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08/28/2018

ザリガニが増えると蚊が増える

外来種・アメリカザリガニで蚊が増加(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック)。これは桶屋が~というものではもちろんなく。アメリカザリガニがヤゴを食べる(もしくはヤゴを怯えさせる)→捕食者の勢力が弱くなる→ボウフラが増える・・・という論法によるものであります。
無論のこと天然自然はそこまで単純なものではありませんが。
しかし何らかの「影響」は出てくるものであります。特にその地域では全く未見の「外来種」それも強力なものが入り込んで版図を急速に広げて行った場合。単純に捕食される側が危機、というだけではなく・・・そこから何らかの「影響」が周囲に出てくることがある、ということであります。

・・・しかも思いもかけない方向に。
外来種の場合、特にそのネガティブな面が強調されがちですが・・・「侵略的外来種」とか・・・これとは逆のパターンも存在しています。植物なんかだとシロツメクサなんかその部類とも言えますか。
漢字では「白詰草」で、ワレモノなどの緩衝材として江戸末期から明治期に利用されていた、とされています。当時は船便でしたが、そこで運ばれてきたものが日本に定着。時折「食われる」側になっていたりします。
このように色々なパターンが存在していたりします。

かと言って急激な「変化」はちと困るものであります。・・・↑の場合、蚊を減らすための一助としてザリガニを駆除した、として。今度はヤゴが増えまくって底生生物が激減・・・とかそういうことも考えられますし。あるいは・・・思いもつかない、意外なところに影響が出てくることもあり得ます。
なかなかカンタンにはいかないものであります。そして・・・一度進んでしまったらもう後戻りはできません。元の状態に戻す、なんてことは絶対にできないことなのです・・・。

02:51 AM | 固定リンク