« 食用のもある | トップページ | 食い物のナントカ »
09/18/2017
使わないと劣化する
「デゴイチあげます!」引き取り手なければ解体も(Yahoo!:乗り物ニュース)。「あげます」と言っても輸送費やなんやかんやの諸経費はもらう側負担であります。・・・実は各地の「SL(蒸気機関車)」には常にこういう「保存」問題がつきまといます。日常的にレールの上を走行できるわけでもなく。かと言ってそのまま放置、というわけにもいかず。
結局は解体(ただし部品を保存)ということになる車両も少なくありません・・・。
よく知られているところだと新橋駅には「SL広場」という場所があって(よく一杯ひっかけたサラリーマンがインタビューうけてるとこ)そこに「C11」というSLが安置してあります。・・・安置、と言うのは正にその通りでこのSLは恐らく二度と線路上を走行することができません。
「静態保存」という保存形式で・・・一種のオブジェとしてそこへ安置します。対して「動態保存」という方法もあります。これは実際に動くことができるように整備したり補修したりして、実際に運用していく方式です。・・・当たり前ですが本来なら後者の方がいいのでしょうけど・・・現代日本でSLを運用するのはお金も含めて非常に大変な話になります。
例えば。SLと言えば「煙」が出るわけです。もちろん減煙装置なんかもありますが・・・それにしても出るもんは出ます。そんな煙を住宅街にまき散らす、となったらどうなるか・・・? SLが現代日本で遺物となっていた現状にはこういった問題から、だったりします。
・・・逆に言えば煙が気にならない場所なら・・・国によっては今でも現役のところもありますけども。
しかも「静態保存」なら「動態保存」ほどの費用は必要ありません。・・・そうは言っても手を入れないとモノは劣化していきます。一時期ノスタルジィからか各地でSLを静態保存していったのですが・・・適正な手入れがなされず放置、というところも少なくありません。
置いときゃいい、というもんでもないのです・・・。
↑今回の「あげます」も受け取る側はかなりの責任を負うことになります。・・・そうカンタンには進まない、とそういうもんだったりするのです・・・。
01:02 AM | 固定リンク