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12/12/2015

だらっと近況報告12/12「強風幻想」

・・・まさかこんなことになるとは・・・。
昨日12/11ですが、ちょっと検査に行く必要があって昼前よりちょっと前に電車に乗るべく近くの駅へ。雨は時折激しくなるくらいだったんで、まあ、問題ないだろう、と。ただ検査に行く先の病院がしばらく行ってないところだったんでかなり余裕持って駅に向かったのでした。
・・・なんかアナウンスしてるなあ。
とか着いた直後に思ったんですが。それでもホームに来た電車に乗り込みます。・・・すでにこの時点で数分遅れてたんですが・・・次の駅に向かう前に「強風のため徐行運転しています」と車内アナウンス。そして・・・二つ目の駅に着いた時。あまり聞かないブザーのような音が。そして車内アナウンス。
「風がとても強いため運転を見合わせます。安全確保のためご協力をお願いします」
・・・ここんとこ関東の鉄道でもよくある「運転見合わせ」がついに自分の身にも降りかかってきた瞬間でありました。

あと駅は5つあります。都内の地下鉄なら歩けない距離ではありませんが(それでも三つくらいまでですか)ここら辺の「駅5つ分」は結構な距離になります。・・・この風が収まらないと運転は再開しない、とのことで・・・ちょっと待ってみたんですが・・・高架上のこのホームでは電車の車体が時々揺れるくらいでそんなに風が強いとも思えません。でも動き始める気配はない。
・・・タクシーつかまえるか。
検査は午前中が限度(担当の人が午後はいない)ですしできれば先送りにはしたくない。ちょっとお金はかかるけどこんなとこでじっとしてるくらいなら・・・と電車を飛び出して改札口へ。

・・・こんな風強かったんかい。
びゅうびゅうとかそういうレベルではなく体持ってかれそうな風まで吹いてます。雨がほとんど止んでるのが救いであります。・・・タクシー乗り場を発見。しかし20人近くが並んでます。そこへ一台のタクシーが・・・しかし後続が来ない。待つ人はどんどん増えていく。こりゃあ・・・無理か・・・。
そこへ隣駅への路線バスが。ええい、一駅でもいいから前に進もう、ということでそっちへ乗車。

一駅は進んだのですが、まだあと4駅あるわけです。もう時間もあまりない。タクシー乗り場は・・・近くにない。バス乗り場を見ると三つ先の駅まで行くバスがあるようです。数分で来るようなので待ってみる・・・。
果たして来たのは行きたい駅行きではなく少し離れた別の駅行き。臨時運行なんだそうですが・・・途中のバス停でこの二つの路線は分岐します。そのバス停は次のバス停。じゃあ、一旦こいつに乗って次のバス停で降りて行きたい駅行きを待つ、これに賭けてみることにしました。分岐してるくらいだから近くにタクシー乗り場とかあるんじゃないか・・・という淡い期待も。
さらにいつものように携帯持ってないので最終的には公衆電話で先方に断りの電話をしないといけません。そういうものも多分、あるだろう・・・。

果たして降りたのはフツーにバス停の標識が一本立ってるだけで・・・周囲は住宅街。しかも行きたい駅行きのバスは実は逆方向で、目の前を通り過ぎて行きました・・・道路を渡ってそっち行きのバス停を見てみると・・・次のバスまで待っていたら相当に時間オーバーであります。臨時便が出てる、とは言ってもそこまで頻繁に来るかどうか・・・。
仕方ない、さっきの駅まで戻ろう。公衆電話を探して連絡して・・・なんとか次の検査日を決めないと・・・。

・・・その駅一歩手前の交差点。横断歩道を渡りながらふと、見ると・・・「空車」のタクシーが信号待ちしています。

ほとんどあきらめていたんですが、思わず駆け寄って「いいですか?」と聞くと年配の運転手さんは一瞬けげんな顔をしましたがドアを開けてくれました(本当は道交法上あまりいい行為ではないです)。
「どちらまで?」「この病院まで」
あまり時間がないことを知らせると「何かあったのかい?」と。強風でここら辺の電車が全部止まっていて、急いで行きたいことを伝えると「ああ、だからお客さん妙なところから乗ったんだね。無線で何も入ってきてないけど、大変なんだねえ」と。
ぎりぎり受付時間に間に合うかも知れない、と。細い道へ・・・交差点へ。さすがプロであります。土地カンも何もない土地なんですが、迷いもなく進んで行くのが分かります。
「間に合うね、これなら。せっかくタクシー代使うんだから間に合わないとねえ」
・・・受付終了10分前に病院の前に。笑いながら「良かった良かった」と言ってくれる運転手さんにお礼を言って・・・もちろん運賃も払って・・・なんとか、セーフ。

・・・あきらめたらなんとか、というセリフもありますが。あのまま電車に乗っていたら絶対間に合わなかったでしょうし。バスで少しでも前に進んでいなかったらタクシーに乗れなかったでしょうし。そして・・・運転手さんの技術がなければ間に合わなかったでしょうし。本当に・・・ありがとうございます、運転手さん。
・・・もう一つ、経路と言うか行き方を考えておいた方がいいケースが今後もあるかも、と、そんなことを考えたりして。毎回毎回こうなるわけではないのでしょうけど、こういうことが今後また起きないとも限らない、その心構えを忘れないように、と。それと・・・やっぱ携帯くらいは持ち歩こうか、と。少しでも情報得られるわけですし・・・少しは心に余裕が持てる・・・かな、と。

01:31 AM | 固定リンク