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05/09/2016
どこまで「守る」
ノルウェー・大量殺人犯が「人権」で勝訴(MSN:産経)。77人を殺した犯人であります。それが禁固21年とはなんと軽い・・・と思うかも知れませんが、これが最大に重い刑罰なんだそうであります。何しろ1905年に死刑が廃止されています(1945年に一度だけ復活)・・・そのためこれが最高刑、ということに。
しかし刑務所内での待遇に不満があり提訴。そこで「この扱いは非人道的である」という判決が下された、ということなのですが・・・。
こういうのは人数の問題ではないのですが(日本では量刑に関係している、という話もありますが)人を殺したことに対する刑罰として「死刑」というのは感情的に最も周囲が「納得」する話ではあります(なお、「死刑以上の刑罰」というのは考え方によっては存在しています・・・例えば日本にあった「切腹」と「死罪」は両方とも「死」を課するものですが、心情は全く違っているもので・・・「名誉に死する」といった感情が切腹にはありました)。
死刑廃止・存続論というのは世界中で今でも決着のついていない論争であります。あの国でやってるからこっちの国でもそうすべき、という単純なものではありません・・・。
ノルウェーではこういう方法で100年ほどの間続いてきたわけです。ですからその辺に関して他国者がどう、と言えるもんではないのですが。
・・・どんな扱いを刑務所で受けていたのか、その辺は気になるところではありますが・・・。
実は過去、明治期から昭和くらいまでの日本でも「監獄法」という法律でもってかなり非人道的な扱いを刑務所でやってた、という話があります。・・・禁固刑とは懲役刑とは違ってフリーになる時間もかなり制限されるものですが、本当に「閉じ込めていた」こともあった・・・とか。某北海道の刑務所は今は観光名所ですが実はかなり激しい場所だった、とか・・・。
それでもなあ・・・どうなんだろう、と。非人道的な事件を起こした人間には何やってもいいんだ、とまでは言いませんがある程度「制限」つけるのは当然なんでは・・・と思うのですが、ここまで自由にやる、となると・・・。
・・・そう言えば「刑務所の待遇をどんどん改善していって最終的に国民みんなが囚人になりたがるようになっちまった」てな喜劇小説も昔ありましたけど・・・。
02:10 AM | 固定リンク