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09/10/2016

結構不安定

「実は違う種だった」「実は同じ種だった」てのはよくある話なんですが。
キリン、単独種ではなく実は4種だった(Yahoo!:AFP=時事)。首の長いジラフであります。これまでは「1種」で「複数の亜種」と考えられてきましたが・・・6亜種とか9~12亜種・・・これが「4種」である、ということになる、と。・・・最も、複数ある亜種の存在が今後どうなるのかまでは分かりませんが。「4種」内に「複数亜種」ということになるのかも・・・?
キリン(Wikipedia)

昔は「アミメキリン」「マサイキリン」とかそんなもんだったような。この両亜種は模様が全然違うので簡単に識別できます。・・・アミメの方が茶色くて大きめのタイル模様、マサイの方が薄茶色の細かい不規則な模様。
「種」の判別というのは大体がこういった「見た目」によるものであります。まあ、当たり前と言えば当たり前ですが。それが進んでいくとどんどん細分化されていきます。もっと小さな、もっともっと小さな違いを・・・と、分類していくようになっているわけで・・・それは専門家でも意見が分かれるくらいの微妙で微小な差異だったりします。シロウトにはまず分からないようなものも多々。
そして・・・最近は遺伝子による識別も盛んであります。いや、むしろこっちの方が確実だったりして。遺伝子は必ず「親から子へ」と伝承されていくので(実際には若干違うこともあり得ますが)詳しく調べると正に「進化の系統樹」まで作成できます。・・・かなりの時間と技術が必要になりますが。

実際、キリンもここまで時間がかかってます。研究者も相当数いるはずで、世界各地で研究が進んでいるはずなのに・・・。
逆を言えば今後さらに「変化」がある可能性もあるわけで。それも思いもよらぬような「変化」が。・・・「分類」というのは人間が勝手にやってることなんで、天然自然の複雑怪奇さの前には非力、なものなのかも知れません・・・。

12:23 AM | 固定リンク