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04/25/2016

やや過激に禁制

香港当局が「PHS機器」を禁制品に・・・単純所持も違反(Yahoo!:マカオ新聞)。来月5/10からですが、最大72万円の罰金及び禁錮2年の可能性もある、とのことであります。
日本でも携帯・スマホに押されているPHSですが、一応?まだ現役の機器であります。これは知らなかったのですが、実はPHSはアジアにも展開されていて香港にも1997年に導入。しかし・・・こちらでもやはり衰退は始まっていて利用機器も減少。そこでPHSに割り当てられている周波数を他に利用しよう・・・ということになり香港ではPHSを「禁制品」として全面禁止しよう、と。

そもそもPHSとは「Personal Handy phone System」の略で、スマホはもちろん携帯とも違うシステムを持つものだったりします。できることは携帯とさほど変わりませんが、これを地方へ持って行っても役に立たないことも多かったりします。都会の中でなら非常に有効な機器であります。
基本コンセプトが「親子電話の子機の延長」で、町の中に「親機」となるものを設置して「子機」を自由に持ち歩いて利用できる、というものであります。しかしあくまで「親子電話」なのであまり広い範囲をカバーできず(その代りアンテナ設置は携帯より容易)どうしても都会限定になってしまいます。

前述のように携帯とは周波数も違います。そのため携帯と使い分ける人も結構いたんですが・・・「親機」一台に対して対応できる「子機」の数が決まっているため、大容量のデータ通信とかその辺にはどうしても弱くスマホの普及もあって衰退に拍車がかかっていました。
何しろ「携帯」「スマホ」は「固定電話をそのまま持ち出し」という「移動電話」が基本コンセプトなもので、繋げることのできる範囲と能力が全然違うわけです・・・。
それでもPHSの方が安価だったり通話品質が良かったりするもんで、今でも使う人は相当数いるのですが・・・。

禁制・・・いささか過激?な気もしますが。
ここまでしないと進まない、というのもあるわけで、その辺も理解できないこともないような気もするんですが。少なくとも日本でここまではやらないだろうと思います。ポケベルも利用者が減りきるところまで待ちに待った観がありますし。
・・・でもこういう事実は事実であります。ついうっかり持って行ってしまった・・・現地で使うつもりもないのに・・・でも罰となる可能性があるわけです。気を付ける必要がありそうです。

12:59 PM | 固定リンク