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12/05/2015

意外と今さら

たしかに共通点も多そうです。
独特の味「ふなずし」東南アジアで好感触(Yahoo!:産経)。食べたことは実はないんですが・・・似たような食品のある土地なら馴染みやすいでしょうし、売り込みやすいのでは・・・と思うのですが・・・売り込んだことなかったのか、とちょっと意外ではあります。

「ふなずし」とは琵琶湖のニゴロブナ(琵琶湖固有種)と塩や飯と漬け込んで作る「発酵食品」であります。発酵する酵母はどこにでもいますから「漬け込む」ことで条件さえ整えば発酵は進んでいきます。これはぬか漬けなんかと一緒で、こういった「発酵」は実はそれほど難しいものでもなかったりします。
・・・一方で条件が合わないと一気にダメになったりしますが。その辺は「技術」だったりしますが・・・。
この「ふなずし」もそういった発酵を上手に用いた食品であります。伝統食品と言ってもいいのですが・・・自分は食ったことないんで分かりませんが・・・やっぱり人によって好き・嫌いが相当に分かれるもの、とのことであります。

名前に「すし」とあります。実際、「すし」の元祖、と言うか・・・そもそも「すし」と言うのはこうやって発酵させることにより日持ちさせることができるようになった食品「なれずし」のことなんだとか。その発祥は正に東南アジア。今でも同じような製法で「すし(なれずし)」が作られています。そのため日本では今は敬遠されがちな食品でも受け入れられやすいと思われます。・・・これがそういうのがほとんどない(ゼロではないんですが)欧米とかだとなかなか難しいかと。チーズとはまた違った風味でしょうし。
なお・・・現在の「スシ」は「握り鮨」で、発酵に用いた飯を「具」と一緒に食べるようになったことが始まりだ・・・という説があったりします。その後江戸期に「屋台飯(庶民がちょっと食べるか・・・というほどの外食で、てんぷらもその一種)」として進化。発酵する手間を省いて飯に味を付けて具を乗せるファストフードとして発展。そのため今の「江戸前寿司」と言えば小ぶりで一口サイズですが、当時は食べごたえのあるもっと大きなサイズだったとか(しかも酢は無色透明ではなかったので色も違っていた・・・かも)。

そんなわけで「sushi」ということで変な誤解とかあったりしないんだろうか・・・とかそんな余計な心配もしてしまいますが。それでもどういう形であれ、こういう海外進出は歓迎したいところでありますが・・・。

12:18 AM | 固定リンク