« イメージ「だけ」の問題 | トップページ | カードは万能じゃない »
11/27/2015
せいぞんせんりゃく
「顔」で相手を識別する魚(Yahoo!:時事)・・・アフリカ・タンガニーカ湖のカワスズメ(シクリッド)の一種で「プルチャー」という魚であります。数十匹の群れで生活をしていて縄張り意識が強い。他の群れから来ると激しく攻撃しますが・・・自分の仲間には攻撃しない、という特性があります。
これは何によって「仲間」と認識しているのか・・・この魚、個体によって頭部などの模様に違いがあるんだそうで、この「差」によって「見慣れている」魚と「初めて見た」魚を見分けている、と。もちろん見慣れていれば攻撃せず(してもすぐに収める)初見は攻撃する・・・ということであります。
その判断は0.5秒という短い時間で行われます。これは人間もほぼ同等、ということでありますが・・・。
・・・魚てのは世界中で無数の種があるものであります。その中の「プルチャー」という魚の話であって、全部の魚類が「顔」で見分けているわけではありません。モノによっては匂いや水の振動なんかを感知して見分けている、というのがいてもおかしくなかったりします(あるいはいくつか複合させる、とか。ヒトもそうですし)。
アフリカのタンガニーカ湖と言えばシクリッドの一大産地として知られています。ほぼ陸封のような状態で、相当数の魚がひしめき合うため「生き残る」ということに関しては尋常でない「知恵」を持った魚が多数いたりします。
例えば。口の中で稚魚を育てる、とか。
これは結構有名なんですが、実はこの先を考えた魚もいます。稚魚を口の中で育てる、ということはあらかじめ受精卵を口の中に含む、という作業が必要になります。・・・そこでその瞬間を待ち構えて自分の卵を紛れ込ませる、という・・・もちろん先に孵化して「宿主」の卵を食ってしまう。親がそろそろ孵化したかな・・・と吹き出してみると別種の稚魚がうようよ、という・・・。
こういうとこですんで、自分と同じ種の中でも同一でない連中には容赦しない、という仕組みが出来上がっていったのではないか、と。そのため高速で仲間を認識する必要があったのでしょう。・・・ある意味でこれは非常にsりふれた一幕なのかも知れません。
生きていく、という目的のためだけに身に着けた能力。・・・人間だって例外ではありません・・・。
12:06 AM | 固定リンク