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09/17/2016

謎の一端の一端

ホホジロザメが子宮で「授乳」、未知の「胎児」も(ナショナルジオグラフィック日本版)。ホホジロザメ(ホオジロザメ)であります。映画「ジョーズ」のモデルともなったサメであり・・・この映画によって「サメ=キケンな魚」という認識が世間に定着してしまい・・・数十センチのサメにも大騒ぎするような始末になってしまっています。
それとは別にホホジロザメそのものは5m程度の体長もあり、かなり獰猛なサメであることには違いないのですが。
ホホジロザメ(Wikipedia)

しかし・・・生態が分からない。
当たり前ですが陸上での活動が基本となる人類と、海中(もしくは水中)でないと生きられないサメとでは調査にもかなりの困難が予想されます。いくら潜水ができるようにアクアラング背負っても数百メートルもの深海へは行けませんし(不可能じゃないんですが)潜水船使って行っても活動範囲はかなり限定されてしまいます。
実際、ホホジロザメに限らず「うみのいきもの」というのはいまだに分からんことが非常に多かったりします。

サメやエイのような「軟骨魚類」、これは一種「原始的」な魚類とされ・・・ここからアジやタイのような「硬骨魚類」へと進化していった、とされています。
・・・そのせいか、あるいはそのためか。軟骨魚類の産卵・繁殖活動関係は非常に豊富であります。基本、受精させて産卵、そこから守るか放置するか、という硬骨魚類からすると・・・なんでこんなことまで、的な複雑怪奇さすらあります。
あるものは体内で卵を孵します(ホホジロザメもこの類)。・・・硬骨魚類にもこういう「卵胎生」はいるんですが、サメの一種の場合その幼魚のエサは一緒にいる他の幼魚、とかそういうことやったりします(カエルにもそういうのいますけども)。あらかじめヨークサック(お弁当)用意しておくことの多い硬骨魚類とはちょっと違った方向性。

一方でホホジロザメは「子宮」で幼魚を育て・・・しかも「母乳」すら与える、と。・・・しかしサメの類だったらこういうことやってもおかしくはないなあ、とかそんなことまで思ってしまいます。
でもこれでもまだ「謎の一端」のさらに「一端」ほんの一部なわけで・・・全部を解明、というのは人類の究極の目標、なんですが・・・限りなく不可能に近い目標、と言えないこともなかったりします。だから面白くて興味深いんですが。

02:07 AM | 固定リンク