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02/16/2017
線引きは元々あいまい
原始爬虫類の腹に胎児「進化史書き換える」化石(Yahoo!:AFP=時事)・・・いや、そこまで革新的なもんなのかどうか。現行のいわゆる「卵生」の動物にも「胎生」「卵胎生」のものは多数いるわけですし。
・・・ただ、↑記事中にもありますがこの「胎児」が果たして母体の「エサ」だったのかあるいは「仔」だったのか・・・というのはたしかに大きな問題であります。頭部の向きから「胎児」と判断したようですが、たしかにエサとして丸呑みしたモノ、という可能性だってゼロではない話であります。まれに逆向きに飲み込むことだってないわけではいですし。
動物は「卵生」つまりタマゴを生んで繁殖して、その後「胎生」つまり仔を生むようになった、とされています。
乱暴なこと言えば「体内でタマゴを孵すようになった」ということであります。卵というのは基本的に野外で放置、なわけで。そうなるとなかなか守りにくい。そのためあえて大量に生んで食われる数を減らすとか親などの「守護者」を置く、といった方策が取られてきましたが・・・ある意味究極的なのが「自分の体の中で守る」ということであります。哺乳類はその最たるもので、自分の子宮内である程度まで仔を大きくしていきます。
・・・じゃあみんなその「胎生」にした方が子孫を楽に残せるんじゃ・・・と思うかも知れませんが、実際は卵生にだってメリットはあります。胎生の方が絶対有利、というわけでもなかったりします。
・・・しかし「卵生」「胎生」の線引き、と言うか・・・なんかその辺はなんとなく曖昧であります。例えば哺乳類には「有袋類」というグループがあって、これは体内ではなく体外の袋で未熟児を守って育てます。・・・体の中でタマゴを孵して外の袋で育てる、という見方もできるわけで・・・これは厳密に胎生と言えるのかどうか、と細かいところ言ってしまえばそんなところまであったりします。
原始爬虫類なんかだとそこら辺も色々ありそうで。明確な生態なんぞ分からないものばかりなわけですし。もっと思いもよらない方法をとっていたのもいるかも知れませんし。・・・あるいは今後、相当な未来には全然違う方法で仔を育成してるかも知れません。そこには人間の分類なんぞ意味のない世界が広がっている・・・のかも、知れません?
02:03 AM | 固定リンク