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10/17/2016
こんなのもある
鹿児島・黒島で「咲かないラン」発見(Yahoo!:毎日新聞)。鼻が咲かないランなんてあっても意味ないんじゃ・・・と思うかも知れませんが。いや、商業的にはたしかに意味はなさそうではありますが・・・「多様性」という面では非常に意味のある発見であります。
ランという植物は・・・いや、ランに限らず実は「植物」の中で「地中に根を張る」連中はほとんどが菌に依存しています。自身の根の周りに菌を住まわせてそこから栄養を得る・・・特に有名なとこではマメの仲間はこういった「根粒菌」を上手く利用して栄養のない土壌でも生育することができるようになってます。
ランも同様なことをしますが、↑の「咲かないラン」はそれから一歩?進んだ形態のようで。「花が咲く」ということには虫などを引き寄せて受粉させる目的があります。しかし自家受粉するためその必要がなく・・・その「花が咲く」エネルギーを他に使える、ということになります。
しかも光合成もやめてしまってるのでさらに経済的?ではあります。
もちろんこういった「他者依存」には大きな短所があります。その相手が消えてしまうと自分も倒れてしまう、ということなんですが・・・実際のとこ、単独で生育できる生き物、というのは程度の差はあれ、存在していません。多かれ少なかれ何かを何か(誰か)に依存しています。ヒトの場合だと衣食住はほぼ全部「何か(誰か)」に頼らないと成立しない、という言い方もできます。
そういうのが顕著に出ているのが↑の新種なわけでありますが・・・まあ、見栄えはしないので例えば花屋に並ぶはずもなく。あまり知られることもないとは思いますが・・・実際には生き物のほとんどがそんなもんだったりするのも事実ではあります。
12:00 AM | 固定リンク