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08/17/2018

よそのこと言えない

中国・養殖ニジマスは「サケ」業界団体が偽装表示受け表明(Yahoo!:JIJI=AFP)・・・「ニジマス」と表記せず「サケ」と表記する例が相次いだためあえて「ニジマス=サケ」としてしまった、とのことであります。
・・・これは実際日本でも過去にあった・・・いや、まだ続行中と言うか進行中と言うか・・・そういう事例だったりします。学術的な名前としては「ニジマス」という「マス」であって「ニジサケ」ではないのですが、マスとサケはどこが違うんだ、となると長年の慣習上、としか言えないものですし。・・・これに英語の「サーモン」「トラウト」が絡んでくるとさらにやっかいな上に「サーモントラウト」という呼称もあるわけで・・・。

通念上?と言うかあくまでも一般的な?と言うか。
大きくて海に下ったものを「サケ」下らなかった小型のものを「マス」と、そんな印象かな・・・と思いますがこれもあくまで一例に過ぎません。「なんとかマス」「なんとかサケ」という和名準拠にこだわるケースもまだまだありますし。こうなってくると「名前」とは一体なんなんだろう、とかそんなことまで考えてしまうような。
日本の場合もニジマスを「サケ切り身」として販売するのはいかがものか、というものでした。これは「ニジマスはサケではない」という論の上に立っているのですが・・・この場合の「サケ」がまんま「Oncorhynchus keta シロザケ」のことなのかそれとも「サケの類」のことを示すか、によって変わってきます。・・・広義の「サケのなかま」とするならば「ニジマス=サケ」ということになってしまう・・・。

ニジマスも海に下ると大きくなります。それは「サケ」と呼んでもいい風貌なのですが・・・和名はあくまでも「ニジマス(降海型)」であって「サケ」は付きません。・・・その辺からも今でも日本でもちょっとややこしいことになっていたりするのですが。
・・・中国の方は今さらあれこれやるくらいなら・・・ということで認めてしまった、とかそんなものかも知れません。しかしこれも一手かなあ、と。食う側にしてみれば正確な種名とかどうでもいい話でしょうし。

01:59 AM | 固定リンク