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04/26/2017
意外なところに
意外な解決策になりそうなものがあるものであります。
レジ袋消化できるガの幼虫、プラスチックごみ問題解決に有効か(Yahoo!:AFP=時事:記事中にガの幼虫の画像あり)。「ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella )」というガの一種で、成虫は小さな二枚の羽に包まれたようなフツー?の蛾であります。
しかしこれの幼虫が↑こういう画期的なことできるとは・・・と。その名のようにハチの巣に卵を産み付け、巣や中身(肉食ではないのでハチの幼虫や蛹は食べない)を食べてしまうのですが、巣の材料「蜜蝋」も食べる、ということでポリエチレンも分解できるのでは・・・ということだそうであります。
・・・それにしても・・・ハチの巣に産卵する、というのは良い発想ではあります。外敵から身を守るには十分。が、どうやって産卵するんだろう、ハチの活動が弱まってる時期に潜り込むのでしょうか・・・?
実はこの幼虫、日本でも非常にカンタンに手に入れることができます。
まず釣具屋。釣り餌として「ブドウムシ」というのが売ってます。・・・これはちょっと前まで本当に「ブドウムシ」というブドウの木の中にいるガの幼虫を使っていたのですが、現在はほとんどが代替品として↑このハチノスツヅリガの幼虫・・・「ハニーワーム」になっています。
さらにこの幼虫、他にも肉食系ペットの魚類・爬虫類・両生類から哺乳類や鳥類などの餌にもなってます。ある程度の大きさをキープできる上に栄養価が豊富(ハニーとつくくらいですし)で、栄養回復などにも使われるんだそうであります。
しかもある程度知識があれば個人でも養殖できるようで、ググるとそれ系サイトが結構出てきます。繁殖サイクルもそれほど長くも複雑でもないようですし。ただ・・・当たり前ですが必要な時にその都度幼虫を購入した方が楽は楽のようではあります。
そういった「養殖サイト」でもよく出てくるのが「容器をかじってよく脱走する」系の話であります。・・・クワガタでもこれはよくやるんですが(食べて消化まではしてないっぽい)、こっちは何せハチの巣の壁なんかを実際に齧り倒すような虫なわけで・・・本職?みたいなものであります。
ただ。実際にこの幼虫をポリ袋の山に大量に放して食わせる、というのではなく。この幼虫をきっかけに分解できる物質を特定・生産できるようにならないだろうか・・・というところのようであります。まあ・・・この虫、実はミツバチを扱う養蜂業者にとっては巣を壊す「スムシ」として嫌われていたりします。そこへある意味大量繁殖みたいなことしたら、大変なことではありますし。
ちなみに。・・・このハチノスツヅリガの幼虫に寄生するコマユバチというハチもいるんだそうで。ハチの巣を壊す幼虫に寄生するハチというのも妙な話ですが・・・まあ、ハチと言っても全然違う種なんですが・・・こっちはこっちでハニーワーム養殖業者からはめちゃくちゃ嫌われてる、という・・・。
02:03 AM | 固定リンク