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06/25/2016

離脱!

英国民投票でEU離脱派が勝利 日本への影響は(Yahoo!)・・・昨日の昼頃でしたか、大勢が判明したのは。当初は「EU残留」が濃厚、と思われていたのですが実際に開票が進むとシーソーゲーム化。最終的には「EU離脱」が過半数となり・・・「これでイギリスがEU離脱か」ということで世界中の経済にも影響が出ています。
さらにはイギリス国内でも「離脱」「残留」に世論が分裂。残留派の議員が射殺されるという事件が投票前に起きていましたが、さらに険悪な雰囲気が漂い始めている・・・という話もあります。

しかしあくまで「国民投票」なので法的に拘束力はない・・・ということなんですが。
それでもこれを受けて残留派のキャメロン首相は辞意を表明(ただし10月までは首相職続行)。自分の方針ではない結果に「責任取れない」ということでの辞意、との見方もありますが、任期中にEUの会合があるのでそこで事態を「説明」ということになっています。・・・当たり前ですがそう簡単にEU離脱、というわけにはいかず。基本的にEU加盟国全部から「分かった」という返事を得ることが必要になります。その前に「うち、EU抜けるから」と正式に表明しないといけないのですが・・・それをキャメロン首相がやるかどうか、とかそういうところまでも。
仮に表明した、として。2年のうちに決着をつけないといけません。だから報道では「2年後に正式離脱か」という論調が多いのですが、そうすんなりと行くかどうか。そもそも「離脱」するのだろうか・・・とか。

離脱派が勝ったのは大衆の中の「うんざり感」が溜まりにたまったからでは・・・という話もあります。EUというのは加盟国内の行き来は原則自由・関税もナシ、という一種の「運命共同体」みたいなものであります。・・・ということは稼ぎの少ない国から高い国への移動、つまり出稼ぎも自由。いや、出稼ぎなら元の地域に帰ることになりますが・・・その夢の国?に住んでしまうことも可能。そして年収も高く社会保障制度も充実していてなおかつ「英語」という世界で最も有用な言語の一つが使えるイギリスに移民が集中していった・・・と。
もちろんイギリス側もそこまで野放しにはせず、例えば居住するにはそれなりの技能がないと居住できないようになっているのですが。しかしEUに加盟している限りいくらでも居住してしまえます。
自国内での決定よりもEUでの決定が優先される。その事態にそりゃあないだろ、という怒りが溜まっていったのでは・・・ということであります。

もちろん「残留」しても良いことはあります。実際に昨日起きた「世界的な経済不安」こういうのは起きないわけです。離脱、ということは関税が復活する、ということで・・・100%自国内でやりくりできる国ならまだしも、そうでないイギリスは輸出・輸入の際に「関税」が大きくのしかかってくることになるわけです・・・今後。国内産業の衰退もあり得るかも知れない。
さらに「EU内なら行き来自由」で移民が増えて・・・という点も、実はこれまで有能な人材も多くイギリスに来て居住していた、ということになります。そういった人たちまで減ってしまうことになります。人材の行き来の停滞まで起きてしまうかも知れません。

そして・・・国内での「対立」激化。すでにスコットランドが「独立」を求めての国民投票を再び・・・という話もあります。実は地域によっても「残留」「離脱」への捉え方も様々で、地域によっては「イギリス連合から抜けて自分のとこはEUに残る」という方向性を求めていたりします・・・。
まだ「完全にイギリスはEU離脱!」というわけではないのですが・・・それでもこの影響であります。現在日本にそれほど影響は出ていない(株価と円高で、ちょっとヤバめですが)ようなもんですが、今後は・・・? やはり心配は心配ではあります。

12:27 AM | 固定リンク