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04/15/2018
ハサミムシの羽
ハサミムシの羽の驚異の折り畳み法を解明(Yahoo!:産経)。・・・「ハサミムシ」とは・・・あまり知られていませんが、庭石なんかの下によくいる虫であります。特徴はお尻に大きな「ハサミ」があるからで・・・もちろんこれで敵をぶった切るとかそういうのではなく。どちらかと言うと「挟む」てまのもの、といった印象であります。仮にこれで指先を挟まれてもあまり痛くない程度。まあ、3㎝あるかないかほどの小さな虫であります。
湿った場所を好み、あまり人目につかない虫ではありますが・・・たしかに飛ぶことができます。
ハネカクシという虫の一群がいます。これは細長い体を持ち、腹は節がむき出し。よく歩く昆虫であります。ハサミムシもこれに近い体型ですが、ハネカクシはハサミがありません。しかし・・・頭のすぐ後ろに小さな「羽」が二枚。そのままではまるでオモチャのような大きさであります。
しかしこの小さな小さな羽の下からきちんと飛ぶための透明な羽が出てくることは知られています。
カブトムシなんかだと固い前翅があって、それの下へ折り畳んだ透明な後翅が収納されているのがよく分かります。が・・・ハネカクシやハサミムシはこれが高度に発達していて↑記事にもある通り10分の1ほどの大きさにまで折り畳まれて収納されています・・・。
・・・その分、あんまし飛ぶのは得意でないような。これは基本的に「後翅を折り畳む虫は飛ぶのがヘタ」という法則?に則って・・・いるような。トンボやチョウのように常に羽を広げられるような連中の方が飛ぶのは得意です(もちろんこれにも例外があって、タマムシの類も固い前翅の下に後翅を収納していますが、折り畳まずに同じ長さだったりします。が、やはり飛ぶのはヘタです・・・まあ、甲虫系は体が重いので仕方ないっちゃあ仕方ないんですが)。
それでもその折り畳み方は・・・一種の芸術ですらあります。と言うより人間がアレを作り出すことはまず無理でしょう。・・・そのためこうやって知恵を借りるわけであります。
まだまだ探せばたくさんの「知恵」が眠っていると思われます。「虫だから・・・」と嫌がれる向きも多いのですが、実際には色々なモノが込められていたりするのであります・・・。
02:15 AM | 固定リンク