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09/24/2015
二つほど 9/24
海外の著作権関係で二つほど。
一つ目。「ハッピーバースデートゥユー」は「みんなのもの」米で著作権無効の判決(Yahoo!:時事)。
→ハッピーバースデートゥーユー(Wikipedia)
誕生日の定番ソングであります。これを二回歌うとほぼ30秒となって手を洗うのにちょうどいい時間になるので、手を洗う時に歌うよう指導している場もあるとか。なお、これには原曲があって・・・と言うより「誕生日」の方は替え歌みたいなもん(そもそもの方は「Good Morning to All」で著作権は既に消滅)であります。
曲は作曲した姉妹の妹さんが亡くなったのが1946年なので1996年に著作権が消滅。歌詞は1935年に登録した会社の関係者が1938年に亡くなったため1988年まで・・・となるはずですが、その後アメリカで「著作権を延長する」法が成立。結果として「歌詞は1935年から95年後まで著作権を保護する」ということで2030年まで↑記事にある会社が保有、ということだったんですが。
・・・今回の判決は「それ無効だから」というものであります。歌詞の権利は認められていなかった・・・というものであります。
別に個人的にお誕生会で歌うのは問題ないのですが、今までも。ただ、これを大々的に映画とかでやろうとすると色々ある・・・ということでもあります。
二つ目。「自撮りサル」に著作権を・・・米動物愛護団体が提訴(Yahoo!:時事)。これは・・・パフォーマンスかなあ、とか思ってしまいますが。欧米では動物を被告や原告に・・・ということが過去にあったんで、そういう流れかも知れませんが。
これはイギリスの自然写真家デービッド・スレイターさんが2011年にスラウェシ島で撮影。その時の写真をサンフランシスコの出版社から出版。その本の中にサルが「自撮り」した写真が含まれていた、と。
・・・同氏によれば三脚にカメラを固定してちょっと離れたスキにサルが自撮りした、とのことですが・・・。
実際、著作権そのものは「撮った人」に発生します。これがちょっと離れたスキに地元の子供が・・・ということならたしかにその子供に著作権があることになります。出版するのならその子供、もしくは親権者に了解を得る必要があるわけです。
が・・・サル、となると。了解を得るとかそういう話ではないような。そういうものは絶対に存在し得ないだろう、とまで言うつもりはありませんが・・・なんか余計なおせっかいと言うか。少なくとも意味はないような気がするのですが。
01:46 AM | 固定リンク