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04/05/2016
半々くらいで
お弁当に「冷凍食品禁止」を求める保育園・幼稚園がある(Yahoo!:J-CASTニュース)・・・全部の保育園・幼稚園がそう、というわけではないのでしょうけど・・・なんで? というが率直なとこであります。専業でもない主婦や主夫の場合「全部手作り」だとかなりの負担になるでしょうし(専業でもかなり大変ですが)。
一昔前は「冷凍食品なんて」という風潮は一般的でしたが昨今はそうでもなく。品質も安全面も格段に進歩していますが、まだそういうイメージがある、ということなのかあるいは「食育」的な何かでそういうことにしている、ということなんでしょうか・・・。
前にちょろっと触れたような気もしますが。日本人というのは冷凍食品に対してちょっと変わった考え方を持っています。技術的には相当なレベルのある国に住んでいながらその結果生まれた冷凍食品を蔑む、という・・・。
欧米なんかでは結構すんなり受け入れられてますが、日本ではどこかちょっと引っかかったようなイメージが持たれている、そんな気がするのです。
一説には戦後のモノのない頃。外国から冷凍の魚の切り身が緊急的に輸入されてきたんですが・・・これがかなりダメになっていて異臭を放つほど。ここで「冷凍=大したことない」というイメージが広がった、のでは、と。
実際当時と今では比べ物にならないくらい技術の差があり、その辺からあまり良くないイメージが出てきた、というのはまだ分かるんですがそれを今まで引きずっている、というのは・・・。
そして。「冷凍食品=手がかからない=手抜き=愛情に欠ける・食べる相手のことを思っていない」という図式もあるでしょうか。世代にもよると思いますが、一定以上の世代になると「冷凍食品やインスタントはダメだ」と確かめもせずに切って捨てたりします。これは日本人が・・・多分心身共に余裕のでてきた江戸期辺りに身に着けた・・・「できる限り時間や労力をかけて相手のことをもてなす」という美徳の表れの一つかと。それはそれで悪いことではありません。・・・でも今の保育園や幼稚園経営の世代だと・・・あんまりそういうのまでは気にしないんじゃないかと。
むしろ「こういうことにしておけば何かあった時の防波堤になるだろう」的な発想がどこかにある、としたら最もイヤらしいことではあります。
相手のことだけ、自分のことだけ、ではなくて半々くらいがちょうどいいと思うのですが。
品質うんぬんもありますけど、選択肢を勝手に限定していくのが一番の問題かと思われます。余裕がない中で完全手作りしかダメ、となったらどんなテキトーなお弁当になるか。冷凍食品でも色々な可能性があったりします。アレンジすることもできるし工夫もできる。
それを一律ダメ、というのは・・・なんだかなあ、と。
実際に禁止している保育園・幼稚園がどれくらいあるのか、というデータは恐らく出てこないでしょうから例えば関係省庁に何らかの働きかけを・・・ということにもならないと思います。が・・・こんなことしてたらホントに少子化対策なんか進むもんも進まんわ、と門外漢ながら呆れてしまう限りだったりします。
05:25 AM | 固定リンク