« 明文化なんてできるか? | トップページ | 二つほど 7/3 »
07/02/2016
だらっと近況報告7/2:クワガタ
去年の今頃は結構たくさんの画像をUPしてたんですが。
今年はちょいとやり方を変えてます。いや、コクワは相当数羽化を確認してるんですが(現在推定7頭)掘り起こしたのはそのうちの2頭だけ。
メス26.7mm、オス39.3mm。順当な大きさであります。
実は「いつ這い出してくるんだろう?」というソボクな疑問があって、ちょっと放ってます。
・・・では↑の2頭はなんなんだ、と言うと・・・去年の冬に飼育ボトルを確認していると、どうも乾燥が進んでいるような気がして。ひと月に一回くらい加水してました。ジョウロで。・・・それが原因でノコの幼虫は春先に水没が続出しました。ふと気づくと(昨日まで特に何もなかったのに)泥の上で幼虫がもがいているような状況で・・・あわてて乾いた用土に換装。「泥」と言っても半分以上「水」のような、田んぼの中に幼虫放り込んだような状態でありました。恐らく、ですが・・・加水した分は幼虫が飲んでしまっていて、それが何らかのカタチで放出されたのでは・・・と。他へ水が流れ出る要素のない飼育ボトルではそれ以外にないと思われます。
コクワも同じように加水してたんですが・・・↑2頭は蛹化した時点でほとんど水没してました。そのため羽化直後に掘り出すことに。蛹室の確保、なんて言ってられるような状況ではなかったのです・・・。
加水はあまりしない方がいい、という当たり前のことに気付かされた次第ではあるのですが。
・・・実はコクワを飼い始める時にちょっとした目標?を立ててまして。それが「赤いコクワを作る」というものでした。離島産などには継続的に赤い個体が出てきますが、本土産では時折偶発的に出る程度。赤い個体同士を累代飼育しても必ずしも赤い仔が得られるとは限らない。
赤いのも黒いのもどっちもコクワガタ(Dorcus rectus rectus)であります。それがなんで現行では黒いのばっかりになったのか。・・・いくつか説がありますが、有力なのは「赤いのは目立つからどんどん捕食されていって目立ちにくい黒いのが残った」という説(カブトムシもこれ、と言われてます)ですが・・・これでは離島産に圧倒的に多い理由にはなりません。
少し調べてみると「元々赤い方が多かったのだが・・・何らかの事情で黒い方が有利となり、赤い方を駆逐していった。離島では黒い方が渡ってきにくいため赤い方が残った」という説があったりします。・・・駆逐、と言っても殺して回ったわけではなく、↑のような「赤捕食されまくり説」などいくつかの要因が重なって遺伝的に黒い方が優位になり、赤い方は「封印」されていっているのでは・・・と個人的には思ったわけです。つまり、黒いコクワにも「赤の因子」は眠っているんではないか、と。
・・・あくまで個人的な仮説・・・思いつきみたいなもんであります。学者でもないですし、クワガタを知り尽くしているわけでもないですし。んでもちょっとやってみるか、その「赤の因子」を呼び起こせないか・・・と。
で、この辺はなんとなーくカンだったんですが。あまり良くない状態を作り出したら赤くならないかなー・・・とか(他にも土中pHとか温度管理とか色々考えたんですが結構前例があるもんですし)。もちろんやりすぎたら意味ないので、そこら辺のさじ加減も考えて・・・。
加水、というのもその一手になるのかどうか・・・そこまでは分かりません(そもそも悪条件下だってカンですし)。でも今回羽化して掘り出した2頭は・・・なんとなーく赤っぽいような・・・いやでもこんなもんかなあ、そんなもんか・・・とちょっと分からん状態だったりします。今後続々羽化して這い出してくるので、そうなったらまた違ってくるかなあ・・・と。
01:31 AM | 固定リンク