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12/01/2016

そんなに甘くない

ネスレ、砂糖4割減でも甘味維持のチョコレート製法開発(Yahoo!:Bloomberg)。具体的にどういう風な製法か、はさすがに伝わってませんが・・・従来より4割減らしても甘味を維持できる、とのことで・・・2018年から段階的に砂糖の量を減らしていくとのことであります。
・・・いきなり減らすと味が変わるから・・・ということは甘味はキープできてもやはり食味に多少でも変化が起きる、ということなのかも知れませんが。
背景としては世界的に広がりつつある「砂糖税」がある、とのことで。食品に含まれる砂糖の量に応じて税を課し、糖分過多を防ごう・・・というものですが別に砂糖だけが悪いというわけでもないですが・・・。

チョコレート=甘いものであります。この公式は世界でも一般的なものであります。
そもそもは南米で数千年前から飲まれていた「カカオ豆をすりつぶしたものを溶いた水」であります。が、コレ結構苦いものらしく・・・現地でははちみつなんかを入れたりしていたらしいですが、後にスペイン経由でヨーロッパに入った頃に砂糖を加えることになりました。当然、江戸末期から明治期に日本に入って来た頃から甘いもの、ということになってます。
ちなみに・・・スペインでは今でもチョコレートは「液体」が中心だったりします(ラテンアメリカでも)。どろっとした温かいチョコレートにチュロスという揚げ菓子を浸して食べる。・・・これが酒のシメ、というから文化の違いというのは大変なものであります。

もっとも・・・近年は「あまり甘くないチョコレート」というのも出始めています。それに拍車をかけることになる、のかも知れませんが・・・ネスレ。でもスタンダードというのはなかなか変わらんもんですから、しばらくは「チョコレート=甘い」という公式は崩れないと思われます。
なお。「ネスレ」というのは世界的に有名な会社なんですが・・・ネスレ(wikipedia)
日本だとコーヒーの会社、という印象しかないような。実際は菓子からペットフードから扱う世界的食品会社なもので、↑こうやってチョコレートの改革に身を乗り出した、ということだったりします。

05:13 PM | 固定リンク