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05/03/2017
意外なところに毒
潮干狩り穴場、貝毒にご用心(Yahoo!:産経)。大阪は淀川河口付近は潮干狩りの穴場でアサリも採れる、とのことなんですが・・・春になると毒を持つことがあり、注意が必要とのことであります。
「え? アサリに毒があるなんて聞いたことない」
と思うかも知れませんが。・・・基本的?に「毒を自分で作りだせる」生き物というのはそれほど多くはなく。ほとんどは「よそから毒の素を手に入れる」系統だったりします。トラフグなんかもその一つで・・・海中を漂う「毒の素」持ってる生き物を取り込んでいくことで猛毒を手に入れていったりします。
アサリやカキも、それ自体は毒を持っていません。
が・・・二枚貝というのはその場所からあまり動かず海水を取り込んでそれをろ過してまた海水を吐き出す、を繰り返します。その過程で海水はどんどんキレイになっていく「天然ろ過器」的な役割を持っていたりしますが・・・その分様々な物体を体内に取り込んでいくことになります。
その中にはヒトに害をなすものもあり・・・その効果が「貝毒」となって現れることがある、ということであります。
当然そういう貝が出回ると困るので、各自治体や漁協では定期的に調査を行っています。海水や海底の泥や砂を採取して調べる。フツーに売られているアサリに毒が・・・ということはまずないかと。いわゆる「潮干狩り場」でもそういった情報が入って来るので一定以上の数値が出れば即座に反応できます。
しかしそういう場所でないと、なかなかそういう対応は難しいわけで。自分の判断で食べる・食べないを決める必要があります。火を通せば大丈夫、とも思われがちですが・・・マヒ性の貝毒の場合、加熱しても意味なかったりします(食中毒性の貝毒:ノロウィルスには効果あり)。
そういう「情報」を個人でも仕入れていく必要がある、ということでもあります。どうかお気をつけて・・・。
10:36 AM | 固定リンク