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01/02/2016

たようせいって

ヒットの鍵に「多様性あり」(Yahoo!:NEWSポストセブン) こういった「多様性」が指摘されるようになったのはもうちっと前からだと思ってるのですが。マツコ・デラックスのような存在だって結構前からいたわけですし。性別うんぬんがどう、というのもそんなに最近でもないような。

「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉があります。最近の人にはピンと来ませんが(自分だってそうですが)ある一定の世代の方々にとっては納得の言葉とされています。・・・「みんなが好きなもの」
いや、果たして100%の人が「いやあ、巨人強いねえ、いいねえ」と言っていたかと言えばそうでもないわけで。日本人全員が相撲好きだったわけでもないでしょうし。まだまだ卵が貴重品に近かったとは言え卵焼き出せばみんながみんな狂喜乱舞、というわけもなかったと思われます。
もちろん憧れという意味合いもあるのでしょうけど・・・実際には「一億ナンボの全ての国民が好き」なんてシロモノが存在していたわけではないわけです。

ただ、時代時代での「流行」というモノは存在しています。大多数が好きだったモノ。それに乗っかればある程度でも流行を享受できるモノ。・・・それに多様性が現代では広まっている、というだけで実際はそんなに皆が様々な事象に寛容になったわけではありません。
そんなに変わってないと思うのですが・・・実際には。
例えばアニメやマンガ・ゲームなどがあります。あれだけメディアで取り上げてもマイナスイメージは拭いきれない。本格的に認知されて「サブ」カルチャーでなくなるのはあと数十年くらい、今の20代30代が社会の重要ポストを占めるようになった頃と自分は見てますが・・・そうなった頃に「多様性が~」とかそんな話が出てきてもあまり意味はなさそうな気がします。

本当の意味での「多様性」とはもっとディープで幅広い事象に対して皆が「ああ、そういうのもあるよね」と無関心でもなく関心ばりばりでもない、真ん中くらいの感情を持つくらいになってから、と思ってます。今のようではまだ「一様性」に状態を抜けきっていないのでは・・・と。
多分その頃まで自分は生きていないと思いますが。そうなった世界というのも見てみたいと思いますが。・・・意外と面白くない世界かも知れません。そこへ向かう過程というのが一番面白いもんかも知れないもんですし。

12:34 AM | 固定リンク