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10/26/2015

ばんせいせつイブ

万聖節前夜。ハロウィーンのことですな。
ハロウィーン、ヨーロッパでは実は低調(Yahoo!:京都新聞)。「Trick or Treat」は基本的にアメリカ発祥、ということであります。元々は古代ケルト人のお祭りが由来なんですが、カトリックの「諸聖人の日(万聖節)」の前夜と結びついて発展していった行事だったりします。時代が下ると収穫祭などの宗教的祭日として定着。カトリック由来なのでプロテスタントの国ではあまり受け入れられなかったりしますが、アメリカではアイルランド系の移民が持ち込んで現在のようになっているんだとか(しかし正式?なキリスト教的行事ではないので拒否されることも・・・)。

日本でも最近話題になってますが・・・↑記事のように、なんとーく・・・といった印象が個人的にはあったりします。
一つには「目的がはっきりしてない」というのがあるかと。よく比較される「クリスマス」「バレンタイン」には「プレゼント交換・サンタ」「チョコレート」といった明確な目的(象徴)があるのに対してハロウィーンは・・・「お菓子」「仮装」とかやや弱いもんばかりで。パーティったっていきなりそんなもの言われても・・・飲み会やるとかそんなんなら別にこの日でなくてもいいような。まさかいきなり他人の家に「お菓子くれ、くれないと・・・」とやるわけにもいきませんし。
・・・そもそもあのカボチャだってなあ、とか思ってしまいますが。当初の(ケルトの)ジャックランタンはカボチャではなく「カブ」だったってな話もありますし。アメリカのオレンジ色のカボチャを無理に使おうとするのはどうなんだろう・・・とか。
まあ・・・一番鼻につく?のはなーんかどっかに「商売臭」がする、と言うか・・・ここでイベントとして定着させて売り上げ伸ばそう、という狙いが見え見えだから、かも知れません。日本におけるクリスマスもバレンタインもそもそもはそんなもんだろ、と言われればそれまでですが。

なお。「前夜」ということで翌日11/1は「諸聖人の日(万聖節)」ですが実はこっちの方がメイン、という国もあったりします。これはその名の通り「聖人」を祭る日であります。・・・聖人とは今は奇跡を起こした人、ということになってますが(これを認定するための機関もある)これまでに相当な数の方が聖人となっています。その方々を称える日。
その翌日は「死者の日(万霊節)」で、これは日本のお盆と同じような認識であります。・・・特に南米のそれは有名だったりしますが・・・ちょっと日本とはそれこそ認識が違っていたりします。
・・・呼称が呼称なんですがこっちの方が日本には合ってそうな気もするんですが・・・「目的」もはっきりしてますし。でも夏のお盆に秋の死者の日、となると重なってしまって生きてる方も死んでる方もてんやわんやになってしまいますか・・・。

03:28 AM | 固定リンク