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12/23/2015

エラー451

新しいHTTPステータスコード「451」が承認される(Yahoo!:CNET Japan)。意味は・・・「検閲されてアクセスすることができない」というものであります。
「HTTPステータスコード」とはコンピュータなどでサイトにアクセスしようとすると、その時の状態や状況を知らせる数字のことであります。100番台から500番台までありますが、実際にユーザーとして目にするのは「400番台」「500番台」がほとんどでしょうか・・・100~300番台は基本的にそっち関係の技術者が目にするような内容であります(ごくまれに304は目にする・・・)。

インターネットというのは、「サーバ」と呼ばれる荷物や書籍が詰まった無数の小部屋がある巨大な空間みたいなもんがどっかにあって、これに向かって個人用・法人用様々な大量のコンピュータなどが「データくれ」「このページよこせ」と群がっているようなものであります。
その時に「ほら、データだ」「ちょっと待て」などの状況や状態を示すのがステータスコードであります。
「400番台」は「よこせ」とやって来る側にエラーがある場合。「500番台」は「ほれ」とデータ渡す側にエラーがある場合、といったところでしょうか。・・・そうは言っても多分一番目にするのはサイトにアクセスできない時に出てくる「404エラー(そのページもうないから見せろ言われても無理)」か「503エラー(今ちょっと混んでるから後にしろ)」でしょうか。どっちにしろそのページをすぐ見るのは無理、ということなんですが。
404 Reseach Lab
海外サイトですが、色々な「404エラー」を集めたサイトまであったりします。これはシステム上の淡白なエラーメッセージではない、独自の「そのページありません」を用意している場合があって、それを集めている・・・というものだったりします。

そして今回の「451エラー」は・・・「見せるなってお達しがあったら見せろ言われても見せられないよ」エラーということになります。ステータスコードの数字は全部に意味が割り振られてあるわけではないのですが「451」は・・・ブラッドベリの名作「華氏451度」に敬意を表するものなんだとか。
華氏451度(Wikipedia)
本が燃え始める温度華氏451度(摂氏233度)。書物に対する検閲から焚書が当たり前になっている世界の話であります(ただし「ブラッドベリ自身は『この作品で描いたのは国家の検閲ではなく、テレビによる文化の破壊』と2007年のインタビューで述べている。」↑wikiより引用)。シャレがきいている、と言うかややブラックと言うか・・・あまりあって欲しくはないエラーではありますが、国や地域によっては頻繁に出てくるかも、知れません・・・。

08:42 AM | 固定リンク