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03/20/2016
じゃあどうするんだ
スタジオアルタ休業、テレビの危機とは(Yahoo!:NEWS ポストセブン)。・・・公開生放送だけがテレビではありませんし、以前と状況が大分変って来てる昨今、変わってくるのはある意味当然なことだったりします。
「最近のテレビは面白くない」
と、一言で言い切ってしまうのはカンタンなんですが・・・じゃあ、どうするんだろう、どうしたいんだろう、というのが目下の急務ではないか、と思われるのですが・・・。
コンテンツの問題ももちろんあるんですが、「無意識の比較」の問題もあったりします。
「最近のナントカは面白くないなあ」「昔のカントカはすっごく良かったのに」という感覚がよくあります。その「昔のナニカ」を「今のナニカ」と比べてしまうと、どうしても「昔のナニカ」の方が良かった、と思ってしまう。・・・しかしその「昔のナニカ」をもう一回映像なり何なりで見返してみたり読み返してみたりすると・・・「?」になってしまったりします。
これは「記憶の美化」というのものであります。その美化された記憶の「ナニカ」と今の「ナニカ」を比べてみると・・・当たり前ですが自分にとって最も良い状態に美化した記憶の「ナニカ」の方が良いに決まってます。が・・・それはあくまでも自分の記憶が作り出した「幻想」なわけです。そんなんに勝てるわけないんですが、その辺を理解するのは非常に難しいわけで。
で結局「今のナニカはなってない、ダメだ」と、こうなってしまう・・・。
ただ、はっきり言って↑これを是正するのはほとんど不可能であります。エンターテイメントてのは最終的には個人の「好み」で決まってしまいますから、その「好み」のままに美化した記憶の「ナニカ」・・・これを自覚して何とか本来の「ナニカ」に戻そう、てのは・・・感覚的に無理な話であります。
主観で考えるのが当たり前の世界に客観を無理に押し込んだら、そりゃあいびつになります。
それこそ「じゃあどうしたらいいんだ」てなことになります。・・・これを打破するにはただ一つ。「新しいナニカ」を生み出せばいいわけであります。
・・・と、まあ、カンタンに述べてしまいましたが・・・これが一番難しいのかも知れません。
色々方法はあります。過去のものをぶっ壊すとか全然違う世界のもんを持ってくるとか。いずれにしても尋常じゃないエネルギーを要求されます。しかも↑のようにその「新しいナニカ」も最後には美化されてしまうので・・・「最新のナニカ」を延々とクリエイトし続けならない、という・・・。
・・・エンターテイメントてのはそういう歴史の繰り返しなのかも知れません。多分今から数十年経った頃に「2016年のテレビは素晴らしかったのに今のテレビはなんだ?」とかそんな話になってる・・・かも知れませんし?
12:01 AM | 固定リンク