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02/03/2018
そのGメン
まあ、日本だけに限った話ではないのですが・・・。
「象牙Gメン」4月から配置へ(Yahoo!:毎日)。「象牙」とはご存知の通り「ゾウの牙」で・・・特にアフリカのゾウの牙が多いようです(サイズや質的な問題もあるのかも知れませんが)。
日本は印章(ハンコ)大国であり・・・少し前まで成人すると自分の名前を彫ったハンコを作ったりしたものでした。最近でもまだまだ「三文判はちょっと・・・」という場面があります。重要な取引の場ではいわゆる「実印」という特別なハンコを必要とされることがあります。・・・100円ショップで買えるようなのはダメ、とそういうことなんですが。
・・・やや偏っている?観もある日本のハンコ事情ですが。その素材として最高のものが「象牙」でありました。他にも美術品や工芸品にも多数使用され・・・日本は「象牙大国」となっていたのです。
それが1989年ワシントン条約により象牙の商取引が禁止に。
それまでに日本に入っていたものは規制の対象とはならないのですが、その後入ってきたものは規制の対象となります(実は1999年と2006年に限定的に合法的な輸入があり、その時のものも合法)。・・・とは言っても今まで皆が重宝していたものをはいそうですか、そりゃ仕方ないねえ・・・とは行かないのも事実であります。
あるいは禁止されるほど欲しがる人間のサガ、と言うか。その後も密輸は後を絶ちません・・・。アジアではまだまだ人気のある象牙であります。密輸の方法はいくらでもあります・・・。
アフリカでも地域によってはゾウとヒトの距離が近すぎて色々害が出ているから、象牙でも何でも持っていってくれ・・・という場所もある、という話もあります。しかし世界的には絶望的に数を減らしているのも事実。ある情報では特定の地域のオスの牙が小さくなる傾向にあるそうで。
・・・小さければ密猟業者に狙われにくくなる。生存のためではないか・・・と。
需要が減れば供給も減ります。その考えのもとでの「規制」であります。実際、1989年以降は象牙の消費が大幅に減っています。が・・・ゼロにはならない。
そのための「Gメン」なんですが・・・個人的にはようやくか、といったところで。1989年から、と言うことは30年くらいあ専門部署がなかった、ということであります。いや、ちょっと遅いだろ、と。
01:08 AM | 固定リンク