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10/07/2016

予想できた未来

「車のない理想の街」が曲がり角に(Yahoo!:産経)。大阪は咲洲にある南港ポートタウン・・・恥ずかしながらこの記事読むまでは存在を知らなかったんですが、昭和52年から入居が始まり、基本的に自転車以外の自動車・バイクの進入が禁止という1キロ四方であります。欧米なんかだと「ノーカーエリア」的なものが都市のど真ん中になったりしますが・・・日本ではたしかに珍しい話であります。
・・・昭和50年代と言えば日本でクルマ購入は当たり前の頃で。今のように「排ガスのこと考えたら・・・」と、そういう考えもまだ少なかった頃であります(最近はちょっと事情が違った「クルマ離れ」が起きてますが・・・経済的な?)。
ただ、↑記事中にもありますが、欧米のそれは「代わりの交通網」がきちんと整備されていることが前提であります。そういうものも何もなければ早晩こういう事態になる、というのは予想できた未来・・・なのかも知れません。

しかしかと言って今になって「じゃあもう車オールオッケーにしましょう」というわけにもいかないわけで。ある意味で時代の先取りの先取りをしていたような地域でもあるわけです。・・・なんとか存続を、これまでのような静かな街を、というのももっともな話であります。
・・・たしかにコミュニティバスとかそういう「救済策」しかない、のかも知れませんが。このまま「ノーカー」を貫くのならば。
あるいは大規模な交通網を、周辺地域も巻き込んで構築するか・・・とか。が、いずれにしても予算的な話になってきてしまいます。「ノーカーやめます」ならそんなにお金はかからない。

・・・それでもこれはこの地域だからかなあ、という気もします。
実は地方行くとクルマがない生活なんてあり得ない、という場所は結構あったりするものであります。公共交通機関? そんなもん全然使えねーよ、と。一日数本しか来ない列車とかバスとか。しかも地方自治体にその辺の改良を求める体力はありません。じゃあ各人が各人の「足」としてクルマ持つしかない・・・。
今後こういった話は環境関連としてあちこちで出てくるか、と思われます。それに対する一つの答えとしての解決策を・・・と願いたいところではあります。

02:02 AM | 固定リンク