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06/01/2017

「いいね!」だけで

有罪。
フェイスブックの中傷的な投稿に「いいね!」した男性被告に有罪判決(Yahoo!:AFP=時事)。スイス・チューリヒでの裁判の話ですが。動物愛護活動家を「人種差別主義者」「反ユダヤ主義者」と中傷した投稿に対して「いいね!」をしたことで「有罪」となった・・・ということであります。
・・・これだけだと「ちょっといいねしただけで有罪になるんか」とか思ってしまいますが。実際にはちょっと事情が複雑なようであります。

ご存知の通り「フェイスブック」とはPCやスマホからも登録できるSNSであります。個人や団体がネット上に専用スペースを確保できる・・・という言い方もできます。その専用スペースに自身の意見や告知を投稿していくわけです。そして他のフェイスブックユーザーがそこへコメントを投稿していくことも可能。
・・・そこへさらに他のユーザーが投稿に投稿を重ね、「議論」と化していくこともよくあることであります。
その議論の中・・・動物愛護団体のスペースで議論が白熱、かなり過激なコメントも多数。そのコメントいくつかに「いいね!」をした男性被告が有罪になってしまった・・・。

この「いいね!(英語圏では「Like」)」は「そのコメントいいね!」という意味合いでユーザーが「いいね!」ボタンを押す・・・というようにも見えますが、「興味ある」とかそういう場合で押したり「賛成!」の意味で押すことも。基本「肯定」の意味で押されることが多いシステムであります(余談ですがフェイスブック以外のSNSでもこの「いいね!」的なシステムがあるのですが、モノによってはこの逆「よくないね!」的なものがある場合も。結構モメそうな気もしますが・・・)。

しかし↑の場合、あまりにも議論が白熱しすぎたのかフェイスブック登録してた側、つまり動物愛護団体の代表が中傷コメントした人たちを提訴。さらに「いいね!」しまくってた男性も提訴。この男性は中傷コメントはしてない、という話なので「いいね!」しただけで有罪、ということになってしまったわけです。
この辺、日本でも中傷合戦的なことはよく起きてるんですが、ここまでやるか・・・それともかなりヤバいとこまで行ってたのか、そういうとこまでは分かりませんが。罪状的にもどなるんだろう、とか。
ただ「裁判所がフェイスブックの『いいね!』ボタンを押しただけの人を有罪にすべきだと考えているのならばスイスは判事の人数を3倍に増やす必要があるし、それは容易に表現の自由への脅威にもなると述べた」(「」内↑記事より引用)というのは一理あるわけで。そこまでやるか・・・的な。

02:03 AM | 固定リンク