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08/31/2016
隠れ?
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」と名称変更する方向(Yahoo!:長崎新聞)。2018年に世界文化遺産登録を目指しているのですが、事前審査する国際記念物遺跡会議(イコモス)から「キリスト教の禁教期のことも盛り込んだ方がいい」との助言があり、「潜伏キリシタン」の含めるようにする・・・とのことであります。まだ確定、というわけではなさそうですが。
・・・隠れキリシタンじゃダメなんですかねえ・・・。
まあ「潜伏」の方が「隠れ」より文言的に上品?なような気もしますが・・・?
「隠れ」「潜伏」キリシタンとは説明するまでもなく・・・江戸期にキリスト教が禁止されても密かに信仰を守り続けた人たちのことであります。江戸期の「弾圧」はかなり厳しいものであり、それがために内乱まで起きています。・・・信仰の自由、というのは戦後になって明確に定められたものであってそれまでは結構野放し?的になっていた部分もありました。
しかし幕府という統治機関にとってはキリスト教、さらには海外から送り込まれてくる宣教師の存在は明らかに「敵」であり・・・国内から追放する必要がありました。そのための「弾圧」でもあったのですが、実際のところ戦国期から江戸初期頃くらいまでの「異分子への弾圧」というのはかなり激しいものがあったようであります。それは現代の常識からすると非常に凄惨極まりないものなのですが、日本の外へ目を向けてみれば同様のことはまだまだ行われているのが現状でもあります。そうそう人間なんて変わるもんじゃないです。
まあ、そういう背景もあって「隠れ」る、つまりバレないようにする必要がありました。バレれば・・・死罪。
特に九州北部にその一派は「潜伏」し・・・実は現代にもその末裔(血統的ではなく信仰信条的な)は残っている・・・という話もあります。
・・・そういう「禁教」的なとこも含めての助言、とのことで・・・やはりあちらの宗教的な事情、みたいなもんもあるんかな、とか思ってしまいますが。
日本人からしてみれば「なんで表に出すの?」的ななんか一種後ろ暗い印象もどこかにありますが。それでもその方がいい、というのであれば止める必要もない・・・ような、でもなんか隠しておいた方がいいような、そんな気もするんですが・・・。
02:00 AM | 固定リンク