04/28/2016
100%完璧に安全
そんな食材は存在しないのですが、それでも100%は目指したい・・・。
「バラハタ」全てが「毒魚」ではない・・・沖縄の漁師が訴え(Yahoo!:withnews)。つい先日築地でバラハタが流通してしまった、という事態に。実はいくつかの魚は「毒魚」として厚生労働省が流通を禁止していて、このバラハタもその一種だったりします。
→バラハタ(ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑)
フグなどが持ってる「毒」はその性質上、特殊な状況下でない限り必ず「毒」として存在するようになっています。これは進化の過程で獲得した形質の一つで・・・「あの魚食べたら毒があるから食べないようにしよう」と捕食者に刷り込ませるための手段になっています。
・・・ただ、フグの場合あまりに強い毒になってしまってる場合もあって・・・食べた相手がほとんど死んでしまう、となるとこれは刷り込みにならないんじゃないか、という説もあったりしますけども。ヘビのように捕食に使うならともかく、キケンを知らせる意味になっていないんじゃないか、という・・・ある意味「行き過ぎ」的なとこがあるのかも知れません。ヤドクガエルなんかもそれに近いような。
バラハタは↑こういった「毒素のあるエサ食って貯める」タイプではなく。・・・いや、そういうタイプっちゃそういうタイプなんですが常に貯めこんでいるわけではなく。時折発生する「毒素のあるバクテリア」を取り込んだ時に毒化するタイプであります。
・・・前になんかのテレビ番組で「船がサンゴ礁で座礁すると毒魚が増える」という南の海の言い伝え?を紹介してまして。これは船が座礁したショックでバクテリアが毒素を持ち、いつもは無害な魚がそれを取り込んで毒化するから、ということで・・・これを「シガテラ毒」と呼びます。
→シガテラ(Wikipedia)
↑バラハタもそういう形質があり、毒化した「ヤクザ」は毒があるけどそうでない通常のものなら美味、とそういうことになっている、と。
・・・しかし毒化しているかいないかは外見だけでは完璧に判断できるものではないそうで。そのため厚生労働省は「念のため食べないで」と告知していたと思われます。しかし地方によっては美味とされる魚。そこら辺まで一律に線引きしてもいいのか、となると・・・。
・・・最終的には「自己責任」となってしまうかも知れませんが。フツーに流通している食品でも実は・・・というものがない、とも言い切れないものではありますし。
01:27 AM | 固定リンク