・・。
当たり前ですが「プロ」である「タクシー業界」は猛反発しています(明治期の文明開化『汽車vs人力車』に例えた人もいましたが・・・)。「シロウト」の分、安くなって「客」が奪われてしまう・・・。
同時に「シロウト」の短所も出てきています。事故ったりした場合はどうなるんだ、とか。「プロ」なら保証も色々あるんですが「シロウト」はそこまでできない。さらに「プロ意識」のない「シロウト」の場合は・・・トラブルに発展するケースも出てきています。
そして。これも結構大きいと思うのですが・・・「スマホ」と「クレジットカード」が必須、という点であります。スマホアプリを介して配車したり連絡したり。クレジットカード決済が主、というところも。その方が早くて便利、という一方そういったモノを持ってない人たちは、じゃあ、一切利用するなということか・・・と。
少し展開が早いのかな、という気もします。スマホを介さずに別ツールで参加可能にする、とか、一定以上の「制限」を自主的に導入する・・・とか。ヒトは誰でも安い方に飛びつくもんですが、安いには安いなりの理由があって、そこら辺もきちんと理解してね・・・という啓蒙活動?も必要かと。
ただ・・・いずれにしても「この地域で流行ったからこっちでも流行るだろう」的な発想ではどうしようもなくなることもある、ということでもあるかな・・・と。そんな風にも思うのですが。
10:54 AM | 固定リンク