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04/01/2017
マナティーの格下げ
とは言っても喜ばしい?ことなんですが。
マナティー、絶滅危惧種リストから除外(Yahoo!:AFP=時事)・・・ただしこれはアメリカ魚類野生生物局(FWS)のレッドリストの話であります。ワシントン条約(CITES)では「絶滅危惧種」より軽度の「危急種」に指定されています。・・・それでも『「危惧」あるいは「絶滅のおそれのある状態」』にあるのは変わりませんが。
→マナティー(Wikipedia)
いわゆるカイギュウ(海牛)と呼ばれる水棲の哺乳類であります。現在、水に生きる哺乳類というのははるか祖先は陸上生活していたのが水に「帰った」末裔とされています。その「水に慣れた度合い」によって「帰った時期」が違うとも。クジラやイルカが最も昔に帰り・・・次はアザラシやアシカ。最後にラッコなどが帰った、とされています。
マナティーは形状からアザラシなんかと同じ頃かと。しかしその生活環境もあって分からないこともたくさんあったりします。
なお。似た種にジュゴン(Wikipedia)というのがいますが・・・尾ヒレの形や生息域で容易に見分けられたりします。日本近海にいるのはジュゴンであります。
・・・色んな意味でヒトとの関わりが大きい生物群でもあります。特にマナティーは狩りやすい上に環境に左右されやすいので数を減らしていき・・・数十頭にまで数を減らした時期もありました。それが数千頭にまで「回復」してきています。
しかし「増えてるならそれでいいじゃないか」というわけにもいきません。「回復した」と言ってもたった数千頭であります。
今回の「格下げ」も「これでオッケー」という意味ではなく。ようやくここまで回復できました、さあまだまだこれから・・・ということかと。住環境から何から全部まとめて「全回復」しないと「オッケー」にはならないもんであります。
02:01 AM | 固定リンク